ガチでゾンビが溢れたら皆どうするよ 29日目

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653 ◆JwKmRx0RHU
作文の書き方 http://www004.upp.so-net.ne.jp/yoshi-kun-tei/sakubun_no_kakikata.htm

>>637-638
バスの陰から現れた見知らぬ男の腕の中には、毛利さくらが捕らわれており首筋にはブッシュナイフが当てられている。
田中の真横からは、別の男が釘打ち機で狙いながら近づく。
「くっ・・・」
「動くなッ 殺すぞッ」 釘打機が田中のコメカミに当てられた。
須藤と根井は・・・ とっくに銃を奪われている。
ゾンビではない人間を撃つなど、全く想定していなかった2人にとって抵抗する選択肢そのものが存在しなかった。
小太りの男と長身の男は、奪った散弾銃を田中に向ける。
他にボウガンを持つ男が、毛利を人質に取っている男の護衛に付いていた。
「(全部で5人? 狙撃など遠距離支援は?)」
「銃を置けッ」 釘打機の男が命じる。
田中は、連中が時おり一人の男の方を見ることに気付いた。
「あんたがこいつらのボスか?」 毛利を人質に取っている男に質問する。
「そうだ」
「僕らが出て来た建物を見ろ。 狙撃銃であんた達を狙ってるよ」
「・・・。 建物に入った数は子供4人だけだ。 ハッタリは通じねぇぞ小僧」 ボスは看破した。


「だから? (予想どおり引っ掛かったな)」 田中はニヤニヤと笑いながら続ける。「出て来たのも4人か?」

「・・・」
「あんたらこそ、動けば脳みそが吹き飛ぶよ」
仲間たちが迷いをあらわにボスの方を見る。
田中はその瞬間を逃さない。
「分かったかマヌケども!!」 横の男に銃口を向け、釘打機を奪って生徒たちの方へ滑らせながら投げる。
向けられた散弾銃には、釘打機の男を盾にすることで対処した。
「チェ(崔)、パク(朴)!! 撃ち殺せ!!」 ボスが激昂する。
「き、キム(金)さん!!?」 釘打機の男は後ずさりした。
「チョン(鄭)よ。 チョッパリ(日本人の蔑称)の人質になるようなバカは要らねぇ!!」