∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part69∧∧

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286本当にあった怖い名無し
自分の田舎は茨城なんだが、栃木寄りの結構北の方にある。
そこでは集落の墓地が、1つの山の中に点在している。
お墓参りのときは幹になる1本の道から、○○家は左、××家は右
といったように、枝分かれした道をたどる事になる
で、この道の脇に枯れ葉がついたままの小枝が、丼をひっくり返した
ぐらいの大きさに積まれている。
そこをよく見ると立派なカブトムシが、たいていつがいでいるのが見つかるのだ。

30年ほど前のこと、当時小学生だった自分は、この発見に狂喜した。
捕まえようと手を伸ばしたが、それをおばあちゃんにガッチリおさえられた。
そして押し殺した声で「山の人のモノだから触っちゃダメだ」と言われたのだ。
いつもやさしいおばあちゃんの意外な行動にビックリし、うなずくしかなかった。
なんだか怖くなり、誰かいるのかときょろきょろしていたら、今度は「あまり見るな」と。

エピソードとしてはコレだけで、オチもなにもないんだけど、
なんだか急に思い出したので書いてみた。
今思うと「山の人」ってなんなんだろう。