友達が電話を取ったと思って「そっちの様子はどう?」と聞いてみたが返事がない。
変わりに低い男の人とおばあさんの声が混ざったような声で
「ト・コ・ヨ・ワ・タ・リ」
という返事が来て電話が切れた。
恐くて怖くてみんなが帰ってくるのを待ったが、結局その日は帰ってこなかったので、
心配してみんなの家に電話を掛けてもらうと「結局、電話が掛かってこなかったので
つまらなくなってみんな自分の家に戻った」と言う。
何も言わずに家に帰ってしまうなんて変に思ったが、その日以来みんな少し様子が
変わってしまってなんとなく俺たちは疎遠になってしまった。
十何年後、同窓会でその数人の話を聞いたが、みんな学生時代に健康を害して病気で
死んでしまったらしい。