つい最近、身近であった因果応報の話だ。
俺が資格勉強をしながらフリーターをしていた頃、
俺を見込んで「ウチの会社に来ないか?」と言ってくれたのがAさんだった。
Aさんはその会社の営業部長をやっていて、会社の業績を爆発的に伸ばしていた。
入社してから楽しいこともあったが、部署変更により超過酷な勤務に放り込まれ、
連日20時間労働(最大22時間労働)が続き、事故で怪我をしても仕事をさせられた。
しかもその苛酷な労働が、社長の指示でありA派である自分をやめさせるために
仕組まれたことが、総務(社長の愛人)のメモにより発覚をする。
会社自体は典型的なブラック企業だったこともあり、
社員からの信頼が厚いAさんは同業の新会社を設立。
自分もその新会社に移行した。
前いた会社から強烈な妨害があったりしたものの、
創業時のピンチを切り抜け、ヒット商品でたりして次第に事業は拡大していった。
大変なこともあったが、自分の役職や給料もあがり、
やりがいと充実感がある日々が続く。
前いた会社から強烈な妨害があったりしたものの、
創業時のピンチを切り抜け、ヒット商品でたりして次第に事業は拡大していった。
大変なこともあったが、自分の役職や給料もあがり、
やりがいと充実感がある日々が続く。
しかし、お金が入るようになるとA社長は次第に変質していく。
自分は湯水のように会社の経費を使う一方、社員の経費支出は厳しく制限。
また会社の応接室にデリヘルを呼んだり、社員の女に手をつけ愛人に。
その愛人も調子に乗って、会社の人間を奴隷扱いし始めた。
ノルマも厳しくなり会議で怒号が跳ぶのは日常茶飯事。
労働時間も社長は定時だが、社員は午前9時から午前3時まで残業仕事も日常茶飯事になっていった。
自分の上司が退職した後で、自分が出世したがさらに風当たりは厳しくなり、
ED(20代後半だったけど)になり胃に穴もあき、
仕事中に倒れて救急車に運ばれたりしたため退職を決意。
退職後には、支払うべき給料が払われることもなかったため絶縁する。
その後、同僚も次々とやめ、A社長の悪行もエスカレートしていった。
当時の同僚が全員退職したが、Aの氏名で検索すると2chオカルト板の
「近々死んでほしい人間の名前を書きなぐるスレ」に複数ヒット。
当時の社員からも嫌われていたのだろう。
そのAが40代中ごろなのにもかかわらず、先月脳の病気で突然急死した。
あの人には、右も左も分からない若造の頃から本当にお世話になった。
しかし、金が人間を変えてしまったのだろう。
貧乏だったけど清く正しくやっていた頃のままだったら、
あの年で死ぬことはなかったのに、と思わずにはいられない。