■お盆百話スレッド■

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1蝋燭
お盆で休みの人も多いだろうと言う事で、百話で盛り上がりたいと思います。
以前の発起人は盆は避けるらしいので、社会人で前回思いっきり
参加できなかった自分としては寂しいので、スレ立てました。

創作は一応アリですが、都市伝説、例・「下男」やメジャーな話、
例・「死んじゃえば良かったにの」系の話は無しで行きませんか?

ぼちぼち始めますんで、気が向いたら書き込んで欲しいと思います。
2蝋燭k:2000/08/12(土) 22:00
職場の先輩の実家での話なんだけど、
そろそろ先輩が高校受験だと言う時期、大工である親父が急遽勉強部屋だけを増築
することになった。
だけど、敷地にそんなに余裕がある訳でもなく、古い井戸の入り口をコンクリで蓋をし、
部屋の壁から井戸が半分突き出した格好で完成させた。

もちろん先輩は、念願である自分の部屋ができて喜んだ。
円筒形の井戸の半分が突き出しているけど、もう使っていない井戸だったし、
ちゃんと蓋をしているのであまり気にしなかったらしい。

そして受験勉強に励むようになるんだけど、
何時の頃か深夜二時ごろになると、背後の方から
「カリ……カリ……」
と、微かな音がするようになり、暫くすると音は聞こえなくなる。
最初の頃は気のせい程度の軽い気持ちで過ごしていたんだけど、
だんだん音がハッキリ聞こえるようになって、気になり始めたらしい。

そして、音源は何処だろうと耳を澄ませて毎晩探していたんだけど、
ある日、机に向かった自分の後ろに有る、井戸の中から聞こえてくることが分かった。
音源が分かった理由は、一生懸探した結果もあるんだけど、
初めの頃よりも音が大きく聞こえるようになったからと言っていた。

そして嫌だなと思ったんだけど、どうして良いか分からないし、
せっかく手に入れた自分の部屋が嬉しくて、怖いとは家族に言えなかった。
で、仕方なく毎晩その音に耳を澄まして聞き入るようになっていった。
更に分かったことは、音源は井戸の中で間違いないようで、
その音が毎晩「カリ……カリ……」と、登ってきていることにも気がついた。

堪らく嫌な日々が続いた。
音はだんだん上がってくるし、だけど家人に言うような決定的な証拠もない。
毎晩「カリ……カリ……」と、確実に音は近づいてくる。
先輩はラジオの音などで誤魔化していたが、
やがり「ガリ……ガリィ……」とハッキリと直ぐそこまで迫っている音がするようなった。

そして最後の日、何時ものように井戸の底から音がし始め、登ってくる。
もう今日こそ入り口に音が達するかと思うと気が気でなかった。
「ガリィィ……ジャリィィ……」
音は、井戸の床から突き出した部分から鳴りはじめ、
音源である何かが自分の部屋の中に居るのは確実で、
もう蓋に届かんばかりになっていた。

「嫌だ嫌だ、怖えぇ」
先輩は身じろぎもせずに耳を集中して聞き入った。
そして、突然音がしなくなり、急に静かになった。
「???」
先輩は、突然嫌な気がして後ろを振り返ると、
そこには井戸の蓋から、一本の腕だけが飛び出していた。
先輩は叫びながら部屋を飛び出し、親父を呼びに言った。
だけど戻ってきたときには腕は無くなっていた。

翌日、井戸は神主を呼んで御払いし、
水場を無闇に閉じるなとの忠告を入れ、
井戸の家から出ている半分は開けられるような蓋に変えた後は、
何の音もせず何者も現れなくなった。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/12(土) 23:09
鯖落ちの今やって間に合うのか?
それとも明け方までとか関係なしに、盆までに百そろえるつもり?
も少しルールをはっきりさせんと参加しづらいス。
 揚げ足とる気はないから、マジで返事よろしく。
4名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/12(土) 23:32
参加したいけど、落ちてるサーバがいくつかあるので
ここも心配です。
5蝋燭:2000/08/13(日) 00:18
>鯖落ちの今やって間に合うのか?
>それとも明け方までとか関係なしに、盆までに百そろえるつもり?

1で書いたように、ぼちぼちとやって行くんで、一晩でとかは全然考えてません。
盆も忙しい人は居るだろうから、一日で終っていたら面白い話とか本当に怖い話を
書き込んでくれる人を避ける結果になるかも知れないので、チャンスを潰したくありません。
それに以前のスレッドでは、無理やり一晩で百個集めようとして、
似たような話が集まったりしてたので、それを避ける目的もあります。
だから殆どルールを書かず、ぼちぼちと言ったんのはそんな理由からです。

ですから、前回のルールは取り合えず忘れ、また別のスレッドのような
2ch的な創作ネタ遊びではなく、純粋にお盆の怪談話として楽しむことを第一義
としたいですね。
こんなんで良いですか?
質問があればまた書き込んで下さい。>参加したいけど、落ちてるサーバがいくつかあるので
>ここも心配です。

そうすね。
今のところpizaは大丈夫なようですが……
6蝋燭:2000/08/13(日) 00:20
高校生の頃、部活の仲間でしょっちゅうツーリングをしていたある夏の話。
湘南地区の学校だったので、付近に仲間が多いというところから大磯の海岸に
集まる事が多かった。

大磯は遊泳禁止海岸なので海水浴客が少なく、
夜にもなると地元の人間が投げ釣りに訪れる程度で、
海岸で遊ぶにはうってつけだった。

その日もツーリングの後に海岸に集まり、酒をのんだり花火をして遊んでいた。
そして偶にちょこっとだけ海に入ったりしていたのだか、
何時も地元の後輩だけは海に入ろうとはしなかった。
何でも小学生のときに友人が溺れ、助けに行った自分も溺れそうになったからだそうだ。
「あのとき付近にいた大人が助けてくれなかったらどうなっていたか分からない。
だって二人とも無数の手に捉まれていたんだから」
そう語る後輩を、俺は疑っていた。
なぜなら、此処で大量の人が死んだという話は、信憑性に疑問があることを知っていたからだ。
「よく言う海草がなんかが絡んだじゃないの?」
そう俺が言うと、何時もはおとなしい後輩が、その時ばかりはムキになって
「ちがうよ。
助け上げられたときに、初めに溺れていた友達の足首にハッキリと手形があったんだ。
大人達もそれ見て驚いていたから絶対間違いじゃない」
と、半ば怒鳴るようにして真剣な面持ちで語ていた。

俺は、罰が悪くなって、そうなんだと相槌を打って酒に手を出した。
が、その時海岸をバイクで走っている奴が波打ち際で暴れているのを目にした。

ロードバイクばかりの中で、一台だけあるオフロードバイクで波打ち際を走っていたのだが、
いい気になっているうちに柔らかいところでスタックしたらしい。
一生懸命アクセルを吹かして脱しようとするのだけど、満潮時の砂と海水を巻き上げるだけで
ちっとも前に進まない。
それを見て最初笑っていたけれど、おかしいと気づき始める。
奴は昨日今日オフロードに乗った訳ではなく、スタックした場合はローギアでそっと抜け出さ
なければならないことを知っている筈なのだ。
だけど、眼いっぱいアクセルを吹かして足掻きつづけている。

そうしている内に、波打ち際まで迎えに言った連中が騒ぎ始める。
「あれなんだ。ちょっと見えたぞ」
「やばいぞ、早くあがれ」
「見るな。下見るなよ」
バイクに乗っている奴が、たまらず声を張り上げる。
「何してんだよ畜生。見てないで早く手伝えよ」

その声を聞いて、友人達は海に飛び出し、数人かがりでやっとバイクを海から
引き上げるのに成功した。俺は海岸で息を弾ませている連中の所まで行き、
事情を聞いて驚いた。

「バイクがカガクッと突然進まなくなったんだ。
可笑しいなと思って下見たら、沢山の手がバイク掴んで離さないんだ」
海岸で見ていた一人が裏付ける。
「波と砂の間からアームを掴んでいる手が見えた。
やべぇよココ」
驚いている俺の横で、地元の後輩が呟いた。
「ほら先輩言ったとおりでしょ。
それに、助けに行こうとしたときに気づいたんだけどさ、
少し離れた波の間に手とか頭の一部見えていて、どんどん集まろうとしているようだった。
あれ絶対に人間じゃないよ」

それ以来、夜の大磯には余り近づかなくなり、海に入ろうとする友人は居なくなった。
7蝋燭:2000/08/13(日) 00:26
>5
>無理やり一晩で百個集めようとして、

あのスレッドで一生懸命書いた人に失礼な物言いなので、
一晩で百話を達成しようと頑張った人と置き換えて下さい。


殆どルールは無いと書きましたが、
煽りにかき回されたくないのでsageにして下さい。
※一応知らない人向けに、E-mailの所にsageを記入することです。

とりあえずsage
8鹿島冷凍:2000/08/13(日) 00:49
私が中学生の頃の実話。
あのころも「こっくりさん」が大流行してました。

<その1>
霊感が強い同級生とこっくりさんをしていたら、誰も知らない
英語の歌詞を綴りだし、帰らなくなった。
そのあと「呪ってやる。」「殺してやる」(よくある話。)
私達はすっかりおびえしまった。たまたま、私の所有していた
おまじないの本にあった「動物霊を祓う方法」の通り、
護符を書き、目のようなものを描いて、そこを針で刺すと
その瞬間、すっと鳥居に戻った。そのあと、盤を焼いて、清水に流すこと
とあったけれど、都会育ちの私は台所に流しちゃいました。
後日談ですが、いっしょにこっくりさんをした霊感の強い友人は
霊感が災いしてか、自衛隊所隊後、行方不明です。
9うむ。=3:2000/08/13(日) 00:55
 なるほどなるほど。考えてみれば前のスレは「実験」が狙いでしたね。
今回はそういうのは狙ってないと考えればいいですね?

・・・しかしカウンターくらいは入れたほうがいいかも。あと、一人で頑張ってるみたいなので、どこまで続くかみてみたい気もする。まあ、茶々入れた詫びに何話か協力します。

とりあえずカウンター希望。
10鹿島冷凍:2000/08/13(日) 01:03
<その2>
祖母と二人で留守番していたとき、退屈だったので、祖母に
「こっくりさんしようよ。」
祖母「何それ?」
私「この十円玉の上に指を乗せればいいの。」
と、祖母が指を乗せたとたん、そぼの指が震え出したのです。
(ちゅうきじゃないですよ。)祖母もびっくりして
「何これ?電気が通ったみたいに痺れるよ。」
私が「こっくりさん、お下りください。」と言うと、
祖母は急に男の声になって「はい。」と叫んだのです。
わたしは怖くて「お戻り下さい。」と何度も
繰り返しました。(呼んだばかりなのにね。)
祖母は又、男の声で「はい。」と叫びました。
祖母はその間の記憶が全くないそうです。
その話を兄にしたら、面白がって、友人何人かを
呼んで、又こっくりさんを祖母にさせたのです。
そのときも男の声で叫んで、いくつかの友人本人しか
知らないことを答えたり、水泳で国体優勝候補の兄の友人の
順位を3位、と言い当てたり(大番狂わせでした)
すごい的中率でした。
その頃の祖母は半分ボケてましたけれど、こっくりさんのときだけ、
しゃっきとするのです。
後に母から、祖母の若い頃、非営利で霊媒のようなこともしていた、と聞かされました。
11鹿島冷凍:2000/08/13(日) 01:08
カウンターがついてから書けばよかったですね。
とりあえず、私の話は2つということでカウントしてね。
12うむ。:2000/08/13(日) 01:11
 二組のアベックが夜景を見に山へ行った時のこと(聞いた話では竜神スカイライン)。
車二台に分乗してうねうねした山道を走っていると、だんだん霧が濃くなってきた。
フォグランプでも20m先くらいしか見えず、ゆっくり走っていた。
ところがあるカーブを過ぎ、直線に出た所で先行車が急にスピードを上げた。
「おい、ヤバくねえか?」
後続車に乗った二人が言い合っていたところ、急に霧が晴れ、先行者のすぐ前に女の子が現れた。
「危ない!」そう思ったのもつかの間、先行車はスピードを落とすことなくガードレールを突っ切って谷へ。
後続の二人が車を止めると、ガードレールの前にさっきの女の子が立っていた。
「女の子は無事だったのか」男がほっとすると
「よく見てよ」女が言った。
よく見ると女の子は、事故など気にならないように、鞠をついている。
 不気味に思っていると、女の子はこちらを向き、鞠つきを止めた。
そして、鞠をこちらに投げてよこした。
 不自然に転がりながら、鞠は二人の前で止まった。よくみるとそれは、
先行車の男の首だった。
 驚いて顔を上げると、もう女の子はいなかった。そして、首も消えていた。

 引き上げられた遺体には、どちらも首があったそうです。
13うむ。:2000/08/13(日) 01:30
 登山が趣味だった先生から聞いた話。
北アルプスに仲間二人と冬山登山した時のこと、山小屋で一晩泊まるはずが、吹雪で三晩過ごす羽目になったそうです。
夜になって、一人の登山客が転がり込んできました。遭難しかけだったそうです。
雪が体中にかかり、寒さでブルブル震えていたそうです。
 すぐ日の側に席をとってやり、暖かいものを出してやりました。
「すぐ行かなきゃ」
そう言う男の話では、三人で登山に来ていて雪崩に巻き込まれ、二人が雪の下にいる、と言うのです。
「気持ちは分かるがこの吹雪だ。もう手遅れだろうし、今は自分を大事にしろ」
そう言うみんなの言葉にも耳を貸さず、男はまた出て行こうとします。
なおも引き止めようとすると山小屋の主人が、
「いや、あんたは行った方がいい」と言うのです。
それを聞いて男はまた、吹雪の中へ出て行きました。
なんて馬鹿なことを言ったんだ、と言うと主人は、
「気づかないのか。入ってきた時も息が白くなかった。部屋で暖をとっても、体の雪が溶けなかったじゃないか。あれはこの世の人じゃない。未練があるなら行かせてやれ。」
そう言われて初めて、ぞっとしたそうです。

 翌朝吹雪も晴れ、下山して通報しました。捜索の結果、雪崩に巻き込まれた二人の遺体と、行き倒れた一人の遺体が発見されたそうです。

三学期を一週間も休んで山に登っていた先生が、お詫びに話してくれました。
14蝋燭:2000/08/13(日) 01:50
>3さんへ
>今回はそういうのは狙ってないと考えればいいですね?
はい、そうです。

>まあ、茶々入れた詫びに何話か協力します。
お願いします。

>とりあえずカウンター希望。
>鹿島冷凍さん
>カウンターがついてから書けばよかったですね。

あっ忘れてた。
では、カウントしますね。
現在6話達成です。
15鹿島冷凍:2000/08/13(日) 02:12
ビバヒル見ながら書いてます。(The Crampsが出てたんで。)
12うむ。さんの首手鞠の話は、宮崎事件の被害者の幽霊談にもありますね。
16蝋燭:2000/08/13(日) 09:09
《ボックスの女性・1》

神奈川のある渓谷に友人宅があったんだけど、彼の家はバス終着場の真後ろにあって
トイレからバス停とその横にある電話ボックスが見える位置にあった。
対面には雑貨屋がある程度の本当に民家の少ない場所で、
今では水銀灯で林道も照らされているけど、
当時は夏場にキャンプに訪れる人が居る位のほかには、
週末にラリーに興じる連中がちょこっと訪れるくらいの本当に寂しいところだった。
特に夜の暗さは半端じゃなく、また林道も物凄く狭いうえに以前はガードレールもなく、
車の事故が相次ぐところでもあった。

で、公衆電話のボックスは友人宅トイレのまん前に位置し、
そのトイレの窓から1m以内の近さで、小用を足そうと前を向くと話中の人がバッチリ
見える位置関係だった。
でも、元々人気の少ない場所でもあり、そうそう電話を使う人も居ないので、
何時も気にすることなく窓を開けていたそうだ。

そして10月も半ばを過ぎ、山もそろそろ晩秋から冬の風景に移り変わる頃、
夜更かしした友人はトイレに立ち小用を済ませようとしていた。
用を足しながら窓から電話ボックスを見ると、何時もは人の居ないボックスに
一人の成人女性がコートを着て立っているのが見える。
その女性は道路側を向いてたたずんでいるので顔は見えないが、綺麗なセミロング
で電話を掛けずにただずっと立ち尽くしていたそうだ。

友人は当然変だなと思った。
午前零時を回り、終バスはとっくに終わっているのでバス待ちである筈が無く、
付近に人の立ち寄るような場所もない。
でも、彼氏と待ち合わせでもしているんだろうと勝手に納得し、部屋に戻っていった。


続く
17蝋燭:2000/08/13(日) 09:12
《ボックスの女性・2》

翌日、同じように夜更かしした後にトイレに行くと、昨晩のように女性が居た。
昨日よりもじっと観察していると、その女性は本当に身じろぎもせず、
少しうつむき加減でにじっとたたずんでいる。
ボックスのガラスに微かに顔が映っているのでそれで確認すると、
眼を伏目がちにして寂しそうな面持ちである事が分かった。
「彼氏に振られたんだろうか」
そして思いつめてここに来たんだろうと想像して、その晩も床についた。

そして、その次の晩も居るので、こりゃあいよいよ只事じゃないような気がしてきた。
こんな人気の離れた場所に毎晩女性がいるなんて尋常じゃない。
通り魔の現れないような山里としても、やっぱり危険であることに変わりないし、
もしかして自殺に訪れ、踏ん切りが付かないまま付近を徘徊しているかも知れないからだ。

友人は、警察に連絡する前に、自分で確認しようとトイレを出て、玄関からバス停に向かった。
家の角を曲がり、バス停の前にでるとボックスに女性の姿はない。
辺りを見渡しても付近には深い闇が広がるだけで、誰一人居なかった。
多分玄関から人が出る来る音を聞き、女性は急いで離れたのだろうと思い家に戻った。

明日はそっと家を抜け出し場合によっては保護しようと決め、翌日の晩になった。
トイレの隙間から女性が居るのを確認し、今度はそっと家を出てバス停に行く。
でも、今度も昨晩のように女性は姿を消していた。
「やばいな、そんなに人から避けようとしているのだとしたら、
 相当思いつめているのかな。
 やっぱり警察に任せようか」
そう考えながら家に戻り、もう一度確認しようとトイレへ向かいついでに用を足そうとした。


続く
18蝋燭:2000/08/13(日) 09:14
《ボックスの女性・3》

「やっぱり居ないや」
彼はスエットに手を掛け下を向いた瞬間凍りついた。
窓の外には居なかったのに、トイレ下の開かれた明り取りから
女性のヒールを履いた足が見えたからだ。
しかも今度はボックスを出て、トイレの壁を挟んだ真ん前に位置し、
つま先が自分の方を向いていた。
「えっ?えっ?どうして何で?」

彼は上と下を交互に見ながら、必至に答えを探そうとした。
その足は、どう見てもちゃんと立っており、中腰で上半身を隠しているようではなかった。
そして驚く友人に向かい
「ねぇ…」
と女性から語りかけてきたのだった。
だだ「ねぇ……ねぇ……」と聞くだけで、他のことは一切口にしない。
彼が「何?どうしたの、警察呼ぶ?」と聞き返しても、そのことには返事せず、
「ねぇ…」とだけ続けていた。
困った彼は、やっぱ警察だと思った瞬間、
「ねぇ……(小さな声で)どうして……」
と言った。

友人はその声を聞いた瞬間、トイレを飛び出すと警察に電話した。
そして玄関でパトカーが訪れるのを待ち、警官が来ると両親も起きだしたので、
皆に事情を話した。
警官は、概略聞くと付近を捜索して帰っていった。
その後、数日はバス停の前で停車しているパトカーが認められたが、
その間もパトカーが居なくなった後も、もう女性が訪れることは無かった。

俺はその話を友人から聞き、やばいと感じた本当の理由を知った。
「あの声を聞いた瞬間怖気が走ったよ。
 この世の声じゃないような気がする。
 だってよ、最後の『どうして』は、囁くような小声だったのに聞こえたのはな、
 壁の向こうではなく、顔の目の前で聞こえたんだ」
友人は、その後トイレの窓は締め切って入るようになったと語った。


終話
19蝋燭:2000/08/13(日) 09:40
《ボックスの女性・後日談》

この事件当時、俺は体験した彼とは全然接点がく、まだ友人ではなかった。
でも、この話を聞いて驚いた。
なぜなら、俺はバイクに乗り始めの頃で、この渓谷にしょっちゅう走りに来ており、
バス停のところで例の女性らしき人物を見ていたからだった。

先にも言ったように、電話ボックスと対面の雑貨屋にあるジュースの販売機だけが
ぽつんと灯りを放ち、後はただの闇になる。
数十分走って小さいトンネルにたどり着き、半分切れかけた蛍光灯を見るまで
一切灯りがないので、そこで一旦停止して一息入れる為だった。
ある日、その停留場の横で何時ものように停車すると、
深夜の、しかも山奥の電話ボックスに女性が居たのを、
違和感も手伝って良く覚えていた。
そして友人の語る時間、時期、服装、女性の雰囲気が一致し、
同じ女性を見たと確信した。長い話ですみませんでした。
6話終了っす。
20蝋燭:2000/08/13(日) 09:46
間違えました、7話終了です。
21うむ。:2000/08/13(日) 10:17
>蝋燭さん
 このペースの方が性に合ってます。お互い仕事抱えてると一晩は辛いですね。
雑談スレで言ってた7話、こっちに提供します。

>宮崎事件の被害者の幽霊談にもありますね。

あ、それ知らない。出典分かるなら教えてください。一応伝聞中心なもので。
22うむ。:2000/08/13(日) 10:20
8話目。
 自動車免許を取り立ての頃、面白がって夜中に近所の山道を走り回ってました。
そんなある晩も車(親・伯母兼用)を走らせていました。
 山道に入ったところで何やら車内で話し声が聞こえてきました。車は私一人だし、民家もなければ他に車もない寂しい道です。最初は気のせいか?と思っていたのですが、声が続きます。切れ切れですが内容がわかってきました。なんだか遺書っぽく、声もそれらしい読み方なのです。怖くなって車を止め、声の源を探しますが分かりません。ノドが乾いて、声もでなくなりそうだった瞬間、絶叫するように、
 「れ〜い〜こ〜!!」と雄たけびが。
 慌てて車から飛び出すと、なんだか声が歌に変わっています。少し落ち着いて聞いていると、それはなんと、中島みゆきのテープだったのです。
 伯母が大ファンで、車の中でも聴きたいと、私にダビングを頼んできたのを思い出しました。一曲目に詩の朗読が入っているアルバムです。(「生きていてもいいですか」だったかな)伯母が車でテープをかけたまま忘れていたのでしょう。今まで気づかなかったのは、テープの無音部分を再生していたからだったようです。ほっとしてテープを止め、家に帰りました。

 ここまでなら笑い話ですが、後日気づいたことがあります。ダビングを頼む時、伯母は「一曲目の詩は録らなくていい」と言い、私はそのとおりにしたはずなのです。つまり一曲目は「玲子」という「歌」から始まるはずなのです。あらためてテープを聴いてみても、詩は入っていませんでした。
 思い違いのおかげで、怖い思いをしなくて済んだようです。

23うむ。:2000/08/13(日) 10:24
9話目。
 学生時代、キャンプリーダーをしてました。今回は山のキャンプ場での話。
 初めてのキャンプで、肝試しの脅かし役を仰せつかりました。小高い丘の上のキャンプファイヤー場で、燃えカスや灰を捨てる穴と、防火用水のドラム缶を見つけました、ちょうど出口のすぐ側で、飛び出すにも絶好の場所。
 道を挟んで反対側にカサをおき、ライトで照らすと、みんなカサに気を取られてこちらには気づきません。面白いようにみんな驚いてくれます。調子に乗って10組くらい脅かしたところで、人の流れが途切れました。誰も来ません。
 まだ集合時間ではないし、もう少し待っていよう。すると、向こう側から懐中電灯の光がやって来ます。先輩かな?先輩も脅かしてやるか?
 そう思って隠れたとき、
 トン、
 と後ろから肩を叩かれました。
 調子に乗っていたので何の気もなく振り向くと、誰もいません。
ただ、奥の茂み越しにふもとのキャンプファイヤーの火が見えます。
 なんだよ、と思って向き直った時、もう一度叩かれました。
 そしてまた振り向こうとして、思い出しました。
 「今日は来ている団体は一つ、その団体は肝試し中。キャンプファイヤーの予定はないし、第一キャンプファイヤーの火はあんなにチラチラ動かない!」
 そこまで考えた時には道に飛び出し、丘を駆け下っていました。
 後で先輩から聞いたのですが、その土地は以前墓場で、キャンプ場造成時に移転したのですが、土葬のため骨全部を移すことは出来なかったそうです。その墓は、ちょうどファイヤー場に立っていたそうです。
24蝋燭:2000/08/13(日) 11:17
うむ。さん
鹿島冷凍さん
サーバーの不調により、来訪者が少ない現在での書き込みはありがたいです。


>お互い仕事抱えてると一晩は辛いですね。
そうなんですよ(笑)
お盆しかのんびりする時がないから、以前から楽しみにしていたんです。


3、4話のコックリさん話は、不思議な話ですね。
その後変わったことはありませんか?

8話の車中怪談も不思議ですね。
多分、聞いた瞬間はよっぽど驚いたでしょうね。
私も車が好きだった時期がありますので、はやりカーコンポ絡みの怪談を持っています。
25うむ。:2000/08/13(日) 11:48
 山キャンプの話、二つ目。
 高校生のグループと一緒にナイトハイクに出かけました。私と、もう一人別のリーダーのグループも一緒でした。星を見たり、わざと明かりをつけずに歩いたりとしているうち、湧き水の所まで行きました。
 もう一人のリーダーが気を利かせてキャンディをみんなに配りました。でも、1個足りません。
「14人のはずだけど。誰か1個余分にとってない?」
「えっ一人多いの?」
「お前、誰だ!?」
とみんな面白がって収拾がつきません。
「全員その場を動くな!人数を数える!」
私も冗談めかして言いました。向かって左からあだ名(キャンプ中のコードネーム)を呼んでいきます。
「ジャック、ポカリ、マーブル、・・・サスケ、」
9人目まで呼んで次の一人を指差そうとした時、みんながわぁっと逃げ出しました。私も遅れてダッシュ。
 キャンプ場に戻って点呼をとると、人数は元通りに。みんな口をそろえて言うのは、「顔が分からなかった」。みんな月明かりで誰だか分かったのに、そいつだけ分からなかった。とにかく10人目を見た瞬間、その場から逃げ出したくなったのです。私も含めて。
26うむ。:2000/08/13(日) 12:08
25で10話です。>蝋燭さん
 マメにレスつけてくれるので、なんかやりがいが沸きます。この調子でお願いします。
1話:古井戸は「リング」見てからトラウマ入ってるんですよ。結構怖がりなのです。

>鹿島冷凍さん
こっくりさん怖いっす。
27クランツ:2000/08/13(日) 13:22
こういうじっくりと構えた試み、いいですね、、
オレも社会人、こういう機会に二話ほど体験談を…

某メルマガにも掲載された実話です。

学生時代の友人、オカベ君はマンションにひとり暮らし。
とある深夜、彼はふとこんな事を思いつきました。
「自分の部屋に自分の部屋から電話をかけるとどうなるんだっけ?」
正解は<話し中>。
しかし彼は、退屈しのぎに受話器を取り上げ、電話番号を押していきます。

「……トゥルルル……トゥルルル……」
(!!繋がった??)
「.....もしもし....」

彼曰く、電話に出たのは眠そうな男の声だったそうです。

「あの…オカベさんのお宅でしょうか?」
「.....はい、そうですが...」
「○○君(彼の名前です)、いらっしゃいますでしょうか.....」
「.....はい、お待ちください」

彼はそこで電話を切り、慌ててオレの家に電話をかけてきました。
頭の切れる、クールなタイプの彼があんなに取り乱したのは
後にも先にも一度きりです。

ちなみに、彼の下の名前はかなり珍しく、
今まで同じ名前を見聞きしたことは一度もありません。
電話に出た男性が「お待ち下さい」と言い残した後、
受話器からはスリッパで廊下を歩く音が聞こえてきたそうです。
28クランツ:2000/08/13(日) 13:44
ええと、上が11話。

次はオレの体験談です。
大学生の時、深夜の川沿いの直線道路を
オートバイで飛ばしていたときのことです。
スロットルをグンと開けてから数秒後、対向車のライトが始めて見えてきました。
車は白のクラウン、なぜか車内灯を付けています。
ハイ・スピードですれ違った瞬間、運転席をチラと眺めたんですが

運転手の首がない、ように見えました。

瞬間、運転手は体を傾けてグローブ・ボックスの中の
CDか何かを探してるんだろうな…と。
その体勢がそう見えたんだよな…と。
そんな事を考えながらミラーを見たその時、
遠くで例のクラウンがUターンし、
こちらに向かってこようとしているのが見えました。

さほどスピードの出るわけではないアメリカン・バイクを
壊れんばかりにムチャクチャ操りながら逃げました。
お互いの出しているスピードから考えて、
すれ違った割りにはミラーに「大きく」クラウンが映っていたもんですから…

たぶんコレで12話だと思います。
ではみなさん、よい夏休みを。。
29蝋燭:2000/08/13(日) 16:32
うむ。さんコンスタントな書き込み感謝です。
暗闇での不審者は怖いですよね。
でも、その現場に居て俺も見てみたかったですね。


クランツさん、参加有難うございます。
不審車に追跡された話ですね。
私も、得体の知れない物に追跡されるのは非常に嫌です。
なんで憑いて来るんだろ?事故るから止めて欲しいっすよね。


私も仮眠が終了したので、またボチボチ書き込んでからアップします。
皆さんも小さな話で良いですから、お知らせいただけるとあり難いです。

現在11話終了です。
30蝋燭:2000/08/13(日) 16:36
うーん、また間違えた(泣)
現在12話終了です。
31うむ。:2000/08/13(日) 18:15
 小学生の頃、遠縁の伯父がたった一人で尋ねてきました。正月三が日も終わらないうちから。普通は私たちも挨拶するのですが、両親は「必要ない」と。不思議でしたが、伯父の行動も不思議でした。朝は早くからあちこち出かけて行き、夜は父と遅くまで話し込んでいるようでした。お年玉なんか期待してたのに、一度も顔を合わせることがなく、残念でなりませんでした。でも三日めの朝、伯父と偶然顔を合わせることになったのです。
 それはトイレでのこと。順番を待っていると、先に入った人が出てきたのです。見慣れない格好なのですぐ伯父だと分かり、挨拶しようと顔を見た瞬間、息を呑みました。
 顔は「青白い」を通り越してなお白く、目はまっすぐ前を見ているのですが、焦点が合っていません。しかも白目の部分には赤や青の血管が浮かんでいました。そして目尻は吊り上っています。口は閉じかけでも閉じきることなく、かといって開いてるとも言えないくらい。
 そんな人の表情を今まで見たことがありませんでした。背筋が寒くなり、硬直した私の側を通り抜けて、伯父は客間へ姿を消しました。そしてその直後、家を出て行ったのです。
 後で聞いたところ、伯父は借金で首が回らなくなり、わざわざ遠縁を頼ってきたのも金策のためだったのです。結局我が家も余裕がなく、援助できなかったのです。

 そして翌朝、警察から伯父らしき人が公園で首を吊っているので確認してほしい、と連絡がありました。まちがいなく伯父だったそうです。その話を聞いてぞっとしました。伯父はあの朝、すでに死を覚悟していたのではないでしょうか? あの時見た伯父の顔、あれこそ死相というものだった。今でもそう信じています。

 後日談ですが、伯父が使っていた客布団はその後祖母や母が使うようになりました。ところが夜必ず金縛りに会うようになり、結局一週間でお寺に供養に出してしまいました。

13話終了。
32うむ。:2000/08/13(日) 18:20
気がつけば64までスレッド下がってますね。このままBMして書き込むか、100以下になったら、一度ageますか?
蝋燭さんご判断を。

>クランツさん
お仲間増えてうれしいです。
33うむ。:2000/08/13(日) 21:32
海キャンプの話・1(水ものではありません、念のため)
 私たちのリーダーグループは山の他、外周3キロくらいの無人島を借りてキャンプしていました。丘あり砂浜ありでいいところです。戦後しばらくは養殖研究所があって、建物だけは我々が借りた時も残っていました。鉄筋打ちっぱなしの建物に、波止場跡、そして座敷牢(鉄格子つき)のような3M四方の離れ。肝試しには最適なのですが、シャレにならないのでやりませんでした。霊感の強い人は見ます。それもみんな口をそろえて「3〜4人連れの親子が見える」と。
 島全体がキャンプ場で、ハイキングコースに沿ってログキャビンが点在しており、リーダーは夜一軒一軒見回る仕事(「ガード」と呼んでました)があるのです。
 ある晩、ガードをしていた先輩が、使っていないはずのキャビンの戸が開いてるのを見つけました。子供がいたずらしてるのかな、と思い中を覗くと、案の定子供が一人で座っています。よくトイレに行った帰り、怖くて近場のキャビンに潜り込む子供がいました。この子もそうだろうと思い近づいて、
 「どうしたん。キャビンまで送ったげよか?」と言うと、

子供は振り向いてニッコリ笑い、

消えてしまったそうです。

14話終了。
34蝋燭:2000/08/13(日) 22:00
>31
オカルトと言うよりも、本当の恐怖話ですね。
借金の話は息が詰まるようで、本当に怖い。
私も、過去何度か倒産し無一文になった経営者に会いに行ったことがあります。
債権者が帰った後、荒れ果てた社内は誰一人として居らず、どの階も無人でした。
そして社長室にぽつんと座る経営者を見たとき、ただ立ち止まってしまったことを
思い出します。

>顔は「青白い」を通り越してなお白く、目はまっすぐ前を見ているのですが、
>焦点が合っていません。
>口は閉じかけでも閉じきることなく、かといって開いてるとも言えないくらい。

まさにこんな感じでした。
暫くボーっとしていましたが、何度か語りかけてやっと気が付つき、
持ち上げた顔は羽振りの良かったときとは別人のようでした。
とは言っても、その逆、何度倒産としても懲りない経営者もいて、
まさに人間色々っす。>気がつけば64までスレッド下がってますね。
>このままBMして書き込むか、100以下になったら、一度ageますか?

ご提案助かります。
頃合を見て上げるつもりでした。
さて、テレホ前に少し上げときますか。現在13話終了です。
35鹿島冷凍:2000/08/13(日) 22:55
久々に覗いたら、増えていたのでうれしかったです。下がってたんで
見過ごしちゃいました。何より、荒らしがこないのがいいですね。
>21うむ。さん 「都市伝説」のスレッドにあったのですが、何と出典は
宮崎のお父さんの発行していた秋川新聞。まさか息子が犯人とは、、、(合掌)
36名無し君:2000/08/13(日) 23:33
友達の旦那が、□国道路公団の下請けで働いていたときの話。
高速道路は大体山の中を通ることになっていたんだけど、それでも
結構な数の墓地が予定地にあたって移転された。
でも、いくら墓地改装の新聞広告をだしても、無縁になった墓は
子孫がでてこないから、整理されてしまうんだよね。
そういう墓石を運んで、埋め立てる場所があるわけ。
御影石ばっかりだから、ブルドーザーがツルツル滑って、操作しにくい
上に、「家までついてくる」のが困りものだったそうだ。
トイレの水は勝手に流れだすわ、冷蔵庫が壊れるわ、
電器製品が次々いかれて、やってられんので、結局、友達の旦那は、
その仕事を十日ほどで辞めた。
家にきた連中は、ある日我慢できなくなったヨメが、「うるさい!
でていけ」と怒鳴ったら消えたとか。
このヨメ(友人)は後に旦那も叩きだしてしまったから、人として、
かなり強いといえるだろうな・・・・。
37名無し君:2000/08/13(日) 23:43
わたしの伯母と祖母が、夏の夜、庭で夕涼みしていたときのこと、
前の家の屋根の上を大きな光が突然現れて、転がりながら通ったそうです。
大きさは大人の一抱えほどで、ネズミ花火の大きなやつのように、
しゅるしゅると火花のような光をまき散らしながら、屋根の反対側まで
いって、パッと消えました。
伯母と祖母は、「あれは、人魂じゃないかい」「大きいし、明るいから
若い人だろうね」と話し合ったとか。
一週間後、前の家の高校生の息子さんが事故で亡くなりました。
伯母はその話をしながら、「人間が死ぬ一間前には、魂は抜けてると
いうけど、あれは本当だったじゃけん」といっておりました。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/13(日) 23:56
うむ。さんコンスタントな書き込み、楽しみにしています。
俺もそろそろアップしよう。


>36 名無し君
逆切れ除霊系話ですね。
こう言うの俺好きです。現在15話終了です。(よし、今度は間違ってないな)
39名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/14(月) 00:02
>37 名無し君 さん

連続アップ頑張ってますね。
人魂って、
パターン1・死んでから抜け出し、徘徊する。
パターン2・死ぬ前に抜け出し、予兆となる。

の2パターンがあって、以前からどう違うのか興味あります。
なんか死に方に差があるような。

でもこういう現象って万国共通のようで、
これが転じて死神の発生に繋がったのかな?


現在16話終了です。
40蝋燭:2000/08/14(月) 00:07
ありゃ、
スレッド専用のハンドルネームに戻すの忘れとった。
41鹿島冷凍:2000/08/14(月) 00:16
このスレはみんな実話か伝聞らしく、ネタの派手さはないけど、その分
怖さが伝わってきます。
今日はお盆で私一人かな。

第13話
「四谷怪談」とか「リング」とか日本のホラー映画って怖いですよね。アメリカの
ホラーはけたたましいけど、あの、ねちっとした不気味さの方がずっと怖いって
思ってました、、、初めてのアメリカで幽霊を見るまでは。

あれは、夏、ニューヨークに行ったときのこと。
1泊1万円ぐらいしたのに、泊まったホテルにはクーラーがありませんでした。
暑いんで窓を開けっぱなしにしていましたが、夜中の二時ごろ
息苦しさに目をさましました。
見るとベッドの横ににひげを生やした白人の大男がたって、
寝ている私を見下ろしています。寝ぼけていた
私は恐怖で凍り付きました。動悸が激しくなって頭の中に響き渡ります。

「強姦されて殺される!!!!」ああ、治安の悪いアメリカなんてくるんじゃ
なかった、眠ったふりをしつつ、私は恐怖で混乱してなすすべもありませんでした。
ところが、男はじっと立っているだけで何もせず、そのうちにすうっと、目の前で
消えてしまったのです。その間はたいそう長く感じられましたが、ほんの数分
だったようです。
そのあと、私は部屋の電気をつけて叫びました。
「やった−幽霊で良かった!!!!!」
そう、あの男が人間だ、と思っていたときのすさまじい恐怖感に
比べたら、もうほっとして、幽霊にほお擦りしたい気分でした。
怖くない話でごめんなさい。
ちなみに、私の人生で一番怖かったのは、ワシントンDCの一番治安の悪い場所に
間違えていっちゃた時です。だって、道の両側では家が燃えてるし、住民は
なぜか裸でらりってるし、、、マッドマックスの世界でしたよ。
42鹿島冷凍:2000/08/14(月) 00:18
十三話じゃなくて十七話ですね。書いてる間に増えてました。
43うむ。:2000/08/14(月) 00:32
>鹿島冷凍さん
 そんなことはないぞお。
18話。
 海キャンプの話・2
 無人島のキャンプ場は、夏場しか開けません。定期航路も寄航しません。でもオフシーズンでも、お願いすると送ってくれるそうです。僕らもそうして秋に日帰りしましたから。その際は必ず迎えに来てもらう時間を約束しなければなりません。でないと迎えが来ません。
 先輩から聞いた話です。
 ある冬の日、同じように「島に渡りたい」という若い女性がいて、「ああ、あのキャンプリーダーさんだな」と思った船の船員は快く送ってあげたそうです。
 ところが約束の時間に船をつけても彼女はやってこず、不審に思った船員は地元の警察に連絡し、捜索しました。
 うちのキャンプの仮設トイレで首をつって死んでいたのです。
 結構騒ぎになりましたが、翌年の夏にはキャンプ場が開設しました。ところが夜ガードをしていると、その女性が死んだトイレのランプが光っているのです。夜は消すはずなのに。恐る恐るスイッチを消しますが、すぐ点きます。翌日ランプの玉を抜きましたが、今度はドアが開くのです。鍵をかけても。とうとうたまりかねてトイレを鎖でぐるぐる巻きにしてしまったそうです。
 この話自体は伝聞ですが、鎖を巻いたトイレは、確かにありました。
44鹿島冷凍:2000/08/14(月) 00:42
日本の幽霊って恨みがましいのよね。こっちも繊細だから怨念を感じて怖がって
あげられる。米国みたいに肉食で大味の人々はジェイソンやフレディみたいに
実害をあたえないと怖がってくれない。
私は繊細なので(藁)上の話、怖いです。
45うむ。:2000/08/14(月) 01:01
>鹿島冷凍さん
女性でしたか。夜中なのに、平気ですか?
私も丑三つまでには堕ちたいです。

>名無しさん
 頑張ってますね。霊魂抜け出し系?は後で私もレスします。
このあともレス続けられるなら、是非コテハンで。このスレ限定でもいいでしょう?
46名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/14(月) 03:26
みなさんはじめまして。今日ここ発見しました。
それではあいさつ代わりにひとつ・・・・

知人の話なのですが、数人で逗子のほうにドライブにいったときの夕方のこと、
なにやら横道があったのでそこに行ってみることにしたのらしいのですが、
だんだん道幅が細くなってしまってUターンできなくなってしまったので、
「しょーがないなー」と、どんどん奥に進んでいったそうです。
そのうちに道は舗装されていなくなってしまい
「こりゃ困った」と思ったところトンネルがみえてきて、複数の人がいるようだったので、
そのまま進んでいったそうなのですが、そこでその人たちがいっせいに振りかえると
こちらにむかってなにやら口々にさけびながら、走ってきたそうです。
「え?え?」と思ってあせってバックにいれてにげようとしたところ、
群集のなかの一人の女の人が、抱いていた赤ん坊(らしきものを)投げつけてきた
そうです。それは車をすどおりしたらしいのですが、そのときは一刻もはやく
逃げねば!!ということで、気合でバックのまま逃げたらしいのです。

後日、その話を何人かの友達にしたところ「うそだべー」といわれて悔しくなった知人は
よせばいいのに、「じゃ、あんないしてやるー」とばかりに再度そこへ行こうとした
らしいのですが、(さすがに怖かったために車二台に分譲して、塩やらお守りやらもって)
何故だか、そんな道はみつからなかったそうです。
う〜ん、いまいちだったでしょうか?
また聞いたりしたら書きますね。
47うむ。:2000/08/14(月) 05:23
海キャンプの話・3
 無人島の中でも怖いのは養殖研究所跡(養研と呼んでました)です。
管理用の鍵を預かっているので中に入ることができるのですが、浴槽や試験台、鎖と滑車など重機材はまだ残っており、また壁にはいわくありげに茶色い染みが。
電気もつきませんし、一度台風のため避難用に中で一泊しましたが、眠れたもんじゃありませんでした。

 夜島を歩いていると、足音がついてくる時があります。
自分の4〜5メートル後ろを歩いてくるのです。特に養研跡でよくあります。
みんな怖くて早足で通りすぎるのですが、ある晩、女の先輩はどうしようもなく怖くて体が固まり、その場にうずくまってしまったのです。

 それでも足音は近づいてきます。
怖くて下を向いていると、足音が追い越していくのが分かりました。
そしてそれに合わせて、先輩の見ている足元の草が、踏みしめられたそうです。

 しばらく経ち、動けるようになった先輩はみんなに報告しました。
みんな自分の経験を話したりしていると、男の先輩が「写真を撮ったら写るかな」と言い出しました。
少し調子ものの先輩は、周囲が止めるのも聞かずに実行に移しました。 カメラをもって夜な夜な歩き、ついにそうした機会にめぐり合いました。
立ち止まり、足音が近づいて来るのを待って、振り向きざまにシャッターを押したのです。
足音は消えました。

 自宅に帰って現像された写真には、画面一杯に驚いたような表情の、目・鼻・口の部分がぼんやり写っていたそうです。

その先輩は二度と島に帰ってこず、以後「足音は無視する」が不文律になりました。
48うむ。:2000/08/14(月) 11:23
長野で働いていた頃、休日の夜中に車で白馬まで走りました。
「飲んじゃえ」という店に行くつもりで147号線を南下していたのですが、途中何を思ったのか、大分手前で右折したのです。
その後は何が何だか分かりません。
道が違うのは明らかなのに、方向転換もせず、真っ直ぐ山に入る道を進んでいきます。
二車線あった道が一斜線になり、舗装も悪くなってガタガタするのに、アクセルを緩めません。
80キロ近く出ていたと思います。
なのに自分自身はまったく冷静なのです。
やばいと思っていてもスピードを落とそうともしない、そんな自分を冷静に観察するような気分なのです。
 やがて舗装もなくなり、地道が始まりました。
車の揺れもひどくなり、何かに乗り上げたのか、時にはガン!と車がジャンプします。
それでも「スピードを落とそう、ブレーキしよう」という考えが浮かばないのです。
無心にアクセルを踏み、ハンドルを操ります。
 少しづつ考え始めました。
なんで怖くないんだろう?なんだか自分ではないような、とか。
そして「憑かれた?」と思った瞬間、「このままではヤバイ!」と思い、初めて体が動きました。
ブレーキを踏んだのです。
その瞬間車がジャンプし、着地と同時に車が半回転しました。
 しばらく呆然としていましたが、気がつくと怪我はないようです。
おちついて周囲を見回すと、あれだけ派手に回転したのに、車は道の上にちゃんと止まっています。
しかも、来た道を向いて。
さっきまでの自分のことを思い返し、ぞっとしながら家まで帰りました。
 今でも不思議でしかたないです。何かに憑かれて、山中まで来たようにしか思えない。
49うむ。:2000/08/14(月) 11:26
そろそろネタ切れ間近。ストックが無くなります。
今日はみなさんお出かけなのかな?
私も昼から出かけるので一斉放出です。
ここまでで21話。
50うむ。:2000/08/14(月) 11:27
22話。
 同じく長野で働いていた時のこと。
住み込みの職場でしかも木造の分校跡を寮に使っていました(私はそこの舎監)。
ある晩二階の自室から一階のトイレに行った所、階段の降り際にある窓からふと外を見ました。
ちょうどグランドが見えるのですが、そこを小走りに6,7歳くらいの女の子が駈けていきます。
そのまま校舎の裏手に回りました。
 私は「子供(小学生の寮でしたので)が抜け出したのか?」と思い、トイレに入りました。
ここの窓からは、子供の入った校舎裏が見渡せます。
急いでトイレの窓を開けると、誰もいません。
 不思議に思った私は、「まだ中には戻っていない。
子供部屋を調べて、いない子供が犯人だ」と思い、4つの子供部屋を見回りました。
でもみんな寝ています。
 実はその人影そっくりな子がいたので怪しいと思っていたのですが、ぐっすり寝ています。
翌朝、なんとなくその話をみんなにしたところ、私が怪しいと思っていた子が、
 「夕べ知らない子とグランドで遊んでいる夢を見た」というのです。
詳しくその子の姿形を尋ねると、スラスラ答えます。
低学年だから作っているとも思えません。ではあの人影はこの子の生霊?
 後日、地元の人と話している時にそのことを話すと、
近くを流れる川は護岸工事する前は急流で、よく子供が落ちて死んだそうです。
「その誰かが、出てきて遊んだんじゃねえかな?」
そう、地元の年寄りはこともなげに言いました。その何でも無さが、よけい怖かったです。
51うむ。:2000/08/14(月) 11:28
23話、寺の住職からの聞いた話。
 近隣の村ですが、その村には立派な空家が一つあり、改装の必要なく住めるくらい、状態がよいものでした。
近頃は都会の人が田舎暮らしを希望するIターンがはやりで、その村も受け入れに力を入れてました。
当然その家も入居者が入るのですが、三ヶ月と続かず出て行きます。
理由を聞いても答える人はいません。
 とうとう借り手も着かない状態になり、土建屋の寮に貸し出すことになりました。
ところが入居した土方たちが「出る」というのです。
 それは白髪まじりの70歳くらいの老婆で、ある人は枕もとにカマを持って立っているのを見たり、ある人は白昼、車の荷台で正座しているのを見たり。
最初は皆自分だけだと思って言いませんでしたが、ある晩4人で寝ていたところ、カマを持って襲い掛かってきた、と言うのです。
全員が「見た」ということで慌てて寮を飛び出したとか。
 土建屋の社長・村の担当者は地元の寺の住職に相談しました。
住職は記録を調べ、その家の最後の住人をつきとめました。
享年73歳のお婆さんです。昭和初期に亡くなっているので知る人はいません。
ただ、亡くなった時に遠縁の人が位牌を持ち去ったということは分かりました。
役場で調べましたが、その遠縁の人がどこにいるかは分かりません。
 「土葬だから遺骨は無理だが、位牌が他所に行ったのに残ってるのは、何か未練があるのだろう」
住職は社長・担当者と共にその家へ向かいました。

続く
52うむ。:2000/08/14(月) 11:29
23話続き。
 家を一部屋づつ調べ、最後に一番奥まった部屋の押入れに、仏壇が納まっているのを見つけました。
 ギシィ・・・
 その時、誰かが玄関に上がってきたような音がしたのです。
 「振り向くな」
住職は言いながら、仏壇を調べはじめます。
 ギュゥゥシィ・・・ギュゥゥシィ・・・
 やがて足音は板の間を通り、部屋に近づいてきます。
そして、背後の襖が閉まっていく音が聞こえました。
 スー・・・
 「振り向くな、振り向くな」住職はそう言って仏壇を調べます。
他の二人は目を閉じました。
 畳を踏み、足音が近づいてきます。
 ミシ・・・ィミシ・・・ィ
 すぐ後ろまで足音が近づいた時、仏壇の奥に何かが落ち込んでいるのを見つけました。
住職が何とかそれを引っ張り出すと、それは位牌でした。
 フゥフゥフゥフゥ・・・フゥフッゥフゥ・・・
 足音が止み、背後から声を押し殺すような息遣いが漏れてきます。
位牌には、男性の名前と、享年、生没年が刻まれていました。
 「若いのに、日露戦争で死んだようだな。位牌は寺で預かろう。」
そう住職が言うと、足音はゆっくりと部屋を出て行きました。
 住職は推測しました。
どうやら位牌はお婆さんの息子のものだったようです。
お婆さんが亡くなった時、自分の位牌は親戚が持っていってくれたのに、息子の位牌が何かの理由(落ちて分からなかったのでしょう)で持っていかれなかった。
そのことを不憫に思った婆さんが、死後も息子の位牌を守っていたのだろう。
 住職は、親戚が見つかるまで寺で位牌を預かって供養することにしたそうです。
村でも、位牌の引き取り手が見つかるまで、家は誰にも貸さないことにしたそうです。

53うむ。:2000/08/14(月) 11:32
24話、これが最後です。でも霊体験ていうのかな?二つの話で一話とします。
前半。
 祖母が亡くなって一週間ほど経ち生活も序々に落ち着いてきた頃。
急に飼っていた犬が鳴きだすようになりました。普段なら家の外に向けて鳴くのに、なぜか家の中に向けて。
それもなんともせつない、哀愁漂う鳴き方でした。
餌をやったりするのですが鳴きやまず、必死に家の中に上がりこもうとします。
家に上げたことはなく、今までこんな事は無かったのに。
 不思議に思いながらも、その切実さにとうとう鎖を外してやることにしました。
外すやいなや、犬は家の中に上がりこみ、わき目も振らず仏間に進んでいきます。
そして、仏壇の前でおすわりしました。
驚いたことに、仏壇の中をじっと見つめ続けて鳴いているのです。
「これは、ばあさんの弔いをしたいのでは?」
「ばあさんが呼んだのか?」
など家族で色々言い合いましたが、ばあさんが生前かわいがっていた犬のために線香を上げてやることにしました。
 線香を点け、経を上げている間、犬は殊勝におすわりのまま、切なそうに仏壇を見上げていました。

もうその犬も老犬。
死んだ時には焼いてやり、ばあさんと同じ墓に入れてやろうと思っています。
54うむ。:2000/08/14(月) 11:40
24話後半、夢の話。
 家の中をうろうろしている夢で、自分でも夢だとは気づいていました。
とりあえず夢に身を任せ、行きたいように家の中をうろうろしました。
家族は誰一人いません。
ああ、やっぱ夢だよな、そう思いました。

ところが台所に入った時、流し台の前に死んだはずの祖母が立っていたのです。
生前と変わらぬ元気さで。
私は驚きとうれしさのあまり声が出ず、しゃっくりのようなな呼吸を繰り返し、祖母に近づいていきます。
祖母も一言も発しません。
笑顔で見つめるだけです。
私は自分が怖いのか、うれしいのか分からないまま。祖母に抱きつきました。
「会いに来てくれたんや」そう言おうと思うのですが、声が出ないのです。
ただ、ただ、お互いに抱きしめあっているだけでした。
すぐ夢からも覚めてしまいました。
後には夢の記憶があるだけで、感触もなにも残ってはいませんが、49日を過ぎて祖母が会いに来てくれたのだ、と思っています。

 私は怖がりで、それゆえに霊の存在は否定しているのですが、犬の件とこの件の時だけは、霊の存在を信じたい、そう切実に思いました。

・・・以上で弾切れです。100まで続けばいいですね。ROMしながら応援してます。
55うむ。:2000/08/14(月) 11:45
打ち上げ。
56名無し君:2000/08/14(月) 22:52
小学生のころです。
梅雨明けの集中豪雨で、隣町との境界にあった、りん○○うじ(あえて仮名)の
土手が流されて、そこにあった「かみさま」と呼ばれていた祠が跡形もなく
消えてしまった事件がありました。
かみさまというのは、髪様と書くそうです。
住職もいない寺でしたので由来はだれも知らないのですが、祟りをするので
弘法大師が封じたという話でした。
(四国なんで、偉い坊様はみんな弘法大師です)
祠も、土手の途中に洞穴をあけて注連縄を張っただけの簡素なもので、その
奥に髪様の髪が収められていると聞きましたが、付近の子どもは祟りの話を
みんな聞かされてましたから、近くでは遊ばないようにしてました。
さて、祠が流されてから一ヶ月もたたないうちに、地元で、雨の降る
夜更けに町外れを歩いていると、真っ白な着物をきた女の人がついてくる、
という噂が広まりました。
寺の前から、隣町の外れにある道祖神の前までくると、パッと消えるのだ
そうです。
それだけでなにもないのだけど、つけられるのは必ず男性で、下駄の音が
ひたひたと追ってくるので恐ろしくて、気を張ってないと追いつかれそう
になるのだとか。
友達のお父さんも二人ほど、後を付けられて、怖い思いをしたそうです。

その後、祠がどうなったのかは知りません。幽霊がまだ出現しているのか
どうかも。
その寺の近くで殺人事件がおきて、幽霊騒ぎどころではなくなったので。
57名無し君:2000/08/14(月) 23:12
続けてネタだし。

わたしのでた小学校は、元墓地でした。
学校のようなまとまった敷地を町中で確保するのは難しいため、
墓地が敷地として提供されることが多かったのだそうです。
墓地によくあるように、うちの小学校の校庭と、正面玄関の前には
樹齢百年以上の大きな楠がありました。

学内はいろいろと怖い話がありましたが、実際に体験した人というのは
おりません。
ただ、ある学年がこの楠の前で卒業写真をとったところ、数年前に
亡くなられた校長先生の姿が最上段の中央に映っておられたこと
があります。
わたしもみせてもらいましたが、確かに不思議なものが写っておりました。
最上段には先生方が並んでいたのですが、列の中央だけ、不自然に間が
ひらいて、ぼんやりと白い顔の輪郭が透けてみえるのです。
それが、玄関前に掲げられた故・校長先生の遺影にそっくりなのです。
おそらく亡くなられたあとも、生徒を気遣っておられたのでは、と
いうことですが、その写真で怖いのは校長先生の姿が写っていたこと
ではないのです。
整列した児童と先生方の上には、真っ黒な楠の枝が広がっているのですが、
その中に多くの顔が浮かんでいたのです。
枝の中だけでなく、並んだ先生方の肩先や腕からニュッと人の顔や
身体が突きだしてます。
こびとのような男の顔が肩に写りこんでいた先生は、三年後、眼を煩い、
ガンで亡くなったとか。
しかし、子どもたちにはなんの顔もついておりませんでした。
大人ほど業が深くないということなのでしょうか。
58名無し君:2000/08/14(月) 23:21
57ですが、書いたあと読み返してみると整合性がないですね。
覚えているままを書いたので。
>こびとのような男の顔が肩に写りこんでいた先生は、三年後、眼を煩い、
>ガンで亡くなったとか。
かれらが卒業して二、三年たって失明なさったんですが、その後、数年
たたずにガンで亡くなられたのでした。
近所だったので、お葬式にいきました。
この学校では、いつも同じ写真やさんが撮っているのですが、
その前後の学年の卒業写真には怪しいものはなにも写っておりません。
59鹿島冷凍:2000/08/14(月) 23:21
>53、54うむ。さん いい話ですね。お疲れ様でした。
>56さん。京極夏彦の世界ですね。殺人事件まであったなんて。

これで25話。蝋燭さんはお盆休みでしょうか?
60鹿島冷凍:2000/08/14(月) 23:51
失礼、これで26話ですね。
元墓地の学校ってけっこう多いみたい。
近所にも階段が墓碑(!)を横にならべた石でできてて、
生徒達がそれを踏みながら登校しているところがあります。
ひどいでしょう。もちろん、出ます。
61うむ。:2000/08/14(月) 23:53
 とりあえず26話終了。
62名無し君:2000/08/15(火) 01:04
>60さん。
墓石でできてる石段ですか。ひどいな〜。
無名の名無し君56.57.58です。
自分のネタが枯れましたので、友達を売ります。

友人で小学校の美術教師は、いわゆる霊感体質というシロモノで、
せがむといろんなヤバイ話をしてくれるのですが、どうも一緒にいると、
ロクでもないことが多いのです。
(事故を目撃するとか急病になるとか・・・・)
それで段々会わなくなってしまいましたが、電話はよくかけます。
そんな彼女に教えてもらった祟り話。

連休のすこし前ごろ、夜、彼女が自分のアパートで布団に入って
うとうとしていたとき、布団の足元のほうから、サーッサーッという
音が聞こえてきたのだそうです。
首を持ち上げてみてみると、白い着物をきて髪をおすべらかし
(長く垂らしている髪型)の女の人が畳の上を滑るように歩いて
壁の中に消えていったのだとか。
本人慣れているので、あんまり気にしなかったそうですが、
同じことが二晩、三晩とつづくとさすがに心配になり、実家に
帰るつもりで、電話をかけようと思っていたところ、
突然、実家のお母さんから学校に電話がかかってきたそうです。
「あんた!すぐ家に帰りなさい」
ただごとでない調子になにかと聞けば、なんでも彼女の実家の
隣の家が建て替えで取り壊している最中で、そこを通りかかった
「御祓い屋」(田舎なので結構いらっしゃるのです)のおばさんが、
作業を見物していたお母さんに、「あんたとこの娘さんは、すぐ
御祓いを受けないと命を取られる」と警告したのだとか。
なんでも隣家が、家を取り壊すとき、家の守り神の白蛇様の祠を
壊したから、それが彼女に祟っているということでした。
なんで隣の家の白蛇が祟るのだとブツブツいいながらも、
当人は心当たりがあるので、帰省して、素直に御祓いを受けた
そうです。
毎夜の怪異もぷっつり消えたとか。

これって、ストーカーがマチガイ電話をかけるようなもんでしょうかね。
63鹿島冷凍:2000/08/15(火) 05:00
おはようございます。
>62さん
迷惑なはなしですね。でもこういう話、好き。また寝ます。おやすみなさい。
64鹿島冷凍:2000/08/15(火) 05:35
寝る前に一つ、思い出しました。
久々に東京に戻って一人暮しを始めた時のこと。
私は東京の家賃、敷金、礼金の高さにあきれ果てました。
おまけにその頃は無職で、都内の横柄な不動産屋は相手にもしてくれないのでした。
そんなとき見つけたのが、半年前に人が死んでからずっと空いている物権。
ふつうのアパートの一階でしたが、家賃を安くしてくれ、敷金、礼金は
1ヶ月づつでいい、と言われました。それでも高い、と思いましたが、
自殺ではなく自然死、ということでしたし、こちらも
不動産屋めぐりでうんざりしていたので、妥協しました。
友人達は猛反対でした。隣の人が悪臭で気づいたらしいし、
半年空いてたっていうのは匂いがこもって、次の人がはいれないからなんです。

住んでみると、そこは、一見きれいなようですが、とにかく湿気がすごい。
ずっとエアコンをドライにしても、部屋中結露、梅雨時のひどさといったら!
あたり一面、カビ、カビ、食品はもちろん、靴に服に化粧品にカビ、カビ、こういう
所って、邪気がたまるっていいますよね。

そして、夏のある夜、「ケケケケケ」と女の高笑いが聞こえてきたのです。
まあ、その時は、お笑い番組を見ているんだろうなって気にしなかったんですが、
それが、毎晩、夜中の3時ぐらいに聞こえてくるんです。(その頃は生まれて
初めて買ったPSソフトのバイオハザード2にはまって徹夜してたんです。仕事も
見つかったのにね。)
でも、あんまり楽しそうな笑い声なんで、全然怖いとか、変って感じはありませんでした。
声が聞こえてくる隣は空き地だとか、上の階はあいていた、なんて事実は
あえて考えないことにしました。

梅雨時、かびの臭いがするので、お香を焚いて寝ていたら、耳元で、おばあさんの
声で「身も知らない人にここまでしていただいてありがたい。」と
囁かれたこともあります。でも、それも怖くなかったです。

そして2年後、更新の時、やはり湿気がひどすぎるのででることにしました。
引っ越しの前日、金縛りにあいました。何本もの手が伸びてきて、わたしの
体にからますのです。女の人の手だってわかりました、だって一本の手は指輪を
していたから。

この話を友人にしたら、すごく怖がられたのですが、不思議と、その時も全然
怖くありませんでした。一緒にいた友人の旦那(彼も結構見る人です)
がいうには、「それはK(私)ちゃんと一緒にいてお化けも楽しかったから
行かせたくなかったんだよ。」

これには納得しました。変なことは多かったけれど、怖い、というより遊んでもらってたって
感じでしたから。

あーやっと眠れる。
65うむ。:2000/08/15(火) 08:19
>鹿島冷凍さん
お疲れ様でした、お休みなさい。
やっぱり物事は良いようにとるべきですよね?(マジで)
>62さん
バチ当たりな話ですね。しかも隣家がやったことなのに、とばっちりとはひどい。

ここまでで28話終了です。
・・・蝋燭さ〜ん、まだお帰りじゃないですか?
66やりきり:2000/08/15(火) 15:00
丁度FF7をやってた頃の話です。
その日もFF7を夜遅くまでやり、そろそろ眠くなってきたので寝ようと思い
布団に入りました。
時間は1時過ぎだったと思います。
で、まあそのまま眠りについたのですが夢を見たんです。
なんか俺が山奥の様な所でハイキングをしてたんです。
んで峠道みたいな所で、すげー奇麗な女の人が立ってるんです。
でなんか俺に誘いをかけてるみたいなんです
あ、その時はなんか夢だなこりゃって自覚はあったんですけどまあいい夢だと
思ってたんですね。
夢の中の女の人と話してたんだけどなんか「いかん、駄目だ」「誘いにのっちゃ
いかん」って感じがするんです。
で女の顔を良く見ると、すげーきれいなんだけど凶凶しい感じがするんです。
でそこで「こりゃまずい」って思い必死に目覚めようとしたんですよ。
そうこうしてると目を覚ますのに成功してはっと起きたわけです。
そうしたら目の前に夢に出てた女が立ってるんですよ。
で見てるうちにドロドロと溶け崩れはじめて消えちゃいました。
で取りあえず俺は部屋の電気を点けてTVを点け朝までFF7をやる事に
なったのでした。
今思い出しても、寒くなるようなあの女の人の目はすごかったっす。

67名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/15(火) 15:07
1. 鏡の前で全裸になりオナニーをしなさい。その際部屋の灯りは消さないこと。

2. パンティは履かずに、なるべく短いスカートで外出・出勤しなさい。

3. ブラをつけずに外出・出勤しなさい。ただし襟元は大きく開けること。シャツの色は白色に近い程望ましい。

4. 外出先のトイレで全裸になり、目隠しをして10分間じっとしていなさい。

5. 下着を含め、全部で2枚だけ着衣して外出しなさい。どれを着けて行くかは任せる。


6. 外出先のトイレでオナニーしなさい。

7. 下着は着けて行き、路上でブラおよびパンティ脱ぎ、スカートを捲くりあげること。触っても良い。なお、昼夜は問わない。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/15(火) 15:09
ひひひひ
1. 鏡の前で全裸になりオナニーをしなさい。その際部屋の灯りは消さないこと。

2. パンティは履かずに、なるべく短いスカートで外出・出勤しなさい。

3. ブラをつけずに外出・出勤しなさい。ただし襟元は大きく開けること。シャツの色は白色に近い程望ましい。

4. 外出先のトイレで全裸になり、目隠しをして10分間じっとしていなさい。

5. 下着を含め、全部で2枚だけ着衣して外出しなさい。どれを着けて行くかは任せる。


6. 外出先のトイレでオナニーしなさい。

7. 下着は着けて行き、路上でブラおよびパンティ脱ぎ、スカートを捲くりあげること。触っても良い。なお、昼夜は問わない。
69やりきり:2000/08/15(火) 15:11
夜トイレに行こうとしたときの事。
部屋を出てトントントンと階段を降りていくと
降りきったあたりがなんか暗いような気がする。
「んあー寝ぼけてるのかな」って思いそのまま
降りていきました。
で階段を降りきると・・・
「うわっ」って思いつつ一歩進むと視界も戻り
その感触も無くなりました
一体何だったのか?謎な体験でした。
安西雄介がよく通った、異次元の壁というやつかな?
本当に何だったのだろう?
70名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/15(火) 15:12
1. 鏡前で全裸になりオナニーをしなさい。その際部屋の灯りは消さないこと。

2. パンティは履かずに、なるべく短いスカートで外出・出勤しなさい。

3. ブラをつけずに外出・出勤しなさい。ただし襟元は大きく開けること。シャツの色は白色に近い程望ましい。

4. 外出先のトイレで全裸になり、目隠しをして10分間じっとしていなさい。

5. 下着を含め、全部で2枚だけ着衣して外出しなさい。どれを着けて行くかは任せる。


6. 外出先のトイレでオナニーしなさい。

7. 下着は着けて行き、路上でブラおよびパンティ脱ぎ、スカートを捲くりあげること。触っても良い。なお、昼夜は問わない。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/15(火) 15:13
1. 鏡の前で全裸になりオナニーをしなさい。その際部屋の灯りは消さないこと。

2. パンティは履かずに、なるべく短いスカートで外出・出勤しなさい。

3. ブラをつけずに外出・出勤しなさい。ただし襟元は大きく開けること。シャツの色は白色に近い程望ましい。

4. 外出先のトイレで全裸になり、目隠しをして10分間じっとしていなさい。

5. 下着を含め、全部で2枚だけ着衣して外出しなさい。どれを着けて行くかは任せる。


6. 外出先のトイレでオナニーしなさい。

7. 下着は着けて行き、路上でブラおよびパンティ脱ぎスカートを捲くりあげること。触っても良い。なお、昼夜は問わない。
72名無し君:2000/08/15(火) 15:47
百物語の怪現象が、ボチボチでてきたようですね。

夢の話でもよければ・・・・。
あるとき、みたこともない外国の景色を夢でみるようになりました。
ホテルの一室や、奇怪な風景、それに灰色の波にあらわれる、
ゴツゴツした岩でできた突堤です。
突堤の上に長く伸びた電信柱の列など、妙にリアルなのです。
一年後、とあるアジアの国に旅行にいきまして、海沿いの町に
泊まりました。
予想がつくと思いますが、窓の外から同じ景色がみえたのです。
ホテルの部屋も、夢でみたものと、そっくりでした。
その突堤は、歩いてすぐのところにあるようで、わたしは自由時間に
早速、外出の支度をして、ホテルをでたのです。
ところがホテルの門をでて曲がったところで、地元の女の子に呼び
とめられました。貧富の差の激しい国なのですが、富裕な層は、
西側先進国と変わりません。英語も通じます。
日本からきたことを説明し、実は海岸のあの突堤にいってみよう
と思うのだが、と指さして話しますと、相手の顔色が変わりました。
彼女がいうには、あそこは大変危険な場所で、地元の男たちが
用足しに使っており、近づくだけでも危ないのだそうです。
そんなところに日本人の観光客がいったらどんな眼にあうか
わからない、だめだ、と怒られました。そういって地面に
英単語をひとつ描きました。
納得できなかったのですが、渋々ホテルにもどり、ガイドに
さきほどの単語の意味を聞くと、「強盗」で、実際にわたしが
目指していたのは、そういう場所だということでした。

それにしても腑に落ちません。
あれは警告夢だったんでしょうか(そうだと思いたい)。
おかげで、エライ眼にあうところでした。
73うむ。:2000/08/15(火) 22:17
 30話終了。
E-mailにsage入れてレスしてください。
1と6は経験あります。何も起こりませんでした(藁
74小麦焼き:2000/08/15(火) 23:52
こげなところで百物語をしていたとは…、では早速。

小学生低学年の頃のある夜。「宿題済むまで寝るな」と親から言い渡された私は、
一階の居間に置かれた机にひとり向かい宿題をしておりました。
外はしとしとと小糠雨。家族は二階に上がって既に休んでおります。
ふと気が付くと、どこからともなく雨だれの音に混じってかすかに
「うっ…うっ…うっ…」と女性のすすり泣くような声が。
最初「隣の家おばさんが喧嘩でもして、泣いてんのかな?」とたいして気にも
止めなかったのですが、そのうち か細く聞こえていた声が段々と大きくはっきりと
した泣き声に。如何にも声の主がこちらに近付いてきているかのような感じです。
しかし、聞こえてくるのは相変わらず雨だれの音とその『声』のみで、足音とか
外に誰か人のいるような気配はありません。
―― ちなみにこのころ住んでいた家は道から奥まった所(他の家と家の軒下の間を
通らなければ行けない、しかも袋小路)にあり、夜中に余所の人が入り込むなど、
まず考えられないです。――
「き、気のせいさ、怖いと思うから怖いんだ。」幽霊も怖いが、親も怖い。
ここは宿題を片づけるのが先決と、気を取り直しかけた次の瞬間、『声』は私の
すぐ耳元で「……!!(心の叫び)」
私はすぐさま立ち上がると二階へと駆け上がっていたのでした。

翌日、宿題を出来ずに親と先生からこってりとお説教を食らったのは言うまでも
ありません。(T_T)
75うむ。:2000/08/15(火) 23:58
>蝋燭さん 現れなくなって24時間経ちますね。
なんか私が仕切ってるみたいで落ち着かないです。
話の先頭か最後尾に話数を入れるようにしてください。(すいません注文ばかりで)
スレ番が70以下になったらまたあげましょうか?

>小麦焼きさん
 あなたの74で31話です。のんびりやってください。私は弾切れです。
76鹿島冷凍:2000/08/16(水) 00:50
>うむ。さん
蝋燭さん不在の今助かります。

>小麦焼きさんの話で思いだしました。

商談で取引先の人が来たとき。どこのホテルも満員だ、というので
近所のビジネスホテルを紹介したのですが、
その人が疲れた顔をして翌朝言うには、、、
「鹿島さん、あそこは何かあったよ。一晩中、耳もとで女性のすすり泣く
声がして一睡もできなかったよ。」

はい、これで32話。
77うむ。:2000/08/16(水) 01:25
出典は忘れました。先輩から聞いたかTVだったか?

女性なのですが、マンションの9階に引越した時。
荷ほどきも終わり、初めてのゆったりした休日。
見晴らしを楽しもうとベランダに出た時です。
最初は遠くを見ていたのですが、ふと真下の道路を見た時。
サングラスをかけた男性が路上からこちらをじっと見ていたそうです。
気持ち悪い、と思って目をそらそうとした時、その男がマンションの壁に手をかけたのです。
何をするんだろう、と思って見ていると、
見る見るうちに壁を登ってくるのです、こちらに向かって。
薄ら笑いを浮かべながら。
その表情と、何よりろくに手がかりもない壁をひょいひょいと登ってくる姿に驚いて、
慌てて部屋に入り、窓を閉めました。
閉めた途端に男がベランダに飛び込んできたのです。
窓を開けようとしましたが、間一髪で鍵をかけ、カーテンを閉めました。
それでも窓をドンドン叩いてきます。
怖くて部屋を飛び出し、隣の家に駆け込んだのです。
警察に電話をかけてもらい、ベランダから覗くと、もう誰もいませんでした。

結局、引越し早々にまた引っ越すハメになったそうです。

33話。
78うむ。:2000/08/16(水) 01:31
>小麦焼きさん まだまだじゃんじゃんがんがんいってください。

>鹿島冷凍さん 今から朝までですか?お仕事大変そう。

私はもう寝ます。あとはよろしくお願いします。

ageときます。
79鹿島冷凍:2000/08/16(水) 02:08
いえ、もう寝ます。
寝る前に他のスレ、てきとーに上げときます。
おやすみなさい。
多少祟りがありましたが、ぼちぼちメンバーが集まっているので
明日の夜中も怖い話が増えているとうれしいです。
蝋燭さんカムバック!
80ウォッカ・トニック:2000/08/16(水) 03:12
今日初めて見ました。このスレッド。
こちらは伝聞もOKとの事ですので、昔聞いた話を。

確か、オオボケコボケだったと思うのですが。

商人が二人、急ぎの商いのため、この場所に差し掛かりました。
この商いには、二人の全財産をかけ、人生を掛けた博打でもありました。
但し、成功させるには一刻も早く堺の港に着かねばなりません。
二人の商人は夜を日に継ぎ、休むまもなく道を急ぎました。
そんな二人が難所にさしかかりました。生憎と空は荒れ模様で、
大粒の雨が体に痛いようなほど降っています。
そこは、岸壁の難所。人一人がようやく通れるという狭い道。
左手は断崖がせり出し、右手は荒れ狂う海。なお悪い事に、前を足の悪い
老婆が左手の壁につかまり、少しずつ、少しずつ歩いているのでした。
先を急ぎたい二人にとって、この老婆は邪魔でしかありません。
そのうち痺れを切らした後ろの一人が、前を行くもう一人に小声で、
「おい、この婆さん海に落としちまおぉ。あたりに人影はねえし、
見咎められる恐れもねぇ。老い先短い婆あ一人、お前足で蹴って引導渡してやれ。」
最初はそんな大それた事を と思っていた前の商人もここが正念場とついには、
そのお婆さんを海に突き落としてしまいました。お婆さんは悲鳴をあげ海の波間に
消えていきました。

その夜の事です。日もすっかり暮れ、街道沿いの安い木賃宿に泊まった二人は、
昼間の老婆の事などすっかり忘れ、他に客の居ない二階の階段を上がって三つ目の
奥の部屋で寝酒を飲み、明日も早い事なので、すぐに布団に潜りこみました。
夜中も丑三つ時を回った頃、寝苦しさにふと目を覚ましました。
何か物音が聞こえます。
水の滴る音に混ざって、廊下の階段の方からこちらへ近づいてくるような足音。
しかも水に浸した重い布を引き摺るような音です。ズル・・・ズル・・・
その歩く音の間隔を聞いてぞっとしました。足を引き摺っています。
その瞬間、昼間の老婆の事がまざまざと思い出されます。
足音は階段に一番近い部屋、自分たちが寝ている隣のまた隣の部屋の前まで来ると
立ち止まり、障子をゆっくりと開ける音が聞こえ、はっきりとしわがれた老婆の声で、
「ここじゃない。」と聞こえ、今度は隣の部屋へと足音が近づいてきます。
隣の部屋まで来ると、再び障子をゆっくりと開ける音が聞こえ、さっきよりはっきり
声がします。「ここでもない。」商人たちはなすすべもなく震えていました。
ついに足音が部屋の前で止まりました。潮の匂いが強く立ち込めます。
障子に真っ白でしわくちゃな老婆の手がかかり、ゆっくり開きながら、
「ここに居たな・・ワシを殺したおまえらに恨みを晴らしにきたぞよ」
そこには全身びしょぬれの鬼と化した老婆が凄まじい形相で二人を睨んでいました。

翌日、宿屋の主人が起きて来ない商人を呼びに来ると、二人とも布団の上で腹を
膨らませて溺死していたそうです。
81ウォッカ・トニック:2000/08/16(水) 03:16
↑34話メ
82watch:2000/08/16(水) 03:44
あっ、やってますね。
私もはいっていいですか?

半年前のことです。
私は、一人暮しをしているのですが、その日の夜もいつものように
ベットでねていました。
すると、どこからかいびきのようなうなり声が聞こえてきたので、
「またN子(妹)のいびきか・・・」と少し目がさめました。
が、寝ぼけつつも「あれ?ここって実家じゃないしなぁ」と思ったところ、
おなかにドサッっとなにかのっかってきたのです。
と、同時に体中が動かなくなりました。
いびき、もとい、うなり声はまだ続いています。
もう、絶対、目は開けたくありませんでした。
どれくらいの時間かはわかりませんが、ずっと「あっちいけ、あっちいけ!」と
心のなかで思っていたところ、いつのまにか静かになり体も動くようになりました。

私は29年生きてて、金縛りにあったのはこの日のみです。
もともと心霊現象は全く信じてないのですが、この日のことは、
なんともいえません。
新耳袋に「ハトのくる部屋」(でしたっけ?)とゆう話があったと思いますが、
まさにあの話のような感じでした。

35話?
83名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 03:46
さげわすれました。
84名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 03:51
知人から聞いた話です。

まだ妖怪の存在が信じられていた中世の時代、
夜道を歩くのは大変危険なことでした。
何かの間違いで妖怪にいきあたってしまい、ひどい目にあうかも知れないからです。
そこで考えられたのが、人影が見えたときに「もし、もし」と問い掛けるということ。
物の怪の類は同じ言葉を続けていえないので、仮に問い掛けた相手が
「もし」としか答えなかった場合は、その場からすぐ逃げ出せばいいわけです。
時代はかわって明治時代。電話がひとびとの生活に登場するようになってから、
昔のなごりで、最初に相手に話かけるときに「もし、もし」ということに
なったそうです。

このような話を学校の先生から聞いた女の子が、部活の帰りに
人気のない道を歩いていました。
すると、不思議なことに電話ボックスの電話が鳴り出しました。
こんなこともあるものだと思い、彼女は受話器をとって、
「もしもし」と、話し掛けました。
するとむこうからは
「もし」
とだけ返事が返ってきたそうです。

35話目でしょうか。
85名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 03:55
84ですが訂正です。
36話目でした。
86んで:2000/08/16(水) 04:49
学生時代の最後の思い出にと友人の伊豆別荘に行った時の事。

深夜に東京を出て金が無く国1を3台で走っている時。同乗している奴が
「この先の海岸に幽霊が出るそうだ。見に行こう」と言い出した。
時刻にして午前2時ぐらい。別に急ぐ訳ではなかったので承諾して
列の先頭に出てハザードを出し後続を誘導した。

神奈川県内のJR駅前交番の角を左折して5分ほどで海岸に出た。
話では「海岸を赤ん坊を抱えて歩く女の幽霊が出る」との事だったが
30分ほど車を止めて10人程で海岸を観察していたが特に変わった所は無い。

「出ねぇなぁ、噂だけなんじゃねぇの?」などと笑いあって車に戻った。

国1に戻るべく道を進むと十字路があって、位置的には左に行けば出れると
思い左折。で、数分後海岸に戻った。
「あれ?」と思いつつ今度は十字路を直進するとまた戻ってしまう。
んで、次に右折。結果は同じ、やっぱり海岸に戻って来た。

海岸に車を止めて皆で無い頭を使った。
「やべぇな、狸か?」とか「うにゃ、お狐さまの呪いだ」等と検討したが埒が
あかない。あたりまえ。

しばらく答えの出ない討論をしていたが「とにかく動くのが吉!」と言って
再び車に分乗して車を出した。

例の十字路が迫ってきた時に後ろからツレの車が俺を追い抜いていった。
で、瞬間ハザード点滅してウィンカーで民家の敷地に入って行った。
「おぉ、こいつ何やってんだー」と思いつつ後に続くとそこは雑木林!
「あっ?あれー?」と思ったけど数秒後には全く異なる道に出ていた。

結局3台とも国1に戻れたんだけど釈然としない。で、抜いていった
ドライバーに問いただした所、十字路の手前で白い女が俺の車の前に
浮かび上がり手招きしたと言う。

つまらん話だけど事実なんで。続きもあったりしますんで。
87うむ。:2000/08/16(水) 08:34
目覚めたら結構レスが。

>ウォッカ・トニックさん 初めまして。他のスレでもよくROMさせていただいてました。お会いできてうれしいです。

>watchさん いらっしゃいませ。主人(蝋燭さん)不在の留守を勝手に守ってます。新耳袋ってここではよく聞きますが、有料なのですが?

>84さん 私も似たような経験ありますが、受話器をとったことはないです。本能的に避けるみたいです。その割に怖い目によく遭いますが。個人的には真っ暗闇より夕方から夜にかけての「夕まずめ」ってのが一番怖いです。肉眼でも物がよく見えなくて。昼間と夜の狭間の不安定な時間帯と聴いたことがあります。「逢う魔が刻」ていうのですか?

>んでさん 続き希望です。私は登山板からきたのですが、車板の住人さんも結構毛ッ券あるかもしれないですね。あと無線板とか。

お盆も過ぎましたが、100話終了するか、蝋燭さんが終了宣言するまでは続けたいです、個人的に。
88盆過ぎたよ:2000/08/16(水) 16:50
でも応援age
89>80:2000/08/16(水) 17:22
オオボケコボケって四国の大歩危小歩危のこと?
ありゃ山の中だろ。なんで海があるんだよ?
もっと考えて話作れ(ワラ
90PCネタで:2000/08/16(水) 18:17
これは僕の友達のAサンから聞いた話なんですけど

Aサンが深夜ネット友達とチャットをしてたら、
パソコンのスピーカーから「助けて・・」
って言う声が聞こえてきたらしいんです。
しかもその声は他のチャットをしてる人にも聞こえたみたいで、
不思議だなって話してたんですけど
参加してたはずのBサンがさっきからなにもしゃべらないことに気付いたんです。

呼びかけてみても反応が無いから心配になって、
Bサンの家に電話したら(Bサンの家はISDN)
しばらく誰も出ず10コールほどしたら眠そうな声で
Bサンの妹が電話に出ました。Bサンの妹に事情を話して様子を見に行ってもらったら
Bサンがキーボードに突っ伏して倒れてたらしいんです。

Bサンは意識を失っており素人目にもヤバイ状態だったので
救急車を呼んでBサンは即入院と言う事になりました

後日医者に話を聞いてみると
「Bサンはもともと心臓に疾患があってその日も発作を起し危険な状態だった
あと30分遅れていれば命は無かったかもしれない」と言いました

スピーカーから聞こえてきた声はBサンの声だったのでしょうか?
幸いにもBサンは後遺症も無く無事退院しましたが
その日の事は何も覚えていないらしいです
91ウォッカ・トニック:2000/08/16(水) 19:50
>89
だから定かじゃないって言っただろ。
いちいち揚げ足取るなよアホ。
92>91:2000/08/16(水) 20:02
大歩危小歩危が山の中にあるのは定かだろ。もっと考えて作り話
書けよ。お前みたいなのをオオボケっていうんだよ(藁
93名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 20:29
ここは、大人の息抜きのスレです。煽りは無視しましょう。
94名無しさん1:2000/08/16(水) 22:01
間違いを指摘するにも言い方ってものがあるだ。
ささ,しきり直しだべ。
95ウォッカ・トニック:2000/08/16(水) 22:07
>93@`94 了解しました。無視します。自分は打ち止めです。
39話目  会社の先輩から聞いた話です。

その交差点の実際の地名は言えませんが、
山形県内の国道に交わるT字路での出来事だそうです。

その道から国道に入るには、信号の手前にあるセンサーに
車を感知させ、信号が変わるのを待ってから曲がります。
そこでは二年半ほど前、軽トラックが信号を無視して、
直進してきた10tトラックに跳ね飛ばされ、乗っていた
農家のご夫婦が亡くなってしまうという事故がありました。
それから異変が起き始めたそうです。
何故か、その道に車が無いのに、国道の信号が変わるらしい
のです。それも大型トラックが通る度に。
あまりに頻繁に起こるため、三ヶ月前地元の要請でセンサー
が交換されたらしいのですが、前程ではないにしろ、
今でも時々大型トラックが通ると、信号が赤くなるそうです。
その周辺では有名な話で、その道は極力通らないらしいです。
96ちぼ:2000/08/16(水) 22:29
混ぜて下さい。(今日、発見しました!ここ)

 2〜3年前の事です。
仕事の打ち合わせで、会社の車に同僚と二人で乗り目黒方面から青山1丁目の方向
に向かっていました。(外苑西通り)
打ち合わせは午後二時からで、その準備のため二人とも食事をしておらず、
もし道路が混んでいなかったら、どこかで軽く食事でもとるかと店を探しておりました。
青山1丁目交差点の手前はご存知の方もいると思うのですが
青山墓地があり、そこを抜けるとラーメンの有名な店があったりと、ひらけて(?)
くるのですが、とりあえず同僚には運転に専念してもらい
私の方で店を探していました。
墓地がそろそろ終わりのあたりはさすがに混んでおり、多少の渋滞もあってノロノロ
運転になったのですが、その時、道路側の墓の上に女の人がうつむいて立っているのを
見てしまいました。
長い髪を前に垂らして、洋服がなんか70年代のアイドルのような古〜い感じで
しかも墓石の上!に乗っかってる!「げぇ〜」と思った次の瞬間は消えていました。
相方は「えっ、なになに?」と聞いてきたのですが
同僚の運転が超下手なのでこれで事故ったら浮かばれないと思い
「いや、何でもない」とごまかしておきました。
その時は30分以内で食事をして打ち合わせで、と頭は一杯でしたが
やはりその晩、思い出してすんごく怖くなりました。
97クランツ:2000/08/16(水) 22:47
あ、続いてますね、、
二日ほど帰省してましたです。
そこで友人より聞いた話…

親友のF、怖い話が大の苦手。
知ってはいたのですが、このスレッドのことをふと思い出し
オレ「何かコワい経験ってしたことある?」
友人「ああ、幽霊関係はゼロだけど、金縛りはあるよ」
オレ「!…どんな感じ?やっぱりお婆さんとか見えちゃうわけ?」
友人「うん、、熱出したときとか、風邪っぽいときしか金縛りには
あわないんだけど。いちばんよく覚えているのは、自分の部屋で
眠ってたら金縛りにあってさ、KKK(クー・クラックス・…)みたいな
白頭巾を被ったヒト達がオレのことを取り囲んでじぃっと見つめてる、ってやつ」
オレ「ずいぶん洋風だね、、」
友人「それでさ、声を出そうと思うんだけれど全然ダメでさぁ」
オレ「ふむふむ」
友人「ちくしょう!…と思った瞬間、
部屋の両側からぬっと<人の足>が何十本も出てきて、、怖かった。。」

いやあ、モノは試しと聞いてみるもんですね、、41話。

    
98クランツ:2000/08/16(水) 23:13
で、42話。

十年ほど前、実家で飼っていた「獅子丸」という犬が
フィラリアに罹り、亡くなりました。
その数日前から衰弱が激しかったので、知人に
火葬場の場所を訊ね、心の準備は済ませてあったのです。

今だ暖かい亡骸をタオルで包み、助手席に乗せ、
父の運転する車で火葬場へと向かいました。
…その道すがら。
地図通りの道順を辿っているのに、
なぜか火葬場が見当たらなかったそうです。
父は「ああ、別れを惜しんでいるんだな」と思い、
同じ道をひた走り、同じ交差点を何度も曲がり…を繰り返しました。
やがて、道の片側に生い茂る雑木林の向こうに
火葬場の煙突が見えてきた、ということです。

…オレは当時大学生、帰省できずに後から電話で
この一件を聞きました。気が弱い犬でしたが、
可愛いヤツだった、、(T^T)
安らかに眠れ。。
99うむ。:2000/08/16(水) 23:15
 おやこんなにも。盆は過ぎたけどやっぱキリのいいとこまで逝きたいものですね。

>オオボケコボケ〜
私は物語を頭の中で再構築する方なので、あまり問題に感じなかったです。
字面ばかり追う人には問題かもしれませんが、他の人はどうってことなかったということで。

明日から仕事なので今日は早く休みます。同僚から話聞いてきて、いいのあったらまたあげます。

>ちぼさん、クランツさん ありがとうございます。一緒に楽しみましょう。
100名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 23:49
43話

数年前、ある病院で一人の患者が危篤になった。
医者や看護婦が手をつくして看病をした。
その甲斐もなく、患者は快方にむかわず、「死にたくない、死にたくない」
と苦しみつづけた。
しかし明け方に急に患者は落ち着きをとりもどし、
「一人で死ぬのはいやだが、あとから大勢の人がやってくるから、いっしょに逝く」
といって息をひきとったそうだ。

そしてあの神戸の震災が起きた。
101:2000/08/17(木) 00:40
えー、小ネタです。友人から聞いた話。
猫は一生に一度だけ喋ると自分ちのばあさんに聞かされた友人、
飼い猫に「そんな事、あるわけないよナァ」と話しかけると
なんと驚いたことに「喋るよ」と返されたそうだ。
慌てて猫の顔をつらつらと眺めてみたが、
猫はきょとんとした顔をするだけで二度と喋る事はなかったそうだ。
102モギュ:2000/08/17(木) 01:14

      ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜′ ̄ ̄( ゚Д゚)< 一回しか言わないよ!
 UU ̄ ̄ U U  \_____________
103:2000/08/17(木) 01:34
>102
ナイスフォローありがとう(笑)
104名無し君:2000/08/17(木) 01:51
昔、飼っていた駄猫も一度だけ喋ったことがあります。「なんちゃって!」
それは当時のわたしの口癖・・・・。
あまりにアホくさいので、だれにも話したことはないんすけど(藁
で。ネタ枯れといいつつ、また思い出しました。

東京にきたとき、友人らとおもしろ半分に靖国神社にいったことがあります。
あそこには、英霊の記念館のようなものが併設されていて、血塗れの軍服や
サーベル、血判書、壁一面の特攻隊員の顔写真など、この板の人たちが
好きそうなものがいろいろあります。
興味半分で見物したものの、さすがに気分が悪くなって早々にでたところ、
鳥居の下でいきなり全身に蕁麻疹がでたのです。
アレルギーも花粉症もない人間ですので、蕁麻疹なんてもちろん生まれて
はじめてです。
顔まで真っ赤になったのですが、幸いもうひとつの鳥居の下をくぐった
ところ、綺麗に消えてくれました。

その後、家に戻ると、一ヶ月の間に、四匹いた猫が事故や風呂場で
溺れ死んだりで次々死んでしまい、ついに祖母が亡くなって
しまいました。
なにかウッカリ連れて帰ったのかもしれません。
そういえば靖国までいきながら、まったく参拝しなかったのです。
ちゃんと拝んで帰ればよかったと後悔しましたです。ハイ・・・・。
105小麦焼き:2000/08/17(木) 01:55
友人から聞いた、そのまた友人の話。
御本人から了承を得たので書き込みます。仮にSさんとします。

Sさんはどうやら心霊的なものに敏感な質であるらしく、これまで色々体験し
はったそうで彼女曰く「ホテルの非常口前の部屋や角部屋は『出る』」のだそうな。

そのSさんが、山口のホテルに泊まった時の話。
彼女の宿泊した部屋は、よりにもよって「非常口前の角部屋」。
部屋に入るなり嫌なものを感じたが、「仕方がない」とお守り代わりの水晶を
片手にそのままベッドに潜り込んだ。
夜中、ふと人の気配を感じて目が覚めた。見ると、枕元に男が立ってSさんを
見下ろしている。男の左半身は真っ黒で、咄嗟に「投身自殺した奴だ」とわかった。
男は、Sさんの身体に乗り移ろうとしているらしい。その間、Sさんは金縛り状態に
あり身動き一つ出来なかった。
必死になって「あっち行け!あっち行け!」と一晩中念じていたそうな。
翌朝、水晶を見るとひびが入っていたという。

この出来事があってから一週間後の深夜。自宅で寝ていたSさんは、階下の玄関に
人の気配を感じた。
「あ、山口からついてきた」と思った瞬間、Sさんはまたもや金縛り状態へ。
その気配は二階にあるSさんの自室をまっすぐ目指して移動している。
前回と違って、今日はお守りとなるものは何も身につけていない。こんな状態で
こられたら、今度こそ身体を乗っ取られてしまう。
気配は階段をどんどん上がってくる。焦るSさん。
階段を上がりきったらしい。部屋のドアが開く。
「もうだめだ!」Sさんが観念しかけた時、同じ部屋の中にいた飼い猫がドアに
向かい「ウーーーゥ」と鋭い威嚇の声を上げた。
途端に、ふっと金縛りが解けた。と、同時にその気配も消え失せたという。

後日、Sさんが山口の友人にその話をしたところ、そのホテルは『出る』と
有名らしく「地元で泊まる者はいないよ」と言われたそうだ。

これで46話?
106小麦焼き:2000/08/17(木) 01:56
友人から聞いた、そのまた友人の話。

その二。『こうじん様』
Sさんの住む村の社では、御霊分けされた荒神さまが祀られている。
その『こうじん様』は、村の中・各家々の周りをぐるぐる廻っているそうで、
彼女の村では、玄関先などで何もないのに躓いたり転んだりすると
「『こうじん様』に引っ掛かった」という言い方をするのだそうだ。
実際、Sさんも何度か玄関先で「何故かわからないのに」躓いたり、転んだりした
ことがあるという。

以前、その『こうじん様』のお祀りが疎かになった時期があったという。
すると、村の年寄りが次々と亡くなるということが起きた。
いくら亡くなったのが年寄りとはいえ、一つの村から立て続けに何軒も葬式を
出すのは異様なことである。
相次ぐ葬式に村の人々も「何かの障りではないのか?」と思ったらしい。
そこへ『こうじん様』の本社(ほんやしろ)が、こんなことを言ってきたという。
「御霊分けしたはずの『こうじん様』が、こちらに戻られていますが、何か
あったのでしょうか?」…と。
早速、『こうじん様』のお祀りをし直したところ、あれほど続いていた人死にが
ぴたりと止まったという。

47話?
107小麦焼き:2000/08/17(木) 01:56
友人から聞いた、そのまた友人の話。
(ご本人からワープロ打ちしたモノを頂きましたが、長いのではしょります。)

その三。『お宮参り』
Sさんの村では重病人が出ると、村人が寄り合って(寄り合い=集まること)夜
神社にお参りし回復祈願をするという風習がある。

10年近くも前の真冬の出来事。
村人の一人が手術を受けることとなり、その晩 村でお宮参りをすることとなった。
その日、仕事で遅くなったSさんが、最終バスで村に帰り着いた頃には、辺りは
すでに真っ暗になっていた。
家に向かって歩き始めたSさんは、通りの向こうから2@`30人位の集団がこちらに
向かって近付いて来るのに気がついた。
朝、母親からお宮参りがあることを聞いていたSさんは、特に不審と思わず、
自宅と社への道が途中まで一緒ということもあり、立ち止まって列の後ろについた。
(ただこの時、何となくではあるが、列の先頭を歩きたくないと思ったそうだ。)
途中から列に加わったSさんに、誰も注意を払おうとしない。
集団は2列となり、昼間に降り積もった雪の中をゆっくりと進んで行った。
いつもならば、世間話の一つでもしながらにぎやかく進んでいくのに、この日に
限って皆うなだれ、小さな声でお経のようなもの呟いている。
あまりの静かさに、Sさんは足音を立てるのすら憚られ、妙に息苦しい雰囲気を
感じた。「お宮参りには、母も参加しているはず」
Sさんは、最後尾から母親の姿を探してみた。が、先頭にでもいるのか見あたらない。
周りの人も見覚えはあるのだが、どこの誰なのか判らない、それに何か引っ掛かる。
そのうち、列は社と家との分かれ道にさしかかった。
一言挨拶してこの列から離れるか。しかし、Sさんは声を発してこの人達の注意を
自分に向けさせるのは、何故か怖ろしいことのように感じたという。
「このままお宮までついて行って、母と帰ってくるか…」などと考えていると、
Sさんの斜め前を歩いていたおばあさんが急に振り向き、人差し指を口に当て
無言のまま「しーぃ…(静かに)」というかっこをした。そして、列から離れるよう
手振りで示した。
そのままSさんはゆっくり列から離れ、その行列が社の方角に進んで行くのを
見送った。列から離れる時、おばあさんはSさんに向かってにっこり微笑み、
Sさんも懐かしさを感じながら会釈した。
そこではじめてSさんは、誰も足音を立てていなかった事、誰も懐中電灯を
持っていなかったのに行列全体がぼんやりと薄明るかったことに気がついたという。

家に帰り着いたSさんは、お宮参りに参加しているはずの母親が居たことに驚く。
更に驚く事に、回復祈願の当人が手術中に死亡した為、お宮参りは中止になったと
いうのだ。
「お宮参りはなかった。では、私が出会ったあの行列は何だったのか?」
そこまで考えた時、Sさんはあっと声を上げた。
歩いていた最中に感じた引っ掛かたもの。あの行列の真ん中辺りにいたのは、
この夜手術中に亡くなった人ではないか!
そして、Sさんにこっそり列から離れるように指示してくれたおばあさんは、
Sさんが子供の頃、Sさんを孫のように可愛がってくれた近所のおばあさん(故人)
だったそうな。

そして、あの行列が向かっていった先には、たしかに神社もあるが村の墓地も
あるという。

48話目?
108名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/17(木) 03:13
>小麦焼きさん
西洋の話で似たようなのを知ってます。集合無意識ってヤツですかね(笑)
こちらのほうは、早朝教会にミサに行くといつもと雰囲気が違ってておかしい・・・
横には亡くなったはずの知り合いがいて、小声で
「これは死人のミサだ。最後までいるとあぶない。
マントをゆったりと羽織ってから、ミサが終わらないうちに逃げるように」
と忠告される。
急いでその場を離れて、教会の外に出て気づくと、マントが複数の手にズタズタに
引き裂かれてる・・・ってヤツです。
これはカウントなしですね。参考までに。
109鹿島冷凍:2000/08/17(木) 06:16
おはようございます。
一晩覗かなかったら話も人もとても増えていて、嬉しくなっちゃいました。
ひっそりとやっていても参加者がふえるんですね。
>84とか、
>106 小麦焼きさんの話は柳田邦男のようで面白かった。
今でもこんな地域があるんですね。
今86番目なので上げておいた方がいいでしょうか?
せっかくきれいなスレだったのに、上がったとたん荒らされたし
夏休みで厨房も多いし、、、、悩むところです。
110んで:2000/08/17(木) 06:29
続きですわ。

伊豆には2泊しての帰り道。誰も口にはしないけど気にはしてる様子。
俺もそうでしたからね。

んで、帰りもやっぱり東名には乗らず国1を東京方面へ。そしてお約束の
「あの海岸行くべぇ」で例の海岸へ。
時間は午後11時ぐらいで本当に怖いもん無し状態。

海岸に出てもやっぱり何にも起きなくて5分もいなかった。問題はその後だから...
車を進めると例の十字路。雑木林に入ったと思われる場所付近に車を止める。
全員が車を降りて左折した辺りを観察に行ったんだけど雑木林なんか無い。
大体、車が通れる所なんか無かった。

来た時とは違って時間も早い為、車を止めた向かいの家の明かりが点いている。
と、一人がその家の呼鈴を押している。「おぉ、何やってんだー」と思っていると
間もなくそこの家人が出てきた...で、そいつが
「2日前に幽霊みたいな物をココで見ました。何か知りませんか?」と言っている。
「おいおい...」と思っていると意外な返答が帰ってきた。
「見たのですか...すぐにココを出たほうが良いですよ」と。

そして教えてくれた道は海岸に戻る方の道。
何故か分からないが先に進む道は教えてくれなかった。
聞いた本人はもっと他のことを聞きたそうだったが俺らはそれ何処じゃない。
さっさと御礼を言って車に乗り込んで教えられた通りに車を進め
国1に戻り東京へと向かった。

実は呼鈴を押した奴と幽霊らしき物に導かれたドライバーは同一人物。
こいつと遊んでいる時には本当に色々と...
111鹿島冷凍:2000/08/17(木) 06:39
>んでさん。そーゆー人っていますよね、周りを巻き込む霊感体質。私もひどい目に
あいました。(藁)
この話は86といっしょに一つになるんでしょうか?

ほかのスレ、適当にあげときました。
112うむ。:2000/08/17(木) 07:06
>110んでさん

 で、49話。もうすぐ折り返し。
113名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/17(木) 11:22
sarasiage
114名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/17(木) 14:19
ネタが無いので、ずっとROMさしてもらってます。
すごくおもろしろいです。皆さんがんばって!
115ちぼ:2000/08/17(木) 15:21
 高校の頃、クラスの女子に聞いた話を思い出しました。
その子はバスで通学してて、いつも近所の友人とバス停で待ち合わせして乗ってくるそうですが
その日は、席がちょうど空いており2人で並んで「ラッキ〜」と座ったそうです。
(当時のバスは座席がベンチみたく車体に平行に並んでいるタイプ)
友人と少し話しをしてて、ふと気がつくと自分の肩(右側)から腕がニュウ〜と
出ていたそうです!右側に座っていた友人もすぐ気がつき「やだぁ〜!何これ〜!」
「キャー!!取って〜」と大騒ぎになり、さらに気がつくと
それだけ騒いでるのに周りの乗客達は彼女の方を見るでもなく、全員うつむき加減で
手を前に置いて笑っていたそうです。
彼女達はなんとなく、これはヤバイ!と直感し半べそ状態で
「降ります〜降ります〜!止めて下さい!」と、大騒ぎしたそうです。
ちょうど停留所が近づいており、2人は立ち上がって出口の方に転がるように向かい
開いたドアから出る間際に、バスの中を見たら
やはり全員(子供もいた)うつむいて声も出さず笑っていたそうです。
無事降りれた2人はその場でしゃがみこんでワンワン泣いてしまい、
あのまま乗っていたら一体どうなっていたかと、語ってくれました。
「あの人たち、絶対人間じゃなかった」とも言ってました。
116ちぼ:2000/08/17(木) 15:23
これで50話です。
117>115:2000/08/17(木) 16:46
バスの中で大騒ぎする常識外れの女子高生に呆れてた
だけだろ。あほか。
118ちぼ:2000/08/17(木) 21:58
>122
20年以上前の話だよ。そんなのまだいない古代の出来事だし、腕の件はどう説明
するんだよ。
でも、マメにチェックしてんだな。
これから一応こういうアレは蟲するね。
119うむ。:2000/08/17(木) 23:39
>ちぼさん
まあまあ。揚げ足とりでしかないことは、ここ読んでる人はみんな分かってます。
折り返しまで行き着いた、貴重なお話でした。
またレスお願いします。
楽しみにしてますから。
120うむ。:2000/08/18(金) 00:01
 戦時中の話ですが、海軍の軍人さんが戦死した友人の家を訪ねた時のこと。
故人の家族と色々生前の話で盛り上がり、是非泊まっていってほしいということになりました。
旅館をとっていたのですが、是非にということなので甘えることになったそうです。
案内されたのは戦友の部屋でした。

 夜中ふと目を覚ますと、体が動きません。
おかしいな、と思い体の各部を動かしてみたところ、首だけが動きました。
首を回してみると、部屋の隅に人影がありました。
暗闇の中に、白無垢を着た若い女性が座っているのです。
しかも、布団がもう一組敷いてあるのです。

 声をかけようとしましたが声が出ません。
うつむいているので彼女の表情もよく分からないのです。
それでも、自分の方をじっと見つめているのは分かります。

 なんとか体を動かそう、声を出そうと頑張っているうちに、疲れたのかまた眠ってしまいました。

 翌朝目覚めると女性はおらず、敷いてあった布団はきれいに畳まれていました。
起き出して家人にそのことを告げると、布団は一組しか敷いていないとのことでした。
部屋に戻って布団を見せ、女性の話をしました。
すると家族は蒼ざめて、戦友に許婚がいたことを話してくれました。
二人は出征直前に結婚するはずでしたが、戦友は
「どうせ死に行く身が、未亡人を残すだけだ」
と祝言前日に家を出てそのまま従軍したのだそうです。
 残された女性は元々体が弱かったこともあり、ショックで病がちになり、程なく死んだのだ、とのことでした。
そして、遺言により、白無垢を着せられ、戦友の写真を抱いて葬られたとのことでした。

同じ海軍の軍服だったから、あなたの側にいて息子の面影を偲ぼうとしたのでしょうか、と家人は言ったそうです。

51話。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 01:24
age
122名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 03:34
>120
いい話だなぁ。そういうの好きです。
123名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:07
118の反応がおもしろいのでUP。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:10
これは15年前の話です。
古い旅館のふぉkふぉkjj8じjぬsぬbでゅbくbぬfっふhfhhふhfhづhふふdhふhffもt、、いfjbん、ぬえぬんtbんhんgんみおmvdjfv、rvmfdjvrねんgtmごmvめええgjっつんvm
125名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:15
あれ???
文字がおかしい????
どうして?
126鹿島冷凍:2000/08/18(金) 05:16
124は何が楽しいんだろうなあ。早く中学校の夏休みが終わって欲しいよ。
うむ。さん、ネタ切れといいつつ、面白い話がどんどんでてきますね。期待
してます。
ちぼさん、118の反論も含めて、面白い話でした。ちょっと、トトロの
猫バスを思い出しました。違うか。
127124:2000/08/18(金) 05:22
>126
短いけどちゃんとした階段だよ!
変なこと言うなよ!
128名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:23
鹿島冷凍さんは皮肉たっぷりだね(ワラ
129>124:2000/08/18(金) 05:24
文字化けしてて読めないですぅ。もう一回書いてね。
130124:2000/08/18(金) 05:29
もう良いよ。
どうせ僕は厨房さ・・・・
131鹿島冷凍:2000/08/18(金) 05:36
>124
ごめん、ごめん、怪談だったのね。
お菓子をあげるから他のスレにいってね。

132名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:37
鹿島冷凍うざい!
133名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:38
何で鹿島が仕切ってるの?
134名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:39
>124
こんな感じの文字化け無いって・・・
135124:2000/08/18(金) 05:41
ヒヒヒ・・・・・・呪ってやる!
136124:2000/08/18(金) 05:42
ここからは「124は厨房スレッド」です!
137名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 05:48
>132to136
勘弁してくれ。お願いだからさぁ。
138124:2000/08/18(金) 06:53
鹿島のせいだよぉ!
全部あいつが悪いのさぁ!!
139名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 07:08
はいはい、凄く面白いアイデアと思ったんだろうね。
100万年修行して来いヴァカ厨。
140なのは:2000/08/18(金) 07:13
鹿島さん、逆恨みに負けず頑張ってくださいね。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 07:21
ってゆうか、なんで、8月15日に百話物語やんなかったの?
随分前から、楽しみにしてたのに・・・
142うむ。:2000/08/18(金) 07:46
>124さん
 あまりに怖くて伏字にせざるをえなかったんですよね?(フォローのつもり)
52話をお待ちします。(こっちはマジです)

>141さん
 私も楽しみにしてたんですけど。
社会人はこういう時しかゆったり出来ないので。
でもグチは雑談スレッドでやってください〜。
143124 :2000/08/18(金) 07:50
subeteha teokureda
144うむ。:2000/08/18(金) 08:13
 52話。
 水ものもアリのようなので、 弟がバイク仲間から聞いた話を。
 バイク仲間で夜の海まで流した時のこと。
秋も終わり時期というのにはしゃいでた彼らは、誰ともなく裸になって生みに飛び込んだそうです。
しばらく遊んで、寒くなった人から上がっていきました。
流木や新聞・雑誌などで焚き火を始めたのですが、一人上がってこない仲間がいる。
みんな唇も蒼ざめるくらいなのに何やってんだ、と思っていたら
海の方から叫び声がする。
見てみるとその仲間が溺れているのです。
 泳ぎの上手いやつなのに、どうせいちびってるんだろう。
そう思って「溺れてろ」とか叫んで無視してたようなのですが、
だんだん声が悲鳴に近くなり「こりゃマジだぜ」とみんなで助けに向かいました。
 彼の溺れてる所はギリギリ足の立つくらいの深さ。二人がかりで引き上げました。
火の側に連れて行って暖めてやるのですが、体の震えが止まりません。
やっと落ち着いた頃彼が言うには、
 泳いでる時に急に足を引っ張られたのです。
仲間の誰かのイタズラだろうと思って腕を掴んで引き上げようとしたそうです。
ゆっくりと引き上げられてくるそれは仲間ではなく、
白装束を着た髪の長い女性だったのです。
怖くて手を放し、逃げようとしたらまた足を掴まれ、沖の方に引きずられそうになったそうです。
145名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 08:16
>101
いいね。こういう話好き。
146うむ。:2000/08/18(金) 09:18
>144
「秋も終わり時期というのにはしゃいでた」>秋も終わる時期と言うのにはしゃいでいた
「生みに」>海に
147髑髏:2000/08/18(金) 15:48
前回は参加し損ねたので、混ぜて下さい。

消防の時の話。友人Mの家は幽霊が出ると有名だった。
夏休みのある日、退屈だった俺と従兄弟はM宅に遊びに逝く事にした。
小さいけど、薄気味悪い家だった。
その家には、ふすまに穴の開いた押入がある。
俺達はMの弟を遊び半分で、押入に閉じこめた。
「出してよ!ねえ!怖いよ!!」
Mの弟は当時小3だったので、怖がるのも無理はない。
だが、俺達の悪ふざけはエスカレートした。
ふすまの穴から腕を入れ、中のMの弟を更に怖がらせたのだ。
「やめてよ!腕を抜いてよ!怖いよ!」
俺達は笑いながら、そろそろ勘弁してやるかと腕を抜いた。
しかし、Mの弟は叫びつづけていた。
「御願いだから、その白い腕を抜いてよ!気味悪いよ!」
俺と従兄弟とMは顔を見合わした。確かに腕はもう抜いている。
しかし、Mの弟の絶叫は終わらない。
「やめてよ!服を掴まないで!出して!!」
俺達はふすまを開け、中のMの弟を引きずり出した。
「おい、そんなにビビるなよ。腕は途中で抜いたじゃないか。」
Mが弟にそう言うと、
「嘘!押入に入ってスグに白い腕が出てきてたよ!押入からでるまで!」
Mの弟が見た腕は異様に白く、うねうね動いて彼を掴もうとしていた
らしい。小3の子供ができる演技じゃないなと思った俺と従兄弟は、
二度とMの家には逝かなくなったとさ。

くだらん上に長くてスマソ。
148名無し君:2000/08/18(金) 18:05
ネタ枯れといいつつ、また思いだしました。歳の甲かね。とほほ。

フリーの映像屋さんに聞いたお話。
今は売れっ子の特撮屋さんですが、まだ駆け出しで自主映画なんか撮ってたころ、
地方局の番組の下請けで、W県へでかけました。
要するに、アレです。
お盆限定の『恐怖スポット』の撮影。
彼は雇われディレクターで、プロダクションのカメラマンとADが同行しました。
目的地は、とある神社のご神木。当人はロクにいわれなんか聞いてなくて、
人の顔らしいものが幹に写るそうなので、それらしいナレーションいれて、
絵を作ってくれという指示を聞いていただけでした。
現場は、神社の裏山の鬱蒼とした山の斜面にありました。
その樹をみたとたん、彼は心底いやな気分になり、「ここにいたら危ない」と
感じたそうです。
本人は特撮屋ですから山ほど怖い話を書いて撮っては作り、幽霊はオトモダチ
という感覚の人ですので、本心から怖いと感じたのは初めてだったとか。
それでも仕事ですので、さっさと終わらせて帰ろうと思い、
当初の打ち合わせ通り、白装束に着替えたADをさもそれらしく樹の横に
配置したのですが、ADは「上った方がよくありませんか」というのです。
彼だけでなく、カメラマンも恐怖を感じているようで、ふたりで止めたのですが、
ADはするすると樹によじのぼっていきました。
そして、カメラマンがファインダーをのぞき・・・・、「わっ」と声をあげました。
どうしたの、と彼が聞くのですが、はっきり答えません。
「とにかく降りろ降りろ」の一点張りでADを樹が引きずり下ろすようにして、
機材をまとめて暗くなる前に神社をでたのです。

そのときのフィルムは結局お蔵いりになり、放映されなかったそうです。
編集のときに彼も当然関わったのですが、暗い樹の上にADと彼の背後に
かぶさるような真っ白な女をみたとたん、あまりに恐ろしくてそれ以上
みることができなかったのだとか。
ADは一週間後に亡くなりました。自殺だそうです。
彼とカメラマンには何事もなかったそうですが、カメラマンの提案で
フィルムは廃棄したとか。
「幽霊ではなくて妖怪みたいなものではないか」というのが、本人談。
149名無し君:2000/08/18(金) 18:07
以上が、54話ですね。
かなり下がったんで、あげときます。
150名無し君:2000/08/18(金) 21:34
かなり下がったんで、またあげときます。


151うむ。:2000/08/18(金) 21:45
>149@`159さん
 ありがとうございます。80位くらいがageの目安と思ってください。
このまま管理バトンタッチ出来ませんか?

にしてもみなさん、それっぽいHN使ってますね。なんかカッコイイ。
専門職業ならではの話で盛り上がってきてますね。
医療関係や葬儀関係の方のお話も聞きたいですね。
152ちぼ:2000/08/18(金) 21:56
148さんのを読んで思い出したのですが、友人がサイパンでロケやったら
帰国後、カメラマン、モデルと関係者3人が亡くなって一時、絶対やばいよ、
という噂が立ちまくりでした・・・
これはカウントなしです。すんまそん。
そっち系の方もかなりあると思いますが。。。
153うむ。:2000/08/18(金) 22:20
 少し百話から逸れますが、今のようにDPEが発達してない頃、まだ写真屋さんが一枚一枚手で焼いていた頃は、
心霊写真?と思われるものは修正して渡していたそうです。あるいはワザとプリントしてなかったり。
 それでこっそり御祓いに出していたそうです。
そういった修正のプロ、と言われる人もいたそうですよ。
154うむ。:2000/08/18(金) 22:32
55話。
 霊感というのは滅多に現れないもので、私は一回しかありません(と言っても確証なし)。
受験勉強が佳境に入った頃、自宅が改築になり、一人暮らしの伯母(中島みゆきファンの)が出張の間マンションを貸してくれることになったのです。
喜んで使わせてもらうことにしました。
 何日かは問題なく使えたのですが、ある日部屋に入ると異様な違和感が。
なんだか他人の家に入ったようで、昨日までの伯母の家と違うような気がしたのです。
 気のせいということにして真面目に勉強を始めました。
ところがなんとも落ち着かない。
気分転換にレコードかけたりするのですが、勉強が手につかないのです。
今までこんなことはありませんでした。
 しばらく色々気晴らしをしてから、さあ、と机に向かいました。
・・・30分後。
 突然、私は机から飛びすさり、自分の座っていた椅子を見つめました。
この行動は自分でも予期していたものでなく、自分で自分のしたことに納得がいきませんでした。
その後椅子に座ることもできず、それどころか部屋から一刻も早く出たい、という気持ちが強くなりました。
 それで荷物をまとめて家に帰りました。
部屋を出た途端、なんだかほっとしたものです。
 以後伯母の部屋に一人で入ることはしなくなりました。
あの時自分以外に誰かがいた、そう思ってます。
155名無し君:2000/08/18(金) 22:46
>うむさん。
ご苦労様です。
でも、スレッドの管理って、どうするのでしょう。話の数が増えるにつれて、
スレのタイトルの数字も増えていることに、やっと気がついたんですが(笑)。

また歳の甲で思いだしました。
156うむ。:2000/08/18(金) 23:09
私も具体的にはわかりませ〜ん。
 過去の百物語スレを見る限りでは、見る人も書く人も分かりやすいように話数を確認したりがいいようですが。
今の私みたいにでしゃばりすぎは嫌われるかも。
 あとは適度にageとsageを使い分けて順位を調節する(21〜80位)くらいですか?
あまり目立たせないのが1=蝋燭さんの遺志ですから。

 ところで蝋燭さん知りませんか?
157名無し君:2000/08/18(金) 23:15
名無し君が子どものころの話です。

うちの近所に、吝嗇で有名な一人暮らしのお婆さんがいました。
大きな家に一人で住み、かなりの財産を持っているのに、お金を惜しんで、
毎日八百屋を回ってはクズ野菜を拾い、電気代もケチって
一番安い蝋燭を買って、灯りにしているという噂でした。
吝嗇な人は、お金を貯めているうちに貯めること自体が目的になるようで、
この人は、外見は浮浪者同然、家も廃屋のようにボロボロ、
なんのためにお金を貯めているんだろうといわれてました。
そういう人ですから、町内会費も払ってくれません。町内でも困りものでした。

ある夜、火事のサイレンで、町の人は家を飛び出しました。
炎があがっているのは、あのおばあさんの家です。
木造の家屋で火の回りが早く、消防車がきたときには、二階にまで
火が回ってました。
近所の者がおばあさんを探したのですが、外にはおりません。
「おばあさんが中にいる」という知らせで、消防隊員が何度か家の中に
入りました。
しかし、結局みつからないまま家は全焼し、現場検証がはじまってから、
ようやくおばあさんの遺体はでてきました。
なんと焼け落ちた家の戸口のすぐ下に倒れていたのです。
消防隊員らは、探していたおばあさんが足元にいるとも気づかず、遺体を
踏みながら消火活動を行っていたのでした。
放水していたとき「痛い・・・・痛い・・・・」という小さな声が聞こえていたそう
ですが、だれも自分の足元から聞こえてくるとは思わなかったそうです。

出火の原因は、蝋燭だったと聞きました。
しばらくして、家の焼け跡を、夜、小さい黒い影がはいずるように動いてると
いう噂がたちましたが、焼け跡が整地されてしまうと、その幽霊話も消えました。
おばあさんの財産は、おばあさんが嫌っていた親戚がみーんな持っていって
しまいました。
金は貯めるだけではなんもならない、という貴重な教訓の実例として、
地元では今でも語り継がれております・・・・。
(自分が書くとあんまり怖くないな)
158名無し君:2000/08/18(金) 23:16
ここまでで56話。
159名無し君:2000/08/18(金) 23:25
157の補足です。
書いたあとで思いだしました。
おばあさんの財産は、不動産類だけでもかなりのものだったのですが、
本人が銀行を信用してなかったため、現金や貴金属類は家のどこかに
隠してあるという噂でした。

家が焼けたあと、焼け跡を掘ってお金を探した人が結構いたようです・・・・。
焼け跡で目撃されたのは幽霊ではなくて、その人たちかもしれません。
わたしなら、あんな執着心の強い人の死んだ場所で、お金探しなんて
とてもする気にはなれませんが。
160今更だが:2000/08/19(土) 00:10
80のは「親不知子不知」だったと思う。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/19(土) 00:28
>>157
不謹慎だけどなんか笑った。「消防隊の足元で」っていうのが。
162うむ。:2000/08/19(土) 00:47
>160さん
 新潟・富山の県境ですね。
長野で働いてた時はよく北陸道通ってましたから、なんとなくそうかなと思いました。
読みは「おやしらず・こしらず」です。
 名前の由来までは知りませんが、由来とか探ったら面白そう。
163テクノ子:2000/08/19(土) 01:48
自分の話で参加させてください。
とりとめがない上に他人には怖くない話ですが...。

去年の夏の話です。夜の8時ごろ、知り合いのヒマ人5人が私の家へやってきました。
「これから怪奇スポット荒らしに行くんだわ。行こう」
その日は家でやることがあったので、私は行きませんでした。

その頃の私の逆転した生活を知っていた彼らは、
実況中継もどきの「さっきオレは幽霊を見た!」電話(当然ネタ)を朝までに七回ほどかけてきてくれ、
最後の電話では「オレらムチャクチャやったのに!出てこねえ!やっぱ幽霊なんかいねえ!」と
それこそムチャクチャなことを言っていました(廃屋のビルでルンペンに追われたそうですが、それは関係ない話です)。
結局霊には出会わず、帰ってきた後も何もナシ。彼らはスリルを大いに楽しんだようでした。

朝、ドアチャイムの音がしたので行ってドアを開けると、そこには彼らのうちの一人でクルマを持っているAがいました。
Aは一本のうす汚れたカセットテープを私に渡し、「拾ったんだよ。お前こういうの使うだろ」

私はパソコンで趣味のテクノを作っており、
NHK「青年の主張」の愉快な主張やその他色々の楽しい音源をパソコンに取り込んで使って遊んでいます。
何でもそのテープは、廃墟病院探険を終え、出るとき入り口に落ちていたのを拾ったものだそうで、
何が入っているかはクルマにテープデッキを積んでいないので聞いてないと言い、
「霊の声とか入ってたらすげえじゃん、それで曲作れば心霊テクノだよ」
その他好き勝手なことを少し言った後、テープを置いて帰っていきました。

取り敢えず、もう眠かったのでテープチェックは明日にして寝ることにしました。
164テクノ子:2000/08/19(土) 01:50
で、私が寝ているときです。
遠くから聞こえてくる飛行機の飛行音が何時の間にか壮絶な音量になっていて、
耳というか頭の中を荒れ狂っていました。体は動きません。
怖かったです。マズいものが見えるといけないので目はつぶったまま、私は必死で念仏を唱えていました。

目が覚めると寝てからニ時間も経ってはいませんでした。
頭が痛み、寝なおそうにも目が冴えてしまい眠れません。
さっきの金縛りは「解けた」と言うよりはウヤムヤになったカンジで、
よくわからないので「あれは夢」と強引に自分を納得させました(今でもわかりません)。

やることもないので例のテープを再生してみました。
それは十分程の長さのテープで、音が入っておらず、ノイズが入るだけの空テープでした。
(古いからなのか何なのか知りませんがノイズが少し多かったので、せっかくなのでそのノイズを少しパソコンに録音しました)

その日の夜、音で目が覚めました。前日と違って酷い音じゃありません。
ただ、CDラジカセの電源と、それに繋げているパソコンの電源がついていて、
ラジカセからシュゥゥゥゥゥというテープの再生音がしていました。
テープの再生ノイズは次第に音量を増して行き、と共に何か別の声が聞こえ始め、ワケがわからなくなった私は
音が聞こえなくなるように叫びながら(泣いていたと思います)
ラジカセの元へ駆け寄り電源スイッチを押し、コンセントを抜きました。
電源は、当たり前ですが切れました。しかし音は止むどころか大きくなる一方で、
パソコンのモニタが微妙に点滅しているのを怖くて見ることが出来ず、
テープノイズに紛れた別の声が赤ん坊の泣き声と男の「あああ」といううめきの混声でループして再生され続け、
私は気絶しました。

目を覚ますとまだ1時にもなっていませんでした。
怖かったので即座に部屋を出て、居間で一晩中テレビを見てましたね...。
明け方Aを呼びつけて私の部屋にテープを取りに行かせ、それをあった場所に戻しに行かせました。
あとは、まあ、恥ずかしいんですが神社へ行ったり仏壇を拝んだり塩をまいてみたりとか...。
パソコンもラジカセも何一つ壊れていなかったし、あれから何もないのでよかったんですが。
っつうか、文字にするとなんだかよくわからない話ですがあの時はどうにも発狂するかと思いました。
いや、長くてすいません。
165んで:2000/08/19(土) 02:59
あっ、続いていますね。

奥多摩湖にキャンプに行った時の事。

キャンプ場はお金が掛かると、名も知れぬ場所にテントを張りました。
すぐ傍に川の流れがあり今だと「お前はドキュン!」と言われそうな場所。
夏の夕刻に到着してお決まりの夕食メニューはカレー。で、夕食を食べ
すっかり陽の落ちた川原でダラダラして、眠ることに...

2つのテントに分かれ就寝したのだけど、ウトウトし始めたころ誰かが
テントの簡易窓から外を見ているのが視界の角に入った。
しばらくそいつをボケーと見ていたら、いきなり此方を振り向き口をハグハグ
している。で、そいつの指が外を指していたので「何か来たのかぁ?」と
場所を変わり外を見てみる。まっくら...文句を言おうとそいつの方に
向こうとした時に視界の角で何かが見えた。

木と木の間に淡い白い物が見える。何か判らないが白い影みたいのが見えた。
視界を戻し凝視して見ると人の影のように見え、胸の辺りで何かが動いている。
ジッと観察しながら、足で熟睡している奴らを蹴っ飛ばし起こす。
唸り声と共に起きてきた奴らに俺が見ていた物を順番に見せた。

「手を振っているんじゃないか?」とか「出て行けと言っているんじゃ?」
などと言っている。あれを見て皆冷静なのには少し驚いたけど。

んで、もうひとつテントに乱入する事に。テントを出ても視界の角にチラチラ
白い物が見えていたが無視する...無視したい。
で、隣のテントに行くと全員起きていた。皆で簡易窓の方を向いていたので
「どうする?」といきなり問い掛けた。全員無言。
で、「帰ろうか?」と言ってみた...


翌日の新聞で「多摩川氾濫」の記事を読んだ。随分昔の出来事です。
166名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/19(土) 03:10
このへんであげときますか。
んで、小学校の時に先生が教えてくれた話。
先生の子供時代、近所にち○おくれがいたそうだ。
(先生はこの言葉をつかったぞ〜!!おおらかな時代でした)
その子はいつも大声で何か叫んだり歌ったりしていたそうだけれど、
ある日たんぼのわき道をあるいてた子供の集団(先生もそこにいた)にむかって
「なみがざぶざぶ、家に帰れない」みたいな即興の歌を歌いはじめたそうだ。
いつものことなのでみんなお笑いしたそうなのだが、
そのなかにいた一人の男の子が、海水浴に出かけて事故にあい、亡くなったそうだ。
ほかにもいくつも予言(?)のようなことをしたらしいが・・・
まあ、偶然っていっちゃ偶然ですな。
167知恵遅れ:2000/08/19(土) 03:11
ぎmふぉどいぎぎmぢgみぢggggmぢmぎmd
168タップアウト:2000/08/19(土) 03:14
みなさんがんばりやー
ほんま
169タップアウト:2000/08/19(土) 03:16
↑誰?
偽者か?
170タップアウト:2000/08/19(土) 03:17
>169
おまえだろ?偽者は。
171:2000/08/19(土) 03:56
>162
ネタがないので豆知識で協力しましょう。
>親不知子不知の由来
昔、切り立った崖と海に挟まれた狭い浜しかそこを通り過ぎる
手段がなく、波に攫われる旅人が多かったことから、
親は子、子は親のことすら気遣っている余裕がないほどの場所
というのが地名の由来です。
東西遊記という書物に出てます。
172阿修羅王:2000/08/19(土) 04:41
163=57話
165=58話
166=59話

初めまして。
僭越ながらカウントさせていただきました。
173阿修羅王:2000/08/19(土) 04:58
sageいれるの忘れました、すみません。

お詫びに護国寺の話を2つ。
護国寺は文京区でありながら、陰気くさくて、やばい感じです。
春奈ちゃん殺しの近所でもあります、、、

その1

江戸川橋の出版社に出向いた作家のE氏は帰り道、護国寺あたりを
散歩がてらにぶらついていた。黄昏時であたりは夕闇が迫っている。
すると、道の反対側から、手ぬぐいで
姉さんかぶりをした若い女性がやってくる。ねんねこばんてんに
子供をおんぶしている。今時珍しい風景だな、とぼんやり
すれ違ったE氏だが、その瞬間、はっとする。
「今時こんな格好の若い女性なんているはずがない。」
そう、E氏の若い頃ならいざしらず、いまの若い女性が子守女の
格好をしているのは変である。と、気づいた瞬間、すれ違った
ばかりの子守女がまた反対側から来るではないか。
それも、ものの十秒とたたないうちに。
そんな奇特な格好の女性が何人もいるはずはないのに。
E氏は「怖い!」と思った瞬間、その場に立ちすくみ、
眼を閉じて彼女が通り過ぎるのを待った。
そして、再び目を開けて、おどろいた。夕方で薄暗かったはずが、
太陽が燦々と照りつける午後2時だったからだ。

174阿修羅王:2000/08/19(土) 05:06
60話。

その2 (別スレで既出ですが)

友人の話です。全然霊感のない彼女は茗荷谷に住んでいました。
護国寺まで歩いて、小さな商店に入り、商店主としばらく話し込んで
おりました。商店主が釣り銭を取りに店の奥に入り、また
出てきたとき、彼女に「あれ、友達は?」と訪ねたそうです。
彼女が「えっ」という表情をすると、商店主は急に黙り込みました。
その様子で友人は、よけいな人がついてきたのはこれが
初めてではないな、と感じたそうです。

61話。
175うむ。:2000/08/19(土) 08:22
>蟲さん

ありがとうございました。

61話、中学からずっと寮生活の従弟から聞いた話。
 寮に開かずの間と言う部屋があったそうです。
人数の関係で入らなかっただけなのでしょうが、そこは学生、怪談めいた噂を作るものです。
それがある年、入寮希望者が多くてその部屋にも新入生が二人入りました。
色色先輩から脅かされながら、生活を始めました。
 夜中、何か倒れる音がするのです。慌てて起きると椅子が倒れています。
最初は偶然と思うようにしてましたが、毎晩続きます。
お互いに「お前のイタズラだ」と決め付け、ケンカになったりもしました。
 寮長が間に入り、部屋換えをしました。
寮長と、幽霊など信じない、という三年生がその部屋の新たな住人になったのです。
多分後輩を安心させるためにやったのでしょう。
 でもそれは裏目に出ました。
部屋換え初日の晩、二人は見たのです。
いつから目覚めていたのか分かりません。
気が付くと部屋の真中を食い入るように見つめていたそうです。
 その視線の先には、見たこと無い少年が椅子の上に立ち、首を吊ろうとしていたのです。
声を上げようとしますが声も出ず、少年は椅子を蹴倒して首を吊りました。
椅子が倒れる音は、その音だったのです。
 翌朝部屋は閉鎖され、二人は卒業まで校長の家に下宿しました。
176うむ。:2000/08/19(土) 08:23
>175

62話です。
177ウォッカ・トニック:2000/08/19(土) 09:17
>160、蟲さん 有り難うございます。
確か日本海側で富山だった記憶がかすかに有りました。それも書き込めばよかった。
自分の不注意で厨房呼んでしまったようで申し訳ない。
ちなみに80の話は、江戸時代後期の話(古すぎ???)と聞きました。
お詫びに一話。
六十三話メ
行きつけのバーのマスターから聞いた話。

その店の常連だった方で、Tさんという人がいたそうです。
物静かな人で、大抵仕事帰りに一人で飲みに来て、ウイスキーの
水割りを二杯ほど飲みながら、マスターと少し言葉を交わし、店を
出て行くそうです。会社の同僚と寄る事もあり、そんな時は明るく
語らっていたそうです。

三年ほど前の五月のある日、マスターが4時ごろ仕込みをしていると、
そのTさんが突然店に居たそうです。うつろな目をして立っていたそうです。
あれ?ドアが開いた感じはしなかったんだが。と、思ったのですが、
常連のTさんの事でもあったので、
「Tさん。今日は早いですね。何かあったんですか。」
声を掛けたところ、Tさんは黙って首を横に振ったそうです。
それ以上聞くのは失礼(何か思いつめてるのかな)と思い、
「まあ、座って下さいよ。いつものでいいんですね。」
と言って、カウンターの右端にTさんが座ると、前に水割りを置きました。
「Tさん。今、仕込みの最中なんで、あと五分まってくださいね。」
と言って、マスターがマリネしてあったサーモンサラダをタッパに移し、
厨房からバーカウンターに出て来ると、(この間三分くらいだった。)
既にTさんの姿は店に無かったそうです。
カウンターには、半分程に減ったグラスがぽつんと取り残されたように、
置いて有りました。奇妙に思うと同時にTさんの事が心配になったそうです。

それからTさんは店に来なくなりました。
消息が知れたのは、一年後の五月のその日、以前飲みに来たTさんの同僚が、
「今日はあいつの命日でね。いつも飲んでた水割りを二つくれる?」
驚いて訳を聞くと、Tさんは仕事上のトラブルで会社に迷惑を掛けたのを
気に病み、一年前のその日の昼自宅のアパートで首を吊って自殺してしまった
そうです。
「おかしいんですよね。私は確かにその日の四時に、Tさんの水割り作ったん
ですよ。あの世に行く前に好きな酒を飲みに来たんでしょうかね。」
寂しそうにマスターは話してくれました。

      
178髑髏:2000/08/19(土) 10:13
俺がスナックでバイトしてた頃、同年代の客に聞いた話です。

その客Hさんは和歌山の人間で、夜中に友人達と自殺の名所と
言われている、白浜の三段壁(だったかな?)にバイクで向かった
そうです。現場についてぶらぶら歩いていると、ひとつのベンチに
カップルが座っています。時間は夜中の1時。
Hさんと友人達は、こんな夜中にこんな場所でデートか?と不審に
思いましたが、野外プレイが見られるかもなどと考え、しばらく
そのカップルの様子をベンチの後ろのほうから伺っていました。
が、カップルは並んで座ったまま全然動きません。
友人の一人が「おもろないなー」と言った瞬間!
カップルの女性の首がゆっくり、後ろに向きました。
「あ、バレたかな?」とHさんは思いました。
そして目が合った女性の異様な首の角度に気が付きました。
体は正面向きなのに首だけが真後ろを向いてるようでした。
(人間じゃない!)そう思ったHさんは友人達とダッシュで逃げた
そうです。逃げる間際、Hさんが見たものはこちらに向かって
伸びてくるその女性の首だったそうです。
数時間後、何かの見間違いかもと考えたHさんは、夜明けを待って
再度現場に行ってみると、崖っぷちに靴が二人分並べて置かれていた
そうです。

これで64話目かな?
179あげ:2000/08/19(土) 15:20
ときます
180>156:2000/08/19(土) 15:29
このスレ立てた蝋燭を勝手に死んだことにするんじゃねーよ。まったく
ひどいやつだな。
181うむ。:2000/08/19(土) 20:08
あ、これは失礼。
マジで気づきませんでした。
訂正 遺志→意思です。
182あげ:2000/08/20(日) 00:52
80だとマズイんですよね?
あげときます。
183>181:2000/08/20(日) 00:54
遺志って、まちがいだったんですか。
スレの趣旨にマッチングしてていいなあ、と思ってたんすけど・・・・・。
184saru:2000/08/20(日) 01:43
弟の友達の龍君は、小さい時から霊感が強かったんです。
まだ5歳くらいの時に、私と弟と私の母と龍君と龍君のままと
車で赤坂のあたりを走っている時に、突然、龍君が「こわいーこわいー
たすけてー」と泣き叫びだしたのです。びっくりして、どうしたのと聞いても
泣きじゃくるばかりで、怖い怖いといっています。
龍君のママは「この子、見えちゃうのよ…。ここってホテルニュージャパン
があったところでしょ。火事で亡くなった方の霊がこの辺にいるのね…。」
と冷静に言っていたのが忘れられません。そんな龍君も最近は太ってしまい、
前ほど霊は見えなくなったようですが。
65話でしょうか?
185名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 02:13
> そんな龍君も最近は太ってしまい

本文よりも最後のこの一文で爆笑
186>:2000/08/20(日) 03:09
太ると霊感が無くなるのか(笑)
187ちぼ:2000/08/20(日) 03:53
これは友人から聞いた話です。
よく金縛りにあう人なんで寝ててあっても
「またか」ぐらいですましてしまうらしいんですが、
その日は夜寝てたら部屋に誰か入ってくる気配と、いつもと違う感覚で
意識がはっきりとして恐怖感に襲われたそうです。
その何かは友人の布団の周りをぐるぐると回ってからいきなり
友人の背中にぴったりと寄り添い、添い寝するようにくっついてきたそうです。
(横向いて寝てた)
本人は「うわぁ〜」と思い「お帰りください!お帰りください!」と
ずーと念じていたら、ふっとその気配は消えたそうです。
実家だったので、すぐ親の部屋に行き理由を話してそばで寝かせてもらったそうです。
誰かを連れ込んだいたのを忘れていたとかのオチはないそうです。
(勝手に書いちゃった、ごめん!)
188ちぼ:2000/08/20(日) 03:54
66話ですか。
189うむ。:2000/08/20(日) 08:01
>186

食欲に目が眩んで、とか。

>187

添い寝は勘弁してもらいたいです。生身は別。
190>187:2000/08/20(日) 09:26
これも古代の話なんか?(ワラ
191>190:2000/08/20(日) 09:41
古代?
192>191:2000/08/20(日) 10:10
>>118 を読め。
193ウォッカ・トニック:2000/08/20(日) 13:15
>190 なんだかんだ言ってしっかり読んでるのね。
     感心感心。
     どうせなら穏やかな添削マシーンになっとくれ。
>うむさん、頑張って下さい。
194うむ。:2000/08/20(日) 14:56
前の話からかれこれ11時間。
67話目出ないですか?

>創作は一応アリですが、都市伝説、例・「下男」やメジャーな話、
例・「死んじゃえば良かったにの」系の話は無しで行きませんか?
195伏上司:2000/08/20(日) 16:17
こんにちは はじめまして皆さん
短い話ですがある舞台監督(演劇やコンサートの会場で大道具の
仕込みからリハーサルの進行まで全てを管理する現場監督)さんが
東京・池袋にあるサンシャイン劇場の警備員さんから直接聞いた
と教えてくれた話をアップしてみます

劇場というのはどこでもお化け話のひとつや二つつきものですが
とくにサンシャイン劇場は「出る」と有名で実際変な物音や
気配などのありきたりな現象は日常茶飯事
その警備員さんももう慣れっこになっていたのですが
やはり誰もいないだだっ広い客席を深夜に見て回るのだけは
薄気味悪く感じていたそうです
そんなある日いつものように客席後方ドアを開けてみると
帝国陸軍の制服を着た方々で客席が埋まっていたそうです

ちなみに知らない方のために補足しておきますと
サンシャインは巣鴨プリズンの跡地に建っています
67話目
196うむ。:2000/08/20(日) 17:46
>195

流し読みで何が怖いんだって思ってたら・・・何を見てたんでしょうね。
振り向かれませんでしたか?
197きゅうり:2000/08/20(日) 18:47
 ある主婦が、洗濯物を取り込んでたたんでいたとき、
その洗濯物の中から死神らしきものが出てきて、
子供を連れて行こうとしていました。
そこで必死に主婦が子供を取り返そうとすると、
死神が、「ちがう」といって出ていった。
その後、隣の住人がなくなったそうです。
その主婦は、他にも、2階へいこうとしたら、
階段をひざから下だけの足が、
トントンと下りてきたのを見たそうです。
六十八話目。

あまり怖くなかったですね。
198うむ。:2000/08/20(日) 21:32
きゅうりさんの話は西洋っぽいですね。
戦後の日本ならありうるのでしょうか。
私はオカルトあまり詳しくないので、死神が日本で信じられてたのかどうかまで知りません。
どなたかご教授を。
199さんじ:2000/08/20(日) 21:41
百話ですか。
飛び入りで参加させてもらいます


今から5年前。1995年の冬から1996年の春にかけてスキー場でバイトをしていました。
日本でもっともメジャーなスキー場の一つであり、自分のお気に入りでもある。
昨年あたりからスノーボードが解禁になったのが残念である。

そのバイト時代、当然のごとく寮で寝泊りするのであります。
結構きれいな建物で、話によると建て替えてそう間もないそうでした。
時期的には一月中旬頃だったかな。
いつもと同じようにベッドにもぐりこみました。

多分ここから夢の中の話
たぶんというのは、夢の中で部屋の中の様子があまりにもリアルだった。
ちゃんと、廊下側のベッドの上段で、ドアに足を向けて寝ていた。
でも、ドアが、廊下のドアが透けて見えるんですよ。
ドアは閉まっているのに、廊下が見えている。
で、白いワンピースの寝巻き?をきた、
髪の長い少女が部屋の前に歩いてきたのが見えた。
ぱっと消えて、部屋の中にいるんですよ。女の子が。俺のベッドのすぐ隣。
しかも、頭が天井にのめりこんでいて、首から下だけがぶらりとそこからぶら下がっている。
右を向いた俺の顔のすぐ前にそれが見えた。

ここできっと目が覚めた。
生まれて初の金縛り体験。
体が動かない。
呼吸が苦しいのが自分でもわかった。
多分、心臓の音。どんどんという音が、あたりで響きまわっていた。

その後、しばらくして金縛りがとけた。

寮の人、バイト歴の長い人に聞いてみても、
過去に、幽霊が出たという話はないらしい。
たぶん、俺の夢オチか。

あまり怖くなくてすみません。
でも、初の金縛りで、夢の内容がそれだったし、
やたら怖かったことはよく覚えている。

69話
200うむ。:2000/08/20(日) 22:11
さんじさんのお話で69話です。
スキー場ですか。
雪山の怪談と言うと私は「富江」か、たがみよしひさの読みきり漫画を思い出します。
201名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 23:05
だんだん話のレベルが落ちてきたよ。
特に199とかダラダラ長いだけでつまらない。
しかも途中で夢ってネタばらしてるし。
日記じゃないんだから・・・・・・
202名無し君:2000/08/20(日) 23:46
名無し君の親が死ぬ少し前。

そのころは病人はすでに昏睡状態で、名無し君はずっと病室に泊まりこんでました。
ある晩、人の話し声で眼がさめました。
みると、自力で起きることもできない病人がベッドから
起きあがって、壁にむかって話をしていたのです。
「XXさん、これはこれは遠いところから、いらしてくれてありがとう
ございました・・・・XXさんも、きていただいてありがとうございます」
そんな挨拶を延々と白い壁にむかって、やっているのです。
もしやだれかいるのかと、名無し君は眼をこらしましたが、
白い壁をいくらみても、読書灯に照らされた母の影が揺れているだけです。
(もし、このとき人影でもみえていたら、名無し君は卒倒していたでしょう・・・・
無茶コワかッた)
とりあえず母の口からでる名前を、メモしておりました。
一時間近く母は挨拶を繰り返したあと、「よろしくお願いします」
と深々と頭をさげ、そのまま床に倒れこみそうになりました。
あわてて捕まえてベッドに寝かせますと、すっと寝入ってしまいました。

母が亡くなったのはその三日後です。
葬儀のとき、集まった親戚にメモっといた名前を聞いてみましたところ、
母方の伯母が教えてくれました。みな昔、母と仲のよかった人たちで、
事故や病気で亡くなっておりました。
昏睡が続くと錯乱することもあると医者には聞かされておりましたが、
60にもならなかった母が、よりによって死んだ人の名前ばかり
口にしていたのはなぜなのでしょう。
名無し君としては、母の仲良しさんたちが迎えにきてくれたのだと
信じております。ハイ。
203名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/20(日) 23:46
うう〜ん、どうでしょ。
実際体験したご本人は怖かったでしょうし。
子怖かったのは夢でも、金縛りは実際にあったことでしょうし。
204みゆきん:2000/08/20(日) 23:52
さっき友達から聞いて怖かった話。70話です。

富士山の近くにある道路を、白い車で走っていると、
後ろから赤い軽自動車が近づいてくるそうです。
その軽自動車には血まみれの女の子が四人乗っていて、
こちらをみて
「こいつじゃない〜」といって走り去っていくそうです。
恨みのある誰かを探しているのでしょうか?
さっき白い自動車で帰宅したため、ちょっとぞくぞくしているみゆきんでした。
205うむ。:2000/08/21(月) 00:02
 ええと、私は評価する立場ではないので・・・
本来の百話でもいろんな話が出るだろなと思いながらROMしてます(^^;)
せっかくなんだからいい話を、という気持ちも痛いくらい分かります。

 ウォッカ・トニックさん応援してくれてたんですね。
気づきませんで、遅レスですいませんがありがとうございます。
 残り31話。私も完全にネタ尽きました。
この先どんな話が出るのか、期待してます。
 雰囲気壊さないよう、しばらく長レスは控えます。
206うむ。:2000/08/21(月) 00:03
204で71話。
207>204:2000/08/21(月) 01:47
自分で自分のこと「みゆきん」って呼んでるのがコワイです。
名無し君の話おもしろいので、伝聞でもいいからがんばれ。
208名無し君:2000/08/21(月) 02:40
>207さん
励ましありがとう。
芸風らしきものがみえてきたので、本人としては続けたいんですが、
肝心のネタがもうナイ・・・・
209んで:2000/08/21(月) 03:15
>>86 で出てきたM(ドライバー)とそいつの友人とで飲んでいた時の事。

ふと話題が幽霊系になってあれこれ話していた時にその友人が
「そういえばHの家、建て替え終わったよ。でもアソコは空き地だって」と
話している。Hとは面識程度の仲だったので何だろうと思い聞いてみると...

Hの家は母屋とアパートがあるが崩れ掛けて来たので建直してマンションに
する事になった。すべての賃貸人との契約が切れるまでには暫く時間が
掛かりそうなので最初に空き部屋になった所にHが母屋から引っ越したという。

親と離れて住めば悪い奴が寄って来るのは当然で、先の2人が毎晩のように
遊びに行っていた。Mは何となくイヤな感じがあったが口に出す事は
していなかった。でも、Hが移り住んで1週間ほどしての深夜、もう1人加えて
麻雀をしていた時にMは見てしまった。

古い作りの部屋だから居間の隣はすぐ便所。その便所の扉の中央がグニャと
歪んだと思ったらスーっと無表情の男がこちら向きに胸まで出て来てた。
便所のドアから斜めに生えている感じだった。
出て来た位置がMの正面だったのでジッと見ていたら目が合ってその男は
「ニッ」と薄ら笑いを浮かべて消えていった。

そして、Hに「ココいるぞ...」と言った。皆、Mの事は良く知っているので
一瞬で理解したと言います。

Hは翌日には母屋に引越し。直ぐに親にこの事を話したら
「お前が生まれる前にあの部屋の便所で首を吊った男がいたんだ。
でも、出たとかと言う話は無かったんで成仏しているのかと思っていた。
あの部屋に入る人が早く出て行ってしまうのはそのせいかも知れないな」
と、話してくれたそうです。
210んで:2000/08/21(月) 03:15
建直し後も賃貸部屋となるので、変な噂になってしまうのも良くないと
取り壊す前にとりあえず坊さんに御祓いをお願いする事になったらしい。
Hが「坊さんに祓ってもらう」と言ったら、Mは「あれは...坊さんじゃ
祓えないと思うよ、笑ってたし...」と余計な事を言ってしまった。
Hから「じゃ、お前も立ち会え!」と強引に迫られ渋々立ち会うことになった。

坊さんがトイレのドアに向かって、お経じゃない何か唱えている...
立ち会っている人たちは手に護符みたいな物を握らされていた。
何かを唱えながら坊さんが便所のドアを開ける。懐から何かを出して撒いている。

坊さんが便所のドアを閉め元の位置に戻りさらに強く何かを唱え出した時に
Mの目に例の晩の再現が見え始めたと言います。

ドアの中央がグニャと歪んでスーと男が出てくる。今度は最初から薄ら笑いを
浮かべて。そして、前回とは違い全身が出てきて坊さんの1Mほど前に前屈みに
なって直立し、薄ら笑いを浮かべている。

Mはチラッと周りを見て今度は見えているのは自分だけじゃ無いのを知る。
H、Hのご両親、そして坊さん。全員の視線がその薄ら笑いの男に向いていた。
さらに激しくなる坊さんの何かの唱え。と、その時薄ら笑い浮かべている男が
ツ、ツーと動いて「効かねぇよ」と呟いて坊さんを通り抜けた。
そのとたん坊さんはひっくり返り、全員無言。薄ら笑いの男は消えた。

坊さんはお布施も取らず帰って行きました。件の部屋も取り壊されるまでは
誰も寄り付こうとはしなったそうです。

ココまで聞いた時にはすっかり酔いが覚めていました。

んで、疑問。「今まで出てこなかったのに、なんで出てきたんだ?」
Mは「俺が見えてしまったからかなぁ...」
211んで:2000/08/21(月) 03:16
72話?

正面から見ると十数階建てのマンションで地下1階から地上2階までがテナントになっています。
脇道は無いので遠回りしてそのマンションの裏に回ると西側の一角が凹んでいます。
そして凹んでいる面には一切の窓はありません。東京にあります。
212フサ:2000/08/21(月) 04:47
202さんの話を読んでいて、私にも似たような体験がありますので、飛び入
りで参加させてください。

私の祖母(母方)は96歳で大往生したのですが、晩年、不思議なことがあり
ました。祖母は最後の5年間ほど寝たきりとなり、加えて老人性失語症でほと
んどしゃべらない状態でした(看病といっても赤ん坊の世話のようなもの)。
ある日、普段看病している母が外出し、父が留守番をしていると、その日は珍
しく、しきりに独り言をいうそうです。聞いていると「○○さんが・・・」と
繰り返しており、最後の・・・はごにょごにょと聞き取れません。父の方に顔
を向け、懸命に何かを伝えようとしている様子。父も心配になり、ずっと側に
ついていたのですが、「○○さんが・・・」を繰り返すばかりで、どうしよう
もありません。帰宅した母も、○○さんには心当たりがなく、結局、○○さん
が誰なのかわからずじまいでした。
それから数日後、祖母と母がかつて過ごした北九州の木屋瀬という町で親戚の
法事があり母がでかけました(住んでいる福岡市内から車で1時間弱)。法事
の帰りがけ、母は祖母の件を思い出し、親戚に「お婆ちゃんの知り合いで○○
さんてご存知でない?」と尋ねたそうです。すると親戚の人はひどく驚いた様
子で「あら〜、○○さんは先日お亡くなりになったんですよ」。
○○さんというのは祖母が若い頃友達だったそうです。ただ、祖母が福岡に来
てからは、数十年くらいは会っていないはずだとのことでした。
私自身は幽霊など見たことないのですが、親類の死に際しては、祖母も含め、
幾つか不思議な偶然を経験しています。
213あげときます:2000/08/21(月) 05:22
ちょっとネタ切れかもしれませんが、楽しみにしています。
214うむ。:2000/08/21(月) 07:08
今73話まで終了です。
215フサ:2000/08/21(月) 09:01
続けざまに駄文&怖くないので申し訳ないですが、100話までのブリッジと
いうことでご容赦ください。(74話でしょうか)

北九州の若松に住んでいた親戚のおじさんの話です。その人は食堂を経営をし
おり、その関係で、時折、瓶ジュース(それも決まって7UP)をケースごと
お土産にもってきてくれてました。小さかった私は、それが楽しみで、「若松
のおっちゃん」=「7UP」というイメージが焼きついてました。
やがて、私も大学生となり上京。国分寺でアパート住まいを始めたのですが、
最初の数ヶ月は、町の様子を覚えようとウロウロ歩き回ったものです。そんな
或日、ふと小さな路地の自動販売機が目につきました。なぜ目にとまったのか
今でも不思議ですが、その陳列の中に7UPを発見。自販機や店先ではあまり
見かけなかったもので「おお!!こんなとこに」と思うと同時に、条件反射で
久しく忘れていた若松のおっちゃんを思い出したのです。懐かしさが手伝った
のかもしれませんが、飲み干した後も、なぜか缶を捨てる気になれず、アパー
トまで持ち帰っていました。
その晩です。「若松のおっちゃんが亡くなったとよ〜」と母からの電話が入っ
てきたのは。葬儀日程など用件を聞き終わった私は、「それがね、今日ね・・
・・」と、その日の出来事を話し始めました。目の前には、捨てずに持ち帰っ
た空缶がぽつんとありました。
216フサ:2000/08/21(月) 09:13
↑恥ずかピ〜!
訂正(3〜4行目):「食堂を経営しており」です。
汚してごめんなさい。お詫びにもう1話書きますです。
217>215:2000/08/21(月) 10:02
桃屋の宣伝のオバサンも思わず目に涙のよいお話ですね(古すぎ・・・

ここは夏季限定厨房スレじゃなくて、不思議だけどいい話を
中心(違うのがあってもいいですが)に細々とでも続いてほしいです。
百話とか関係なく。
218名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/21(月) 14:10
んでさんの話しが怖いよー。
219フサ:2000/08/21(月) 20:37
>217さん。レス嬉しいです。「桃屋の宣伝のオバサン」<あっひゃひゃひゃ。
泣きながら笑顔の拷問タイムですね。竹中直人もあれをぱくったとか(嘘)。
私の体験談はほのぼの系ばかりですが、ギャース!と絶叫したくなるハードな
話も大好きです。人生一度くらい、失神するような体験もしたいです(ただし
無害なのをお願い)。てなことで、私が経験した恐怖のピークをお話します。
我ながら情けない程しょぼしょぼ。(今回は怒られんじゃないかとハラハラ)

ここでも幾つか上げられている金縛りの体験談です。私は、高校の頃から始ま
り、大学のときにピークでした。金縛りも度重なると慣れてきて、何もせず、
寝てやり過ごすようになります。枕もとに立つ人型をした黒煙のようなものも
何度か見ましたが、全然平気(自分なりにちょっとした実験を行った結果、言
われるように、記憶の再合成だと納得していたのです)。
しかし、その日の金縛りは経験にないものでした。普通なら部屋の天井が見え
るはずなのですが、その時は違っていました。視界の7割くらいを白い丸いも
のが覆っています。すぐ鼻先にあるようなのですが、何なのかわかりません。
そのうち、上部の左右に黒い四角いものも見えてきました。このときになって
自分が今どこにいるのか、ようやく理解できました。白い丸い物体は室内照明
の上カバーで(よく見れば被っているホコリも見えます)、黒いものは部屋の
隅に設置したスピーカーの天井板なのです。
「あ、天井すれすれから見おろしてる! ならば、この下は寝ている自分?」
そう思ったとき、恐怖の絶頂を迎え、次の瞬間視界が真っ白(後頭部を強打さ
れた感じ・・・て、経験ないですが多分)。気が付けば布団の中でした。
(お詫びの75話)
220名無し君:2000/08/21(月) 22:31
友達からネタを仕入れてまいりました。

知人のネオ子さん(仮名)は、都内の保育園にお勤めの保母さんです。
ネオ子さんが働いてる保育園は、キリスト教系の、それなりに歴史のある、
ま、それなりに過去もある教会に付属しております。
ある日、ネオ子さんは園児のお昼寝の時間を利用して、事務所で仕事を
片づけておりました。
小雨のふる薄暗い午後で、園内は静まり返っております。
ふと気配に気づいて中庭をみると、だれもいないはずの庭の隅で、
園児がひとりで遊んでおりました。
お昼寝から抜けだしたのだろうと思い、注意するつもりで
ネオ子さんは事務所をでました。
ところが、中庭に入っても、子どもの姿はありません。
外部からは、事務所の横を通らなければ中庭には出入りできませんし、
よく考えてみると、その子はどこのクラスでもみたことのない顔なのです。
白い服を着たオカッパ頭の女の子だったそうです。

もしやと思い、年上の保母さんに聞いてみると、案の定、昔からこの園にいる
少女だということでした。
「建物の裏にあった家の子で、東京大空襲でなくなったらしいの。
お友達がたくさんいるから、遊びにくるんでしょうね」
そういったあとで、年上の保母さんは付け加えました。
「寂しがってるのだから、やさしくしてあげてね」
それから、ネオ子さんが気をつけてみていると、その女の子が、ときどき
園児たちに混じって庭で遊んでるそうです。


これで何話め?
221名無し君:2000/08/21(月) 22:32
76話ですね。
テレホの前にあげときます。
222うむ。:2000/08/21(月) 23:03
 いい感じで進んでますね、このスレ。
一応「百話」というタイトルなので、百話で終わりにした方がいいとは思うのですが。
>不思議だけどいい話を中心(違うのがあってもいいですが)に細々とでも続いてほしいです。
てのもとってもよく分かります。
私も続けたいです。(というかここの話って他のスレでは受け入れてはくれなさそうなのもあるし)
 でも個人的には蝋燭さんの立てたスレの趣旨を曲げることは避けたいです。
一応仁義ってことで。
百話踏んだらとりあえず区切りにして、別スレ立てるかこのまま続けるか、相談しませんか?

223ふにふに:2000/08/21(月) 23:51
御盆に関係あるかどうか分からないんですが、(ひょっとしたらオカルトでもなんでもないかもしれないけど)
この間、8月15日というか16日の夜中に友達と河口湖にバス釣りに行くために中央高速を走っていました。
そして真っ暗で稜線ははっきり見えなかったのですが富士山があるあたりに光の列が山頂にむかって光っていました。
別に動いてた訳ではないのですが、富士山に遠くからでもはっきりわかるような施設があるとは聞いたことないし、
送電線の鉄塔か何かの警告灯かとも思ったのですがどっちかというと工場とかの光りっぽかったです。
結局、友達ともあれはなんだったんだろうかということでした。だれか知ってる人います?
224名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 00:09
後輩から聞いた話を一つ

 後輩のお父さんは工務店を経営していて、ある日工事を受注しました。
線路の近くでの工事ということで、気をつけるように言っていたのですが、
不幸なことに事故が起こってしまい、従業員の方が一人亡くなってしまいました。
 事故から一年後、後輩のお父さんの携帯電話に電話がかかってきました。
番号は非通知でした。「誰だろう?」と思い電話に出ると
「ザー」という雑音が聞こえてきました。
電波の状態でも悪いのだろうと思って、
何度か「もしもし」と呼びかけましたが、応答がありません。
切ろうとした時に、踏切りの警報音が聞こえてきました。
その後すぐに電車の走る「ガタンゴトン…」という音が聞こえ、
その音はだんだん大きくなっていきます。
怖くなって電話を切ろうとした時、「ドンッ」という大きな音がして
電話が切れたそうです。

これで…何話目でしたっけ?
すんません。
225名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 01:06
>223
夏は富士山には登山者用の明かりが頂上に向かってジグザグについてるよ。
山梨方面にも静岡方面にもね。
226うむ。:2000/08/22(火) 07:21
224で77話として、いいですか?
227名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 07:22
 
228長いので分割その@:2000/08/22(火) 08:22
去年の夏の体験。
ヒューマンから出てたホラーゲーをだちと徹夜でやっていた。
多分クロックタワーゴーストヘッドと言う奴。

ダチと二人で黙ったまま黙々とプレイしていた。
あのゲームをやった人はわかると思うけど殆ど効果音が無い。
敵が出てくるときだけ音楽が鳴る。
そう言うゲーム。
だから部屋は凄く静かで、時折表の道を走るトラックの地響きがする程度。

ゲームを順調に進めていた所だった。
そのとき携帯が鳴って友人からメールが来た。

「ヒマだから今からそっち行くよ」
「わかったわ 来いよ」

そう返事をしてゲームに没頭した。
しばらくして、またメールが来た。

「今おまえんちの近くのバス停」

「早いな〜」
「あいつはいつも直前になってメールするからな(笑)」
「じゃあすぐ来るな」
「そやな」
そう二人で話して、またゲームを続けた。
しばらく時間が経った。
部屋は相変わらず静かだ。

…何かおかしい。
二人同じ事を考えていたのかさらに沈黙していく。

そう、友人が来ないのだ。
もう来てもいい頃なのに。

チャイムすら鳴らない。
とうとうたまりかねたのか友人が口火を切った。

「おかしいなぁ。 あいつ来ないよ?」
「だよな、幾らなんでも遅いよ。」


…ぴん…ぽぉん…

「あ、来たんじゃない?」
「…鳴った…ような気がするよな?」
ダチも俺も自信なさげに顔を見合わせた。

というのはほんとうに、チャイムにしては凄くかすかな、
聞き逃しそうなくらいのボリュームだったのだ。
「聞こえたかな?」と言う程度。
ダチは1人暮しだったから、もちろん部屋は凄く狭い。(1k)
チャイムってのはもっと響き渡る筈なのに。

でも一応ってことでダチがドアをあけてみた。
「やっぱり」、ダチはいなかった。
玄関の向こうは無人。

「いないよ」
「やっぱり?聞き間違いかな?それにしてもダチ遅いよ」
「そうだよな 何やってんだあいつ?他のダチの家行ったのかな」

ぴぃん…ぽぉん…
また鳴った、ような気がした。
「鳴ったよ」
「っていうかチャイム小さくないか?」
「壊れてんじゃないの」
「まあ見てくるわ」

振り返ったらそこに玄関があって、その床とドアの隙間から向こうが見える。
オレンジのズボンらしきモノが見えた。
「オレンジズボン?見えるよ。いるんじゃない」

がちゃ。
「あれ?」
…いない?
念のため廊下も外階段も階段の下も見てみる。
ピンポンダッシュしたとしても背中ぐらいは確認できる筈だ。
でもいない。

そのときダチからメールが来た。

≫次に続く。
229長いので分割そのA:2000/08/22(火) 08:24
「開けろよ 入れないだろ」

「『開けろ』ったって…」
「俺ちゃんと確認したぜ?でも居なかったんだよ?」
「どういう事?」
「知らねーよ!」

ゲームは遣り掛けのままストップしていた。
更に部屋は静かになっていく。
二人とも訳がわからなくて混乱していた。

「っていうかなんなの?チャイムだって変だし」
「壊れてるのかな?鳴らしてみよ」

ピン・ポーン

さっきと違って、その音は部屋中に響いた。
「壊れてないよ」
「って言うかめっちゃくちゃ聞こえるんだけど」
「だよな。なんであんなに小さいんだ?」

「…ちょっと怖いかも」
「…」

「まったくダチ何処で油売ってるんだよ!早く来いっつの!」
「早く来て欲しいよ〜」

ゲームをやる気にもなれない。
とうとう電源ボタンを押して、テレビもオフにしてしまう。

二人とも押し黙ったまま天井を見上げていた。
何も言う気になれない。
(と言うかオレンジのズボン…アレ何?)
俺は心の中でそう思っていた。だけど言う気にもなれない。

トラックの遠い地響きだけが伝わってきた。

その時またチャイムが鳴った。

ぴん・ぽーん

黙ったままどちらともなく顔を見合わせる。
(…鳴ったよ?)
(出るか?)
(さあ?)

とりあえず、とまた鍵を開け、扉を開ける。
果たして友人はそこに居た。
しかもかなり怒っている。

どうしたんだろう、と思う暇もなくダチが開口一番に言った台詞に二人は恐怖に叩き落される事になる。

「なにやってるんだよおめーら!俺さっきから百回は鳴らしたぜ?ドアも叩いたぜ?なんで出てこないんだよ!隣の人がかわりに出てきて怒られちゃったじゃねーか!」

…ちなみに友人はオレンジのズボンではありませんでした。#一体なんだったんだろ?
#小説風に書いてますが、脚色無しです。部屋はマジで静かだった。トラックの音が聞こえるくらいで。
#でもホラーゲーやるとたまに「呼び」ますよね。
#「恐怖」という空間がそうさせるのかもしんないけど。
#長すぎた〜(血)スミマセン。

これで何話目だろ?
230名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 08:53
僭越ながらカウントさせてもらいます。
228さんで78話です。
231230:2000/08/22(火) 08:54
すみませんsage忘れてました。
232ちぼ:2000/08/22(火) 12:33
228さん、おもしろかったです!
233名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 13:48
沈みそうなので上げ〜
234名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/22(火) 17:15
age
235うむ。:2000/08/22(火) 21:05
228さん、なんか情景が浮かぶようなお話でした。
236うむ。:2000/08/23(水) 01:34
age
237none:2000/08/23(水) 01:49
蝋燭さんや鹿島冷凍さんはどうしたのだらうか。
気になる。
238>6:2000/08/23(水) 02:25
ずっと前の話しで悪いんだけど、その話大磯のどこ?
俺も大磯在住ですごく教えて欲しいんだけど
239YIG:2000/08/23(水) 03:05
飛び入りで私も参加させてください。
遠くの大学に受かったため、一人暮ししていた友人から聞いた話です。
マンションの五階の端、非常階段の前の部屋に住んでいた友人A。
大学生の一人暮しらしく、毎晩のように友達や先輩が来て麻雀などをし、まさに不夜城。
そんなある深夜のこと。一番奥の麻雀部屋で友人Aと先輩が何をするでもなく、
時間を潰していたそうだ。友人Aがふと部屋と台所の仕切りの戸を見ると、曇りガラス
越しに玄関に誰か入ってきたのが見えた。別に深夜とはいえ、誰か来るのは珍しくない。
声をかけようとした瞬間に、その誰かは猛然とAの方へ向かってきた。
「ウオーッ!」とAが叫んだ時にはその誰かは曇りガラスの前で方向を急転換し、
寝室の方へ消えていった。事情をその場にいた先輩に説明したAは二人で寝室を覗いたが、
誰もいなかった。そこでAは気づいたそうだ。
「おい、玄関が開いた音も、そいつが走ってきた音も聞こえなかったぞ!
というか、あれは走ってきたって感じじゃなかった!」
関連があるかどうかは知らないが、そのマンションの4階から以前にジャパゆきさんが
飛び降りたそうだ。
240YIG:2000/08/23(水) 03:22
もういっちょ。これは小学生の時に聞いた話でもしかするとなにか有名な話の一つかもしれません。
その場合はカウントから外してくださって結構です。

数十年前の話になります。伊豆の某鉄道トンネルは難工事だったそうです。
ある日のこと工事中に最深部近辺で落盤が起こり、人夫が何人も生き埋めになりました。
幸いトンネルの最深部と出口をつなぐ伝声管が生きており、そこから声が聞こえてきます。
「おい、大丈夫か!」と声をかけると「大丈夫だ〜、早く助けに来てくれ〜」との返事。
他の人夫たちは必死に救出作業を行いつつ、伝声管越しに仲間を励ましました。
だが残念ながらそう簡単に掘り返せるものではありません。伝声管の向こうの声は
小さくなり・・・いつしか聞こえなくなりました。絶望的でした。
遺体回収が済んだのは結局のところ事故発生からまる1日後。
その後に検死に回された遺体は「間違い無く全員即死であった」と判定されたそうです。
241んで:2000/08/23(水) 04:26
会社の旅行で沖縄に行った時の事。

慰霊碑公園?色々な県の慰霊碑が多くある公園だったかな。
ちょっと場所の記憶が曖昧です。すみません。

ツアーガイドが坂道の脇にある洞穴の前で解説をしだした。
「ここは米軍が上陸した時に島民が逃げ込んだ場所です。米軍の投降命令に
従わなかった為、逃げ込んだ全員が火炎放射器で焼き殺されました」
と言うような説明だったと思います。

「中に入っても良いですけど、入る時は軽い気持ちでは入らないで下さいね」
と言っていた。早速、数人が中に入り黒く煤けている壁面を見たりしていた。
大丈夫かな?と思ったが中を見たかったので合掌をして入りました。

入り口の段差からポンと飛び降りた、その瞬間...

着地の態勢のまま動けなくなってしまった。肩に異常なまでの圧迫を受けている。
首も回せない。眼の動きを最大に使って肩を見ると視界の端なのでハッキリしないが
白い手が肩に掛かっているの見えた。それが手は1つや2つでは無い。
ぼんやりした白い手の中に白い手があり、その中にまた手、手、手...

「うぉっ」と叫ぶが声にならない。そして息苦しくなって来た、呼吸が出来ていない。
視線を正面に戻すと上司が笑顔で歩いているのが見える。「何なんだよぉ」と
思っていると洞穴の奥から外の光が漏れているのが見えた。
「あそこに隙間があるんだ。あそこに行かなくちゃ」という思いが物凄く強くなった。
腰を落とした姿勢で足を動かそうとするとなんとか動く。
ずっずっ、という感じで少しづつ前に進む。すぐ横で同僚が談笑しているのが見える。
もう訳がわからなかった。

すごい時間をかけて奥の隙間まで来た感じがした。眼で上を見ると青空が見えた。
と、肩がスーと軽くなり首も回る。上を向いて深呼吸をした、何度も何度も。
落ち着いて来たのでサッサと外へ出ようと入り口に近づいた時、外にいるツアーガイドと
眼があった。その表情はここに来るまで見せたことの無い真剣な表情をしていた。

外に出ると中に入らなかった同僚が近づいて来て
「おおっ、速攻で戻ってきやがったな!やっぱ怖いかここは?ん?」と尋ねてきた。
「はぁ?」と言うと「お前、中に入って直ぐ出来たぞ?」と言っている。
もう、俺の中ではどうでも良いので「そうね、何も無いしね」と答えた。

合掌
242んで:2000/08/23(水) 04:31
YIGさん>79@`80話
私>81話
で、いいでしょうか?
243うむ。:2000/08/23(水) 09:25
 81話終了です。

>んでさん
 都府県の慰霊碑があるのは慰霊碑公園で合ってます。
洞窟があるのは知りませんでした。
10月に私も職場で沖縄旅行に行くので、機会があったら入りたいです。
244うむ。:2000/08/23(水) 09:25
ageてしまいました・・・すいません・・・・。
245遅レス。:2000/08/23(水) 10:12
>232、235様

228書いた者です。
チョット長くなっちゃったんでこりゃ不評かな?と思ったけど
反応してくださったので嬉しいです。(礼)
246ぐわ(228=245):2000/08/23(水) 10:14
ageてしまった…スミマセン(血)
247うむ。:2000/08/23(水) 12:16
>246の分割さん
 段落の空け方など、いい演出だと思います。
稲川淳二のように語って聴かせられないのがインターネットの弱点。
演出効果を狙うには適当な空白・文字の変化などは必要だと思うのです。
あとはダレさせない話の展開。
いい感じで読ませていただきました。
248名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 20:13
話数を数えなおしたら数が合わなかったら怖いな・・・怪談だ・・・
249名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/23(水) 20:44
159まで落ちてたので上げ
250うむ。:2000/08/23(水) 22:53
 なんだかんだで残り20話を切りました。
蝋燭さんの呼びかけに応えて始めた頃は、「早く百話まで」と思ってました。
今は「終わって欲しくない」と言う気持ちと半々です。
1話ごとの上がる間隔も長くなってますが、焦ってません。
 一話一話をじっくり楽しみましょう。
251名無しさま1:2000/08/24(木) 02:32
82話かな?姉の体験談。
昔うちの家族が住んでいた古い家でのことです。
何時ごろかは不明ですが、姉が目を覚ますと外はとても明るく庭の車庫もはっきりと見え、
ああ、もう朝なのかーと思っていたそうです。部屋のしきりの障子をあけて寝ていたので、
廊下もはっきり見えます。寝ぼけながらなんとなく廊下を見ていると変なことに気づきました。
「ん?!!誰かいる!」
その人はジーンズにジージャンを来た12歳ぐらいの少年で後姿でした。
わけもわからずとりあえず姉はその少年をじっと見ていました。
するとその少年がゆっくりとゆっくりとふりかえりだしたそうです。
よこがおがみえだしました。ここまで来てようやくこれはなんか違うと感じた姉は
布団をかぶって(怖い怖い)と怯えていましたが、ちょっとだけ外の様子が気になり
好奇心に負けた姉は布団の隙間から廊下をのぞいてみました。
が、何も見えません。もう少しだけ隙間をあけましたがやはり何も見えません。
思いきって顔を出してみると、あれだけ明るかったはずなのに、外はまだ真っ暗で、
少年もいなくなってました。
姉が今日まで知らなかったことがひとつだけ。
その古い家に以前住んでいた家族の男の子が亡くなっています。おしまい。
252名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 02:40
お、100以下だよ。
ちょっとアゲ。
253髑髏:2000/08/24(木) 10:35
ありがちな都市伝説っぽいのでカウントなしで。

夜中。貨物列車の運転手Yの話。
突然列車のライトに男の姿が見えた。
「!!飛び込み自殺!?」
そう思いブレーキをかけたがまったく間に合わず
その男はバラバラに千切れた。
体の部品があちこちに散乱する。
その部品のひとつの頭部が、運転席の正面に遅い
縦回転で、くるーりと舞い上がる。

そして生首とYの目が合った瞬間、それはニヤリと笑い
こう呟いた。

「見事に死ねただろう?」
254うむ。:2000/08/24(木) 12:36
えー・・・(怖)
髑髏さんの希望どおりノーカウントで。
現在82話まで終了。
255その手があったか:2000/08/24(木) 16:22
高校時代、教師が保健の時間を潰して話してくれた、生徒の水死事故にまつわ
る話です。(思いっきりネタ臭いので、ノーカウントでお願いします)

母校が創立された頃の事故ですから、戦後間もない時分だと思います。当時は
プールなど洒落たものは当然ありません。幸い、校舎から歩いてすぐが海だっ
たため、夏場の体育といえば、海での水泳だったそうです。
ある日、生徒が海から上がってこないと大騒ぎになります。地元の方々の協力
も仰いで捜索がはじまりますが、遺体が発見されたのは数日後となりました。
沖で、海藻に体を絡めとられた状態で見つかったそうです(合掌)。

騒動もようやく一段落した頃ですが、教官は気味の悪いことに気づき、ゾッと
したそうです。新学期開始以来、それまで気づかなかったというのも不思議だ
ったそうですが、体育の出席簿に押された氏名のゴム印が、水死した生徒だけ
上下逆さまだったのです。

何が凶事を呼び込むかわかりません。皆様も捺印の際にはご注意を。  白~~
256うむ。:2000/08/24(木) 18:35
255で83話。
257名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:19
age
258名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/24(木) 23:26
age
259名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 00:09
260名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 00:39
がんばってあと100話!
261名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 03:48
>255さんのはなし、結構怖いよ。
262名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/25(金) 03:51
agya
263生首 :2000/08/25(金) 04:49
うちに霊能者が来たことがあった。
十歳の姪に良くないことがある、とお払いしてくれた。
(知合いの紹介で、礼を受取らなかった。)
その霊能者から聞いた話。

マスコミに出てくる霊能者はたいがいインチキ、というか、
本物だと怪異が起こってしまい、逆にまずいらしい。
高度な霊能者同士はネットワークをつくり、
知合いを見るくらいで、本業は別、という人が多いらしい。

あるとき、彼女の知合いで、家出人捜索が得意なNさんに、TVの特番に
出ないか、という話があった。彼女もマスコミに露出度が低く、
あまり気乗りはしなかったが、しぶしぶ承諾した。

(続く)
264生首 :2000/08/25(金) 05:08
TVスタッフに連れて行かれたのは、静岡県にある民家。
数年前から父親が行方不明、という。家族は号泣し、
TVスタッフも狙いどおり、とほくそえんでいた、、、が、
肝心の霊能者のNさんは沈んでいる。いつもなら、
霊視した内容を事細かに話し出すのに、、、

という訳で、その番組も尻すぼみになってしまった。
東京へと帰るロケバスの中、
メインの霊視がうまくいかない以上、どうやって2時間もたせるか、、
近隣の樹海でも映すか、、とスタッフも思案顔。

と、そのときNさんが口を開いた。
「あれはね、殺されてるよ。」
「へ。」なぜ、番組収録中に言わなかったのか、
拍子抜けするスタッフ。
「惨殺されて、埋められてるよ、家族にね。」

その後、スタッフ達はNさんの言った場所を掘ったりしたが、
何も出なかった。家族が逮捕されていない以上、その番組は
お蔵入りになってしまった。
84話これは霊能者たちの間ではかなり有名な話だそうです。
そういえば昔、高知で霊能者が女子高生の死体のあった場所を霊視して、
話題になった。友人がフィルムの現像所で働いていて、そこの家の
葬式の写真を現像したら、TVでは号泣してたのに、家族で笑いながら
ピースサインだしてたんだって。「警察に提出しましょうか。」って
上司に聞いたら、めんどくさいから、やめとけ。」だって。
犯人は家族じゃなかったらしいけど、警察も疑っていたらしい。
人間て怖いね。
266>263 :2000/08/25(金) 09:43
偶然の一致?それともよくある都市伝かな。こっちは長野だよん。
はぁ〜、やれやれ。

http://www.vc-net.ne.jp/~z4242/p14.htm
267名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 15:04
age
269うむ。 :2000/08/25(金) 19:44
生首さんの言うように有名な話なのでしょうね。
都市伝かどうかはともかく。
84話終了てことであげときます。
270名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/25(金) 23:41
ちょっと下世話なんですけど、すごい怖かった話ということで。
あまりに不謹慎なら、ノーカウントで良いです。

昨晩、彼のアパートでやっていたら、何物かに乳をもまれました。
彼が両手で背中を持っていた感触はそのまま、でも胸を触られているような気もしたので、どうやってやってるんだろうと思って目を開けたら、なんにもいませんでした。
でも、絶対もまれたよー。彼に聞いてみると、なにいってんだ?って顔された。このアパートやばいんじゃないの? もう怖くって出来ないよ。
下男ってどんな話?その話かその話が載ってるサイトを教えて下さい

100話めは蝋燭さんは実は亡くなっていた・・・・・・・・って話だったら怖いニャ〜
272名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 11:14
 
273名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 11:14
↑自己主張するでし
274うむ。 :2000/08/26(土) 11:17
275うむ。 :2000/08/26(土) 11:19
↑「下男」の話。タイトルは「ベッドの下」ですけど。
276あの手もあったぞ :2000/08/26(土) 11:27
5年前のお盆、不思議なことがありました。なにかうまい説明のつく方はお教え願えると
幸いです。家族・親戚は、今でも首をひねっています。(長文になりますが、ご容赦を)

▼"ちーん"という仏間の鐘の音で、隣の応接間で昼寝していた私は眼を覚ましました。
「お茶でもどうぞ」(母の声)。「次にまわるところもありますので、これで・・・・」
・・・話を聞いていると、どうも盆のお参りのお客様のようです。
「お父さん、お帰りですよ」と玄関から母の声。居間にいた父が出てくる気配がします。

▼この後、わが家は大騒ぎになります。そのお客人(父母によると古風な身なりの70歳
前後の老夫婦風だったそうです)、誰一人心当たりがないのです。母の話では、洗濯物を
取り込み、仏間に置いてあるアイロンを取りにいこうとしたところ、仏壇の前に老夫妻。
てっきり、父の関係(わが家の仏壇には、父方の祖父母と母方の祖母を祀っています)だ
と思ったそうです。玄関で見送った父も同様、てっきり母の関係と思い、それにしても、
初対面だったので、「今のは誰?」(父)→「え〜??」(母)→「え〜??」(父母)。

▼真っ先に考えたことは香典泥棒じゃないかということです。そもそもご両人を玄関で出
迎えた者は誰もおりません。勝手に入ってきたとしか考えられないのです。(その時仏壇
には線香代の類はなかったため、実害は生じていません)
それにしても、真昼間(2時ごろです)、家人がいる家に入ってくるんだから、鴛泥棒だ
としても、相当のプロに違いない・・・なんてところで話は落ち着きかけてました。

▼ところが話は急展開。30分ほどして同じ市内に住む母の妹(祖母の次女)から電話が
かかってきました。「お姉さん、たった今、フサ婆ちゃんの知り合いっていう人がお参り
に来られてね。で、婆ちゃんのお位牌は姉が祀ってますって、そっちの住所お教えしたか
ら、もうすぐそっちに・・・」
「誰?」(母)
「お二人で来られたんだけど、聞いても、ちょっとした知り合いですからって・・・」

▼さらに、次女の電話から10分も経たぬ間に、今度は、三女から電話がかかってきたの
です。次女の話とそっくりの内容でした。

▼さあ、その晩は大変でした。久しぶりに祖母の三人娘がわが家に勢揃い。あ〜でもない
こ〜でもないと、ひとしきり盛り上がっていました。最後に、このときの話を総合して、
要点と思われるところを列挙しておきます。

●次女と三女が会ったご夫妻は、ほぼ確実に、わが家にやって来た老夫婦と同一人物です。
年恰好がぴったり一致しているのです。
●「幽霊?」というのも、なかなか納得できないそうです。あまりに普通というかリアル
で、とてもあの世の人とは思えないそうです(この点は父もうなずく)。
●本当に、祖母の知人だったとしても合点のいかないところがあります。最後にわが家に
たどり着いたというのであれば、まだ話の辻褄も合いますが、このご夫妻、長女→次女→
三女の順で辿っておられるようです。
●加えて、どうしても説明がつかないことがあります。電話の時間を考えると、ご夫妻が
次女の家を出、三女の家に着くまでに10分程度しかかかっていません。が、両家の距離
を考えると制限速度の倍くらいで爆走しなければ無理なのです。ですが、両家をつなぐは
旧国道三号線。お盆の時期になると、志賀島(リゾート地)に向かう車で、朝から晩まで、
途切れることのない大渋滞なのです。                     白~~
277うむ。 :2000/08/26(土) 13:28
>276
不思議な話ですね。
これで85話でいいでしょうか?86話?
278名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 16:59
ひとつ質問があるんですが。
現在のお盆は明治維新後にヨーロッパの標準暦にあわせて日にちを移動してますね?

なんですか?先祖の霊とか、地獄の釜とやらは、政府の都合にあわせてシステムを変更してくれるもんなんですかね?
279名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 17:05
>>276
徘徊老人・・
280>278 :2000/08/26(土) 20:15
はい。結構融通きくですよ。
281名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/26(土) 21:06
>278
地獄の釜でも消費税は5%です
282>278 :2000/08/26(土) 21:25
5%のうち、1%は地縛税分として、直接、地方税収になるのも
こっちとそっくりなのには、ちょいびっくりでしょう?
283271 :2000/08/27(日) 01:56
>うむ。
ありがとーでも、あの話知ってたわ(ごめん)あの話を下男って言うのね
284んで :2000/08/27(日) 03:04
関越を車2台で走っていた時の事。

先行車の後部座席でボーとしていた。
2つ目だったか3つ目だったかのトンネルを抜けた瞬間に急ブレーキ!

「何やってんだー」とドライバーに怒鳴ると奴の視線はルームミラーを
見ている。助手席の奴とドライバーの視線の視線に移して覗き込むと
ミラーの中の眼と眼が合った。

小さ目のワイドミラーなんだけど横幅半分ぐらいに鼻の輪郭と2つの眼がある。
人間だとは思ったけど男か女か判らない。
でもそれは「ミラーに中に居る」という感じがしたのを覚えている。
その眼がじっと此方を見ていた。

と、コンコンと助手席の窓をたたく音がする。ハッと3人して助手席側を見ると
そこには警察官。前にはパトカー。警官はコッチおいでとやってる。
んで、もう一度ミラーを覗くと自分らの車と後続の車が止まって作った渋滞しか
写っていなかった。

まあ、よくある話です。真昼間でしたけどね。
285んで :2000/08/27(日) 03:09
87話でいいでしょうか?
>>279 さんはOKで良いのでは?妊娠した話も聞きますし。
286>284 :2000/08/27(日) 05:02
どうでもいいが、そんなことで急ブレーキとは
キチガイもいいところだな。早くそいつを楽にしてやれ。
287うむ。 :2000/08/27(日) 08:21
はい、では次が88話てことで。
>271さん
私も話は知ってて名前が分からなかった一人です。
「げなん」て読んでたくらいですから。
288見えない感じない :2000/08/27(日) 09:10
5年ほど前に、成田市からココ(富里町)へ引越ししてきました。
ここは古い分譲地ですが、空き地が多いところなので、月1回空き地の草刈を
自治会のみんなで実施しています。

その家は、ひな壇になった一番上にありました。
そのすぐ下の空き地の草刈をしているとき、異様な感じがし、
「ふっと」顔を上げたらその家がありました。

空家になっていましたが、なにかの気配を感じました。
「あっ、ここはいる」と思いました。

家自体はそんなに傷んでいなかったのですが、
周りの柵はぼろぼろに朽ち果てており、赤錆びた鉄柵が、

下の空き地に散乱していました。
「うわー、気持ち悪い」と思い、さっさと終わらせました。

しかし、何の因果か建てた家がその隣なのです。
一応3区画分離れていますが(空き地です)
今のところお隣さんなんです。

入居したときは空家でしたので、その家の雨戸はただ一つ除いて
すべて閉まっていました。
2階の窓の一つだけが閉まっていませんでした。

全然気にはしていなかったのですが、2年ほど前の夏のことです、
家族で花火を楽しんでいた時に、家内が
「あっ、あの雨戸が閉まっていない窓から、誰かが見ていた!」

といったのです、私にはまったく見えなかったのですが、
「髪の長い女の人で、顔の左半分がただれてた。」と言うのです。
ちょうど2階の寝室の窓から、その窓が見えるので、夜は怖くて
開けられません。

1年ほど前から1週間前まで、住んでいた人がいましたが、
今はまた空家になりましたが、不思議なことに、
その住んでいた人は、2階の雨戸はすべて閉めていました、
問題の窓をふくめ、一度も開けられたことはありませんでした。

その家のことも、隣の人(反対側の)に聞きましたが、
長く住む人はいないとのことで、私達が「やっぱり」と言うと、
「見たの?」と言われました。

「あそこは、出る。」「見たことがある」とのことで、
どうも、話を聞くと同じ人物らしいです。
289超異現象 :2000/08/27(日) 09:12
転勤して家を1年ほど空けていた間に、何かが棲みついたのでしょうか。
家に戻ってから、なんとなく部屋の空気が違う気がしました。

リビングのドアがガラス越しにフラッシュを炊いたように光ったり、
誰もいない部屋から壁を叩かれる音がしたりと、細かいヘンなことが
続いていたため、魔除の意味もこめて、犬を飼うことにしました。
階下のリビングに犬を置いたせいか、一階では何も起こらなくなりました。
ところが、この犬、玄関から奥の階段付近には絶対行きません。
無理に引っ張っていこうとすると、ものすごく抵抗するんです。
何度連れ出しても、餌で釣っても、両足を突っ張って動きません。

以前飼っていた犬は、仔犬でも唸ったりしていたので安心でしたが、
今回の犬は臆病なのか、幽霊駆除というより幽霊探知機程度です。


犬の抵抗を証明するように、二階で怪事が頻発するようになりましたが、
大した怖いことが起きなかったので、「バケモノも引越しするみたいよー」
などと呑気に友人と話したりしていました。

ところが、ある朝、冗談でなく、本当に気持ち悪いと思うことが起きました。
階段の下から寝起きの悪い兄の名前(仮名:トオル)を呼びました。

「トオルー、トオル!!」

一回目には聞き取れなかった声も二回目には、はっきりと私の声の後に
こだまするような、被ってくるような声で、家族を呼んでいるのです。

「お兄ちゃん・・・お兄ちゃん・・・」

変だな、と思ったのと同時に、兄が返事をしたので起こすのを止めました。
兄の分のコーヒーを入れながら、今の声が誰かに似ていたことに気付きました。
「あ・・・・」
そうです、それは私の声でした。
リビングに下りてきた兄に、このことを話すと
「トオル、としか聞こえなかった」
と、言うのです。
「お兄ちゃん」
という声は少し遠く、二階から聞こえた気がしてぞっとしましたが、
「私の気のせい、空耳」と思うことにしました。

ところがその空耳、私の耳だけでなく、家族にも次々聞こえるように
なりました。

あるときは勝手口からだったり、あるときは玄関からだったり。
二人同時に聞こえる時もあれば、居合せた家族全員が聞こえたりもしました。
声は、その場にいない家族の声色を真似るように「おーい」だったり、家族の
名前を呼んだりするのです。

なんか昔話の「あまのじゃく」に似てませんか?
290これで何話目?? :2000/08/27(日) 09:16
知人が15年程前に小笠原の父島での体験をアップします。

今回は、島にいた当時「き○み」さんという、お店でアルバイトしていた
女の子から聞いた話です。

その子は(当時26歳位)霊感が強いらしく色々な体験をしていました。

ある日その子は、釣浜(確かそうだったと思う)から宮之浜まで友達と二人で
歩いてたそうです。
そして途中で休憩所みたいな所があったそうです。

その休憩所に後10メートル位になって人影みたいなものに、きずいたそうです。
そして、その横を通り過ぎる時、チラッと横を見たら軍服みたいな服装の人がう
つむて、いたそうです。

その時、その子は言いようのない怖さを感じ足早にその場を立ち去ろうと
したその時「おいチョット待て・・手を上げろ」と低い声で言ったそうです。
そして「そのまま、こっちを向け」と、二人の子達は何が何だか分からないま
ま、後ろを向きました。

そして、そこにいたのは・・・

銃をこちらに向け痩せ細った40代位の男が、虚ろな目をして立っていた
そうです。そして、男は「なんだ・・・日本人か・・・」
と呟きニヤっとしたかとおもうとスーッと消えて無くなったそうです。
291:2000/08/27(日) 11:05
ガングロとか、茶髪、ヤマンバだったら撃たれてたかも・・・
292ベッドの下の男は俺 :2000/08/27(日) 13:55
私が病気で入院中に体験した事件をお話します。

当時、私が居たのは「無菌室」という部屋です。
6畳程の広さの個室で、トイレや簡易シャワーが壁に取り付けられた、
「綺麗な牢屋」と言った印象の所です。
(悪い例えですね。病院の方、ごめんなさい。)
細菌の進入を防ぐ為、医師や看護婦であっても殆ど入室する事が無く、面会
者との会話もインターホンで行うと言う孤独な場所でした。
患者は1日中一人で過ごさねばならず、出来る事と言えばテレビを観たり、
本(ガス滅菌済み)や「逢魔が時物語」を読んだりするだけです。
部屋の東側の壁には大きな窓が有り、夜になると美しい都会の夜景が楽しめ
ます。
その反対側にあたる西側の壁は、透明ビニールのカーテンで仕切られ、その
向こうは廊下になっています。

その晩、私はテレビを観ていました。
その時、私の視界にはテレビの脇にある窓も入っていました。
そして、その窓には反対側の廊下が映り込んでいました。
透明ビニール越しに見える廊下は、少し歪み、ぼやけて見えます。


と、その時、映り込んだ廊下を人影が通り過ぎて行ったのが見えたのです。


廊下は医者や看護婦が良く通るので、気にしなかったのですが、実は私が
居る部屋は廊下の一番奥の部屋で、その影が歩いて行った方向は行き止まり
になっていているのです。
私は慌てて振り向きましたが、そこには誰も居ませんでした。

何かの見間違いだろうと思って気にしなったのですが、その後2回同じ事が
あったのです。
3回目の時は、さすがに私も「またか」と思い、ガラスに映った影をじっく
り見たのですが、人相こそ解らないものの、頭や体の輪郭がはっきり解り、
見間違いとは思えなかったのです。
振り向きましたが、やはり誰も居ませんでした。

さすがに私も奇妙に思い、看護婦さんに聞いてみました。
すると看護婦さんが、「えっ、見えたんですか?凄い。実は…」と、次の様
な話を語ってくれたのです。

この無菌室ができる前、ここは一般病棟だったそうです。
廊下は今と同じ位置に有ったのですが、今と違い行き止まりは無く、先まで
続いていたのだそうです。
そして、その頃、廊下を歩く影が何度も目撃されたそうなのです。
それもやはり直接見えるのでは無く、窓に映るかたちで……

この話にすっかり気を良くした私は、カメラを手元に置いて再度影が通るの
を今か今かと待ち続けたのですが、その後2度と影を見ることは有りません
でした。
ふーんここにいたんだ。(笑)
294うむ。 :2000/08/27(日) 15:08
 あ、90話終了。

・・・・・・・・・・・・・いよいよカウントダウン開始ですね。

残り10話です・・・・・・・・・・・・
295名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 17:55
age
29691wa :2000/08/27(日) 22:05
今から数年前、その日私は下り線を新潟方面へ走行していました。
関越トンネルの直前に谷川岳PAというPAがあるのですが、
その日は4月1日で、季節的にはもう春にもかかわらず、雪が降っていました。

私の車はFRで、ノーマルタイヤだったため、安全を考え、仕方なくPAで一泊す
ることにしました。
長い関越トンネル直前のPAということもあり、多くの車が夜通し出入りして、と
ても眠れるものではありませんでしたが、朝方の4時ぐらいでしょうか、
中年の男性が、柵をまたいで崖の方に降りて行くのが見えました。
あんなところに道が有ったかな・・・?

不思議には思ったのですが、
周りを歩いている人たちは別になんの反応も示していなかったので、
さほど気にはしませんでした。

そうしているうちにまた違う男性が同じところをまたいで、
降りていきました・・・
それから少し時間が経ち、また違う男性が降りていきました。
また同じ場所です。
けっきょく3人の男性がその場所から柵をまたいでおりていきました。
あそこになにか有るのかな?

私は考えた結果、
この谷川岳PAには、谷川岳の水がわき出ている場所が有って、
ポリタンクをもってわざわざ来ている人もいるくらいなので、
もう1ヶ所、その場所に汲むところが有るんだなと、
1人納得していました。

ちょうど私はトイレに行きたくなったので、
その場所をのぞいてみることにしました。
残念ながら、その場所には何も有りませんでした・・・
降りていったはずの人たちの姿も見えません・・・
それどころか、崖になっているため、
人が歩くのは困難です。

寝不足のため、幻でも見たのでしょうか・・・?
なぜみんな同じ場所から降りていったんでしょうか・・・?
297名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/27(日) 23:21
あと9話・・・。
298じゃ〜92話って事で :2000/08/28(月) 01:35
私が小学校3年の3学期の時でしたので、今からおよそ12年ほども
前のことですが、私のクラス、3年2組に奇妙な連続惨事が起こったのです。
まず最初の犠牲者(その時は誰も「犠牲者」とは思っていませんでしたが)
は、O君という男の子でした。
普段はとても元気だった彼ですが、3学期に入ると、突然体の調子がおかし
くなり、1ヶ月の入院をすることになってしまったのです。
内臓の病気だということでしたが、最後まで原因は不明でした。

次の事件は、O君が退院したちょうどその日に起こりました。
今度は、I君が急性盲腸炎で入院したのです。
盲腸ということがはっきりしていたので、みんな、よりにもよってO君の
退院の日に…と、残念がりましたが、気味が悪いといったふうには、まだ
誰も思っていなかったように思います。
冗談で次は誰の番か、などと言って遊んでいた男の子もいます。
ただの偶然だと、みんな信じていました。

…ここで終わっていれば。

次の犠牲者はクラスの女の子です。
彼女もI君がちょうど退院した日に階段から落ちて、頭を縫うケガをし、
入院することになりました。
さすがに3人もこういったことが続くと、みんな気味が悪くなってきて、
学校を休む子も出てきたほどです。
学校側からも、登下校時にくれぐれも気をつけるように、という注意が出
ました。

しかし、やはり3番目の女の子が退院したその日に、クラスのK君がひどい
交通事故に遭ってしまったのです。
結果的には彼が一番ひどい犠牲者でした。
足がぐちゃぐちゃになってしまったそうで、結局3学期中に彼が退院してく
ることはなかったのです。

ですが、これが最後の事件ではありませんでした。

最後の犠牲者は、Nさんという女の子で、彼女も交通事故に遭いました。
春休みに入ってすぐのことです。
誰もが何故?!と思いました。
まだ、K君は退院していないのに!あとでわかったことですが、K君は手術
を終え、この日、整形外科の病院を移っていたのです。
外科の病院を退院して。

さすがに何かあると思ったのか、担任の先生が、春休み中にクラス全体のお
祓いに行った後、新学年となって、クラスも変わったこともあり、この事件
はパタリとやみました。
何かのたたりであったのかどうかも、もう今となってはわかりません。

実は3番目の犠牲者となった女の子というのが私なのですが、事故の瞬間は
今でも忘れられません。
いつもの慣れた階段だったのに、どうして踏み外してしまったのか…
不思議でなりません。
何よりも怖かったのは、私が入院していた部屋にいたおばあさんが、


「そういえば、今朝ちょうど退院してったそのベットに寝てた男の子も、
 おんなし学校やってゆうてたわ」と言ったのを聞いたときです。


そう、私はI君が使っていたのと同じベットを使っていたのでした…。
29993行きます! :2000/08/28(月) 02:17
まだおいらが大学一年生の頃、バイトを終わって当時住んでいた吉祥寺のアパート
に帰ると、西荻窪に住んでるAくん(彼の下宿先は、私の部屋からバイクで10分)
が部屋の前で待っていました。 多分、夜中の1時半か2時頃だったと思います。
毎日学校で話したりしてるので、こんな時間に何かなと思いましたが、とり
あえず部屋に上がってもらいましたが、特に大事な用事が有る様でもなく、
取り止めの無い話をしてました。

一時間ほど居て、”もう帰るから、元気でくらしなよ!!”と一言いって、
スーっと帰って行ったんですが、乗ってきたバイクの音がしなかったんです。

おかしいと思って窓の外を見ると、交差点を曲がる所でした。
気のせいかと思ってたら、電話が鳴ったんです。 彼の下宿の大家さんからでした。
話を聞くと、ずーっと私の部屋に電話してたらしいのですが、通じなかった
らしいんです。
大家さんの話を聞くと、”Aくんが交通事故で、病院に運ばれた。”
と言う事でした。
時間は一時半頃と言うのですが、”その頃私と二人で部屋にいましたよ”と
言ったんですが、信じてもらえません。
とりあえず、病院に行ったら彼が亡くなってたんです。

死亡時刻を聞くと、彼が私の部屋から帰り、交差点の角を曲がった頃らしか
ったんです。
彼は私に、何を話したかったんでしょう??
単に別れを言いに来ただけでしょうか………今もって謎です。
300小麦焼き :2000/08/28(月) 07:39
276を読んで、ちょっと思い出しました。

うちでは誰も覚えがないのに、仏壇に火のついた線香が立ててあったことが
あります。多分その日は御先祖さんの誰かの命日だったのでしょうが、うち仏さん
多すぎて 嫁の私にはいつが誰の命日かなんて、さっぱりわかりません。(^^;)
(以前、お不動さんで視てもらったことがありますが、ちらほら無縁仏化してる
仏さんも居てるらしい。)…これはカウントなしで。
301うむ。 :2000/08/28(月) 08:56
 あ、カウントが進んでる。
残り7話。
ここの話はみんな面白いっす!

100話で終わるのがこのすれの趣旨だけど
もったいない!
303ナンナ :2000/08/28(月) 23:11
はじめまして。
今日、たまたまこのスレに目が止まったので、私も参加させて下さい。
怖い話というより、ちょっと不思議な話かもしれません。

私が以前付きあっていた彼は、3年前、急性白血病でこの世を去りました。

病気の進行が早かった為、治療は無菌室で行い、外部との接触も遮断され、
会えない日が続きました。
薬の副作用が日に日に彼の体力を消耗させていくようでした。

ある日の夢です。
広くて明るい真っ白な病室のベッドに彼が横たわっています。
そこはもう無菌室ではなく、静かで誰もいない病室です。
私はベッド脇に座って、眠っている彼の手をとり、自分の膝の上に載せた
洗面器の水で彼の手をさらさらと洗っています。
彼は白いパジャマを着て、手を洗われていても終始、目を開けることは
ありませんでした。
夢の中ではとても穏やかな気持ちでいられたのに、はっと目を覚ますと
私は泣いていました。
暫くして彼の訃報が届きました。

この話はもう少し続きます。
304ナンナ :2000/08/28(月) 23:23
彼の死後、私はしばらく気持ちが滅入って、鬱々と過ごす日が続きました。
気力もなく、暇さえあれば彼との思い出をたぐってばかりでした。
ある日、『俺、いつか犬を飼いたいんだよ』と言っていた彼の言葉を思い出しました。
(でも彼はマンションに住んでいたので、その夢が叶いませんでした)

私は動物好きでしたし、犬を家族の一員に迎えることで彼の夢を
共有したかったのかもしれません。
親に相談しても、別に反対されませんでした。
(うちの親は、彼を亡くした悲しみから一刻でも早く、私が立ち直ることを
犬に託していたようです)

動物管理センタや、いくつかのツテをたどり、♂の子犬と出会いました。
沢山の子犬の中から第一印象で、『この子!』と決めましたが、
あとで聞いたところによると、その子犬の誕生日というのは、
奇しくも彼が亡くなった日と一致していました。

今では天国の彼が私を元気づけるために、子犬と巡り合わせてくれたのかなあと
思いながら毎年愛犬の誕生日を祝っています。

#長い割に怖くなくてごめんなさい。(カウントされるのは気が引けます・・)
>304さん。え〜話やないですか〜(涙
306うむ。 :2000/08/29(火) 01:07
>305
 激しく同意。

>304
 怖くはないけどここのスレなら許されるような・・・
てことで94話、いいですか、みなさん?
307>"ナンナ" :2000/08/29(火) 01:11
ちょと泣いた。文章も上手。
>ナンナさん
最近は涙もろいんで・・・僕もちょっと泣いた。
94話終了と言うことでいいんじゃないですか?
309ちぼ :2000/08/29(火) 03:56
こんばんは。随分進んでいますね。

 実は二日前(土曜)の夜に、ウチにかかってきた電話が怖かったので書きます。

自宅で仕事をしているので電話はいつも留守電状態にしているのですが
(ちょっと離れておいてあり、呼び出し音が聞こえなかったりするので)
夜11時頃電話が鳴りました。
メッセージが入っていたので、すぐ聞いてみたのですが。。。
何と言っているのか、わからないんです。
言葉なんですが、はっきりしなくて途中で悲鳴のようなものも入っており
なんだかゾーとするような感じです。何回も聞きなおしたのですが、低〜い声、
それも機械のような声?音?でなにかをつぶやいているんです。
悲鳴も「あああぁ〜〜〜〜」と言っており、イタズラ?にしては
人間のだせるような音とも違うし。。。
怪談話で時々こういうのってあるけど、まさか自分に?
イタズラ電話であって欲しいと思う今日この頃です。
すいません、怖くないのでカウント無しでお願いします。 
310>309 :2000/08/29(火) 07:55
せっかくいい雰囲気にひたってたのにぶち壊し・・・
311うむ。 :2000/08/29(火) 08:20
>309
 ここはひとつ、その音声テープの再生スピードを変えて聴いてみましょう。
何か聞こえるかもしれません・・・・・
312名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/29(火) 09:20
age!
ここって哀しくて感動しないとだめなんですか??
じゃ、私は書くのや〜めよっと。
いざ自分の身に起こると怖いんですよ、これが。
テープとってあります?

自分は恥ずかしながらカウントしてもらった270です。
後日談なのですが、ホテルに行こうという話だったのに、彼がちょっと暴力的に、なにかにつかれたように部屋に誘ったので怖くなって逃げました。ホテルに行けばやれるのに。。。ホテル代も割り勘にしようねってことで話し付いていたし。。。とりつかれちゃったのかな?
>>303-304
↑感動用リンク

>>309
↑糞話リンク
316うむ。 :2000/08/29(火) 12:17
>313
 いえいえ、怖くても不思議だってもいいと思います。
スレ全部読んでみてください、流れが分かります。
 カウントは半分フィーリングでつけてます。
実際は97話終了してるんですよね(汗
31794なんだろうか?! :2000/08/29(火) 13:03
車を運転中に、普段通り慣れた道なのに、急に「ぞぞぞぞぞ」となって、
バックミラーを見れなくなることはありませんか?
そんな時は、第六感を信じたほうがいいと思います。

2年程前の話です。
その頃私は成田から品川まで通勤していました。

毎日、夜帰るのが遅かったんですが、通勤電車でも車を運転してても、
なんかその日は「闇夜が深い」と思っていたんです、
ヘッドライトも明るくなくて、「うーん、なんか暗いなぁ」ぐらいでした。

国道からいつも通る「裏道」に入ったときでした。
視覚の片隅に「ちら」っと黒いものが入りました、

「おや?なんだ?」

と思ったとたんに「後頭部の髪の毛」が「ぞわぞわ」っと逆立ちました。
「うわーーー!!こりゃやばい」と感じ、
それからバックミラーをみる事が出来ません、
「なんかいたらどうしよーー」
背中は「ぞぞぞぞ」っとしてるし、「怖いよー」と思いながらも、
思いきってみてみました、すると・・・

何もありませんでした。だけど、髪の毛がぞわぞわしてるし
(ゲゲゲの鬼太郎の妖怪アンテナ?)
家までずーと怖かったのです。

いつもなら、呼び鈴鳴らさずに家の中へ入るんですが、
「絶対ついてきてる」とおもったんで、
家内(霊感強い)を玄関まで呼びました、「塩」で清めてもらおうとして。

「おーい、ちょっと来て!」と呼び、理由を言おうとしましたが、
家内は私の顔をみるなり、
「ダメ、入らないで!!今、神棚から塩持ってくるから!」

「やっぱり」と思いました。
「何もしてあげられないから、戻って下さい。」と塩で清めました。

あとで、「何でわかった?」と聞いたところ、
「顔が別人に見えた。」とのことでした。
今思い出しても、すごく恐ろしいです。

皆さんも、ホテルとか、旅館とか、いつもの道でも、
「ん?なんか変だ?」「ぞぞぞとする」時は
自分の第六感を信じて、近寄らないほうがいいと思いますよ!

318名無し君 :2000/08/29(火) 15:19
おお、いつのまにかこんなとこまできたのですね!
では、名無し君からも。
明るい話ではないので書くのを控えていたのですが、経験した話です。

以前、名無し君の母親が死んだ話を書きましたが、その後日談。
名無し君の家族は、じつは母親だけでしたので、母親の死後、
名無し君は広い家に一人ぽっちになってしまいました。
職場からも遠い上、名無し君の安月給では、家の固定資産税が
払えません。
かといって、育った家を売るには忍びなく困っていたところ、
貸して欲しいという人が現れて、名無し君は家の半分を貸すことに
しました。

毎日家の中を片づけていたのですが、我が家なのになんとも家の中が
怖いのです。
とくに玄関から自分の部屋のいく間に、土間というか広い倉庫があり、
その扉の横を通るとき、妙にゾクゾクします。
身体も弱っていたんでしょう。そのうち夢をみるようになりました。
名無し君が、倉庫の横を通っていると、突然扉がひらいて、
真っ青な顔をした死んだ家族や知り合いが、中から手をさしのばし、
引っ張りこもうとするのです。
みなボロボロの死に装束をつけて、ぞっとするような姿です。
両手をつかまれて、「ぎゃーっ」と叫んだところで眼がさめます。
そうこうするうちに、名無し君は吐血してしまいました。
ブハッと血を噴いて、あわてたものの、この状態では救急車は呼べないし、
家族もいないので、タオルで顔を押さえて自分で徒歩五分の
病院にいきました(ちょっと間抜け)。即入院です。
検査の結果、胃と食道が荒れてるだけで大したことがないとわかりました。
投薬で血は止まったんですが、動きがとれず、病室で「困ったなあ」と
考えてますと、親戚のおいちゃんがやってきました。
おいちゃんは、名無し君を子どものころから可愛がってくれた人です。
土建屋の親分で、頼りになります。

おいちゃんは名無し君の夢の話を聞くと、「それは親が、若い身空でひとりに
なった名無し君を不憫がって連れていこうとしてるんだろう」といいました。
名無し君も、身体が弱ってるので、そうかもしれないなあ、という気になります。
でも彼女もいるし、結婚もしたいし、こんな早く連れていかれてはたまりません。
そのことをいうと、おいちゃんは、「じゃあおいちゃんが名無し君のために
あの世の父ちゃん母ちゃんに頼んでやろう」といって帰っていきました。

おいちゃんは、お寺に名無し君の親の位牌をもっていって、盛大に
拝んでくれたそうです。
退院の日、荷物を運びにきたおいちゃんが、「そういや坊さんが布団のことを
聞いてたぞ」と言い出しました。
布団・・・・布団と考えて、名無し君は思い出しました。
通夜のとき、母親を寝かせていた布団を倉庫に放置してあったのです。
さてはあれが原因かと思い、
ソッコーで、廃品処理の業者に頼んで倉庫にあった親の遺品を
全部捨ててしまいました(人でなし)。
捨てる作業中にわかったのですが、母親は、父親の葬儀に使った布団も、
祖母の葬儀に使った布団も、みーんなとってあったのでした。
もう、やめてよね・・・・。

以来、あの薄気味悪い夢はみてません。
親不孝ものの名無し君に、死んだ親も呆れたものと思われます。
今は実家は全部人に貸してますので、墓参りで帰っても滅多に寄りません。
別段ナニもないようですし、まあ、これでいいかなと。
で、何話め?
319うむ。 :2000/08/29(火) 21:01
>317@`318
95話、96話でいきます。
独断です、すいません。
320ナンナ :2000/08/29(火) 21:44
あ、カウントしていただけたんですね。
私にとっては大切な話だったので、受け入れられてうれしく思いました。
レス下さった方、どうもありがとうございました。

>>313さん
私の体験談がスレの流れを変えたようでしたら、ごめんなさい。
ここは大人の方々が集まっているように見えたので、書いてしまいました。
あなたのお話も読みたいです。。
ナンナ萌え〜
ここは大人の方々が集まるところです。
大切な話をどうもありがとう。

名無し君も人生経験豊富だね。苦労がにじみ出てる。エライ!

思いこみが激しいだけの心霊オタは見るだけにしてね(はぁと
322うむ。 :2000/08/29(火) 23:51
残り4話・・・
なんか終わって欲しくないような。
323名無しさん@初心者 :2000/08/30(水) 02:01
参加したいけど雰囲気怖いデス。
324名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 02:27
>323
why?いい雰囲気じゃない??
325これって何話目?? :2000/08/30(水) 03:51
いよいよ大詰めね。
最後ふんどしを締めて直していくわよ(女ですけど...)!私は北九州市の小倉駅の近辺にお店があり、近所に同じ系列店が2件あります。
私の働いているお店は2Fなのですが後の2件は地下なのです。

その2件のうちの1件によくお手伝いに行かされるのですが、
そこで出るらしいのです。

霊は2人いるらしいです。

しかし、どちらも同時に出るわけでもなく、また同じ理由で出るわけではない
との事です。

これは従業員から聞いた話なのですが…その人は(仮にKくんとします)
とても霊感が強く、過去に寝ている間に自分の家の玄関先まで霊に
引きずられた経験があるというくらいなのです…
お客さんもいなくなり、他の従業員も帰ってしまった2時くらいに
一人で次の日の用意のため、作業をしていたそうです。
そしたら、何やら左腕からぞわっと鳥肌が立ったというのです。

K君いわく、彼の左手は霊を感じる力があるといい、左手を使ってちょっと
した悪霊くらいなら払えると言うのですが、その左手が妙にざわざわして
いたので確実に何かいる、と思ったというのです。
その気配はお店の一角のある場所から感じ、K君はふっとそこを見たといいます。
そしたら、誰もいないはずのその場所に中年のスーツ姿の男性が座っていたと
言います。

その気配を向こうも察知したのか、ふっとk君の方を見たそうです。
目が合ってしまい、向こうは立ちあがったそうです。

K君は「どーしよーかなー」と考え、
何事もなかったように目をそらしたそうです。

そしたら、男性は再び座り込み、またじっと何かを待つようにしていたと
いいます。
K君はその人の目的が「不倫相手が来るのを待っている」と言っていました。

そして、そのお店はもう一人、女の人の霊もいるのです。
初めにその男性の話を聞いていたので
「女の人の霊はすれ違いなのかな?」と思ったのですが、
どうも違うらしいです。
その女の人の霊は、男性の霊の現れる場所からもう少しずれた一角に
立っているらしく、K君曰く「どこかの浮遊霊が迷い込んだ」との事。

その霊はお店の廊下あたりをたまにあっちこっち動いてるらしいです。
もう一件の地下にあるお店も出るとの事。

そちらの話は詳しく聞いてないのですが、あれこれ話しているうちに、
言いづらそうに、「実はうちの店にも出るんだよ」とK君は言います。

一番奥のほうなのですが、やはり女の髪の長い人の霊だといいます。

そして、どうも小倉の駅前から私達の店のある一体全てが、
かつて墓場だったと言います。
ですから、駅前にある「そ○う」も霊が出るため、店の前に社があり
何かをまつってあります。

霊感のある人は、そのお店も、うちの系列店も入ろうとすると気分が
悪くなるといいます。

しかし…こんなに周りに多少なりとも霊感のある人がいるのに
私にはなーんも見えないってどういうことなんでしょうかね…?

326ROM専 :2000/08/30(水) 07:47
>324
 ナンナの話で雰囲気が変わったって言いたいんでしょ?
元々そういう傾向あったよ、このスレ。死んだ知人と交流した、みたいな。
でも全部読んでみれば怖い話もたくさんあるよ。
 最後も近いしここらで一発話上手な人の怖い話希望。
327ROM専 :2000/08/30(水) 07:49
 sage忘れてました。書き込み初めてで・・・
お詫びにカウントします。
97話終了。
>ここらで一発話上手な人の怖い話
そう言われると後の人、書き込み辛くなるぞ〜(笑)
何らかの形で続けてほしいという要望も出てるから(おいらもそう)
百話は、一応の区切りという感覚でいいんじゃないすか?
#でも、うむ。さんは万一に備えて百話目用意してるかもかも・・・
329ヒロヒト(ニューハーフ) :2000/08/30(水) 13:10
>ここらで一発話上手な人の怖い話
本当だね、これでここも止まっちゃったね!
330名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 16:57
このスレ、百話終了したらどうします?
・終了
・もったいないから続行
・新たに百話スレッドを

「洒落にならないくらい恐い話」スレってありますけど、
向こうが、転載でもいいから選りすぐりの話を、
こっちは自分や知り合いからの聞き書き等、できればオリジナルを…
って感じで住み分けできると思ったんですけど。
331>330 :2000/08/30(水) 18:17
追加。
・99.1話、99.2話…と延々続く
332うむ。 :2000/08/30(水) 18:30
みんな意地悪いッス(笑)
途中で私もどうしましょうって提案してたけど、とりあえず100話終わってから考えませんか?
いろんな意味で続けたい人が多いのですね、私も同じです。

>万一に備えて百話目用意してるかもかも・・・

うれしい買いかぶりですが、持ってません。
マジで弾切れ(現在仕入れ中)。
でも最後に蝋燭さんが百話目踏んで復活だったらなお面白いかも。
>最後も近いしここらで一発話上手な人の怖い話希望。

ここはひとつ言出しっぺに期待。326(ミツル?)さん(笑)よろしく。
334そろそろ終わり? :2000/08/30(水) 20:16
知り合いの医者から聞いた話。

そのお医者さん、病院の混雑する廊下で入院患者から
呼び止められ、これまでの治療のことなど
色々とお礼を言われたそうです。

その患者さんは昨晩中に死亡していたことを
後で看護婦から聞かされたそうです。
335ROM専 :2000/08/30(水) 21:03
 98話終了・・・って、俺?
俺は・・・詫び入れるしかないかなあ?
ナンナの話だったら怖くなくてもいいぞ〜
名無し君にも期待。
337ROM専 :2000/08/30(水) 22:02
326です、今友人から仕入れてきました。
99話いきます。

 えー、友人がビジネスホテルに泊まった時の話。
出張で博多・広島・岡山と回るつもりだったのに、途中で商談が難航し、とうとう広島で一泊することになったのです。予約していた宿は岡山。しかたなく夜の町を走り回り、一軒のビジネスホテルに部屋を取りました。
 疲れていたので夕食も食べず、すぐベッドに転がりました。見上げると天井が見えるのですが、なんだか妙な染みがついていました。
 古い宿だな、と気にもせず疲れて眠ったのです。
どれだけ眠ったか、何か足音が聞こえて目が覚めました。
ベッド脇のライトをつけても誰も居ません。
 おかしいな?と思いながらまた寝ますが、気になって眠れない。
目を閉じていると足音だけでなく息遣いのような音まで聞こえます。
 再びライトを点けても音は消えず、でも姿は見えず。
それどころか今度は持参していたアタッシュケースがガチャガチャ音を立てるのです。
 怖くて枕を抱きしめ、周囲をにらみつけていると、やがて音が消えました。
 しばらくじっとしていましたが、音はもう止んだようで、何も聴こえませんでした。
ほっとしてテレビをつけ、酒を飲みながらウトウトしていると、やがて眠りが深くなろうとした瞬間、金縛りになってしまいました。
 首も手も動かず、天井を見上げる格好です。耳元でさっきより荒い息遣いが聞こえます。そして、何かがのしかかってくるような重みを感じ、首を締められました。
 自分の上に人が乗っているような感覚ですが、姿は見えません。天井がはっきり見えます。よく見ると、さっき天井にあった染みが消えているのです。
 あまりの恐怖と息の苦しさに涙を流しながら、懸命に悲鳴をあげました。
すると、チッという舌打ちと共に重みが消え、金縛りも解けました。
見回しても誰もおらず、音も聞こえません。
 ほっとしながらも部屋から飛び出し、フロントに部屋を替えてくれ、と頼み込みました。深夜の部屋替えなので渋られましたが、必死の形相に承知したそうです。

 その後は何事もなく岡山へ向かったのですが、取引先に着いてからもう一悶着。
早速商談に入ろうとすると、アタッシュケースが開きません。番号式なのですが、ダイヤルを正しく入れても開かないのです。
 鍵屋を呼んでもらい、開けてもらったところ、番号が違っていたというのです。そんなことはない、と変わってしまった番号を聞いて驚きました。彼が広島で泊まった部屋の番号だったのです。
 それを聞いた取引先の人、「ああ、あんたの顔に浮いてる染みの理由が分かった。ついてきてるよ。」と。
 簡単に御祓いしてもらって、帰宅後寺に直行したそうです。
ノコリ…イチワ・…………………
339名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 22:23
もう何年も前の話ですが…高校時代のある冬の日の話をさせてもらいます。
あまり怖くないかもしれませんが、今でも私と友達にはとても怖い…というよりも
気持ち悪い思い出です。

…その日は雨でした。
部活が終わって…もう夜の7時頃だったでしょうか。
冷たい雨が降る中、友達と2人でバスを待っていました。
うちの学校は結構山の方でしたが、某自動車メーカーの本社へと道が続いていると
いうこともあって、決して車通りは少ない方ではありませんでした。
その日ももうすっかり日は落ちていたのですが、行き交う車のヘッドライトが
水溜りや雨粒に反射して眩しいほどでした。
芯から冷えるような寒さの中、友達と2人で震えながらそれを見ていたのを覚えています。

バスはもう10分以上遅れていたと思います。
会社員の帰宅ラッシュも落ち着いて、車通りがまばらになってきたころのことです。
自動車メーカーからの帰りでしょうか、右の方から大型トラックが走ってきました。
私と友達の立っている側の車線でしたので、水をはねられないかと思い、私は
ぼんやりとそのトラックを眺めていました。
友達も同じ考えを持ったのか、そちらの方に顔を向けていました。

トラックは私達に気づいたのか、近づくにつれ少しずつスピードを落としてくれました。
『いい運ちゃんじゃん…』
なんて思いつつ、ゆっくりと目の前を通って行くトラックを見上げていると…

「ケケケ…」という小さな笑い声が、雨音や車の音に混じって聞こえた気がしました。
それも、近くで。

『…?気持ち悪…。』
薄気味悪さを感じつつ、通りすぎたトラックを見送っていると、いきなり、隣に立っていた友達が
私の腕を強く掴みました。
「なに?」
その力の強さに顔をしかめながら友達の方を振りかえると、友達は信じられないくらい
大きく目を見開いて私を見つめていました。
そして、寒さのためかそれ以外のためか…がちがちと歯を鳴らしながら言葉を発しました。

「…今のトラック、荷台の上に…裸の赤ちゃんがしがみついてなかった?」

「…すっごい大きな口開けて…歯茎むき出して、笑ってなかった?ケケケケケケケって……」

…見なくて済んでよかったと思います。
でも、あの時微かに聞こえた、気持ち悪い笑い声が、社会人になった今でも…耳から離れません。
長々と失礼しました。
340うむ。 :2000/08/30(水) 22:31
>339
 飛び入りでしょうか?あなたで百話完結です。
みなさん、お疲れ様でした。
え?終わりなの?
結構すごいの多かった。
最初ほんとに100も行くかあ??
なんて思ったけど。よかったです。
343うむ。 :2000/08/30(水) 22:51
 蝋燭さん、鹿島冷凍さん、クランツさん、名無し君、やりきりさん、小麦焼きさん、ウォッカ・トニックさん、watchさん、んでさん、PCネタでさん、ちぼさん、蟲さん、髑髏さん、テクノ子さん、阿修羅王さん、saruさん、伏上司さん、きゅうりさん、さんじさん、みゆきんさん、フサさん、ふにふにさん、分割さん、YIGさん、名無しさま1さん、その手があったかさん、生首さん、あの手もあったぞさん、見えない感じないさん、超異現象さん、これで何話目??さん、ベッドの下の男は俺さん、ナンナさん、ROM専さん、名無しさん@お腹いっぱい。さん(以上登場順)、お疲れ様でした。
ROMのみなさんもお疲れ様でした。
 色々ありましたがみなさん感想は?
よかったよーここの話。
345うむ。 :2000/08/30(水) 22:53
 蝋燭さん、鹿島冷凍さんはROMってらっしゃるんでしょうか?
ここらで登場して欲しいものですけど。
 326さん(笑)も協力ありがとうございました。結構いいですね。
いるのかなあ、やっぱ? と思えた。
347名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 23:04
打ちage?
静かなるヒットスレだね。
しらないあいだにこっそり進んでいて趣がありましたなあ。
ありがたや ありがたや。  もひとつありがたや。
349ヒロヒト(ニューハーフ) :2000/08/30(水) 23:14
あっけない幕切れだったね!
でも良かったヨ〜!!
350名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 23:15
楽しく拝見しました。お疲れ様
数話カウントしていただいた者です。
お疲れ様です>ALL
うむ。さん、進行役大変だったと思います。ありがとうございました。
最近荒れがちなオカ板の中にあって、ここだけは不思議な力で守られて
いたかのようでもありました(オカ板の良心 or ミステリースポット)。
ここだけはそっとしておいてくれた普段煽り専の皆様にも感謝(いやマジで)。
352名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/30(水) 23:35
おもしろかったっス!!age。

蝋燭さんどこいっちゃったの???
ずーと、ロムってた者です。
ちょっとイイ話系も、不条理だけのお話もみんな面白かったです。
ココは他に比べて雰囲気も良くて、もっとお話を伺いたいです。
もしまだネタをお持ちの方がいるのでしたら、『新・百話スレッド』とか『百話スレッド その2』
なんて立ち上げて、最初にココのURLを貼り付けるというのはダメですか?
(相変わらずsageメインで。)
今日ひさしぶりにここのぞいたらちょうど100話。
読みごたえありました。
みなさんお疲れさまでした。
355んで :2000/08/31(木) 01:45
皆さん、お疲れさまです。
古い記憶を辿り鳥肌立てながらいくつか書かせていただきました。
スレ立ての蝋燭さん、進行役のうむ。さん本当に感謝感謝です。
356名無し君 :2000/08/31(木) 02:21
おお完結してますね。
身内の恥をさらしたんで、親戚やヨメにみつからないかと内心ひやひやしてます。
でも、楽しいスレでした(笑)。
うむ。さん、蝋燭さん(どこにいったの)、こまめにあげていたみなさん。
ご苦労様。ありがとうございました。

自分としては、実地に集まって「百物語オフ」でもしたいところです。
次回の新・耳袋のトークショー(っていつだっけ)にいらっしゃる人、
いません?(笑)
357YIG :2000/08/31(木) 03:07
ああ・・・田舎から帰ってきたら終了してた・・・
みなさんお疲れ様でした。
358小麦焼き :2000/08/31(木) 07:35
ああ、とうとう終わってしまいましたか。寂しいです。
みなさま、お疲れさまでした。

…実は、書けずにいたネタがあと二つ。
では、次の百物語で……。(笑
359326 :2000/08/31(木) 08:05
 楽しかったです。このスレは完結ですか?
なんかそれもキレイなまとめ方ですね。(でも残念)

 この先どうするかって話はしないのですか?
330さんの言われてるように、ここのスレでしか上げれないような話も多いと思うのですが。
オカルト板の人も「怖くなければダメってわけじゃない」てわかりましたし。
新しい需要を発見したと思うのですが(褒めすぎ?)
360>名無し君 :2000/08/31(木) 08:07
雑談スレよりコピペ

東京近辺にお住まいの方で、プラスワンの今夜のイベント

木原浩勝プロデュース
真夏の最後は過去の怪談を再宴2&新ネタ披露
「新耳袋12」
時の混じり合いには<物の怪>が住まうと言う。
何が起こるかはあなたの目で確かめて下さい
【出演】木原浩勝・中山市朗
(『新耳袋』著者)、他

にいかれる方います?一人で行ってお客さんが少なかったらチビってしまうので。
>360
無茶苦茶客多いです。
混んでて入れないくらい。
362付録1 :2000/08/31(木) 11:14
百話完結。いきなり次の相談もなんでしょうから、休憩タイムの場つなぎということで、
ばか話でお笑いください。「狸に化かされちゃった」って人には自慢(笑)してます。

私の実家は、すぐ横を単線(JR西戸崎線)が走っています。線路の真横でさぞうるさい
だろうと思われるかもしれませんが、路線敷地が高さ3Mくらいの台形状になっており、
加えて、ロカール線ですから本数もまばらで、さほど気になりません。

まだ学生の頃、夏に帰省したときの話です。「夜、狸の親子が前の線路を散歩してるよ」
と親に教えられました。これは、ほほえましい・・・夜になると庭に出て数日張ってみま
した。でも、なかなか出会えません。そんなときのことです。

その日は、昼寝が過ぎてなかなか寝付けず、夜の2時頃庭先で煙草をふかしていました。
すると線路の向こう側から列車が走ってきます。最初は、点検補修車かと思いましたが、
近づいてくるのはどう見ても一般車両です。ただ、やけにゆっくりと走ってきます。わが
家の近くになるとノロノロ状態。「何なんだ?」とドキドキしながら見ていると、ついに
目の前で静かに停車してしまいました。え、え〜!?

庭先は、車両のライトで煌々と照らされています。もう、あっけにとられて、しばらく見
上げていました。車内には、ぱらぱらと乗客の姿もあります。みな「会社帰りです、買物
帰りです」って感じで、いたって普通なんです。新聞を読んでいる男性もいれば、セーラ
ー服の後姿も見えます。ただ、ちょっと不思議だったのは、こんなところで停止すれば、
事故か何かかと思い、窓の外を覗いたりするものでしょうが、そんなそぶりをみせる乗客
は一人もいません。じっと座ったまま。いや、そもそも深夜2時ってほうが問題ですが。

寝ていた母を無理に起こして庭先に引っ張ってきたときには、もう影も形もありませんで
した。「狸に化かされたったい。ふわぁ〜」(母)でお終い。あまりの脳天気さに、軽い
殺意さえ覚えた夏でした。はは、のんきだね〜。           実写版猫バス?

PS:後日、狸の親子を目撃できました。でっかいのの後ろにちっこいのが2匹、ちょこ
ちょこくっついて歩いてる姿は、めちゃんこかわいかったです。
363ヒロヒト(ニューハーフ) :2000/08/31(木) 13:54
名前を変えて結構アップしましたヨ!
この雰囲気が好きで!
今までの「百 ....」はちょっと急ぎ過ぎってきらいがあって
おいらには合いませんでした。
今回は名前を変えて7話上げましたヨ!
364うむ、 :2000/08/31(木) 14:21
 職場からこっそりレスしてます。
まあ、雑談しながらそんな話もしていきましょうか?
あまり急ぐこともないと思いますけど。
365>360.361 :2000/08/31(木) 18:50
名無し君です。
情報多謝。
それにしても今日とは。
さすがに今から新宿までいくのは無理・・・・。むーん。
366ナンナ :2000/08/31(木) 23:09
あ、100話終了したんですね。
読み応えのあるスレッドを提供してくださった蝋燭さん、ありがとうございました。

>うむ。さん
とても律のある進行を努めてくださったと思います。お疲れ様でした。
次回こういうスレと出会う機会のために、お話を仕入れておこうと思います。
みなさん、お疲れ様でした。いろいろな話と出会えて楽しかったです。
ありがとう〜。(^▽^)ノ~~~
367うむ。 :2000/09/01(金) 00:02
 このまま静かに沈めていきましょうか、蝋燭さんも出てこないし。
次に機会にお会いしましょう。
 その時は私もコテハン変えて参加します。
お休みなさい。
ナンナ萌え〜
イヌかわいがれよ〜
それからネコがしゃべる話も良かった。
動物がからむと感情移入しちまうな。
369326 :2000/09/01(金) 10:38
 ちょっと寂しいけどいい感じの終わり方。
みなさんまたの機会に…。
>>280-369
371あなたのうしろに名無しさんが・・・
あげ