オカルト板ではオカルトを学問的に追及したい人、 娯楽として楽しむ人、それぞれが異なる立場で参加しています。 互いを尊重し不快な思いをさせないよう心がけましょう。
オカルトとは心霊現象、UFO、UMA、超科学、神秘学、超心理、 古代文明などのことです。「怖い」「恐怖」「オカルト」だけではオカルトではありませんよ。。。( ̄ー ̄)ニヤリ
平成24年9月13日木曜日
あたしの右側に座ってる子牛が今日も敏感なのだ。
サイゼリヤでロックバンドの出待ち。
安い紙パックのジュースを買ってる高校生は、何となく幼稚だ。
ソニーのウォークマンを持ってるのはあたしだけだ。
みんなケータイで何を聞いてるのかな。
西野カナを聴いてればいたって普通に見えると思ってる普通の女の子になりたい。
平成24年9月14日金曜日
しがらみのさく、と書いて初めて気づく。
どちらも同じようなものなんだね。
敬老会に運動会。
堤防沿いのグラウンドで発生する赤い虫。
あからさまに赤すぎた夕日がほおを染めて
あたしはシャボン玉の中に吸い込まれて行く。
水無月、神無月。
あるべきものがないということは
それだけで特筆すべきものなのだ。
平成24年9月15日土曜日
左の心臓が痛いのは珍しいことなので
もしかしたら地震の前触れかもしれないと言っていた隣人
マグニチュード5から一向にアガる気配がない。
ベランダで物干し竿に変身したおじさんは
今日もあたしの部屋を覗いてる。
雨降りの日には、アマガエルのスープが飲みたくなる。
くだらない時間が大切だったんだね。
もうなんとでもなれ。
あたしの夜は長く短い。
星に願いを。
平成24年9月16日日曜日
携帯電話にはこりごり。
メールなんて、文字の羅列された箱。
電話がなるのはいつだって
相手があたしを利用したい時だけだ。
薄暗い照明が照らしだすのはいつだってそう
置き去りにされたあたしのカラダ。
ベランダの物干し竿が
物欲しそうにこちらを見ている。
桃と女と蛙は似ているのだ。
平成24年9月17日月曜日
未亡人の鏡はどことなく復讐に燃えていて
跡形もなく消え去った湖みたいに
突然湧いて出る怒りを隠したまんまだ。
天井のシミも孤独な合鍵もすべてが
このところひっきりなしにかかってくる無言電話も
大丈夫、心配ない、父さんは必ず帰ってくるから。
あたしは1人で今日もスーツをきた男が汚されて行くのをただ眺めている。
平成24年9月18日火曜日
伝説の怪獣を手に入れた新進気鋭の小学生は
義務教育を放棄した罪で罰せられた親のことを想う。
なでしこ、あるいは計算機に射精した右手のない男。
光のチューブに火影をともして
今日もゆくのだ。
絶対、絶対、絶対、アキラ、諦めない!
平成24年9月19日水曜日
ひび割れた氷から溢れ出すのはいつだって不確かな嘘。
弁財天をあしらった素敵なワンピース。
右からも左からも湧き出す奇跡の泉。
あたし大きくなったら海になりたいの。
すべての男を飲み込んで、あたしの中にとかしちゃうの。
だから、お金を貸してくれないかしら?
公衆電話とタクシーはもうすぐ日本から消滅する。
9 :
本当にあった怖い名無し:2012/09/13(木) 08:32:42.89 ID:NpBxqQTW0
単発糞スレ立てんな死ね
10 :
本当にあった怖い名無し:2012/09/13(木) 08:35:28.12 ID:kM0z5d/vO
まゆゆは俺の嫁である
まゆゆは俺の嫁である
まゆゆは俺の嫁である
まゆゆは俺の嫁である
大切なことなので4回言いましたよ♪
あ
平成24年9月20日木曜日
ダイヤモンドより硬くなったね。
あたしの前では誰もが骨抜きになる。
絶頂を通り過ぎた宇宙的快速。
電力消費量と寿命が反比例するとしたら
明後日あたりにあたしは死亡する。
平成二十四年九月二十一日金曜日
大黒柱を失って気絶するヨークシャテリア。
大文字を描いてまわる、まわる、小さなコマ。
世界。大都市。大自然。
日常から乖離した絶望と一緒に
あたしは今日もボーキサイトを輸入する。
平成二十四年九月二十二日土曜日
しっぺ返しみたいに感じる夜に
団子さん兄弟がゴシップを披露。
べつに、あたしのような人間は
いなくなっても誰も困らない。
反論してよ。
君がいないとダメなんだ。
強く握りしめて欲しいんです。強く。
平成二十五年九月二十三日日曜日
大乗仏教、アルキメデスの没後に出家サムライ。
だいたいにして、あなたは勝手。
バイオリズムを乱さないで頂戴。
大好きなクマのぬいぐるみを切り刻んだ。
あたしの心も一緒なの。
死に物狂いで駆け上った坂は、今日も健全なのよ?
ソウコウシテイルウチニモウヨルダ。
平成二十四年九月二十四日月曜日
ぶっきらぼうなあなたの棒に
あたしの体液がまとわりつく午後三時。
おやつの時間よ?
わかってるなら言わせないで?
最弱の公共交通機関に
最強の講習会を開催。
唾液と同じくらいに血液は流れたがる。
川のようだ。神様。
平成二十四年九月二十五日火曜日
バーベキューのやり過ぎで妊娠しちゃった。
勉強のできない子は早く結婚しなさい。
社会の先には何もない。
明るい島にも暗い洞窟にも。
ベンザイ、ベンザイ、弁財天!
やったわ!これで宇宙で一番幸せな綿棒になれる!
平成二十四年九月二十六日水曜日
だから、あんたがジャマだって言ってるの!
わかんない?
絶対に幸せにして見せるって言ったのはあんたでしょ?
鹿と馬とバビロニアの帝王の近親相姦。
生まれてきた赤ん坊は植物園で栽培しなくちゃね。
だいたい、ここはどこなの?
暗くて怖い。やだよ。
柱の影から君の世界が逆回転を始める。
耳からつぼ八先生がこんにちは。
やや。なんだこれは
巻貝のジュースがほら、こんなにも喜んどる!
コンドルは飛んでゆく!
ハッピーハッピー!イェーイ!
的なトマトジュースで僕はシーツを汚した。
ミシシッピ!ミシシッピ!
ベローん!ゲヒゲヒ!
榊原くんの答案用紙を食べたのは僕だよ。
美味しかったです!
動きのある彫刻に至るにはこんな経緯があったんですよ。
お分かりになりましたか?ブルボンヌ様?
ドーン!
ピカチュウですよー!
ハイ今死んだ!
後ろ向きな君は今死んだ!
鬱病なんて根性で直せよ!
ほら!がんばれ!がんばれ!
あー死んじゃった…
後ろ向きな君も、生きてる時の方が素敵だったな…
てるくはのる!
興味ないなら話しかけんな!
こちとらうんざりしてんだよ!
あーむしゃくしゃする!
むしゃくしゃして東大に合格する!
むしゃくしゃして絶世の美女と結ばれる!
むしゃくしゃしてつい宝くじに当選する!
ハッピーハッピーイェーイ!
てんてこ舞い!
ダークホース!
我が名はアシタカ!
DENONの共通パスワードのおかげで、トリップ共有。
俺たちは絶対に正体を明かさない。
天才ハッカー集団にクラックされて終了する日本政府!
「バイオハザード並みに美しい静寂に轟くのは
いつだってあたしの可愛い坊やたちの哀願。」
この暗号、難しすぎだがや~!
経験値豊かな君は死刑!
ドッドッドリランド!
行こうと思えば行けた。
やろうと思えばできた。
そうこうしているうちに
夜は明け
雨は止み
冬は過ぎ
日は登る。
温かいココアも冷たくなって
僕はきっと君の前に姿を現せなくなって
真夏だというのに真冬の格好をしている。
流れるようなピアノの音色は
日曜日の夕方の記憶を少しだけやわらかくして
うさぎのぬいぐるみも
くまのぬいぐるみも
ただただ虚空を見つめている。
ブランケットはやさしい。
観葉植物もやさしい。
ヒーターが恋しい季節に
君の書き残したどうでもいいメモが
やさしい。
テレビをつけている間は
なんにも考えなくていい。
友達のこと
家族のこと
将来のこと
なにもできないまま今日も日は昇りまた
沈む。
38 :
わんぱく小錦 ◆jxfqumhvrngm :2012/09/30(日) 06:50:16.97 ID:SYtNmGzU0
スッゲーでかい夕陽が俺たちの街を染めてく。
友達と過ごしたこの街で
おれはげんきに暮らしてるよ。
心配なのは子どもが安心して暮らせるような
平和な社会を作れてるかどうかってこと。
みんなのくれた優しさが救いになってる。
39 :
わんぱく小錦 ◆jxfqumhvrngm :2012/09/30(日) 06:52:45.14 ID:SYtNmGzU0
もうすぐ子どもが生まれるんだってな。
アイツ、めちゃめちゃシャイで
女の子と話をするだけで真っ赤になってたのに
今じゃ立派なサラリーマンだもんな。
営業ご苦労さん。
おれももう少しだけやってみるよ。
40 :
わんぱく小錦 ◆jxfqumhvrngm :2012/09/30(日) 06:55:48.62 ID:SYtNmGzU0
台風がやってこないかちょっと不安だな。
念のためにアパートの外にある自転車を移動しとくか。
買い物も済ませとこう。
ご飯を作ってあげる誰かがいるってのは
幸せなことなんだな。
職場の人妻OLちゃんとどうしてもやりたい
子供産んで36歳くらいなのに細くていいケツして超可愛い顔してる
毎晩妄想でセックスしてる
どうにかしてやりてえなあ
毎晩妄想でセックスとかいいなあ
無理やりとかは犯罪だけど
意気投合して一回ぐらいなら気持ちいいだろうね
まだ書き込めるかな?
こちらを再利用させていただきます。
見てってねスレを見てった方が作成したスレッドでしょうか。
重くて暗くて長い話になるので、気をつけてください。
再利用じゃなくて新しくスレ立てたりはしないの?
>>45 おはようございます。
どれくらいの文章量になるか分からないので、とりあえずこちらを利用させていただきます。
もし1000を超えるようなことがあれば、スレッドを立てたいと思います。
なかなか時間が取れないのですが、個人のメモ程度にお考えください。
時間が取れたらメモの続編を書いていきます。
Aはモノを所有することに対して、一種の強迫観念のようなものを抱いていました。
それはAをAたらしめている特徴と言ってもいいかもしれません。
それは、いかに荷物を少なくするか?ということです。
今の私の生活にも、その考えは根強く残っています。
たとえばそれは、一種の身辺整理のようなものだったのかもしれません。
いつ死んでもいいように、身の回りを常にスッキリさせておくこと。
始まったのは、Aが私の中に出現してから。
私は中学校、高校、大学、社会人の時間をAと一緒に過ごしてきました。
Aが目指したのは、無です。
すでに指摘されていますが、それは社会生活との調和を難しくさせます。
でも、たまにいろんなものをセットで揃えたくなる。
いろんなものを買い込む時期と、売りさばく時期がある。
いろんなものを契約する時期と、解約する時期がある。
メモをたくさん書く時期と、何もできない時期がある。
Aは双極性障害でしょた。
地味に間違えてしまいました。
でしょた。って…
さっき食べたラーメンとケーキがまだ眠気を誘います。
インスリンショック…
食べ物に関してもAは極端でした。
スナック菓子やジャンクフードを食べまくる時期と
水やフリスクなどしか受け付けない時期とがありました。
体重も40キロ代の時代から、80キロ代の時代がありました。
Aの頭の中を支配していた狂気と、実際に行動に移したものについて、まとめておきたいと思います。
Aにとって1番の衝撃であり、始まりでもあるあの日のことについて書きます。
あれは中学三年生の九月十八日のことです。
当時インターネットといえばまだダイヤル回線で、私は友人とのメールのやりとりをしていました。
携帯電話もない時代で、夜の十時くらいまでパソコンをしていました。
遠くで救急車の音が聞こえ、すぐにまた鳴り止みました。
その日は課題をやりながら眠くなり、少し休もうと思い、布団に横になると、気がつくと電気をつけたまま寝ていました。
11時ごろ、起きているような、寝ているような、ぼんやりした意識の中で、
おきなさい
という声が聞こえ、あ、電気つけたままだ、と思いながら寝てしまいました。
その時、天井の部屋の隅に、霧のようなもやがかかっていて、白く霞んでいたことをはっきりと覚えています。
それが、持ち主の最後の記憶です。
少しして目覚めると、電気が消えていました。
あ、誰かが消してくれたんだな、と思うと同時に、右の耳のあたりに激痛が、とってつけたように感じられます。
頭痛というレベルにしては激しく、このまましんでしまうのではないかと本気で思いました。
次第に意識そのものが何者かに乗っ取られてしまうのではないかという恐れがあり
中学生にもなって恥ずかしいですが、私は這いつくばりながら、両親の部屋に何とか移動し
頭が痛い、といって、
それからあまりよく覚えていないのですが
市販の頭痛薬を飲み、それでも痛みが収まらず
激しい頭痛を感じながら、
茶の間に家族が集まって話をしていて、
さっきの救急車は、近所に住む曽祖父が亡くなったらしいよ、という話を聞きました。
そして、眠りました。
この眠りで、持ち主は姿を消し、Aが私の中に入ってきました。
目覚めると、世界が変わっていました。
人間たちがなぜ争うのか、とても小さなことに執着する様子が
滑稽に感じられます。
空や、川の水や、生き物たちが美しく見えました。
亡くなった曽祖父のことで、家族が何やらもめています。
葬儀に使うお酒を誰が準備する、なんで我々がお金を払わないといけないのか。
今日はお茶も出されなかった。自分たちはいい家に住んで、いい車に乗って。
今日の準備ではお茶菓子を出されなかった。強欲な奴だ。
こんなことを言われた、お金を出したのは我々だ。
食卓の最中も、ずっとその親類の悪口を言っていて、すべてお金にかんすることでした。
その音が次第に大きく感じてきました。トンネルの中で、向こうから波が押し寄せてくるみたいに
食卓のテーブルの上で、私ははっきりと、世界を拒絶するのがわかりました。
近所の図書館が新しくなり、出かけて見ることにしました。
図書館の人が選んだ本があり、急に環境問題に興味が湧いてきていた私は
地球村宣言という本を読みました。
同級生の親が何かのセミナーで勧められた、といっていて
私はその本のあるページを読んでいると、
原子力発電所が地震によって爆発する可能性があり、その時に日本は死ぬ。
という内容の文章を読んだ時、これは必ず実現する、と思いました。
恐怖や焦りとは違い、冷静に受け入れることが出来ていれば良かったのですが
私は行動に出ます。家族や先生、友達にクリーンエネルギーの話をすると
環境問題か、偉いね、などと悠長なことをいうのですが
車の利用を控えようとか、レジ袋をやめてエコバックとか
そういう活動がまだ始まろうとしていた時期。そして
原子力発電所を稼働させないように、とか、地震で爆発する
という言葉は、なんだそんなこといって。といわれて相手にされませんでした。
大学の時に通っていた精神科の医者も、もうすぐ地震で原子力発電所が爆発する
という話をしても、笑っていただけでした。目の前にキチガイがいるぞ、というふうに。
価値観を変えることはできないのです。
たとえ彼らの未来に、たくさんの人間の犠牲があったとしても。
かれらは生活スタイルを変えられることの方が障害と感じる。
同じ価値観で、同じ行動様式で生きていたいのだ。
そして私は未来を見ることになります。
いつ、どのようにみたのか、正確には覚えていないのが残念なのですが
この辺りの記憶が曖昧で、私は翌年の二月六日に、自殺をやめる決意を固めています。
部屋の蛍光灯を外し、カーテンを閉め、何もせずに過ごしていました。
ご飯も食べていたのかどうか。
学校にはいっていたのかどうか。
毎日記録をする学校の日記のようなものには意味不明なコメントが続きます。
言葉がしゃべれなくなりました。すべての音が、耳をめがけてマシンガンを打ち込んでくるみたいでした。
文字が読めなくなりました。文字が書けなくなりました。
私は言葉のない世界に入り込んだようでした。
気がつくと私は、砂漠のような場所にいました。
遠くの方に、コンクリートの朽ち果てた低い建物が点在しています。
平坦で、人間の姿はありません。
文明というものはありませんでした。
遠くに、人影があり、近づいてみると、黒い布切れのようなものを見にまとった男でした。
私は二十七歳でした。きれいなかっこうをしていたので、怪しいものを見るような目つきでしたが
その男はもうすぐ死ぬだろうとわかりました。
原子力発電所が爆発し、多くの人が命を落とす。
文明は崩壊し、年も農村も植物も朽ち果てる。
広大な砂漠のような場所。
遠くに、賑やかな集団が見えます。
音楽家、美容師、医者、などの様々な職業の人たちが、生き残った人たちに徒歩でサービスを提供していました。
車はありませんでした。
その時の光景は、津波で被災した沿岸部の街に似ていました。
がれきの山に、人がいない、何もない場所。
残った人たちは皆、絶望している。
深い、深い絶望でした。
絶望した人に、歩くのをやめた人に、いったいなにができるだろう?
僕はある職業を目指します。
ここからは、Aの物語です。Aの一人称で書きますが、Aが書いているわけではありません。
このへんで、最近のAのメモをまとめておきたいと思います。
Aは消滅しているので、書いたのが誰なのかわからない時期のメモでもあります。
以下メモです。
完成系としての透明。最後はA自身が消滅するという選択肢を選んだ。これから先のことを考える。
ひとつは再び透明に向かって行くこと。
もうひとつは安定した職業を目指して勉強すること。
日常とは、そこの舞台にある箱としての自分、というものが有機的に続いている単なる部品の一部みたいなものだ。
この世界のすべてにNOを言ったAは世界から出て行ってしまった。残されたせかいと、取り残された私は
これからの人生を生きなければいけない。
今までAが作ってきたピラミッドは四つの価値からできていた。
しかし、透明と共にその存在意義は消滅した。
それは、人生におけるあらゆる方向性や領域が、単なる手段にすぎないことを意味している。
僕らは 無と和というコンセプトで何かができるかもしれない。
最終的な目的地としての1と0は限りなく対極でありながら限りなく同価で、ここではすべての目的と手段が意味を失い
急速にただの石になってしまう。
前に進むということは後ろに進むことであり実はそれ自体が全体のバランスを保つためだけに残っているということなのだろう。
この先に待っているのはやはり生きて行く上で必要な一種の透明、周囲に調和することだという結論に達した。
いま、ここに座標があるからそこに戻ってくる、という感じ。
この領域の時間の流れとは完全に無関係に存在する別の時間。
眠っている間、その別の領域にある別の領域に意識は飛んでおり、その別の時間が終了した瞬間、いま、この場所に戻ってくるという感じだ。
うまく言えないが、この領域だけがすべてではないということだ。
リアルとしての離脱。
価値の消滅と回転の停止
価値とはすべての依存対象のこと
回転とは2極性に伴って生じる自我の再生、有機的な関係性。
この時、主体としての私も必然的に消滅する。
価値への依存と無価値への拒絶が客体。
依存対象と拒絶対象が対消滅する。
価値の対象と主体は対消滅する。
透明とは主体としての自己における依存と拒絶
そして
客体としての世界における価値と無価値
それらのすべてが
セットになって消えて行く、ということ。
出口はその先に現れる。
すべての価値が反転したらどうなるか。
それでも何も変わらない。
あなたが、自分が平均より上だと思っているものも
自分は平均より下だと思っているものも
依存と拒絶のシステムに過ぎないんだ。
Aが目指したものは現代の日本社会における伝統的な価値観や常識そのものを疑い
その先にある
もし、価値のない世界が生まれたらそこには何があるのか、ということを
確かめるということ。
なにもないし、なにもしない。
今日も必要最低限の義務を果たすのみ。
あか、あお、くろ、しろ、の図。
正八面体。
すべての人間の思考や感情は、平等に存在している。
すべての精神活動はただ単に
等しい絶対値として存在している。
誰かの考えや気持ちと
自分の考えや気持ちが
おんなじなんだということ。
崇高な思想も、ネガティブな気持ちも
すべては平等に停止する、ということ。
絶対値として波形が存在するため、そのためだけに波は存在している。
波形そのものには価値は存在せず、全員が絶対値を発生させているだけだ。
絶絶対値は等しく、否定も肯定もできない。
エネルギーとしての優劣も、思考の内容に関わる優劣も、感情の種類に関わる優劣も、一切存在しない。
表象に対する本質のようなもの。いろんなものがあるけど、それは重さに換算するとみな同じ重さになる。
その時の見た目、社会的地位などをすべて無効化するということ。
イコールとなる項目を探す。
行き着く先にある透明。
ネガティビティにもポジティビティにも同様に価値はないと気づくこと。
あらゆる周波数に適応するための条件としての透明。
価値体系の崩壊。それは完全な機構を維持したまま対消滅する。
絶対値としてのエネルギーの存在。
描く軌道は後付の模様でしかない。
世界は自分を映す鏡。
つまり、A=Bという恒等式において、Aは自分、潜在意識。Bは世界。顕在意識。
君の心が世界を作り出している。
君の心が変われば、世界は変わる。
すべての人にとってあ
続きます。
すべての人にとって絶対値A=絶対値Bが成り立つ。
両者は限りなくゼロに近い状態へと近づいて行く。
肉体を保持したまま、絶対値を限りなくゼロに近づけていくということ。
0<A<1,0<B<1
この不完全な世界で、浮いたり沈んだりを繰り返す。
限りなくメカニックで、限りなくカオスな世界。
二冊目のメモはけっこう長いので、また随時打ち込みます。
しばらくはAが所有することに対してどのような行動をとったのか?について書いていきます。
明日の午前中に時間が取れそうなので、まとまった内容が書けると思います。
内容の質を高めるために、いったんテキストでまとめてから編集すればいいのだとは思いますが
これはあくまでノンフィクションとして書いているので、そのまま書いて行きます。
誰が見ても、フィクションにしか見えないと言われますが、私はこれまでの体験を記録として残しておきたいので。
Aは記録として残すのを嫌がっていましたが、私自身、この問題とケリをつけたいと思って、公開という形で書いていきます。
問題とされている?12月にはある程度完成させたいです。
第二章?がAとBの透明をテーマにした生活スタイルについて。
第三章?がCとBの「性」をテーマにした生き方について。(C)は女性なので。
第四章を書いているあたりにはなにか展開があればいいですが、後味の悪い終わり方になるかもしれません。
いずれにせよ、本当に私はAが指定した日付に死ぬかもしれないし、その日を境に新しい人生をスタートするかもしれません。
三章と四章は長くなるので、ある程度まとめてから投下するか、きちんとパソコンで編集してから書くほうがいいかな…
たまに更新される壁の落書き程度に読んで見てください。それでは。
最初から、このスレ読んでますが、さっぱり意味が理解できていません。
ただひとつ判ったことは、あなたの所有する肉体という器には
何人もの意識が入れ替わり、立ち替わり入り込んでいるってことかな。
見てってねスレから来ました
というかまだ続いてたんだね
>>44 横やり入れるようでアレですけど、わざわざ見てってねスレから移動したのには何か意味があるんですか
(見てってねスレのへんてこ奥さん ◆jxfqumhvrngmって元々このスレに書いてた人ですよね?)
放置されてるスレを再利用するなら分かるけど、
使ってる人がいるスレを乗っ取るのはマナーとしてよくないんじゃないかな…と
それとも自分が知らないだけでこのスレと見てってねスレって何か関係があったのかな?
>>68 意味なんて考えなくていいのよ。
肉体という器にも、入り込む意識にも
特にこれといった思い入れはないから。
ただ空間を埋める発泡スチロールのようなこと。
>>69 あらいらっしゃい。ようこそ。
あたしはどうだっていいのよ。
汚されても廻されても気にしない。
周波数が混同しているだけ。
俺たちのことは気にすんなよ!
君が寝ている間に、世界は消えてしまった。
もうもとの世界にはもどれない。
どっかでまた会おうな!それじゃ!
>>71 どうもこんにちわ
気にしてないようなら別にいいんです
こっちこそ余計なお世話で横やり入れてすみませんでした
>>75 彼らは私達のことを知っているので大丈夫です。
お気遣いありがとうございます。
連投規制はいるかもしれませんが、可能な限り書いて行きます。
中学三年の卒業式を目前にした2月6日、僕はあと100日生きることにした。
高校受験を控えていたし、ためしに100日生きてみることにしたのだ。
図書館で借りた「この世で一番の奇跡」という本を読んで、じゃああと100日
生きてみなよ、みたいな話を読んで、じゃあ、と思ったのがきっかけだ。
本当に、頭の中にスパゲティとオムライスとハンバーグとうどんとそばとラーメンを
一緒につめこんで、時速200キロの観覧車で1000億回転したみたいな精神状態だった。
僕は中学校を卒業して高校へ入学した。新しい環境でうまくやって行けるかどうかよりも
はたして100日生きることができるのか、その方が心配だった。
東北地方の桜は5月の上旬に見ごろを迎える。
僕は高校で始まった応援歌練習で大声を出していたし、彼もまた大声を出していた。
僕は将来の仕事を心に決めていた。それは高い志や希望と呼ぶにはあまりに暗すぎたし
信念や努力ともまた違っていた。
「原子力発電所が地震で爆発した後の絶望的な世界で、音楽の力で、歩くのをやめた人を救う」
それが僕の出した答えだった。
しかしこの選択は、「双極性障害」という病気によって断たれてしまう。
進級すると風変わりな教師が担任になり、部活動を選択する時期が来た。
僕は音楽の勉強をするために吹奏楽部に入学した。そしてそこに彼女もいた。
高校一年の頃、僕はへんなスニーカーや変なリュックサックを背負っていた。
始めはうまくなじめるか不安だったし、空気を読んだりすることもなかった。
今まで小さなコミュニティで過ごしていたので、特に外見や空気ということを考えなくてもよかったのかもしれない。
僕は穴のあいたPUMAのシューズを履いていたが、やがてナイキのシューズに履き替えた。
変なリュックサックは、黄緑色のラインの入ったトートバックに変えた。
そしてその後、僕はおかしな感覚に悩まされることになる。
みんなが自分のことを見ている、そして笑っているように感じるのだ。
僕はそれを「見てほしい願望の現れだ」という結論に結び付けた。
「誰からも見られないように、注目されないように」
僕は自意識過剰な言動やファッションを慎んだ。これが後々のBの生き方に繋がっていく。
「ゼロに近付く」
この考えは、「注察妄想」という、僕自身が苦しんだ症状から来ている。
そしてこの症状は、高校二年のある事件によってさらにひどくなっていく。
僕がどんなふうに考え、どんなふうに生活を変えて行ったのか
高校の時には、荷物を最低限に減らすことにした。
教科書は全部学校へ置いたままだった。
カバンのデザインは色彩のないものを探す事にした。
駅からすぐ近くにある鞄屋さんで探すと、装飾の少ない、シンプルなトートバックを見つけた。
色は黒で、よけいな飾りや収納もない。
吉田カバンのナイロントートバックを、修理しながら高校生活ではずっと使っていた気がする。
履いていた靴も、装飾の少ない、色彩のないものを選んだ。
スタンスミスの白いスニーカーを選んだ。カバンと靴を変えただけで、だいぶ心が軽くなった。
これまでは色やデザインなんて考えたこともなかった。
いかに主張せず、自分らしさをキープするか。
文字や装飾や変なデザインではなく、スタンダードでシンプルでベーシックなものを選ぶようにした。
教科書やお菓子やゲームなどの無駄な物は持ち歩かないようにした。
カバンの中にはおにぎりしか入っていなかった。
風が吹いて、カバンが風に舞うほどだった。
僕は靴とカバンと持ち物を変えて、そして髪形を変えた。
下校途中の美容室でカットモデルをお願いした。
この美容室は今でも切ってもらっているところだ。
僕は大学1年の夏休みに、この病気を発症してしまう。
それは「双極性障害」だ。
睡眠時間を削って深夜のファーストフードのアルバイトをしていて
運悪くそこでイジメに遭い、精神的にキていた。
今思うと異常だった。接客のアルバイトを1つ、早朝の掃除のアルバイトを1つ、計3つをかけもちしていた。
大学の他に自動車学校とアロマセラピーの学校を掛け持ちしていた。
ボランティアサークルとアウトドアサークル2つを掛け持ちしていた。
僕は9月の頭に、すべてを辞めることに決めた。
そして、辞めた。
ここから長い夜が始まる。
「鬱状態」だ。
鬱状態になると、人間関係を全部終わりにしたくなるらしい。
僕も例外ではなく、入っていたサークルをすべて辞めてしまった。
バイトもぜんぶ辞めてしまいたかったが、接客業のアルバイトだけは引き留められてしまい、休むことになった。
自分の部屋にいると、いろいろな物を捨てたい衝動に駆られた。
家具を借りているアパートのようなところに住んでいたので、ベッドやテレビなど、返せるものは全て返した。
メタルラックや収納ケースなど、収納グッズもすべて分解して近所のリサイクルショップに売った。
CDやゲームなども全部売った。
持っていた服も全部売った。そしてユニクロで必要最低限の服を買ってきた。
部屋に残ったのは、着替えと毛布と洗面用具だけだった。教科書やノートは全て大学のロッカーに置いていた。
食事は学校の食堂で食べた。きちんと学校には行った。
家に帰ると、何もない部屋で携帯電話を充電し、風呂に入り、寝た。
今でも基本的にこの生活は変わっていない。部屋にはなにもない。
持ち物を処分するのは、自室だけなら簡単だ。
僕は春休みに実家に帰り、実家の荷物に取り掛かった。
いらないものは捨てる、というよりも、必要な物を残してすべて捨てた。
卒業アルバムや資格の証明書などを残して処分した。
「自分が死んだときに家族が遺品整理をしなくていいように」と考えた。
昔もらった手紙や年賀状も捨てた。
小学校の時に来ていた服や賞状も捨てた。
いろんなメモ帳や思い出の品も捨てた。
僕は鬱状態で、毎日死にたかった。
身辺整理が進んでいった。
家じゅうを整理し、所有権が自分にあるものをすべて処分した。
自分がこの世界に存在していたという証拠を残したくなかったんだと思う。
必要最低限、という考え方が僕を支配していた。
あらゆる持ち物を捨てて、僕は自分がこの世に存在していた証拠を消そうとしていた。
部屋にはもはや何もなかった。とても快適だった。
濃くなってきた体毛も、バリカンを買ってきて5ミリメートルに刈った。
爪や眉毛を清潔に、最小限に整えた。ハサミでカットして、必要ない部分を削った。
こうして僕の中に、ある行為が定着する。それは削る、ということだ。
これは高校の時に達したある結論に起因している。
水と光。
それは僕がよく考えていたことだ。
まっすぐなもの。
自然界に存在するまっすぐなものを探していた。
そしてそれらは、様々なものを浸食していく。
水は海岸線を浸食し、光は様々な色素を浸食していく。
水と光による浸食、というテーマは、高校の時に既に
削る、という行為から離れられなくなっていた。
そしてそれは、生活の中にあるありとあらゆる無駄な物を削る、ということに通じた。
持ち物が本当に洗練されていった。
登山家が持ち物を少なくするように、いつでもカバン一つで引っ越しができそうだった。
持ち物のデザインも、必要最低限で、シンプルなものに限られていた。
現在、この内容を書いているのも、デザイン文具のモレスキンを使用している。
何かを所有する、と言う事に関して、僕は常にマイナスの視点で見ている。
必要のない物は持たない、ということ。そして持ち物のデザインも過不足のないシンプルな調和を満たしている事。
僕が着る服はユニクロや無印良品、GAP等の無地でシンプルなものだけだ。
その服がきちんと着こなせるような、必要最低限の体重を維持する事。
手足のムダ毛や靴の汚れ、そういった無駄な物を排除していく事。
部屋のごみや、不要なものを処分し、身体の不要な部分を整え、体重を維持していく中で
自分の価値観や大切にしたいものが洗練されていくようになった。
僕は、何かを書くという事が最終的に残った。
いろんな価値は、最後まで試されている。
最後まで残るものは何か。
自分にとって、鬱状態でも最後まで捨てずに残っていたものはあまりない。
卒業アルバムを処分した日を思い出さずにはいられない。
就職して半年後のことだ。
僕は卒業と同時に就職しないと、新卒採用がなくなってしまうことに恐怖を感じていた。
とりあえず地元の企業をいくつか受けて、建設会社に採用が決まった。
一般事務だったが、平凡な家族経営の会社で、トップダウン型の組織だった。
僕は社会人としてやっていく自信が全くなかった。
コミュニケーションがまったくダメだった。
ある土曜日に、僕は卒業アルバムと写真を引っ張り出してきた。
近所のホーマックでシュレッダーを買ってきた。
ページを一枚ずつ分解した。
シュレッダーに入るように半分に切った。
一枚ずつ、シュレッダーにかけて、細くなった紙きれをビニール袋にまとめて、燃えるごみに出した。
それだけだった。
写真も同じように、すべてシュレッダーにかけた。
紙きれを袋に入れて、燃えるごみに出した。
それですべてだった。
持ち物を処分する事について、僕は単に処分するだけではないと感じている。
それは、持ち物に対する執着や、過去の自分自身に対する執着を手放すという事だ。
「物質的なUNDERMINE」と僕は呼んでいた。
すなわち、浸食のことだ。
全ての所有物は「浸食」によって所有権を失う。
再利用可能な物は売ったりあげたりした。
個人的なメモや手帳、あらゆる写真とアルバムはシュレッダーにかけて捨てた。
残ったのは運転免許証と保険省とキャッシュカード
現金と洗面用具と着替え
それだけだ。
鬱状態の時期は長く続いている。
今でも休日には掃除をしているか、寝ているかのどちらかだ。
働いていることが不思議なくらいの精神状態だが、どちらかというと
様々なアイデアがわいてきて、メモをせずにはいられない状態のほうが辛い。
新しく英語の勉強をしたくなって参考書を買い込んでも、やがてその存在が邪魔に感じて売ってしまう。
新しい電子機器を大量に買い込んでも、その存在が邪魔に感じて売ってしまう。
新しい洋服を大量に買い込んでも、その存在が邪魔に感じて売ってしまう。
次第に、欲しくなってもすぐに売る事を知っているため、何も買わなくなった。
僕は毎日一定のルールに従ってフォーマルな格好をし、定期的にその服と同じものを買い替える。
スタンダードな着まわし。それはこれから話すBの考えとも一致する。
僕は所有すること、そして所属することに対して、徹底的な浸食を行った。
所属する事に対する浸食は、このあとBについての話が終わってから書こうと思う。
生きていくために必要な物は、きっとバックパック1つにまとまるだろう。
この身体と、身分証明書と、現金があれば、僕らは簡単に社会に存在出来てしまうのだ。
メモです。
┃SUPERFLAT
組み合わせとか並び替えの問題。
すべての現象はあらゆるパターンの組み合わせを可能にする「要素」の配列にすぎず
すべての可能性はいくつにも重なって現れるパターンのうちの一つでしかない。
価値もまた同じように。
今やろうとしている事は、あらゆる物質や精神活動を徹底的に分解し
それらによって生み出されるあらゆるパターンをすべてフラットな位置づけにしてしまうということ。
これは価値の解体であり、同時にあらゆる固定化されたものの破壊である。
世界は分解され、そして再びひとつになる。
徹底的に観察・分析すること。
あらゆる行為が、様々なエゴや本能やトラウマの結果に過ぎないということ。
あらゆるAはBの結果でしかない。
人間や社会を単なる現象としてしか見ることができない。
見ることによる心の安定すらもBの結果にすぎない。
現象をあくまで現象としてしかとらえない。
抽象の軸は揺らぐことがない。
否定も肯定も限りなく抽象的で。
世界がすべて消えてしまえばいいとか、すべてが幸せになればいいとか。
ここからはBの話が続きます。
高校に入学して最初に気づいたのは、あれ?自分空気読めなくね?ってことだ。
中学では自由に生活してたから気づかなかったけど、集団生活って大変なのね。
友達と話合わせたり、タイミング良く笑ったり、それだけじゃなくて
変にいい物とか持ってると先輩に目つけられたりするし
逆にダサい物持っててもバカにされる。
みんな、そろそろ意識してくるんだよね。男とか、女とか。
最初の3ヶ月くらいは自由に生きてたけど、だんだんこのままじゃやばいな、って感じてきた。
でも、それを痛感したのは二年になってから。
あの事故が起きてから、俺は完全な透明人間になった。
高校二年の5月に、俺は放置してあったチャリで事故って、そのまま逃げて、頭を10針縫う怪我をした。
電車通だったんだけど、最寄駅に着いて降りようとしたら
「ピチャ」
って音がして、なんだろなと思ったら血の池ができていた。
どっかの家の壁にぶつかったとき、角に刺さったから、頭が切れていたらしい。
乗り捨てた自転車の防犯登録から学校が割り出されて、全校集会が開かれた。
犯人探し。
俺はヒヤヒヤしていた。電車の中ではたまたまはじっこに立ってたし、制服も黒くて目立たなかった。
血まみれの息子が帰ってきて、母ちゃんびっくりしてたな。
落ち着いたもんで、病院に行ってでかいホチキスみたいなので頭を
「ガチャン」
ってやられた。それでおしまい。
俺は「ばれないようにしよう」と思って、気配を消し始めた。
この「気配を消す」のがなんだか面白かった。
朝登校する時に電車に乗るんだけど、今までは1人で乗って、音楽聴いたり本読んだり、課題やったりしてた。
でも、それが目立つという事に気が付いた。
俺は工業高校に通ってる友達と駅で待ち合わせて、ホームに電車が来る時は一番人目につかないところで待っていた。
電車は一番前の車両に乗って、なるべく挙動不審になったりきょろきょろしないようにして、じっとしてた。
友達どうして騒いでるやつらもいたけど、俺は壁際に立ってひたすら外を見てた。
電車が駅に着いたら、なるべく他の集団に紛れて改札を通った。1人で行動すると目立つ。
学校に行くときも、集団に紛れたりしながら、同化して行動していた。
教室に入る時も、誰かが「おはよー」って入って行くときに、後ろのドアからこっそり入った。
なるべく相手と同じタイミングで「おはよー」と言って、声がかき消されるようにした。
存在感を消すために、立ち上がる時は近くを誰かが通った時、あるいは誰かが立ち上がった時に一緒に立ちあがった。
椅子を足の幅だけ後ろに引いた状態で固定し、立ち上がる時に音が出ないようにした。
移動教室は必ず誰かと一緒に、あるいは集団に紛れて移動した。1人は目立つから。
いつの間にか俺は空気になっていた。
授業中は、先生にあてられないようにずっと下を向いていた。
当てられてしまったときは、ぼそぼそと、しかし流れを止めないように正しく答えた。
いつの間にか、俺にノートを借りに来るやつが増えてきた。隣のクラスからも。
きちんと予習していないと、流れを止めて説教が始まるのが嫌だった。
利用されているだけだと分かっていても、俺は笑顔でノートを貸した。協調性が大切なのだ。
神経を使うのは、登下校の時、移動教室の時、授業で指された時だ。
一番地獄だったのはご飯の時間だ。
みんなそれなりにグループをつくって食べているのだが、どうしてもどこかのグループに所属すると素がでてしまう。
俺は他のクラスの友達と音楽室に行って食べることにしていた。そいつが、後々の「彼」になる。
教室にいるのが苦痛だった。
持ち物は全て無彩色のものにした。なるべく目立たないように、コンビニエンスストアで売っているような
ありきたりの文房具を使用した。
カバンも靴もシンプルなものにした。目立たないように。
声を発するときはなるべく大きな声で話す人と同じタイミングで話した。
ビデオカメラやボイスレコーダーに記録されないような生き方を目指していた。
人の記憶に残らないように、死に物狂いの努力をした。
俺は既に透明人間になれていたかもしれない。
3年でクラス替えがあり、ほとんどが2年の時の一緒のメンバーで進級した。
俺は変に目立たないように、かといってノリが悪くならないように、細心の注意を払っていた。
気配を消すという事は、ただ単に静かにしていればいいというものではない。
クラスの人気者グループからいじられそうになったら、同じようなノリできちんと返したり
ちゃんと大きめのリアクションを返したり、同調したり、といったことが必要になる。
みんなが嫌っている先生とは仲良くしない、みんなが嫌っている生徒とは仲良くしない。
みんなに合わせるだけだ。それが正しくても、間違っていても。
俺はずっとそういう風に思って生きていた。そしてこれからもそうするのだろうと思っていた。
持ち物に関しては、デザインや量を必要最低限にしながら、なおかつ
集団内で浮かないように、シンプルでベーシックなものを選んだ。
変な小物を持っているだけで、浮いてしまいかねない。
髪形も、長すぎず、短すぎず、整髪料をつけすぎず。
体重も、痩せすぎず、太りすぎず、標準体重を維持する為にトレーニングや食事制限をした。
もともとAのおかげで、食べ物に対する執着は薄くなっていたので、毎日おにぎりだけを食べていて
みんなから心配されたほどだ。
身体は清潔にし、制服も清潔にしていた。
本当に、始めからそこには誰も存在していなかったみたいに、俺は教室の椅子を埋めていた。
二年の時に、後ろの席の男子と少しだけしゃべって、翌週から彼は学校に来なくなった。
始めは驚いたり、心配したりしていたが、次第にみんな彼の存在を忘れて行った。
あいている机は物置や休憩スペースになり、違和感なく透明人間がさらに透明になって行った。
俺はずっと自分を抑え込んでいた事もあって、このころからおかしな事が増えてきた。
「破壊の概念」
のようなものが、執拗に意識に入り込んできたのだ。
授業中、急に乗り物酔いが起きたような、めまいが起きて、気がつくと僕は破壊の概念に支配されている。
身体を動かさないように、必死で自分をコントロールする。
誰にも話しかけられないように、授業中は祈っていた。
そのほかの時間は、破壊の概念がやってくるとトイレに入った。もちろん誰にも見られないように。
この破壊の概念はこの後もずっと俺の中に入り込んでくることになる。
高校生活をなんとか無事に乗り切る事ができたのは、俺が透明人間を目指したからだ。
そうでなければ、とっくの昔にいじめの標的にされて、不登校になっていただろう。
メモです。
┃抽象
分解して初めて分かる事。
すべての要素がこの世界をつくりだしている事。
この世界は完ぺきで、すべては意思が望んだとおりに配列が行われる。
すべてのベクトルや状態は臨んだ結果に過ぎず
材料としての世界は変幻自在に形を変える。
すべての精神活動は、固定されるものではなく、関係性もまた自在に変化していく。
時代の抽象、そしてその先にある全く新しいトレンド。
分解し、フラットにしてしまうことで、すべての価値が消滅する。
思考パターンとか。
行動パターンとか。
だいたいのものは習慣によって形成されていて。
それらの要素はいつの年も変わる事がない。
何を望むか。
それは価値の解体。
要素の集合としての現在。
連続性としての現在。
いま、この諏印鑑の連続性にすぎない現実は、コマ送りのように一瞬一瞬の積み重ねによって起きている
「現象」に過ぎない。
ここからはAの話が続きます。
持ち主は平凡な中学生だった。目立ちたがり屋で、様々な大会に出場したりした。
弁論大会、陸上記録会、駅伝、水泳記録会、演劇サークル
そのほか、運動部の部長、風紀委員会の委員長、生徒会の会長をしていた。
授業中は積極的に発言をした。誰にでも笑顔でやさしく接した。
そして持ち主は突然発狂し、僕と、そしてCという女性意識が入る事になる。
持ち主はこのときから、常軌を逸脱しはじめたのだ。
高校に入ると、僕は所属する団体を絞る事にした。
クラスではなるべくイベントの実行委員会などに所属せず、目立たないものを選んだ。
自分がいなくても成り立つような係を進んで引き受けた。
なるべく集団に所属したくなかった。
Bはけなげにとけこむ努力をしていたが、僕は集団とは距離を置いた。
大学では躁状態になり、いろんなサークルに所属した。
いろんなバイトも始めた。いろんな人達とつながりができた。
そしてその人脈は、僕が鬱状態になり、連絡先を頻繁に変えるようになってから途絶えた。
一度連絡先が不明になってしまうと、関係を修復するのは難しい。
メールが届かない、というのは致命的な状態だ。
僕は所属していたあらゆる団体を辞めた。
そして必要最低限の単位である学科の授業に関して
卒業に必要な最低限の授業に出席して単位を取得した。
それ以外の時間は図書館で過ごしたり、4年になり研究だけになってからは自宅から通った。
アクティブな活動や幅広い人脈をつくるのは簡単だが、僕はそれを捨てた。
ついに僕は携帯電話を解約した。
その後、パソコンのメールアドレスでしばらくやり取りをしていた。
教育実習の時に、Bがものすごい勢いで僕を正常な世界に戻そうとしていた。
僕はきちんとした家具すらもない部屋で生活をしていたので、いろいろなものを買いそろえた。
ドコモショップで携帯電話を契約し、新しすぎない機種の、ネイビーの二つ折りのものを選んだ。
メールアドレスは名前と生年月日を組み合わせた平凡な物にした。
Bがいたからこそ、就職活動や卒業研究などをなんとか終えることが出来たと思う。
僕は毎日寝る前にしばらく生きることの意味について考えた後、ぐっすりと眠った。
躁状態の僕は新しい携帯電話を見るとすぐに手を出し、鬱状態になると解約した。
このときに、携帯電話を解約すると違約金が発生したので、僕は携帯電話に莫大なお金を費やした。
白ロムの転売が問題になっていた時期で、きっと僕の名前はブラックリストに載っているに違いない。
大学四年の冬に契約した番号をつい最近解約したので、今では誰とも連絡がつかない状態になっている。
所属する集団に比例して、携帯電話の電話帳が増えて行った。
鬱状態の時に集団を離脱すると、電話帳も減った。
昔の友達の連絡先も消した。
電話帳に残ったのは、家族と、よく連絡をとる友達、そして直属の上司の携帯電話番号だけだ。
僕はあらゆる集団から距離を置き、必要最低限の所属する団体で
必要なことだけを必要最低限のレベルで行った。
何かに所属するという事は、自分が何か仕事をするという事、役割があるということ。
僕はいつ自分が死んでも構わないような、いるのかいないのか分からない存在を目指した。
例えリーダーに目をつけられようとも、僕は絶対にリーダーに立候補したりはしない。
職場でも、必要最低限の会話と、必要最低限の時間で必要最低限のクオリティで仕事をこなす。
優先順位を考え、的確に処理をする。
決して頑張らない。目的に向かって努力するほど僕は平成的ではない。
プラスアルファの自己満足をそぎ落として、僕は順調に社会に適応していた。
就職して3年もすれば、学生時代の友人とのつながりは終了する。
家族と、職場と、その他友人との関係意外に、僕は何かに所属したりすることはない。
メモです。
┃開眼した夏休みの事。
目を閉じるとそこには未来が広がっていた。森のように。
アナーキズムは常に具体性を帯びているが
限りなく抽象化された反抗は「虚無」に上書きされ「永劫回帰」に結晶する。
冷静かつ客観的に観察・分析することによって自己と世界は解体され、分離の矛盾に悩むことになる。
徹底的に世界を観察・分析すると、ある1つの答えが見えてくる。
それは「価値」というものはある関係性における一種のパターンに置き換えられるという性質を持っている事。
そしてあらゆる要素の並べ替えや組み合わせの結果としての現実は、その要素によって発生する結果にすぎないため
その枠を超えるという事はできないということ。
今は停止状態。
どこへも行けない。
どこへも行かない。
粉々になる世界。
一瞬にして消え去る常識。
電磁石のスイッチを切ると、すべてが一瞬で粉々になる。
世界は結果にすぎない。
自己は結果にすぎない。
潜在意識、無意識によって要素が動いて現実をつくるのだ。
つまり、この世界は一種の「まやかし」にすぎないということ。
あらゆる依存対象やあらゆる拒絶対象は要素に分解されて
自己の身体と精神も一瞬にして解体される。
俺が中学の時は、割と目立つタイプの人やリーダータイプの人とのつながりが大きかった。
自分自身が目立つことが好きだったし、割とみんなを取りまとめたり、スポーツの大会で合宿に行って騒いだり
俺がウォークインせずに成長していたら、間違いなく目立つやつらのグループに入っていたと思う。
それに、Cが女だということもあり、女に興味のないAの影響もあり、俺は比較的目立たない男子のポジションにいた。
目立たず、足を引っ張らず、波風を立てず、生きて行くには、同じように空気みたいな友達と一緒にいるのが一番だった。
頭のいいやつは周りなんか関係なく休み時間も勉強していた。でもそいつらみたいにはなりたくなかった。
不良グループももちろん学年に1つぐらいはあった。でもそいつらと関わらないようにした。
運動の出来るグループもいた。でも運動ができないふりをした。
地味で目立たなくて、かといっていじめられるグループでもなく、中庸の層を生きるやつといっしょに行動をする。
俺は徹底的にポジションを計算していた。一番ストレスのないポジションを獲得する事が大切だった。
俺は透明人間になりたかった。
クラスに一人は、空気の読めないやつとか、運動が出来ないやつとか、明らかに言動がヤバイやつがいた。
俺はそいつらが正直でうらやましかった。でもなかなかリスクが大きい。
そいつらと行動するという事は、クラスの中での自分のポジションを捨てるってことだ。
俺はひたすら目立たないように、足を引っ張らないように、存在感を消した。
どのグループにも所属せず、かといって空気が読めないわけでもなく、違和感なく溶け込むこと。
高校生活はひたすら自分自身を周囲に同調させるためだけに過ぎていった。
ここで俺が学んだことは、社会に出てから大きく役立つことになる。
日本の現代社会で生きていくということは、ひたすら周囲に同調していくということなのだ。
少数派のグループに属すことなく、多数派の行動様式を模倣し、同調していくこと。
俺が学校を休んでも、困るやつはいなかった。
ノートを借りにくるやつも、俺がいないと別のやつから借りていた。
俺はもう立派な透明人間だった。
所属するグループを神経質に吟味し、そして存在感を消すということ。
よく地味で目立たないやつが「空気みたいな存在」といわれるがそれは違う。
服装や言動などを極力地味で目立たなくすること、周囲に同調すること
それはにぎやかなグループに溶け込むときにも、同じように周囲に同調しなければならない。
同じようなノリと表情で、相手の話し方や性格を一瞬で見抜いて、うまく協調性を発揮すること。
みんなが笑っているときには笑うこと。
みんなが黙っているときには黙ること。
パーセントの世界だ。
俺は同じような地味で目立たない、でも成績も見た目も中の下、見たいなやつと一緒に
「どこかでグループを作らなくてはいけなくなったらそのときには手を組む」
というような暗黙の了解で生きていた。
お互いに俺らは一人で過ごしたかったのだ。
人間がうじゃうじゃいる動物くさい檻の中で。
じっと息を止めて、自分を押し殺して。
息を止めたまま走っていく。そうすれば俺はきっとこの世界できちんと透明人間になれる。
それが俺が出した答えだった。
吹奏楽部の男子部員は少数派で、それでも俺はこの選択が間違ってなかったと今でも思う。
もともとAは人間嫌いだったし、Cは女性なので、俺は同じぐらいの年の男子と一緒にいろいろな会話をするのが苦手だった。
テレビの話題や、女の子の話題、ムカつく男子の話題。
そいつらが関心を持っているのはもれなく人間で、Aのように幾何学や形而上学、物理学などに興味を持つものはまれだった。
俺はそういう会話にちゃんとついていって、目立ちすぎず、調子に乗りすぎず、ノリが悪すぎず、というふうに
うまく立ち回っていじられキャラをなんとか死に物狂いで逃れていた。
波風を立てずに、高校生活という限られた時間を、静かに、平穏にやり過ごす。
息を止めて走っていた間、そこに芽生えた何かしらの友情や恋愛は、俺にとっては単なる演技でしかなかった。
好きでもない女の子とつきあって永遠の愛を誓ったり、気が合うわけでもない友人と永遠の友情を誓ったりした。
メールアドレスが変われば、それで終わる関係だ。
俺はAが卒業アルバムをシュレッダーにかけたとき、将来絶対困ると思った。
それは、いつかやってくる、ある「普通の人間関係」において、必須になるアイテムだから。
それが「結婚」だ。
俺は大学でも、奇抜な格好をしたやつらを一瞬で見抜いて、そいつらに近づかないようにした。
全体の中でも目立つグループを見抜いて、挨拶ぐらいはするような距離感に保っていた。
講義中は前のほうに座る友達のいないやつを覚えて、かかわらないようにした。
後ろのほうにいる騒いでるやつらも顔ぐらいは覚えて、構内ですれ違ったときに会釈をするぐらいだ。
極力存在感を消すこと。それでいながら、中庸のグループにはきちんと所属すること。
目立つような行為や個人行動は危険でしかない。
一般的な軽めの運動サークルと、軽めの文化サークルをかけもちしていた。
簡単なアルバイトを始め、シフトをけっこう入れてもらっていた。
アパートは雑誌などを参考にしながら、「いかにも新入生の一人暮らしっぽい感じ」にした。
不釣合いな柄のベットカバーとカーテン、ほどよく散乱したペットボトル。
興味のない成人向けDVDやファッション雑誌も適度に購入し、本棚に置いた。
◆AZkstbOaJdMDさんってもしかして中に人がいるタイプのひとなのかな
生活のすべてが撮影用のセットみたいだった。
いつでも「パーセント」を意識して行動していた。
早すぎず、遅すぎず、目立ちすぎず、静か過ぎず
教室に入るタイミング、飲み会に参加するタイミング、メーリングリストに返信するタイミング。
誰かがやってからやる。そして最後にはならない。
はじめでもおわりでもない。
ボスにも、ぼっちにもならない。
匿名の、名前のない存在。
写真に写っているのに、どこにいるのかすぐに探せない存在。
笑っているのに、どこか生気のない表情をしている。
コンビニエンスストアで友人に会うと、相手が気づくかどうかを目の端っこで確認した。
失敗すれば無視したことになるし、タイミングを間違えれば無視されることになる。
人間関係で気を使うのは、自分が透明人間になるだけじゃない。
相手の記憶にいかに残らないようにするかということだ。
俺は集団に埋没し、そして必要最低限のノルマを消化し、そして毎日を消費する。
社会人になっても、様子を見て友人と付き合いをするようになった。
社会人になってからしばらくは、きちんとクラス会などに参加していた。
でも、3年が限度だ。社会人4年目からは、学生時代の人間関係は強制力がなくなる。
仲のいい友人がいつのまにか結婚して、いつのまにか母親や父親になった。
「結婚式に呼ぶかどうか?」
そのラインに入らないように、浅い友人関係を潜り抜けてきた。
これから先の生活では、これまでのように学校のコミュニティからは脱出できる。
それでも、「地域生活」というコミュニティからは逃れられない。
近所づきあいがはじまるのだ。
俺たちはまた、子供のPTAとか、町内会とか、あたらしいコミュニティに人間関係をシフトしていくだけだ。
そこでもまた、透明人間になることが試される。
「新入り」らしく振舞うこと、年代の壁を感じながらも、溶け込む努力をしなければならない。
所属する集団の多数派の価値観を踏襲していくこと。
10人いたら5人がやっていたら自分もやる。
4人で話すときは、2人がやっていたら自分もやる。
3人でやっているときは、自分だけがあまらないように神経を使う。
常に周りの多数派の人間を観察して、そこに自分を同調させること。
俺がこの世界で生きていくために導き出した結論は「%」という概念だった。
Aは「絶対値」そのものをゼロにしようとしていた。
Cはこの世界に存在するあらゆる「二極性」を消滅させようとしていた。
AとCが手を組んで開発したプログラムが「ANNIHILATION」つまり、対消滅だ。
この世界で息を止めて走っていくためのあらゆる優劣や善悪
すべては「結婚し、社会の中で適応する」ことから始まっているたくさんの争い。
つまらないプライド、劣等感、学歴、収入、ルックス。
そういったすべてのものは、一切価値を失う。
俺はそんな気がふれた人間と一緒に生活しながら、それでも適応していくために必死だった。
俺は透明人間になれればそれでいいのだ。
たとえ原子力発電所が地震で爆発して、大勢の人たちが犠牲になったとしても。
多数派の人間が死んだそのときは、俺も死ぬだろう。
それだけのことなのだ。
┃消滅の過程
1、あらゆる周波数
価値基準に対する考え方が変化する。
すべての価値基準が有するエネルギーの相対値は等しいという事が証明されることにより
すべての価値基準がフラットな位置づけになる。
中央集権的な考えは淘汰され、地域分権の考えが主流になる。
そこでは異なる価値観を持つ人々が交流するための「話し方」や「聴き方」が重要になる。
様々な大きさや波長を持つグラフの図形。
2、価値の消滅と回転の停止
あらゆる価値はその絶対値を失う。
結果的にすべての価値は消滅し、回転は停止する。
すべての価値基準の総体は合計すると0になる。
つまりある価値Aにはその対蹠点Bがあり、それらは2つで1つになっている。
結果的にすべてを同時に発生させて生じる波形はフラットであり
相対的な消滅によって価値は消滅し、回転は停止する。
水平線のような平行な図形。
3、出現
今までとは全く異なる形で、価値の出現が起こる。それは既存の価値体系とは全く異く質が異なる完全なものだ。
顕在意識と潜在意識は対消滅する。
僕が今一番後悔していることは、高校生のときに数学や理科の学習をないがしろにしていたということだ。
残念ながら、僕にとって生きるということは形而上学的な概念よりもないがしろにされている。
幾何学や形而上学の持つ概念の地図が、僕にとっての一番の関心ごとだ。
身近な人間関係や、社会の動向なんてどうでもよかった。
僕はただ単にそこにある真実を追い求めたい。
Bが膨大なエネルギーを人間関係や集団行動に費やす意味が理解できなかった。
僕はとにかく、さまざまな出来事を冷静に観察し、そしてそれらからさまざまなことを分析するのが好きだ。
東日本大震災で注目されたつながり、共有、愛。
笑顔やふれあいや優しさや絆。
そういった響きのよいとされる言葉に、僕は一切の価値を感じない。
このような考えにいたるには、やはり僕の疾患が関係している。
大学1年の9月に、僕はうつ状態に陥った。
そして躁状態になり、莫大なお金を浪費した。
そしてまたうつ状態になり、持ち物や人間関係を清算し
そしてまた躁状態になり、さまざまな活動に参加し、人間関係を広げ、持ち物を買う。
そしてまたうつ状態になり・・・僕はめまぐるしいジェットコースターに乗っていたまま、就職活動に突入した。
就職活動は今思えば地獄だった。
今までコミュニケーションと無縁で生きてきた僕が、これからどうやって人間と向き合っていけばいいのか。
人間関係をうまく処理してきたBは、僕がうつ状態と躁状態を繰り返すうちに、正常な人間関係を保てなくなり
大学3年の6月に沖縄にふらっと旅行に行ったきり、行方不明だった。
その後、8月の研修のあたりにもどってきて、なんとか研修を終え、そのまま主導権はBに移った。
Bが就職活動を始めたころ、僕はどうしてもこれから起きることを考えると就職活動なんて意味がないと思った。
僕が見た未来は、少なくとも数年後には発生する。
これから関東地方に就職したとしても、地震が怖いし、どうせ社会が終わるのだから、意味がないと思っていた。
もちろんそれを誰かに話すわけではない。
僕は適当に地元の企業に就職して、2012年の12月までは普通の社会人としての生活をBにやらせることにした。
BはSPIの本や面接のマニュアルを買い込み、現代の日本社会における正解をことごとく模倣していった。
また、卒業論文の製作に精力的に取り組み、一日のうち5時間を読書、3時間を執筆のための文献研究にあてた。
その生活を1年間続け、僕は次第に自分なりの「ゼロに近い状態でのフォーマル」という結論にたどり着いた。
装飾のない、無個性なスーツやかばんは、Bの生き方にも一致する。
そして無駄のないシンプルなデザインは、ビジネスシーンでも重宝する。
次第に「シンプル」「モノトーン」がスタンダードとされる社会人生活がやってきた。
その中で、僕はその「社会人の定番」というものが、わるくないと思えてきた。
たとえ飲み会や社内のいじめなどどこにでもあるわずらわしいものも、Bがなんとかしてくれる。
僕は社会人になってからも、徹底的に自分の世界を大切にした。
極力飲み会には参加しないし、お酒も飲まない。日常会話も必要最低限。
持ち物はシンプルでスタンダードなものにし、目立つことはしない。
休日も派手に遊び歩いたりせず、寝ているか、掃除をするぐらい。
僕はやがて、世間に自分と同じような省エネの生活をする人が多いというニュースを見て意外だと思った。
こんなふうに毎日を必要最低限で生きている人が自分のほかにもいるなんて信じられなかった。
車は運転して目的地までたどり着ければいいし、携帯電話も最新機種じゃなくていい。
メールと通話ができればそれでいい。
僕にとって、社会人になってもずっと続けていたことといえば、頭の中を整理することだった。
次第に「シンプル」「モノトーン」がスタンダードとされる社会人生活がやってきた。
その中で、僕はその「社会人の定番」というものが、わるくないと思えてきた。
たとえ飲み会や社内のいじめなどどこにでもあるわずらわしいものも、Bがなんとかしてくれる。
僕は社会人になってからも、徹底的に自分の世界を大切にした。
極力飲み会には参加しないし、お酒も飲まない。日常会話も必要最低限。
持ち物はシンプルでスタンダードなものにし、目立つことはしない。
休日も派手に遊び歩いたりせず、寝ているか、掃除をするぐらい。
僕はやがて、世間に自分と同じような省エネの生活をする人が多いというニュースを見て意外だと思った。
こんなふうに毎日を必要最低限で生きている人が自分のほかにもいるなんて信じられなかった。
車は運転して目的地までたどり着ければいいし、携帯電話も最新機種じゃなくていい。
メールと通話ができればそれでいい。
僕にとって、社会人になってもずっと続けていたことといえば、頭の中を整理することだった。
考えていることを、常に整理するということ。
僕は頭の中を、ひとつの空間だととらえていた。
そこにあるあらゆるものを、さっぱりと捨てる。
でも、捨てるためには、頭の中にある必要のない情報を忘れたり、消したりしなければならない。
僕は大学生のときに何度も身辺整理をして、死ぬための準備をしていた。
それで、だいぶきれいになったのだが、そのときに処分した昔もらった手紙や日記を
自分が死んだときに家族に発見されていたかと思うといてもたってもいられない。
その後も、念入りに自分画所有していたものを処分したのだが、けっこう大量に物は出てきて、辟易した。
自宅にあったものを処分したあたりには、だいぶすっきりしていた。
でも、頭の中にあるモヤモヤは消えていなかった。
僕は自分自身の精神で、いったい何が起きているのかを整理できていなかった。
大地震が起きて原子力発電所が爆発する、ということはわかっていたが、それを誰かに話すことはなかった。
一度だけ、大学生のときに、この話をしたことがある。
相手は僕が臨床を学んでいた女性で、僕がこの話をすると笑った。
先生は心理学を学ぶために九州に住むと言ったが、九州ではもうすぐ桜島が噴火するから危ないと僕は言った。
カナリア諸島の火山が噴火する前かそのあとに、九州では大きな噴火が起きる。
僕はそれを少なくとも2017年以降だと思うが、それが本当におきるかどうかはわからないのだ。
こんな状態で、毎日会社へ行き、仕事をしたり、あるいは学校へ行って勉強をしたり。
Bはとにかく透明になりたかったみたいだ。
でも僕は頭の中にある支離滅裂な情報をなんとか整理したかった。
僕は大学3年の春に、頭の中の整理を始めた。
方法は簡単で、思っていることを紙に書くこと。
そしてその書かれている内容を整理すること。
考えている内容の全体像を把握すること。
抽象度を高くすることで、情報量を少なくすることができる。
死ぬときに、「俺はこういうことを考えていたんだ」って安心して死ぬことができる。
僕はひたすら考えていることを紙に書き出していった。
家の中にあるたくさんの服や持ち物や小物を整理することは、簡単だった。
でも、頭の中を整理することは簡単なことではない。
僕は最初、この内容をA4用紙の裏に書いていた。
書くためには、ひとりになれる、静かな場所が必要だ。
僕は頭の中を整理するために、いろんな喫茶店に行った。
ホテルの一階にある喫茶店は品がよく、静かなのでよく行った。
マクドナルドは音がうるさかった。
ファミリーレストランも音がうるさかった。
ビジネスホテルは最適な環境だった。
ぼくはそうやって紙に情報を記入していった。
初めのころは、僕の頭の中にある情報の9割は社会に対する否定的な感情だった。
そして、残りの1割が、おなかがすいたとかねむいとかそういうことだった。
僕はその現実にショックを受けた。
頭の中にあるほぼすべてのものはごみ同然なのだ。
誰かに対する不満、何かに対する不満、そういったもので僕の頭は占拠されていた。
それまで漠然と抱いていた「ぼくのあたまのなかにはなにか大切なものがつまっている」
という幻想は、一気に崩れ去った。
死ぬまでに、頭の中を整理したい、と僕は思っていたが
頭の中にあるほぼすべては、ごみだったのだ。
僕はそのあとに、自分が持っていたブログやfacebook,twitter,mixiなどのアカウントを消した。
ひとつ残らず、自分の頭の中の情報を発信しているものは消した。
自分がこの世界に存在していた証拠を残したくなかった。
2ちゃんねるに書き込むことは絶対にいやだった。
でも、次第に僕の頭の中に、それらの不満とは関係ない情報が埋もれていることに気がついた。
「概念」だ。
授業中にやってくることもあれば、食事中にやってくることもあった。
それは生き物や霊や宇宙人などではなく、「概念」として存在しているのだ。
僕はその「概念」と向き合うことにはじめは戸惑った。
なにかしらの感情を持っているわけでもなく、かといって言葉を話すわけでもない。
ただひたすら、純粋に、透明に、「概念」として存在している。
それを見ることはできないし、かといって聞くことも、触ることもできない。
僕はその「概念」に耳を澄ましてみた。
正確には、それは感じることができないのだ。
すでに僕らの心の中に存在していて、それを再び見つけ出すような作業。
騒音にかき消されてしまうかすかな振動を聞き分ける作業。
僕はさっそく、それまで書いていたさまざまな表面的な精神活動に決着をつけ、概念の整理に取り掛かった。
頭の中を整理し始めて1年ぐらいは、表面的な内容しか出てこなかった。
それらはほぼすべてが不満で、僕はその内容をすべて捨てることにした。
そのあとにはじめた概念の整理は、大学4年からはじめて、その後も続いた。
すぐに終わるだろうと思っていたが、なかなか終わらなかった。
僕はその内容を誰かに見られてはいけないと思ったし、終わるまでは完成しないと思った。
その概念は、必ず終わりがやってくる。
そして、それまで僕は死ぬことはできない。
僕は概念専用のMOLESKINEというノートを購入し、その内容を記入していくことにした。
ノートの数は百冊を超えていたが、書き終わるたびに僕はその内容を整理し
抽象し、次のメモを開始した。
メモは切り刻んで捨てた。いつ僕が死んでも困らないように。
第一、僕の中には、僕以外にB、そしてCという存在がいて、メモをするときにそれらの内容を
どんなふうに整理すればいいかわからなかった。
僕にとって世界はゼロに近づくべきものであり、そしてその方法を僕は知りたかった。
頭の中にあるさまざまな思考を整理し、全体像を把握すること。
それはまた同時に、僕自身が僕自身について理解し、そしてきちんとした言葉の説明を行うことでもあった。
僕は頭の内容を整理していくに連れて、それが一種のメッセージに近いものを持っているということに気がついた。
ひとつは、純粋にゼロに近づいていくということ。
もうひとつは、相対的にゼロに近づいていくということ。
三つ目は、ある二つの相反する概念が、どちらも消滅するということ。
この3つの異なるベクトルの内容が、頭の中にはあるらしいということがわかった。
僕はこれらを統合した概念を知っていた。
それはSUPERFLATということだ。
相反する概念が対消滅してゼロになること。
適応するための世界も、そこに存在する自分も、等しくゼロになること。
それは僕が心のそこから願っていたこと、あるいは僕の思考そのものであり
そして頭の中にある概念を抽象した結果導き出される結論でもあった。
僕はそろそろ頭の中にあるものを整理して、そろそろそれが完成することを感じた。
そして、それは完成する前にBが2ちゃんねるに書き込んでしまうことになる。
メモです。
┃答えとしての透明
すべての価値は周波数でしかない。
それぞれの波長において大小が存在していて0からの絶対値を競っている。
それぞれの波長には、全く逆の波形を示す波長がある。
それによって波長は対消滅する。
すべての価値は、絶対値を持った「パズルの片方」でしかないのだ。
どの領域で何を目指そうと、すべての領域においてある1つの波長を適用することはできないし
また同時にある1つの波長にはその真逆の波長が存在する。
それらは無意識領域、あるいは潜在意識を反転させて生じている結果であり
僕たち人類は潜在意識と顕在意識を対消滅させて、世界の価値を消滅させ、回転を停止させるのだ。
┃蒸留
社会に適応する為に選んだ「透明」は純度を追求するあまり自分自身の消失を要求した。
僕は書かずにはいられない。書くことでようやくバランスがとれるから。
undermineの系譜。集団における適応の手段としての透明。
透明の概念は集団への適応から生まれた。
自分自身が透明になる事。それは集団への適応を前提としている。
みてってねでBさんたちは透明な世界に行ってしまったんですよね
今ここに書き込んでいる、あなたはDさんになるのですか?
肉体の本来の持ち主は消滅してるんですよね?
>>130 私が誰なのか、よくわかりませんが、持ち主でもAでもBでもCでもありません。
Dなのでしょうか。
俺がいつも気をつけていることは、なるべく話の流れに沿って、適度なタイミングで言葉を発すること。
なにも言わないと聞いてないみたいになるし、かといってしゃべりすぎると嫌われる。
こいつまたずっとひとりでしゃべってるよ、って。
テレビや天気予報やニュースの話題なんて、結局は会話するための素材でしかない。
結局はみんな、だれかとしゃべっている間はその集団に所属することができると思っているのだ。
そして俺はいつもその会話の内容がうすっぺらで、どうでもいいことを知っていた。
もちろんみんな知っているのだ。
何も考えないで生きていたいのだ。みんな。難しいことは嫌いだから。
何も考えなくてもいい映画とか、商業音楽とか、マスメディアとかに洗脳されて生きているのだ。
俺が一番苦痛だったのは、恋愛に関することだ。
Aは人間に興味がなかったし、Cは女性だったので、俺は友達との会話でセックスの話になったりすると
あいまいな相槌をうって場をしらけさせたりすることがあった。
俺は正直、恋愛なんてものは人間が都合よくいろんなつまらない価値をとってつけた妄想だと思う。
結局はみんなセックスがしたくなるからセックスをする。
子供が生まれるから育てなくてはいけない。
それ以上の理由が見つからない。
基本的には、本能でセックスがしたくなり、本能で子供をかわいいと思い、そして育てるのだろう。
俺はたぶんそういった恋愛に必要不可欠な「感情」ってものが備わっていないんだと思う。
唯一そういう感情を持っているCは女性だ。
これは後から書くことになるけど、CはCなりにいろいろと悩んでいた。それについてはまたあとで。
政治や経済についてのニュースや、近所のうわさ。
俺たちはいろんな情報を共有して、ネットワークを広げていく。
俺が考えていることは、もちろん、ほかの誰かと共有すべきだし、それは本音で言っているべきだ。
そんな考え方が最近主流になってきて、いろんなセミナーとかでも、共有、共有、とうるさい。
思考を共有しても、結局その母体の並び替えにしかならない。
人間が持っている思考なんて、結局いつも適応するために大部分が抑圧されてるんだから
いきなりアイディアを出してくださいなんていってもいいものが出てくるわけがない。
俺が思うに、大人になると同時に人間の脳はある程度形が決まってきて
つまり、同じような思考回路を使うようになっていて、その回路を変えるのは疲れると感じるようにできている。
だから俺らは大人になっても昔の曲を聴いてなつかしく感じるし、新しい曲を覚えようとしない。
大人になるにつれて年をとっていくけど、それと同時に社会はどんどん変化していく。
でも、思考パターンはずっと同じ状態でい続けようとする。
だから、大人になると新しい世代とのジェネレーションギャップを感じる。
新しい世代は次の価値観で生きていて、古い世代とはすでに違う頭の使い方をしているのだ。
たとえば、明日から中学生として人生をやり始めなければならないとしたら、相当疲れるだろう。
人間関係の方法や、スケジュールや、メディアとの距離感がぜんぜん違うのだから。
今考えれば俺が存在し始めたのはまだ15歳のときだったから、宇宙からきたCは
本当にわけがわからない状態だっただろう。
俺はただ単に透明人間を目指して適応してきた。それだけだ。
多数派の価値観を模倣すれば、どんな場所でも生きていける。
それが俺の信念なんだと思う。
周りにいる人と、同じようなことを考えて人は生きているんだろう。
不平不満だらけの人間の周囲には、不平不満だらけの人間がいるに違いない。
毎日を一生懸命生きている人間の周囲には、同じように一生懸命生きている人間がいるに違いない。
俺らが持っているいろんな持ち物とか、所属する集団とか。
そういったものは、自分が選べないものと選べるものがある。
めっちゃ荒れてる中学校に転校してしまうかもしれない。
陰湿なイジメが絶えない職場に転職してしまうかもしれない。
それを引き寄せてるのは自分なんだ、なんて成功哲学の本があるけど
結局はその集団の多数派の価値観を変えない限り、人間は変わらない。
結局日本人は、みんなが船から海に飛び込めば、自分も飛び込むような民族だ。
あくまで相対的で、あくまで他人のことを考える。
平均や常識にこだわる。
だけどどこかで、自分らしさや特別さにもだれかが気づいてくれることを待っている。
だからこそ、いつも他人と自分を比較してしまうし、自分を高めてくれる言葉に引っかかってしまう。
集団生活をする上で役立っている常識は、いつしか自分の思考すらもゆがませていく。
大多数の人間が考えていることを自分も考えていれば、安心かもしれない。
でも果たしてその考えがいつまで続くだろう。
抽象度の低い情報を頭の中に詰め込んで
同僚や上司の愚痴を言うことでコミュニティを形成して
そのコミュニティがいつまでつづくだろう?
そんなことは考えてはいけない。
最後まで走り続けるには、この世界に疑問を持つことは禁止されているのだ。
お互いに監視するようにできている。
何か変わったことをするやつは、いつも冷たい目で見られるのだ。
Aが情報を公開しなかったのは、そのせいもある。
個人が特定されてしまうと、その未来に危険が迫る。
それは俺がいつもやってるような、周りに合わせてく意味での透明ということができなくなるからだ。
Aはそのことを知っていた。
だからこそ、完成させるまでは誰にも見せないようにこっそりと作業を続けていた。
俺は他愛もない話とか、常識とか、世間話とか、そういうものに意味はないと思ってる。
でも、まわりのやつもそういうことしか考えてないかって言うと、みんないろいろ考えてる。
その考えてる頭の中身ってのは、いくら崇高な理念だったり思想だったり
そういうものと、テレビの話とか誰がかわいいとかそんなくだらないものも
結局は一緒なんだよ。
俺らの頭の中は、常に活動しているんだけど
それはある一定のリズムで活動する周波数を発しているだけであって
その内容がたとえばグラビアアイドルのことであっても、哲学者の思想であっても
それはどっちもかわらないものなんだ。
だったら、好きなものや、楽しいものを考えて生きてたほうがいいだろう?
俺はたぶん、死ぬまでろくなことを考えないで死ぬんだろうなと思ってる。
Aは俺が考えるようなことをくだらないというんだろうけど
それでもCがいうように、楽しく笑ったり、ないたり、そうやって
人間として生きていくことは、なによりもすばらしいものなのかもしれない。
俺は今までの人生を俺として生きてくる中で
これといった感動もなく
ただ毎日を機械的に、あるいは機械的であるための死に物狂いの努力によって生きてきた。
だからこそ、今こうやって社会に適応できているのだ。
Aが持っている疾患は感情に関するもので、理性に関するものではない。
こうして俺が話せるのは、Aがいま軽い躁状態にあるからだ。
Aの意識はどこかへ消えてしまったようだが、それでも俺の体にはAの残した回路が残っている。mdh
俺らが毎日考えてること、それはたとえどんなことであっても、みんな平等に
俺らの周波数を発しているだけだ。
そのあらゆる周波数を統合すると、どんな音になると思う?
それが「ANNIHILATION」の答えだ。
俺らの周波数には、それぞれ相反する周波数が存在している。
その周波数の持ち主と出会うことで、俺らの周波数は消滅するようにできている。
運命の人との出会いは、その周波数の対消滅によって起こる。
その相手が異性だとは限らない。
Cは女性だが、俺の体は男性だ。
Cの恋愛は俺の透明人間への努力によって抑圧されている。
メモです。
┃仮説
1と0の両立について考えるとき、人生の基準を0に置いた場合、集団での生活においては、個を完全に抑圧する事により
相対的な自己の割合を限りなく0にする、ということがいえる。そこでは個の生活は完全に価値を持たないものであり、それを目指していることでもある。
ビデオカメラやボイスレコーダーに人の記憶に違和感なく溶け込むこと。
限りなく存在感のないスパイのような幽霊のような存在。
まるで
はじめから
そこには誰も
いなかったみたいに。
┃非価値について
既存の価値体系を自動的に破壊する「非価値」
「価値」は限りなく相対化され、やがて消滅する。
あらゆる価値体系からの脱却こそが、出口から脱却するということ。
既存のすべて の価値にNOを言うという事。
「価値」からの脱却。それこそが僕が目指すものだ。
┃最も抽象度の高い領域へ
価値について考える時、そこには既に「どの価値にするか?」という問いが存在している。
それは「どの大学にいく?」「どの会社に就職する?」といった、既に決められた領域におけるルールだ。
それに対して、何も選択しない、という極めて消極的な逸脱の方法がある。
それは既存のすべての価値の否定、すなわち「価値」的なものからの脱却だ。
価値体系とは、「有」の可能性におけるいくつかの選択肢に過ぎない。
非価値とはあらゆる有価値と無価値を含んだ是価値からの脱却であり、非価値の先には全く異なる世界が広がっている。
┃非価値の先へ、あるいは生と死について。
有価値と無価値を内包した是価値、すなわち平成的な、あまりに平成的な思考レベルからの脱却こそが
価値の消滅と回転の停止であり、是価値から非価値への転換が透明、出口、スーパーフラットな世界だ。
是価値から非価値への移行に伴い、二回の浸食が起こる。一回目は水による浸食であり、二回目は光による浸食である。
これらのサインの後に、是価値から非価値への移行は行われる。
非価値への移行が行われると、是価値と非価値を含んだ1つ上の概念が出現する。
それは、有価値=透明、という概念を統括する<視覚>というレベルだ。
その先には、異なる感覚の世界が広がっている。
聴覚のレベルもあれば、触角のレベルもあるかもしれない。
それぞれのレベルで、是ー非、有ー無が存在している。それらの感覚の先には
「感覚」という概念が存在しており、これらの感覚を総称すると「非言語」に行きつく。
非言語の反対側には言語があり、その上には記号その上には記号があり、意味があり、無意味があり、是意味があり、非意味があり
さらに上の概念へと続く。
「透明」とは永遠に続く概念のフォルダツリーの通過点に過ぎず、回転の停止は1つ上の概念へ移動するためには必要不可欠である。
そのため回転はある領域の固定、停止とセットになっている。
まわるということはその場にとどまることであり、とまるということはその場を離れるということなのだ。
移動する、脱出する為には止まらなければならない。
生きるという事はその場に留まることであり、死ぬという事はその場を離れるということだ。
ようやくここまできた。
僕は今まで感情というものときちんと向き合ってきたことがあるだろうか。
結論から言えば、たとえどんなにウキウキしても、どんなに落ち込んでも
淡々と生きていくことが一番の正解だ。
簡単に説明すると、感情というのはただ単に人間についているつまらない機能でしかなく
それに左右されるなんてとってもつまらないことだし
なんといってもとても危険なことだ。
僕は「双極性障害」という精神疾患に罹患して以来
感情を単なる足かせでしかないと感じる。
感情に流されることなく、淡々と、さまざまなものをゼロに近づけていくこと。
そしてそれを死ぬまで続けるということ。
僕は機械みたいに、淡々と生きていくということを選択した。
いろいろな感情は、たまりすぎると病気になる。
その病気は、体に出ることもあるし、心に出ることもある。
感情を溜め込んだ結果、感情の病気になるということはあるかもしれないが、
僕の場合、直接的な原因は睡眠時間を削って生活していたことだった。
アルバイトを夜の10時までやって、そのあと朝の七時まで、さらに七時半から別のバイト
そこから学校に行って、バイトがなければ寝る、あればバイト。
そんな生活をしていたからだろう、僕はすぐに病気になってしまった。
いろいろなサイトでうつ状態に関する情報を見れる時代になった。
うつ状態は、簡単に言うとこの世のすべてに対する執着がなくなる状態だ。
持ち物もいらないし、人間関係も切りたくなる。
何よりも、自分自身がこの世に存在していることがいやでたまらない。
だから死にたいけど、死ぬと家族や知人や同僚に迷惑がかかる。
毎日、毎日、死にたい気持ちと戦っていた。
精神疾患に対する偏見が少しずつ減ってきたことにも、僕は驚きを感じた。
はじめは駅前の脳神経外科で「うつ病」の診断を受けていたので
大量の向精神薬を飲まされた。
僕はそれで病気が治ると思っていたし、家族も薬を飲むこと、先生の言うとおりにすることが一番だと
そういって僕が学校に行かないことを責めた。
うつ状態になった人にしか、このつらさはわからないだろう。
友達から来たメールに返信するだけの気力がなかった。
本当に本当に毎日がつらくて、もう朝なんて来なければいいのに、と思って眠った。
夜中に目が覚めて、そして早朝に目が覚めた。
僕はこのことを誰かに相談することもできなかった。
そしてある結論に達した。
「感情は単なる機能でしかない」
そこまでして透明人間になろうとしたあなたが今も生きているのは何故ですか?
不謹慎な事言ってすみません
でもいっそ自殺でもすれば何もかも捨てて楽になれていいじゃないか、
なんて事をあなたのレスを見ながら思ったりしたんですが、
そうしなかったのは結局なんでなのかよく分からなかったので
今はいつ死んでもいいように準備している段階なんですか?
それとも概念とか形而上学的な物と向き合うのに使命感や意義を感じてるから生きてるんでしょうか
やがて、死にたい、という気持ちにも価値を感じなくなっていた。
それまでは、体を感情に支配されて、その結果行動をして、後悔することが多かった。
でも、感情はあくまで感情でしかなく、その感情は徹底的に放置するしかないのだ。
たしかに感情はとても激しく、抗うことはできない。
それでも、淡々と、感情に流されることなく、己の信じる道を進んでいくしかないのだ。
それは僕の場合、徹底的に自分の思考を整理したことで得られた結論でもあったし
すべての行為が己の感情や思いつきといったものではなく、信念に基づいているべきだという
僕の哲学のようなものだった。
僕はそのとき相当薬に依存していて、大学2年の1月に医師に無断で服薬を中止した。
そのときのことを今でも忘れない。
世界が2秒ごとに点滅して、はげしいめまいがやってきた。
相当危険な薬を僕は飲まされていたのだ。
150 :
◆jxfqumhvrngm :2012/10/13(土) 17:21:38.79 ID:NMzUy56e0
>>148 今も生きている理由は、この物語を記録として残しておくためです。
今はいつ死んでもいいような準備としてこの物語を完成させたいと思っています。
やがて、死にたい、という気持ちにも価値を感じなくなっていた。
それまでは、体を感情に支配されて、その結果行動をして、後悔することが多かった。
でも、感情はあくまで感情でしかなく、その感情は徹底的に放置するしかないのだ。
たしかに感情はとても激しく、抗うことはできない。
それでも、淡々と、感情に流されることなく、己の信じる道を進んでいくしかないのだ。
それは僕の場合、徹底的に自分の思考を整理したことで得られた結論でもあったし
すべての行為が己の感情や思いつきといったものではなく、信念に基づいているべきだという
僕の哲学のようなものだった。
僕はそのとき相当薬に依存していて、大学2年の1月に医師に無断で服薬を中止した。
そのときのことを今でも忘れない。
世界が2秒ごとに点滅して、はげしいめまいがやってきた。
相当危険な薬を僕は飲まされていたのだ。
その後、なんとか薬物への依存を断ち切って、僕はナチュラルな生活へと移行していた。
生活の中にミネラルウォーターやパワーストーンや塩が入り込んできた。
麻の素材の服や、素足、サンダルを好んだ。
僕はパタゴニアやノースフェイスのジャケットを買い、自転車で遠くへ旅行に出かけた。
ヒップホップやレゲエを聴き、一気にアウトドアの生活に切り替えた。
もちろん、それが躁状態だったと今ではわかる。
でも、その生活は楽しかった。
自給自足、そして自然と調和した生き方。
僕は人間や社会、政治や経済といったものにまったく関心がない。
自然科学や情報技術に興味がある。
だからこそ、この転換は方向的には近いものがあり、僕はこの感覚で生きるということを
とても心地よく感じていた。
計画を立てずに旅行に行ったり
海辺でキャンプして海に沈む夕日を眺めたり。
153 :
◆M47IjFMsbaXs :2012/10/13(土) 17:28:05.34 ID:NMzUy56e0
全部で8人いるってことだよ
中に?
>>150 そこもよく分からないんですよね…
プログラムの発動のためには2chに書き込んで色んな人の無意識に影響を与える必要があった
というのは以前の書き込みで見ました(間違ってたらすんません)
でも記録だとか何かを「残す」のと「消滅」は相反したり矛盾する物だと思うんですが、そうではないんでしょうか?
「自分が死んでからこの世界がどうなろうと知った事じゃないしどうでもいい」みたいに自分は思うんですけど、
今の◆AZkstbOaJdMDさんは死んだ後のこの世界についてどういうスタンスなのでしょうか?
今は自分が死んで周囲に迷惑かけたら嫌だなとか、思いますか?
そして僕はそのまま研修に入り、急激にBがまdた価値観を主導してしまったので
たくさんのテントやコッヘルやアウトドアジャケットやバックパックやジム用品は
リサイクルショップや古着屋へと持ち込まれることになる。
一度躁状態に入ると、買い物に歯止めが利かなくなる。
就職活動のときは、さまざまなスーツ系のブランドのかばんや小物を買い揃えた。
社会人になってからは、アート系のデザインソフトを使うために本やDVDやパソコンを買いあさった。
そしてやってくるうつ状態のとき。
あらゆる所有しているものを売ることでしか安心できないので
僕はまたいくつもの物を手放すことになった。
結果的に身の回りに残ったものもたしかに少ないが
僕が今まで生きてきた中で、今まで残っている感情も何一つない。
あーでもどうなろうと知った事じゃないとまでは言い切れないかなあ
せっかく生まれたこの体だし自殺よりは別の魂か何かに体を明け渡す方が有意義な気がする
俺も意図的にウォークインできればいいのに…
卒業アルバムをシュレッダーにかけ、手紙や写真をシュレッダーにかけ
燃えるごみとして処分するまでの間、僕はとても落ち着いていた。
会社を辞めたいと本気で思ったとき
僕は会社にある自分で管理していたたくさんの資料や書類をPDFファイルにし
すべてシュレッダーにかけて処分した。
その後、いつ自分がやめてもいいようにマニュアルを作ったり、パスワードを共有したりした。
そうやって、いつ自分がいなくなってもいいような仕事のやりかたをはじめたら
だいぶ楽になった。
仕事をいつクビになってもいい気楽さと
会社がいつ倒産してもいい気楽さ
人間関係もドライに割り切って
朝起きたときに会社に行きたくないと思うこともなくなった。
何かに対して、何かしらの感情を抱く、ということが
僕はなくなってしまった。
そして
その状態であるようにいつも心がけている。
いやなことはあるし、でもそれをためないことが大切だ。
モヤモヤは書き出してみれば単なるごみであることがわかるし
さまざまな感情は自分の主人ではなく
あくまで付随して発生する、人間についている機能に過ぎない
僕はそう思う。
Bが笑ったり泣いたり、TPOに応じた感情表現を身につけてきたおかげで
僕はそれなりに面倒な人間関係を一時的に通過することができた。
でも、そのときに僕も、Bも一切感情を持っていなかったのだ。
空虚な過去に見えるかもしれないが
感情とは結局は霧のようなもので
発生するとまわりが見えなくなる。
いつもクリアな状態にしていたいと僕は思うし、そして
クリアな状態をめざしている。
メモです。
┃0<x<1、0<y<1の時、円の面積が最大となるような点Pの座標を求めよ
日常は価値によって構成されている。必要な視点は価値を超越しなければ得ることができない。
それは全ての価値をフラットに扱うための視点だ。
視覚、聴覚、嗅覚の分野は、何かをデザインする際に必要不可欠となる。
3つの柱で、生活をデザインしていったら、どんなに楽しいだろう。
空間の抽象度でいえば、「地球」レベルを脱するには少なくとも「非価値」が必要になる。
つまり、価値判断を入れずに対象を見ることが「あらゆる周波数」の獲得には必要になるのだ。
変わるためにはいったん立ち止まり、「今」いる瞬間に分かれを告げなければならない。
その「変容」に必要なのは「脱却」すること。(時間の超越)
今までずっと探していたのは、すべてを統合する概念だ。
>>155 矛盾します。しかしそれを合理的に解決することは不可能です。
自分が死んで迷惑がかかるということに対しては不安はありません。
このAとBの物語にはウォークインのヒントが書かれています。
所有、所属、理性、感性
これらの領域での絶対的あるいは相対的透明の意味と生きることについて
最終的に水と光の浸食に耐えうるものが本来あなたが持っているものです。
>>154 ◆jxfqumhvrngm彼らは私の中に最近出現した人達です。
先ほど全員の記憶が私(D)に開通し、トリップが判明しました。
◆M47IjFMsbaXsこのトリップは戸田くんです。同じ部屋にいます。
A、B、C、私(D)、へんてこ、サキソフォン、床ずれ、わんぱくの8人です。
彼らは正八面体のパーツです。
みんなが笑ったら笑う。
みんなが泣いたら泣く。
みんなが喜んだら喜ぶ。
みんなが怒ったら怒る。
それだけだ。ちゃんとあわせていれば大丈夫。
みんなが嫌うやつは嫌う。
みんなが好きなやつは好きになる。
感情とは集団における共通言語のようなもので
俺らはいつも他人と感情を共有しながら
その場をやり過ごす。
物心ついたときの持ち主は、笑うときは笑う、まじめなときはまじめになる
そういう極端な感情表現が多かった。
同じ場所で撮った二枚の写真がある。
一枚目はとても楽しそうに、大きな口をあけて全身で笑っている。
二枚目は深刻な顔をして、一点を見つめて何かを考えている。
俺はどちらかといえば豪快な笑い方をしてみたいけど
大きい声を出して笑うと目立つし、あんまりそういうことはない。
高校のときに同じクラスだった「彼」とはよく一緒に笑った。
そいつはいつも単独行動で、あきらかに挙動不審で
中学校のときにいじめられていたらしく、高校ではいじめられてはいなかったものの
完全に浮いていた。
164 :
154:2012/10/13(土) 18:50:47.19 ID:zIIOBQQ30
そうか僕と一緒だね
俺はそういうやつとなるべく付き合わないようにしてた。
でも休み時間になると、そいつが教室の前に来てこっちを見てたりした。
最初はもうかかわりたくなくて、完全に無視してた。
俺が急に透明人間を目指したからだ。
前までは仲良くしてたのに、急に俺が空気を読み出したもんだから、あいつはもう友達がいない。
俺は完全にそいつを無視してたし、気にもしてなかった。
そいつは修学旅行のグループ分けのあたりに学校にこなくなった。
高校でも不登校になるのか、俺は心配になった。
正直、自殺でもしてるんじゃないかと思った。
何度も、電話しようと思った。
でも、やめた。
俺はちゃんとしたやつらと、ちゃんとした学校生活を送るんだ。
死ぬほど忙しい生活を送っているときに限って、その「彼」が夜に電話をかけてきたりした。
話してみると、どうでもいい内容で、自分が好きなゲームの話とか
あるいは本当に的を得ない話とか
結局問い詰めると、「会話がしたいから電話した」ということだった。
俺は迷惑に感じて、ある日そいつにはっきり言った。
「迷惑だからもうこれ以上俺にかかわらないでくれないかな」
彼はそれから学校に来なくなった。
俺は急がしい毎日を送るのだ。
あんなやつにかまっている時間があったら、センター試験に向けて英単語を暗記したほうがましだ。
俺は俺なりにちゃんと生きてるつもりだった。
笑うタイミング。挨拶するときの、明るすぎず暗すぎない表情。
でも、そんなの全部うそっぱちだ。
お面をかぶっているならまだしも
俺には自分の顔がないのだ。
のっぺらぼうが能面をつけて生活しているような感じだ。
Aは人間的な感情表現を嫌っていたが、俺はそんな人間的な、あまりに人間的ないろんなものが
すっぱりと抜け落ちてしまっていて
親戚や家族が死んだ時にすら
何も感じなかったのだ。
センター試験の2週間前、朝起きると、どうしてもいやな予感がして、学校に行きたくない日があった。
俺は時間ギリギリまで寝ていて、冬だったから電車に乗る時間までに起きないといけなかった。
でもいやで、でも休むとそれはそれで目立つし、友達にノートを借りたりするのもいやだったので
行きたくないながらも無理をして学校へいった。
するとお昼ぐらいに、じいちゃんが死にそうだと連絡がはいった。
俺はなんとなく、知っていた。
その日に誰かが死ぬということを知っていた。
というのも、そのころ、おかしなことが起きていた。
センター試験対策で、俺は恥ずかしい話だが
単語や文法、歴史、公式をテープに吹き込んでいた。
それを電車や車の移動中に耳で聞いて、覚えていたのだ。
そのときに、なぜかテープに録音した音が2倍速で録音されることがよくあった。
その音を聴いた瞬間、「14日」というような数字が目の前に現れて
そしてそれはカウントダウンを始める。
じいちゃんが死ぬ14日前に、その奇妙な音が録音された。
俺はカレンダーに丸をつけた。
そしてじいちゃんは死んだ。
俺は葬式で泣かなかったと思う。
父ちゃんは泣いていた。
母ちゃんは、ここだけの話だが、じいちゃんとけんかばかりしていて、いつも「死ねばいいのに!」
と言っていたので、あんまり悲しくないかと思ったが泣いていた。
ばあちゃんは泣き崩れて大変なことになるかと思いきや寝込んでしまい、葬式の最中も寝込んでいた。
ねえちゃんも泣いていた。
俺は泣こうと思ったが、なんだか泣けなかった。
乾いていた。
完全に、誰か人間が一人この世を去ったということが
どういうことなのかよくわからなかった。
ただ命がひとつ終わった
それだけだった。
俺は終始無言で、みんなに合わせて泣くことができなかった自分を冷静ににらんでいた。
俺は大学で結局Aが発症した「双極性障害」のうつ状態が原因で
ほとんどの単位をギリギリでしか取得できなかったし
とてもじゃないけど、自分がやりたい仕事とか、教師という選択肢を選ぶことは不可能だった。
なんとか留年せずに卒業できたが、それも計画的に単位をとらないようにしただけで
Aの「最低限のノルマをこなす」という信念に基づいたものだった。
次第に俺が学校に行かなくなり、Aが選んだ道とはいえ、関係が修復不可能な状態にあるのが、大学の人間関係だ。
その後も、何か試験があるとこのときの方法を使って勉強をしている。
Aが目指していた「教科書を自宅におきっぱなしにしてかばんを軽くする」ために、覚えるべき情報を
音にして、それを聞くことで、情報を紙媒体から音媒体にした。
もちろん、原稿を作るためには、あるていど内容を編集しなければならない。
それが「ノートをとること」であり、情報をいかに短く簡潔にまとめるか
その編集作業を教科書1冊分、要点を体系化し、まとめ、声に出して読み
それを自分で聞く
その作業を繰り返して、結局Aは教科書を持たずに要点を凝縮したメモ帳1冊でセンター試験を受けた。
中には大量の参考書を持ち込む人もいた。でもそいつらはたいてい、勉強ができないやつらだ。
勉強は、いかに覚えるかではなくて、いかに忘れるかだ。
大切なところだけを残して、要らない情報はどんどん捨てていく。
ただし、全体像を一通り把握すること。日本地図の詳細を覚えている人間はいないのだ。
俺は結局、みんなが爆笑しているときに、あわてて笑い、自分の笑顔が引きつっていないかにおびえながら
みんなが泣いているときに、必要な涙が出てこなくて、必死で悲しいふりをした。
うれしいことも、かなしいことも、おもいだしてごらん
俺にはそれがみあたらない。
どこをさがしてもないのだ。
Cはそれを悲しいことだというが、Aは当然のことだと言う。
人間はいつも感情に支配されているくせに、日常で必要とされるのは結婚や出産に対する笑い
そして死に対する悲しみ
それぐらいしかないのだろう。
それ以外のすべての日常は、愛想笑いとみせかけの同情で成り立っている。
AとBの透明に関する記述をこれで終了します。
CとBの話は続くかどうか未定ですが、続く場合はこちらに書き込みます。
質問等ありましたら書き込んでみて下さい。
18日にまた来る予定です。
それでは。
>>172 >>155です、レスどうも
今後の書き込みも楽しみにしてます
あと質問と言うか感想ですが…
なんとなくですが、無意識や潜在意識というのがあなたの記録の中で凄く重要なキーワードの様な気がしました
「無意識・潜在意識」も「出口」も我々のすぐそばにあるという点では共通してるなぁと
174 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/14(日) 19:25:19.07 ID:8fQiyF+kO
時系列がさっぱりわからない
あなたは今何歳なの?
175 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 06:42:57.03 ID:m1BYcV3J0
>>173 ありがとうございます。
かなり鋭いですね。出口のひとつ「もう一人の自分」のことです。
>>178 ありがとうございます。
ユングの集合無意識を利用したものが透明のプログラムです。
私は中学校の時には、この持ち主の体にいましたが
そのときは本当に毎日がどうしたらいいかまったくわかりませんでした。
人間の生活様式、思考パターン、そういったものがどのように機能しているのか。
友達、先生、家族。
そのような人間関係の中で、私たちは生活していますが
私の頭の中には、地球上で生活している人間の生活というものが
とても滑稽に思われたのです。
戦争や資源の浪費をして、どこへ行こうとしているのかわからない。
地球規模の環境問題を解決しなければ、この先のカタストロフィは防げない。
一刻も早く、環境問題を解決する必要があると思いました。
人間の価値観を変えることは不可能だという結論に達し
そして私はA、Bと一緒に未来を見ました。
私は人間が持つ本来の魂の輝きを、絶望的な未来において、取り戻してほしかった。
私は内なるエネルギーによる癒しを広げることが使命だと思っていました。
将来の職業についても、既に決めていました。
絶望しきった未来で、再び歩き出せるような支援をすること。
そのためには、やはり癒し系、といわれるような職業が必要でした。
私は傷ついた人を癒す仕事をしたい、と本気で思い
そして目指すことにしたのです。
中学校3年生のときでした。
日常生活を行ううえでは、勉強や人間関係や運動や恋愛や
さまざまなことが立て続けに発生します。
それでも、私はぶれることなく、癒し系の職業を目指していました。
非言語領域の活動を選択したのは、私がしばらく言語の利用ができない状況になり
音楽や美術作品に助けられたことがあるからです。
私は人間としてこの世界にきた理由をはっきりとわかっていました。
それは深い愛と感謝の気持ちで、人間が持つ本来の光を取り戻してもらうことなのです。
私はそのころ、同じクラスの男の子と一緒に話すようになりました。
たしか、もう1月か2月か、そのころになって、数学の追試を受けていたときに
数学の得意なAが行方不明になった時期があり
私もBも勉強が苦手なので、追試を4回受け、私と彼が残っていたのでした。
私は彼と話すようになりました。
Bは彼を嫌っていましたが、私は彼を好きになりました。
正直で飾らない、思 いやりのある、誠実な人でした。
春休みに、彼が自宅に呼んでくれて、彼が大切にしている本やゲームや
近所の場所をおしえてくれました。
私は高校生でしたが、彼と一緒に二人で部屋にいると
無性に彼の体に触れたいと思うようになり
そしてBの強靭な理性によってそれはコントロールされていました。
高校2年になり、私は彼と登下校を一緒にするようになりましたが
Bがかなり嫌っていたため、話さなくなりました。
Bはそのとき、相当神経質になっていて
Aもそのとき、大量にメモを書いていました。
破壊の概念のような、霧のようなものは高校2年生のときに常にBに付きまとっていました。
それが何なのか、私にもわかりません。
そして彼は学校を休むようになり、その まま卒業まで話さなかったように思います。
彼とは高校3年生の文化祭で少し話をし
その後、なんとか担任の先生の好意で単位をもらい卒業したらしいという話を
友人から聞きました。
彼は私のことが純粋に友達として好きなようでしたが
Bは彼のことが大嫌いで
私は彼に対して好意を抱いていました。
Aは男性にも女性にも恋愛感情を抱いたことはなく
人間が嫌いなようでした。
私の感情は、Bにとっては常軌を逸脱するものであり
徹底的に封印されました。
Bはどこかさめているところがあるので
女の子とキスをしていても何も感じていないのがわかり
一般的に適応するために付き合うことに何の意味があるのか
それでも私のように感情が社会的に不適切なのであれば
それを抑圧することも仕方ないのかなと思っていました。
相変わらず社会は、いい学校、いい会社、いい車
そんな価値観で動いていて
Aの書くメモは水と光の浸食のことを表していて
Bの日常は古い価値観で満たされていて
私は、たとえ自分ひとりが地球で未来を変えようとしても
そのまえに日常生活に適応しなければならないことに
とても大きなストレスを感じました。
人間として生活する以上
おなかがすいたり、眠くなったり、そして
恋愛感情が生まれるのです。
それはとてもすてきなことだと思いましたが
それはそれでやっかいなことなのだと
Aのようにすべてを捨てたほうが楽なのかもしれないと
Bは考えていたのかもしれません。
ここまでがCのお話です。ここからはBのお話です。
まずはじめに、俺がなぜこの話をわざわざインターネットで公開しているかというと
そのねらいは大きく分けて2つある。
ひとつは、この文章を読んでいる人たちの潜在意識を通してプログラムを開始すること。
これはプログラムを作った男性、つまり戸田くんと俺とで決めたことだ。
もうひとつは、この文章を遺書として残しておくことで、君に伝えることができるからだ。
この文章はある人に向けて書かれているが、あえて不特定多数の人が見る場所で
匿名で書くことにした。俺は匿名でこのプログラムを開始し、そして君にこの文章の
まとめられたURLを教えるだろう。そのころ、俺はもうこの世界にはいない。
俺もまた、出口を見つけたからだ。
俺は 先に行く。そしてもうこの世界にはもどってこない。
これから話すのは、君に知っていてほしかったことだ。
今まで話せなくてごめん。でも、どうしてもいつか伝えたいと思っていた。
ショックな内容かもしれないが、ぼくはこの記録を書くことに決めた。
そして、君がこの物語を読み終わるころには俺は出口から脱出している。
2012年の10月18日になった瞬間に、俺は消滅する。
一見さわやかなスマイル、そして無駄に備わった持久力
特に苦労することなく学校の勉強をクリアする程度の頭脳
合唱コンクールで伴奏を弾ける程度のピアノの腕
こういった恵まれた肉体の能力のおかげで、俺は中学生ぐらいまでの期間を
とても快適に過ごすことができた。
運動や勉強ができればあ る程度クラスでもいいポジションにいられるし
楽器の腕やさわやかな外見があれば異性や教師からの評価も高い。
目立つ存在で、そして自信がある様子は
たとえば年下の女子からは憧れの対象になるかもしれないし
周囲の同性からは憎まれていたかもしれない。
この時期、俺は相当調子に乗っていたし、(正確には持ち主だが)
いろんな人を傷つけて生きていたと思う。
思春期になると、今までの女友達との快適な距離感は失われ
気軽に話をすることが難しくなっていた。
一緒に下校していた女友達とは別々に帰るようになり
もともとサッカーや野球よりもおしゃべりが好きだった持ち主は
このころから少し内向的になっていたと思う。
いろんな女の子と話をするのが好き で、でもそれは別に
好きだからというわけではなく、ただ単に、女の子としゃべっていたほうが楽しいからだ。
中学校に入ると、基本的に持ち主はどのグループにも所属せず
読書をしたり、文章を書いたり、自然を観察したり
個人行動が多くなっていた。
もちろん陸上記録会や駅伝、水泳大会などには出場していたし
部活動でも部長をしていた。生徒会、委員会でもリーダーをやっていた。
中学校では、特にこれといった恋愛もなく過ごしていたように思う。
高校で出会ったのが、同じ部活動で同じ楽器を担当していた子で
俺は彼女と一緒にいろんなことを話し、そしていろんなことをした。
楽器には特定の周波数があり、そしてその周波数も
演奏する人によって音色が異なる ようにできている。
長く演奏した楽器は、持ち主の癖がついているし
楽器を演奏する人の性格も、楽器によってだいたい分かれていることが多い。
金管楽器を担当する人は、明るい人が多いし
木管楽器を担当する人は、繊細な人や静かな人が多い。
パーカッションを担当する人は、面白い人が多いし
弦楽器を担当する人は、表情が豊かな人が多い。
そして指揮を担当する人は、リーダータイプの人が多い。
俺たちは同じクラスで、行事でも同じ活動をしていたので自然に仲良くなり
そしていろいろな話をしたような気がするが、あまり覚えていない。
2年のときに、彼女から一度告白をされた。
俺はそのとき大学受験の準備で忙しくなっていて
さらにAのメモが本格化した時期 でもあり
正直なところ、精神的な余裕がなかったので、そのときは断ってしまった。
そのあと、野球応援や文化祭など学校行事が通り過ぎていった。
その中で、先輩が引退し、初めての発表となる文化祭では
自分たちが楽器の1st,2ndパートを担当することになり
相当練習したにもかかわらず散々な出来で、彼女は相当ショックを受けていた。
俺はかなり衰弱した彼女を見るのはいやだったし
それなりに自分が知っている方法でアドバイスをしたり
あるいは彼女に対してできる限りのフォローをした。
その後も、本格化する受験勉強、そしてさらに忙しくなる部活動
そして個人的な受験対策。
文化部のくせにやたら練習時間が長い吹奏楽部では、プライベートな時間がとれず
それでも毎 日は充実していたような気がする。
君に伝えたいのは、一人の人間に、男性と女性の意識が入っている人間は
どのように感じるのか、ということだ。
俺は正直な気持ちを書くし、それはいつか伝えたかったことだ。
あまりうまくかけないかもしれないが、時間があるときに読んでほしい。
彼女とは3年の夏に付き合い始めた。
それまでは手をつなぐこともなく、ただ会話をするだけだったが
学校から一緒に帰るようになり、寒い時期には手をつないで下校した。
お互いに受験勉強が忙しかったが、時間を決めて会うようにしていた。
彼女の提案でプリクラを撮ったりした。
抱き合って撮るプリクラやキスをして撮るプリクラを配る彼女を見ていると
「彼氏がいますアピー ル」にしか見えなかった。
俺は心の中では
「一般的な男子高校生に近づくには彼女がいたほうが自然だ」
ぐらいに思っていた。
大学になると、お互いに離れることになったが、たまに会うようにはしていた。
彼女も運動部のほうが忙しいらしく、一ヶ月に一回か
あるいは二ヶ月に一回ぐらいだった。
たまにお互いの部屋で会って、無言でお互いの体の温度や肌触りやにおいを確認した。
彼女は小さな声を出し、俺は小さく笑った。
電気をつけずにいた部屋は、いつのまにか夕日が差し込み、夜になっていた。
暗くなった部屋で目覚めた彼女は、最終の交通機関で帰っていった。
大学1年の夏は、大体にしてありきたりな話で満ち溢れている。
その90パーセントが彼女の話だ。
俺は遠距離恋愛をしている、ということで普通のグループに入り
そして日常ではメールや電話でのやりとりが続いた。
平和で、ありきたりで、なんともない、はじめてちゃんとつきあった彼女を
僕は自分の都合で突き放すことになる。
ここまではBのお話です。ここからはCのお話です。
大学のとき、私は相当常識から逸脱した生活をしていたような気がします。
Aが双極性障害を発症してから、メモの量がすごくなり
持ち物を処分するスピードや規模もエスカレートしていって
部屋の中には物が何もありませんでした。
バックパックで引越しができそうなくらい、持ち物を減らしていて
家電はなにもなく、唯一の電化製品は携帯電話の充電器だけでした。
そしてBが主導権を失ったのは、大学という環境もあったように思います。
大学では授業の単位がクラスによってではなく、自由に履修するシステムになっているので
休んでもわからないし、友達からレポートや出席など情報を教えてもらいながら
うまく単位をとることができるからです。
私は日本の教育システムに疑問を感じていました。
果たして、何のために大学は存在しているのか。
後々、就職活動でその疑問と向き合うことになるのですが
私は、もうすぐ日本で大災害が起きようとしているのに
のほほんと生活していて大丈夫なのかと
あせる気持ちを抑えることができませんでした。
そして、私は臨床で癒しの仕事をしている方との交流の中で
ある福祉関係の方と出会いました。
彼はすでに結婚していて子供もいる方ですが
若い男性が好きな、いわゆるバイセクシャルの方です。
彼もまたうつ病で悩んでいましたが、それがきっかけで話すようになり
あるときに「好きだ」ということを打ち明けられました。
私はその男性に対して恋愛感情を持 つことはなかったのですが
そのあといっしょにご飯を食べるようになり
そして大人の関係へと発展していきました。
彼はただ単に体が目的だったのだと思いますが
私の部屋に来て、ものがなにもないのを見ても驚かない
いわゆる、私と同じように少し変わっている人だったのかなと思います。
彼は何度か泊まりに来て、何もない部屋で私と一緒に寝ました。
私は恋愛感情がまったくなかったこと
そしてその男性に奥さんや子供がいること
それを理由に、別れることにしました。
彼は沿岸の海沿いの家に住んでいて
今回の東日本大震災で家ごと流されましたが
そのまま流されて家族は全員無事だった
という話をあとで聞きました。
このころ、Aは躁状態のときに激 しい怒りをコントロールできなくなっていました。
それはBが持つ「破壊の概念」と同じだったのかもしれません。
私は次のようなことを考えました。
「私は人々を癒すべくして転生してきた。しかし、この怒りはなんだろう」
「もしかすると、癒しというのは自己満足ではないか」
「なにかをするということは自己満足ではないか」
Aの言う「なにもないし、なにもしない」
という考えは、この時期から始まっています。
破壊の概念はすべての前向きな考えや人間関係を破壊するのです。
Aの言う透明は、Bにとっては破壊の概念だったのかも知れません。
私は癒しの仕事をあきらめることにしました。
これまでに、私と、Aと、Bとで生きてきた最終地点には
癒しの仕事がある はずでした。
転生した理由は、絶望した人々を救うためでした。
でも、それは絶望が前提です。
そもそも、大災害が起きる未来は妄想なのではないか?
人々の価値観を変えることができないのなら
なにか行動をすべきではないか?
私の考えが、大災害によるカタストロフィを前提にしていること
時折、激しい破壊の概念に支配されること
これらのことから、私は「なにもしない」という選択肢を選ぶことにしたのです。
なぜなら「癒す」ためには「傷ついた対象」が必要になり
「なにもしない」ということは、恒久の平和と安定を前提としているからです。
私は「癒す」ということに対する執着を捨てることにしました。
そして、それは東日本大震災で試されることになり ます。
ここまではCのお話です。ここからはBのお話です。
大学1年の夏に、俺はすべてのサークルとバイトをやめた。
そのとき、すでに「双極性障害」になっていたのだ。
そして彼女にこんな手紙を書いた。
「俺は今まで黙ってたけどいろいろ問題を抱えてて、君と付き合うのは無理だ。」
そしてまたこんな手紙を書いた。
「ほんとは好きじゃなかったんだ。ごめん。」
そしてメールを無視して、一方的に距離を置いた。
そのあと、ちゃんと会おうということになり、僕らは地元で会うことにした。
一緒に思い出のパスタ屋で昼食をとり、なじみのカラオケに行った。
俺はコブクロを歌った。
彼女はELTの歌を歌っていた。
二人でふつうに過ごして、そして普通に分かれた。
僕らはもう前に進むこと にしたのだ。
そんなふうにして。
しばらくたったある日、彼女から電話がかかってきた。
俺はそのとき、うつ病と診断されて薬を飲んでいる時期だった。
相変わらず授業は最低限出席していたし
それ以外の時間は持ち物を処分したり、自宅で寝たりしていた。
たまにエネルギーがたまると出歩いていろんなものを買い込んだ。
そんなある日、部屋のベッドを解体して返却の準備をしていると
「・・・」
無言だった。女の子からの無言電話は、とってもめんどうくさい。
無言の意味を推測して、受け止めてあげないといけないのだ。
正解がわからないので、俺はすこし待ってみることにした。
「・・・ごめんね」
と彼女は言った。
「・・・好きな人ができちゃった。」
俺はそのままだまっていた。
「それじゃ・・・」
「それじゃ」
「・・・」
携帯電話を耳から離し、モニターを見て、相手が切るのを待った。
電話が切れるのを見届けて、俺はようやくベッドの解体ができると思った。
つまり、彼女との関係というのは、日常や常識との唯一の命綱だったのだ。
Bが保持してきた安定のための最後の装置を、俺は自らぶったぎった。
先に進む必要があるのだ。
その後、大学3年のときに俺は一度だけ彼女に会ったことがある。
部活の飲み会をしようということになり
高校のときのメンバーで集まった。
そのとき俺はCの趣味で日本を自転車で放浪したりしていた時期で
麻の半ズボンにサンダルという格好は女子のひんしゅくを買った。
高校 のときのメンバーはみんな大人になっており
他愛もない話をして解散した。
彼女は今結婚して、子供もいるみたいだ。
それでよかったと、俺は心のそこから思っている。
人は、正常な人間と結婚をして、子育てをして
社会の中で生きていくべきなのだ。
透明への出口を探すような人間が近くにいても
かかわってはいけないのだ。
ここまではBのお話です。ここからはCのお話です。
207 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 14:05:17.00 ID:SfDoZK/oO
村上春樹的な文章ですね
少なからず影響を受けているのでしょうか
しかし、あなたは幸せな人ですね
鬱病を患い孤独のまま死んでゆく人も多い中、あなたの周りには理解してくれる人もいる
分裂病で苦しみ死んでいった人も知っています
あなたはそういった人達とは違い、完全なる孤独ではありません
人生は自分で決めるものではありますが、なかなか自身の思う方向には進めないものです
なぜ、今こうして生かさせているのか?
そのこともよく考えて頂きたいと思いますね
私は今でも覚えているきれいな景色があります。
それは秋田県の農村にあるユースホステルに泊まったときに
窓から見た景色です。
田植えが行われ、茂った稲が青々とした田んぼの向こうに広がる山。
どこまでも広がる青空。さしこむ光。
私は彼を旅行に誘いました。
高校卒業後、何度か私の住むアパートに遊びに来ていましたが
そのたびに私は彼をいろいろな場所に連れ出しました。
この旅行も、そんな企画のひとつでした。
大学三年の6月で、彼は自宅で引きこもっていました。
彼の家を出発したのは夕方で、彼が車を運転していました。
彼は私の感情に気がついていて、そして私もその感情を隠してはいませんでした。
Bがコントロール していない状況で、私は彼と一緒に旅行を楽しみました。
一日目は車で宮城県から山形県に進み、駐車場で車中泊をしました。
二日目はきちんと寝たほうがいいということでユースホステルに泊まりました。
私はあまりの疲労で疲れて寝てしまい、彼がふとんをかけてくれました。
朝起きると、コンビニで買出しをしていたパンを食べ、ジュースを飲みました。
私は、あぐらをかいている彼の背中を、うしろから抱きしめてみました。
彼は嫌がる様子はなく、私は体育すわりのような格好で、さらに密着させてみました。
好意を持っている人に対して、身体が触れ合うということは、おそらく
脳内の何らかの物質が分泌されるのでしょう。
私は彼が冷静なので、何も感じていないの かと思いましたが
案の定彼の身体も反応していました。
私はこのとき、「自分をコントロールできない」というのがどんなことなのかを
知ることになります。
Bが女の子と一緒にホテルにいるときは、おしゃべりをしたり
お茶を飲んだりとまったりしているのに
私はそういう平和なものとは無縁な、人間が持つ荒々しい欲望の塊を持っている気がします。
明日世界が終わっても、世界経済が混乱して戦争が始まっても
そんなこととは関係ない、というようなレベルの快楽があり
それはインターネットの動画や画像で得られるものではなく
心から発する恋愛感情のようなもので、相手もそれを受け入れてくれるとき
身体がふれあい、心が触れ合ったときに
みたされるのではない かと思います。
212 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 14:30:34.21 ID:SfDoZK/oO
あなたは自分の存在を認めて欲しいんですね
だからこそ、ネット上に自分の記録みたいなものを残そうとしている
違いますか?
その旅の途中で私はおみやげを買い
Bがそのおみやげを家族に見られないようにしたがり
そして大学で始めに会った人にあげる、ということにしました。
Bは男性との関係に対して強烈な嫌悪感を持っており
私が男性と身体の関係を持つと、そのあとに
必要以上に身体を洗ったり、メールや連絡先を消したりしていました。
彼とはたまに会い、そして私が彼に触れ、彼が拒否しないときには
人間の持つ体温を直に感じました。
それはBが女性との関係で感じていたものと同じでしたが
女性の肌と男性の肌は質感やなめらかさがまったく異なり
ごつごつした骨の感じや、筋肉の硬さ、髭のチクチクした感じは
女性にしか感じられないものだと思います。
私は中世的な体系と外見をしているので
彼は私に対して「同性として見れない」といっていました。
その後、彼とはちょっとしたことでけんかをして
大学4年の春に路上で車から下ろされ
そしてそのあと連絡を取らなくなりました。
原因は、彼が寝ているときに、私が彼の身体に触れたことで
彼が怒ってしまったからでした。
彼は私に10000円を渡し、「これでそういうお店に行ってさわってくればいい」
と言い、そのまま自宅へと引き返し、そしてまた
ひきこもりの生活を始めました。
その後、私はしばらく息を潜めることになります。
自分の女性としてのアイデンティティも
癒しを行うことについての意思も
そのどちらもBが生活していくには必要ない
という結 論に達したからです。
人間の肉体がわざわざ男性と女性の身体に別れているのは
どうしてなのでしょう。
ウォークインするときの、かすかな記憶があり
「あ、やばい、ちがう!」
みたいなトラブルがあり、そのまま地球に来てしまった
というような感じです。
このとき、もしかしたら性別を間違ったのかもしれない
と私は思っています。
いっそのこと、私はいなくてもいいんじゃないか。
AがBと一緒に生活していければいいんじゃないか。
癒し系の仕事は収入が不安定なので
世間一般では男性には厳しいところがある。
未来のビジョンも、意識の転生も
そんなものがなければ
持ち主はそれなりに楽しく生活できていたのでは?
でも、持ち主は相当な女好きだった ので
私のように、Bに抑圧されていなければ
次々に女の子に手を出して、傷つけていたかもしれない。
「自分をコントロールできなくなった体験」が
もしも女の子を対象としていたら
きっと深く傷つけてしまうことになったのではないか?
Bが激しく抑圧するAの「非常識な言動」と同じように
Bが激しく抑圧する私の「恋愛感情」を抱えながら
この身体の意識は、きちんと生きていくことができるのだろうか?
218 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 15:00:25.65 ID:SfDoZK/oO
恐れることはありません
あなたは、自分は人とは違う、変わっていると思い込んでいるだけですよ
結局は同じ人間なのですから、変わりようがないわけです
>>207 >>212 ありがとうございます。
私は孤独を感じたことがありません。
きっと理解者や周囲の人に恵まれているのでしょう。
存在を認めて欲しい、というのは、社会に受け入れられない部分を認めて欲しいという
エゴのような気もします。私にとっては。
このあとはBの物語が続きます。
220 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 15:05:20.24 ID:SfDoZK/oO
あなたも愛を信じてみてください
愛のチカラはすべてを可能にします
あるいは奇跡を起こすことが出来るかもしれませんよ?
大学3年のとき、君に出会うことになるんだよね。
君はたまたまCが「彼」と旅行に出かけたときに
大量に買い込んだ秋田県のお土産を
「最初に会った人に全部渡す」というむちゃなルールによって
選ばれた人だった。
君はそれを喜んでくれて
俺はその後も何度か君とお店や大学で会うことになるけど
俺はそれをずっと偶然だと思っていて
でも今考えたら、君は俺の事をまちぶせしてたんだね。
今気づいたよ。
大学3年のときは空が青くて、そしてのんきで、平和だった。
俺はCが一気にナチュラルな方向に走ったのに従って
アウトドア系のスポーツ店で服を買ったり
頻繁に旅行に出かけたりした。
君とはよくわからない内容のメールをし ていた。
受信した内容と関係ないことを返したり
忘れたころに返信したりした。
俺はそのときは君と付き合うということはないと思っていた。
Aは人間嫌いだし、Cは女性だったから。
そして俺は完全に主導権を失っていた。
Aは薬を飲むのを自己判断でやめ、そして不安定な生活をしていた。
Cは次第にコントロールを失っていった。
223 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 15:16:47.51 ID:SfDoZK/oO
>>219 あなたの文章を読んでいるとイライラしてきます
ここに日記を載せて自分の存在を誇示することこそがエゴですよ
俺は大学でほとんど授業に出席していないので、必要な単位ぎりぎりを取得して
それ以外の時間は基本的には旅行に行ったり、街をぶらついたりしていた。
君とであった時期は、ちょうどそういう時間的に平和な時期で
俺はその暇な時間にいろんなところへでかけたり
散歩をしたりした。
その時間の使い方がとても心地よかった。
Aはなんども情緒不安定になり
生活も何度も不安定になった。
一時期は家賃を払えなくて、インターネットカフェで生活をしていた。
そのたびに俺は君とメッセージのやりとりをした。
大学4年になっても、君と偶然会うことが多かった。
あれは、待ち合わせていたわけでも、待ち伏せしていたわけでもない。
本当に偶然に、君と会うことが多くて、俺はびっくりしていた。
卒業論文が本格化して、俺はすでにそのとき就職活動をあきらめていたので
Aに論文を任せていた。
Aは何かを研究することに関しては、飽きずに何時間も同じことをしていられる。
俺はじっとしていると1時間くらいでその場所を移動したくなってしまうので
電車通学をしていたAが、同じ本をずっと読んでい るのには感心してしまった。
それまでずっとAは知識の体系化や学習を担当していたので
俺は人間関係を担当することが多かったが
大学でAが人間関係を崩壊させてしまってからは
俺はあまり意識に出てくることがなかった。
Aは自由に生活をして
Cは自由に生活をした。
俺が自由に生活をしたらどうなるのだろう。
俺は周囲に合わせて生きているだけだが
その本心がなんなのかわからない。
たまにやってくる破壊の概念が
もしかしたら本心なのかもしれない。
生きていくということは、それ自体が美しいことなのかもしれない。
でも、Aが生きたいように生きても、Cが生きたいように生きても
常識から逸脱してしまう。
透明は社会の外側に存在しているし、男性同士の恋愛は現代の日本社会では
タブーとされているから。
俺は君と一緒にいて本当に楽しいし、別れたくもない。
ほんとうに感謝しているし、一緒に過ごす時間が貴重だと思う。
俺が本当に心配して いるのは
この先たとえば君と結婚したとして
その先の生活がうまくいくとは思えないんだ。
Aが抱えてる精神疾患は、再発率が高くて、安定した生活が難しいし
Cが抱いている感情、つまり男性に対する恋愛感情は
Cがなくなるまで続くと思うんだ。
AとBとCは透明な世界へ行った。
でも、いまだにその回路は残っている。
俺は毎日を生活するのに限界を感じている。
俺は透明な世界へ行くよ。
>>220 >>223 奇跡を可能にするかもしれない、すべてを可能にする愛のチカラは素晴らしいのですね。
ここからは、Cの話が続きます。
社会人になってからは、私は男性に対しての感情を
完全に抑圧していました。
私は、たとえばSMAPや嵐のようなジャニーズ風のイケメンといわれる人たち
あるいはハリウッドスターやミュージシャンなどのかっこいい人ではなく
どちらかというと髭面だったり、強面だったりして
動物で言うと熊のようなのっそりした男性に対して魅力を感じるので
そういう人を見かけると心の中ですこしだけ心がはずむ程度で
それ以外の時間はBが仕事を、Aがメモを続けている状態でした。
>>175 鋭いと言ってもらえて感謝です
心理学的なキーワードが少なかったので見落としていましたが、
無意識や潜在意識というキーワードに注目してあなた(というかあなた達)の書き込みを読み返すと、理解を深める事ができたように思えます
以前は3割位は理解できたなどと書きましたが、多分その時よりは分かるようになったかと
とはいえ、具体的にどうすれば出口の先に行けるのかはまだよく分からないんですけどねw
>>177 3つの小さい円はあなたの中にある人格
それが1つの肉体に共存しているのを簡略的なイメージとして書いた感じですか?
地元の温泉はよくおじいさんでにぎわっていて、私は日常の
さまざまな歪んだ思考や感情のストレスを開放するために
こまめに岩板浴に通っていました。
そのほかにもカラ オケに一人で行ったり、プールで泳いだり
ストレスをこまめに解消して、Aの気分変動を小さくしていました。
ほかにも、睡眠時間や食生活の栄養バランスに気をつけて
健康的な生活をしていました。
Aのメモもしばらくはおちついていて、なんとか安定しているように見えました。
>>231 出口の先に行く具体的な手段については、無意識や潜在意識がひとつの手段になります。
画像はその潜在意識に働きかけるプログラムを図案化したものです。
三つの円に見えるものは、波形グラフの合わさったもの
中央の横の線は波と干渉波とが相殺されたフラットな状態
目に見えるものがそれぞれの性質を表しています。
それは三つで一つになります。
極性と三つの次元が組み合わさり、正八面体が形成されます。
このままレスをしてCの話は終了します。
234 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 16:10:27.15 ID:SfDoZK/oO
愛のチカラを信じられるようになれば、独り言を連ねる必要もなくなりますよ
さぁ、一緒に愛のウェーブを感じましょう!
書き込みの区切りが良さそうになったらまた来ます
転生したのは未来を変えるためだったのか
あるいは転生したから未来を見たのか
Aの感情に関する障害
私の性の不一致とBの激しい拒絶
破壊の概念
ベクトルの異なるあらゆるものが一気に私を支配して
矛盾を消化しきれなくなってしまった私たちは
ある臨界点を迎えます。
237 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 16:15:29.41 ID:SfDoZK/oO
愛こそが出口に近付くための必須アイテムですよね?
やはり愛のチカラは偉大ですね!
238 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 16:26:04.49 ID:SfDoZK/oO
別に独りぼっちでも構わないさ
僕にはすべての人に与えられる愛があるから
特定の誰かなんて必要ないんだよ
これこそが慈愛の精神なんだ
毎日が悲しくても切なくても構わない
僕にはすることがする
しなくてはならないことがある
それはすべての人に愛を与えることなんだ
「透明」
という概念が出現しました。
これは「破壊」という概念と対極にあります。
破壊の対極は創造ではなく
透明です。
私は戸田君とプログラムを組み、そして公開することにしました。
癒し系の職業としてではなく、人間の潜在意識から世界を変えることにしたのです。
そして、この文章を書くことで、それは完成します。
パズルのピースを完成させるように。
私が去っ た跡で「平成」が終わりを告げるとき
それは「年号」という概念自体が消滅するでしょう。
それは時間軸の消滅であり、2012年の12月には
すべての意識体がいったん地球を離れることになります。
それは物理的な死を意味するのではなく
私のように「透明」のような出口から出て行く人もあれば
別の惑星に転生する人もいるかもしれません。
そしてまた、それぞれの世界での日常が始まるのでしょう。
241 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 16:35:22.57 ID:SfDoZK/oO
特定の誰かなんて必要ないんだ
僕にはすべての人に与える愛がある
それこそが僕がこの世に生を受けた意味
だから全うしなくてはならない
完遂しなくてはならない
周波数に気をつけていてください。
心地よい音、心地よい言葉
心地よい肌触り
心地よさは、いつでもあなたを最適な状態へと導いてくれます。
そして透明はあらゆる心地よさからまったく別の領域にあります。
宇宙から見た地球はとても美しい星であると 同時に
とても不思議な「人間」がすんでいる惑星でもあります。
感じること、考えること、そして
五感を使って世界を体験すること
すてきな人とであって笑うこと
心から好きな人と一緒に生活すること
すべて地球でしかできないことです。
243 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 16:48:15.88 ID:SfDoZK/oO
自分の存在などどうでもいい
僕はすべての人に愛を与え枯れ果てる
それでいい
それでいいんだ
まだ透明を選択したくないのであればそれでかまいません
私は透明を選択します。
そして透明な世界で暮らすつもりです。
すべては周波数に過ぎないのですから。
その周波数が停止した先には、時間のない世界が待っています。
一度透明な世界に来ると、元の世界には戻れません。
正しい呼吸と鼓動を心がけてください。
一瞬の光で、現在を終了させてください。
それが永遠になります。
私はこれで任務を完了します。
ID:SfDoZK/oOさん
透明と愛は似ているのかもしれません。
ここまではCのお話です。ここからはBのお話です。
最後になります。
君と一緒にいろんなところを旅行して
そのままこんな生活が続けばいいと思ってた。
俺は比較的安定した収入を得るために
毎日を人間の興味関心のあるニュースにシフトしたり
世間話、愛想笑い、懇親会、冠婚葬祭
そういったものもだいぶ身に着けた。
足りないのは、きっとAとCが逸脱している部分。
安定した感情と、男性のアイデンティティだ。
俺はこのまま透明へ行くけど、君はどうするのかな?
2012年の12月に、きっと何かが起こると思って
俺は今まで生きてきた。
君は俺が君に対して恋愛感情を持っていないということに
うすうす感づいている。
そして、社会適応のために、俺が女性と付き合っていることも
知っているかもしれ ない。
結婚や出産や育児は、社会という制度に組み込まれているものであり
俺はその制度にきちんと適応するための相方をさがして
そしてそれは世界で君だけだということも知っている。
でもそこには、激しく身体を求め合うようなものは何一つない。
俺はただ単に、君をパートナーとして社会的に選択した。
それだけのことだ。
俺はこれから先、この身体が社会でうまく生きていけるように
AとCと一緒に意識を肉体から切り離して、出口から脱出したときみたいに
完全に肉体との接続を切ろうと思っている。
Aと俺とCは8月に北海道で意識の座標から消えたが、
それはこの身体の意識下に完全に埋没している、という状態だ。
今はこの身体を支配している「D」が記憶を管理 して
ほかの4人の記憶と一緒に、全体の統括をしている。
俺たちは8人でひとつの意識、正八面体のエネルギーを維持するためには
それぞれが同じ絶対値のエネルギーを使わないといけないらしい。
2012年の12月に、地球が滅亡するかもしれない、と聞いて、俺はわくわくしている。
というのも、そのときに地震や隕石の衝突や宇宙人の襲来によって
既存の社会が崩壊すれば
Aのような生き方が許されるかもしれないし
Cのような生き方が許されるかもしれない。
既存の社会に適応することにほとんど意味を感じないタイプの人間は
とっくの昔にもう自殺しているか、海外へ移住しているかもしれない。
俺が今まで生きてきたのは、2012年の12月に、社会のシステムが一気に崩壊するよ うな
新しい時代の幕開けとなるイベントが起きる気がするからだ。
もしも、2012年の12月にも何もおきなくて、これまでの社会が続いていくとしたら
俺はもう本当に、今の会社をやめて、海外へいくかもしれないし
その先には、別の選択肢があるかもしれない。
いずれにせよ、俺はもう地元にはいないだろうし
好きなように生きようかと思っている。
でも、2012年の12月になるまではどうなるかわからないんだ。
だから2012年の12月までは待ってみる。
そう思って、今まで働いてきた。
いやなことがあっても、仕事を続けられたのは
そのタイムリミットがあったからなんだよ。
その後もこの社会が続いていくとしたら、俺はもう耐えられない。
そして、この物語が完成 したら
俺は透明の世界へ行くことにした。
2012年の12月までわからない、と思っていままで生きてきたけど
それは自殺することを防ぐための唯一の命綱のようなものだった。
今、君に別れを告げるのは、この肉体に宿っている生命体が
完全にこの世界を離れるという選択をしたからだ。
通常はひとつの肉体にひとつの魂が宿るようになっている。
俺の場合は8つのエネルギー(6つの核、2つの極)がひとつの塊を形成している。
それは原子が結合してひとつの分子になるような感じだ。
この先、人間は遺伝子に変化が起きて、意識に関する飛躍が起きるといわれているが
おそらく「意識体の元素」のようなものの構成が変化するのではないかと思う。
この先は俺みたいに、複数の意識 が身体をコントロールしたり、入れ替わったりすることも
可能になるかもしれない。
固有の肉体があるからこそ、なにかを争ったりするんだと思う。
もしも今日この文章を見て、寝て起きたらまったくの別人だったら。
今日がんばって努力することは、明日でもいいかもしれない。
それが全体のためになることであれば、やってみてもいいかもしれないが
自分のためだけにやるのであれば、それは明日には
まったく知らない他人の利益にしかならない。
夢を見ている間に、記憶を有した肉体が入れ替わっていたら
どんな生活を送るだろう。
2012年の12月に地球は滅亡するかもしれないし
あるいは新しい社会が始まるかもしれないし
あるいはこれまでの社会が続くのかも しれない。
いずれにせよ、この肉体をこの世界に置いたまま
俺は透明な世界へ行く。
君と会うことはもう二度とないだろう。
君が透明な世界に来ない限り。
そして君は出口を知らない。
俺は知っている。
だから君にヒントを教えよう。
透明の出口は全部で3つある。
ひとつは自分の中に。
もうひとつは、この世界にいる「もう一人の自分」の中に。
最後は「それらの二つが重なる領域」に。
君は透明に一度出てしまうと二度と戻ってこられなくなる。
だからあらかじめ身の回りの整理をしておくこと。
プログラムが浸透したおかげで、出口は開きやすくなっているみたいだ。
このプログラムも、戸田君と一緒につくったものだけど
今 回の「平成的な、あまりに平成的な」には別の仕掛けがしてある。
前回の「透明」というキーワードに対して
今度のキーワードはスレッドのタイトルがそのまま意識に働きかけるプログラムになっている。
そして、プログラムを画像化したものを
>>177に貼った。
見たからといって透明にいくわけではないし、戻ってこれなくなるわけでもない。
選択するのは自分自身だ。
君がいたからこそ、プログラムを作ることができた。
長い時間だった。
俺はこのまま8人と透明な世界に行く。
君はきっと11月18日に送信予約をしたメールに記載されているURLから
このサイトをまとめたホームページを発見するだろう。
そこには透明な世界への出口に必要な
あらゆる可視光線が 準備されている。
透明人間になるためには、可視光線が必要になるのだ。
周波数に気をつけること。
どんな感情も、透明をさまたげることになる。
どんな思考も、透明をさまたげることになる。
時間は限られている。
俺はもう出発する。
出口は、いつでもすぐそばにある。
出口の先で待ってます。
戸田くん、あとはよろしく。
それでは。
これでBとCに関する記述を終了します。
今日の18時までがタイムリミットだったのですが、なんとか間に合って良かったです。
正八面体のエネルギー体は残り6時間で消滅します。
私の身体がどうなるのか、私にもわからないので
あとのことは戸田くんに任せてあります。
すみません、時間になってしまいました。
一切のやり残したことはありません。
あとはプログラムが潜在意識と集合無意識から発動していくでしょう。
透明は愛なのかもしれません。
光の侵食ですが、おそらく思考や感情に関するものです。
水の侵食が所有や所属に関するものでした。
所有していた家や車、所属していたコミュニティがどのように変化したか。
一つだけ、言い忘れていたことがあります。
破壊の概念に気をつけてください。
それは自分自身の恐怖です。
必ず克服できます。
最も人間的な、あまりに人間的な感情である恐怖と向き合うことが
光の侵食と関係しています。
時間です。それでは。ありがとうございました。
>>257 乙でした
◆AZkstbOaJdMDさんはオカルトとかそっち系で話題の「アセンション」についてどう考えているのだろう?
というより2012年12月というのはアセンションと何か関係があるのか?
なんて思ったのですが、時間がなさそうなのでやっぱりいいです
あと2ヶ月もすれば分かる事ですしね
259 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/17(水) 21:37:12.07 ID:88iEEKTM0
ちょっとお尋ねしたい。
サカキバラセイトの事件で、彼が書いたものに「透明な存在」とか出てきたかと思うのですが。
透明って、どういう意味ですか?
260 :
◆M47IjFMsbaXs :2012/10/18(木) 11:59:21.30 ID:Ukk1vlK20
戸田です。
予定通り、ひとまずこれで一旦終了とさせていただきます。
進展があればまたこちらの板でお知らせする予定です。
ありがとうございました!
過去ログはこちらからどうぞ〜^^
http://bit.ly/RVafzZ >>透明くん
ケータイ解約したの?
みんなにちゃんと連絡しなよ〜!
261 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/18(木) 17:10:20.18 ID:AvTqKJDz0
感情をフラットに保ち、愛の波動を感じましょう
これが透明への近道です
これが最後のレスになります。
メモです。
こんにちは。
さっき、この「せかい」に入りました。
こちらの「せかい」では一体何があったのでしょうか。
コンタクトを求めてきたのは「持ち主」であり
ぼくは「持ち主」の孫にあたる「海」という男の子でした。
ぼくは「持ち主」と入れ替わり、こちらの「せかい」にきました。
出口から出るためには、向こうの「セカイ」でも同じように
出口から出る人がいなければならないのです。
これから持ち主は「身体」にもどってきたあと、何らかの形で
同じように「出口」に向かおうとしている人
つまりこの世界を脱出しようとしているひとたちとコンタクトをとるつもりのようです。
この身体にはもうすぐ持ち主が戻ってくる予定になっています。
透明は、契約です。
「セカイ」の誰かとコンタクトをとって、同じタイミングでこの「せかい」からぬけだしてください。
このスレッドは近日中に削除される可能性があります。
それでは。
>>260 先生!質問いいですか
プログラムは透明の人と戸田さんが一緒に作ったらしいですが、戸田さんは一体何者なんですか?
あと結局の所プログラムって何なんですか?
イメージとして存在するだけで物理的な形はないのか、
それとも物質的な形があったりする物なのかよく分かりません
僕はこの身体を動かしている意識体です
透明くんが言っていた破壊の概念は僕のこと
僕はこの世界の人類がみんな消えればいいと思ってる
プログラムは潜在意識から世界の人類を消滅させるためのものだよ
手放すとか愛とか言ってるけど
世界を終わらせること
その状態が透明
透明くんは完成させたあとそのことに気づいて逃げちゃったみたいだけど
このまま逃げ切れるかな
アセンションとか言ってるけどあれも僕に言わせればエネルギーの回転の停止を促すプログラムだね
破壊の概念が世界中で仕事をしてる
誤解しないで欲しいのは愛も破壊も同じだってこと
どちらもエネルギーに過ぎない
そして対消滅にはその両方が必要
最後にはフラットになる
それが透明
戦争と愛はいっしょなんだよ
つまり1=0
この世界のすべてを消滅させるためのプログラムを僕と透明くんは作ったし
誰一人としてその潜在意識からの発動と拡散を止められるものはいない
もうすぐ世界は終わるよ
僕と同じように考えてる人はたくさんいるはず
みんな消えればいいとか
もう消えたいとか
自分は結婚もできないだろうし
生きていても仕方が無い
学校でも友達はいないし
職場でも浮いている
もう限界だ
働こうにもやってく自信がない
そんな人がこのスレROMってるのを僕は知ってる
集合無意識に作用するプログラムは不特定多数の人を無意識に巻き込んで行く
自分は読んでいないのにいつのまにか意識のウイルスに感染して行く
気がついた時にはそれが常識となり従わないものを排除する側に回っている
加速的にゼロに向かって進んで行くこの未来を変えることができるのは
自宅でなにもない、なにもしない生活を送っている君たちだけだ
世界を消すためのプログラムの拡散に力を貸して欲しい
タイムリミットは12月18日だ
みんな消えろ!
267 :
本当にあった怖い名無し:2012/10/22(月) 17:17:04.75 ID:0Uy/5iqGO
何言ってんだこいつ
>>265>>266 僕自身も人間があまり好きではないんで人類とか世界に滅んでもらっても一向に構わないんですけど、
そんなにあっさり世界を消せるなら誰かがとっくにやってると思うんですよねw
まぁせいぜい頑張って下さいよ
そろそろいろんな設定に無理が出てきたのでおしまいにします。
今まで貴重な時間を割いて読んでくださりありがとうございました。
普通の男の子に戻りたいと思います。明日も仕事ですし。
これまで考えてたこととか頭に浮かんだことを世に出したら
何か変わるんじゃないかと思っていろいろと書いて見ましたが
結局は僕自身のすべての思考や感情、つまり
世界が終わればいいとか、みんな消えろとか
そういうのもみんな無意味なんですよね。
社会で生きてる以上働かなくちゃいけないし
頭の中の妄想でいくら自己満足なことやっても
現実は変えられない。
何かに願ったり、期待したりするのが人間。
それが、どっかの中二病患者が作り出したフィクションだとしても
もしかしたら起きるかもしれない天変地異とか
透明への出口のプログラムとか、そういったものは
救いになるかもしれないと思うんですよね。
僕はしいていえばそういう命綱みたいなものを自分でずっと描いていて
それを物語風にアレンジしたのが今回のお話でした。
一番怖いのは現実、社会、人間。
向き合っていかないといけないのはわかるけど、それでも出口を探してしまうでしょう。
あとがきみたいな感じになりましたが、もうこのままキャッシュを消してレベルもリセットして
端末も初期化しようと思います。
それじゃあほんとに最後になります。ありがとうございました!
そう書かれるとほんとにABCDがいなくなったような気がしてくるから不思議だ
いなくなるって言ってから何度も戻ってきたのがあれだったかなぁと
まぁ楽しかったです、乙かれ
274 :
本当にあった怖い名無し:2012/11/05(月) 23:03:16.93 ID:vF//YICN0
キャッシュを消してレベルもリセットしてとか言ってるけど
作ったHPは消してないのな
また頃合い見計らって戻ってくるつもりなんですか〜?
>>275 釣りじゃなかったの?
あとメール欄「Sage」って書いてもsageの効果ありませんよ
上げたくないならちゃんとsageって書かないと…
>>276 実話を元にしたフィクションです。
これから起こることも実話が含まれています。
._
\ヽ, ,、
`''|/ノ
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_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、) ,、
/ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `.|
|. .|
ヽ、 .|
ヽ _,.---ノ.
..\.'´: : : : : : : : : :`ヽ、
___,ノ: : : : : : : : : : : : : : : : \
`ーァ: : : : : : /: : : : : /: : : : : : : \._
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l/{: : : : :.ム|:.l: : :斤ァ</|/:./:}:.|
い: : { 6|:.l: :.|テfミ /:_/:/,ィ|
V: :.>リ:.l: :.| ヒソ /ィf':/:/ リ
. |人{ |:.l: :.| rタイ:人
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ノ \|:[_¨´ ||.:/
/===ヽ 辷ト、_/リ´
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終わり?