時空の歪み Part 13

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389本当にあった怖い名無し
このスレでいいのかな、スレ違いだったらごめん。
小学生低学年の頃に、不思議なおじさんを見たことがある。
かれこれ、20年も昔のことだから、記憶が所々曖昧なんだけど。
その中で、すごく印象深い言葉だけは、はっきり覚えてる。

季節は、半袖を着ていたから夏か秋だと思う。
夕暮れ時で、空が真っ赤だった。
俺は塾の帰りで、駅前の通りを歩いていると作業服みたいなのを着たおじさんが歩いてきた。
そのおじさんが、何か手に持ってしゃべってる。
当時は携帯電話なんてSFの中にしかなくて、おかしな人だなって思った。

道行く人たちは、まるでおじさんが見えないように知らんぷり。
今になって思うと、確かに関わりたくない人に見えたから、みんな無視していたのかも。
でも、誰も振り向いておじさんを見ないし、なんか異様な雰囲気だった。

そのおじさんが俺の横を通り過ぎた時に、俺の顔を見ると、かなり大声で、
「下がってる!上げて!」
って言った。

そして、すぐにビルとビルの間の路地に入っていった。
変なおじさんだな、と思いつつ、俺は気になって路地まで戻ると、そこを覗いてみた。
そしたら、そこは行き止まりの袋小路だった。

あのおじさんは何だったんだろう。
やっぱり、時空の歪みに消えていったのかな・・・
それとも未来人?