不可解な体験、謎な話〜enigma〜 Part88

このエントリーをはてなブックマークに追加
102本当にあった怖い名無し
身長171cm体重75kg年齢52歳、六尺歴30年。六尺常用の短髪、髭親爺。成人して以来、下着として六尺を締め込む。
尻に食い込むあの感触・前袋の膨らみ・後ろ三の色気が、俺を虜にして来た。髭をたくわえ20年余り、そして髭野郎は俺の股間を堅くする。

春は祭。御輿担ぎも、かれこれ30年の付き合い。
普段の白を、粋な浴衣生地の六尺に替え、肩に食い込む御輿の重さを味わう。
夏は海。丁字跡を鮮明に残そうと、年甲斐も無くお天道様と張り合う。真っ黒に焼けた躯に、赤褌の後ろ三が映える。浴衣の尻を端折って花火見物。
秋は七輪。焼き網で熱くうねり・弾ける松茸の大きな傘を眺めながら、未だ見ぬ六尺野郎の怒張した魔羅に重ね合わせる。
冬は熱燗。炭炬燵の熱さが六尺を解かせ、倅の元気を確かめる。迸る雄汁が、極楽へと誘う。
俺から六尺を取ったら人格の半分が無くなり、髭を取ったら四分の一が、祭を取ったら残りが無い・・・
103本当にあった怖い名無し:2013/04/25(木) 12:52:23.61 ID:EjN6f9a30
俺の名前、保野田(ホノダ)って言うんだけど、この名前のせいで子供のときから「ホモだ!ホモだ!」って言っていじめられ続けた。
体つきも貧相だったから小・中学校ともロクな想い出もない。高校に入学してから少しでも強くなってやろうと思って空手部に入った。ここでもやっぱり「ホモだ!ホモだ!」ってからかわれたけど、気にせず一生懸命練習した。
丸一年が経った頃には俺の体は見違えるほどたくましくなった。いつの間にか俺のことをからかう奴はいなくなっていた。
そんなある日、学校の帰りに中学のときの同級生とばったり出会った。忘れもしない、三年間俺をいじめ続けた奴だ。
こっちを見てにやにや笑っている。俺は無視することにして、そいつの脇を通り抜けようとした。そのとき「ホモだ、ホモがいるぞー」そいつが小声で囁いた。
俺の血管がブチ切れた。もう昔の俺じゃない。そいつの胸倉を掴んで近くの資材置場へ。そいつも最初は顔を真っ赤にして抵抗したけど、俺が変わったことに気付くと真っ青になっていった。
腹に一発、正拳突きを食らわすと簡単に倒れこんだ。一年間磨き続けた突き技だ。俺は髪の毛を掴んで、そいつを這いつくばらせた。
「二度とホモだって言うな!」
「悪かった!許してくれ!」
そいつは泣き叫んだが、俺は許さなかった。俺の突き、一発、一発が過去への復讐となった。どれぐらい続いただろう、相手が失神しそうになるのを見ていよいよ仕上げに入る。
残りの全精力を費やして突きまくり、フィニッシュはそいつの顔面にぶっかけた。いっぱい出た。
「二度とホモだって言うな」
ズボンをはきながら最後にもう一度そう繰り返して、俺は立ち去った。
心も体もすっきりした。空手を習っていて本当に良かった。