次元軸というものは人間が世界に与えた説明の一つにすぎない。
我々はこれまで自分たちの存在を物理的現象に基盤を置いて捉えてきた。
物理学による説明はその究極であり、全ての現象を統一的に説明する理論の構築を目指している。
しかしその行きつく果てはどこまでいっても、「ということにしておこう」という条件付き保留でしかない。
人々がその空しさに気づき、全てを人間の意識と意識のつながり、平たくいえば情報という概念に
基礎づけて世界と自分を理解しようとする時、私たちは物理的制約からの自由を得るだろう。
これがいわゆるアセンションである。ぶっちゃければMatrixなのだ。
そしてその過程においては、全ての物理的現象が情報技術の中で再構築されるのは不可欠なのであって、
>1が気づいたのはそういうこと、つまりこの過程が進行しつつあるということなのだ。
いまや情報技術で再構築されつつあるのは、3Dのような単なる物理現象に留まらない。言葉や人格といった、
人にしかありえなかった領域までも広がっているのである。
人に関わる全ての現象が情報空間に呑み込まれた時、そして全ての現象が情報として基礎づけられた時
(それは現在のヒトではなく、情報空間に誕生するであろう知性体によって為されるに違いない)、
人は本当の意味で物理的現象から解放される。
しかし2012年までにこれが起こるとは思えない。おそらくそれはアセンションの始まりの始まり、つまり
最初の人工知性体(現在のA.Iのようなハンパ物ではない)の登場なのではないだろうか。