∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Ｐａｒｔ73∧∧

うちのジイサンの話だが、聞いたのは親父からだ
ジイサンの住んでた実家は北陸のほうなんだが場所はちょっと勘弁してくれ
ジイサンが４０代の頃、自分の持ち山に入って山菜採りをしていた
それが夕方になって青い顔をして帰ってきて、
履物を脱ぐなり「山の中国人に目をつけられた」と言った
家のものは誰もその意味がわからなかった
その地方には山に中国人が住んでるという言い伝えのようなものはなかったし
見た人もいなかったから　
ほとんど外国人が住んでいるとこではなかったんだ
ジイサンは若いころ台湾にいたことがあり、それと何か関係があるのかもしれない
と親父は思ったそうだ

翌日から、ジイサンは家（藁葺き農家）の戸締まりを厳重にし、
つねに山刀を持ち歩くようになった
それと外出を避けるようになったが、これは田仕事があるんで出ないわけにもいかない
それでも日が落ちてからは外出しないし、なるべく人と連れ立って歩くようになり
山には絶対に行かなかった
２週間くらいして、家の田んぼに立てていた案山子に
赤黒い液体がかけられているということがあった
ジイサンが見つけたんだが、田んぼの中にまで流れ込んですごい量だったらしい
獣か人間の血ではなのだろうとジイサンは言っていたそうだ

このことがあってジイサンの精神状態はかなり悪化して
夜中にとび起きて、包丁を振り回すということまであったそうだ
それからまたしばらくして
朝外に出たら、家の表戸に大量の血がかけられているということがあった
見つけたのは親父で、読めなかったが
血で汚れた戸には漢字だけで書かれた護符のようなのが貼られていたんだと
親父はすぐにジイサンに知らせ、ジイサンは様子を見るなり意を決したように
竹竿の先に包丁を縛りつけた手製の槍？を持って、
家族が止めるのも聞かずに、握り飯を背負って山に入っていったそうだ

その日夜になってもジイサンが返ってこないんで、
家のものが村役に知らせ、翌日村の若者組による大々的な捜索があった
家の持と山では見つからなかったが、
遅くなってから近くの谷の渓流沿いで、
大木に縛りつけられて死んでいるジイサンが見つかった
足だけが上のほうの幹に縛られた逆吊りで、鋭利な刃物で内蔵がすっかり抜かれていたという
その木の周りには紙の護符がたくさん散らばっていたんだそうだ
もちろん村の駐在で事足りる話ではなく
県の警察がきて調べ、家族は一連のことについていろいろ聞かれたが
まったく手がかりはなく、犯人は捕まらなかった
当時の新聞にも載った事件らしい
親父はその後成人して、「山の中国人」につてかなり調べたらしいが
わかったことは教えてくれなかった

凄惨すぎ
失礼ながら創作なのかと疑ってしまうくらい

マジ怖いです

クズ創作だろう

創作は嫌だな

創作　山のお話「どんぐりとカマ猫」

その朝方、今年１２歳になる幸作は夢を見ていました。
夢の中で幸作は、山深くに住むというカマ猫からお手紙を頂きました。
それには「へのこ森の大樫の木の下で待っています」とだけ書かれていました。
行ってみると、仔牛ほどもある大きな山猫が木の下に座って、
ドンブリに何かを入れてかき回していました。
「手紙をもらったから来ました」と幸作が言うと、
カマ猫は「幸作くんは素直でいい子だねえ、お尻を出しなさい」と答えました。
「えっ、嫌です」と潔癖な幸作が短く叫ぶと、
「おやおや顔を赤くして可愛いねえ。でもここまで来たからにはもう引き返せないんだよ」
そう言ってピッと短く口笛を吹きました。
すると、腹のところに「奴隷１，奴隷２」と書かれた山猫が２匹出てきて、
たちまちのうちに幸作を組みしいてしましました。
しかもぺろりんとばかりに着物をめくりあげ、フンドシをひきはがしたのです。
幸作は両足を持たれてマングリ状態に固められ、そこにカマ猫が近づいてきました。

カマ猫は、仰向けの幸作の顔にドンブリの中の物をたらーりと垂らしました。
「幸作くん、これはね、山鳥の卵とたくさんのドングリを混ぜたものなんだ。
君のためにつくったんだよ」
そう言うと体の向きを変え、幸作の肛門をひたひたと指でなぜてから、卵の汁を垂らし込みました。
「さあ、今からここにドングリを入れるよ。何個入るのかなあ」
カマ猫は愛おしむようにゆっくりと、ゆっくりと幸作の肛門にドングリを詰め始めました。
「４個、５個・・・おやおやずいぶん入るねえ」カマ猫は笑いながらそう言いました。
幸作の頬はますます赤くなりましたが、そのとき下半身に異変をおぼえました。
おちんちんが固くいこってきたのです。
それに気づいたカマ猫はますますニンマリとし「おお、聖なる清い珍棒が立ち上がるよ」
そう言って肛門にドングリを詰めるのをやめ、強くおちんちんを握りしめました。
「ああ、この青竹のような若々しさ、いいねえ」カマ猫は感に堪えないように言うと、
ゴリッとばかりに強くしごき立てました。
そのとき幸作は背骨の下方にむず痒いような感触をおぼえ、
そして目もくらむような快美感に包まれたのです。

雷鳥分不足

5点

「おやあ幸作くん、目を覚ましそうだね。おしいなあもう少しなのに。
まあいいや、今晩眠ったら、もう一度夢の中でここに来てくれるね。
今度はドングリよりもっといいものを入れてあげるよ」
気がつくと、朝の光が幸作を包んでいました。
下腹部にねとりとした感触があります。
まさぐってみるとフンドシのすき間から小芋のようなおちんちんがこぼれ出ましたが、
米のとぎ汁のような液体で濡れていました。
まさか夢の中の卵がついているのかと起き上がってみましたら、
そうではなく半乾きになった白いような透明な液体でした。
青臭い匂いが強くしていました。
幸作は夢の中のカマ猫の顔を思い浮かべました。
そしてあの夢の続きがどうなるか知りたい、と思いました。
今晩夢を見たらもう一度あの樫の木の下に行ってみよう、そのように決心したのです。
これが幸作とカマ猫の奇怪な恋の第一章でありました。


　つづく

イラネ

>>94乙、山の中国人恐いね、護符って何かの儀式だったのか？
内蔵抜く拷問って大陸のやり方だよね((((ﾟдﾟ;)))))

山の中国人、ジイサンが台湾にいた、ってのから思い浮かぶのは
昭和5年に台湾の霧社(むしゃ)で起きた『霧社事件』かな。
(有名な対日蜂起事件だから、ｸﾞｸﾞれば色々サイトや記事出て来ると思うので
詳しくはそっち見るよろしー。最近映画化もされてたはず)
台湾・霧社の人は山岳民族、いわゆる山の民だったということ。
お祖父さんは陸軍にでも所属してて、その事件に関わってたのかな?

このあたりを日本の民俗学・山人伝説と絡めた、大塚英志の『北辰伝綺』って本が
面白いから、興味ある人は読んでみて。
いろいろ山怖的な本であると思うよー。

ごめん、『北神伝綺』だった。
コミックスで、作画は森美夏氏です。

台湾、山といえば生蕃とか言われた高砂族が思い浮かぶな
関係あるかどうかは知らん

>>106
あれは面白い。
大塚英志は風呂敷広げるのうまいわ。
小説版（メフィスト掲載のノベライズ版）もおもしろかったが、続編（スニーカー掲載のオリジナル）は駄作になってた。