1 :
本当にあった怖い名無し:
メンヘラ板かこの板か最後まで迷いましたがこちらにスレを立てさせて貰います
私はうつ病ですが、妄想や幻聴、幻覚は今までありません
ただ単に気だるさや無気力感、不眠だけだったんです
原因かも知れない人は居ますが、
彼女自体は霊感もなくただのオカルトマニアでしかないんです
認知療法用に書いた日記を元に読みやすく書いてみましたが、結局冗長な文章になってしまいました
それでも読んで、解明して頂ける方がいるとありがたいです
2 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:06:52.15 ID:VaTOP6IX0
なんとか纏めようと思ったけど長くなってしまったので、最初に謝っておきます。ごめんなさい。
メンヘラ板に書こうか迷ったけど、オカ板向けだと思って投稿します
この板は不慣れですが、どうしても吐き出したいので語らせて頂きます
最初に書いたように私は心療内科にお世話になっています この話にはあまり関係ありませんがね
家の外へ出ることができて、おぼつかなくても何とか他人と話せるくらい軽〜中度の精神病患者が集まる公共施設がありまして、
私も夏くらいからそこへ通っていました。と、言っても始めは三日行けずに一日そこへなんとか通う、くらいだったんですが。
そこは社会復帰を目指す同じような人が一緒に簡単な料理をしたり、
ガーデニングや、散歩、簡単な内職(ノルマもあってないような単純作業です)をして人との交流をする場所です
その施設の職員の方は優しく、利用者も真面目な方が大半だったので調子が良い日は夕方からでもそこへ行きました
毎日やって行ける頃 丁度九月の中程に、新しい利用者が来ました
突然こなくなった人も多く、突然やってくる人も多いので、あまり気にしてはいませんでした その時は
3 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:09:19.42 ID:VaTOP6IX0
新たに来たあの人は根元が黒に戻りかけた金髪に黄ばんだ乱杭歯の三十後半くらいの男でした
そいつは口調も明るく、軽い冗談も上手くすぐにその場へ馴染みました
その日は私も「すごいなぁ、この人」くらいしか思ってませんでした
しかし、これが悪夢の始まりでした。
乱杭歯の男は、ほんの一週間ほどくらい経った時から利用者の若い女へしつこく電話番号や、メールアドレス、
そして住所まで聞き出そうとしていたのです。
若くて女ならなんでも良いようで、職員の方にもしつこく言い寄っていると小耳に挟みました。
私も男に住所を言うよう強要されましたが、その話を仲の良い利用者から聞いていたので何も教えませんでした
でも、そんな話聞かされなくても怖くて恐ろしくて同じように硬直するしかなかったと思います
馴れ馴れしく話しかけたニヤニヤ顔は、もう思い出したくないです
4 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:11:49.42 ID:VaTOP6IX0
職員の間でも男は問題視されていましたが、今のところ電話番号を聞いたりするだけなので
然るべき処置を下すことも出来なかったようです。施設外での干渉によるトラブルは、
本人が相談すればカウンセリングなどに通せますが、元々理由がなくても来なくなる人が多いので、
被害者本人からの申告がない限りあの男に対して動けないらしかったです。
私はそれから距離を置き、内職に集中するグループへ入りました
内職グループの人たちは高齢の方が多く、優しくて作業しながら話をしていると少し気分が楽になりました
特にいつ来ていつ帰らなきゃいけないって規則はない施設なので内職が全て終わったら帰るようにしていました
黄ばんだ乱杭歯は、にやにやしながら他の女利用者と話してました
歳も近く、一番仲の良いその子は嫌そうな顔をしていました 私はなにもできませんでした
次の日からその子は来なくなりました それでも金髪のおっさんはしれっとした表情で来続けました
今思い出しても後悔ばかりです
十一月が始まったばかりの頃……こうして考えると本当に最近ですよね
また新しい人が来ました 背の高い女の人です
彼女が見学に来た時、まっ先に餌食にされると思いました あいつに
高い背を丸めて付き添いに来た母親の影に隠れるようにして職員から施設の説明を受ける彼女
だらりと胸まで伸びた黒髪に、野暮ったい眼鏡に垢抜けない毛糸の服とジーパン。
あまり家から出られなかったのか生白い肌。今にも折れそうな体
そして見たところ二十前半。若い女。……またここに来たら、真っ先にあの男に狙われそうなか弱い風貌でした
そして数日後、彼女は一人でここへ来ました
5 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:12:41.55 ID:bU4nqta90
情緒不安定だから起きんだよ
6 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:14:07.64 ID:VaTOP6IX0
私はその日、朝はどうしても起き上がれず昼になんとかここへ来ました。
そしていつものように内職をしていたら手ぶらの彼女がスッと横切り、私たちに向かって軽い会釈をしました。
そして驚いたことに真っ先に向かったのは部屋の一角にある小さな喫煙室
えっ、たばこ吸うの!? と手を止めて思いました
そして、立ち上がったのはあの男。向かうのは、彼女が入ったばかりの喫煙所
私はとっさに目を伏せました。見ない振りをしました。最低ですが怖くて、そうするしかなかったんです
内職組のお年寄りたちは緊張感の欠片もなくいつも通り話しかけてくれました
多分、あの男の話も知らなかったんだと思います でも、手元しか見れませんでした
初めて会った人、知らない人、あの人は知らない人。
席から立ち上がるのも怖くて、そう念じるしかなかったんです。
しかしそれから二十分くらいでしょうか?
いつの間にかあの彼女が隣に居ました。「あの、手伝いたいんですが…」
その声は女にしては低く、見学の時と同じように自信なさげに伏せられていました。
でもその言葉はモ二ョモ二ョしてるわけでもなく、むしろはっきりとして落ち着いた印象がありました。目は伏せたままだったけど
もちろん私たちは快く彼女を迎え、元々簡単な作業の中で一番簡単な工程を任せました。
彼女は教えられたことに対して一々頷き、無言で作業を開始しました。
皆は昨日見たテレビなどについて話し合い、いつもの通りに作業をしました。
彼女は話を振られても猫背で目を伏せたまま「すみません、あまりテレビは観ないので」とだけ返して目の前の単純作業に没頭していました。
けど、別に無愛想というわけではなく、作業について色々教えると「ありがとうございます」と、ほんの僅かだったけれど笑ってくれた。
次の工程に入る時には自分から動き、一緒に作業を手伝ってくれた。
「ちょっと疲れたので、申し訳ないですがまた明日に」と元々猫背な背を更に折り曲げ、二時間ほどで彼女は帰りました。
そりゃあはつらつと明るいわけじゃないけど、あの男に変なことは言われなかったらしい。
私はホッと胸をなでおろしました。
次の日から、あの男は来なくなりました。
読まなかった
8 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:20:27.78 ID:VaTOP6IX0
それから、男が来ないまま一週間経ちました
私は遅れたとしても二日に一度は来るようになれていました 今現在も、夜は眠れていませんがね
あの彼女も私と同じように二日に一度のペースです ただ、彼女の場合は来ない日は夕方になっても来ないし、
来る日は朝からずっと居るといった調子ですが
で、二日前くらいの話 久々に私は午前中から来ることができました 彼女も居ました
気持ちいい晴れの日だったので、希望者の数人と職員さんで少し遠めの散歩をすることになりました
私も、彼女も気晴らしにそれに同行することになりました
近くには広い公園があり、行きと帰りの中間あたりに小さい神社を通ります。いつもの散歩コースでした
私はあの男が居なくなったことにホッとしつつ、不安でした
一時期来なくなっても、また現れる利用者は結構居ます。半分はまたあの男が来たら嫌だな、という思い
そしてもう半分は あの喫煙室に彼女に釣られて入った男が何故あの日以来来なくなったのか
9 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:20:52.24 ID:VaTOP6IX0
彼女はどう考えてもここではしっかりした(この施設では、ですが)性格でした
もしやあの男にとんでもなくきつい言葉を浴びせたのでは と思いつつ、最後尾を付いていくだけの彼女の近くを歩いてました
友達まではいかなくても、少しだけ仲良くなってみたいと思って
ところが彼女はふと立ち止まりました。目的地の公園まではまだ遠いのに
そうして前列の人たちが気づかず行ってしまうのを見届け、猫背をぐにゃりと曲げて目の前の鳥居を通りました
私はどうしようかしばらく迷い、結局彼女のあとへ付いて行きました 来たばかりのこの人が迷ったら施設に帰れないと、とっさに思って
彼女はさっさと賽銭箱に小銭を一つ投げて、鈴を鳴らしてパンパン手を叩いてお辞儀してました 真剣に、ずっと手を合わせて頭を下げて
しばらくぽかーんとしていた私は「なにしてるの」となんとか彼女に聞きました
彼女はあの日と同じように低い声で、でも少し笑って「いやさ、自分がこんな状況だし神頼みしかないですから」と言った
それから「まぁ、元々怖い話とか地方の信仰とか好きだから、ごめんなさい」とこちらにも神頼み並に頭を下げてくれた
でも、彼女は笑っていたので『まぁ、精神やばくなったらすがりたくなる人もいるよねぇ』、とか
『変な宗教とかにハマるより、その辺の神社で拝んだ方がよっぽどマシかもね』とか思って、私も一円玉を投げて手をパンパンしました
10 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:23:01.27 ID:VaTOP6IX0
もう散歩組と合流する気は起きず、施設へ携帯で「Sさん(彼女のことです)にいつものルート以外の方面を案内して帰ります」と連絡しました
彼女は低く億劫そうな声で、それでもはっきりと私と色々話してくれた
大学を中退して何度か短期のバイトをしたけれどもその期間を終えるのがやっとで、
長期のバイトを頼まれてもいっぱいいっぱいで無理だと断り、次のバイトを探すまで酒ばかり飲んで、寝こんでいたこと
それを三度繰り返し、このままではアルコール中毒になると自分で思って今はなんとか酒量をセーブしようと頑張ってること、
外との関わり合いをちょっとはしようとここに通い始めたこと。
他にも大学の頃は民俗学とかの学科に行ってたとか、怖い話は好きだけど霊感とかは全くないけどそんなのとは関係なく、
こういう怪奇話は面白く興味深いから、大学を辞めてからもそういう話は収集しているし、不思議と在学中よりも熱が入ってしまったと世間話のように話してくれました
アル中寸前まで行ったとはとても思えないし、第一こんなに喋る人だとは思っておらず、それに釣られて私も自分のことを色々話しました。
会話のテンポこそ遅かったけれど、こんなにすんなりと話せる相手は初めてでした。
彼女の話を聞くはずだったのに、結局話しているうちに心がぐちゃぐちゃになって泣いた私をSさんは慰めてくれました
それが、とてもとても有難かったです。 そして、話はあの男のことになりました。
せっかく仲良くなれた人は、あの男がしつこくて来なくなったことを泣きじゃくったままSさんに打ち明けました
眼鏡を服で拭いながらそれを聞いていた彼女は、低く、ゆったりとした声で言った
「あいつ、多分来ない。多分だけど」
もう厭きた。
まだ続くの?
無駄に言葉を飾って書いてるし、一応
>>6までしっかり読んだけど、
何か菊池秀行のキモイ小説読んでるみたい。
じゃ私はこれで。
12 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:26:15.74 ID:VaTOP6IX0
そして眼鏡をかけなおした彼女は全く関係ない話を、始める
「ニョニンバヤシって知ってる?」
もちろん私はポカン状態
「『女の人の林』と書いてニョニンバヤシ、天国みたいな林らしいですよ」
天国ってなんだろう。というか、精神不安定な人たちの集まる場所で出会った人から天国なんて聞いたら反射的にドキッとしてしまう。
自分もそういうことを考えていた時期が少しあるので尚のこと。
どうフォローしようか、いや、何か行って良いのだろうかと悶々としたのはほんの一瞬だけ
「まぁ、男にとってだけですし、それも地獄かも知れないですし」とSさんは続けながら、神社にある大きな木をなで始めていた。
ガサガサとした木肌。掃除する者が居ないのか、落ちた葉は昨晩の雨に湿り地面に張り付いていた そしてSさんは楽しそうに話す
Sさんの話を箇条書きすると、こんな感じです
・昔の伝承で日本のどこかにそういうものがあると読んだことがある
・女の顔の様な節ぶくれをもつ木が密集した林のこと
・その肌はサルスベリのようになめらかで、地面から覗く根は年頃の女の太もものような形をしており、
必ずその気には幹に乳房のような膨らみの瘤が二つあり、そこから甘い密を年中出す
・葉は冬はもちろん、年中お地図に深く美しい緑色。
・そして根の間に丁度良い穴が空いている(ここだけSが気まずそうに話していたことをよく覚えています)
・飢饉の時、空腹を満たそうとその密を吸った女はニョニンバヤシの一部になる
・食料が手に入ったにも関わらずニョニンバヤシに立ち入った男は永久に帰って来れない……という伝承があるらしい
このペースで1000までいくんだ
君ならできる
14 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:28:24.67 ID:VaTOP6IX0
なんでさっきの流れで怪談話が出てくるんだろう、と思ったけれども、私自身、ほんの少しオカルト板を怖いもの見たさで覗いてたから中々楽しかったし、
さっき話した時に民俗学や伝承が好きで未だに本を読んで楽しんでいると聞いたので、だからそういう話をしたのかと納得した。その時は。
「この神社が建立される前、この辺がどんな場所だったか知っていますか?」 Sさんは私に訊く。
それは怪談話の延長線などではなく、純粋に地元民の私に知らないことを訊くような口ぶりだった。
Sさんが県外から来たことは初めて会った日にほんの少しだけ聞きましたが、地元民とは言っても私はこの施設のある区の隣に住んでいるし、
ここに住んでいたとしてもこの神社の成り立ちなんてスラスラ言えなかったと思う。「さぁ……」と私が言うと、
Sさんは「ごめんね、変なこと言って。気にしないでください」と本当に申し訳なさそうに頭を下げる。
続けて、Sさんは「ごめんなさい。こういう話、久々にできたから調子乗っちゃいました。こういう話、嫌いでしたか?」 そしてシュンとした後、ごめんなさいと言う。
こういう話、好きな方ですよと私が言っても「ごめんなさい」とバツが悪そうに笑うSさん。
「〇〇さんも疲れちゃいましたよね。帰り道、分かりますか? 一緒に戻りましょ」と言う。
私もこんなところで色んな言葉をぶちまけた時点で疲れきっていたので、(年は聞いていないけどおそらく)年上のSさんが気遣ってくれるのが有り難かった
施設の方向へ私たちは戻りました。色んなことを話していたので、そろそろ公園から戻った散歩の人たちが帰るか帰らないかくらいの体感時間でした
帰り道に「そういえば、あの人来ないかもって言ったけど、どういう意味ですか?」と私が聞くと
「さっき〇〇さんに話したことと同じ話を喫煙室でしただけ」との答えのみ
>>「続きを読む」
16 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:35:02.58 ID:VaTOP6IX0
>>12 >お地図に ×
落ちずに です、少し集中力が切れてきたようですが書き溜めた分だけは貼っておきます
17 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:49:36.90 ID:VaTOP6IX0
帰ると、他の散歩のグループは帰っておらず職員の方に「あれ、早かったね」と言われました
時計を見れば、出発の時から十分程度しか経っていません あの神社、片道で十分はかかるのに……
おかしいとは思いましたが、何かの間違いだと言い聞かせ私はSさんと内職組に加わり部品を組み立て、数を数えてその日は終わりました
帰りがけに、Sさんが私だけに耳打ちしました
「どこか分からないけど、あれは楽園だから、××(あの男の苗字)はね、しあわせだから。本物の女ですから。大丈夫ですよ」
そしてもう一言付け加えて、Sさんは職員さんたちにあいさつしてさっさと出て行ってしまいました
その日帰ってから今日あったことは全部書き留めようと覚えていることは全て日記に殴り書き、
それから色々とググってみました
Sさんによるとその木はサルスベリのようになめらかだと言っていましたが、
その木は時期が来れば歯を落とします。年中葉をしげらす常緑樹は松野の仲間やヒノキ等。
サルスベリのような特殊な樹肌の常緑樹は、ネットで調べたところ少なくとも日本にはない
Sさんは確かにこう付け加えました「昔、黒くつややかな髪のことを『緑の髪』と言ったとさ」。
>>1さん、非常に興味深く拝見しています。
ご自身のペースで構いませんので、焦らずゆっくりと書いて
行って下さい。
茶々や中傷を入れる人間も居るかも知れませんが、構わずに。
19 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 05:58:23.85 ID:VaTOP6IX0
その数日後からです
私の部屋で聞こえてくるんですあの、黄色く汚らしい乱杭歯の声が
処方してもらった睡眠薬でようやく眠れそうな時に「電話できない!」「メール届いてない!」って
幻聴でしょうか 幻聴の方がいいですよね
こういうことを職員さんに相談すればそのままかかりつけの医者に連絡されて入院コースもあります
だから、私はお医者さんやカウンセラーさん、職員さんに言う前にSさんに相談しました 内職の休憩中に、こっそりと
精神病同士、お互いの病状を話し合っているだけで楽になる時もあったので
そしたらSさんは「あれは仕方ないから良いの。霊とか病気とかじゃなくて、仕方ないから」と言うだけ
20 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:08:35.85 ID:VaTOP6IX0
私は「Sさんは……?」と尋ねてしまいました
Sさんもあの声が聞こえているのか、それが気になって
「××さんの声ですかね、あれ。でも私あの人のことあんまり覚えてないから」と言ってしれっと内職に戻ろうとする
もう不安で不安でしかたない私は思わずすがりました
「怖いのっ!不安なのっ!嫌なの、あんな声!!」ってな感じの大声
そんなに広くない部屋全体に響いたと思います
皆こっちをみてました
Sさんはこっちを向いてくれませんでした
21 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:14:42.56 ID:U3zY7ccQ0
うーん長い
22 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:21:44.04 ID:VaTOP6IX0
そこからの記憶はもう、息苦しくてぐちゃぐちゃですが
私に取りすがられたSさんはいつもの猫背で異変に気づいた職員さんと何か話していた
「だいじょうぶ?」「どうしたの!?」という職員さんの声と
「えっと、この子、気分が悪いみたいだから外の空気を吸いにいかせてあげていいですか」、オドオドとしたSさんの声
それだけがはっきり聞こえた
部屋から少し出たところにあるベランダで過呼吸を起こしかけていた私の口をポケットから取り出した小さなタオルで塞いだ
その御陰で、しばらくしたら息はなんとか整いました
「まだ顔が青いですよ。ごめんなさい、上手く説明できなくて」
「まだ休んでいてね。何か飲み物買ってくるから、落ち着いたら部屋に戻って座ってた方が良いよ」
Sさんがベランダから出ていくと、職員さんが来てくれた
「どうしたの」という受け答えに、今度は「……過呼吸が、いきなり」と言うことができました。
心配してくれる職員さんたちに安心してしばらく呼吸を整えていると
冷たいお茶と温かいお茶を両手に持ってSさんが来ました
23 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:33:33.48 ID:VaTOP6IX0
だいぶ落ち着いていたのと、Sさんに聞きたいことが沢山あったので
私は職員の人たちに「もう大丈夫そうです」と言い、下がって貰った。
ベランダには私とSさんのみ。急いで施設内の自販機から買ってきてくれたと思う
息が上がってた。そういえばここ二ヶ月少ししか歩いていないって言ってたっけ
温かいのと冷たいのどっちが飲みたいか聞かれたけれど、もうだいぶ良くなってたので
寒いから温かい方を貰って飲んだ。Sさんは寒いベランダでブルブルしながら冷たい方を飲んでいた。
別に私に合わせて飲まなくても良いのに、と思いながら
「さっきの、どうして断言できたんですか」と私が温かいお茶を飲みながら言うと
「さっき……?」と眼鏡の奥の目を丸くして寒さに震えながら何故か冷たいお茶を飲んでる
まるで忘れているようだった 私も悪い夢だと想いたかったので話題を変えた
「お茶代、何円ですか。払います」小さな小銭入れの入ったポケットをまさぐっていると、
Sさんはまた、ぼそぼそ耳元に口を寄せる
「お代いらない。迷惑かけたし。二週間もすれば声、消えるよ、消えなかったら私が消えるだけだから〇〇さんには関係ない」
そして、ベランダから出たSさんはいつものように職員さんへ挨拶することなくさっさと靴を履いて帰っていってしまった
24 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:41:01.10 ID:VaTOP6IX0
ここからが、本題かも知れません
今日も声が日付の変わる前に聞こえました。
でも、日に日にかすれてきます。声は聞こえるだけ、しかも弱くなっている
喜ばしいことかも知れません。でも、昨日今日と夜に眠れないんです
声だけなのに怖い それはあの乱杭軟派男のせいかも知れないし、Sさんかも知れない
私はSさんを信じたい
ですが、今日はあの場所へ行く気力はわきません
だって、Sさんが「二週間もすれば」と言った日はあと二、三日すれば来るんです
ニョニンバヤシ、女人林の伝承を知っている人がいるなら教えて欲しいんです
オカルト板なので居ると思うんです 声は怖いです、でも、もっと何か怖いんです!
中部の太平洋側です お願いします こういうのが得意な人は居ると思うんです
それはなんですか 教えてください知りたいんです 怖いのに知りたいんです 助けて
今回の「筆者のひとりごと」長いねぇキモブタモイ。
26 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:58:08.50 ID:VaTOP6IX0
女人林(ニョニンバヤシ)
・日本のどこかの伝承(多分中部地方 私とSがいま居る場所です。これは勘でしかないですが)
・女の顔の様な節ぶくれをもつ木が密集した林のこと
・その肌はサルスベリのようになめらかで、地面から覗く根は年頃の女の太もものような形をしており、
必ずその気には幹に乳房のような膨らみの瘤が二つあり、そこから甘い密を年中出す
・葉は冬はもちろん、年中お地図に深く美しい緑色。
・そして根の間に丁度良い穴が空いている
・飢饉の時、空腹を満たそうとその密を吸った女はニョニンバヤシの一部になる
・食料が手に入ったにも関わらずニョニンバヤシに立ち入った男は永久に帰って来れない……という伝承があるらしい
このような伝承、似たようなもの、違う地方のものでも構いません
私だけで調べるのも限界でした。少しでも知りたいんです。
おそらく十二月九日か十日で私はあの声から解放されるか、声とともにまだ知り合ったばかりの人を失うか
どちらか二択です。Sさんの言う通りならば私が何も詮索せずともあとほんの少しで掠れた幻聴とはお別れです
ですが、前者で済むならそちらの方が良いに決まっている。
Sさんは霊感なんてない、ただ怖い話や伝承、民俗学が好きだと言っておりました
何を試したんでしょう 本当に私に言ったことと同じことをあの男に言ったのでしょうか
だとしてもなんでそんなことを言ったのか、私は怖くて聞けないまま今日になってしまいました
27 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/07(水) 06:59:22.29 ID:VaTOP6IX0
長々と失礼しました 読みにくいかも知れません
いくらオカ民でも本当のことだと思う人の方が少数でしょう
読み飛ばされるのは覚悟です 前ならにちゃんの罵声ごときで挫けていましたが、今はそれどころじゃないかも知れません
精一杯、分かりやすいように試行錯誤した結果がこれだからもう自己嫌悪です
それでも、伝承について知っている方がいるのなら、他の類似した話を知っているのなら
分かる範囲でいいので教えてください
どちらにしろ、あと三日、あるかないかなんです
・そして根の間に丁度良い穴が空いている
何に丁度良いのですか?
人参やらダイコンやら入れんのに丁度いい穴に決まってんだろ!
なんだと思ってんだ、にゃろっ!
産業で説明お願いします
9日も10日も何も起こりませんよ。
できればその日はずっと家族と過ごしてください。
何事もなく過ぎて行きます。
32 :
ムササビ:2011/12/09(金) 14:03:40.21 ID:/W8+bs7Ji
どうなった?
33 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 14:52:20.33 ID:HAC6ax0M0
まとまりのない駄文長文に心底イライラした。
書き溜めなら自分で読み返してから貼ってね。
0点
34 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/14(水) 01:58:56.25 ID:As2GaQneO
35 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/18(日) 01:15:02.93 ID:a59qPXlf0
>>1 あなたは統合失調症の初期症状です。根拠は次の4つです。
・すでに通院、投薬中の患者であること
・思考障害と論理障害が起きていること
・健常者なら考慮する文章の規模が長すぎること
・説明のディテールが細かすぎること
4番目の現象がなぜ起きるかは簡単な話で、あなたは記憶を思い出して
書いているのではないからです。自分ではそのつもりでも、書きながら
どんどん脳内で話を作り続けているから、話が変に細部まで行き届いて、
いくら書いても書き足りない気がするのです。
自我が崩壊する陽性症状がこれから出る可能性がありえるので、
変な思いが続く時は、思い切って主治医に相談してください。
36 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/18(日) 03:09:45.63 ID:ByMLv0MI0
部屋に何年も引きこもってる人が幻聴とか幻影が見えだして支離滅裂な事言い出すってケースあるよね。
これは統合失調症らしいよ。
分裂病というやつか。
37 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/18(日) 03:16:04.71 ID:ByMLv0MI0
女人林の話、前世にも奇妙な物語でそんな感じの話あったよねw
釣り・・・?w
39 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/21(水) 01:30:47.54 ID:XXHHvpkOO
>>1は入院させられたのか…?
帰ってきたら続き書いてね
保守
デイケア通いでこんなこと言い始めたらぬーいんだろ間違いなく。
ある意味はやいうち治療にかかれて良かったんじゃないの?
・・・
>>1が言ってるSって、もしかしたら私のことかも知れない
うんそうだよ
>>42 怖いから止めろwwww・・・
>>1じゃないよね?
>>1、お前の名字のイニシャルMか?
>>1がMだとしたら散歩途中に神社に寄ったのは私だ
Kが居なくなったのなら、同じデイケアだ
突然過呼吸起こして、それから居なくなったのが
>>1なら私はSだ レスしてほしい
>>43 ニョニンバヤシについて教えてもらおうか。
45 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/21(水) 23:20:44.55 ID:kNPq5VhbO
あげる
またスレ読み返してみた 長文読むのきついわー
私の記憶と合致しないことが多すぎて人違いかも知れん
一応書いてある時期は色々合っているし、ここに書いてある男がKだとしても私は初日しか会わなかった
>>1、居るならレスしろや。私そんなこと言ってねーし
>>44 女人林について話したのはMの方
気分転換に集団散歩参加しても会話の輪に入れないから、休憩がてら途中の神社に寄っただけ
そしたらMが来て、どうせどっちも病気だし病気平癒祈って
向こうも洒落怖とか怪談とか好きみたいだから話してた(神社で怪談とかw
そしたら向こうがこの話して、ぶっちゃけあんまこわくねーなと思ったわけよ
こんなスレ見つけて読んでみたらゾワゾワした
こっちが教えて欲しいよ、本当に。。。ググってもでてこねーし
49 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/22(木) 01:11:11.08 ID:U6ycnLrv0
おとkがぱきっていたた
50 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/22(木) 01:19:40.81 ID:U6ycnLrv0
すまん
なにか書こうと思ってまたスレ開いたら空気の密度?が重くなって固い棒を無理矢理折るような音が六回くらい
M、いるんだろ。なんか書けよ。デイケア来ないならせめてここでなんか書けよ!
51 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/22(木) 02:05:15.55 ID:U6ycnLrv0
収まった。もう寝た方がいい。
明日、書けます。
52 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/22(木) 02:37:58.09 ID:qJsNzctoO
53 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/23(金) 05:38:57.07 ID:IVrjSdGe0
あげといてみるか
ギリシャ神話のドリュアスみたいだね
ドリュアスたちは普段は人前に姿を現すことは滅多にないが、
美しい男性や少年に対しては緑色の髪をした美しい娘の姿を現し、
相手を誘惑して木の中に引きずり込んでしまうことがあるという。
そこで一日を過ごしただけで、外では何十年、
何百年もの時が経過している場合がある。
・・・ふぅ。
59 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/27(火) 16:42:44.16 ID:jpC6hPoS0
ナニコレ…
まるっきり女性やん
60 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/27(火) 16:44:48.22 ID:j35P5+Tv0
過去に某粉飾決算で風説の流布といって叩かれた企業があるが、
フジテレビでも木村、安藤、滝川の報じた内容は、
フジテレビ自体が、フジテレビの株主にとっても
風説の流布と思われる。
61 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/27(火) 17:14:39.99 ID:7ihJLF840
二重人格者って事でおk?
情緒不安定だからよからぬブツをくっつけてしまう
もし、あなたのうちに悪意があるなら、邪霊悪霊の類が寄って来る
>>62 そういう人間が寄ってきた事ある
悪にもなれない善にもなれない中途半端だけど出来る限り
きれいな心を持ってなきゃ駄目だなと思った
本棚がガタガタいってたりする時期あった
硬直するしか出来なかった
情緒不安定な人
感情の揺れが激しい人ってのは、気の器(エネルギーフィールド)がぜい弱だ
違う言い方をすると、人格が安定してない
心の入れ物である気の器の表面、卵でいうと殻とか皮膜の部分が散って
中身は飛び出すは、外のよからぬエネルギーが入り込むはで大変だ
動揺したとき、疲れが溜まっているとき、怒りでブチ切れた時
感情の暴走が止まらない人は、意志の統一が難しい
自分の中で意志がきちんと働かないと、自己喪失・・・、
自分が何をしたいのか、どこに向って行くのか
どんな人間でありたいのか?それを自問自答することで柱ができるんだけど
柱(しん=芯、真)がないから、自分を制御できずに
人の意見や出来ごとに振り回されて、糸が切れた凧みたいに風に飛ばされて
(世間に流されて主体性のない人生を送る)
意志の力と責任感がない人、心の底で自分自身を受け入れられない人が多い
意志の力がしっかりあって、自分に責任を持つ覚悟があれば
変な霊が寄ってきても、器の中に入られて自己喪失することはないよ
自分に責任を持とうとしない人=感情を暴走させる人
ってのは、特徴がある、何でも他人のせいにしたがる人
自制心がないってことだから、体力がある大人がそうだと恐ろしい
程度問題もあるけど犯罪者予備軍、心に悪意があると
悪意ある霊体とかエネルギーにも煽られるし、怖いよ、
67 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/27(火) 22:41:47.11 ID:1Pgy88ThO
厨二病ですか?
お大事に
68 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/27(火) 23:54:58.31 ID:rYPth79EO
一人二役
69 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/28(水) 07:47:30.85 ID:Wcsk3A/U0
これ書いた奴もう飽きただろwこねーしw
70 :
本当にあった怖い名無し:2011/12/28(水) 10:09:45.41 ID:bSvVWRfNO
おもしろかったのに。誰か続き書いてよ。
メンヘラの私にはちょっと無理だわ
72 :
本当にあった怖い名無し:
続きないのー?