友達がみるみる痩せていきます。。。

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440H高校2年
彼の居間へと通され、雑談をした。
母親の姿はどこにも見えない。
とりあえず、僕らは「ムーサ」のことに触れないよう
注意を払って話をした。
そして30分ほどが経過したとき、
彼が「俺の部屋に来る?」と僕らを誘った。
僕らは一刻も早く彼の家から出たかったが、
まだ30分しか経っていないをみると、やはり彼に
失礼かと思い、彼の部屋に行くことにした。
彼の部屋は暗かった。外が曇り空であり、カーテンも
閉めきっているので当たり前かもしれない。
S君はまず電気を点けてくれと言った。
彼は、無視してカーテンだけを開けた。
僕は押入れが一瞥したが、襖は閉まっている。
そこで、再び学校のことなど期末試験が近いというような
ことを話した。
僕は押し入れが気になっていたが、最初のうちは何の変化も
なかった。
しかし、20分ほどして例の歯軋りと布団が擦れる音が
ときたまするようになった。
それは僕だけでなく、S君もT君も気づいているようだった。