死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?276
高校2年位の夏休みだったと思う。
俺は彼女の家で映画を見てた。
本当は動物園行く約束だったんだけど、外がめっちゃ暑くて俺が我儘言って
取りやめた。
彼女の家の近くのレンタルビデオ屋で恋愛物のビデオ借りてソファーに寝っ転がりながら
見てた。クーラーの気持ちよさと、ソファーの寝心地の良さで眠くなった。
気が付くと家の前にいた。いや、俺は彼女の家にいる筈。
つまり、夢を見てるんだって分かってた。
初めて夢だと認識しながら夢を見るって体験をした。
「これは夢だ」って思うと、夢の世界がグニャグニャって成って吐き気がする。
何て言えばいいのか、言葉に表現し辛いけどすっげー変な感じ。
そんなこんなで家の中に入ってみる事にした。
門を開けて、玄関まで行って普通に扉を開ける。
真っ直ぐな廊下の先に台所がある。そこに、かーちゃんもいる。
右手に階段がある。
「ただいま」って言ってみると「おー○○。もう帰って来たん。」
その時めっちゃ眠くなった。夢の中なのに眠くなるって変だけどなw
「眠いから、夕飯になったら起こして。」って言って、階段を上がって
自分のベッドに横になった。
そしたら目が覚めた。勿論彼女の家。もう夕方だった。
彼女は不機嫌。一人で借りてきた映画3本も観終わったらしい。
そりゃ怒るよなw
丁度彼女の両親が帰ってきて、「夕飯食べていけ」とかいう誘いを適当に
断って家に帰った。
門開けて玄関の扉開けて。
やっぱり、かーちゃんがいるw
意味は無いけど、無性に面白くなったw
かーちゃんは、キョトンって顔してる。
「ごめんごめん、特に意味は無いんだ。思い出し笑いだよw」
「そうじゃなくてあんた。いつ出掛けたの。さっき二階いったっきり降りて来んかったでしょ。」
え?って思った話でした。
俺が寝ぼけながら彼女の家から自宅に帰って、また彼女の家に戻ったの?って思ったけど
彼女は俺の横でずっと映画見てたらしいです。
怖い話じゃないけど、夏の不思議な思い出でした。