ガチでゾンビが溢れたら皆どうするよ 29日目

>>560,>>563
「ッつ･･･」
赤紫に変色した右胸を討論メンバーが見守る中、手錠を外された雉貝が診断する。
「もっとも最悪な状態が骨折、いわゆる骨にひびが入った状態ですが、
　骨が完全に連続性を失っている完全骨折ではなく、亀裂骨折や骨膜下骨折にとどまるでしょうし、
　彼のは骨折に至らない打ち身、すなわち打撲です。
　今しがた調達できた湿布で、充分な治療効果が得られるでしょう。　完治まで１箇月間を要しますね」
喋り終えて包帯を巻く。
「かなり強いパンチを胸板に食らうと、あんな感じに内出血する」　佐藤が喧嘩での経験に例える。
「今回は、最もゾンビが多いと予想される施設への強行突入だったからね。
　今後はここまで酷くなる作戦はないと思うけど、僕の方でも早急に対策を講じてみます。
　レコイルパッド、シューティングパッド、チークピース、イヤーマフに代わる物が必要ですね」
高橋が、ボトルクーラー（>>503）の上に置いてあるパソコンに、最優先事項として入力する。
工藤は服を着て、雉貝は再び手錠を嵌められ、田中を残し全員がバスを降りた。