463 :
本当にあった怖い名無し:
学校も終わって家でごろごろしながら漫画を読んでいると、悲鳴のようなものがかすかに外から聞こえた。
そこでベッドの横の窓から外を見ると、真下で女の子が血を流して倒れている。
それを見つけた女性が悲鳴を上げたようだ。新聞配達の男性が「救急車に連絡を」などと叫んでいる。
「うちの並びの誰かが自殺したんだ。」
気味が悪くなった。しばらくすると救急車のサイレンが聞こえた。明日には大きな騒ぎになりそうだ。
しかし・・・。
エレベーターで一階に下りてみると誰もいなかった。
血の跡も何も残っていない。
隣のおばさんにも聞いてみるが救急車が来たことすら知らないという。
「今日は一日中家にいたし、救急車が来たら気付くはずだけどね。」
狐につままれたみたいな話。
なんとなくもやもやして、次の日朝目が覚めると寝ぼけまなこで窓の下を見てみた。
ん?何か見えるような気がする。少し身を乗り出して凝視してみた。