新)茨城の心霊スポット廃墟,._.,

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595本当にあった怖い名無し
あと10分ほどで正午になるという時間帯に、私は娘の卒業式を見学していた。
やがて、PTA会長の祝辞の途中で一人の男が乗り込んできた。
その男は、体育館のドアが閉まると、突然我に返ったように父兄の顔を見回し始めた。
「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」
男が私に話しかけてきた。
「そうですが、どうしてわかったんですか」
私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。
「あなたの年齢は45歳ですか?」
「そうですけど……」
「あなたは62歳ですね?」
「どうしてわかったんだ?」
そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。
地元中学校校長の祝辞までは、まだ15分以上ある。
私を含め、父兄たちは全員その男に注目し始めた。
「あなたは50歳ですね?」
「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」
最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。
「凄いですね。百発百中じゃないですか」
私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。
「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」