【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ17【友人・知人】
>>599 そういう馴れ合いはいらねーんだよ
ルールも守れないくせに慣れ合うとか、どんだけ厚顔無恥なんだ
ふいに、中で鍵の開く音があった。由美は反射的に感情を殺そうと努めた。
しかしできることではなく、膝に強く顔を埋め、泣き声を押さえるだけだった。扉がゆっくりと開く。そして、
「先生?」
出て来たのは女の子だった。玄関の前で、由美は顔を上げずに泣いていた。肩が震えている。まるで子どものように泣いていた。
女の子は立ち尽くしていたが、やがて由美の元にしゃがみ込み、その小さな腕で頭を抱いた。
由美は一度大きくしゃくり上げると、それから押さえ切れずに声を上げて泣いた。これじゃあまるで逆だと思った。
平日の早朝から投稿とか、こいつニートかよww
働けよ非国民w
で、平日の昼間からのんきに2chできる奴がうじゃうじゃいるなここ
わたしが彼女を心配していたのに。しかし、彼女の腕の中はすごく安心だった。
それから三十分後、由美は女の子の家の居間で、不機嫌そうに紅茶を飲んでいる。涙は止んでいた。
向かいのソファに座る女の子は、心配そうに由美を見る。まあいいかと、カップの中で鼻をすすりながら由美は思った。心配させてやれ。
父親はいなかった。仕事が大変なのだと女の子は言っていた。
家の中はひどく広々としているように感じられた。家具は揃っているけれど、何か、抜け殻のように空っぽだった。
不必要なものが少な過ぎるのだ。
「ごめんなさい」
ポツリと女の子が言った。
「こんなに心配するとは思わなくて」
由美は紅茶の入ったカップを見つめていた。すねて母親を困らせる子どものようである。