超能力者清田益章は今何を

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>これって超心理学者得意の反証不可能仮説じゃないの?
>あたりは面白い。超心理学者にありがちな奇術師に対する異常な蔑視と過小評価は興味深い。
>超心理学界の人って 批判的な文献は読まない人が多いんだろうか。

 例えば、いわゆる懐疑的な立場の人達の、一定の編集方針が貫かれた本に
 登場するような超心理学者の逸話などの総合としての「超心理学者」の
 素朴なイメージが、はたして現実の総合からどれだけ偏っていないと
 言えるのか、も疑っていいと思います。また、一部の極端な人格の特徴を
 抽出・示唆したからといって、それが全てではないし、現在の現場の
 超心理学の実験の厳密性や信頼性とはまた別かもしれない、と疑うこと
 もできると思います。主体と客体を切り離せないという実験や現象自体
 の性質が、すりかわって表面的に誤解されていないかどうかも疑えます。

 二つの立場があるとして、対立する立場を疑うということは、一方で自分
 の立場を信じるということで、それだけでは一方の立場が一方の立場より、
 より疑っているとはいえないはずで、一方の立場だけでは不十分です。
 どの立場も疑ってこそ、批判的といえるわけで、どっちの立場がより
 批判的といえるわけじゃないし、結局、批判的な人もいれば、そうでない
 人もいるということしか言えないでしょう。「批判的な文献は読んでない
 のだろうか?」と問うなら、批判的な肯定派の文献も含まれていいはずです。
 肯定的な文献もまた、ひととおり目を通し、バランスをとったうえで検討
 してこそ、本当に自分で疑うことができるのだと思います。そうすれば、
 簡単に、否定か肯定かと二極化したり、一般化できないと分かります。