【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ17【友人・知人】

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600本当にあった怖い名無し
>>599
そういう馴れ合いはいらねーんだよ
ルールも守れないくせに慣れ合うとか、どんだけ厚顔無恥なんだ
601本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:43:58.23 ID:TW2ikg+20
 ふいに、中で鍵の開く音があった。由美は反射的に感情を殺そうと努めた。
しかしできることではなく、膝に強く顔を埋め、泣き声を押さえるだけだった。扉がゆっくりと開く。そして、
「先生?」
602本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:44:41.73 ID:TW2ikg+20
 出て来たのは女の子だった。玄関の前で、由美は顔を上げずに泣いていた。肩が震えている。まるで子どものように泣いていた。
 女の子は立ち尽くしていたが、やがて由美の元にしゃがみ込み、その小さな腕で頭を抱いた。
由美は一度大きくしゃくり上げると、それから押さえ切れずに声を上げて泣いた。これじゃあまるで逆だと思った。
603本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:47:31.19 ID:TW2ikg+20
平日の早朝から投稿とか、こいつニートかよww
働けよ非国民w
で、平日の昼間からのんきに2chできる奴がうじゃうじゃいるなここ
604本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:48:13.04 ID:TW2ikg+20
わたしが彼女を心配していたのに。しかし、彼女の腕の中はすごく安心だった。
 それから三十分後、由美は女の子の家の居間で、不機嫌そうに紅茶を飲んでいる。涙は止んでいた。
向かいのソファに座る女の子は、心配そうに由美を見る。まあいいかと、カップの中で鼻をすすりながら由美は思った。心配させてやれ。
605本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:49:25.26 ID:TW2ikg+20
父親はいなかった。仕事が大変なのだと女の子は言っていた。
家の中はひどく広々としているように感じられた。家具は揃っているけれど、何か、抜け殻のように空っぽだった。
不必要なものが少な過ぎるのだ。
「ごめんなさい」
606本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 19:50:36.53 ID:TW2ikg+20
 ポツリと女の子が言った。
「こんなに心配するとは思わなくて」
 由美は紅茶の入ったカップを見つめていた。すねて母親を困らせる子どものようである。