【パンピーが見た皇室、御所、皇居の夢 其の九】

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758本当にあった怖い名無し
Iさんの身体から、長い髪の毛の、裾を長く引いた赤い着物の女の子が
悲しそうに出て行かれた。少し後ろ(Iさん)を気にしながらも、諦めたように
廊下の向こうへと歩いていく。(なんか源氏物語に出てくる姫君のような)

残されたIさんは、半透明の身体になって、着物の女の子が出て行ってしまった
ことも気付かずに、焦点の合わない目でぼんやりと中空に視線をやっている。

着物の女の子が光に吸い込まれるように、すうっと消えると
Iさんはその光にかき消されるように消えてしまった。