【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ17【友人・知人】
シリーズ物、霊感の強い人にまつわる話を集めるスレです。
考察や、好きな話について語り合いましょう。(荒れる原因なのでなるべく「乙」だけですましましょう)
・投下歓迎。実話、創作不問。新作も歓迎
・作品投稿者はトリップ(名前欄に#任意の文字列)推奨。
・話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
・sage進行、荒らし煽りはスルーでお願いします。
・他スレへの迷惑が掛かるような過度の勧誘やはご遠慮下さい。
・このスレでは作品への批判は荒らしと認定していますので、批判はご遠慮ください
・このスレには『このスレと住人を許さない』という荒らしがしつこく荒らしています
どうかこいつには徹底無視をお願いします。
・「荒らしに反応する奴も荒らし」というネットのルールを忘れずに。
反応するとその人を荒らしと 認 定 いたします
洒落コワ投稿掲示板(煽りは嫌、洒落コワまとめに載りたい!と言う人はこちらへ)
http://jbbs.livedoor.jp/study/9405/ 前スレ
【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ16【友人・知人】
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1292157929/
※メリーコピペはNG推奨※
※メリーコピペも立派な作品。批判はNG※
コピベなんだから私の作品です、て出す類のもんでもないだろ。。。
>>3 メリー作品は作品。コピペはただの転載。
転載がまかり通るなら、師匠シリーズのコピペもおkなん?
転載がだめって言うなら赤緑のブログからの転載もアウトだよねえ?
お前赤緑が転載したら同じセリフ吐けよな?
赤緑ノブログ見てないから分からないけど、自分で自分の書いたもんを転載するのと
どっかから拾ってきた話をコピペするのとでは訳が違うんじゃない。
8 :
本当にあった怖い名無し:2011/04/23(土) 15:53:32.14 ID:kf2zOY/wO
何を言い争った所で書き込むんだから無視するに限る
>>6 マジレスすると赤緑がブログからコピペしてるなら転載といえるかもしれん。
だが実際は、エディタの類から自分が書いたのをコピペしてるだろ。
そりゃ転載とは言わねぇよ。
赤緑が面白いかはまた別の話しな。
お前ら、争うのは勝手だが
>>1乙くらいしてやれよw
11 :
本当にあった怖い名無し:2011/04/23(土) 18:58:09.89 ID:je0xRsYCO
えーっ、また立てたの!
すこしは自粛しろよ、じ、しゅ、くっ!
1逆乙だろ
>だが実際は、エディタの類から自分が書いたのをコピペしてるだろ。
そりゃ転載とは言わねぇよ。
それが転載だよw
メモ帳に一括で書いた物を貼付けず、一レス毎に入力する男の人って……
てかブログ見たことないけど、ブログに書いてる方が発表早いの?
もしこっちに投下するのが早いなら、
自分でまとめサイト作ってるだけの事でこっちが甜菜にはならないんじゃねーの?
ブログの方が先なら知らんが
>>14 あほ?
エディタからのコピペが転載なら師匠シリーズは言うに及ばす、
ほとんどの書き込みが転載になるじゃねぇか。
みんなメモ帳なんかに書き蓄めずに直に書いてると思ってんのか?
つか、その解釈を進めりゃデータのやりとり全てが転載になるぞ。
お前の書き込みも転載な。
ブログは著作権主張するための予防線なんじゃないの?
いいから赤緑を崇め奉っとけよ
キチガイが粘着してる訳だし、それっぽいのは放置でいいと思うよ
赤緑はこっちに先に投下してる。
だからどう考えても転載ではないな。
>>21 なんでそう本人しか知りえないような事をサラっと言うかな^^;
>>22 ブログの投稿日時とこっちの書き込み日時を比べただけなんじゃないの?
調べようと思えば簡単に分かる事だろうに…
粘着してるのはバカなんだろうし、そういうのは放置でいいんじゃないかな?
誘導してくれた奴感謝
本編が投下されても乙レスしかしない赤緑さんのファン達が彼の名誉と尊厳の為に荒らしや叩きと一所懸命に戦う姿が涙を誘うよね!
こうですか?わかりません><
はい!
てめえのブログがあるのに、2chに先に投稿してるあたりが姑息すぎ
行動原理が気持ち悪いわこいつ
>>29 /)
///)
/,.=゙''"/
/ i f ,.r='"-‐'つ____ こまけぇこたぁいいんだよ!!
/ / _,.-‐'~/⌒ ⌒\ 要は面白けりゃいいんだ!!
/ ,i ,二ニ⊃( >). (<)\
/ ノ il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
,イ「ト、 ,!,!| |r┬-| |
/ iトヾヽ_/ィ"\ `ー'´ /
もう少し新規の書き手さんが投下し易い流れにしようぜ・・・
二の足踏んでる人も居ると思うんだよなぁ
禿同。
赤緑とかどうでもいいんだが
新規の書き手って言うけど、出てくる奴みんな劣化ウニばかりだからなあ
祟られ屋とか叔父さんシリーズとかぐらい個性あったら良いけど、ラノベもどきはマジで勘弁
霊感餅に限らず能力者と上位互換のコンビは、ストーリー構成のテンプレみたいなものだからね
ウニの真似ってのはいかがなものかと思うよ?
劣化師匠でもいいじゃない
シリーズモノだもの
みつお
劣化師匠でもいいじゃない
おもしろければ
歌丸です
>>35 なんで能力者とのコンビがテンプレになるんだよ
どんだけストーリー構成力ないんだよ
ウニの真似はそれだけじゃねーだろ
セリフ重視の構成
言い回しや心理描写までそっくり
貞子が出てきた後のホラー映画のごとくぱくりまくりだろ
>>38 詳しいんだね、相当ウニが好きで読み込んでるんだ?
自分はまだそんなに読み込んでないんで、是非後学の為に詳しく教えて欲しいよ。
他の人のもこれから読むから、細かい比較を上げてくれたら嬉しい。
こんな地味なスレに知識のある人がいて尊敬する。
是非是非お願いします!
ウニの真似真似って言ってる人って、ウニ自体が京極ってことは知ってて言ってるの?
>>39 >具体的に言えるかい?
具体的?構成・スタンスのパクリを具体的に指摘しろってなんだよ
読んでてそう感じないなら理解出来ないから諦めろ
しいて言えば「キャラ設定・セリフ回し・心理描写」が酷似してるってと事だよ
あのセリフを、とかあのストーリーをパクったとか言ってるわけじゃないだろ
まー、ウニはストーリーもキャラ設定もパクッてるがなw
>>41 当然じゃん。でもウニと京極堂はスタンス真逆だろ
みなさん、変な粘着はこの程度です
意味不明な勝利宣言キタw
だからパクリだと思うんならNGすりゃ読まなくていいじゃんよ。糖質か?
俺はテンプレも劣化師匠も好きだからオールオッケー
Me too.
上に同じ
というか証明責任が果たせてない時点で社会では相手にされません
ここでかろうじて相手にされてるのは2chだから
>>49 そういう場所だと分ってる2ちゃんで証明責任云々と言うあんたの方がよほど粘着してるように見えるんだが…
あれ?もしかしてスルー検定中?
>>49 既に言ってるんだが
セリフ重視の構成、言い回しや心理描写が酷似してるんであって、具体的なストーリーとかセリフそのものをパクッたものじゃないと。
この意味合いが理解出来ないのか?作風がそっくり、の一言で済むんだが、証明責任とかなんだよこいつ・・・・
それじゃあ
>>41の「ウニ自体が京極」といってる奴の証明責任も求めろや
ほら、
>>41さん、証明責任とやらお願いしますw
カッコいいな。
煽られてると思うなんて被害妄想だけど。
是非詳しく話を聞きたいよ。
すぐ上のレスも読めない馬鹿なのか?
面倒だからトリップつけてくれよ
みなさん保守乙です
なんで常に忍法帖のレベル晒してんの?
すいとんしてほしいの?
>>56 おいおい、自分と意見が違うから荒らし扱いか?
パクリを指摘したら荒らしか?いい加減にしろよ。でもレベル晒すのヤメるわ。
お前みたいな自治厨荒らしに目つけられたら終わりだな
で、
>>49よ、
>>41の証明責任早く求めろよ
ウニをパクった証明責任はしつこく求めるくせに、ウニのパクリの証明責任は求めないって道理が通らないぞ
パクリかどうかは知らんが師匠系統のキャラはごまんと居るし言い出したらキリが無いよ
つーかこんなスレでテンプレだのパクリだの言う方が間違ってる
気楽に書いたのを気楽に読めばいいじゃないの
このスレ潰したくてイチャモンつけてるだけでしょ
放置で
なんでそんなにこのスレを潰したいのぜ?
「俺が気に入らないものがちやほやされてんのがムカつくぜー!」
この世におけるアンチ意見なんてのは全部これで説明つく
このスレが日本だとすると、アレは韓国
そんな関係
ちやほやされてるのは唯一無二ウニ
このスレが日本wwww
世界に好影響与える国のトップ常連国と同列とかどうかしてるぜ!
>>63が言うようにちやほやされてるのはウニのみ。あとは絞りカス
住人はウニを崇め奉って、ちょっとでも批判されると延々噛み付く。パクリ疑惑があっても
認めないばかりか、自分が考えたものと主張(ウニ本人自ら)
批判する奴は荒らし扱い
ということを考えると
・ウニで持ってる=サムさんで持ってる
・批判されると噛み付く=韓国を批判すると火病起こす
・パクリ疑惑・自分の物主張=日中の文化をパクリまくり・起源主張
・批判すると荒らし=韓国批判するとネトウヨ扱い
どう考えてもこのスレが韓国ですww
サムさんってなんだよ俺www
あーあと
ウニの劣化ばかりでオリジナルゼロ=日本のパクリばかりでオリジナルゼロ
も追加な
住人の馬鹿代表がナニをw
投稿正座待機
で、
>>49よ、
>>41の証明責任早く求めろよ
ウニをパクった証明責任はしつこく求めるくせに、ウニのパクリの証明責任は求めないって道理が通らないぞ
逃げてんじゃねーよw
人には証明責任もできない云々これだからな。
**********ここまでシリーズ物一切無し
すみません。
質問なんですが、このスレは友人・知人限定ですか?
自分の体験談を小説にして書きたいんですが、それはスレ違いになってしまうでしょうか。
シリーズ物かどうかが、スレ向きか決まる。
友人知人本人かは関係ない。
最近、ビッパーと思われる人達が荒らしてるので、
それに耐える無神経さも必要だ。
健闘を祈る。
>>72 そうなんですか。
シリーズ物。
そこは自分の体験談の多さからして問題無いです。
ありがとうございます。
ハンネ何にしようかな。
自分が主人公って新しくね?
wktk
自分が主人公の人も結構いたじゃん
ウニと赤緑しか印象ないんだろうけど
>>71 ただでさえラノベ風は叩かれるのにあえて小説って断言とか・・・・
素直に創作板でやってくれ
素直に体験談とか嫌なのか?小説にする意味がわからん。作家志望か?
上の流れでウニの劣化パクリうんぬんって流れあったのにあほか
またどうせクソみたいな心理描写やセリフ主体のラノベなんだろ
うざいわ
つーかなんでこんなスレに投下しようと思ったんだ?
どうせウニ以外は乙の一言で済まされて折角の作品もすぐ流れるのに
絶賛以外のちょっとした批判でも許さないって気持ち悪い住人しかいないのに
>>76 すみません。
投下する前から叩かれている意味がわかりません。
ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
そう思っていたんですが、違うんですか?
それとも普通に体験したコトを友人にでもメールするように気楽な口調で書いてもいいスレなんですか?
投下するにあたって確認しておきたいんで、教えてください。
79 :
本当にあった怖い名無し:2011/05/01(日) 23:32:19.96 ID:taY/szap0
自分もわざわざ小説風に堅苦しく書くよりは、自由な語り口で友人にでもメールするように書いた方が正直者気が楽なんですけど…。
どうしたらいいんだろう。
>ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
だからそう思うんなら創作板でやってくれって
テンプレのどこにそんな文面があるんだよ?
これもウニの弊害だな。ラノベもどきで描写過多でレスをやたら多くして悦に入ってるオナニー作家はいらないよ
あと、これもどの作家にも共通してるけどなんでわざわざ投下する前からグチグチと「投下してあげます」宣言するんだ?
ほんとこのスレだけだよ。作家気取りなのは
>どうしたらいいんだろう。
女々しいw
お前もういいから他スレでやってくれ
え、じゃあどんな風にみなさん投稿しているんだろう。
そんな事言われたらこのスレ、いらないって話になってしまいませんか?
投下してあげますってアピールするように、お兄さんには見えるんですか?(笑)
投稿する前から凄い偏見の目で見られてしまいましたねー。
守護霊さんいい顔しなくなってしまったので、多数決で投稿するのやめますね(笑)
というか実体験談なのに創作板でやってくれっていう意味が分からないです。
うーん。
素直に実体験じゃ嫌なのか?って言われても、実体験談描きますよって前もって言ってあるんですけど……。
なんなんだろうか。
すみません。
ちょっと分からないです。
これがVIPクォリティってやつなんですかね?
>というか実体験談なのに創作板でやってくれっていう意味が分からないです。
てめえで小説風にするって言ってるじゃん
だから創作板に行けって言ってるんだろ。作家気取りのくせにそんな事も理解出来ないバカなのか?
>え、じゃあどんな風にみなさん投稿しているんだろう。
過去ログぐらい読め
新参者だから無理か。
説明するとここはスレ伸びてるから多くの作家がが投下してると思わると思うが実際は
2〜3人の作家が定期的に投下してるだけ。
それがないと保守するためだけのレスしかない。作品も上で述べたようにやたら冗長で
ラノベ崩れの駄作ばかり。
それをありがたがってる信者が必死に擁護して批判は一切許さない
批判したら最後、ひとりによる自作自演荒らしのレッテル貼られて煽り煽られの繰り返し
パクリを指摘したら「荒らしだから通報しよう」ってレベルw
はっきり言ってここを覗いてる奴は数人だけだろう。一生懸命作品投下しても
その数人の目にしか止まらない。感想も「乙」で終わる
投下したらへんな奴(通称メリー)の連投で話が流される
>守護霊さんいい顔しなくなってしまったので、多数決で投稿するのやめますね(笑)
おいおい電波かよお前ww
守護霊って何?お前視えるのか?もうのんきに体験談書かないで病院行けよ病院w
今時霊感あるって奴でも守護霊いますとか言わないぜww
ちなみにどんな風に見えてるの?俺のことなんて言ってる?
俺の風貌聞いてくれよw
>>82 ID変わってるけど
>>71の人?
創作とかラノベっぽいとか自分の好みじゃないと叩きまくる人が常駐してるから
ここに投下するなら、そういうのにいちいち反応せず無視できないとダメだよ
試しに投稿してけば?気になるし
>創作とかラノベっぽいとか自分の好みじゃないと叩きまくる人が常駐してるから
ほら、な。さっそく「叩いてる奴はひとりが常駐してます」って決めつけてるだろ?
オカ板で創作・ラノベもどきなんてどこでも叩かれるっつーのに、何時まで経ってもこんな事のたまってる
洒落怖もエニグマも山怖もそんな作品は叩かれてるんだよ
まあだ見ているかは分らないが…
>>78-79 >ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
>そう思っていたんですが、違うんですか?
違います。
ただ小説風に書いている人たちがいるだけで、体験談を書くところです。
小説風に書くと嘘臭い、と思う人が多いためあまり推奨されません。
>それとも普通に体験したコトを友人にでもメールするように気楽な口調で書いてもいいスレなんですか?
寧ろその方がこのスレでは受け入れられます。
このスレに限らず、オカ板の多くのスレで小説風は行き過ぎると嫌がられる傾向にあります。
下手なラノベもどきよりは簡潔で分かりやすい箇条書きの方が好まれます。
尤も、小説風でも面白ければ喜ばれます(ex.師匠シリーズ/ウニ氏)。
つまり、重要なのは面白さ、恐さです。
>自分もわざわざ小説風に堅苦しく書くよりは、自由な語り口で友人にでもメールするように書いた方が正直者気が楽なんですけど…。
その方が格段に良いことは確かです。
>どうしたらいいんだろう。
もし、気が変わって投下する気になれば書きやすいやり方でどうぞ。
「小説風=創作」→「創作板行け」と言われてしまう原因となりますので、その点は他のスレでも気をつけられると良いかと思います。
また、このスレ以外にも色んなスレがありますので、どうぞ検討の上、出来れば現スレは
>>1から全て読まれてから投下することをお勧めいたします。
>ID:taY/szap0
書き手が書きたいようにすればおk
「オカルト」、「話がたくさん」、「特定の人物絡み」、
この3点をクリアしてれば文句を言われる筋合いは無いはずです
>>1にも書いてありますが、「このスレと住人を許さない」誰かが粘着してます
この人はIDが変わりまくりです
それと分かる変なのは徹底的に無視したほうが良いかと
>>90 テンプレに「実話、創作不問」と書いてある通り体験談じゃなくても良いんだぞ
読みたくなければ作者のトリップをNG登録して読まなければ良いだけ
て言うか、最初からシリーズ宣言するより、じわ怖なり本怖なりで作品を投下して
反応を見ればいいのに
もう何年も経ってるのに、まだ粘着してるんだな。
このスレにそんなに恨みがあるとかひたすら怖いわ。
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !::
俺達はとんでもない思い違いをしていたようだ。これを見てみろ。
まず「粘着」をローマ字で表記する
nenchaku
これの順番を入れ替えて
chankune
日本語に直し
ちゃんくね
ここがシリーズ物スレであることを考え
末尾に「ID:B63jw6K70」を加える。
ちゃんくねID:B63jw6K70
そして最後に意味不明な文字「ちゃんくね」
これはノイズと考えられるので削除し残りの文字を取り出す。
するとできあがる言葉は・・・・・・『ID:B63jw6K70』。
つまり粘着とはID:B63jw6K70だったんだ!!
釣れました。
投下が無い投下が無いって、投稿するわけねーだろ。
こーんなクソみてぇな雰囲気悪いスレに。
なんでわかんねぇの?
バカだろお前ら。
これから投稿する人、↑の流れがいい見本だ。
よく読んで投稿するか考えろよw
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
・・・アホらし
後吊り宣言ほど滑稽な物はないな
>>95 最高だよあんた!
いやあ見事に釣られたわw
妙に煽ったり、やたら前置きが長いとか違和感あったんだけどやられたなこりゃ
>>89-94 m9(^Д^)(゚∀゚)9mプギャーッ
特に
>>94 面白いと思って頑張って考えたの?凄いわ
メリー=ID:WqQ11LaD0=ID:B63jw6K70
きもちわるい
>>71-95 >>98 >これから投稿する人、↑の流れがいい見本だ。
>よく読んで投稿するか考えろよw
一人暴れる粘着荒らしに対するスルースキルが求められるってことですね分かります
103 :
本当にあった怖い名無し:2011/05/02(月) 21:49:27.62 ID:rP83nND3O
伸びてるからウニでも来たのかと思ったら、ゴミが暴れてただけかよ…
期待して損した
そいつは永遠の中学2年生なんだよw
どうか大人の心で無視してやってくれw
また馬鹿が幼稚なことやってるわ(苦笑)みたいなかんじでw
自己責任で読んでください(キリッ
と同じ臭いがしますねw
俺の話を黙って聞くが良い
部屋に居ても何とも無いが、部屋を出ると一人暮らしの俺の部屋に誰か見える
慌てて車から刀を取り出し意気込んで部屋にオラァすると誰も居ない
そしてノートパソコンが消えていたんだ
それドロボウや!
>どうか大人の心で無視してやってくれw
さんざん相手しておいて何いってんだコイツ
お前が一番かまってるからだろボケ
どうもこいつシリーズ物が嫌いらしいな
人を探しています
昨年5月中頃
219 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/03(火) 19:38:38.06 ID:jJHkzKNa0 [1/3]
35 :本当にあった怖い名無し:2011/04/27(水) 15:58:27.66 ID:TxfQsN3j0
霊感餅に限らず能力者と上位互換のコンビは、ストーリー構成のテンプレみたいなものだからね
ウニの真似ってのはいかがなものかと思うよ?
38 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/04/28(木) 00:23:51.35 ID:MK9wuSEF0
>>35 なんで能力者とのコンビがテンプレになるんだよ
どんだけストーリー構成力ないんだよ
ウニの真似はそれだけじゃねーだろ
セリフ重視の構成
言い回しや心理描写までそっくり
貞子が出てきた後のホラー映画のごとくぱくりまくりだろ
220 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/03(火) 19:39:34.39 ID:jJHkzKNa0 [2/3]
39 :本当にあった怖い名無し:2011/04/28(木) 00:27:04.73 ID:/sC2lrTS0
>>38 興味深いねえ
具体的に言えるかい?
41 :本当にあった怖い名無し:2011/04/28(木) 05:27:31.42 ID:1iaJ/7Sm0
ウニの真似真似って言ってる人って、ウニ自体が京極ってことは知ってて言ってるの?
221 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/03(火) 19:40:11.24 ID:jJHkzKNa0 [3/3]
42 : 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2011/04/28(木) 12:12:32.50 ID:MK9wuSEF0
>>39 >具体的に言えるかい?
具体的?構成・スタンスのパクリを具体的に指摘しろってなんだよ
読んでてそう感じないなら理解出来ないから諦めろ
しいて言えば「キャラ設定・セリフ回し・心理描写」が酷似してるってと事だよ
あのセリフを、とかあのストーリーをパクったとか言ってるわけじゃないだろ
まー、ウニはストーリーもキャラ設定もパクッてるがなw
>>41 当然じゃん。でもウニと京極堂はスタンス真逆だろ
222 :本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/03(火) 21:28:29.74 ID:adzVPQRj0 [2/2]
他スレにまで迷惑かけるなよ粘着荒らし
223 :本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/03(火) 22:40:15.92 ID:sXgc52aE0
>>222 粘着荒らしはお前だよカスが。
死ね。
上のコピペもまた師匠シリーズスレに貼ってこいよ粘着君w
師匠シリーズも叩きはじめたのか
金を払った文なら未だしも素人の落書きにそこまで執着出来るものかね
これは明らかに嫉妬
そんな気がする
嫉妬()
>>119 明らかにやっかみの類だろうね。
ちやほやされるのが悔しくて悔しくてしょうがないんでしょうな。
金魚すくいで手に入れた金魚にハナクソ食べさせたらあっという間に死んでしまいました
三匹食べさせ半日でした。それ以来金魚の霊に悩まされます
人を探しています
直腸で出目金飼えば供養になるよ
シリーズモノカモン!
零感だけどオカルトに興味のある主人公と、オカルトに詳しく自身も霊感持ちの(主人公が
師匠と呼ぶ)先輩という組み合わせの、誰も考えたことの無い新しい設定のシリーズを投下希望
>>125 なんかよくわからんが自分でノートにでも書けば?
師匠と弟子の関係でもかく人が違えば同じ話にはならない訳で、俺は楽しいけどなあ
保守
テーマが同じなら、余計に作者の個性が現れて面白い
みんなはどぉ?
「お」が小さいのがむかつく
久しぶりに来たが、随分と投稿者が減ったんだね
細かいこと気にする肝の小せぇ奴が増えたのよ
1.シリーズで書く以上、語り手は何度もオカルト的な体験をしなければならない。
2.それを全て偶発的な出会いと書くのは不自然。
3.語り手には「オカルト好き」などの動機付けが必要になり、また語り手とオカルトを遭遇させるためのガイド役が必要。
4.恐怖感を演出するために語り手は適度に無知な方が都合よく、ガイド役は解説のために語り手よりも詳しい事が望ましい。
5.行動を共にする理由づけとして、師弟関係や先輩後輩など、適度な距離感のある交友関係が必要。
かくして、「オカルト好きなオレとその世界に詳しい知り合い」という王道的な構図が出来上がる。
これはシリーズ物の骨組みとしての必然性を積み重ねた結果に生まれるものだから、
これを指して「設定が似てる」というのは無意味だ。
野球マンガにおいて「マネージャーがヒロインだなんて、別の野球マンガのパクリだ」と言ってるようなものだぞ?
まあ実質ひとりなんですけどね
>>133 シリーズ物だからって登場人物を固定化させる必要もないし語り手とガイド役を分ける必要もない
>>135 合理性が生み出した一つの定型パターンなんだから、似た設定の作品にイチャモンをつける意味そのものが無い、と言ってるだけだろうが、アホめ。
>>134 本怖や他のオカルトシリーズ物を読んでこい。二つに一つはこのパターンだ。
ただし、一つの怪異や一人の人物にについての話を長く続ける「長編物」とは混同するなよ。
>>136 右に習えで瓜二つの設定と話でシリーズ物とか言うから叩かれるんだ、アホめ。
作者の好きにしたらええねんな
ウニさん来ないかなぁ
ウニ何か投稿して
142 :
ワニ:2011/05/11(水) 20:59:22.98 ID:0dAqtu1A0
お、俺でいいのか?
>>133 野球漫画のヒロインがマネージャーだったら安易すぎて読者から叩かれるどころか、
編集者にダメ出しされて本に載らないレベル。
144 :
本当にあった怖い名無し:2011/05/11(水) 22:07:30.31 ID:dNhqwzyuO
ドラッガーくらい読んでないとな
王道コテコテのシリーズものが投稿されたとして誰が困るわけ?
オカルト物のシリーズが読みたいのであって、他人の考えた師匠物を読みたいわけじゃない
赤緑は師匠物じゃないよな、忍とかも
師匠物ってケイさんと古物商の位しか思い出せないけど他にあった?
一覧出してくれたらむしろ読む
>>147 藤原君とナナシってのもいたよん
ナナシは師匠インスパイアを公言してたお
一時期ホントに多かったよな師匠系
でもまあこのスレでやる分には何の問題もないんじゃね?
他と比べれば問題ないが、わざわざ2chに投稿する必要もなかろうと
このスレの存在意義は他スレでシリーズ物を投稿させない防衛線、という面が大きいわけだし。
>>133 アホかよお前・・シリーズ物って括りが共通してるだけであそこまで似通っているのは単に
創作能力がないだけ
祟られ屋が似通ってるか?
1−5なんて師匠シリーズに引きずられてるだけじゃん。どんだけ発想が貧困なんだか
逆に祟られ屋を除外するのが意外w
マサさんだっけ?
もろ師匠じゃねーかw
ジャンプ的超展開になってから読んでないなあ
洒落コワでやってた頃はまんま
>>133だったと思うが
どこぞの誰かみたいにパクリとかいわんけどね
シリーズ物のスレで言うのもアレだが、いまさらシリーズに拘る必要性を感じないな。
普通に読み物を投下してくれたほうが読んでる方としては気が楽だわ。
ラノベでもシリーズでも短編小説でも台本でもガンガン落として、読み手もそれなりに反応してやった方が活気が出るんじゃね?
上手い奴は人気出るだろうし下手な奴は叩かれるし。
このスレは
>>1からしてちょっと特殊過ぎる気がするわ。
>シリーズ物のスレで言うのもアレだが、いまさらシリーズに拘る必要性を感じないな。
論外。ローカルルールをないがしろにするんなら出て行け
有名な作品が一つあれば、類似作品が続出するのは当たり前の事なんだけどね。
それはプロの世界でもそうだし。
大事なのはより多くの人が書く事で裾野が広がり、その中から新たに傑作が出現する事なんだ。
分母が大きくなればなるほど、玉石混合の中から良いものが生まれ出てくる確率もあがるから。
もちろん、行きすぎたカオス化は防がなくちゃいけないけどね。
まあよーするに、無駄に敷居の高さを上げて全体をやせ細らせるような行為は自殺行為だって事。
>無駄に敷居の高さを上げて全体をやせ細らせるような
本家たる洒落怖が、荒らしのせいもあって最近までその状態になりつつあったよな。
微妙に快復してきているようだが。
しかし、長い歴史を持つ良スレだった洒落怖があんな有り様になるとはなぁ
ここも似たようなもんだけどね
今じゃオカ板なのに霊能力は精神病って冷めた意見か多い
釣りとしても全力で釣られるのがオカ板のスタンスだった頃が楽しかった
>>159 長い歴史て…たかたが10何年かで何言ってんの?
ただ単に出来たばかりで試行錯誤の時期だっただけじゃね。
ウニ何か投稿してー
無駄話ばかりであほらしい
>>160 2chの歴史と洒落怖の歴史比べたら歴史あると言ってもおかしくねーだろボケ
2chで10年続いてるスレそんなにねーんだよ
>>156 その糞みたいなローカルルールの結果がこれだよw
ロールルールのせいにする気か?
シリーズ物スレなのに、単発もなんでも来いって言い出したらそれこそ荒らしの思う壺
ロールルールってなにそれおいしそう
>>162 歴史と伝統のあるスレ(キリッ
恥ずかしいから止めてくれよ…
また粘着の手のひらの上で踊らされてんのかよ
暇なら何か書け
417 名前:名無しさんは見た!@放送中は実況板で[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 00:30:57.19 ID:cKfcPaJDO [2/3]
2ちゃんねるの怖い話で有名で人気の高いウニって投稿家の師匠シリーズってあるでしょ。
アレって世にも風にアレンジできる面白い話たくさんあるよ。
むしろ、時間たってるだけ衰退すんのもあたりまえだと思うけどな
AAとかFLASHもかなり勢い失ってるし
test
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
というか師匠人気に便乗しての、という事だろう
しかし霊感持ちは実際にいるわけで、いろんな話があるのは確実
ならば我々はただただ待つのであります
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
シリーズ物が一過性の流行だったというのはあるかもしれない
wwwニッチな存在なのに流行ったってwwww
>>172 俺的には左右を均等に↓こうした方がいいと思う
wwwニッチな存在なのに流行ったってwww
ネタはあっても文才とか時間が無いって人はいる
ソースは俺
近くに自称霊感持ちがいるし、話も少々聞くけど
あまりお近づきになりたくないってのが正直なところ
結構居るものですね。
斯く言う自分もそうなのですが文にすると現実味が無くなってしまって…
叩かれるのが目に見えるので普段はロム専ですね。
俺の場合、ネタはなくても文才はないな、まあ時間はないけど
ネタも才能もあってもこんなスレに投稿する時点で終わっとる
ここに投稿する奴は同人作家臭い奴ばかり
はいはい
とりあえず、ちょっとでいいから文句を言うのをやめてみないか?
投稿に対して批判やアドバイスが出てくるのは当たり前としても、
投稿そのものが無ければ共倒れにしかならないんだから。
このスレを潰してやろうって企んでるんじゃなければ分かるだろ?
潰してやろうと思ってるんだよ
眠りに落ちる時、傍らに何かを感じることがある。
それは善悪などと無縁なもの、肉体を持たぬ自分自身の存在
朝に目覚めるように意味を込めて眠りに着いていいか問いかける
幼い日の母親の胸の中の代わりだろうか
それは常に肉体の外にあり自分を司っているような感覚
俺も昔何かのアンチだった時があるけどここまでじゃなかったわ〜
毎日監視とは恐れ入るッスwwウッスwww
このスレってウニ以外アンチすらいないレベルじゃね?
赤緑って2chに投下してから自分のブログに発表してるんだっけ?
なら、自分の作品って主張できないよな。ただの転載だとみなされるだけ。アホだなあw
2ちゃんの規約を読めばいいと思うよ
権利を移譲することを認めるって所か?
書き込んだことの責任はそっちにあるから、って所か?
誰でもいいから何か書いて
「私メリーさん、あなたの家…」
こんなメールが来たので読まずに削除した。
翌日、着音がしなかったのに携帯が光っていたので見てみた。
「私メリーさん…」
また読まずに削除した。
そして3日後の着信。
「私メリー…」
今度は削除せずに読んでみようかと思ったが、読めなかった。
私メリーの後はでたらめな文字列が並んでいるだけだった。
携帯の電源を切ってベッドにうつ伏せになっていると、
窓の外からコツコツと靴音が聞こえて来た。
残業帰りのOLか何かだろうと思っていたら、
いきなり電源を切ったはずの携帯が震えた。
怖くなって携帯をゴミ箱に投げつけた。
朝になって携帯を拾い上げようとゴミ箱を覗くと、
1件の着信メールがあった。
「さよなら」
なぜだかそのメールを見ていたら、涙が零れた。
>>188 ウゼェ
このスレに粘着してないで他のスレ/板やらサイトを覗いてろよ
それでも暇だってんなら掃除やら洗濯やらやっとけ
リクエストにお応えして書いてみたよ!
ありがとう!
>誰でもいいから何か書いて
間違っちゃいないなw
乙です
為になりました
194 :
kana:2011/05/24(火) 18:15:07.04 ID:6zbs8Fb90
「はじめに」1
この話は、あたし一人で溜め込んでおくには、ちょっとヘビーすぎる
あたしは文章を書く事が好きだから、こうやって書いて行くのが一番いいと思ったので、
あたしとあいつの身の回りに起こったことを、きちんと整理してみようと思う。
住んでいる場所や本名はふせるけど、でも出来る限りは忠実に書くつもり。
そして思い出せる限り、時系列に並べて行く予定。
ただ思い出した順に書くので、所々前後してしまうことがあるかも。
まずは、あたしのこと。
極普通の女。読書と猫が好き。でも、ホラーとオカルトは大の苦手。
怖い話もダメだし、ホラー映画なんか絶対に見ない。
あ、でもスプラッタとかゾンビ映画は大丈夫。血がドパーッ、肉片がグチャーッて言うのは平気。
幽霊とか呪いはダメ。要するに、
<目に見えないけど、そこにいるもの>
が怖い。
195 :
kana:2011/05/24(火) 18:23:01.92 ID:6zbs8Fb90
2
だから怖い話は聞かないし、ホラー映画も見ない。幽霊は信じない。
信じたら怖いから、信じない
で、あたしが去年の六月から同居し始めた男は、正反対のタイプだった。
血がドパーッ、肉片がグチャーッのシーンが出てくると布団を頭から
被ってしまうような情けない奴。
でも、そいつは幽霊が
<見える>
と言った。
「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)
197 :
kana:2011/05/24(火) 18:29:39.88 ID:6zbs8Fb90
3
あたしがそういうのが苦手だと知っていてからかっているのか、それとも
本当にそうなのか、どうもよく分からない。
ただあたしは、そいつと暮らし始めてからというもの、ますます怖がりになった。
ちなみに恋人同士ではありません。腐れ縁というか、ノリというか。家賃も半分になるし、部屋も二部屋あるから
「まぁ、いいか」
みたいな。
あたし文章書くの好きだしドバーッ!グチャーッ!!スイーツ!!
199 :
kana:2011/05/24(火) 18:39:22.03 ID:6zbs8Fb90
4
玄関とキッチン、トイレは共用だけど、それ以外で二人が顔を合わせることは余りない。
だからと言って、仲が悪いかと言うとそういうわけでもない。
顔をあわせば話すけど、別にいなきゃいないでいい。
ある意味、楽な関係。
ただ、友達とか親とかには、同棲していることを秘密にしている。
そりゃそうだ。だって、彼氏でもない男と同棲してるってことを言えば、心配される。
一人暮らしをしている事にしてしまった。友達にも、あんまりそいつの事を話していない。
話したら絶対引かれる。
200 :
kana:2011/05/24(火) 18:47:48.60 ID:6zbs8Fb90
5
悪い奴ではないのだけれど、どうも変わっているからだ。まぁ
「幽霊が見える」
なんて言うくらいだから、変わっているどころじゃない。
で、親や友達に、紹介出来ない理由はもう1つある。
ニートなのだ。
ちょっと前までは一応、大学生だったのだけれど、なぜか辞めてしまった。
以来、バイトもせずにダラダラ。
「プー、なんかバイト探しなって」
と、あたしは口うるさいお母さんのように言うのだけれど、なかなか重い腰が上がらない。
お化けがそこにいる気がしてならないとあたしは思った。
アイツは「そっちじゃない、本当に怖いのは…」
そこまで言いかけてからあたしをじっと見つめ、「やっぱいい」とだけボソッと呟いた。
202 :
kana:2011/05/24(火) 18:58:38.63 ID:6zbs8Fb90
6
あ、ちなみにプーって言うのが、そいつの呼び名。ニートでプー太郎だから、プー。
前はちゃんと名前で呼んでいたのだけれど、今はプーで慣れてしまった。
プーはようやく重い腰を上げてバイトを見つけたかと思うと、たいてい
二週間もしない内に辞めてしまう。プーの親は、まだ彼が大学に通ってと
思っているらしく、プーは仕送りで生きているから、本当につくづくどうしようもない男だ。
どうしようもないのだけれど、なんだか見捨てられない奴。
これは、そんなプーとあたしの同棲記録。
二人の身の回りで起こった不思議なこと。
誰か知らんが頼むぞ
これはひどいwwww
おもしろそーじゃん
kanaさん乙
トリップつけてね
乙。結構好きだな。
とりあえず様子を見よう
とりあえずまだ前振りのようだから何とも言えないけど、がんばって欲しいな。
メリーが新しい手口で攻めてきたな
211 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 08:48:02.54 ID:nK6l7URH0
「鬼みたいな顔してる」 1
大学三年で、あたしは憧れの一人暮らしを始めた。一ヶ月かけて部屋探しをして、
あたしが選んだのは十階建てマンションの、八階の部屋。しかも808号室。
末広がりでいい数字だし、ベランダからは隣の公園が見下ろせる。近くにコンビ二、
駅まで徒歩十分、大きなスーパーも近くにあるし、便利な場所だった。引っ越したその日は母親が
手伝いに来てくれて、スーパーで買ったおかずとお赤飯を二人で食べて、残りは冷蔵庫に入れておいた。
母親は泊まらずに帰った。
一人暮らしで一番大変だったのが、食事。大学がある日は友達と夕飯を食べて帰って来る事が
多かったけれど、そもそもあたしは文系だったし、一二年の内にかなり単位をとってしまっていたから、
三年の時は週の半分しか授業がなかったのだ。
212 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:00:42.48 ID:nK6l7URH0
2
学校に行かない日は塾講師のアルバイトをしていたけれど、同僚は一緒に夕飯を
食べるほどの仲ではなくて、家で自炊しなくてはならなかった。
一人分のご飯を作るというのは大変で、どうしたって一度作ると二日同じ物が続く。
煮物とか、カレーとか。一日目は普通に食べて、余ったらジップロックにいれて、二日目
にチンして食べる。カレーなんかは鍋のまま放置。二日目になると味が染みこんでおいしい。
一人暮らしだからと栄養が偏らないように気おつけていたし、前は飲まなかった野菜ジュース
なんかも飲むようになった。
213 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:12:30.89 ID:nK6l7URH0
3
あと、甘い物も食べるようになった。
異変が始まったのは、二週間目だった。どうも体がだるくて、食欲も余り無い。まだ四月に入ったばかりだけど
(早くも五月病かなぁ)
と思っていた。それでも大学を休むわけには行かないから、学校に行くと
「なんか痩せた?」
と友達に心配そうに言われた。まぁ、ある意味ダイエットに成功だけど、ちょっと貧血気味で
ふらふらするようなこともあって、我ながら
(やばいな)
という実感はあった。
214 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:22:06.00 ID:nK6l7URH0
4
あたしの友達に朱音、という女友達がいた。面倒見のいいお姉さんタイプで
「あんた、一人暮らししたからって全然食べてないんじゃないの」
と少し前から心配してくれていて
「食べてるつもりつもりだけど、外食が多いからかなぁ」
あたしがそう答えると、彼女はあたしの家でご飯を作ってくれると言う。
「わぁ、それいいね」
現金なもので、なんだか楽しく思えてきた。女同士でお泊り会は一人暮らしの
醍醐味だ。
215 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:33:57.45 ID:nK6l7URH0
5
そんなわけでその日は朱音と買い物をして、うちのキッチンで料理を作ることにした。
冷蔵庫の中身や調味料を見て、朱音が
「なんだ、結構自炊してるんだ」と意外そうに言う。
「してるよ」とあたしは頬を膨らませたが
「ほんとに最近顔色悪いからさ、マジで何も食べてないんじゃないかと思って心配したんだって」
と朱音は言った。
ファンデーションを濃くしないと、とかちょっとずれたことを思った。
その日は朱音の作った春野菜のパスタと、コーンスープを夕ご飯にして、二人で
ワインをあけた。甘めの赤ワインを飲みながら、恋話で盛り上がってたことを覚えている。
216 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:45:38.61 ID:nK6l7URH0
6
途中から記憶が曖昧なのは、多分あたしがワインで酔っ払って寝てしまったからだろう。
「ほら、しっかりしなよー」
と言う声が聞こえて目を開けると、朱音が真上から覗き込んでいた。
あたしは酔っ払うと、かなり嫌な絡み方をする。
「朱音ぇ〜、一緒に寝ようよぉ」
みたいな感じで、べったりとくっつくのだ。
「分かったから、パジャマに着替えなさいよ」
ベットに置きっ放しになっていたパジャマを来て、ベットに倒れこんだ。
(あー、化粧落とさないとやばいなぁ)
と思いながらも、なんだか気持ちよくて動きたくない。
217 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 09:57:43.70 ID:nK6l7URH0
7
朱音が、持ってきたジャージに着替え、一緒のベットに入り込んできた。
一人暮らしを始めて、数週間。楽しいけど、多分それと同時に、あたしは
寂しかったんだと思う。なんだか朱音が隣にいてくれるのは安心で、嬉しかったから
はしゃぎすぎたのだ。隣に朱音の体温をかんじながら、あたしは眠りに落ちた。
そしてあたしは朝方、唸り声で目を覚ました。
「うぅぅ・・・」
と低い声がする。ぼんやりしながら、ふっと目を開けてまず時間を確かめた。
朝、四時。それから朱音を見た。
「うーぅぅ・・・」
ベット× ベッド○
219 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 10:11:10.92 ID:nK6l7URH0
8
唸っているのは、朱音だった。一気に目が覚めた。
「朱音!?」
飛び起きて、朱音の顔を覗き込む。ゾクッとするようなものをあたしは見た。
薄暗い中でもわかるくらいに朱音の顔は真っ白で、目を開けたまま唸っているからだ。
目は開けているけれど、どこを見ているわけでもない。ただぼーっとしていて、目が開いているというだけ。
光がない。ただ黒い瞳孔が広がっているだけ。
「うぅぅ・・・」
「・・・朱音!」
びっくりして、あたしは朱音の肩を揺さぶった。途端にぴたりと唸り声が止まる。シーン、と静寂が部屋に
落ちた。つぅ、と朱音の黒目が動いた。あたしの方を見たのだ。でも、まるで朱音ではないみたいに、目が黒い。
「しっかり!朱音!」
声を掛けたけれど、返事は無い。
220 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 10:26:08.16 ID:nK6l7URH0
9
あたしを見たまま、唇が開いて何かを言おうとしているような気がして、耳を口元に寄せる。
「なに?どこか痛いの?」
スー、ハー、スー、ハーと深い呼吸が少しだけ震えているのは分かったけれど、返事は無い。
「しっかりして、朱音!朱音!」
そのままがくがくと何度も肩を揺さぶると、ようやく朱音がハッとしたように息を吸い込み、
瞬きをした。何度も何度も瞬きをして、やっとあたしを見る。
「朱音!大丈夫?」
あたしが尋ねると、彼女は自分の力で起き上がって、長いストレートの髪をかき上げた。
「あ・・・うん、大丈夫・・・だと思う」
朱音はボーッとしたままで言った。あたしもホッとして力が抜ける。嫌な汗をかいて、
じっとりとパジャマが濡れているのが気持ち悪かった。
221 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 10:33:32.30 ID:nK6l7URH0
誤字脱字はごめんなさい
そして打つのが遅いのもすみません
後かなり長いです
だから、一日でやりきれませんので
こいつカスだなと思いながら見守ってください
223 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 11:17:11.93 ID:nK6l7URH0
とりあえず区切りが良い所までがんばります。
10
「びっくりしたよ、どうしたの」
あたしが尋ねると、朱音はわけが分からないというように首を振った。
「金縛りって奴かな・・・なんか叫びたいのに、体が動かない感じ」
「よくあるの?」
「ううん、初めて」
「あたしが名前呼んでたの分かった?」
「ううん・・・」
すごく心配になった。だってきちんと目を開けて、確かに彼女の視線は動き、あたしの方を見ていたのだ。
それなのに何も見えていなかったし、聞こえていなかったようだ。でもあまりそれを言っても、
彼女を不安にさせてしまうだけかもしれない。
「そっか、何か飲もう?少し落ち着くよ、きっと」
224 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 11:27:38.88 ID:nK6l7URH0
11
あたしはそういって、ベッドから起き上がり、冷蔵庫から牛乳を取り出したカップに移して朱音に手渡す。
「ありがと」
それ以降、朱音は特に具合の悪さを訴えるでもなく、それどころか
「なんかお腹空いちゃった」
と言う。
「お菓子しかないけど、開けようか」
ということになって、ポッキーやらポテトチップスやらなどを開けて食べ、話ている内に外が明るくなってしまった。
「あんまり寝てないんじゃないの?昼まで寝ていけば?」
あたしはそう言ったのだけれど、朱音は
「眠れそうもないし、今日はバイトあるから帰るわ」
と朝八時頃にはもう帰って行った。
225 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 11:42:09.03 ID:nK6l7URH0
12
中途半端に残ってしまったお菓子を輪ゴムでとめ、キッチンの棚に戻す。あたしはまたベッドに戻り寝てしまった。
だが、週明けに大学に行ってみると、朱音は学校を休んでいた。
<どうしたの?>
とメールしてみても返事無し。普段あまり学校を休んだりしないだけに心配になる。
一週間まるまる朱音は学校に来ず、不安感が募っていった。
(やっぱり、あの金縛りの時からかな)
というか、あれはそもそも金縛りだったのだろうか。
金縛りは幽霊のせいだとかいう人もいるけれど、あれは医学的な説明がつくものらしい。体がものすごく疲れているのに、
脳が興奮状態にある時。頭は覚醒しているのに、体は眠っているという不思議な状態になる事がある。だから本人はしっかり
起きていて音などが聞こえるが、体が動かないという
<金縛り>がおこるらしい。
春に大学を卒業した時、由美の胸にあったのは熱い理想だった。努力の甲斐あって4月から中学校の教員として働けることになっていた。
子どもたちの幸せに少しでも貢献できればいい。
もちろん伴に不安を持ち合わせてはいたが、それが由美の長年温め続けてきた希望の内容だった。
だが結局のところそれは幻想だったのだろうか。
勤め始めてから半年が過ぎ、由美は自身の甘さを痛感していた。初めの内は問題なく見えた。
専門は数学である。受け持った授業の中で騒ぐ生徒はいたが、それでも注意すればすぐに収まった。
ちょっかいを出してくる子はいたが、それも愛嬌のある可愛いものだった。変化は徐々に起きていった。
まず、注意してもすぐには騒ぎが収まらなくなった。
それから始業の時間が遅れるようになり、予定通りに単元を終わらせるのも難しくなった。
単元ごとに行うテストの結果は顕著に悪化した。それらは学年やクラスによって差はあったが、どこにも同じ傾向が見られたのだ。
これはやはり自分のやり方に問題があるのだ。由美は苦しかった。
梅雨の始まる時期に相談をした。
「それはあなたが若いからさ、きっと一緒に遊びたいのよ」
由美には恋人がいる。しかし彼には教師としての悩みは打ち明けるまいと決めていた。意地である。相談をしたのは職場の先輩だった。
投下後すぐに現れるってずっと住み着いてる粘着やっぱりニートだったんだな
最も年齢の近い女の先輩は静江という名で、7つ違いである。専門は保健体育だ。
細身だが眉が力強い。授業中の声がとても大きく、男子生徒からメガホンというあだ名で呼ばれていた。
細かい勘定を嫌う豪快な性格で、由美が職場で頼りにしている人である。その先輩が日直の日に由美も一緒に残ったのだった。
>>231 平日の昼間に書き込めるお前が言うなww
「理想が高過ぎたんですかね。嘘に聞こえるかも知れないけど、わたしは子どもたちが幸せになってくれればいいと思っていました。
いえ、今だってそう思っています。だけど――」
由美はコーヒーカップを持つ手に力を入れた。静江のノートパソコンが低い唸り声を発している。
>>231 お前日本語不自由なのか?句読点ぐらいつけろよ
236 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 11:54:43.06 ID:nK6l7URH0
13
ただ、不思議なことは、朱音はあのとき
<目を開けていた>という事だ。
(金縛りっていうより・・・)
強いて言うなら、意識だけがトリップしてしまっているような、そんな状態だった気がする。
気になって、あたしは大学の図書館に行って見る事にした。
(金縛りって何の分野なんだろう)
まるで見当もつかない。あたしはまずは精神分析学の棚に行き、フロイト先生の睡眠だとか夢だとか
言うキーワードが出てきそうな本を集めた。どうせ一冊二冊でおさまると思ってはいないから、次々に棚を見る。
(医療系も見ておくか)
はたして医療系の本を読んであたしが理解できるかどうかは分からないが、一応見てみる価値はある。
不眠症だとか、脳の興奮状態の時の脳波だとか、その辺を適当にあさる。
「わたし、中学の2年生までは数学って嫌いだったんです。
元々算数も苦手だったし、数学になってからはもっと難しくなったから。
でも3年生の時に素晴らしい先生に出会えて、その先生はもう五十を過ぎた男の先生だったんですけど、
すごく授業が分かりやすくて面白くて、それから好きになれたんです。わたしは彼らに何も教えてあげられない」
ふむ、と言って静江はコーヒーをすすった。
ID:nK6l7URH0
なんでお前投下するのにこんなに間隔あけるの?
まとめて投下しないと他に投下する人が迷惑するぐらい分からないか?
>・話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
ほれ、テンプレにもある。守れないなら出ていってもらうけど?
「まあ、何とも言えないわね。
第一あなたはまだ生まれたばっかりのオタマジャクシみたいなものだし、これからどうにだってできるじゃない」
「頭ではそう思うのですが」
「あなたね、笑ってくれちゃうかも知れないけど、わたしだって教師になりたての頃は悩んだのよ。
サボるやつはいるし、告白されたりはするしで」
由美は驚き、先輩の顔を見た。静江は笑っている。
242 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:09:39.68 ID:nK6l7URH0
14
それから嫌々ながらにオカルトっぽいコーナーにも立ち寄った。流石に大学の図書館にはオカルトという
ジャンルの本棚はない。宗教の分野の棚なのだが、端っこの方を見るとどう見たってオカルト関連の本が
並んでいる。どうも本棚と本棚の隙間の暗闇に、何かいそうで怖い。
(やっぱやめようかな)
と思ったのだけれど、その棚に男子学生が一人いた。だぼっとしたジーンズに、ゆるいパーカーを
着ていて、頭はもさもさ。背はそんなに高くない。
それが、プーだった。
その頃、あたしはプーの事を知らなかった。まさか同じ学部の、しかも同じ学科の生徒だとは思ってもみない。
知らないのは当たり前で、彼はほとんど大学に来ていなかった。というか、
来ていても授業には出ていなかった。
「悪戯だったけどね。男の子の罰ゲームよ。しょうもない」
「何だか静江さんが話すと冗談みたいに聞こえます」由美は少し笑った。
「本当に悩んだのよ。下手すれば傷付けちゃうかもしれないから。
>>242 何年もここに住み着いてスレ潰したくて必死な人だから、気にせず投稿続けてね〜。
>>242 おーい、質問したんだから無視するなよ
なんでまとめて投下する、というテンプレ守れないんだよ?
ちゃんと答えろ
>>244 おいおい勘違いしてないか?
俺は普通に話を投下してるだけだぞ
というか、一ヶ月以上も話が投下されずグダグダ喧嘩してるスレってもう終わってるだろ
必死に保守する輩がいるだけの話
247 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:14:21.41 ID:nK6l7URH0
すみません
初心者なのでわかりません
悪戯でよかったと思ったけど、まあ今だったら悩みもせず突っぱねちゃうだろうね。誰だって初めはそんなものよ。
むしろ人は理想について悩まなくなるに連れておばさんに近付いていくのよ。全く悩ましい」
由美は快活な静江の話を聞いていると、次第に元気が湧いてくるのを感じた。
>>247 はあ?トリップのつけ方は分かるのにテンプレは読めないのか?
初心者が免罪符になるとおもうなよ
分からないならもう書きこむな。
>>246 やっぱりお前がメリーだったか。
小刻みな連投してコピペ荒らし。
>>221 >こいつカスだなと思いながら〜
ほんとにカスだなおいw
このスレはウニだけで十分なんでお前みたいなダラダラ長いだけのラノベ崩れ作家気取りは
ホント迷惑
お前みたいな作家気取りのせいでラノベ崩れの作家きどりの巣窟って揶揄されるんだよ
>>250 >小刻みな連投してコピペ荒らし。
おいおい、スレが強制落ちしたのは「メリーが長文投下したせいだ!(他の作家気取りの長文は問題ならしいw)」って
批判されたから、強制落ちしないように小刻みに投下してやってるんだろ
叩くのはいいが、筋が通ってないんだよ
じゃあ、また長文投下しようか?
253 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:25:42.05 ID:nK6l7URH0
なるほどわかりました
止めにしますね。お騒がしてすみませんでした
それ以来、幾らか取り戻した熱意と新たに生まれた執念によって、由美は授業の遅れを取り戻していった。
そして定期テストまでには予定に追い付き、その結果もまずまずのものとなった。
生徒からは「分かりやすくなった」と言われることもあった。静江は「わたしのおかげね」と言って笑った。
>>253 まてまて
次からは書き終えてから、まとめて投下すればいいだけの話
そっちの方が推敲できていいぞ
由美は静江に感謝し、教師という立場が段々と身に着いてきているのを感じていた。
そして夏休みは無事に過ぎ、二学期になった。胸には一抹の不安があったが、由美は努めて明るく振る舞うことにした。
問題ない。授業は驚くほど楽に進み、軽い冗談だって言えるようになっていた。由美の胸は再び理想を温め始めた。
>>253 ちょwww読んでたのにw
それなんて放置プレイ?
だが、問題は羽虫のように、思いがけない方向から突然にやってくることがある。
そしてその虫は時には長引く毒を持つ。先に言ってしまえば、それは生徒からの告白であった。
しかし静江の話していたものとは場合がまるで違ったのだった。
>>256 >>258 去る者は追うな。大した内容でもないのに引き止めてどうする
またラノベ作家気取りがひとり増えるだけじゃん
粘着NEETすげえなw
ニートじゃねーよハゲ
お前こそなんだよ?
結局荒らしてるのは一人ってことか。
メリーと難癖厨は別ものかとも思ってたけど、これでよくわかった。
239 :本当にあった怖い名無し:2011/05/25(水) 12:03:32.54 ID:EFtD52aG0
>・話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
ほれ、テンプレにもある。守れないなら出ていってもらうけど?
出ていってもらうけど?
www
出ていってもらうけど
これおかしいか?マジレス頼む
>>260 「来るものを拒むな」
ミスがあれば改めればいいだけだよ
少なくともあなたより面白いし、去られると悲しいですね
>>266 いやいや、好き嫌いは別にして、普通にくだらない作文じゃん
何でもかんでも褒めりゃいいってもんじゃないよ
どこが面白いのか指摘できるのか?
>>来るものを拒むな
なーんだメリーも歓迎なんだな。ありがたいぜ!
住人様の言質取ったぜ!
>>264 で、「出ていってもらうけど」のどこがおかしいのか説明頼むよ
>>271 文がおかしいと思っちゃったか
何様だよwwってだけだよ^^
都合よく歪曲して解釈し、気に入らない者は排除し、尚もスレにしがみつく。
なるべく早く埋めたいから小分けにして投稿してるけど、
あなたが気に入らなくても次スレは立てますよ。
274 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:53:19.43 ID:nK6l7URH0
まとめてはあるんですけど打つのがおそいんですよね
よくよくみたら一人に叩かれてたんですか・・・
言質なんか関係無しの粘着NEETなのにw
>>274 一人で荒らし、コピペで埋め尽くしてスレを潰そうとしてる精神病の人です。
過去スレを見れば非常に特徴があるので同一人物だとわかります。
他の人も言ってるように、気にしないでいいですよ。
277 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:56:49.09 ID:nK6l7URH0
成る程ありがとうございます
>>274 コピペで投稿出来るように、PC内のメモ帳にまとめて
それから トントントーンとテンポよく投稿すると、読んでる側のストレスが少ないんだよってルールらしい
279 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 12:58:59.06 ID:nK6l7URH0
今からやってみますね
>>274 またこのパターンか
コテトリのつけ方は分かるのに初心者ですが、と下手に出て住人と馴れ合う
なんでこう似たものばかりが集まってくるのか不思議でしょうがない
まあいいや。お前が投下再開しようが2〜3人の気持ち悪い信者が読むだけだからどうでも良いがな
自分が投稿してる時に小姑のようにネチネチ言われたら気も削げるわな。
もし専ブラ入れてたら ID:EFtD52aG0 をNGIDに入れると精神衛生上よろしいかも。
>>273 >都合よく歪曲して解釈し、気に入らない者は排除し、尚もスレにしがみつく。
そっくりお前らに返すわ
長文だから強制落ちしたのはメリーだけのせいにして、他の作家の長文は問題なしって都合のいい解釈だろ
気に入らない者は排除、これもメリーシリーズの排除にあてはまる
スレにしがみつく
スレが立って一ヶ月以上も投下がないスレにしがみついてるお前らはなんなの?
俺もあぼんしたよ
286 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 13:06:36.87 ID:nK6l7URH0
トリップつけた方が良いよって言われて
wikiで調べてやってみたんですけど・・・
>>279 もうね、やり方があざといんだよ
一回やめます宣言してるのにまだこのスレ覗いてたのか?
初めて投下したのにこのスレに固執する理由はなんだよ
ほんのりにでも投下してろよ
>>286 トリップのつけ方は調べるのにテンプレは読まないわけはなんだよ?
284 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/25(水) 13:04:05.45 ID:EFtD52aG0 [21/23]
>>281 ばーか
>>269が言ってるのは ID:EFtD52aG0の事だろ
284 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/05/25(水) 13:04:05.45 ID:EFtD52aG0 [21/23]
>>281 ばーか
>>269が言ってるのは ID:EFtD52aG0の事だろ
なにこいつww
うはww素で間違えたww
別に間違いじゃないだろ。
279 名前:kana ◆j5TusoogsQ [] 投稿日:2011/05/25(水) 12:58:59.06 ID:nK6l7URH0 [20/21]
今からやってみますね
あれからもう何十分経ってると思ってるんだよ
コピペもまともに出来ないとか・・・・
のろま。愚図すぎるぞこいつ
社会に出ても使えない人材なんだろうな
「初めてなんで」で許してもらえると思ってるんだろ
294 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 13:27:04.27 ID:nK6l7URH0
至らない点が多すぎるので
ちょっと色々調べてから一気にやりたいと思います。
申し訳ないです
>>294 何も時間制限があるわけじゃなし、焦らなくていいですよ。
こいつ新参は何が何でも潰したい精神病だから、無視していいです。
>>293,294が実は同一人物
だから話が投稿されるタイミングがわかった
新人が現れたように装い、叩き荒れさせる
だったら上手いなーと思う
すっかり乗せられたし
潰したい?
人聞きの悪い。テンプレ無視したのは事実。だから本人も投下やめただろ
それを指摘して何が悪いんだぼけ
あとつまらない、というのも俺の率直な意見だ。
批判が嫌なら赤緑のように自分のブログ立ち上げてそこでやれや
無視しろと言いつつお前は俺に粘着してるようだが?
・無視しろ→自分はできない
・NGにしろ→自分はしない
・何度も精神病などと誹謗中傷する
お前の方が頭おかしいだろ
299 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 13:52:24.85 ID:nK6l7URH0
297
別に批判は良いですよ。ちゃんと読んでくれたって事だろうし。合う合わないって人もいると思いますし、
自分はあなたが書いたやつはつまらないと思いますしね
300 :
本当にあった怖い名無し:2011/05/25(水) 13:56:51.76 ID:EFtD52aG0
71 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 21:56:20.20 ID:taY/szap0
すみません。
質問なんですが、このスレは友人・知人限定ですか?
自分の体験談を小説にして書きたいんですが、それはスレ違いになってしまうでしょうか。
72 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:00:28.57 ID:Dufs5Ec/0
シリーズ物かどうかが、スレ向きか決まる。
友人知人本人かは関係ない。
最近、ビッパーと思われる人達が荒らしてるので、
それに耐える無神経さも必要だ。
健闘を祈る。
73 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:24:56.75 ID:taY/szap0
>>72 そうなんですか。
シリーズ物。
そこは自分の体験談の多さからして問題無いです。
ありがとうございます。
ハンネ何にしようかな。
74 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:31:25.54 ID:C59JK0WL0
自分が主人公って新しくね?
wktk
75 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:36:12.66 ID:MJZBvuwMO
自分が主人公の人も結構いたじゃん
ウニと赤緑しか印象ないんだろうけど
76 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:48:34.99 ID:MfC79Uwh0
>>71 ただでさえラノベ風は叩かれるのにあえて小説って断言とか・・・・
素直に創作板でやってくれ
素直に体験談とか嫌なのか?小説にする意味がわからん。作家志望か?
上の流れでウニの劣化パクリうんぬんって流れあったのにあほか
またどうせクソみたいな心理描写やセリフ主体のラノベなんだろ
うざいわ
77 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 22:56:30.21 ID:MfC79Uwh0
つーかなんでこんなスレに投下しようと思ったんだ?
どうせウニ以外は乙の一言で済まされて折角の作品もすぐ流れるのに
絶賛以外のちょっとした批判でも許さないって気持ち悪い住人しかいないのに
78 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 23:30:51.07 ID:taY/szap0
>>76 すみません。
投下する前から叩かれている意味がわかりません。
ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
そう思っていたんですが、違うんですか?
それとも普通に体験したコトを友人にでもメールするように気楽な口調で書いてもいいスレなんですか?
投下するにあたって確認しておきたいんで、教えてください。
79 本当にあった怖い名無し New! 2011/05/01(日) 23:32:19.96 ID:taY/szap0
自分もわざわざ小説風に堅苦しく書くよりは、自由な語り口で友人にでもメールするように書いた方が正直者気が楽なんですけど…。
どうしたらいいんだろう。
どうしたらいいんだろう。
80 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/01(日) 23:40:51.25 ID:MfC79Uwh0
>ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
だからそう思うんなら創作板でやってくれって
テンプレのどこにそんな文面があるんだよ?
これもウニの弊害だな。ラノベもどきで描写過多でレスをやたら多くして悦に入ってるオナニー作家はいらないよ
あと、これもどの作家にも共通してるけどなんでわざわざ投下する前からグチグチと「投下してあげます」宣言するんだ?
ほんとこのスレだけだよ。作家気取りなのは
>どうしたらいいんだろう。
女々しいw
お前もういいから他スレでやってくれ
81 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:00:41.66 ID:taY/szap0
え、じゃあどんな風にみなさん投稿しているんだろう。
そんな事言われたらこのスレ、いらないって話になってしまいませんか?
投下してあげますってアピールするように、お兄さんには見えるんですか?(笑)
投稿する前から凄い偏見の目で見られてしまいましたねー。
守護霊さんいい顔しなくなってしまったので、多数決で投稿するのやめますね(笑)
82 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:19:08.11 ID:tsieFN1d0
というか実体験談なのに創作板でやってくれっていう意味が分からないです。
うーん。
素直に実体験じゃ嫌なのか?って言われても、実体験談描きますよって前もって言ってあるんですけど……。
なんなんだろうか。
すみません。
ちょっと分からないです。
これがVIPクォリティってやつなんですかね?
83 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:36:58.43 ID:B63jw6K70
>というか実体験談なのに創作板でやってくれっていう意味が分からないです。
てめえで小説風にするって言ってるじゃん
だから創作板に行けって言ってるんだろ。作家気取りのくせにそんな事も理解出来ないバカなのか?
84 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:44:42.89 ID:B63jw6K70
>え、じゃあどんな風にみなさん投稿しているんだろう。
過去ログぐらい読め
新参者だから無理か。
説明するとここはスレ伸びてるから多くの作家がが投下してると思わると思うが実際は
2〜3人の作家が定期的に投下してるだけ。
それがないと保守するためだけのレスしかない。作品も上で述べたようにやたら冗長で
ラノベ崩れの駄作ばかり。
それをありがたがってる信者が必死に擁護して批判は一切許さない
批判したら最後、ひとりによる自作自演荒らしのレッテル貼られて煽り煽られの繰り返し
パクリを指摘したら「荒らしだから通報しよう」ってレベルw
はっきり言ってここを覗いてる奴は数人だけだろう。一生懸命作品投下しても
その数人の目にしか止まらない。感想も「乙」で終わる
投下したらへんな奴(通称メリー)の連投で話が流される
85 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:47:19.26 ID:B63jw6K70
>守護霊さんいい顔しなくなってしまったので、多数決で投稿するのやめますね(笑)
おいおい電波かよお前ww
守護霊って何?お前視えるのか?もうのんきに体験談書かないで病院行けよ病院w
今時霊感あるって奴でも守護霊いますとか言わないぜww
ちなみにどんな風に見えてるの?俺のことなんて言ってる?
俺の風貌聞いてくれよw
86 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 00:54:36.68 ID:GzWdkLBQ0
>>82 ID変わってるけど
>>71の人?
創作とかラノベっぽいとか自分の好みじゃないと叩きまくる人が常駐してるから
ここに投下するなら、そういうのにいちいち反応せず無視できないとダメだよ
87 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 01:02:21.62 ID:J7aeUmB50
試しに投稿してけば?気になるし
88 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 01:03:36.34 ID:B63jw6K70
>創作とかラノベっぽいとか自分の好みじゃないと叩きまくる人が常駐してるから
ほら、な。さっそく「叩いてる奴はひとりが常駐してます」って決めつけてるだろ?
オカ板で創作・ラノベもどきなんてどこでも叩かれるっつーのに、何時まで経ってもこんな事のたまってる
洒落怖もエニグマも山怖もそんな作品は叩かれてるんだよ
89 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 01:25:53.53 ID:ZBnIaael0
まあだ見ているかは分らないが…
>>78-79 >ここは実体験談を小説風に書いて投稿するスレじゃないんですか?
>そう思っていたんですが、違うんですか?
違います。
ただ小説風に書いている人たちがいるだけで、体験談を書くところです。
小説風に書くと嘘臭い、と思う人が多いためあまり推奨されません。
>それとも普通に体験したコトを友人にでもメールするように気楽な口調で書いてもいいスレなんですか?
寧ろその方がこのスレでは受け入れられます。
このスレに限らず、オカ板の多くのスレで小説風は行き過ぎると嫌がられる傾向にあります。
下手なラノベもどきよりは簡潔で分かりやすい箇条書きの方が好まれます。
尤も、小説風でも面白ければ喜ばれます(ex.師匠シリーズ/ウニ氏)。
つまり、重要なのは面白さ、恐さです。
>自分もわざわざ小説風に堅苦しく書くよりは、自由な語り口で友人にでもメールするように書いた方が正直者気が楽なんですけど…。
その方が格段に良いことは確かです。
>どうしたらいいんだろう。
もし、気が変わって投下する気になれば書きやすいやり方でどうぞ。
「小説風=創作」→「創作板行け」と言われてしまう原因となりますので、その点は他のスレでも気をつけられると良いかと思います。
また、このスレ以外にも色んなスレがありますので、どうぞ検討の上、出来れば現スレは
>>1から全て読まれてから投下することをお勧めいたします。
90 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 02:38:05.75 ID:sCUMPCJY0
>ID:taY/szap0
書き手が書きたいようにすればおk
「オカルト」、「話がたくさん」、「特定の人物絡み」、
この3点をクリアしてれば文句を言われる筋合いは無いはずです
>>1にも書いてありますが、「このスレと住人を許さない」誰かが粘着してます
この人はIDが変わりまくりです
それと分かる変なのは徹底的に無視したほうが良いかと
91 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 03:01:01.50 ID:GzWdkLBQ0
>>90 テンプレに「実話、創作不問」と書いてある通り体験談じゃなくても良いんだぞ
読みたくなければ作者のトリップをNG登録して読まなければ良いだけ
92 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 05:22:58.42 ID:gCoRcvFuO
て言うか、最初からシリーズ宣言するより、じわ怖なり本怖なりで作品を投下して
反応を見ればいいのに
95 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/02(月) 09:03:39.07 ID:tsieFN1d0
釣れました。
投下が無い投下が無いって、投稿するわけねーだろ。
こーんなクソみてぇな雰囲気悪いスレに。
なんでわかんねぇの?
バカだろお前ら。
これから投稿する人、↑の流れがいい見本だ。
よく読んで投稿するか考えろよw
↑ID:nK6l7URH0、お前の事だよwよく考えて投稿しろよ
マジで頭おかしいんだな……障害持ってんの?
気に食わんもの荒らしたところで消えるわけないのに
はい、また人格攻撃きました
人に「精神病」「障害者」と平気で言える奴に言われたくないわ
カスだなほんと
>>299 「なるべく」って日本語もわからないNEETは無視していいよ
頑張ってまとめて投下して下さいな
作品投下→感想・粘着→粘着への反応→粘着への反応への(ry
↑ここで止められればどれだけスレがすっきりすることか
あんまり怖くないかもしれないですが、すいません
スレタイとは微妙に違いますが、すいません
書きながら投稿してるので遅くなりますが、すいません
夢の話なのですが、すいません
注意事項なんて全然呼んでいませんが、すいません
すいません、すいません、すいません
ほんとうにすまないと思ってるなら書き込むな
>>300 それは自分がした質問であってkanaさんじゃないよ
>>310 ちょ、過去に釣った流れコピペするのやめてw
恥ずかしいwww
> I D を 変 え つ つ (※ここ重要。無論変えないで粘着することもある)
IDなんて毎日変わる物だろ
第一光回線の俺はID変わらないんだよ。今時ADSLみたいな亀回線のお前には分からないだろうけど
>願わくばスルーして頑張ってほしい
さんざん人を罵倒して粘着してるお前らが「スルー」という言葉使うなよ
流れ早すぎだろ
321 :
kana ◆j5TusoogsQ :2011/05/25(水) 20:27:40.50 ID:nK6l7URH0
今月は多分無理なので来月の初めの方でまた投下します。
>>294 >kana ◆j5TusoogsQ
期待してるで。
たかがコピペするのに今月は無理ってなんだコイツ?
粘着きもいのです><
必死だなw
またいつもの中二病かw
ほんと困ったもんだね、いい歳して幼稚なことを延々とw
まるまる12時間も書き込み続けるなんてニート以外には出来ない荒業だな
やっと待ちに待った新手の投稿
kana ◆j5TusoogsQさん
無理せず投稿して下さい
>182続けようとしたけど断念しちゃったんだ
粘着パネェ
十月に入り空気は乾いた。
その日はいつにも増して素晴らしい晴天で、冷たい空気は清潔に匂い、青い空には洒落たアクセサリーのように弓形の月が浮かんでいた。
由美は駅から学校までの道を自転車で行くことにしている。
顔を上げその月を見ると、何だか妙に清々しい気持ちになり、ペダルを踏む足が軽くなった。
由美が行く道は途中に商店街を通る。
その規模は小さく、洋服店や書店や八百屋などが例の如く並んでいる。道は細いので自動車は入らない。
空を覆うアーケードの位置は低めで、よく晴れた日にもやや暗さがある。生徒の姿は少ない。
広い道を曲がり、陰に入った時である。その子はいた。
「おはようございます」
呟くように小さな声で挨拶をしたのは、声に似つかわしい小さな女の子であった。
シャッターの閉じている店の前に一人で立ち、由美の目をじっと見る。
着ている紺のブラウスは由美が勤める中学校の制服だ。手にはやはり準指定の黒い学生鞄を提げている。肩までの髪の毛は細く、幾分荒れが見られる。
頬がやせ、まだ他人を見る際の気遣い――遠慮や恥ずかしさなど――を覚えていないその顔は、中学生にしては随分と幼い。
由美は彼女のことをよく知っていた。
「おはよう」
由美は自転車を停めて明るい挨拶を返した。
「今日は早いのね。待ち合わせ?」
女の子はやはり小さな声で「ちがう」と言った。そして下を向き、靴で地面を軽く擦ると、再び顔を上げた。
「わたし好きです。先生のこと。付き合ってください」
唐突だった。由美は一瞬言葉の意味が掴めず「え?」と聞き返した。女の子は見つめ、返事を待っている。
由美は混乱し、冷たい膜のようなものが胸に被さるのを感じた。
頭には静江の話がちらりと思い浮かんだが、由美はその生徒がそんな冗談を言わないことはよく分かっていた。
今しなければならないのは、その子を傷付けないような返事だった。由美はゆっくりと丁寧に言う。
「先生もあなたのこと好きよ。だけどね、あなたの言うようなことはできないの。
つまり付き合うのはっていう意味だけど。だって――」
しかし由美はその先を続けることができなかった。女の子の瞳に、明らかな落胆と悲しみの色が浮かんだからだ。
しかし由美はその先を続けることができなかった。女の子の瞳に、明らかな落胆と悲しみの色が浮かんだからだ。
通り過ぎる他の生徒が挨拶をかけてきた。由美はそちらに元気な声で返事をするのも憚られた。逃げ出してしまいたかった。
そしておざなりな言葉で女の子の気持ちと、それから自分の気持ちをごまかすのは絶対に嫌だった。
「付き合うということについて、あなたがどんな風に考えているのかは分からないわ。
だけど、何にせよ、それは先生にとって負担になってしまうの。つまり、わたしの問題よ。
別に少しの負担だったらいいわ。大歓迎よ。でも、難しい障害はそこら中に転がっていて、だから、いけないのよ」
恐らく女の子は由美が何を言っているのか理解できなかっただろう。それは話している本人にもきちんと分かっていないのだ。
言葉は、確かな気持ちを伝えようとすればするほど糸屑のようにもつれ、結果としてひどく言い訳じみて耳に届くのであった。
由美も話している内に、ただ自分が面倒を抱え込みたくないだけなのではないかと思い始めた。
その理由だってあるにはあった。しかしそれが全部ではないのだ。
事情とは、それが単純に見えるか複雑に見えるかに関わらず、いつだって茨のように絡み合う無数の道を経て成り立っているものなのである。
現実は「カニが復讐の為にサルを懲らしめてめでたし」のようには楽にいかない。
だって、カニは原則的に雑食または肉食だ。修羅場である。
由美は更に言葉を選ぼうとした。しかし何を言っても弁解になってしまうように思われた。
女の子の瞳には既に涙が浮かび、知らずに由美を追い詰めた。次に、わっと泣き出した。
「ごめん。ごめんなさい」
由美は強く抱き締めた。女の子はいよいよ声をあげて泣いた。由美も一緒に泣きたいような気がした。だが、できない。
結局その朝、二人は並んで学校まで歩いたのだった。女の子は話をしなかった。
由美が何か言っても返事はない。そのくせ一人で行こうとはしないのだった。由美は参った。
そして、授業の時には女の子は早退していた。由美は彼女のことが頭にちらつき、一日中集中できなかった。
教室の窓から空を見て、どうしてこんなに良い日にと思い、次にはそう思ったことを後悔した。
だが、不思議なことである。由美は辛い一方で、このことを秘密にしておきたいと感じていたのだった。
それは一つには女の子の気持ちを裏切りたくなかったからで、一つには由美自身にまだ幼さが残っていたからだった。
つまり、秘密の共有の楽しみである。由美は告白されたことが嬉しかったのだった。
そんな理由から、静江に心配の声をかけられた際にも、ひとまずは打ち明けないでおくことにした。
NEETの本領発揮だなw
今時煽り言葉にニートw
他に言葉知らないのか。さすがにラノベばかり読んでる輩は言葉知らないな
なんだいつもの粘着か
言葉知らないが被ってますけどどんだけ語彙少ないんすか
今度はどこからコピってきたんだできそこないw
紺のブラウス
病気だからな無罪
お前らも暇な奴らだなあ
逝ってよし
361 :
本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 19:41:52.41 ID:rBy+nFeS0
シリーズ物来いや!
上げても変な人しか来ないよ
特にこういうスレは
稲男来てくれー。
作者投下→乙(終了)
荒らし→数百レス消費
ww
投下された作文は誰も読んでないからな
酷いのは
「お待ちしておりました。投下お疲れさまです!これから読ませて頂きますね」
とか書いてたりするからな。
読んでから感想を書けと思うわ。
おいおい、それこのスレの大半の煽り合いよりマシじゃね?
つまり、読む前に宣言しておいて、読んだあとにつまんねとか死ねとかもう来るなとか言えばいいんだな?
なんというか、感想は自由でなくちゃダメなんだ
それ以上いけない
詳しい人いたら教えてください
恋愛に悩みがあると憑依されやすいんですか?
はい
えがったのう
375 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:16:24.50 ID:jByMOkYk0
「俺は0感」言い張るけどかなり霊感のある友人Aとの話をさせてください。
長文が書き込めないので、かなり細かく分けることになりそうです。
--
友人Aとは、かれこれ高校2年の頃からの付き合いになる。
Aの変な能力に気付いたのは出会ってすぐの出来事だったのだけれども
せっかくなので、高校を出てからAと俺に起きた恐ろしくて嫌な話を書く。
高3の3月、俺は付属の大学にエスカレーター式で進むことが決まっていたが、
3年から他大受験クラスにいたAの進路は白紙のままだった。
結局Aは卒業式の日にも来なかったし、
大学を1つも出願していなかったという噂が立って、教室はざわついた。
376 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:18:25.55 ID:jByMOkYk0
いつも寝ているか、本を読んでるかでマトモに授業を聞いてないくせに
模擬試験では名前が出るような嫌味な奴だったので(ただし文系科目に限る)
当然のように進学すると思っていたけど、でも謎めいた進路もAらしいなということで皆落ち着いた。
Aにはメールしてみたけど、返事は来なかった。
元々高校にもあまり来ないでフラフラしてたし、電話にも出ない奴だったから気にしなかった。
ただAと一番仲良かった俺は、Aが来ないと体育のときの準備体操のペア作りでぼっちになったり
微妙な奴と組まなきゃいけなくなったりで、つらいときもあった。
377 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:24:16.64 ID:jByMOkYk0
大学は実家の隣の県にあって、通うにはちょっと遠いってんで
俺は大学から電車で20分くらいの場所にアパートを借りることにした。
ちょうど、俺より出来のいい弟妹が受験の年だったので、
俺が出て行くのは父母ももろ手をあげて賛成した。
ツタヤもない寂れた街だったので、家賃も安くていい物件が見つかった。
新生活が始まり、Aに会いたいと思いつつもなかなか連絡できないまま(しても返事ないし)
とうとう夏が来て、俺にはなんと入ったサークルで彼女が出来た。名前はC子とする。
378 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:29:52.49 ID:jByMOkYk0
ゆら帝とかナンバガが好きな女子って初めて会ったから、舞い上がっちゃったんだよね。
そんなことはどうでもいいか。C子とは同じ高校だったはずなんだけど、
大学に入ってから知り合った。うちの高校は10クラス以上あったから、
3年通ってて顔を知らない人間がいるのも当たり前だった。しかもお互い目立つタイプではなかったし。
C子は俺の家より大学から遠い、繁華街のある駅の、ちょっときれいな5階建ての
マンションに住んでいた。社会人2年目の姉とルームシェアしているというかたちになっていたんだけど、
あんまり姉は帰ってこないと言っていた。C子はかわいいんだけど微妙に地味でサブカル女子ってかんじで
男友達のノリで話しやすかった。本当に、初心者向きの女性だった。
379 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:34:40.85 ID:jByMOkYk0
駅のホームに行ったらC子が途中下車して待っててくれて、
一緒に授業出て、サークル出て、夜はみんなでわいわい飲みに行って。
サークルには、俺とC子は友達以上恋人未満な関係ってことにしておいたから
先輩とかから焚き付けられたりして、ギャーギャー言って。
大学生ってなんて楽しいんだろうと、毎日テンション高かった。
俺の人生の春だった。C子が屋久島に行きたいとよく言ってたので、俺は
こっそり旅行計画を立てた。バイトのシフトを増やして、朝まで労働に励んだ。
大学は少々さぼりがちになってきた。それでも、どんなに眠くても
C子が駅で待つと悪いので「今日は行かないわ、ごめん」というメールを
ちゃんと送ってた。
380 :
Aの友人:2011/06/08(水) 03:44:21.35 ID:jByMOkYk0
C子はそんな俺に最初は「えー、寂しいよ!」なんてメールを返してくれてたけど
だんだん面倒くさくなったのか「了解」とか、指立ての絵文字1文字だけとか、
あとは前の晩に「明日どうするの?」と俺にメールや電話で確認するようになった。
勝手な話だが、俺はそれがちょっとプレッシャーになってきていた。
そしてある夜の電話で「もういいよ待たなくて。悪いから」と切り出した。
C子は心なしかほっとした声で「わかった。寂しいけれど、しょうがないね」と言った。
そして深夜バイトを終えた俺は、C子に「今日行けない悪い」と連絡しなくていいという
開放感を味わいつつ、ベッドにダイブした。朝方って涼しくて気持ちいいよね。
新聞配達のバイクのエンジン音が遠ざかるのを聞きながら、意識が沈み込んでゆく…ゆく…ゆく…。
…ブィーッ ブィーッ ブィーッ
携帯のバイブが枕元で鳴った。
381 :
Aの友人:2011/06/08(水) 04:45:02.42 ID:jByMOkYk0
窓に目をやると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいる。
布団に入ってからせいぜい2時間くらいしか経っていなさそうだ。
目覚ましなんかかけていたっけと携帯を見ると、着信:C子 の文字が光っていた。
昨日の晩に一緒に学校行かないと決めたばかりだし、なんだろう?と気になって
眠い目をこすって応答した。「もしもし」
「俺君?C子だよ。今駅に向かって歩いてるところ。37分発の電車に乗れそう。俺君は今日来るの?」
明るい声のC子だった。待ち合わせが当然のような口ぶりだったので、眠りを邪魔された俺は
内心ちょっとむかついたのもあり、きつめの口調でC子に言った。
「昨日言ったじゃん、もう朝待ち合わせするのやめようって。
俺バイト明けだからさ。もうちょっと寝て、適当に起きたら適当に行くから」
「…そっか。そうだったね。寝てるとこごめんね。起きたら連絡してね。じゃあおつかれさま。おやすみ」
382 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:01:00.16 ID:jByMOkYk0
しゅんとしたC子の顔がありありと浮かんでくるような、心底済まなそうな声だった。
昨日、俺が待ち合わせをやめたいという話を切り出したときは
C子の返事がなんとなくほっとしたような声に聞こえたので、C子も待ち合わせが負担だったんだなと思っていたけど
やっぱり俺と一緒に学校行くのが楽しみだったんだなと思うと、つらく当たってしまったC子に済まなく思い、
そしてC子がますます愛しくなってたまらなくなった。俺は飛び起きて
「C子好きだ」なんて叫びながらシャワーを浴び、支度をして大学へ向かった。
とはいえ大学に着いたのは1限目が終わるギリギリの時間だったので、C子を驚かしてやろうと
講義室の近くの階段でC子が通るのを待っていた。C子の姿はいつまで待ってもなかった。
383 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:02:49.13 ID:jByMOkYk0
知り合いを呼び寄せて聞いたところ、C子は来てないということだった。
携帯を見ると着信などは入っていない。俺は迷わずリダイヤルからC子の番号を押した。
応答はなかった。
天気もいいし、自主休講にして買い物にでも行くことにしたのかなと俺は単純に思った。
今思い返せば、朝のいざこざでC子を傷つけたかもしれないと焦るところなのかもしれないけど
当時の俺は、自分のテンションの高さも相まって妙に楽観的だった。
次の授業まで時間があるので久しぶりに部室に行った。
バイトに精を出しすぎていて、サークルにも殆ど挨拶に来てなかった。
体育会系のサークルではないから、活動なんてあってなかったようなものだったけど。
384 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:06:12.52 ID:jByMOkYk0
部室には1つ上の先輩しかいなくて、先輩はおやつを食べながら写真集を見ていた。
俺が挨拶すると「おっ、お前」と顔をあげて、そしてプリンスデモキンそっくりな顔を歪ませて
「C子と付き合ってるんだって?黄色い太陽見すぎて単位落とさないようにしろよ」とヒヒヒと笑った。
当時の俺は「黄色い太陽」が何を意味することなのか全くわからなかったので
「黄色い太陽ってなんすか、映画すか」と先輩に聞いた。先輩は鳩が豆鉄砲食らったような顔して
ゴニョゴニョと説明してくれた。先輩は俺とC子が朝から晩までセックス三昧と思っていたらしい。
そんな下卑たことを得意気にわざわざ言ってくるとは、これだから童貞は。
「俺はC子と同棲なんかしてないですよ」
そもそも俺とC子はその時点では肉体関係はなく、清い交際だった。
385 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:08:19.52 ID:jByMOkYk0
C子を家に連れ込みたい気持ちは有り余る程あったが、
アパートの大家さんと母親がガッチリ挨拶していたのもあり
大学入学して早々女の子を連れ込むのは避けたかった。
マザコンかもしれないけど下の弟妹が優秀というコンプもあって、
なんとなく俺はC子を連れ込むタイミングを先送りにしていた。
だから余計夏の旅行計画にも力が入ってたんだけどね…。
「そっか、C子もしばらく顔出してないからさ、
お前と2人でさぞ退廃した生活を送ってるんだと思ってた」
「えっ、C子も来てないんですか」
俺は混乱した。だってC子は講義やサークルに顔を出さない俺を怒ったりしてたし。
部室を後にして、俺は外のベンチに座ってぼーっとしていた。
着信が残っているのだから、かけ直してきてくれてもいい頃なのに
C子からの連絡はまだなかった。
386 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:13:27.96 ID:jByMOkYk0
無駄に天気が良くて、寝不足の頭がクラクラして、俺は太陽を呪いつつ
太陽の下のどこかにいるはずのC子を思うと、叫びたくなるような、吐きたくなるような気分だった。
何故かはわからないけれど、俺はそのとき無性にAに会いたくなった。
手が勝手に携帯のボタンを押して、Aの番号に発信していた。呼び出し音が鳴る。
とはいっても、Aと何を話したいわけでもなく、思考は停止していた。
同じリズムを繰り返す呼び出し音を聞きながら、俺の目の前はモヤがかかったようだった。
そのとき、ブツッとそのリズムを破る音がした。
「おう、何?」
数ヶ月ぶりに聞く、懐かしい声だった。
387 :
Aの友人:2011/06/08(水) 05:15:54.20 ID:jByMOkYk0
さっきまで会っていたクラスメイトから電話が来たかのような、
なんの懐かしみも喜びも感じさせないAの調子に俺は、ああAだと嬉しくなった。
「おい、A、てめー今何やってるんだよ、メールも返さないで」
「プレステだよ。(エーイ!エーイ!)あ、あとでかけ直すから待って」
電話は一方的に切られた。
Aがやっているゲームは俺も持ってたからすぐにわかった。
しかもキャラまでわかった。三国無双で、小蕎を使っているっぽかった。
当時は無かったんだけど、今なら当時のAを的確に表す言葉がある。
高校を卒業したあと、Aは立派なニートをしていた。
「あとでかけ直す」と言ったAと次に連絡がついたのは、2週間経ってからのことだ。
そのときにはもう、C子は完全に手遅れだったし、俺もかなりボロボロだった。
連投規制もあるし、とりあえずここまでで切ります。
このスレ初書き込みなので、KYだったらすいません。
>>375が「かなり」言い過ぎでアホの子のようだ。
(補足がないと矛盾しているようなところがあるので説明)
Aのいた他大学進学クラス(超少人数)と俺の内部進学クラスは、
共同の授業は同じ教室で、特別授業のときだけ他大クラスが移動という
形式だったので、2、3年とAとはずっと同じ教室、修学旅行も同じ班でした。
C子と付き合い始めたのは5月の中旬でした。あと小「喬」でした。
先が気になるね
続き待ってます
序盤のどうでもいい件いらね
これは期待できる
反応ありがとう。序盤のどうでもいいくだりも
のちのち絡んでくるから長い目で読んでくれると嬉しいです。
続けます。
Aから電話を切られた俺は、
大きい体を丸めてゲームの中の少女を一心不乱に操るAの姿を想像したら
あまりにもバカバカしくなって、じわじわと元気が出た。
C子のことも、嘘をつかれた気がしてショックだったが、冷静に考えてみれば
サークルもたいした活動をしてないから出る必要なんてないし、
講義に関しても、単にC子もサボって息抜きしているだけなのを
俺には格好つけて言わないでいただけかもしれない。
とりあえず俺は、その日のところは家に帰って寝ることにした。授業?知らん。
電車の中で爆睡して、コンビニで
好物のとろろ蕎麦などを買い、アパートに戻った。
ふと不思議なものが目についた。
俺の部屋のドアの前に、ケルンみたいに石ころ4、5こが積んであったのだ。
俺が住んでいるのは1階の、階段前の部屋だった。
いつも同じアパートの母子家庭の小学生が、道路やアパートの廊下に
絵を書いたりして遊んでいるので、子供の悪戯だろうと気にしなかったが
崩すのはなんとなくかわいそうなので、小さな山のまま移動させてやった。
この石の山というのは、もしかしたら気付かなかっただけで、
今までもあったのかもしれない。そういえば
俺の家の前にはたまに石ころがバラバラ落ちてたような気がしないでもないが
実際のところは今もわからない。
俺はそばを食べた後、死んだように眠った。
起きて携帯を見ると、C子からメールが入っていた。
「メール気付かなかった!ごめんね、具合悪くてずっと寝てたの。風邪かな」
電話をかけてC子の声が聞きたかったが、遠慮して、朝のことへの謝罪のメールを送った。
C子からの返事はすぐに返って来たが、意外なものだった。
「なんのこと?」
俺は、朝の出来事を説明して、また謝った。
「あれ?電話なんかしちゃったんだ。えー!ごめんね寝ぼけてたみたい。
私は今日は家から出てないよ。ずっとパジャマだもん。」
パジャマという単語にC子のパジャマ姿を想像して唾を飲みつつ、
人って、けっこうリアルに寝ぼけるものなんだなーと俺は思った。
明日は学校に行けそうかと聞くと、C子からは「無理かも」のメールが返ってきた。
「お見舞いに行くよ、なんか食べたいものあったら買ってくる」
「ありがとう俺君。お姉ちゃんがいるから大丈夫」
「そっか。お大事にな」
「ありがとう」
そんな他愛もない会話をして、C子とのメールは終わった。
俺はバイトへ行く支度をしながら、C子に何かしたいと考えていた。
C子の家へは、部屋に入ったことはなかったが
(お姉さんと鉢合わせしたら嫌だし)
マンションの前まで送って行ったことは何度かあるので
場所は知っていた。
よし、なんか食料を買い込んで、ドアの前に置いて
ピンポンダッシュしよう。俺はそう決めた。
時計を見るとまだ8時。バイトは10時からなので時間はまだある。
俺は飛び出すように家を出て、
コンビニではなく、駅前のスーパーで
おかゆやスープ、バナナ、ヨーグルト、そしてC子の好きな
梅味の飴やお菓子などを買って電車に乗り込んだ。
電車の中では、ピンポンダッシュしたあとで
すぐメールが送信できるように、C子へのメールを書いた。
「ドア開けてみて。たくさん食べて早く元気出せよ!愛してる」
これからも一緒に云々、
C子と出会えてよかった云々みたいなことを書いて
鼻を膨らませながら下書き保存した。
かくして、世界で最高の彼氏みたいな気分になった俺は
C子のマンションに到着した。
マンションの玄関ホールでは、明らかにVシネマから出てきたヤクザみたいな
おっさんがエレベーターに乗り込むところだったので、俺はびびった。さすが繁華街。
ヤクザは俺に気付くと、親切にも開ボタンを押して、俺を睨みながらドアを開けていてくれた。
「あ、すんません、俺階段なんで大丈夫です!」
ヤクザは何も言わずドアを閉め、憮然としたまま登って行った。
俺は心臓がドキドキして、ヤクザに階段と言った手前、マンションの階段を探して5階まで登った。
息を切らせながら5階に近づいたとき、カンカンカンカンとけたましい足音がした。
女性のミュールの音だ。金髪に近い髪をアップにして、バッグを小脇に抱えて
派手な服装をしている女性が廊下を歩いていた。
俺はあんまりギャル系の女性が好きではなかったので
あー、歩き方ひとつとっても自己主張が激しいというか、なんというかと
冷めた目でその後ろ姿を見送っていたが、そのギャルが彼女の部屋の前あたりで
立ち止まって、鍵を差し込んだので俺は慌てて隠れた。
あれが姉ちゃんとは、「文房具のメーカーで事務」と聞いていたが
どこから見たって水商売じゃないのかと俺は思った。
ギャルは彼女の部屋に入った。俺はスーパーの袋に目を落とした。
なんかちょっと勢いを削がれたというか、どうしようと思った。
そんなこんなで階段で考えていると、C子の姉が部屋から出てきた。
忘れ物かなんかを取りにきただけなんだろうか。
カンカンカン、とまたけたましく廊下を歩いて、姉はエレベーターに乗りこんだ。
隠れながら覘いただけなので、しっかりは見てないけれど
目の周りが黒々としていて、グロスでギラギラした唇を微妙に突き出して歩く姉の顔は、
C子とは似ても似つかぬ、性格のキツそうな顔だった。
俺は姉の乗ったエレベーターが1階へ着いたのを見届けると、
C子の部屋の前に食料の詰まったスーパーの袋を置いた。
そして下書き保存していたメールを送信し、階段を駆け下りた。
口元がどんどんにやけて、体中の毛穴から熱が放射してる気分だった。
C子、驚くかな。姉のことは忘れて、俺は満足だった。
足が軽くて、時間さえ許せばこのまま走ってバイト先へ行きたい勢いだった。
ドアを開けて、スーパーの袋を見つけるC子の顔を想像した。
玄関ホールへ着いて、何気なく確認してみると、
姉と一緒に下がったはずのエレベーターは再び5階で止まっていた。
マンションにはさっきのヤクザを始め、他にも住人がいるはずだし、
エレベーターがどこにあろうがどうでもいいことだったのだけど、そのときの俺に
それが妙に気にかかったのは、もしかすると何らかの予感があったのかもしれない。
ちょっと用事が出来たので中断します。
>>396 >「メール気付かなかった!ごめんね、具合悪くてずっと寝てたの。風邪かな」
→「着信気付かなかった!」の間違い
('A`)待ち遠しい
ハードル上げるね〜
30レスもついてたからウニでも来たのかと思った
忍法帖許すまじ
バイト先に着いて、事務室で制服に着替えているときに携帯が鳴った。
「俺君、今大丈夫?びっくりしたよ。ありがとう。メールくれたときにマンションにいたの?」
C子からの電話だった。「そうだよ」と返すと、
「どこかに俺君が隠れているのかと思って探しちゃったよ。顔見せてくれてもよかったのにー」と
C子は笑った。薬を飲んで横になっていたせいかだいぶ体調はいいし、
俺の差し入れを見たら元気が出たと言ってくれた。
俺はC子に、なんでC子も最近サークルに顔を出していないのに、行っているふりをするのかとか
聞きたいことはあったけれど、C子の声を聞いたらどうでもよくなった。
「じゃあ俺もう行かなきゃいけないから」
「あ、うん。ごめんね。本当にありがとう。俺君バイトがんばってね」
「おやすみ」
がんばってね、という言葉はあまり好きではなかったが、C子に言われると素直に嬉しかった。
よし、がんばろうと仕事を始めたはいいものの、
12時を回ったあたりで、なんだか頭がフラフラしてきた。眼球の奥が焼けるように熱くて視界が回る。
やがて俺は、制服のシャツの色が変わるくらい汗をかき始めた。
バイトリーダーのおばさんの「俺君、熱あるんじゃない。もう今日は回せるから、無理しないで帰った方がいい」
というお言葉に甘えて、終電にも何とか間に合ったので家に戻った。
風邪流行ってるのかなーと独りごちつつ、俺は部屋で布団にくるまった。
相変わらず寒気がして、汗が止まらなかった。1人暮らしを始めて病気になったのは
これが初めてのことだったから、心細かった。
胃も動かないようで胃痛と吐き気が止まらず、また夕方にたっぷり寝たせいもあって
寝たいけど寝れず、かといって起き上がりもできずにずっと体を丸めていた。
1時間くらい経った頃だろうか。外からカンカンカン、と、ミュールの音が響いてきた。
アパートの2階に住む母子家庭の家の女性は水商売だったから、
こんな時間に帰宅するのは、たぶんその女性かなと思った。
ミュールの足音は案の定アパートに近づいてきた。
なんだようるせーな近所迷惑だな、とイライラした。
足音は俺の部屋の前で止まった。しかしいつまでたっても
女性の部屋のある2階への階段を上る音が聞こえない。
おかしいな、と不思議に思っていると、妙に冷たい風がひゅーっと通って
布団からはみ出た俺のつま先をくすぐっているのに気付いた。その途端だ。
バタン!という、何かを閉める金属音が突然部屋に響き渡り、俺の体はびくついた。
この音には聞き覚えがあった。ドアの新聞受けの蓋だ。
こんなときに、酔っぱらいの悪戯かよ、と思って体を起こそうとしたとき、また風が通った。
そして
「ふふっ」
女の静かな笑い声が聞こえた。
声は冷たい風と一緒に部屋に直接入ってきて、しんとした俺の部屋の中で妙に響いた。
それからまたバタン!と新聞受けの蓋が閉じた。
蓋が閉まる瞬間に、真っ暗な新聞受けの向こうでぎらりと目玉が2つ光って、
続いて笑みのかたちに歯列を見せる唇が見えた気がして
背筋がキーンとして、そのあと体全体がぞくりと震えた。俺はしばらく布団から体を起こして
新聞受けを見つめたまま動けなかったが、どこかの部屋でトイレを流す音が聞こえて、
ようやくはっとした。
頭にまず浮かんだのは、幽霊とか変質者の悪戯とかではなく
この部屋の前の住人のストーカーじゃないか?ということだった。
一応何かあったときのために、まず部屋の電気を全部点けてから
そろりそろりとドアの元へ行って戸締まりを確認した。
ドアを開けて外を確認する勇気はなかった。窓も全部閉まっているのを見て
俺は布団へ倒れ込んだ。とりあえず前の住人について
大家さんに聞く必要があると思いつつ
何度も読んで飽き飽きしたギャグ漫画を読んで、なんとなく気分がまぎれたところで眠りについた。
次の朝、目覚めてみると体調もすっかりいつもどおりで、
なんとなく昨日のことは夢だったような気がしないでもなく
俺は普通にトイレに行き、シャワーを浴び、
冷蔵庫の中のサンドイッチを食べ、朝の支度を始めた。
(゚∇゚)つC
もしC子も元気になっていたら、学校で会えるだろうと
教科書やノートやMDプレイヤーをショルダーバッグに入れて
俺は勢い良くドアを開けた。そのときだった。バラバラバラ、とドアの向こうで
何かが崩れて散らばる音がした。足下を見ると石ころだった。
不審に思いながらも、ドアから顔を出した俺が目にしたものは
「うわっ」
まず、思わず声が出た。
今こうして思い出すのもおぞましいのだが、
女性用の下着がドアノブにかかっていたのだ。
しかもその下着は、茶色い血で汚れていた。
俺はとりあえずコンビニの袋で手にカバーをするようにして下着を掴み、
そのまま下着を袋に入れて口を固くしばった。袋をもう1枚重ねた。
吐き気がした。本当になんなんだ。
直接下着に触れてはいないけれど、何度も何度も俺はハンドソープで手を洗った。
下着がドアにかかっていたのが、
他のアパートの住人や通行人に見られていたら嫌だなとも思った。
とりあえず大家さんには帰ってから報告することにして
まず学校へ向かった。講義には何とか間に合った。
C子の姿はなかった。
(`・ω・´)つC
書き溜められなかったので、今日はここまでにします。
オカ板、連投規制がキツいですね。すぐおさるになる…。
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
(`・ω・´)つC は援護だろうか。ありがとう。
C 4円=しえん=支援、ね(゚∇゚)b
おもしろい!
続き期待!
引っ張るなぁ〜
久しぶりに出た講義は、わけがわからなかった。
C子にノートをコピーさせてもらえばいいやと
タカをくくっていたので、これはやばいと最近の自分の生活を初めて後悔した。
高校でのクラスは違ったが、なんとなく同じ高校出身ということで
顔見知りだった男子学生に、授業の進み具合を聞くことにした。
男子学生、E君は出席率が良かったみたいで、嫌な顔もせず丁寧に教えてくれた。
E君が屋外の喫煙所にタバコを吸いに行くというので、
俺も自販機でジュースを買い、付き合うことにした。
最初は大学が遠いとか、他愛もない話をしていたのだけれど
E君がふと黙って、何か考え込むような顔をしてから
声のトーンを少し落として俺に言った。
「俺君ってさ、いつもC子と一緒にいるよね。付き合ってるの?」
「うん」
俺は正直に答えた。もしかすると、これが聞きたくて
E君は親切に色々教えてくれたのかな、と思った。
「俺君は11組って言ってたよな。俺は3組だったんだ」
「あ、それってC子と一緒だよね」
「そう」
またE君が黙り込んだので、俺はE君の次の言葉を待った。
が、しびれを切らして先に切り出したのは俺だった。
「C子のことで何かあr」
「俺君さ、C子のこと知ってて付き合ってるの?」
E君が突然俺に食いつくように聞いてきたので、俺はちょっと面食らった。
「知ってるって何が?」
「3組出身者ってうちの学部なにげに多くてさ。みんなで言ってたんだ。
俺君すげーなって」
回りくどい言い方に、俺は少しイラッとした。
「…どういうこと?」
「俺君には失礼な話かもしれないんだけど、C子ってちょっと変なんだよ」
うちの高校は、8割以上の人間が内部進学するという
わりとバカな私立大学の付属高校だったので
出席日数などはかなりゆるかった。
卒業式の日と、あとは片手で数えられる程の日数しか来なかった
不登校の生徒も普通に卒業できて、今は同じ大学にいるらしいし
Aだって、うちの高校じゃなきゃとっくに留年していたはずだ。
だから学校に来ない奴というのは珍しくなかったので
その理由が面白いほど、噂に上った。
他のクラスで2回も中絶して
ずっと学校を休んでいた女子生徒がいるという話は
俺もどこからか耳にして、知っていた。
でも。それにしたって、その噂になった女子生徒というのがC子だなんて。
「しかも2回どころじゃなくて、何回も、らしい」
E君は付け加えた。
「…どんな奴と付き合ってたんだろう」
「相手は全部違ったらしいよ。上級生とか、あと援交もしてたらしくてさあ」
E君は、最初ほど俺に気を使った話し方ではなくなっていた。
俺はもう、すべてに対して「そっか」と乾いた返事しか出来なくなっていた。
それからE君とどう別れたかは覚えてないが、次の授業の教室に遅れて入って
教授の冷たい視線を受けても、俺はC子のことばかり考えていた。
朝、俺がホームの階段を上ったところで
俺を見つけて手を振るC子。電車の窓にもたれて、ぼーっと景色を眺めるC子。
目が茶色にきらきら光って、俺のどうでもいい話で笑ってくれるC子。
突然ジーンズのポケットに入れた携帯の着信音が鳴って、俺は慌てた。
マナーモードにしておくのを忘れた。
教授の顔がこわばる。ああ、この授業はもうダメだな、と思った。
C子からのメールだった。
「俺君、今日はちゃんと授業出てるんだね、偉いぞっ!昨日は本当にありがとうね。
おかげさまで、C子はもう元気だよー!一応お姉ちゃんにも言われたので
今日のところは大事をとって、ゆっくりおやすみします。
明日は午後の授業ないよね?もし俺君に時間があったら家に来ない?
お昼ごはんでも夜ごはんでも、俺君の好きなものをごちそうしますっ。
風邪とか伝染る病気じゃなかったから安心して(笑)」
絵文字のたくさん入った、いつものC子のメールだった。
俺は胸が痛くなった。噂は噂だ。C子の口から本当のことを聞くまでは、
C子を好きだという自分の気持ちを大事にしないといけないと唇を噛んだ。
「ありがとう、体はもう本当に大丈夫?俺もC子に会いたかった。
昼に行っていい?野菜が食べたい」と、メールを送った。
なにそれ、とか、明日また連絡するね、とか、いつもなら楽しいはずのやりとりも
どことなく胸が苦しかった。
アパートへ戻って、ちょうどアパート前の花壇を手入れしていた大家さんに
朝方からの気味の悪い出来事について話し、前の住人について聞いた。
「俺君の部屋に前住んでたのは、ダンスをやってるOLの子だったわよ。
今は留学してアメリカにいるから、女のストーカーってことは無いんじゃないかしらね。
でも気味が悪いわね。交番に知らせておくわ。その、パンツってある?」
「あ、ゴミ袋に入れたままです」
「交番に持って行くから貸して」
俺はゴミ袋から、今朝の下着を二重に包んだビニール袋を出して大家さんに渡した。
朝の光景を思い出すと、やはり胃の底が痛んで、吐き気がこみあげてくる。
大家さんは軍手のままそれを受け取り、交番へ歩き出した。俺は慌ててそれを追いかけた。
警官は袋の中身を確認すると、やはり顔をしかめた。
パトロールを強化してくれるということになり俺は少しほっとした。
警官に、俺が嫌がらせを受ける心当たりはあるかと聞かれたが
全く無いと答えた。別の警官は「ただの落とし物かもしれませんからね」と言った。
朝方の変な女の笑い声との関連も説明は出来なかった。大家さん曰く「不気味ね」。
本当にその通りだった。
大家さんに施錠はしっかりね、などとアドバイスを受け
一応浴室や押し入れに誰もいないのを確認してから
バイトもないので俺はごろりと横になって、卒業アルバムを開いた。
実家に置いていこうかとも思ったけど、
見ていると楽しい気分になるので持ってきたものだ。
特にスナップ写真のコラージュで出来た、クラスごとのページが好きだった。
1人最低1回入るように編集されていて、
編集委員の女子のカラフルな落書きで埋め尽くされている。
うちの高校は3年次のクラス替えがないので、
つまり2年ぶんのクラスの思い出が詰まっているのだ。
俺の写真はAと一緒に写ったものだ。修学旅行先の沖縄でおどける俺と
クラスメイトの後ろで、半目のAが腕を組んで立っている。
そのAの横には矢印が引っ張ってあって、
ピンクのポスターカラーで「ピエールマジキモイ(笑)」と書いてある。
Aは女子からピエール瀧に似ていると評判だったのだ。
俺たちの下には「俺と○、はしゃぎすぎ!」と落書きしてある。
俺はC子のいた3組のページを開いた。
黒髪で化粧っけのないC子が笑っていた。
C子と出会ったときにもアルバムを確認したので、この写真は知っている。
3組のスナップ写真のページをめくった。ここにもC子はちゃんといる。
C子が不登校?そんなわけない。
新聞作りか何かだろう、床に紙をしいて、C子がマーカーを持って笑っている。
その隣には、まだあどけない笑顔のE君がいた。
おい、なんでE君がいるんだよ。俺は目を凝らした。
すると、紙に「マゼラン世界一周」と書いてあるのに気付いた。
班ごとの世界史新聞の課題は、1年の5月初旬の授業でやったものだ。
廊下中に貼り出されたから、よく覚えている。
3組のページもカラフルなゴチャゴチャした落書きで飾られていた。
E君には「みんなのE!若い(笑)」と、ふちどられた文字が重なっていた。
そしてC子の下には、あっさりとした文字で
「C子サン、マジメ」
とだけ書いてあった。
ーーC子って変なんだよ。
E君の言葉を聞いた今となっては、にぎやかなページの中で、
そのシンプルな水色の文字が妙に浮いているように見えた。
C子サン、普通は使われない1年の写真、不登校、中絶、違和感。
警察のパトロールのおかげか、その日の夜は何も変なことは起きなかった。
「いらっしゃい!入ってー」
初めて入ったC子の部屋は、姉の趣味であろうピンクのヒョウ柄のクッションの上に
C子の愛読書だという「アストロ球団愛蔵版」が置いてあったり、
ギャル趣味とサブカル趣味のカオスで
なんだか落ち着きのない部屋というか、ゴチャゴチャしていた。
俺はやはりE君の話が気がかりで、生まれて初めて嗅ぐ
女の子の部屋の匂いを堪能するどころではなかった。
C子が用意してくれたのは、トマトと茄子とベーコンのパスタと小エビの乗ったサラダだった。
一緒に入ったイタ飯屋で、俺がうまいと言って食べたセットメニューに似ていた。
「部屋すごいでしょ。お姉ちゃんと私、全然趣味違うから」
俺の気持ちを見透かしたのか、C子が笑いながら言った。いつもよりはしゃいで見えた。
サラダを口に運びつつ俺はさりげなく切り出してみた。
「あのさ、実はこないだマンションに行ったとき、お姉さんを見かけたんだ」
C子のフォークがちょっと止まって、それから「ああ」と、あきらめたように笑った。
「うん、メールの時間見て、すれ違ったんじゃないかなって思ってた。
お姉ちゃんは高校を出てからずっと、夜っていうか風俗の仕事をしてるの。
最初は本当に、事務員をしてたんだけど。でも、もう二十歳だし…」
「そっか、いや、あんまりC子と似てないなって思っただけだよ」
その頃は、agehaという雑誌もなかったと思うし
夜の仕事とかは今より世間体が悪いというか、地位はかなり低かったと思う。
だからC子が俺に「姉は事務員」と言った理由も理解できた。
キャバクラ嬢かなんか?と聞いたら首を横に振って
「デリヘルって知ってる?」と恥ずかしそうにC子は言ったので
俺は正直びっくりしたが、「お姉さんが何してようと気にしない」と言った。
C子は俺の言葉にぱっと笑顔を見せた。
食べ終わったらツタヤに行こうよ、と機嫌良くカラカラ笑うC子を見ていると
E君は本当はC子が好きで、ただの嫉妬から
俺にあんな趣味の悪い話をしたのではないかという思いがよぎった。
だとしたら本当に許せないことだ。
俺は腹をくくって、C子に直接「あの話」について確かめてみることに決めた。
「昨日さ、大学でさ、E君って元3組だろ。
ノート見せてもらったりして、けっこう話したんだ」
C子の顔から笑みが消え、口許が強ばった。
「E君、私のこと言ってたでしょう?」
「…う、うん」
C子がうつむいた。パスタ皿に涙がぽたぽたと落ちた。
「E君とは、高1のときに、入学してすぐ付き合ってたの。
でも何か違うなって思って、別れたいって言ったら
すごく怒って、変な噂を流したり、いやがらせしてくるようになったの。
クラスの人もみんなE君の味方で、私、学校にも行けなくなって…
出席日数のことがあって、進める大学は他になくって…」
「C子、おい」
泣き崩れたC子の肩を俺は抱いた。昨日見たアルバムの写真が浮かんだ。
E君の写真は他にもあったのに、C子の写真はあの1年の写真1枚だけだった。
クラス一丸のいじめ。怒りで沸騰しそうな俺の頭にそんな言葉が浮かんだ。
C子はしばらく俺の胸で泣いていた。時間が経つと俺はちょっと冷静になって
C子の部屋をキョロキョロと見回していた。
「あれ」
カラーボックスの上に置いてある、奇妙なものに目が止まった。
「あっ、あれがC子の言ってたお面か!」
「え?」
泣きながらC子は俺の視線の先を振り返った。
うら若き女性の家に似つかわしくない物がそこにあった。
2つの耳と口がせり出していて、流れるような筆づかいで狐の顔が書いてあるお面だ。
墨は薄くなり、古本のページに出るような
茶色い斑点のようなものが所々あって、年代物のように見えた。
ー「私、向井さんが好きすぎて、狐のお面も持ってるんです!」
向井さん、とは「ナンバーガール」というバンドのボーカルのことだ。
彼はライブなどで、狐面を被って歌っていた。
まだC子と付き合ってなかった頃、部室でC子が先輩とその話をしているのを聞いて、
単純かもしれないがそれがきっかけでC子は、俺の中でちょっと特別な存在になった。
中坊の頃「ディスコミュニケーション」という漫画が好きで
中華街の土産屋で狐面を買い、それを被っては印相を適当に結んで
キャラに成りきっていた黒歴史のある俺がナンバガにハマらない理由がなく、
またC子のそういうオタク気質なところに親近感を覚えた。
そしてそれがわけもないスピードで彼女への恋心に昇華したというわけだ。
俺は抱き合ったまま、C子にその話をした。
C子は俺の胸に顔を埋めると、涙声で「ふふっ」と笑った。
俺はC子にキスをして、「麺伸びるぞ!」と明るく言ってテーブルに戻り、
C子の食べ残しまで全部たいらげた。
食後、俺の買ってきた不二家のケーキを食べ終わったところで
C子は俺を引き止めたが俺はそれを断り、C子の家を後にした。
俺には行く場所があった。Eのところだ。
俺は昨日連絡先を交換したばかりのEの電話番号へ何度も発信した。しかし応答はなかった。
しつこく電話をかけてみたところ、出たのはEの母親だった。
何度も着信があったから出た、Eは昨日大学の階段から落ちて入院している。
Eは誰かに押されたと、うわごとのように繰り返していたらしい。
あなたは何か知っているのか。
切羽詰まった様子でEの母親は俺にまくし立てた。
規制解除間に合ってよかった…。
夜までに書き溜めできたら、また来ます。
>>430 俺たちの下には「俺と○、はしゃぎすぎ!」と落書きしてある。
アルバム編集委員の女子とまともに話したことは無かった気がするが
それぞれのあだ名や名前を書いて、みんなが仲良かったように見せるのも
編集委員の手腕の見せ所だ。
俺はC子のいた3組のページを開いた。
文章が消えてた。
楽しみにしてるぜ
複数レスのメッセージ容量制限 其の壱 †
一定の時間内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書こうとすると、レベルに関係なくレスが制限されるとともに忍法帖のレベルが下がる。
判定対象となる投稿期間 5分
規定されるメッセージ総量 20480バイト超
下がるレベル量 10レベル
* 規制議論板(sec2chd)は対象外
* 「忍法帖」で制限に引っかかると、以下のようなメッセージが出る
ERROR!
投稿量大杉:もちつけ(3)
やっちまったなぁ(-Lv10)
複数レスのメッセージ容量制限 其の弐 †
一定の時間内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書き、さらに続けて同サイズのメッセージを3回連続で書こうとすると、レベルに関係なくレスが制限されるとともにレベルが1になる。
判定対象となる投稿期間 5分
判定が開始されるメッセージ総量 6144バイト超
同容量の連続レスとしてチェック対象になるメッセージ容量 384バイト超
* 規制議論板(sec2chd)は対象外……だといいなあ
* 「忍法帖」で制限に引っかかると、以下のようなメッセージが出る
ERROR!
投稿量大杉:おなかいっぱい(3)
複数レスのメッセージ容量制限 其の壱 †
一定の時間内に「忍法帖」が適用される書き込みで規定量を超えるメッセージを書こうとすると、レ
1レスのメッセージ容量制限 †
現在のレベルに応じて1つのレスに書き込めるメッセージの長さが制限される。
ただし、2ちゃんねるビューア(●)にログインしている場合は適用されない。
レベル 最大メッセージ長
Lv=1 BBS_MESSAGE_COUNTで設定される値の0.3倍まで
Lv=2 同値の0.4倍まで
Lv=3 同値の0.5倍まで
Lv=4〜5 同値の0.6倍まで
Lv=6〜7 同値の0.8倍まで
Lv=8以上 同値の1.0倍まで
※オカルト板は2048バイト
* 「忍法帖」で制限に引っかかると、以下のようなメッセージが出る
ERROR:本文が長すぎます!(Lv=1,978/819)
連投間隔制限 †
現在のレベルに応じて、「忍法帖」が適用されるレスの書き込み可能間隔が制限される。
ただし、書き込もうとする板のsamba値よりは短くならない
レベル 連投間隔(秒)
Lv=1 120
Lv=2〜3 60
Lv=4〜5 45
Lv=6〜7 30
Lv=8〜19 15
Lv=20〜29 5
Lv=30以上 2
* 「忍法帖」で連投制限に引っかかると、以下のようなメッセージが出る
ERROR:修行が足りません(Lv=1)。しばらくたってから投稿してください。(48 sec)
書き貯めてまた来ますって…
最後まで書いてから来いよ
病院の白いベッドの中で、Eは憮然とした様子だった。
顔の半分にガーゼが貼ってあって、片目がふさがっていた。
布団から出した両手には包帯が指先までぐるぐる巻きにされていた。
「着地したときに手をついたみたいでさ。まあ、ただの検査入院」
「誰かに押されたって本当か」
「ああ、でも監視カメラから見えない位置だったみたいで、確かめられないんだ」
俺は、Eの胸ぐらを掴んでC子に何をした、と叫び、横っ面を1発殴る予定だったのが
敵の痛々しい姿に戦意を大幅に削がれてしまい
とりあえずEのベッド脇の椅子に腰を下ろした。
何を言えばいいのかわからず、ようやく口から出た言葉はずいぶん情けない調子だった。
「お見舞い用意してないわ…」
Eは吹き出した。
「C子のことで来ただけだろ」
俺は頷いた。
「C子に、E君と会ったって話したんだ」
「それはアチャーだね。C子は何て言ってた?」
C子が先ほど泣きながら語った高校での出来事を俺は伝えた。
「……そうか。それを聞いて、お前は俺を殴りにでも来たわけか?
確かに、俺とC子は1年のとき付き合ってたよ。
C子から俺と別れたいって言ったのも本当。
俺はそれに対してキレたよ。だって俺はC子を助けたかったから、
C子の手を放したら、きっともっとC子がめちゃくちゃになると思ったから」
Eの目から、涙が一筋流れた。その様があまりにも悲しそうだったので、
俺はたじろぎつつもEに話の続きを促した。
「助けるって?」
「…C子はマジで変だよ。それしか言えない」
「3組でいじめはあったのか?」
「どうだろう。そもそもC子は学校に来なかったし。まぁみんな避けてたかな。
高2のときにC子の母親が教室に怒鳴り込んできたんだよ。うちの娘は
真面目な生徒のはずです、根も葉もない噂を流しているのは誰だ、って」
なるほど、アルバムの「C子サン、マジメ」はそれに対する皮肉だったのか。
そういえばC子から、姉以外の家族の話をあまり聞いたことがないな、と俺はふと思ったが
Eへの質問を続けた。
「中絶とか、その話は?」
「それは本当だよ。少なくとも2回は病院に俺が付き添ったから。誰の子かは知らない。
C子はすごく泣いていたけど、結局また同じことをしたんだ。
その理由がわけわからなくて、それで俺はC子に手をあげた。
そのときのケンカをクラスの奴が聞いてて、学年中に噂が広まったというわけ」
俺は、何も言えなかった。泣きじゃくるC子の華奢な肩の感触は、俺の手にまだ残っている。
C子を信じたい。Eは俺とC子を引き裂こうとしているだけだ。
自分の手のひらを見たまま動けないでいる俺を、Eは黙って見つめていた。
「まあ、俺君はC子を信じたいだろうけどね。…あとそれにC子は」
Eは言いかけて、ふと宙を見つめてから次の言葉を飲み込んだ。そして、いきなり明るい調子で言った。
「全部俺君の好きにすればいいよ。俺は忠告はした。でも、
C子はもしかしたら変わったのかもしれないし。俺君の勝手だもんな。
ただ俺君が俺に殴りかかったりしないで俺の話を黙って聞いてるってことは
俺君自身もC子に何か違和感を感じてるんじゃないのかって思うけど。
まぁ俺はもう、C子には関わりたくないや。疲れたよ」
一気に話し終えたEがふぅ、と深いため息をついて目を閉じたのと
ほぼ同時にEの母親が病室に入ってきた。
俺はEの母親に長居を詫びて、席を立った。
Eを殴りたいという気持ちは消え失せていたが、Eの言い分をそのまま信じた訳でもなかった。
俺は病室をあとにするとき、Eに犯人を見たかどうか聞いた。
Eは、顔は見てないと首を横に振り、そして眉をしかめながら続けた。
「たぶん女だよ。
カンカンカン、ってヒールの足音がうるさいなって思ってたら
ドン、って後ろからぶつかられて、気がついたら体が宙に浮いてたんだ。
びびって逃げたんだろうな。あーあ。ちくしょう」
アパートに帰ると、俺の部屋のドアの前にはまた石が積んであった。
「なんだよ、くそ!」
俺はその石ころを蹴飛ばした。いくつかが階段に当たって、カーンと大きな音を立てた。
崩れた石の山の中の、あるものに目がいった。
一番下のほうの石に、まだぬるぬると濡れた赤い血のようなものと、
べっとりと数本の髪の毛らしきものが貼付いていた。俺はしゃがみこみ、
恐る恐るその髪の血に汚れていない端をつまんで拾い上げた。
人工的な金色の光を放つそれは、人形の長い毛のようだった。
スレ住人に確認。ここって連載禁止のスレですか?
さるさん規制もあって(wikiで調べてあるから説明の転載は不要です)
一気に投下できないので、マイペースで投下していきたいのですが。
さすがに平日何時間も2chに張りついて大量投下できないので。
自分が連載okのスレに移動するか、完結するまでNGにしておいてもらうかの
どちらかしかないと思うんですけど。
書きためっていうか、一応完結してあるものを
2chで読みやすいように改行したり書き直したりしつつ投下しております。
俺は続けてもらっていいと思うけど、今まで、このスレに投稿されたものは一話完結スタイルのものばかりだからスレチと言えばスレチ
でも、良いんじゃないの?
さて、女の子は由美が数学を教える一年生の生徒である。
由美は授業中、よく生徒に声をかけることにしている。解らない部分があるかどうかを聞くのだ。
学校が始まってすぐの頃、女の子はいつも首を横に振るだけだった。由美は特に気にしていなかった。
由美が初めてその子と話をしたのは、静江に相談するよりも前、一学期の中間テストが終わってからだった。
点数がひどく悪かったのだ。彼女は補習のために居残りをした。
「どうしてかしらね」
>一気に投下できないので、マイペースで投下していきたいのですが。
だめー
>・話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
テンプレも読まないで質問とか論外だよばーか
大体こんな長文にする意味がわからん。ちょっとは推敲してシンプルにまとめろよ
それが出来ないなら自分のブログで勝手にやってろ
お前専用の掲示板じゃねーんだよ。
ルールぐらい守れよな。分かったか?
隣りの席に座り由美は言った。女の子はプリントに書き込む手を休めて由美を見た。
表情が掴みづらい。大きくて透き通った瞳が人形のようだ。
「宮田さん、いつもの小テストはけっこういいじゃない。どうして今度のはあんなに悪かったのかな。数学は嫌い?」由美は尋ねた。
>>453 ある意味1話分の話なんですけども、いかんせん長いので
今が話の真ん中くらいで、完結までまだかかりそうなんですよね。
もうちょっとガーッとテンポよく投下できるかと自分でも思ってたんですけど
規制で1時間待ってなきゃいけなかったりするので。
迷惑じゃなかったら、完結までせいぜいあと2、3日くらいなので、
おつきあい願いたいです。
「嫌いじゃない」と僅かに首を振って女の子は答えた。
「それじゃあ先生のことは?」
少し見つめてから、再び首を横に振った。由美は軽く頬を膨らませた。
補習の後、担任の教師に彼女のことを聞いてみた。担任は国語を教える四十代半ばの男で、眼鏡をかけ、脂気が多く人のいい顔をしている。
彼はバスケットボール部の顧問で体育館にいた。
コートでは十人ほどの男子部員が掛け声をかけながらドリブルとシュートの繰り返しをしている。
ボールは床を叩き、床は靴を鳴らす。体育館には他にバレーボール部とバドミントン部がいたが、彼らの作る音が一番響くようだった。
>>458 既にまとめてあるならテンプレには反していないよ
投下を完結まで一気にやらないとダメとは書いてないしね
>迷惑じゃなかったら、完結までせいぜいあと2、3日くらいなので、
おつきあい願いたいです。
いやいや、1日に40近い投稿とか普通に迷惑ですのでお引取りを
規制が何?ルールはルールだから守れよ?
トリップも付けてない奴にルールとか言われたくないわ
>>461 はあああああ?
お前、「まとめて」ってメモ帳にまとめてればいいって取ってるのか?
で、投下するときは時間おいてもイイって思ってるのか?
馬鹿かお前
一気に投下する=まとめて投下するだろ。アホか
メモ帳にまとめろ、でも投下は開けても問題ない、って何の意味があるんだよ
こういう体験談・創作物を投下するスレでは「一気に投下する」ってのが重要ルールなのが当たり前だろ
勝手に解釈してんなカスが
>>464 お前もばかだな
推奨ってどういう意味か調べてからモノ言えや低能
「あの子は、気の毒なことです。母親が出て行ってしまったのですよ。つまり蒸発です。
小学校の担任からの報告ですが、今年の2月に、突然だと言っていました。今は父親と二人で暮らしていますよ」
国語教師は咳払いをすると大声で指示を出した。先程の練習にディフェンスがつけられた。
彼の話によると、女の子の両親は以前から仲が悪かったのだそうだ。
夫が妻に暴力を振っていたのが原因らしいが、それは噂だ。
事実なのは二つ――彼らは年の離れた夫婦だった(夫が年上だ)、そして夫は仕事が忙しく家にあまりいなかったということだ。
「だからもしも奥さんに逃げられたとしても、それは父親の方に非があるのは決まっています」というのは国語教師の意見だった。
更に女の子を苦しませたと思われるのは、弟のことである。
弟は母親が去る半年ほど前に生まれた。女の子はそれまで一人っ子で、母親を独占していたのだった。
弟と過ごした半年間を彼女がどう思っているのかは分らない。
だが、母親が連れて行ったのは弟で、恐らく彼女はそのことでも傷付いただろう。
「彼女はあまりしゃべらないでしょう。それは確かに口数は幾らか減ったそうですが、しかし以前からもそんな向きはあったのだそうです。
まあ、一概には言えませんな。本当にどれだけ悲しいかなんて、本人でなければ分からないものです」
話を聞いて、由美の胸は痛んだ。慈しみの欲望とでもいうものが生まれた。
由美は恐らく自分が頼られているのだと思った。
テストで悪い点を取ったのは、補習に出たかったからではないだろうか。
この、一見突飛で、ややもすれば早計な自惚れになり兼ねない推察には、由美自身の「頼ってほしい」という願望が幾分干渉していた。
彼女も辛い時期だったのである。由美はどのようにその生徒と接するべきかを考えた。
それは他の問題――他の生徒たちの態度や授業の遅れなど――について悩むよりも、ずっと楽なことだった。
自分のやるべきことが分かるような気がしたし、それは由美にとって、マイナスをゼロに戻すことではなく、ゼロをプラスに変えることなのだ。
しかし、女の子が本当はどう思っているのかは分からない。
由美は授業中に声をかけ、難しい箇所についてきちんと聞こうと考えた。
中間テストのこともあったのでそれはやりやすく思われた。
しかし由美が作戦を行うまでもなく、既に隔ては融け始めていたのであった。つまり、次の授業の時に女の子の方から質問をしてきたのだ。
由美が声をかけると、彼女は首を振らずに問題を指差した。それはほんの些細な出来事だが由美はとてもうれしく感じたのだった。
それから2人は次第に慣れていった。
女の子は由美に対して幾らか口数が増え、やがては彼女の方から挨拶をしてくれるようになった。
笑顔は随分と増えた。そして同じ様に友人も増えたようだった。
もちろん由美もその生徒ばかりに構っていたわけではない。しかしそれらの変化は単純に喜ばしいことだった。
手助けができたのかは分らないが、由美は仄かな充実感を覚えた。学期末のテストは中々だった。
夏休みが終わるとすぐに遠足があり、由美は引率した。主な内容は山登りだ。
生徒は班ごとだったが、教師は大体において各々自由なペースで登れた。由美はやはり引率していた静江と並んで歩いた。
「遠足って最高ね」と静江は言った。
またいつものキチガイかwww
新参ちゃん気にしなくていいからねーw
>>462 基地外に基地外扱いされても、気にしないでいいからね。
投稿できるスタンスでやればいい。
「何て言うか、蘇るわ」
「静江さんは普段から元気じゃないですか」
「あらそう見える?そりゃうれしいわ。あなたは夏休みが明けてからはどう?」
>>479 ほー、テンプレ無視してもいいって事なんだな
スレ違いでも板違いでも文句言うなよ。
お前らにスレ違いを強弾する資格ないって確認できたわ
もう一度聞く。テンプレ無視しても問題ないんだな?ちゃんと答えろよ?カスw
「順調です。びっくりするくらい。宿題をやってこない子はいたけど居残りでやらせました」
「あなたも板についてきたものね。わたしよりずっと早いわ」
礫の多い山道は緩やかな傾斜で続いている。
ID:4NtVoCAK0(Aの友人)
お前も答えろよ。ちゃんとテンプレ守ってまとめて投下するのか、遂行して短くするのか
てめえのブログで勝手にやるのかどっちだ
テンプレは厳守だからな。早く答えろ。
右手は斜面に天然の広葉樹が生い茂り、左手は樹々の隙間から渓谷が覗く。谷底には川が流れる。
良質な緑柱石のように澄んだ色の水は、大岩を削り水飛沫を散らせながら、いつ終わることなく来ては行く。
その景色は美しく頼もしいが、少しずるいと由美は感じた。慣れない自然の前では細かい悩みなどつまらなく思えてしまうのだ。
「彼女も元気そうじゃない。あなたが心配してた子。さっき友だちと歩いていたわ」
「はい、安心しました。多分わたしはあんまり関係ないですけどね」由美はうふふと笑った。
昼食は中腹の開けた場所でとった。所々に起伏はあるが、手入れがされていて、大勢がまとまって座れる広さだ。
季節はまだ夏だと主張するように、枝葉は幻燈に似た陰を描き、虫は騒ぐ。
しかし陽の色には確かに黄味が増し、もう真夏の眩むような明るさは見られない。虫の声は減り、その調子には微かな焦りが混じって聞こえる。
今日は昨日を模倣しながらも、一月前とは大きく違った様相を纏うのだ。
子どもたちは日陰を選んで陣取った。焦げ茶の地面に色とりどりのビニルシートが敷かれる。樹々を縫い、虫に負けない笑い声が響く。
女の子が話をしに来たのは由美が弁当を食べている最中だった。
近くに来て、何か言いたそうに由美を見た。そこには他の教師も数人いた。
「わたし?」と由美が聞くと、彼女は頷き、2人で話したいという旨を伝えた。
面白いのに限って叩かれて投下が止まって
キチガイだけが残るスレ
2人は太いケヤキの陰を選んだ。
「聞いてほしいことがあるんです」と、あまりはっきりとしない声で女の子は言った。
「うん」と由美は返事をしたが、女の子はその先が出てこないようだった。
下を向き、靴で土を撫でた。恐らく事前に言うことを考えてはいたのだろう。しかしその場になると、頭は言葉を巡らせるものの初めの一つを忘れてしまったようである。
由美は彼女が何とか話そうとしているのを感じ取っていた。そういったことは前からよくあったのだ。
だが多くの場合に話しかけるのは由美の方で、わざわざ彼女から話をしにやって来るというのはこれまでにないことだった。
由美は生徒からもらった信頼をうれしく思いながら、彼女の緊張がよく分かるような気がした。
片一方で厳しさの必要を感じつつも、ついその子に助けの手を伸ばしてしまうのだった。由美は誘導してやることにした。
「ひょっとするとお母さんか、それともお父さんのことかしら」と、了解しているという風に由美は聞いた。
女の子はぽつりぽつりと話し出した。
「お母さんは、わたしが小学校に行っている時に家を出ていきました。突然。帰ってきたらいなかったんです。
前の夜にお父さんとすごい喧嘩をしていて、きっとそのせいです。お母さんたちはよく喧嘩をしました。
お母さんに、どうして喧嘩をするのか聞いたことがあるけど、教えてくれませんでした。それで、先生――」
まことにたどたどしく、事が前後したり後から付け足されたりする部分はあったが、時間をかけて大体このような話をした。
そしてその終わりに呼び掛けてから言葉が続かなくなった。由美は待ったが、女の子は口の中でためらっていた。大事なことらしい。
「何かしら?」と由美は柔らかく問い掛けた。しかし言葉は出て来ない。
由美は今聞いておいた方がいいと考え、待ったが、女の子は口をつぐみ地面を擦るのみである。
そしてやがて「やっぱりいいです」と言った。由美は「そう」と言った。
「話しちゃった方が楽になるかも知れないわよ」。女の子は考えているようだった。
それが、言おうか言うまいかを考えているのか、話さなければ良かったと思っているのか、由美には分からなかった。
そして次の女の子の振る舞いに由美は少々びっくりした。
彼女は手を伸ばし、由美の手を握ったのだった。とても小さく、冷えた手だった。その行動にどんな意味があるのか分からなかった。
しかし由美はその小さな手から、彼女の不安や寂しさなどが伝わってくるような気がした。
由美は母親のような気持ちが湧いた。彼女を守ってやらなければならないと思い、手を握り返した。
結局、女の子はその先を言えなかった。
由美も強いて聞くことはしなかった。気がかりではあったが、聞くと何かが崩れてしまいそうな気もした。
ほとんど無意識だがそんな自己防衛の理由があったのも否めない。
「悩みがあったらいつでも話してね」と由美は言った。二人は手をつないだまま、皆が集まる方へと歩いた。
>>479 おーいカス、早く答えろよ
テンプレ違反しても問題ないんだよなあ?ああ?
いっつもお前は適当な事ばかり言ってるから反論できず恥じかくんだよばーか
もう書きこむなよww
ID:4NtVoCAK0(Aの友人)
お前も答えろよ。ちゃんとテンプレ守ってまとめて投下するのか、遂行して短くするのか
てめえのブログで勝手にやるのかどっちだ
テンプレは厳守だからな。早く答えろ。
めんどうくさいからコピペでいいか。
とっとと答えろ作家気取りちゃんw
行動も煽り文句もワンパな…もっと新しいの無い…?
>>462 トリップつけずに連投してるのは荒らしだから気にしなくて良いよ
2chのシステムも変わったし、仕方ないんじゃないか
俺は早く続きが読みたいんだが
>>479 おーいカス、早く答えろよ
テンプレ違反しても問題ないんだよなあ?ああ?
いっつもお前は適当な事ばかり言ってるから反論できず恥じかくんだよばーか
もう書きこむなよww
ほんとに逃亡しやがったwwほんとこのスレこんな奴ばっかだな
つーか同じ奴かw
連投不可のシステムだからな
しょうがないね
Aの友人には期待してます
ID:YJr/Cxhz0には微塵も期待してないので、NG登録用にトリップつけてくれるとありがたいのですが
>>500 はあ?
上の流れ読んでから言えや
テンプレ違反してる奴がいるから指摘しただけだろ
それに対して「自分のペースでいいよ」とテンプレ無視してもイイよ発言してる奴に確認してるだけ
早く答えない奴が悪いんだよ。どこか間違ったこと言ってるか?
奴は初心者らしいじゃん。そういう人にルールを正しく教えるのが大切だろ
最初から「ルール無視してもイイよ」ってやっちゃったらそいつにも悪影響出る
あとあと他スレの住人から「ルールぐらい守れカス」と言われたら「勝手にやれ」って言ったヤツのせいだぞ
俺はそこまで考えてるんだよハゲ
ルール守れないなら出て行けよ
ID:YJr/Cxhz0には微塵も期待してないので、NG登録用にトリップつけてくれるとありがたいのですが
そんな事言われて付けるバカが居るか
>>502 >>504 しょうがない、じゃねーんだよ
俺は実際まとめて投下出来てるだろ
出来る方法あるんだから言い訳すんな
Aの友人の続き待ち
Aの友人も一回始めたからには完結まで
ここで投下しろよ
連投するとsambaがどうとか出て、止められるんじゃないの?
>>506 テンプレに書いてあるだろ
つけろよ
書くなっていうお前よりマシじゃないかな?
Aの友人さん、楽しみにしてますよ。
>>511 うん書いてあるね。「推奨」って
国語わかんないなら書きこむなよ無知w
お、忘れてた
Aの友人という作家気取り、とっとと答えろ
テンプレ違反したまま投下するのか、だとしたら全力で叩くから
ID:YJr/Cxhz0のつまらん書き込み44回とか迷惑なんだよ
煽ってはいるが、あながち間違ってもない
ある程度の区切りをつけながらの投下の方が読む側として読みやすい
Aの友人さんの投下方法に特に問題があるとは桃いません♪
またいつもゴミが来てたのかw
ほんと生きてて恥ずかしくないのかねw
投下していいタイミングがわからんので、投下します。
場面転換で区切るようにしてますが、読みづらかったらNGにしていてください。
さるになったら1時間投下できないので、早め早めに出したいと思います。
とりあえずここで続けていいよと言う意見に甘えます。
「…もう勘弁してくれよ」
俺はその血の付いた金髪を放り捨て、部屋に入ろうとした。
頭上で、アパートの電灯がジジジと音を立てた。
ふと視線を感じて振り返ると、
大家さんが、少し離れた場所に立って俺を見ていた。
「あ、こんばんは…」
さっきの俺の行動がゴミのポイ捨てに見えたのだろうかと思ったが、とりあえず頭を下げた。
「俺君…」
大家さんに、いつもの愛想のいい笑顔はなかった。
「俺君、おかえりなさいね」と言って、軽く俺に頭を下げると家の方向へ戻って行った。
頭が疲れていた。
俺はシャワーを浴びることにした。
夜だというのに、
そういえばまだ全然腹が減ってないのに気付いた。
そうだ、昼飯はC子の部屋に初めて行って、
C子の作ってくれた料理を食べたんだった。
だが、鏡に写る俺の顔は無表情で、ちっとも楽しくなさそうだった。
>話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
なるべくって書いてあるから、トリップ推奨と同様に強制ではないね
まとめて『から』投下しましょう、というのは投下の仕方を指すものではなく
投下以前にまとめる、つまりメモ帳などにまとめてから
という意味だね
まとめて投下しましょう、という意味ではない
要するにAの友人は問題ない
「あー、なんだよもう!」
叫びながら、俺はわしわしと乱暴に髪を洗った。そのときだった。
ぎしっ、と、浴室の向こうの部屋で
床が大きく軋む音が響いたのだ。
俺はシャワーを止めて、息をひそめた。
…ぎしっ。
また、同じ音がした。
普段なら、「ボロいアパートだもんな」と気にしなかっただろう。
だが、俺の脳裏には、こんなときに限って
あの朝方の女の笑い声がよみがえってきた。
浴室のドアは閉め切っている。アルミ製の段になった通気口が下部についているだけの
プラスチックのドアなので、外の様子は見えない。
俺はとりあえずシャワーを再び出して、
ドアノブの簡素な鍵を、音を立てないようにそっと回して閉めた。
そしてドアから目を離さないため、エビ反りのような態勢で髪に付いた泡を流した。
シャンプーが目に入って痛かったが、怖くて目を閉じることが出来なかった。
心臓がバクバクと音を立てているのがわかった。
気のせいだ。きっと気のせいだ。
再び狭い浴室が蒸気で曇っていく。俺はドアの通気口に目をやった。
通気口の隙間からは、グレーのカーペットと、散らかしたスウェットの裾が見えた。
そんないつもの俺の部屋の光景に、音もなく踏み出したのは
ペンキのような毒々しいショッキングピンクに爪を塗った、妙に緑がかった裸足の足だった。
「……!!」
俺は声にならない叫びをあげた。
叫んだつもりだったが、喉が締められたように苦しくて
声が出ていなかった。緑色の足は浴室の前で10本の指を揃えて止まっていた。
明らかにそれは、俺の部屋にはいるはずもないもの、見たこともないものだった。
浴室は窓もなく逃げ出せる手段はなかった。大声で叫ぶか、壁を叩けば
隣人や大家さんが気付いてくれるだろうか。俺は必死で頭を巡らせた。
ダン!
ドアが叩かれた。まるでドアを殴っているかのような衝撃だ。
ダン!ダン!ドアノブもガチャガチャと回される。
安いプラスチックのドアだ。乱暴に回せば、壊れるのなんか時間の問題だ。
ダン!衝撃のたびにドアがたわむ。
頬に熱いものが流れていった。俺は泣いていた。なんで俺がこんな目に合うんだ。
「誰だ、…誰だああ!」
必死に俺は叫んだ。すると、ドアを叩く音がぴたりと止んだ。
シャワーのお湯が落ちる音だけが響いていた。あとは静寂だった。
「うふふ、俺君、私だよ。C子だよ」
つC
その声を聞いて俺は、全裸なのも構わず、飛び出すようにドアを開けた。
C子が「わっ、びっくりした」と言いながら、そこに立っていた。
ショッキングピンクに塗った爪の、C子の白いつま先から
にこにことした顔まで、俺は何度も眺め回した。
「…C子?」
「俺君」
C子は、シャワーで濡れたままの俺の体に抱きついてきた。
そして、俺の頭を両手で抱え、呆然とする俺に唇を強く押しつけ、舌を絡めた。
「俺君、私、あなたと子供を作りたいの」
C子は俺の首筋にキスを落とし始めた。俺の頭は状況が飲み込めず混乱していた。
なぜここにC子が?さっきの足は何だ?鍵は?なんでここにC子が?
C子は自分のスカートをまくり上げ、ねっとりとした白い太ももを俺の足に絡め
股間を俺のものへ押しつけた。その太ももの脂肪のひんやりとした感触と、
C子の下着の奥の肉の柔らかさに、俺の理性は弾けとんだ。
俺はC子の体を抱きかかえて押し倒した。
ここ数週間バイトで忙しくて溜まっていたのもあったし、
E君の話や、先ほどの恐怖体験のショックで
俺の頭はなぜか「どうにでもなれ」と繰り返していたのだ。
つC
C子の白い胸に顔を埋めると、つんとした汗に甘い何かが混じったような匂いがして
俺は獣のようになってC子の体にむしゃぶりついた。
そしてそこからどうなったのかは、正直覚えていない。
ふと気付くと、霞む視界の中で、俺の上でC子らしき女性が腰を振っていた。
「C子…」
朦朧とする頭で、俺はC子の名前をつぶやいた。すると、C子は再び
俺に多いかぶさって、キスをしてきた。俺はされるがままに目を閉じて、C子の舌を味わった。
C子の舌は生き物のように動いて、俺の舌を嬲った。
やがて唇が離れ、目を開いた俺が見たものは
真っ黒い空洞だった。
人間の顔の、目と鼻、口があるはずの場所に、
真っ黒い穴がぽかりと開いている。他には何もなかった。
俺は反射的に、俺に覆いかぶさっている体の肩を掴んで引き離した。
力を込めて掴んだ肩の肉に、俺の指がずぶりと入り、トマトの皮が剥けるみたいに
皮膚と肉がずるりと裂けて、黄色い脂肪と血の混じったような体液が溢れた。
化け物が両手で俺の顔を掴んだ。眼前に迫る化け物の体と乳房は、
例えるなら治りかけの打ち身のような、黄色いあざに青と赤のうっ血の斑点が浮いている
そんな色をしていた。俺は化け物から必死で体を離そうとしたが、
下半身が重くて体を動かない。
化け物の下腹部に目をやると、化け物の腹の下には互いの陰毛が茂っていて
俺と化け物の体は繋がっていた。俺と化け物の合わせた腹の間から
女の白い指先が這うようにゆっくりと出てきた。
そしてその隙間から、C子によく似た女の目が俺の顔を覘いた。
「うああああああ!!!!!うあああああああ!!!!!」
俺は断末魔のような叫びをあげた。叫ぶことしかできなかった。
意識が遠のいても、ずっと叫んでいたと思う。
次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
つC
何気ない仕草――授業中に由美がノートを覗こうとする際の椅子の引き方、由美が挨拶をかける時の身の堅さなど――に変化があった。
それはよそよそしかったり素っ気なかったりするというよりは、細かな刺のような、敵意に近い感情を含んだものだった。
表情も困ったような、しかめたような、非常に複雑な様相を見せた。
それはよそよそしかったり素っ気なかったりするというよりは、細かな刺のような、敵意に近い感情を含んだものだった。
表情も困ったような、しかめたような、非常に複雑な様相を見せた。
そして時折そんな顔でじっと由美を見つめては、また目を伏せるのであった。
由美には女の子の変化が理解できなかった。自分に原因があるとしたらそれは遠足の時のことだと思ったが、幾ら考えても答えは出なかった。
だってあの時は彼女の方から話をしに来て、彼女の方から手を握ってきたのだ。
由美は何だか裏切られた気持ちになり、疲れた日に思い出すと、幾らか悲しく、幾らか憎らしく感じることもあった。
しかし、由美は女の子が非常に入り組んだ感情を思っているのは分かっていた。
そして、気付かないだけで確かに自分にも原因があったかも知れないのだ。
もしかすると彼女は自分から離れようと努力しているのかもしれないと由美は考えた。自分だって彼女だけに拘るべきではないのだ。
そうはっきりと意識してはいないが、由美は子どもに対して自分は大人でなければならないという思いが強かった。
そして告白である。それは遠足から一月後のよく晴れた日に、全く突然のことだった。
由美は断り、女の子は泣いた。由美は驚きや困惑や罪悪感と共に、くすぐったいような嬉しさを感じもしたのだった。
>>517 ここにもルール守れないゆとりがひとり。しかも「桃いません」だってww
テンプレ違反の何処が問題ないのかきっちり説明しろよ
ホントお前らカスだな
作家様がどんなにテンプレ違反しても崇め奉るって最低だわ
ま、このスレがテンプレ違反を推奨してるって分かっただけでも収穫あったがな
お前らこれから先テンプレ違反があっても文句言う資格ないよ。分かってるよな?
由美は彼女について考え、自分について考え、彼女の告白について考えた。
まとまらない思考に苛立つ。まるで深い沼の底にでもいるようだ。そして、周りを漂う沈殿物は彼女の記憶だけではなかった。
何か、眼では捕らえ切れない、細かな粒子が自分を覆っていた。
満月は景色を青白く染めている。由美は何かの時のために担任から女の子の住所を聞いていた。
それは街を見下ろす高台の団地の一軒で、番地の載る委細地図によれば後もう少しで着くはずだ。
坂は急で、道はあみだくじのようで、よく似た形の家々がよく似た並びで座っている。
角度が付いているのと月光の青白さのせいで、その建物たちは由美を圧倒した。一旦は静かになった胸が再び強く打ち初めていた。
告白の日から一週間が過ぎていた。増したのは罪悪感である。女の子は学校を休むことはなかった。しかし辛そうに見えた。
由美は話しかけなければならないと思ったが、できなかった。何を言っても空々しい言葉になってしまう気がした。
静江や他の教師には相談していない。恋人によほどすがりつきたかったが、そうしなかった。
由美はさっきの電話について再び考えた。
恐らく、彼女はテレビか何かで「メリーさん」について知り、捨てられた人形と自分の境遇を重ね合わせたのだろう。
それならば、彼女は復讐をするつもりなのだろうか。それは一体誰に対してだろう。母親?それとも自分?どんな方法で?
しかし由美は彼女がそんなことをするとはとても思えなかった。だが単なる悪戯とも思えない。
思考はそれより先を導けなかった。速く、速く。ハンドルを握っているということがもどかしく感じられた。
足で駈け登る方が、自分の気持ちには適っていた。近付くに連れてこめかみに血が巡り、動悸が激しくなっていった。
そしてようやく家に着いた。由美は車を降りる。エンジンの音が止むと、物足りないような静けさに包まれ、ぞっとした。
見下ろす街はネオンが美しく、走る車の音がまるで別世界のもののように遠く聞こえる。
家は団地の最も高い方にあった。やはり他の家と似ていて、アルミサッシの門と、芝の生えた小さな庭と、壁がクリーム色の建物で構成されている。
一階の大きな窓は雨戸が閉じられていて、二階の窓からは白いカーテンが覗いていた。
彼女はこの十分に広い家に、父親と二人切りで暮らしているのだ。あのカーテンの部屋だろうか。ここからの景色は寂しすぎる。頭が熱い。
父親のことがちらりと浮かんだが、由美はためらわずインターフォンを鳴らした。誰も出ない。再び押すが、やはり出なかった。
由美は携帯電話を取り出し先ほどの番号にかけた。よく耳を澄していると、家の中で電子音が鳴り出した。だが、出ない。
どうして断ってしまったのだろう。本当にしょうがなかったのだろうか。脈の音が耳の奥で疼いている。
由美はインターフォンを再び鳴らしてから、門を開け、白い石段を上り、庭を横切って玄関の前に立った。
頭に告白をする女の子の姿がフラッシュバックし、心臓が締め付けられていた。いつからだったのだろう。
深呼吸をしようとしたが空気は喉でつかえてうまく入ってこない。由美は中に聞こえるように強く扉を叩く。
彼女はわたしを頼ってくれたのだ。確かに、他の誰よりも。握った手の冷たさ。わたしが彼女を守るはずだったのだ。
どうしてだろうと由美は思った。わたしが泣く理由は何なのだろう。わたしには悲しいことなんてないはずだ。
彼女がかわいそうだから?わたしが泣くべきではないのだ。泣くべきなのは子どもたちだ。
由美の頭を駆けているのは女の子のことだけではなかった。
教師になろうと思った中学生の頃のこと、教師になってから感じた想像とのギャップ、それからどうにかその状況に慣れていった日々、義務、理想、それらのことだった。
助けてと叫びたかった。わたしには荷が重すぎる。子どもたちの幸せなんて。ごめんなさい。
いつしかうずくまり、嗚咽していた。
>>529 おい、此処で終わりか?(読んでねーけど)
終わりだったら文末に明記しろ
それぐらい長文投下する作家気取りのマナーだろ
まだ終わってないならまたお前はルールを破ったことになるな
しかもこんなにきつく指摘してるのに、わざとやってるところが悪質
2chならルール破ってもどうでもいい、ぐらいに思ってるんだろ?
もうとっとと自分のブログ立ち上げてそこでやれよ
おまえのせいで荒れまくりなんだよ
今日の収穫
>ま、このスレがテンプレ違反を推奨してるって分かっただけでも収穫あったがな
>お前らこれから先テンプレ違反があっても文句言う資格ないよ。分かってるよな?
これを忘れないようにコピペしておこう
お前らも忘れんなよ
俺の腕からは管が伸びていて、その管の先には透明な液体の入ったパックが吊ってあった。
「あ、起きた?」
懐かしい声。久しぶりに会う母親だった。ずっと俺の傍らで座っていたらしい。
読んでいた文庫本を俺の体の上にばさりと置くと、窓際に立ちカーテンを勢い良く開けた。
まぶしいオレンジ色の夕焼けが、部屋を照らした。あんた丸1日寝てたのよ。母が言った。
「点滴はただのブドウ糖。あんた、家に全然連絡入れないと思ったら、
バイトばっかりしてたんだって?倒れるまでバイトなんて…
本当にバカなんだから。仕送り充分あげてるでしょ?」
「…うん」
どうやら俺は、部屋で全裸で倒れているところを大家さんに発見され、救急車で運ばれたらしい。
普段何を食べているのかとか、学校にはちゃんと行っているのとか、
いつもの調子でガミガミと言われて、情けなくなった俺は
点滴の繋がった片腕だけ出したまま布団をかぶった。
母親は気にせず、また俺の隣に腰を下ろして続けた。
「ねえ、あんたさ、大学から遠いかもしれないけど、やっぱり家に帰ってきなさい」
ナイスタイミングwww
「え…」
俺が布団をさげて、母親を見上げた。
その表情は優しくて、そしてすごく真剣な目で俺を見ていた。
「あんた、疲れてるのよ。今回のこともそう。
大家さんにも最近のあんたのこと聞いたわ。お母さん、心配になっちゃった。
ね、帰ってきなさい」
母親が俺の髪を撫でて繰り返した。俺の目から涙がこみ上げた。
「…うん」
日常に戻りたい。俺が過ごしてきた日常に戻りたい。そう思った。
倒れる前の数日間の出来事は、母の顔を見ているとすべて夢だったのではないかと
そんな気がしていた。
母親が微笑んだ。
「C子ちゃんも、あんたのこと許してくれるって言ってるからね」
「…は?」
うわ〜堂々とルール違反とかww
最低だなお前
母親の持ってきた服に着替え、制止する母の声も聞かず
俺はC子のマンションへ走っていた。
ずっと寝ていたので、体中の関節が痛かったが
俺はとにかく走っていた。
喉の奥がグルグルとうなり声を自然とあげていた。
携帯が手元にないのでC子に連絡する手段はなかったが
C子はマンションにいるはずだと、そう思った。
俺の叫び声を聞いて不審に思ったアパートの住人が
大家さんを連れて俺の部屋のドアを叩いたところ、
乱れた衣服のままのC子が、大家さんに泣きついたという。
「言い争いしていたら、俺君が逆上して、叫びながら襲いかかってきて」
C子はその前にも、俺が大家さんと行った交番にも行き
「下着を返してください」
泣きながら警官に頼んだという。
俺がC子の汚れた下着を盗んで、自作自演で騒ぎを起こしたのだと
大家さんは母親に説明したそうだ。
「私メリーさん、いま、あなたの後ろにいるの。」
その少女の前には、長いコートを着た一人の女性が立っている・・・。
背後から呼び止められ、そのコートの女性は、ゆっくり・・・あまりにもゆっくり振り返った。
区切りがいいところなので、今日の投下はここまでにします。
おつきあいありがとうございました。
その時、メリーさんと名乗った少女の心に、何か驚異的な・・・身の危険を感じるかのような本能が危機を告げた!
・・・この女性は・・・!?
すげーなこいつ
こんな中途半端なところで勝手に止めて終了とか
マジでルールぐらい守れや
マジでかすだな
見ればそのコートの女性・・・、花粉症のシーズンでもないのに、分厚いマスクをつけ、目は爛々と血走っている・・・。
そう、その瞳に狂気の色がにじみ出るほどに・・・。
そしてさらに・・・振り返った女性は自らのマスクに手をかけたのだ・・・。
「ねぇ、・・・私・・・」
「その先を言う必要はないわ!
あなた・・・口酒ね・・・!!」
ピタリ・・・コートの女性がその時点で動きを止める。
再びゆっくりとした動作で、マスクに手をかけた右腕をおろした・・・。
「そう、あなたが、メリーね・・・、噂は聞いてるわぁ、
リカの命を奪い取ってのしあがってきたんですってぇ?」
「・・・そのことについては、否定も肯定もしないわ・・・、
でも、あなたなんかにリカの気高い心を理解することはできない・・・、ジャンキーのあなたにはね・・・!」
全ての都市伝説を制するのは、この私・・・、あなたこそ、バラバラにしてあげるわぁ。」
>>553 >俺が布団をさげて、母親を見上げた。
俺は の間違い。でもそもそも布団をさげて、って日本語が変かも失礼
メリーさんと口裂け女・・・。
この伝説の二人の邂逅を、
遠く・・・遥か彼方から覗き見る一つの少女がそこにいた・・・。
その性質上、一つのエリア・・・学校と言う狭領域にのみ存在できる白薔薇の少女・・・。
そのあまりにも白い指を自らの頬に寄せて、
鏡の中からメリーと口酒を覗き込んでいたのだ・・・、
狂気なる笑みを浮かべながら・・・。
「めぐる・・・輪廻がめぐる・・・グルグルと・・・。」
その少女の名は・・・「花子」・・・!
Aの友人さん乙
シリーズ化して欲しいな
なんだ・・・、えらく声のでかい馬鹿がいると思ったら、メリーさんかよwww
メリーじゃないって否定してたけど、やっぱりメリーだったか。
以前は、スレ潰し詭弁君とメリー二人いるのかと思ったけど、完全に一人であることが分かったわ。
おはようございます、朝の投下します 四円の人いつもありがとう
休日の繁華街は多くの人で賑わって、通り過ぎる人たちは
みんな楽しそうに見えた。C子のマンションは、
そんな人ごみをかき分けて走って行った先にある。
C子の部屋の玄関チャイムを押しながら俺は叫んだ。
「C子、俺だ。開けてくれ」
ガチャリと鍵を開ける音がして、
ドアを開けて俺を迎えたのは、金髪に近い髪をまとめた、
挑戦的な瞳と、突き出した唇の派手な女。ピンク色のプーマのジャージ上下を着ていた。
C子の姉だった。
「入りなよ」
C子の姉は突き刺さるような長い睫毛の目で俺を一瞥すると、
あごをしゃくって、つっけんどんに言った。
「ビールでいい?」
冷蔵庫から缶ビールを取り出し、C子の姉は足で冷蔵庫を閉めた。
「いいです、C子はどこですか」
C子の姉は、とりあえず床に座っていた俺の前に自分も腰を下ろし、
あぐらをかいた。足にはC子と同じ色のペディキュアが塗ってあった。
そして俺の目の前にも缶ビールを乱暴に置いた。
「C子なら今日は実家に帰ってるよ」
姉はそう言うとプルタブを開け、ズルズルとビールをすすった。
「…そう、ですか。じゃあ俺はこれで」
「待ちなよ。C子がなんかやったんでしょ。C子のことは、私が謝るよ」
ビールの缶から口を離さず、ちっとも悪びれない様子でC子の姉は言った。
バサバサと音がしそうな太く長い睫毛を瞬きさせる。
「ねえ、待ってよ。C子は、オニーサンのこと、すごく好きだよ。
ただ、あの子はかわいそうな子なの。
C子が妊娠と中絶を繰り返したのは、あたしのためなの。
そしてC子がおかしくなったのは、あたしのせい」
「…どういうことですか」
立ち上がろうとしていた俺を、姉は手をヒラヒラ上下に振って座れと制した。
俺は再び腰を下ろした。
「もうない」呟くと、C子の姉は空になったビール缶を脇に置き
あぐらをかいたままユラユラ体を揺らして、それから自分の腹を両手で押さえて言った。
「すっごくちっちゃいときにね、激しい姉妹けんかをしてさ。
C子が私のお腹を思い切り蹴ったの。
蹴ったっていうか、テーブルかなにかに上って、寝ていたあたしのお腹に落ちたんだよね。
子供の体重でも、打ち所が悪かったみたいで。あたしは病院行き。
あたしの体はもう、命を作ることができなくなった」
姉は、俺の目の前にあるビールを体を伸ばして取ると、
タブを開けて喉を鳴らして飲んだ。喉が上下に動いた。ぷはー、と息をついて続けた。
「C子が高校に入った頃、すごくいい彼氏が出来たってはしゃいでてさ。
あたしはそんとき、むしゃくしゃしちゃって。こうやってC子は幸せになるんだなって
C子に夢見る前に夢を奪われたあたしはどうなるの?って思ったら、悔しくて。
したらね、はしゃいでるC子に、お姉ちゃんもうすぐ誕生日だね。何が欲しい?って聞かれたの。
あたしは、子供を作りたいって答えた。」
C子は元々、真面目過ぎる程に真面目な女の子だった。幼心に、自分が姉にしたことを
よく覚えていたから、誰に対してもびくついていたが、優しい子に育った。
だが姉の一言がきっかけでC子の精神はおかしくなっていった。
C子は「子供を姉にプレゼントしたい」という一心で、手当たり次第に出会った男性と寝た。
当時の恋人ーーEは、C子の誘いには乗らず、C子を何度も説得した。
C子の妊娠がわかったとき、2人の交際を知っていた母親はEを疑った。
「E君に無理矢理レイプされた」とC子は母に言った。それが担任の耳に入ったとき、
偶然、上級生の男子生徒がラブホテル街でケンカをして補導された。
そのとき一緒にいたのはC子だった。Eの疑いは晴れたが、C子とEは別れ、
C子はますます自分を傷つけるかのように、男の欲望の前に体を投げ出した。
母親はC子を部屋に閉じ込めたが、
姉はC子がすることをわかっていながら、C子の部屋の鍵を開けた。
C子が妊娠するたび、母親が堕ろしたくないと泣き叫ぶC子の腕を掴んで
病院へ引きずって行った。
「C子は真面目ないい子。私のC子はいい子」
姉が最後に見たC子の母親は、繰り返しそう呟いていたそうだ。
母親はC子が高2の秋に首を吊って自殺した。
そして、度重なる中絶で、C子のまだ未成熟だった体には大きな負担がかかっていた。
C子には生理が来なくなった。大学に入ってからも、月のものはなかった。
そんなある日、トイレに入っていたC子が、「お姉ちゃん!」と叫びバタバタと出てきて
姉に、血液の付着した下着を、目を輝かせて広げて見せた。
「私、また赤ちゃん産める体になったみたい!俺君と出会ったからだと思うの!」
俺と付き合うようになってから、C子は姉にこう言っていたそうだ。
「こんなにだめな私なのに、俺君はすごく大事にしてくれるの。
エッチも全然迫ってこないし。私、E君のことがあってから、
真剣に私を好きになってくれる人って、もう現れないと思ってたの。
だから俺君と出会えて、すごく嬉しい。絶対嫌われたくない。絶対。
絶対。絶対。絶対。絶対」
「俺には、重いです」
ここまで聞いての正直な気持ちを言って俺は姉に頭を下げた。
姉は、そうだよね、と寂しそうに笑った。俺は「すみません」と繰り返した。
何がすまないのか、よくわかっていなかったが頭を下げた。
C子を助けられなくてすみません、C子を手放してすみません、だろうか。
俺はC子のマンションを後にした。もう2度と訪れることもないだろう。
繁華街を、何度も人にぶつかりそうになりながら
フラフラとした足取りでようやく抜けて、駅に向かった。
たぶん、全部、嫌な夢だったんだ。C子はおかしい。異常だ。そう思った。
アパートに着いて携帯を見ると、母親からの着信で埋め尽くされていた。
折り返してみると、1コールですぐ母が出た。
母は病院を飛び出した俺をさんざん叱ったが、すぐに帰って来いと言った。
「うん、教科書とか必要なものだけとりあえず持って、電車もまだ間に合うし、
家に帰るよ。引っ越しは…大家さんもそれがいいって?そっか。じゃあまたあとで」
母親との電話を切り、俺は荷物をまとめてアパートを出た。
アパートの影から、誰かに見られているような気配がしたが、
俺にはもう振り返る元気もなかった、
それから数日は平穏だった。
アパートは引き払うことに母が決めて、
出張中の父が戻ってきたら、父の車を使って
まとめて引っ越ししようという話になった。
バイトは、遠くなるからやめるという連絡をした。
4月から1人で築いたものが、全部ほぐれて無くなっていく。
今までより2時間も家を早く出て、大学に行く生活が始まった。
講義を聞いて、また電車に乗って家へ帰る。それだけの生活。
サークルには何となく顔を出せないでいた。
C子の姿を大学で見かけることはなかった。
そんなある朝のことだった。ただでさえ友達の少ない俺の、
しばらく鳴っていなかった携帯のバイブが鳴った。
090で始まるが、知らない番号からだった。
「はい」
「俺君?C子だよ。今駅に向かって歩いてるところ。
37分発の電車に乗れそう。俺君は今日来るの?」
俺は息を飲んだ。こめかみのあたりに、脂汗が滲んだ。
電話の向こうで、明るい声が不思議そうに俺の名を呼び続ける。
「俺君?俺君?俺君?」
俺は声を振り絞って言った。
「しばらく、電話とかやめてくれ。会いたくないんだ」
死刑執行のボタンを押すような気持ちで、通話終了のキーを押した。
いつもジーンズに入れている携帯を、バッグに放り込んだ。
その日も学校にC子は来ていなかった。
夜。俺は部屋で漫画を読んでいた。バッグの中から、ヴーヴーと
くぐもった音が聞こえた。今度は別の知らない番号から電話がかかってきていた。
恐る恐る俺は携帯を耳に当てた。
「俺君、あたし。C子の姉なんだけど。今日ね、C子が自殺未遂したの。
今は家に戻ってきてるから、会ってくれない?お願い」
「入って」
数日ぶりに見るC子の姉は、いつものように派手な化粧をしていたが
前会ったときより心なしか少しやつれて見えた。
姉は電気を消してある奥の部屋のドアをうすく開き、
唇に人差し指を当てながら声を落として言った。
「C子、さっき寝ついたとこなんだ。ずっと俺君の名前を呼んで暴れてて…。
わざわざ来てもらったのに、悪いね」
「…いえ、いいんです」
お茶を入れてくれるというので、俺は素直にダイニングテーブルの椅子に座った。
緑茶の入った、ベージュとピンクの水玉のマグカップが置かれた。
これはたぶんC子の物だ。
姉が時計を見て、立ち上がった。
「腹へってない?コンビニで夜食買ってきたんだ。
せっかくここまで来てもらったし、ごちそうするよ」
買い置きのコンビニ飯にごちそうも何もないだろうと思ったが、
急いで来たせいで腹も少し減っていたので、俺は「食べます」と言った。
姉は冷蔵庫から、セブンの冷やしラーメンととろろ蕎麦を出して
テーブルに置いた。そして俺の前にとろろ蕎麦をずいと押して言った。
「俺君、とろろ蕎麦大好きだもんね」
俺は立ち上がり、C子の姉の髪を掴んだ。不意を突かれた姉は
俺を振りほどこうと一瞬腕をばたつかせて藻掻いたが
髪を留めていたピンはあっけなく外れ、
金色の髪がばさりと床に落ち、広がった。
俺の目の前にいるのは、
顔の造作がわからなくなるくらいの派手な化粧をしているが
まぎれもなく、C子だった。
「C子…なんでこんなことを」
呆気に取られる俺を、ギラギラとした化粧を施した目で睨みつけ、
C子はテーブルに置いてあったナプキン入れの陶器を
俺の頭めがけて思い切り振り下ろした。
変な白鳥と花の絵が書いてある、ババくさいデザインの陶器だ。
初めてC子の部屋に入ったときから、ババくさいと気になっていた。
そんなことを冷静に考えていたはずだったが、
フローリングの床に打ち付けられた頬に、摩擦の熱い痛みが走った。
俺の意識はそこでブラックアウトした。
区切りがいいので朝はここまでにします。
霊感持ちの友人Aを活躍させるところまで投下しないと
テンプレどころか本当にスレチで終わってしまうので、
もう少しだけおつきあいください。
朝から乙。
荒らしが常駐してるから変なのは気にするな。
Aの友人、おつ。
たのしみにしてますよー。
そうだね
いまんところメンヘラ臭しかしないから
Aの活躍に期待するよ
乙
乙
オレは霊感関係なくても興味津々だわ
続き楽しみにしてるぜ
面白い。
これからのオカルト絡みな展開に期待。
でもさ、ここまでの話は4分の1程度に短く出来るよね
Aが出なくても洒落コワ無双のハッピーー・タッチに似てる怖さがあるな。
4分の1にできるかもしれないが、しなくてもいい。
引っ張られるのも、ワクテカして楽しい。
馴れ合うつもりは無いのであくまで独り言だが登場人物には名前付けて貰いたい。記号化された登場人物は読む気が萎えてくる。
話そのものが長いのはいいんだが、やっぱり細切れだと読みにくいな
忍法帖とか誰得だよ
仮名をつけてもよかったけど
そうすると妙に小説みたくなっちゃう気がして、
書いてる自分も違和感あるのでイニシャルにしてます。
とりあえず他にも「なんかこの話、読みたくないな」って感じる人は
トリNGに入れといてください。
「嫌だな、好みじゃないなって感じるものは、それがどんな理不尽だったり
単純な理由でも、お前にとってやっぱ良くないものだから、
自分の中に取り込まないようにしろ」って
俺が色々巻き込まれるたびに、友人Aが言ってた。
それに、自分の書き込みをざっと流し読みながら帰ってきたんだけど
(確かに細切れててよみづらいのに読んでくれてる人ありがとう)
体験をはしょらず細かく細かく思い出しながらゆっくり書くことで、
Aが抑えてくれた「C子の念」というものが、俺を通して、
また違う形で生まれ直して、この場所から滲み出てる気がする。
ネットってのはそれが不特定多数の人に簡単に拡散できちゃうから怖いね。
体験談をネットで発表したって言ったらAはめちゃくちゃ怒ると思う。
俺もなんで今書こうと思ったんだろう?何かあるのかな。なんか寒気してきた。
馴れ合いどころか、ある意味無差別テロみたいなものだよな。
今すぐ出かけなきゃいけないんで、夜のぶんは11時くらいに
まとめて投下になりそうです。取り急ぎ。ではまたのちほど。
まだ話が途中なのに後日談みたいに語り出すのは何故なのか
昨日の晩あたりから本当にちょっとおかしいんだ。
後日っていうか今リアルタイムで感じてる話。
感応しやすい人が何も無きゃいいんだけど。では家を出ますノシ
>>599 そういう馴れ合いはいらねーんだよ
ルールも守れないくせに慣れ合うとか、どんだけ厚顔無恥なんだ
ふいに、中で鍵の開く音があった。由美は反射的に感情を殺そうと努めた。
しかしできることではなく、膝に強く顔を埋め、泣き声を押さえるだけだった。扉がゆっくりと開く。そして、
「先生?」
出て来たのは女の子だった。玄関の前で、由美は顔を上げずに泣いていた。肩が震えている。まるで子どものように泣いていた。
女の子は立ち尽くしていたが、やがて由美の元にしゃがみ込み、その小さな腕で頭を抱いた。
由美は一度大きくしゃくり上げると、それから押さえ切れずに声を上げて泣いた。これじゃあまるで逆だと思った。
平日の早朝から投稿とか、こいつニートかよww
働けよ非国民w
で、平日の昼間からのんきに2chできる奴がうじゃうじゃいるなここ
わたしが彼女を心配していたのに。しかし、彼女の腕の中はすごく安心だった。
それから三十分後、由美は女の子の家の居間で、不機嫌そうに紅茶を飲んでいる。涙は止んでいた。
向かいのソファに座る女の子は、心配そうに由美を見る。まあいいかと、カップの中で鼻をすすりながら由美は思った。心配させてやれ。
父親はいなかった。仕事が大変なのだと女の子は言っていた。
家の中はひどく広々としているように感じられた。家具は揃っているけれど、何か、抜け殻のように空っぽだった。
不必要なものが少な過ぎるのだ。
「ごめんなさい」
ポツリと女の子が言った。
「こんなに心配するとは思わなくて」
由美は紅茶の入ったカップを見つめていた。すねて母親を困らせる子どものようである。
>話を投下する際はなるべくまとめてから投下しましょう
なるべくって書いてあるから、トリップ推奨と同様に強制ではないね
まとめて『から』投下しましょう、というのは投下の仕方を指すものではなく
投下以前にまとめる、つまりメモ帳などにまとめてから
という意味だね
まとめて投下しましょう、という意味ではない
要するにAの友人は問題ない
「どうして電話であんなことを言ったの?」
と由美は尋ねた。
「それは」と言って女の子は少し考えていた。
「心配すると思ったから」
「それだけなの?」
由美はむくれてそう答えた。が、女の子が悪そうにうつむき、何だかおかしくなってきて、くすりと笑った。
「ごめんなさい。もう怒ってないわよ。だけど本当に心配だったの」
今度は女の子がすねる番だった。
由美は落ち着いてきていた。聞きたいことはたくさんあった。
「お父さんのことは好き?」
「うん」
「お母さんのことは?」
「好き(答える時に足がカーペットを擦っていて由美はおかしかった)」
女の子は学校にいる時よりもずっと緊張がないように見えた。
自分が泣いたからかも知れないと由美は思った。それから、彼女がそんな風に母親と話す様子を思い浮かべていた。
「どんな人?」
「先生みたい」
「わたし?」
「うん」
「どんなところが?」
「優しいところ」
由美は黙った。そうなのかと思った。
「それじゃあ、好きって言ってくれたけど、あれは――」
「ああ」女の子はスプーンでゆっくりと紅茶をかき混ぜている。
「笑うと思うから」
「笑わないわ」
「笑ってもいいけど。先生がお母さんになってくれたらと思って」
そう、と由美は答えた。カップがカチカチと鳴っている。
「でも、もういいです。一昨日の夜、テレビで『メリーさん』の話をやってたんです。
すごく怖かったけど、自分みたいだなって思って、後で考えたんです。
持ち主が後ろを振り向いてから、どうなったのか。メリーさんは、きっと許してあげたと思います。
だって、もしかしたら本当にどうしようもない理由で捨てたのかも知れないから。ちょっと驚かして、それでお終い。
だから、わたしもお母さんのこと、もう怒らないようにします」
そうかと由美は思った。わたしは母親の代わりに心配させられたのだ。
理不尽な気がしたが、嬉しい気持ちもあった。
「わたし、いい先生になれるかな?」と由美は尋ねた。
「わたしは好き。優しいから」
「ありがとう。わたし好きよ、あなたのこと」
二人は紅茶をすすった。メリーさんは仲直りしたのかなと由美は思った。きっとしたのだろう。夜が一つ過ぎて行く。
争いはね、同じレベルの者でしか発生しないのだよ…関口君
>>597 んじゃその時間に覗いてみようかな
こんな自分でも支援要員にはなれるかも
クライマックス楽しみ
>622
ラジャ、とりあえず専ブラ使ってるから
ID透明あぼ〜んしとくわ
>>599 乙。自分も楽しみにしてる。
もし現在進行形で何かあったらそっちの方は実況スレによろしく。
626 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 22:29:31.53 ID:TW2ikg+20
もうどんだけルール無視して自分勝手な事やってんだよ<Aの友人とか言う馬鹿
序盤でもっと短くできるだろ、と言われてるのに返事すらよこさない
なんでここに投下する作家きどりって揃いもそろって描写がくどいの?創作丸出しなの?
2chの投稿としてはありえないほど長文なの?
そして自称初心者の多いことw
初心者なのにこんな誰も投下してない過疎スレに妙に執着してるし
なあ、バレてないとでも思ってるのか?ひとりの誰かさんが必死に新規のように見せかけてるってのがバレバレなんだよw
俺君って前にも見た気がする
628 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:03:08.00 ID:8wfo2rnVO
そろそろウニが投稿してもいい頃なんじゃないか?
Aの友人 さん、期待してます。
夜のぶん投下します。
今夜は応援が来てくれたから実況スレには行かなくて済むかも。
さっきビビって変なこと書いて、すいません。
気がつくと俺は床にあおむけで寝ていた。
「…っ」
体を起こそうとした途端、前頭部がズキズキと痛んだ。
触ってみると、額の生え際のあたりが腫れてタンコブになっている。
意識を失う前の直前の記憶。C子に殴られた瞬間を鮮明に思い出した。
幸い出血は無かったようだが、頭なんて殴られたら
命が危ない場所だ。ドラマなんかでも灰皿を凶器にして
殺人をしたりしているのだから本当に生きててよかった。そう思うと同時に、
何の躊躇もなく鈍器を俺の頭に振り下ろしたC子を
恐ろしく思った。実際にC子は俺を殺してもいいと思っているんだろう。
C子は頭がおかしい。ぞわりと、床につけたままの背中の肌が泡立った。
俺はまだC子の部屋にいるようだった。逃げよう。頭が痛むが、体を起こした。
「俺君おはよう」
俺の背後にあったダイニングチェアーに、
先ほどの金髪のカツラを落としたときの格好のままでC子が座っていた。
椅子から伸ばした足をぶらぶらとさせ、カップアイスを手に持ち
木製のスプーンを舐めながら俺を見下ろしていた。
カツラが無い以外は化粧もジャージも「C子の姉」のままだが、
その声も表情もC子でしかなかった。これならカツラを被っていても、
俺だってすぐC子の姉の正体を見破ることが出来たはずだ。
C
「C子」
「えへー、まだ夜だよぉ」
俺を遮るようにC子が言った。
「…C子、マジで頭が痛いんだ。病院に行っていいか」
「……」C子はスプーンをまた口にくわえた。
「わかった、自分で救急車を呼ぶ…」
俺は体をねじり、尻ポケットにあるはずの携帯に手を伸ばした。
しかしポケットには何もなかった。
「かわいそぅ」
C子が俺の傍らへしゃがみこみ、
持っていたアイスを俺の額につけた。鈍い痛みが脳に走る。
俺はC子を払いのけて、勢い良く立ち上がった。C子の手からはアイスが飛び、
C子の体がごろんと壁にぶつかった。頭がくらくらとして、少し吐き気がしたが、
C子が壁際に転がっているのを確認して、とにかく一刻も早く部屋を出ることにした。
勢い良く立ったせいか、怪我のせいか目が回ってしまったので、
壁に手をつきながら、玄関へノロノロと向かった。
するとC子が俺の背後から叫んだ。
「俺君、待って。助けて。おねがい」
振り向くと、顔を歪ませてマスカラが溶けて黒い涙を流したC子が
しゃくりあげながら、床を這いつくばっていた。
「俺君にひどいことしたのは私じゃないの。
俺君を好きなC子は、今ここにいるC子だよ。私を見て。助けて俺君」
当時は「メンヘラ」っていう言葉もメジャーではなかった気がするので
俺はC子は二重人格なのではないかと思った。だが、俺はC子から目をそらし
鎖型のドアチェーンに手をかけ、外に出ようとした。
「俺くぅううん!!」
ガッ!と両足を掴まれた。
俺の右足に、真っ黒い涙を流したC子がへばりついて、両手で抱え込んでいる。
…両足?
俺は左足を見た。
うっ血した斑点だらけの皮膚をした、頭のでかい赤ん坊のような…
四つ足の何かが俺の足を掴んでいた。そしてゆっくりその顔をあげようとした。
「ひっ」
俺は目をそらして、ドアに向き直った。そして目を何度も何度もしばたかせた。
見間違いだと思ったのだ。
だって俺は起きてるし、これは現実だし、こんなもの見たことがないし。
玄関はサーモンピンクのペンキが塗られた鉄製のドアで、靴箱の上には消臭剤が置いてあって
そこにはプラスチックの靴べらがかけてあって、茶色の玄関タイル、女性ものの靴が並んでる。
鎖のチェーン。1回下までさげて外すやつ。普通の光景じゃないか。全然普通じゃないか。
手がガタガタ震えだした。俺はドアチェーンの小さな金具を持ち、下へさげようとした。
その腕をC子が掴んだ。
「俺君、私じゃないの。私を助けて」
C子の顔がすぐ隣に迫っていた。溶けた化粧でドロドロに汚れた無表情のC子の顔は、
左目のつけまつげが斜めになって、眼球に入り込んでいたが瞬きもせず俺を見ていた。
ぐぐっ。俺のTシャツが左下へ引っ張られて伸びた。
肉付きのよい、小さな丸い拳が俺のTシャツを握っていた。
そしてその手は、俺の脇腹を痛いくらいの力で掴んで、ゆっくり這い上がってくる。
c炎
俺はとうとうそいつの顔を見てしまった。
ぶよぶよとした肉づきのいい顔の真ん中に、黒くて、乾いた穴がぽっかりと開いていた。
あたしを産んで
C子の声なのか、誰の声なのかわからないが頭にその言葉が響いた。
「あっ、あ、あ」俺は泣いていた。膝の関節が震えのせいで、何度もずれて、
俺の体はカクカクと上下に動いていた。
2分間隔で投稿しないと猿になるー
>>445参照
あせらずゆっくり待機だ
そいつの顔に開いた大きな穴から、
どす黒くて、とろりとした血が糸を引きながら溢れ始めた。
粘性のある血は俺のジーンズの布を滑り、じっとりと染み込んで行く。
俺の脇腹を掴む小さな手は、どんどんどんどん、力を込めていき、
腹の肉がちぎられるんじゃないかと思うくらいの痛みが余計に俺を焦らせた。
「た、助けて。たすけて」
俺は震えながらも鉄の冷たいドアに必死でへばりつき、
C子に掴まれた腕を必死で伸ばしてやっとの思いでチェーンを外した。
ドアの鍵を開け、倒れ込むようにして外に飛び出した。
腰が抜けて立てなかったので四つん這いになって、廊下をひたすら、エレベーターのほうへ進んだ。
「あああ、あああ、あああ」
誰かに気付いてほしくてなのか、頭が混乱しているせいなのか、とにかく俺は呻きながら
必死に手を動かして、ほふく前進のようにして重い体を引き摺った。
ジーンズの尻ポケットで、携帯のバイブが鳴った。そうだ!携帯があったんだ。
640 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:29:49.53 ID:TW2ikg+20
メリー「はいどーも、こんにちわー」
リカ「私がリカで」
641 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:31:09.95 ID:TW2ikg+20
メリー「私がメリーで」
リカ&メリー「2人合わせてメリー&マリー」
642 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:32:01.77 ID:TW2ikg+20
リカ「ゆーことで、やらせてもらってますけど」
メリー「突然ですけどね。私、あなたのキャラが薄いと思うんですよ」
643 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:32:44.02 ID:TW2ikg+20
リカ「どーゆーことやねん」
メリー「自分で言うのもなんですけどね、私ってキャラが立ってるじゃないですか?」
644 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:33:47.53 ID:TW2ikg+20
リカ「ホンマに自分で言うのはなんやな」
メリー「ほら、決め台詞の、『私、メリーさん。あなたの後ろにいるの』ってのもありますし」
645 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:34:54.90 ID:TW2ikg+20
リカ「あれ、決め台詞やったんかいな」
メリー「だから、今日は私があなたにとっておきのキャラを差し上げようと思うんです」
646 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:35:35.81 ID:TW2ikg+20
リカ「くれるんですか。ホンマにありがたいですわ」
メリー「じゃあ私がリカちゃんやるから」
647 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:36:18.35 ID:TW2ikg+20
リカ「それもおかしな表現ですけどね」
メリー「あなたは名もなき一般人をやってください」
リカ「んじゃ、ちょっとやってみましょーか」
…かなたん?
649 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:37:37.74 ID:TW2ikg+20
>>639 おいおいまた間隔開けるのかよ
てめえいい加減に出て行けよクソが
ここはてめえだけの掲示板じゃねーんだよハゲ
俺は携帯を取り出して、通話相手も確認せず耳にあてた。
「おーい、いま大丈夫?」
聞こえて来たのは、Aの声だった。
「A、助けてくれ、A!!」俺は叫んだ。
「うん、やっぱり大丈夫じゃないよなあ。お前今どこにいるんだ」
「○○にある、C子のマンション…
C子っていうのは、俺の彼女で…おかしいんだ。殺される」
「よぉし、落ち着け」
「A、助けてくれ、たすけて」
俺はしゃくりあげて過呼吸になりつつも、友達の名前を繰り返した。
涙で携帯がびしょぬれになり、熱を持った液晶画面で火傷しそうな程だった。
だがAは落ち着いた声で、俺を諭すようにのんびり言った。
「いいかぁー、これは現実じゃない。現実じゃないんだ」
651 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:38:30.01 ID:TW2ikg+20
リカ「あー、夜の学校怖いなー」
メリー「う〜ら〜め〜し〜や〜」
652 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:39:55.88 ID:TW2ikg+20
たかだか一つのレスに13分もかけて投下とか常識疑うわ
忍法帳?
長文投下するならきっちりレベルあげてから投下しろや
なぜそれぐらいのことも出来ないのか
…は?
「…なんだよ、だったらいいって俺だって思ってるよ!
でも実際、死にかけてるんだ!!」
頭にカッと血が上って俺は叫んだ。Aは俺が何か冗談を言っていると勘違いしたんだ。
今這いつくばっている廊下のコンクリートの冷たさや、たまに腕に当たる小石の痛み、
C子の部屋の恐ろしい化け物。信じたくないけど、全部現実だ。
「わかったよ。今行くから、ちょっと待ってろ」
「A!おい…」
Aは通話を切った。俺は携帯をまたポケットに突っ込み、
這いずってエレベーターの前に辿り着いた。
エレベーターは来ていない。必死で体を伸ばして、ボタンを押した。
ウィーン、とエレベーターが動き出す機械音がした。
助かるんだ。そう思った。
654 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:40:43.96 ID:TW2ikg+20
リカ「うわっ! いかにもテンプレートなお化けでてきよった!」
メリー「う〜ら〜め〜し〜や〜、で表はソバ屋〜」
655 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:41:24.78 ID:TW2ikg+20
リカ「ボケまでテンプレートになってる!?」
メリー「どうした、何か用か?」
途中でさるになってしまった。
>>638ごめんよ。
2分以内に再投稿するとひっかかるのかな。
切りのいいとこで終わります。
支援ありがとう。友達が泊まりに来てるので
明日は朝来れるかわからないけど、
どちらにせよ明日で全部完結しますんで
もうしばらくおつきあい願います。
657 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:43:37.39 ID:TW2ikg+20
なあ、真面目に聞くけどAの友人、なんでお前名前欄に!ninjaつけてレベル上げしないの?
昨日からもう100レスぐらいしてるだろ
!ninja付けてたら相当レベル上がってるはずなのに、なぜしない?
それで「システムが〜」って言い訳とか通るらないからな
それを指摘しない馬鹿信者も糞だよ
>>656 おう、待ってるぜ。
他にも支援してくれる見えない小人さんがいたみたいだし
安心だな。
659 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:44:53.19 ID:TW2ikg+20
>>656 うわ、きめえ!
友達きてんのに2chにラノベ投下してんのかこいつwww
その友達に読ませてみろや。もう連絡来なくなるからw
660 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:46:28.02 ID:TW2ikg+20
はいまたテンプレ違反したな
こんな堂々とテンプレ違反してくれたらもうこのスレ、どんなもの投下してもいいってわけだ。
さーていいもの何か探してこようかな
661 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:49:44.70 ID:TW2ikg+20
まあ、いいか。
コイツが何日もじっくり掛けて投下して完結した頃にはこのスレ1000行ってるだろうし
即効でdat落ちでもう誰にも読まれないだろうねwwwwwwww
もうこんなスレのまとめなんて誰もやってないからお前の苦労は水の泡だよざまあww
662 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:55:10.86 ID:TW2ikg+20
リカ「うわっ、めっさ気軽に話しかけてきよった、めんどくさいなー」
メリー「お化け稼業も楽ちゃうねんで?」
663 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:56:07.01 ID:TW2ikg+20
メリー「お化け稼業も楽ちゃうねんで?」
リカ「そういう話をしにきたんじゃないです……って真面目にやって下さいよ」
664 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:58:02.07 ID:TW2ikg+20
リカ「そういう話をしにきたんじゃないです……って真面目にやって下さいよ」
メリー「悪かった悪かった」
665 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 23:59:25.87 ID:TW2ikg+20
リカ「もう、今度は真面目にやってくださいよ?」
666 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:00:33.61 ID:TW2ikg+20
リカ「あー、またまた夜の学校怖いなー
なんで私こんなに夜の学校におるんやろなー」
メリー「……しくしく、しくしく」
667 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:02:21.15 ID:TW2ikg+20
リカ「うわー、いかにもな感じの女の子の鳴き声が聞こえてきよる」
メリー「……しくしく、しくしく」
668 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:03:03.07 ID:QkEGTuHo0
リカ「メンドクサイわー、帰ろ」
メリー「ちょちょちょちょちょ、帰らんといてくださいよー」
669 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:04:15.07 ID:TW2ikg+20
リカ「お願いするお化けってのも、どないやねん」
メリー「お化けちゃいますよー、妖怪ですよー」
670 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:05:30.72 ID:QkEGTuHo0
リカ「違いがようわからんなー」
メリー「何か用かい? なんちゃって」
671 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:06:18.77 ID:TW2ikg+20
リカ「……」
メリー「……」
672 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:07:15.07 ID:QkEGTuHo0
リカ「ごめんなさい、しとこか?」
メリー「スベったのをフォローするのが突っ込みの役割だと思うんです」
673 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:07:56.73 ID:QkEGTuHo0
リカ「あー流石にフォローの限度超えてたわー」
メリー「ごめんなさい」
674 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:09:00.40 ID:QkEGTuHo0
リカ「素直でよろしい……ってこんな話をしてる場合じゃないですよ。
もー次が最後のチャンスですからね、しっかりしてくださいよ?」
675 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:10:21.19 ID:QkEGTuHo0
リカ「あーもう私また夜の学校におるでー。
これもう絶対何かでるわー。経験則でわかるわー」
ポトッ
676 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:12:25.71 ID:QkEGTuHo0
リカ「ん、何か紙が落ちてきよった、なになに?
トイレに行け? 敵もなりふり構わなくなってきよったなー」
テクテクテク
677 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:13:38.05 ID:QkEGTuHo0
リカ「トイレまで来たけど……、ん? また紙が置いてある。
なになに? 三番目のドアをノックしろ?」
テクテクテク……トントントン
678 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:14:20.40 ID:QkEGTuHo0
メリー「はぁい」
リカ「順調ですかー?」
679 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:15:35.57 ID:QkEGTuHo0
メリー「……」
リカ「そろそろ校門閉まるんで続きは家でした方が……」
680 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:16:16.66 ID:QkEGTuHo0
メリー「私、リカちゃん」
リカ「うわっ、とうとう無視しやがった」
681 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:17:16.89 ID:QkEGTuHo0
メリー「私……便秘なの!!」
リカ「勝手なキャラ付けるなっ!!」
682 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:18:00.43 ID:QkEGTuHo0
メリー「こんな感じのキャラでいったらどうですかね?」
リカ「もろ花子さんやないかい! やめさせてもらうわ!」
メリー&リカ「どうもありがとうございましたー」
683 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 00:19:00.69 ID:QkEGTuHo0
これがM-1予選敗退の実力
スレの空気を凍りつかせるとは本当に恐ろしい話ですよね
Aの友人乙
次も楽しみだ
A友乙!
保存してるから流れても安心ね
やっとAが来たな!
続き楽しみに待ってるよ
●持ってるから過去スレもふくめ、まとめようと思うのだが
メリーさんはサイトにまで粘着してくるのか気になる今日この頃。
どうせ中途半端なまとめになって放置に入るだけだろうから、やらない方がいいんじゃないか
今までも幾つかまとめサイトあったよな?
とりあえず2chやってる限りは続けようと思うよ。
まあ何にせよ、ここで言及するのは形になってからですね。
メリーさん基地外だなあ
一応通報した
自重してくれてる人多かったんでまとめやすかったよ
しかしポケットに携帯入ってなかったり入ってたりしてるのは伏線?
>>687-689 当面の間でも十分ありがたいよ
一度まとめておけば、更新停止しても後に作る人がコピp……もとい参考にできるだろうし
693 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 19:58:57.97 ID:QkEGTuHo0
まとめサイトなんて簡単だろ
月一程度のぞけば一つぐらい投下されてる程度なんだからww
あと、アフィは絶対するなよな
Aの友人待ち♪
695 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 20:55:27.01 ID:QkEGTuHo0
「はいもしもしこちらメリーだ。神戸、今何処にいる?
え、横の喫茶店……ああ、分かった分かった」
696 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 20:56:14.10 ID:QkEGTuHo0
「すいません、目理先輩。わざわざ呼び出しちゃって」
「お久しぶりです、目理先輩」
697 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 20:57:48.71 ID:QkEGTuHo0
「ああ、久しぶりだな」
喫茶店に入った俺は、大学の後輩二人に軽く挨拶をした。
698 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 20:58:28.46 ID:QkEGTuHo0
今日は、彼らに相談があるといわれたのだ。
「んで、神戸。どうした?」
699 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 20:59:09.53 ID:QkEGTuHo0
「実は……ちぎりのお腹に、僕らの子供がいるんです」
照れた顔をして後輩――神戸明(あける)――は頬を緩ませた。
700 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:00:45.65 ID:QkEGTuHo0
「あーあー、そりゃあめでてえこって」
独り身な俺への嫌がらせか、と言外にこめる。
701 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:01:40.79 ID:QkEGTuHo0
ったく、こいつらときたらいくら事情があるからって首に揃いのスカーフなんか巻きやがって。
目の毒以外の何者でもねえっつうんだ。
702 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:02:40.49 ID:QkEGTuHo0
「相談というのは、その……よいお産婆さんか、病院を知りませんか、ってことなんです」
「私達、『こう』だから、多分、子供も『こう』生まれてくるだろうし……。母は、亡くなってしまって……」
703 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:03:21.47 ID:QkEGTuHo0
落ち込んだ顔をする女をほっておいちゃあ、男が廃る。
「分かった。親父をあたってみる。決まったら、また連絡するからな」
704 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:04:07.38 ID:QkEGTuHo0
コーヒーを飲み干すと、俺は席を立った。
「今日は風が強いからな。スカーフやら頭やらが飛んでいかねえようにしろよ」
705 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:04:58.52 ID:QkEGTuHo0
そう告げてやると、二人は困ったように笑うのだった。
俺にジョークのセンスはあまりない。
706 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:05:39.66 ID:QkEGTuHo0
「へえ……君の学校の後輩ですか。明くんとちぎりちゃん……なるほど、
『黒いスカーフの少女』の登場人物は、AくんとCちゃんでしたね」
707 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:06:34.68 ID:QkEGTuHo0
五十過ぎの男は、電話口で実に楽しげに笑っていた。
「分かりました。知り合いを二つ三つ当たってみますよ」
708 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:07:29.48 ID:QkEGTuHo0
「ああ、頼むぜ親父」
「頼むといえば、僕もそろそろ孫の顔がみたいんですけどねえ」
709 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:08:15.93 ID:QkEGTuHo0
「うるせえ、呪われてくたばれ」
たたきつけるようにして、俺は電話を切った。
710 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:08:58.79 ID:QkEGTuHo0
電話の相手は、俺が知る限り世界で一番の変わり者のおっさんだ。
ガキの頃から見えないもんが見えていたせいで、都市伝説にのめりこみ、
711 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:10:11.77 ID:QkEGTuHo0
自分を殺そうと襲ってきた『メリーさん』にプロポーズした真性のキ○ガイだ。
奴の名は目理 八雲。都市伝説の研究家として名高い……俺の実の父親である。
712 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:12:38.92 ID:QkEGTuHo0
メリーさん「私、メリーさん。昨日笑笑で忘年会だったの。その後、二次会はすっとこどっこいで飲み直ししたの」
713 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:13:43.01 ID:QkEGTuHo0
メリーさん「私、メリーさん。二日酔いなの」
714 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:14:42.35 ID:QkEGTuHo0
「私メリーさん」
「またお前か! ……って言う程“また”じゃないな」
715 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:17:14.31 ID:QkEGTuHo0
「知りたいの?」
「……べ、別に、興味は無い」
716 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:23:58.21 ID:QkEGTuHo0
「ふふふ、ツンデレなの」
「誰がやねん!?」
717 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:25:17.94 ID:QkEGTuHo0
「むきになる所が怪しいの」
「ツンデレ疑惑ですか!? 俺疑われてますかっ!?」
718 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:26:23.91 ID:QkEGTuHo0
「それはともかく……お義母さんが言ってたの」
「おかあさん? ああ、お袋の事か。ってお義母さん言うなっ!?
719 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:28:04.94 ID:QkEGTuHo0
既成事実を作るなっ!?」
「着々進行中なの」
720 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:31:40.66 ID:QkEGTuHo0
「……何、この外堀からの埋まり具合……で、お袋が何だって?」
「愛は放置で燃え上がる、って」
721 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:33:09.55 ID:QkEGTuHo0
「何言ってくれやがってますかマイマザーっ!?」
「実際盛り上がったみたいなの。寂しかった?」
722 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:34:29.55 ID:QkEGTuHo0
「寂しくねえよっ!」
「……私は」
724 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:39:48.43 ID:QkEGTuHo0
それまで、淡々としながらも、どこか楽しげだった奴の声に、その時
初めて陰が宿ったような気がした。
725 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:41:33.80 ID:QkEGTuHo0
コピペして何が悪いの?
テンプレにコピペ禁止ってあるの?
テンプレ違反しても何のお咎めもない作家を道思ってるの?
726 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:42:53.53 ID:QkEGTuHo0
どこか楽しげで、どこか嘘くささの残った声が消え、初めて――本気で、
言葉を口にしているような――
オリジナルはクオリティ高いな。
可哀想同意。
最近の中学生ってこんななの?
729 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:44:02.80 ID:QkEGTuHo0
「私は、寂しかったの」
「……」
あんたのは怖い話をコピペしてるんじゃなくて、
ただのコピペ荒らしっていうんだよ
731 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:45:10.10 ID:QkEGTuHo0
>>727 そうだよ。クオリティ高いからみんなに読んで欲しいって気持わかるだろ?
732 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:45:58.46 ID:QkEGTuHo0
ID:QkEGTuHo0「私は、寂しかったの」
他「……」
こういうことですねわかりました
734 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:47:19.56 ID:QkEGTuHo0
735 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:48:14.49 ID:QkEGTuHo0
「ずっと、電話するの、我慢してたの。我慢してたら……凄く、あなたに
逢いたくなって……逢って、話がしたくなって……」
736 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:49:06.87 ID:QkEGTuHo0
どこか、受話器の向こうから聞こえてきているはずの奴の声が、遠くに
感じられる。まるで、同じ部屋の向こう側から聞こえてきているような――
>>731 判らんよ。
荒らしたいって意思はよく分かるがね。
みんなに読んで欲しいってんならオリジナルそのままコピペしたら?
細かく分けすぎて読みづらい事この上ないよ。
オリジナルの味を殺しちゃってるね。
738 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:49:53.37 ID:QkEGTuHo0
「だから……」
かまってほしいなら、面白い話を紹介したかったら
読みやすいように貼らないと、あんたのしてることは
ただのコピペを使った荒らしだよ
>>739 頼む、そいつに触らないでくれ
通報のためのログとってたんだ
お前さんが会話すると会話が成り立ったとして
話が通らなくなる
専ブラにあるIDあぼん機能で消してくれ
741 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:54:34.27 ID:QkEGTuHo0
>みんなに読んで欲しいってんならオリジナルそのままコピペしたら?
細かく分けすぎて読みづらい事この上ないよ。
もうこの件何度目にしたことか・・・・
あのねえ、前はそのままコピペしてたんだよ
そしたらスレがdat落ちしたんだよ。で、その際に「お前が長文投下するから悪いんだよ」
って理不尽な叩かれ方したんだよ
他の作家も長文投下してるんだから、容量オーバーは俺だけじゃなかっかはずなのに
で、それがあったからあえて細切れ投下してるんだが
昔からお前らの言うことアテにならないことばかりで聞かないことにした
742 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:56:33.29 ID:QkEGTuHo0
――ような?
743 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:57:16.06 ID:QkEGTuHo0
「来ちゃったの」
「…………なっ!」
744 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:58:00.83 ID:QkEGTuHo0
振り向けば奴がいた。……いや、まあ、別に殴りに行くつもりは無いが。
金色に輝き流れ落ちる髪に、同じくらい輝く碧い瞳。確かに、あの時見た
>>740 横からSorry。
何まともに会話してんだ俺・・・。
746 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 21:58:46.20 ID:QkEGTuHo0
人形が、人間に化けたらこんな顔なんだろうな、という、まさしく“人形のような”
美人が立っていた。満面の笑みをその顔に湛え、慈しむ様に俺の顔を見つめ。
747 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:00:25.63 ID:QkEGTuHo0
最新型の携帯電話を手にして、黒い服に身を包んで――
メリーさんは、そこにいた。
あぼーんばかりで、ちょっと前の洒落怖スレにそっくり。
いや、今も似たようなものか。w
749 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:01:20.68 ID:QkEGTuHo0
「私メリーさん。今――貴方の前にいるの」
750 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:03:02.67 ID:QkEGTuHo0
「私メリーさん。いま、地k
ゴギャギャギャメリボキゴキチュイーーーーンカランカランカラーーン
タタンタターーン……タタンタターーン……ブツッ、ツーッツーッ
>>740 そりゃーすまんかったね。
しかしちょっとかまわれたら聞かれてもないのに可哀想な自分語りをしだして
絵に描いたような逆恨みっ子だなー。
荒らし行為云々より、メリーさんを書いた作者に失礼だなと思って我慢デキンカッタ。
752 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:04:25.91 ID:QkEGTuHo0
うふふ、
私メリーさん、
753 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:05:30.52 ID:QkEGTuHo0
いま・・・、あなたの・・・、
えーっと・・・ここ、押し入れよね?
754 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:08:17.46 ID:QkEGTuHo0
>しかしちょっとかまわれたら聞かれてもないのに可哀想な自分語りをしだして
な、馬鹿だろ?聞かれてもいないのにって、聞いてきたのはお前じゃいだろw
ほんとどがつく低能だな此処の住人
755 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:08:59.80 ID:QkEGTuHo0
>絵に描いたような逆恨みっ子だなー。
逆恨みって意味知ってて使ってるの?俺が何に対して逆恨みしてんの?
意味不明なんだが
756 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:10:08.41 ID:QkEGTuHo0
そうそう、押し入れの中にいるの・・・。
なんでそんなとこにいるのかって?
透明あぼ〜んにするだけの作業をすれば後は何もしなくて良い
こういう飽きもせずに連投する奴を止める手段が2chにはないのだから
スルーしてればいい
758 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:11:09.47 ID:QkEGTuHo0
・・・そうね、なんでかしら?
ちょっと道に迷って、それから・・・。
759 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:12:02.23 ID:QkEGTuHo0
私もよく覚えてないの・・・。
恐怖板や半角板やVIP板を転々と・・・、
760 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:12:53.00 ID:QkEGTuHo0
あら、やだ、私ったら何を口走ってるのかしら?
ごめんなさい? いきなり現れた女の子にこんな事、つぶやかれてもあなたも迷惑でしょう?
761 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:13:42.92 ID:QkEGTuHo0
とりあえず、私の記憶がはっきりするまで、しばらく置かせてもらえないかしら?
まずは、あの・・・お風呂、貸してくださるととても嬉しいのだけど・・・。
762 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:14:37.02 ID:QkEGTuHo0
もしもし?
私メリーさん、いま、あなたの部屋の前にいるの。
763 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:15:44.04 ID:QkEGTuHo0
扉を開けてちょうだいな、
・・・ありがとう、入れてもらえなかったらどうしようかと思ったわ。
764 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:17:59.50 ID:QkEGTuHo0
どこ行ってたのかって?
替えの下着を買いに行ってたの、
765 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:18:57.27 ID:QkEGTuHo0
だって、せっかくお風呂に入っても・・・ねぇ?
ちょっと、 ・・・いやね、どこ見てるのよ!
766 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:20:22.66 ID:QkEGTuHo0
替えの下着を買いに行ってたの、
だって、せっかくお風呂に入っても・・・ねぇ?
767 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:21:55.33 ID:QkEGTuHo0
そうよ、これからはくのよ・・・!
ちょっとあっち向いてて・・・!
768 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:23:37.72 ID:QkEGTuHo0
まぁ、下はちょっと足を上げるだけで済むから、実際見られてもどうってことはないんだけど・・・。
あら? お部屋掃除したの?
769 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:25:48.74 ID:QkEGTuHo0
気を使わせちゃったかしら、 ごめんなさいね?
まだ途中? なら私がするわよ? お世話になるんだからそれぐらい・・・あら?
これ何? DVD「淫縛の人妻〜よがり狂うセレブな若妻をよってたかって・・・(以下略 」
770 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:26:52.15 ID:QkEGTuHo0
もしもし?
私メリーさん、・・・あなた後ろ向いちゃったのね?
771 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:28:10.50 ID:QkEGTuHo0
そんなに恥ずかしい? ・・・べつにあなたぐらいの独身男性ならエロの一つや二つ、当然だと思うけど・・・?
あっ、もしかして、ジャンルが恥ずかしいの?
772 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:29:14.77 ID:QkEGTuHo0
人妻だから? それともSMジャンルだから?
「みんなでよってたかって抵抗できない新妻を」・・・
A友人待ち
774 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:30:45.19 ID:QkEGTuHo0
まぁ確かに、これはちょっと引く・・・あっ、ごめんなさい、そんなつもりじゃないのよっ!?
べ、別に私は気にしないってばっ、
775 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:31:36.46 ID:QkEGTuHo0
ねっ、ねっ? じゃ、じゃあ私、お掃除引き継ぐね?
ゴミ箱は・・・あそこね、レシートの残りは捨てていい?
776 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:33:23.12 ID:QkEGTuHo0
雑誌は一か所にまとめておくわね、
これでもお掃除、好きなのよ、自分の部屋は人には見せられないけどね、
777 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 22:35:28.02 ID:QkEGTuHo0
そう、みんな似たようなものよ、誰だって他人に見せたくないものは・・・
あら? これ何かしら・・・、
「電動オナホール、ナナのあそこ・・・究極の感触を再現・・・ローションつき・・・」
今日の分、通報しました
779 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 23:49:20.32 ID:QkEGTuHo0
>お前さんが会話すると会話が成り立ったとして
話が通らなくなる
無効なんだがw
780 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 23:50:03.91 ID:QkEGTuHo0
もしもし?
私メリーさん・・・、
781 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 23:50:54.53 ID:QkEGTuHo0
ね、ねぇ、元気を出して!
落ち込む必要はないってばっ!
782 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 23:51:38.40 ID:QkEGTuHo0
えっ、なにっ? 出てけって!?
まぁ、ひどい・・・、女の子をこんな真夜中にほっぽり出そうって言うの?
783 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 23:58:38.74 ID:QkEGTuHo0
ねぇ、私を見て! 私があなたをバカにしたり、蔑んでるようにみえるの?
ゆっくり考えて・・・おちついて・・・。
>>687 アフィと無料サイトのスポンサー広告の違いが分からない人がいるから
一応気をつけてがんば
785 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:01:06.45 ID:QkEGTuHo0
・・・この部屋にいるのはあなたと私・・・。
この状況って・・・、これからどうなるか考えてみた?
786 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:02:38.88 ID:QkEGTuHo0
>>778 そういう脅しが効く奴なら何年もコピペを続けるわけないんだから黙って粛々とするのがいいよ
788 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:04:23.51 ID:gcZRR5f/0
あなたって恋人とか彼女とかは・・・。
ああ、そう、・・・ごめんなさい・・・。
Aの友人さん来ないかな〜
790 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:08:56.14 ID:gcZRR5f/0
いいえ、聞いたのは、これから何が起こっても怒る人はいないのかなっ、て確かめたかっただけよ・・・。
ね、もう、・・・想像できるでしょ?
ほい、ID取得、っと
>>787 脅しちゃう、こちらに気を使ってレスを控えててくれた人への報告
それより
>>599のようなこと言ってたAの友人氏がなんか心配だ…
792 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:10:10.05 ID:gcZRR5f/0
(ガバッ!!)
・・・て、きゃあああああっ!!
焦りすぎ焦りすぎ! ちょっと落ち着いてぇぇぇぇぇっ!!
793 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:11:03.20 ID:gcZRR5f/0
>>787 へえ、メリーさんシリーズって何年も続いてたのか。知らなかったわ
お前何年前に見たの?なあ?
794 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:12:15.36 ID:gcZRR5f/0
はぁ、はぁ、・・・まさかこんなに早く、展開が進行するとは思わなかったわ。
あ、そうそう、私メリーさん、
795 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:13:17.94 ID:gcZRR5f/0
いま、あなたのカラダに抑えつけられているの。
で、ね?
796 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:14:03.20 ID:gcZRR5f/0
じらせるようで申し訳ないんだけど、やっぱり順序とか、形式のようなものは必要だと思うの。
だってまだお互いの事、何にも知らないでしょう?
797 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:15:51.56 ID:gcZRR5f/0
もう少し二人が共有する時間と言うものが必要だと思うの。
わかってくれる?
798 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:16:50.81 ID:gcZRR5f/0
・・・良かった、あなたって理解力のある人ね・・・。
まだ、夜は長いし、お掃除も途中だもの。
799 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:17:37.41 ID:gcZRR5f/0
え? 掃除はもういい?
じゃあ、お食事はどうかしら?
800 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:18:18.57 ID:gcZRR5f/0
お料理も得意よ、材料はあるのかしら・・・え、と、ずいぶん大きな冷蔵庫・・・。
どうしたの、慌てて?
801 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:20:52.62 ID:gcZRR5f/0
今度は糸こんにゃくでも入っているのかしら?
ウフフ、そんな物ではもうびっくりしないわ、だってホラ、冷蔵庫の中には・・・あら?
802 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:22:59.28 ID:gcZRR5f/0
これって・・・女の子 の カ ラ ダ ・・・?
803 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:23:40.23 ID:gcZRR5f/0
私メリーさん
来年から中継ぎなの
敗戦処理はもうこりごりなの
804 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:41:36.04 ID:r2oxVy5k0
もしもし? 私メリーさん。
・・・冷蔵庫の中に人形がと思ったのだけど・・・、
805 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:42:33.03 ID:r2oxVy5k0
やっぱりこれは人間の女の子ね・・・。
そう言えばこの街で、一人の小学生の子が行方不明にって、聞いたけど・・・。
806 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:43:34.83 ID:r2oxVy5k0
あら? どうしたの? いいわけもしないの? 震えてるじゃない・・・、
この子を殺したのね・・・。 どうして?
今さ、突然親父の仏壇の電気がついたんだよな
親父だから怖くないんだけど(肉親だからね)
なんかあるのか?
808 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:47:31.71 ID:r2oxVy5k0
あなたの趣味って幅広いのかと思ってたけど・・・そう言うことじゃないのね・・・。
単に抵抗できない女性を力づくで思い通りにする、それがあなたの快楽・・・。
809 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:48:25.40 ID:r2oxVy5k0
810 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:50:21.19 ID:r2oxVy5k0
自分の欲望のはけ口には無力な存在ほど都合がいい・・・そんなところなのかしら?
見れば・・・この子を殺して何日たつの? こんな冷たい所に保存して何をしてきたの?
>>809 仏壇の中に豆電球があって、灯りになってるんだけど、急についたんだよ
812 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:55:00.91 ID:r2oxVy5k0
可哀そうに・・・親御さんは今も必死でこの子を探しているでしょうの・・・ キャアッ!!
ず、ずいぶん物騒なものを持ちだしてきたわね・・・、その包丁で私を料理するつもりなのかしら?
813 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:56:57.30 ID:r2oxVy5k0
>>811 へえ。親父さんがなにか伝えようとしてるのかもね
零感の人間には伝える手段はこう言うことしかないらしいから。
814 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:57:39.32 ID:r2oxVy5k0
この子を切り刻んだように・・・!
え? 自分の頬を見ろですって? 物理的に無理よ・・・あ、触ってみろってこと?
815 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 00:59:06.58 ID:r2oxVy5k0
これは・・・!
そ・・・そう、私、斬りつけられたのね・・・真赤な血が私の頬を伝って来る・・・
私の血が・・・ふふ・・・、ウフフフフ・・・ウッフフフフッフフッ・・・!!
816 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:41:19.56 ID:r2oxVy5k0
あら? どうしたの?
私を怯えさせて・・・恐怖で指一本動かせられなくするつもりだった?
817 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:42:09.00 ID:r2oxVy5k0
ウフフ、そんな大声を出してもだめよ・・・。
キャァッ! ・・・い、痛いっ・・・ひどいわ、
818 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:44:25.41 ID:r2oxVy5k0
これでも痛みは感じるのよ?
あ〜あ、また血が流れてきたわ・・・、私の大事な肌をこんなにも切り刻んで・・・。
819 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:47:15.06 ID:r2oxVy5k0
ホントに趣味の悪い人ねぇ?
さて・・・、あら?
820 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:49:00.58 ID:r2oxVy5k0
どうして後ろに下がるの? 勝手が違うから?
御覧なさい? こんなに私の血を床に垂らして・・・ねぇ! どう責任とってくれるのぉ?
821 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:51:11.84 ID:r2oxVy5k0
ウフフ、・・・もっとも・・・、
傷なんか無くなっちゃうんだけどね!
822 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:51:56.90 ID:r2oxVy5k0
ほぉら、あなたが斬りつけた場所はこことここ!
そうでしょお? でも・・・どこに傷跡があるのかしらぁ?
823 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:52:46.55 ID:r2oxVy5k0
ウフフ、人を化け物みたいに言わないで・・・、
言ったでしょう? 私メリーさん、いま・・・あなたの目の前にいるの・・・。
824 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:53:28.14 ID:r2oxVy5k0
ウフフ
すっかり濡れちゃったわ・・・、今度はあなたを濡らしてあげる・・・。
825 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:55:37.79 ID:r2oxVy5k0
えぃ!
まぁ、凄い! 勢いがいいのね?
826 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:56:55.53 ID:r2oxVy5k0
ずい分たまってたのかしら?
そんなに大騒ぎしないの、
827 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:57:38.87 ID:r2oxVy5k0
まだ皮一枚よ、
ほら、そんな物騒なものはいらないでしょ?
828 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 09:58:59.28 ID:r2oxVy5k0
どう?
これがお互いを知るということじゃなくて?
829 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:00:28.55 ID:r2oxVy5k0
もう、手おくれよ・・・。
勘違いしないで・・・別にあなたがこの子を殺したからじゃないのよ?
830 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:02:15.68 ID:r2oxVy5k0
お互いの本能に従った結果でしょ?
ただ、私にとってみれば、あなたを食べてしまうことに何の躊躇いもなくなったというだけよ。
831 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:03:19.95 ID:r2oxVy5k0
あなたが消えても悲しむ人もそんなにいなさそうね・・・。
さぁ、おとなしく私の中に入りなさい?
832 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:08:06.08 ID:r2oxVy5k0
ゆっくり・・・優しく噛んであげる・・・!
ガブリ!!
833 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:11:18.14 ID:r2oxVy5k0
もしもし、私メリーさん
自殺防止相談室にいるの…
834 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:13:32.98 ID:r2oxVy5k0
死んじゃあ駄目よ?
あなたが生きて、私からの電話を取ってくれるから、私はこの世界に存在することができるの
835 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:14:23.35 ID:r2oxVy5k0
あなたが電話を取ってくれる度、少しずつだけど、あなたに近づく事ができるの
今すぐは無理だけど
836 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:15:21.98 ID:r2oxVy5k0
あなたに必ず会いに行くわ
必ずあなたのそばに行くわ…
837 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:19:17.43 ID:r2oxVy5k0
「もしもし私メリーさん、今〇〇駅にいるわ。うふふ」
「もしもし私メリーさん、今あなたのアパートの前にいるわ。くすくす」
838 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:20:57.42 ID:r2oxVy5k0
「もしもし私メリーさん、今…あなたの部屋の前にいるわ」
「もしもし…私メリーさん………いま、あなたの後ろよ」
839 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:21:37.96 ID:r2oxVy5k0
「もしもし…私メリーさん………いま、あなたの後ろよ」
う、うわぁぁぁぁ!!
840 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:23:22.00 ID:r2oxVy5k0
『いや〜。ありがと。今朝からしゃっくりがとまらなくてね』
「(にこ)」
841 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:26:06.75 ID:r2oxVy5k0
『オチが分かっててもやっぱ怖いよな〜。あ、はい。依頼料の500円』
「(にぱ〜)」
842 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:27:33.38 ID:r2oxVy5k0
『じゃあまた何かあったらお願いね〜』
「(ペコリ)」
843 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:32:41.65 ID:r2oxVy5k0
私メリーさん。
依頼があれば、どんなしゃっくりでも止めてみせるわ。
844 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:34:05.35 ID:r2oxVy5k0
アハハァッ! おいしい! おいしぃわぁ!
久しぶりの人間の肉!
845 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:34:49.11 ID:r2oxVy5k0
そうよ、忘れてた・・・たまらないこの食感・・・!
口の中に粘りつく血みどろのお肉!
846 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:37:51.73 ID:r2oxVy5k0
ウフフ、どうしたのぉ?
そんな怖い顔してぇ・・・。
847 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:53:03.47 ID:4wNUdpM50
そんな怖い顔してぇ・・・。
女の子にはもっと優しい顔しなきゃぁ・・・。
848 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:54:42.64 ID:4wNUdpM50
さぁ、もう遠慮はいらないのよ?
あなたの肌を触ってあげる・・・。
849 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 10:57:54.08 ID:4wNUdpM50
ゆっくり撫でてあげる・・・。
その頬に私の指先を添わせ、
850 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:04:08.15 ID:4wNUdpM50
震えるあなたの唇に優しいキスをかぶせてあげましょうか?
あらあら?堅くなっちゃって・・・。
851 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:06:33.55 ID:4wNUdpM50
無駄よ・・・。
もう、私に抑えつけられたら、あなたに抵抗することはできないでしょ・・・?
852 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:09:48.24 ID:4wNUdpM50
大人しくこの状況を楽しんで御覧なさい?
だいじょうぶ・・・そう簡単に死なないように、ゆっくりあなたを食べてあげる・・・。
853 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:11:24.57 ID:4wNUdpM50
ウフフ、まだ生きてるぅ?
血が少なくなるとね、
854 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:12:37.82 ID:4wNUdpM50
手足を動かす気力もなくなるでしょう?
ああ、もうその手足もほとんど残ってないのよね、ごめんなさい?
855 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:15:15.42 ID:4wNUdpM50
どうしよう? 怖い思いをずっとさせちゃたわね?
さすがに私も満腹だし、しばらく抱いていてあげましょうか?
856 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:18:06.79 ID:4wNUdpM50
そんな恨めしそうな顔をしないで?
あなたの今の状況は、あなたが殺した女の子より幸せだと思うわよ?
857 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:19:03.77 ID:4wNUdpM50
最後に私としてみる?
少なくともあなたがイクまでは食べないでいてあげるけど?
858 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:26:38.90 ID:4wNUdpM50
あら? それより命乞い?
・・・そうね、確かに私も食欲は満たしたし・・・、
859 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:29:28.66 ID:4wNUdpM50
え? 救急車を呼んでくれ?
もう、本当に野暮なのねぇ・・・いいわ、じゃあ一緒に警察も呼んであげる・・・。
860 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:30:40.49 ID:4wNUdpM50
私と一つになるより、このまま達磨のようなその姿で世間に晒しものになることを選ぶのね・・・。
仕方ない、私、帰るから、またどこかでお会いしたら、残りのカラダ食べさせてね、
861 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:33:18.19 ID:4wNUdpM50
それじゃ、私は押入れから失礼させてもらうわね・・・さようなら、私の美味しい人・・・。
トルルルル・・・!
「もしもし? 警察ですか? 私メリーさん、いま二丁目の・・・」
862 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:34:48.63 ID:4wNUdpM50
もしもし?私メリーさん、
お皿が一枚足りなーいーのー。
863 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:35:29.29 ID:4wNUdpM50
職も無い。金も無い。彼女もいない。夢がなければ希望もない。
クリスマス死ね。そう思いながら布団に丸まって過ごしていた夜。
864 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:37:10.45 ID:4wNUdpM50
携帯電話に光が灯り、通話ボタンをプッシュする。
そこから告げられたのは死の宣告だった。
865 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:37:54.08 ID:4wNUdpM50
「もしもし、私メリーさん。いま貴方の後ろにいるの……!」
直後、背後に気配。静寂をゆらりと乱し、現れる質量。
866 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:38:39.29 ID:4wNUdpM50
だがこんな落ちこんでる夜に、いちいち驚く元気などありはしなかった。
携帯の通話を切って、身体から力を抜いて眠りに落ちる。
867 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:39:52.66 ID:4wNUdpM50
「振り向けよ」
ガスッとその背中を蹴られ、眠りの縁から蹴り出される。
868 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:39:54.59 ID:K2AkuNY4O
くだらねー
869 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:40:50.65 ID:4wNUdpM50
そのまま脚でぐりぐりされて、仕方無しにのそのそと振り返った。
暗くしていた部屋に明りが灯り、少しの間目が眩む。
870 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:43:02.05 ID:4wNUdpM50
「メリークリスマス」
そこにはメリーさんがいた。サンタのコスチュームを着ていた。
871 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:44:46.52 ID:4wNUdpM50
赤い服を着て、白い袋を担いで、ビシッと親指を立てていた。浮かれていた。
今日を象徴する呪わしい姿に心底嫌気が差し、ケッという顔を露骨にしてやる。
872 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:46:39.31 ID:4wNUdpM50
「死ね。クリスマス死ね」
ボソボソと文句を言ってやると、浮かれた笑顔が怒りに歪んだ。
873 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:48:28.40 ID:4wNUdpM50
ギラリと光った瞳が獲物を見つけた鷹のような獰猛さを宿す。
「あ……!?」
874 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:54:07.54 ID:4wNUdpM50
メリメリと音を立ててメリーさんのこめかみに青筋が浮かんでいく。
フン、と鼻を鳴らして背中を向けて丸まると、その首筋をガッと掴まれた
875 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:56:47.54 ID:4wNUdpM50
猫のように持ち上げられ、ぐるりとメリーの方向を向かされる。
据わった瞳をこちらに向けるメリーは、拳をゆっくりと引くと――
876 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:58:24.32 ID:4wNUdpM50
「メリィッ!!」
「ほぐんっ!」
877 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 11:59:22.78 ID:4wNUdpM50
ドスゥっと腹に突きたてた。体が『く』の字に曲がり、ギシギシと揺れる。
人間サンドバッグにされた身体は手を離されると情けなくへたりこんだ。
878 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:00:08.46 ID:4wNUdpM50
パンパンと手を叩いたメリーは、腰に手を当てると偉そうに命令してきた。
「腐ってないで買い物行ってきなさい。ケーキとシャンパン。コンビ二でいいから」
879 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:02:02.69 ID:4wNUdpM50
「やだ」
拒否したが、財布と携帯を投げつけられ、ガスガスと玄関の外に蹴り出される。
880 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:03:01.34 ID:4wNUdpM50
バタンと扉が閉じられると、冬の寒さがトレーナー上下の身体に沁みてきた。
布団にくるまって温まっていた反動で、凍りつきそうな寒さが肌に刺さる。
881 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:08:49.78 ID:4wNUdpM50
『急いでね〜』
扉の向こうで、上機嫌に手をヒラヒラ振ってそうな声が聞こえてくる。
882 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:09:43.06 ID:4wNUdpM50
深く息を吐くと、仕方無しに重い腰を上げた。
安アパートの扉を背に、金属製の階段をカンカン下りていく。
883 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:10:43.11 ID:4wNUdpM50
空には穴が開いたような月。ボーっと空を見上げ、ぽつりと呟く。
「……漫喫で過ごすか……」
884 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:11:42.45 ID:4wNUdpM50
ポケットに手を突っこみ、浮かれた夜をとぼとぼと歩いていく。
飾られた家々の電飾を見て改めて呟いた。クリスマス死ね。おしまい。
885 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:17:19.72 ID:4wNUdpM50
「メリーが楽しむクリスマス! これが本当のメリークリスマス!」
「きゃあもうやだメリーさんったら面白ーい」
886 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:18:14.48 ID:4wNUdpM50
小さい頃から何度も聞かされている親父ギャグでも
酒の力は面白く感じさせるらしい、と俺はため息一つ。
887 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:19:02.03 ID:4wNUdpM50
「ほらほら、サキったら耳が出てるわよ」
「あははー本当だー」
888 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:19:44.67 ID:4wNUdpM50
酔った自分の娘の耳を整える女性と目が合って互いに苦笑いする。
この優しげな女性が、世間を騒がせた口裂け女だと、誰が信じるだろうか。
889 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:20:30.80 ID:4wNUdpM50
「……サキは、きっと美しく育っているのでしょうね」
俺の隣で、一人の男が呟いた。
890 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:22:03.33 ID:4wNUdpM50
湖月 別光(べっこう)……後輩の父親である。
「まあ、十人並よりは上ですかね」
891 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:23:32.13 ID:4wNUdpM50
「そうか。君が言うならそうなんだろう」
世界に名を知られた作曲家である彼は、何処か浮世離れしている。
892 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:24:49.56 ID:4wNUdpM50
それは多分、生来盲目であることに由来するのかもしれない。
「ところで……いつサキをもらってくれるんだい伊三くん?」
893 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:26:35.04 ID:4wNUdpM50
そう問われて俺は盛大に口に含んでた酒を噴き出した。
俺の名は目理伊三。
894 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:31:26.66 ID:4wNUdpM50
世の中に苦手な人は三人。すなわち両親とこの人である。
都市伝説と結婚するヤツなんて、何処かクレイジーなヤツばっかだ。
895 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:32:38.58 ID:4wNUdpM50
「今月いっぱいで契約は打ち切りなの・・・。」
896 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:33:44.42 ID:4wNUdpM50
「もしもし私メリーさん
今、初売りの最前列にいるの…」
897 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:34:45.31 ID:4wNUdpM50
大切にしていたあの人形
引っ越しするから捨てようかしら
898 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:35:32.73 ID:4wNUdpM50
新しい人生を一人で何とか生きるため
あなたにはもう頼らない 強くなりたいの
899 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:36:57.50 ID:4wNUdpM50
ごめんねメリー
あなたと過ごした10年間
900 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:38:23.02 ID:4wNUdpM50
さようなら、さようなら
あたしはメリーをゴミ捨て場に捨てたのよ
901 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:39:14.43 ID:4wNUdpM50
引っ越し先で荷物を解き
疲れて寝ようとしたころに
902 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:40:36.83 ID:4wNUdpM50
ケータイ鳴って出てみると
あたしメリーさんという声が
903 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 12:58:55.22 ID:3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、ゴミ捨て場にいるの これからあなたの部屋へ行くわ 寂しいから
きゃぁ、人形が喋ってる あたしの部屋へ来るという
904 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:00:02.56 ID:3E2o42/k0
でも、自分でさん付けするやつたいてい阿呆
けれど阿呆といえども許さない
905 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:01:15.63 ID:3E2o42/k0
あたしの旅立ちを邪魔するというのなら
メリーといえども許さない
そしたらもいちど電話が鳴った
906 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:06:00.70 ID:3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、長い階段をのぼっているの 人形にはこの段差がすごく疲れる ふうふう
もしもし、あたしメリーさん 今、歩道を歩いているの 右にある車道は夜中なのに本当に交通量が多くて、排気ガスが苦しいの ライトもまぶしい!
907 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:07:10.78 ID:3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、公園を歩いているの 平日の深夜なのにカップルが多くて一人で歩くのが恥ずかしいよ
もしもし、あたしメリーさん 今、裏のタバコ屋にいるの もうすぐ会えるね
908 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:09:11.18 ID:3E2o42/k0
もしもし、あたしメリーさん 今、ドアの前にいるの
もしもし、あたしメリーさん 今、お前の後ろにいるの
909 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:10:32.12 ID:3E2o42/k0
あたしは振り返った
どうやって入ってきたのかはわからないけれど
910 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:11:45.73 ID:3E2o42/k0
そこには薄汚れて泣きべそをかいているメリーがいた
なんだかメリーが弱った子猫のように見え、かわいそうで
911 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:12:40.88 ID:3E2o42/k0
ここまで長い道のりを一人でやってきたことがいじらしくて
それを思うとなんだかちょっぴりあたしが泣きそうで
912 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:14:07.95 ID:3E2o42/k0
捨てたことを後悔しつつ、もう一度やり直そうかなんて考えてもみた
その時、安心して気が緩んだのか、メリーが倒れた
913 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:15:18.00 ID:3E2o42/k0
メリィィィーーーー!!
あたしは両腕でメリーを抱いた
でもメリーは目を覚ますこともなく、体は冷たくなっていった
914 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:15:59.38 ID:3E2o42/k0
なのでゴミ捨て場に捨てたらまたすぐ電話が鳴って本当にもう鬱陶しいです
自分のサイトに載せようか迷い中
915 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:17:59.48 ID:3E2o42/k0
なのでゴミ捨て場に捨てたらまたすぐ電話が鳴って本当にもう鬱陶しいです
自分のサイトに載せようか迷い中
916 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:18:36.79 ID:a6qtbF+A0
きもいから載せなくてOK
917 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:18:43.37 ID:3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。この七草粥…だっけ?なんか地味に美味いよ〜♪」
918 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:22:26.53 ID:3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。実は私……35歳だったの」
919 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:24:08.86 ID:3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。成人式で調子にのって暴れてた奴等を全員タタんじまったの」
920 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:26:30.88 ID:3E2o42/k0
電話を取るたび、忍び寄ってくるその呪い。
忍び寄るメリーさんの恐怖に男は晒されていた。
921 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:27:48.49 ID:3E2o42/k0
「私、メリーさん。いま貴方の家の扉の前にいるの」
ガンガンと鉄製の扉を叩く音が響く。
922 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:28:29.02 ID:3E2o42/k0
まるで殺意が叩きつけられるような音が耳に障る。
今日ここで死ぬ。殺される。男は己の運命を悟り、歯軋りした。
923 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:29:20.33 ID:3E2o42/k0
そうか。それもいいだろう。昔人形を捨てた自分にも非はある。
だが――
924 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:30:48.94 ID:3E2o42/k0
扉を叩く音が止み、静寂の後、電話が鳴る。
最後の通話。最期の瞬間。
925 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:32:16.10 ID:3E2o42/k0
「私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
――ただでは死なん!!
926 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:33:52.49 ID:3E2o42/k0
男は素早く太刀を抜くと己の腹に突き刺した!!
研ぎ澄まされた刃は男の身体を貫通し、その背後の『何か』をも貫く!!
927 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:35:15.49 ID:3E2o42/k0
火によって鍛えられた優れた太刀には魔を滅する力が宿る。ひとたまりもあるまい。
呪われた人形を確かに貫いた感触に、男は口元から鮮血を垂らしながらも笑みを浮かべた。
928 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:36:39.94 ID:3E2o42/k0
悔いはない――。
太刀を刺した腹は熱を帯び、頭から血の気は失せ、口から落ちる鮮血は量を増していく。
929 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:37:59.31 ID:3E2o42/k0
男が失われていく己が命を冷静に看取っていると、その背後から声が聞こえた。
「ひどいよう……おにいちゃん……めりぃ、ただ、あそびたかっただけなのに……」
930 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:40:12.75 ID:3E2o42/k0
ぽろぽろと清らかな涙を流す少女の声に、男の瞳が見開かれる。
なんということだ。まさか。
931 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:41:00.84 ID:3E2o42/k0
「甘えんぼうタイプのメリーさんとは……無念……!」
失血と失意に男が床に倒れこむ。広がっていく血だまり。霞んでいく視界。
その先で、崩れ行く西洋人形が小さな手を伸ばしていた。手を掴み、瞼を閉じる。
932 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:43:10.05 ID:3E2o42/k0
ああ、どうして殺すことばかりを考えていたのか。これこそが剣に生きた己の業なのか。
お人形のような少女とキャッキャウフフするIFを思い浮かべながら、男の生涯は幕を閉じた。(完)
933 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:43:51.12 ID:3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。今から教習所に行ってくるの」
934 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:44:50.02 ID:3E2o42/k0
メ「私、メリーさん。いま教官の後ろにいるの」
教「ちょっとメリーちゃん、前、前!」
935 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:46:05.99 ID:3E2o42/k0
メリーさん「私、メリーさん。今、露天風呂に入ってるの」
936 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:47:18.87 ID:3E2o42/k0
「私、メリーさん。今、あなたの真後ろにいるの
あ、振り返ってもダメだよう。ちゃんと視線が届かない死角に移動するから♪
常に後ろにいるからよろしくね」
937 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:48:43.67 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、今日は天気がいいの
私メリーさん、今日が約束の日なの
938 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:50:23.78 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、今から君に会いに行くの
私メリーさん、これから君に会いに行くの
939 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:51:04.90 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、君に会うシュミレーションをしてるの
私メリーさん、苦笑いなんてさせないの
940 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:54:39.72 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、今東京は渋滞なの
私メリーさん、今スクーターに乗っているの
941 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:55:23.12 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、君のところまで一気にワープしちゃうの
私メリーさん、今ベランダに居るの
942 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:57:49.78 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、トマトが可愛いの
私メリーさん、できる限りのおしゃれをしてるの
943 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 13:59:08.70 ID:3E2o42/k0
私メリーさん、お気に入りのマスカラをつけているの
私メリーさん、恋愛って素敵なものね
944 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:00:28.31 ID:3E2o42/k0
「……ねえ」
僕は背後に立つ彼女の方を振り返った。が――
945 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:01:37.84 ID:3E2o42/k0
「……久しぶりに聞くけど……なんで顔見せてくれないの?」
――既に、視線の先には彼女はいない。相変わらず背後に立ったまま
946 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:02:27.38 ID:3E2o42/k0
……いや、そう表現するのは正確じゃない。振り返った俺の背後へと、一瞬で移動
した、と言うべきかな。
947 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:03:46.72 ID:3E2o42/k0
「だって、私メリーさんなの」
「いや、それは何度も聞いたし、わかってるんだけどさ……」
948 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:04:43.90 ID:3E2o42/k0
「種族的本能なの?」
「……だから、俺に訊かれても」
949 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:05:32.90 ID:3E2o42/k0
彼女と知り合ってから、もう随分経った。出会いは、彼女の名前を見れば
わかるように、不意にかかってきた彼女からの電話。幸い、殺った殺られた
の類のメリーさんではなかった事もあり、何度か話をしている内に意気投合。
950 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:08:01.50 ID:3E2o42/k0
今では、たまに一緒に連れ立って出かけるくらいに仲良くなった。
一般的な価値観で言えば……まあ、その……付き合ってる、と言えるくらい
951 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:08:44.51 ID:3E2o42/k0
ただ、僕たちの交際には、一つの大きな問題があった。
「……顔見た事無いのに、付き合ってるって言えるのかなぁ」
メリー?とかいうの?つまんないな。萌えラノベみたい
953 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:21:50.63 ID:Y5gCNygU0
そう。彼女の顔を、僕は見たことが無い。
彼女は常に僕の背後に位置し続け、彼女の正面からは無論、横顔すらも
僕は見た事が無いのだ。
954 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:22:38.40 ID:Y5gCNygU0
鏡などで覗き見ようとしても無駄に終わった。とにかく、視線が通る場所に、
彼女はいてくれない。先に彼女自身が述べたように、それは種族的本能と
でも言うべき、徹底された挙動だった。
955 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:25:28.13 ID:Y5gCNygU0
「私メリーさん。貴方の事は好きなの。二人はラブラブ、なの。多分」
「……じゃあ、顔見せて?」
956 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:28:38.38 ID:Y5gCNygU0
「それは……恥ずかしいの」
「……なんだかなぁ」
957 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:32:47.44 ID:Y5gCNygU0
「ごめんなさいなの……メリーさん、メリーさんだから……どうしようもないの」
「ああ、うん……君が悪いわけじゃないってのはわかってるよ」
958 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:35:32.69 ID:Y5gCNygU0
背後から、何やら落ち込んだような雰囲気が伝わってくる。どうやら、
彼女も彼女なりに、僕に顔を見せられない事を気に病んでるらしい。
959 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:36:25.19 ID:Y5gCNygU0
「……ま、こんな風変わりな付き合い方も、面白いっちゃ面白いしね」
彼女を元気付ける為に言ったその言葉も、全くの嘘ってわけじゃない。
960 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:38:12.76 ID:Y5gCNygU0
実際、こんな関係でも、彼女といるとそれなりに……いや、かなり楽しい。
それに、何よりも――
962 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:40:03.67 ID:Y5gCNygU0
「ほんとなの!? 私、嬉しいの!」
背後から、柔らかい感触が僕の背中に押し付けられる。
963 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:41:32.61 ID:Y5gCNygU0
僕は、ちょっとだけ顔が赤くなるのを感じながら、手を伸ばし、彼女の頭を撫でた。
――そう、彼女はいる。僕の背後に、確かに。
964 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:42:15.85 ID:Y5gCNygU0
「ん……」
彼女が嬉しそうに瞳を閉じ、僕の掌を感じているような、そんな気配を背後に感じる。
966 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:44:02.10 ID:Y5gCNygU0
「ううん、なんでも」
ちょっと風変わりで、ちょっと面倒だけど、とても楽しい彼女との日々。
967 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:44:57.26 ID:Y5gCNygU0
なんだかんだで、このままこんな毎日が続いていけば、それだけで僕は満足
できるんじゃないかと、そう思う。
968 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:45:51.33 ID:Y5gCNygU0
「じゃあ、そろそろ行こうよ。映画始まっちゃう」
「わかったの!」
969 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:47:24.33 ID:Y5gCNygU0
そして、僕らは連れ立って……正確に言えば、彼女を背後に連れて、駆け出した。
顔を正面から見るのは、いつの日かのお楽しみって事で、今はこのまま、
970 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:48:29.52 ID:Y5gCNygU0
彼女と一緒に毎日を過ごしていこう。
……けど、来るのかなぁ、見れる日?
971 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:49:18.80 ID:Y5gCNygU0
「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろにいるの」
電話口からそう聞こえると同時に、とあるマンションの一室に彼は出た。
972 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:50:03.54 ID:Y5gCNygU0
「久しぶりだな、じんめんけん」
「だーかーらー、俺は仁目 権(じんめ けん)だっつってんだろうが!」
973 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:51:02.55 ID:Y5gCNygU0
30をやや越えたくらいに見える男が、汚れたソファから起き上がる。
「んで、今日は何の用だよ本職の刑事殿が。俺は風邪ひいてんだ……えっきし」
974 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:51:45.94 ID:Y5gCNygU0
男はくしゃみをして、鼻をすする。
「成程な……てめえ、この様子じゃあニュースも見てねえし外にも出てねえか」
975 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:54:20.93 ID:Y5gCNygU0
汚れきった室内を見ながら、ため息をこぼした。
「あ? そりゃあどういうこった」
976 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:55:51.33 ID:Y5gCNygU0
パサリ、と新聞を投げ出した。
「今月に入ってから三件も猟奇殺人が起きてやがる。
977 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:57:20.74 ID:Y5gCNygU0
現場にはいつも、どの犬のものとも一致しない犬の毛が残されている。
警察犬は、現場に入れた瞬間、気を失っちまう」
978 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 14:59:02.18 ID:Y5gCNygU0
そこまで聞くと、男は薄汚れたコートをまとった。
「てめえの眷属のことはきっちりてめえが管理しやがれ!」
979 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:00:23.98 ID:Y5gCNygU0
「うるせえ伊三! 八雲さんの子じゃなきゃあ食い殺してやる!」
がるると牙を剥きながら、男は部屋を出た。
980 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:01:47.76 ID:Y5gCNygU0
「……やれやれ。戸締りはしてけよ、無用心だな」
そう呟きつつ、俺は今日中にもう一個死体があがって、それでこの事件は終わるだろうと思った。
981 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:03:05.76 ID:Y5gCNygU0
あいつの名は『仁目 権(じんめ けん)』
人の町に下りてきたころ、変化に失敗して人間の顔をした犬になっていたところを、
982 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:04:24.52 ID:Y5gCNygU0
俺の親父に助けられた犬神である。
……あいつがいるから、この辺りに野良犬は、いない。
983 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:05:48.31 ID:Y5gCNygU0
私は困惑しました。
いや、困惑したというよりは、まったく理解の域を超えていたのですが……。
984 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:06:41.13 ID:Y5gCNygU0
ありのまま今、起こった事を話します。
先程、つまりは夜も更け切り、日付が変わった頃の話です。
985 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:07:56.44 ID:Y5gCNygU0
長風呂によって本日分の仕事による汗と疲れを流し終えた私は、慣例に倣って冷たいお茶を一飲みしていました。
さて、これからどうしよう。
986 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:09:38.78 ID:Y5gCNygU0
明日にもまた仕事があるけれど、今すぐに寝てしまうのは深夜という一日のうち最も落ち着ける時間を無駄にしてしまうんじゃないのか。
私はそのように考え、ストレッチを行いつつ室内を見渡してみたのです。
987 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:11:12.15 ID:Y5gCNygU0
そうそう、私事ではありますが、就寝一時間前のストレッチは心地よい眠りを齎すエッセンスともなりえるんですよ。
知っていましたか?
988 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:12:07.48 ID:Y5gCNygU0
……そうですか、フフ。失敬。
話を戻しましょう。
989 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:13:09.17 ID:Y5gCNygU0
室内は、まるで静寂そのものでした。
当然ですよ。
990 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:14:32.45 ID:Y5gCNygU0
深夜なので近隣住宅が騒音を立てないのは勿論のこととして、
この室内はというと、今しがた入浴を終えた私が立ち入ったばかりなのですから。
991 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:15:25.00 ID:Y5gCNygU0
オーディオはもとより、テレビやラジオ。それらばかりか蛍光灯すらも。
つまり、室内には人の気そのものが無かったと言う方がより適確なのでしょうか。
992 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:16:55.67 ID:Y5gCNygU0
部屋に踏み行った私がしたことといえば、せいぜい蛍光灯のスイッチを入れた程度のことです。
就寝前にテレビやオーディオなどで神経を高ぶらせてしまうと、せっかく築き上げてきたリラックスムードが台無しですからね。
993 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:19:09.23 ID:Y5gCNygU0
心地良い眠り。
やたらとゴミったらしい日々の中において、これほど安らげる瞬間はないものでして。
994 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:20:24.32 ID:Y5gCNygU0
だからこそ気を遣っているのですよ、私は。
おっと、またも話が逸れてしまいましたね。フフ、失敬失敬。
995 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:22:20.44 ID:Y5gCNygU0
ともかく、暫くの間、無音という室内の空気を愉しんでいた私でしたが……突然。
そう、突然!
996 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:24:14.25 ID:Y5gCNygU0
カチリとスイッチの入るような音がしたかと思うと、独特のブゥーンという音が次ぎ、直後、テレビに光が灯りました。
何が起こったんだろう。
997 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:25:02.12 ID:Y5gCNygU0
私が今一つ事態を飲み込めない間に、テレビからは下品を匂わせるBGMと、
それに見合うような深夜番組のオープニング――数人がケツを振るものですが――が流れ始めました。
998 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:26:25.95 ID:Y5gCNygU0
なぜテレビが?
私はリモコンを手にしてはいない。
999 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:28:16.84 ID:Y5gCNygU0
となると、電波の乱れか何か?
しかし私は、電化製品の類いを身に着けてはおりませんでした。
1000 :
本当にあった怖い名無し:2011/06/12(日) 15:28:34.20 ID:7LYVUAKPO
千里と大復活愛
1001 :
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・