【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ16【友人・知人】
2 :
み:2010/12/12(日) 22:32:06 ID:6UA3houQ0
3 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/13(月) 12:42:14 ID:lAy3COyX0
今度は自身のある人のみ書き込んでね!
5 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/13(月) 15:42:29 ID:lAy3COyX0
・・・や―――の多用(かっこいいだろう!?ギャキィ!)
会話文がやたら多い(小学生の時作った創作文と同じだね!)
会話文の前に人物名を入れる(こうしないと誰だかわかんないし!キャラ付け?なにそれ?)
空白や鬼のような改行で文章の嵩増し(文が長い=上質は宇宙の真理だろ?)
終盤はスーパーヒーロー役が出てきて事件を京極堂ばりに雄弁に解説(やったー!カッコイイー!)
以上の厨2SSテンプレを忠実に守った上で奮ってご投下ください
あと貰ったレスの数=魂の価値です、これから目を逸らす者は生涯地を這う・・・!
くどい心理描写
台詞口調
も追加で
どんどん敷居の高いスレになっていくな・・・
厨二文を書かん奴も投稿し辛そう
死ぬ手前えぇぇぇっ
「作家は読み手の言う事を聞いちゃいけない」ってバクマンが。
でも、多分あの人読んでないよ
「読み手の言う事を聞を良く聞きなさい」って民主党の議員さんが・・
それ以前に前スレ消費するのに何ヶ月かかるかな
13 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/14(火) 14:15:39 ID:eRwqGwLg0
さすがの俺も反論としてバクマンを引用される事態は想定外
そこまでレベルが低かったのか
「シリーズ物である」、「霊感持ちがいる」の2点さえ守れば、書き手の好きに書いてええんやな
そうやで
前スレ赤緑氏乙でした
久々にこのスレ来たが作品投下されても反応が数レスってもう末期だな
赤緑だけだろ。反応が少ないのはw
一番の古株なのに、一番評価が低いんだよな
投下されても話の内容には一切触れられないのは赤緑だけ。「乙」のみ
なんでこいつ生きてるんだろう?
最初の悪霊話はある意味新鮮で楽しめたけど、それ以降は•••ね
書き手が極端に少なかったのと、本スレにはないラノベ調が目新しく感じられて
乙を付けた住人も多かったはず(自分もその一人)
こんな言い方もどうかと思うけど、
なんていうか勘違いさせてしまったんだろうね
チラ裏スマソ
よく解らない煽りのネタ文の方が遥かに文章としてのレベルが高いってこのスレどうなってんのよ
赤緑くらい書いてから文句を言ったらどうだ?
書き続けると言うのは、それだけでも才能だ。
>>24 それもそーだね…。
赤緑くらいってのは、長さのことだけでいーのかな?
それを知るためには読まねばならない。
ううっ。前スレもう読めないやー(・∀・)
敢えて言わせてもらうが、某蜻蛉よりよっぽど真面目に書かれていると思う
あとは好みの問題
>>24 不特定多数の人間が行る場所でこういう事を言うのはお門違い
叩かれたくないなら投下しなけりゃいいし、褒められたい崇拝されたい
てなら認証制のブログでも立ち上げてファンだけ集めればいい
28 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/17(金) 20:24:21 ID:UxwBg5o20
>>27 こういう奴が居座ってるから、新しく書いてくれる人が出て来ないワケだな
師匠やその下レベルまでなら楽しめるんだがな
そっから更に水面下、縁の下の力持ちさん諸氏まではね
思えばそいつらのおかげで洒落怖スレ追い出されたんだよな
厄介な連中だよ
自分らがただの邪魔者だって気付かなくて
ひたすら自画自賛と「作文」を量産するだけなんだから
自らを知らないってのは悲劇しか産まない
ここで言うべきかわからないけど、ウニさんが洒落怖に来てるです。
お久しぶりです。
今も昔も、やってはいけない事ほどやってみたくなるもので。
その前日、俺はこっくりさんに興じてみたのだ。
それも、一人で。
いや、友達がいないとかではない。単純に好奇心からだ。
こっくりさんというのはなぜ、複数人でやらなければならないのだろう。と気になって気になって、つい実行に移してしまったわけである。
一般的に知られている方式で、紙と十円玉を用意して、指を添えてこっくりさんを呼ぶ。
「こっくりさんこっくりさんおいでください」
数回繰り返したが、十円玉は動かなかった。
そんなものだろう。
大体にして、人より多少感覚が尖っている程度の俺が、実際に交霊するなどと土台無理な話だったのだ。
それでも、とりあえず後始末はきちんとした。
十円は使ったし(少し苦労した)、紙も破いて捨てた。
これで綺麗に終わるはずだったのに。
今日は朝から憂鬱だった。
なにやら嫌な夢を見た気がして、どうにも不快感が纏わり付いてきていた。
朝食を食べ、自転車を漕ぎ、学校に行っても気分は晴れなかった。
最初に気が付いたのは授業中だ。
退屈だったので、鬱屈した視線を周りに巡らせていた時。
教室の窓から見える校門の所に、小さな女の子が立っていた。
珍しい事もあるもんだなと思った所で、先生に注意された。
一通り説教を受けて、放課後に作業を任された後、もう一度見てみたが、校門には誰もいなかった。
・・・・・・担任の授業だったのがまずかった。
掲示物の張替えや、無駄に重い資料の運搬なんかを手伝わされ、終わる頃には部活組みもほとんど残っていなかった。
「よし、もう帰っていいぞ。お疲れ」
担任のその言葉を聞いて、挨拶もそこそこに教室に向かう。
鞄に荷物を詰め、ふと窓の外を見ると、また女の子が立っていた。
今度は校庭に。
急に事態を理解する。
腕に鳥肌が立った。
あれは、違う。
誰かの妹が来たとか、近所の子が来たとか、そんな事じゃない。
あれは、俺を見ている。
ただまっすぐに、俺を見ている。
どうする。どうすればいい。
校庭に出ずに帰る事は出来ない。
というより、ここでなんとかしなくては、帰った所で同じことだろう。
考えている間にも、女の子は校舎に移動してきている。
体のどこも動かすことなく、すーっと。
「あ・・・・・・先輩に」
そうだ。あの人がいた。
学校の先輩であり、オカルトの先輩。
あの人なら、きっとなんとかしてくれる。
目線は外さずに、携帯を取り出す。
視界の端に常に女の子を捕らえながら、携帯の履歴から先輩にコールする。
丁度五回目のコールで出てくれた。
『はい』
「あ、先輩。やばいんです。変な物が」
『後に出来ないのか?今はちょっと』
「や、無理です。現時点で相当危ないです」
『・・・・・・今、どこだ』
「学校の、俺の教室です。三階」
『学校か。二分で行く。それまで動くなよ』
ここで電話は切られた。
二分。
ゆらゆらと近づいてくるあの女の子をひたすら見つめながら。
む・・・・・・無理だ。
我ながら肝の小ささが嫌になる。
先輩は動くなと言ったが、どうしても無理だ。
逃げ出そう。
せめて校舎の出口まで。
そう思って鞄を掴み、教室の出口に向いて振り向いた。
こっちには、女が立っていた。
白い顔をした、裸の女が。
「冗談だろ」
もしかしてこいつらはコンビなのか?
校庭の女の子は囮?
それともこっちが囮?
両方とも別?
教室の女が近づいてくる。
もう駄目だ。
諦めかけた時、女がくるりと向きを変えた。
異様な動きで、且つ異様な速さで教室を出て行く。
窓の外には、女の子の肩を掴む先輩らしき人影が見えた。
電話が鳴る。
「先輩」
窓の外で先輩が手を振っている。
『お前にしちゃ上出来だ。よく気付いたな。後ろに』
「たまたまですよ・・・・・・今そっち行きます」
「さて、なんであんなもんにくっつかれたんだ」
「いや、それより先輩。あの子どうしたんですか」
先輩は握っていた手を開いた。
丸まった紙屑・・・・・・に思えたが、その中には何かが包まれているようだった。
「本体。まあ見ない方がいいな。で、なんでだ」
どうやら正直に話すより他無い様だ。
先輩はなぜか不機嫌だったし。
「あーのーですね。昨日、一人こっくりさんをですね」
あからさまにため息をつかれた。
「・・・・・・こっくりさん、の由来を知っているか」
「えっと、狐、狗、狸でこくり、じゃなかったですかね」
「その通り。しかしそれにも由来がある。最初、日本に伝わったテーブルターニングは、机でなく不安定な櫃の上で行われた」
テーブルターニングというのは聞いた事がある。
こっくりさんだとか、エンジェル様だとか。
「その櫃が、一人でに動くわけだ。誰も乗せた手に力を入れていないのに。こっくり、こっくりと」
なるほど。それに当て字で・・・・・・。
「あれはな、今でこそ動物霊を降ろす儀式と言われているが、元はそんな名をしていなかった。つまりだ。本質として、あらゆる霊を降ろす為の儀式なんだ」
それで、あんなモノが俺に。知らなかった。
「自業自得ってわけだ。次は知らんぞ。今日は、今度の昼飯で許してやる」
そういうと先輩は携帯を取り出した。
「あー、ヨーコさん。あのですね。今日ちょっと遅くなるかも・・・・・・いや、後輩がですね」
どうやら先輩は彼女と約束があったらしい。
先輩はなにやら話しながら歩いていく。
校門のところに立てかけてあった古いロードレーサーを起こして跨ると、手をひらひらさせながら帰っていった。
俺は自転車置き場に向かい、自分の自転車の鍵を外す。
自転車を漕ぎながら空を見ると、辺りはもう薄暗く、空は濃い紫色をしていた。
「と、言うような話があってですね」
俺が大学に通い始めた年の冬だった。
結局、全力で走っても約束の時間には間に合わず、拗ねるヨーコさんを説得しようと必死に言い訳をする。
「別に怒ってないです。必死にならなくていいです」
どうやらどんな言い訳も聞く気が無いようだった。
「仕方ないじゃないですか。俺もそうしてもらったんですから。今度は俺がやらなきゃ」
先輩が失踪してから一年が経とうとしていた。
「・・・・・・仕方ない、ですね。じゃあ今度絶対埋め合わせしてもらいますから」
先輩はもういない。
残ったのは、擦り傷が目立つクロモリのロードレーサーと、ああいう連中に対する経験。
それから、何度も助けてもらった記憶。
「・・・・・・その倍は面倒に巻き込まれたけどね」
ぼそっと呟くと、ヨーコさんが不思議そうな顔をした。
俺は、笑って誤魔化した。
その後or続き 終
不出来な師匠シリーズ乙
やっと来てくれたか
乙です
今このスレ何人くらい書き手いるんだ?
稲男
赤緑
便乗者
俺
敬称略
自分が把握してるんはこの4方
>>28 「こういう奴」じゃなくて、普通の意見だろ
ネットで、それも2chに投下しといて叩くな、という方が馬鹿。
あと、新規の作家がいないのを叩きのせいにしてるのもお門違い
誰もがああいうラノベ投下しようと思うわけねーだろ
はいはい。もういいから消えるかROMるかしてくれ
でも隔離場所としてのこのスレは必要だよ
洒落怖本スレに限らず他の文章系スレに投下されても
進行の邪魔にしかならん、評価にすら値しないレベルなんだし
投稿と自画自賛を繰り返してここに引きこもっていてくれるならむしろ御の字だ
俺が活動してるスレに現れた時の事考えると冷や汗出るもんマジで
この流れがあと2000レスくらい続く
それは平和だな
ここって実話でもいいんですよね?
面白さ重視?
いいえ創作じゃないとラノベ特有のノリにならないので駄目です
>>48 (屮゜Д゜)屮カモーン
カモーンщ(゚Д゚щ)
>>48 コテつけてシリーズで続けるならここ
それ以外ならほんのりなら洒落怖なりに行ってくれ
稲男乙
しかしだ、幼女と全裸の女性になぜ怯える
そこは歓迎するところちゃうんかと
あんまりレベルの高い本文を書くと赤緑とか底辺レベルに粘着されるから気をつけてね
え?
>>54 粘着されるほどレベルの高い話って誰のどの話だよ?
なんでこんな馬鹿ばかりなんだろう
文章レベル最底辺、オカルト板のマリアナ海溝こと今のシリーズスレに
レベル高い作品なんてあるわきゃねーだろ
このスレにいるだけで最高レベルのキチガイに粘着されるけどな。
俺はこのスレとお前らを許さない!絶対ニダ!ってやつ。
いいぞもっとやれ
60 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/23(木) 18:36:18 ID:t+FYSVkB0
素人に高い文章力なんて期待するなよ。
文句言わずに好きな奴だけ読んでればいいだろ。
>>58 不定期に出没する奴なんてかわいいもんだろ
洒落コワに数年常駐してる荒らしに比べたらただの常連レベル
いまの賃貸アパートに越して来て5年目なんだけれど
私の部屋にはなにかがいるのかもしれない…
でも、私自身はなにも感じないし、この部屋に来て急に不運に見舞われるとか
健康を害したとかそういう事もなし
でも、よく遊びに来る友達は、家に帰ると霊感が強いという旦那さんに
「今日○○ちゃん(私)とこ行ったでしょ」
って必ず言われるらしい
たまに配達の人とかでも、なんとなくギョッとしている感じの方がいたり
霊感のない弟も、あまりいい感じがしないらしい
私が平気なら気にする事ないのかなぁ
ウニの新作をサルベージしてクレヨ!
何でここで言うの?専スレで聞けばいいだろ
ここがまともな状態なら投下できたんだけど書き手のレベルと現状を鑑みてここでの投下はやめます
ここ用の文章圧縮ローカライズはやめてしかるべきスレで小説形式で某所で連載していきたいと思います
ちなみにオカ板内には無いです
最後に戯言ですが書き手さんへ。尺を考慮してください
ライトノベルのレベルと言われる素人の駄文でも100の尺はあります
その100の尺で10の言い回しをするからかろうじて作品が成立するんです
ですがここの書き手は20程度の尺なのに表面だけラノベを真似て10の言い回しをします
20の内容で内訳10の言い回し、基本的な点で破綻しています
何言ってるか解らないでしょう?猿が人語を解せない如くです
残された手段は猿のように暴れ煽るだけです、願わくば小学生レベルから脱却せんことを
稲男氏乙
最近荒れてるけどスルーでゴー
書き手さん、作品お待ちしてます
「厨二」「ラノベ」のレッテルすらこの場合オーバースペックというか十分持ち上げてる状態だもんな
書き手のレベルを考えると
ここのレベルはいわば消2というか
大昔小学生の時にやらされた創作文、ちょっと気の利いた奴ならここの書き手より遥かに巧みな作品だった記憶がある
「ラノベ」って言葉を覚えたから使いたがっている子供が多いだけでしょ?w
別に文章が下手だろがなんだろうがどうでも良いんだよ。
(嘘か本当かは別として)霊感がある知人の話をシリーズで書き込むスレなんだから。
スレの性質上、内容が霊感ありの知人の話ならば箇条書きだとしたって問題はない。
逆にラノベ風味な装飾過剰な文章だとしても、それはそれで書き手の自由。
ここは創作板じゃないんだから、その巧拙は問題じゃない。
重要なのは霊感有りの知人が関わった心霊現象にまつわる話であるかどうかという一点だけだ。
ま、脚色過多なのはどうかと思うけど、虚実半々くらいまでなら妥当な範囲じゃないか?
そうだそうだ
ラノベだろうと厨二だろうと面白いものは面白い
逆に絶対商業ラインに乗らんであろう作品を読めるいい機会と捉えるべき
オレはそう考えている
自画自賛頑張ってください
我々はそれを心から見守る者です
・・・や―――の多用(かっこいいだろう!?ギャキィ!)
会話文がやたら多い(小学生の時作った創作文と同じだね!)
会話文の前に人物名を入れる(こうしないと誰だかわかんないし!キャラ付け?なにそれ?)
空白や鬼のような改行で文章の嵩増し(文が長い=上質は宇宙の真理だろ?)
終盤はスーパーヒーロー役が出てきて事件を京極堂ばりに雄弁に解説(やったー!カッコイイー!)
くどい心理描写
台詞口調
20の内容で内訳10の言い回し
レベルはいわば消2
これを全部守って書けばいいわけだな。よし、ちょっと頑張ってみるわ。
ウニさんは何処で書いてるの?
ここだと思ってた。
来てないのかな?
76 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/25(土) 08:00:45 ID:xwh0SsxX0
>>75 大体ここで書いてるよ。
今来てないだけ。
最新の「目覚め」は洒落怖に書いてたね
自己責任で読んで下さい。警告したので始めます。
"メリークリスマス"
いつもの如く師匠の古物屋で寝転がって漫画を読みながらうだうだしていると、
ちゃぶ台に乗せたパソコンで仕事をしている師匠から急に問いかけられる―――
師匠「クリスマスイブってうざいよな」
・・・寒いので答えるのが面倒だ―――いい加減エアコンを買い換えて欲しい・・・
師匠「カップルとか街に溢れててうざいよな」
ふぅ―――二度目か・・・しょうがないので答える、いや―――ほんとは答えたいのかもしれない
いや―――しかしほんとは答えたくないのかもしれない。答えは心の深遠に隠されている。
A「うざいすね」
師匠「つーかさ、お前って彼女いないのな」
A「自分もいないじゃないすか」
師匠「・・・俺は、深い悲しみにたゆたう孤独な一匹狼なのさ―――」
そのセリフ口調は、俺のぶち切れ導火線に火をつけたいためなのか
それとも師匠自身の心の奥底の悲しみのためなのか―――答えはライラックの海の中だ・・・
一時間後・・・
そんなわけで俺の鍛えられたスルースキルで無視し続けていると、
師匠「・・・クリスマスイブにだけ出る幽霊って知ってるか」
痺れを切らした師匠が、取ってつけたような幽霊話を始める・・・
いや、これは・・・!?師匠の不安定な収入による不安定な心理状態を
反映しているのかもしれない―――その答えはこの大宇宙の彼方にある・・・
A「なんすかそれ―――」
師匠「深夜に近くのビデオ屋とかに行ってみろよ・・・たくさん見かけるぜ」
いや・・・むしろ自分もその一人なんじゃないか―――という突っ込みは無しにした・・・
―――翌日
クリスマスなので久しぶりにみんなで食卓を囲んでいると、おかんが昔の武勇伝を語りだした。
同業者である俺らもその話に見習うべき所はあるので傾聴する。
おかん「―――というわけで心霊殺人事件は解決したのさ」
師匠「凄いですね、さすが俺らの―――スーパーヒーロー!よっ日本一!」
A「なんすかそれ・・・」
相変わらず師匠はおかんへのゴマすりが上手い。
俺のおかんが滅多に居ないスーパー霊能力者だとしてもだ―――いや、まてよ―――
むしろ、俺も見習うべきじゃないのか―――それが息子としての義務―――
そんなわけはないか。
了。
・20の内容で内訳10の言い回し
これにはいつか挑戦したいと思います。
近日中に真面目な話を投下します。ではまた。スマンカッタ
>>78 まだ甘い
お腹が空いたからご飯を食べに行った
を原稿用紙1枚を埋めるくらい回りくどくしてくれ
何かよく分からんがこういうの挟めばいいのか?
ああ、腹が減ったなと思った瞬間、暗い水の底からゆっくりと意識が浮上した。
夕方の薄暗い部屋は夢の中の淀んだ水と大差なく、俺は目をしょぼつかせながらベッドの上を左手で探る。
エアコンのスイッチを入れ、生暖かい風を浴びながらついでにもう一個のリモコンを握り、テレビの電源ボタンを押した。テレビのコマーシャルでは、ちょっと顔のパーツが寄り気味の女優がサンタの格好をしてチキンにかぶりついている。
そう言えばクリスマスだというのに俺は仕事で、昨日妹が買って来たケーキの一切れを食べたきり何も食べていなかった事を思い出した。
のろのろと起き上がりつつ纏まらない頭の中の事象をを右から左へ整理する。ただ動かしているだけで整理しているとは言えないかもしれないが、昨日のケーキには何故かトナカイではなく犬の砂糖菓子が乗っていたなと思い出す。
チキンを齧っていた女優はちょっとあの犬に似ている。
重病で恋人に連れられて海外に行こうとして空港で倒れるドラマに出てたっけ、相手役の男もあの犬みたいな顔してたな、なんだっけ、ハスキー犬か?雪車を引く犬だな。般若の子犬のカップルだ、何だか面白い。
男の方はあれだ、ヤンキーがぞろぞろ出て来る映画でフランクフルト食ってたな、やたら拾い食いする役だった。
チキンにフランクフルト、あとハンバーグがあればミックスグリルだな、むしろハンバーグが食いたい。
やっと右から左に情報の移動が済んだので、俺は起き上がってガストにミックスグリルを食べに行く事にした。
俺ならこう書こう
喧騒の職場を後にして、疲れた体を引きずるように自宅へと急いだ
駅から降りると朝には無い違和感を感じていた
乗客・駅員・風景・何を見てもいつもと変わらない
アナウンスのメロディーでふと我に返る
きっと疲れているだけだろう。ストレスも溜まっている
気を取り直し歩き始める、やはり違う!
駅から出て歩き始めると、体内から次第に感覚が研ぎ澄まされてゆく
内在していた能力が僅かな変化を察知していた
やはりここだ
分かってはいた、しかし知らぬほうが幸せということもある
何より自ら沸き起こる感覚に恐怖すら覚えていた
帰路は駅から歩いてものの五分程だ
しかし果てしなく長く感じる
もはや内在している能力が自制の効かない波に押し流される
もう今月は無駄遣いしないと決めたのに
看板が目に焼きついて離れない
「COCOS」
お腹が空いたからご飯を食べに行った。 完
>>78 乙。だが色々と酷いな。
ライラックの海とはなんぞ?
ディラックの海と掛けてんの?
>>82 面白いなwそこに何かオカルトな話で肉付けするんだ
ウニです。
こんばんわ。
これから書く話は、とある事情でタイトルは最後に出てきます。
しかし、まだ最後まで完成しておらず、続きは年明けになります。なんとか1月中には終わらせたいですが、どうなることか・・・
ずるずると先延ばしにしていた話なので、とりあえず見切り発車すればいやがおうにも書かざるを得なくなるのでは、という甘い考えです。
では。
師匠から聞いた話だ。
匂いの記憶というものは不思議なものだ。
すっかり忘れていた過去が、ふとした時に嗅いだ懐かしい匂いにいざなわれて、鮮やかに蘇ることがある。
例えば幼いころ、僕の家の近所には大きな工場があり、そのそばを通る時に嗅いだなんとも言えない化学物質の匂いがそうだ。家を離れ、大学のある街に移り住んでからも、どこかの工場で同じものを精製しているのか、時おり良く似た匂いを嗅ぐことがあった。
そんな時にはただ思い出すよりも、ずっと身体の奥深くに染み込むような郷愁に襲われる。次の角を曲がれば、子どものころに歩いたあの道に通じているのではないか。そんな気がするのだ。
そんな僕にとって一番思い入れのある匂いの記憶は、石鹸の匂いだ。
どこにでも売っているごく普通の石鹸。その清潔な匂いを嗅ぐたびに、今はもういないあの人のことを思い出す。
身体を動かすのが好きで、山に登ったり街中を自転車で走ったり、いつも自分のことや他人のことで駆けずり回っていたその人は、きっと健康的な汗の匂いを纏っていたに違いない。けれど、僕の記憶の中ではどういうわけかいつも石鹸の匂いと強く結びついている。
その人がこの世を去った後、その空き部屋となったアパートの一室を僕が借りることになった。
殺風景な部屋に自分の荷物をすべて運び込んで梱包を解き、一つ一つあるべき場所に配置していった。
その作業もひと段落し、埃で汚れた手を洗おうと流し台の蛇口を捻った。コンコンコンという音が水道管の中から響き、数秒から十秒程度経ってからようやく水が迸る。
古い水道管のせいなのか、その人がいたころからそうだった。
その人はよく僕に手料理を作ってくれた。そう言うと妙に色気があるように聞こえるが、実際は『同じ釜の飯』という方が近い。兄弟か、あるいは親しい仲間のような関係。それが望ましいかどうかは別として。
その人は台所に立つとまず真っ先に手を洗った。石鹸で入念に。だから食事どきのその人は、いつもほのかな石鹸の匂いを纏っていた。
今でも爽やかなその匂いを嗅ぐと、あのころのことが脳裏に蘇る。痛みや焦り、歓喜や悲嘆。絶望と祈り。僕の青春のすべてが。
蛇口を捻り、水が出るまでの僅かな時間。その人は乾いた石鹸を両手で挟み、そっと擦り合わせていた。その小さな音。それを僕は背中で聞くともなしに聞いている。ささやかなひと時。戻れない過去はなぜこんなに優しいのだろう。
その人がいない部屋で、僕は一人蛇口から落ちていく水を見つめている。手には無意識に握った石鹸。指の間から滔々と水は流れ落ちる。ほのかに立ち上る涼しげな匂い。
僕は蘇る記憶の流れに、しばし身を任せる。
◆
寒い日だった。昼過ぎから僕はある使命を帯びてオカルト道の師匠が住むアパートに乗り込んだ。
十二月も半ばを過ぎ、街中を、いや目に映る全てを一色に、いや、二色に染めているイベントが目前に迫っていた。赤と白だ。なにもかもが。それに伴い、僕にも焦りと若干の期待が入り混じった感情が押し寄せていた。
ドアをノックすると赤でも白でもなく、青い半纏を来た師匠が玄関口に現れて、じっと僕のことを見つめる。
いや、見つめているのは僕の手元だ。つまりスーパーの袋である。
「コロッケが大量に安売りしてたので、一緒にどうですか」と言うと、入れとばかりに顎を軽く振る。
部屋に上がらせてもらうと、炬燵布団に人型の空洞が出来ている。その向かいに腰を下ろして足を入れ、袋からコロッケのパックを取り出す。
師匠は台所から小ぶりの鍋を持って来て、「甘酒だ」と炬燵のテーブルの上に置いた。鍋の中には白くてどろどろしたものがほのかに湯気を立てている。生姜の香りがした。お椀にとりわけてくれたそれを、コロッケを齧る合間に啜る。
ここ数日でめっきり冬らしくなったものだ。朝方、路上に止まっていた車のフロントガラスに霜が降りていたことを思い出す。
「こっちが普通ので、こっちがカボチャ、こっちがクリームコロッケです」
カボチャコロッケに手を伸ばす師匠を横目に、床に散らばっている雑誌を手に取り、見るともなしにパラパラとページを捲る。
クリスマス、どうするんですか?
それをなかなか口に出せないまま、特に会話らしい会話もなく穏やかな時間が過ぎて行く。
コロッケを三つ平らげた師匠は甘酒を片付け、ふんふんと鼻歌を奏でながらがテーブルに向かって何かを書き始めた。気になったので首を伸ばして覗き込むと、年賀状のようだ。
万年筆で書かれた新年の挨拶の横にかわいらしいヘビの絵が見えた。来年は巳年だっただろうかと一瞬考えたが、そんなはずはなかった。
「そのヘビはなんですか」
「うん? この子はカナヘビちゃんだ」
顔を上げず、師匠はペンを動かしながら答える。
どうやら干支を表す動物ではなく、自分の署名代わりのキャラクターらしい。加奈子という名前と掛けているのか。
そう言えばバイト先の興信所でも、彼女が作成した報告書の端にこんなヘビの絵を見たことがあった気がする。
にっこり笑ったヘビが、二又に分かれた舌をチロチロさせながら三重にトグロを巻いている絵だ。
「カナヘビちゃんですか」
「そう」
一枚書き終えて、師匠は次の宛名書きに移る。
「でもカナヘビって、トカゲの仲間じゃなかったですか」ふと沸いた疑問を口にすると、「え?」と師匠が始めて顔を上げた。
「ヘビだろう」
「いや、ヘビって付いてますけど、確かトカゲだったような…… 足もあったはずですよ」
うろ覚えだが、なんとなく自信があったので言い張ってみる。師匠は納得いなかい表情で自分の書いた絵を見つめている。
なんだか「キクラゲ」はクラゲなのか海草なのかで言い争いをしたことを思い出してしまった。
その時は勝者のいない戦いだったが、今度はどうだろうか。
「カナヘビがトカゲぇ?」と鼻で笑いながら呟く師匠に、僕は「確かめてみましょうか」と言って立ち上がる。
玄関に向かい、靴をつっかけて外に出ると、冷たい風が顔に吹き付けてきた。身体を縮めて小走りにアパートの右隣の部屋の前まで行く。
ドアをノックすると、「はい」という声とともに部屋の主が顔を覗かせる。
卵のようにつるんとした顔に、細い目と低い鼻、そして薄い唇が乗っかっている。小山だか中山だか大山だか忘れたが、確かそんな感じの名前の人だった。
「どうしました」
「百科事典を貸してくれませんか」
この師匠のアパートの隣人は普段なにをしている人なのかさっぱり分からないが、しばしば師匠の部屋に食べ物をたかりに来たりしていた。
師匠は基本的に追い返しにかかるのだが、当人はいたって平然と師匠の容姿を誉めそやし、口先三寸で丸め込んで最終的にただでさえ乏しい食料のその何分の一かをせしめるという奇妙な人物であった。
僕は以前その彼の部屋に上げてもらった時に、百科事典が詰め込まれた棚があったことを覚えていた。
「かまいませんが、アカサタナで言うと、どこをご所望ですか」
「カ、の所をお願いします」
そう言って売れ残りのコロッケを差し出す。
「しばしお待ちを」
そうして首尾よく百科事典を借り受け、師匠の部屋に戻ると、さっそくカナヘビのことが出ているページを開いて見せた。
小さな写真が付いている。その姿からして一目瞭然にトカゲである。説明文を読むと「有鱗目トカゲ亜目トカゲ下目カナヘビ科」とある。よくは分からないが、ようするにトカゲのようだ。
写真を見る限り、普通のトカゲと比べると鱗が妙にカサカサとして油気がない印象だった。だがもちろん手足はあるし、ヘビとは明らかに違う。
「トカゲじゃないですか」
「……」
師匠は何ごとか反論しようとしたようだが、百科事典の背表紙を見て、それが有名な出版社のものであることを確認するや、諦めたように嘆息した。
「はいはい。私が間違えておりました。あほでした。これで良いのでございましょう」
そう言って自分の描いたヘビの絵に申し訳程度の小さな足を四本書き添えた。トグロを巻いたままなのでバランスが非常に悪い。というか、手などは一見二本並んでいるのだが、よく見るとトグロの別の段から出ている。冒涜的な生物だ。
その絵に対する突っ込みを入れる前に、ふと思った。
ウニさん!メリィクリスマス(・ω・)!
百科事典の記事なのに出版社次第では何か言い訳するつもりだったのかこの人は。
拗ねた様にうつむいて、年賀状の続きを書き始めたのを見て僕は腰を上げ、百科事典を返しに行った。
ドアを叩くと、小村だか中村だか大村だかという名前の隣人がにゅっと顔を出す。
「コロッケの何をお調べになったのです」
「いえ、確かにカ行ではありますが、コロッケを調べたんじゃありません」
「そうですか。カボチャコロッケもクリームコロッケもカ行ですから私はてっきり。そうですか。そう言えば昨日お隣を訪ねて来られた男性のお名前もカ行から始まったような」
「もっといりますか、コロッケ」
「あ、すみません。こんなに」
「で、その男とは」
「最近またよく見るようになった方ですよ。あの背の高い」
やつか。
暗鬱な気分になった。状況をもう少し詳しく聞いたが、その気分に拍車をかけただけだった。
「あげます」
「え。全部。すみませんねどうも。これで年を越せそうです」
卵のような頭を丁寧に下げるのを呆然と見下ろしてから師匠の部屋に戻る。
その本人は万年筆の先をペロリと舐めながら真面目くさった顔でテーブルに向かっていた。
僕は身体にこびり付いた冷気を振り払うように玄関口で服の裾を直すと、うっそりとコタツに入った。
「クリスマス、どうするんですか」
なんだかどうでも良くなってきて、本題を口にした。
「は?」
師匠は頭がすっかり正月へ飛んでいたのか、その単語の意味が一瞬理解できないような表情をしたが、すぐに笑い始めた。
「おまえ、クリスマスなんか信じているのか」
小馬鹿にしたような声。
いや、まて。なにかおかしい。
「サンタクロースならともかく、クリスマスを信じるっていうその概念がおかしくないですか」
まさか、サンタどころかクリスマスというイベント自体を迷信だと親に吹き込まれてきた可哀想な子だったのか、師匠は。
「ただの言葉の綾だ」
そう言ってまだ笑っている。なんだかクリスマスを前に焦っているこちらの腹の内を読まれたような気がして、恥ずかしくなった。
「そう言えば、クリスマスにまつわる怪談話があるよ」
「どんな話ですか」
「実話なんだけど」
と言って師匠はコタツの中でゴソゴソ動いていたかと思うと、脱いだばかりの靴下を床に置いた。
「おととしだったか、その前だったか、クリスマスイブに一人でいたんだよ。この部屋に。やけに寒い日だったな。サンタでも来ねえかなあと思って、枕元に靴下を置いといたんだ。こんな風に。
寝る前にちゃんと戸締りして、よし、これで朝起きて靴下になにか入ってたら、サンタ確定だと。もちろん冗談のつもりだ。まあイベントごとだし、気分の問題だから。で、寝たわけ」
え……そこから怪談になるって、どういうことだ。まさか。
ドキドキしながら聞いていると、師匠は床に置いた靴下を手に取る。
「朝起きたら、入ってるんだよ」
「うそでしょう」
急に鳥肌が立った。思わず声が大きくなる。
「いや、本当だ。入ってたんだよ、私の足が」
師匠は真剣な表情のまま口元を押さえる仕草をする。
力が抜けた。
「寒かったせいかな。普段は冬でも靴下履かずに寝るから、寝ぼけて履いちゃったらしい」
からかわれたと知って、腹が立ってきた。もういいです、と言ってコタツに入ったまま後ろに倒れこむ。
「いや、私からしたら結構怖かったんだって」と言い訳をしていたが、やがて静かになった。
再び万年筆が紙の上を走る音。
しばしの間考えごとをした後、天井を見ながらぼんやりと言った。
「一昨年はそれとして、今年のイブはどうなんです」
ペン先の音が止まった。
二回訊いたのだ。いくらこの人でもどういう意味で訊いているのか分かっただろう。
顔は冷たく。足は温かい。
わずかな沈黙の後で、「お泊り」という単語が出てきた。
「あ、違った。お泊り」
二回言った。
その二回目は一音節ごとに区切り、しかもくねくねした動きがついていた。
「そうですか」
もういいや。帰ろう。
そう思った時、師匠が意外なことを言った。
「おまえも来るか」
「ハァ?」
思わず跳ね起きた。どうしてそうなるのだ。
僕の動きに驚いたのか、師匠の身体がビクリと反応する。
「いや、そんなに良い所じゃないぞ。鄙びた温泉宿だ」
「行きます」と取り合えず即答しておいてから疑問を口にする。「なんでクリスマスイブに温泉なんですか」
それには深い事情があってだな。と師匠がもったいぶりながら話したところを要約すると、要するにバイトだった。
小川調査事務所という名前の興信所で師匠は調査員のバイトをしているのだが、中でもオカルト絡みの妙な依頼を専門に請け負っていた。
たった一人の正職員にして兼所長の小川さんにしても、そうした怪しげな依頼を積極的に求めているわけではないのだが、今までに師匠が携わったケースの関係者からの口コミで、日増しにそんな仕事が増えつつあった。
そしてそんな口コミの大半を担っていると思われるお婆さんがいるらしいのだが、その人の紹介でこの年の瀬に転がり込んできた依頼だった。
「婆さんが贔屓にしてる馴染みの宿ということだけど、どうも出るらしいんだな」
「出る、とは、あれですか」
「うん。これが」
師匠は両手首を引き付けてから胸の前で折った。目を細めて、にゅっと舌も出す。
「そんなに大きな旅館じゃないみたいだけど、毎年正月をそこで過ごすお得意様が何組かいるらしくてな。その前に、つまり年内にどうにかしたいんだと」
「お祓いとかしても駄目だったんでしょうか」
「ああ。駄目だったらしい。そのあたりがちょっと訳ありみたいでな。詳しくはまだ聞いてないんだけど」
僕は指を折ってみた。年末までそれほど猶予がない。だからクリスマスに泊り込みで仕事が入っているのか。
でもどうして僕にあらかじめその話が来なかったのだろう。零細興信所である小川調査事務所のバイトの助手という立派な肩書きがあるというのに。
「さすがに十代の若者にクリスマスに仕事しろとは言えないからなあ」
「そんな……」
あなたと一緒にいなくて、なんのクリスマスか。とはさすがに言えなかった。
「じゃあ助手を一人連れて行くって言っとくから」
師匠はそれだけを告げるとまた年賀状を書く作業に戻った。僕はそれを見て「そろそろ帰ります」と立ち上がる。
クリスマスイブに師匠と二人、田舎の温泉宿でお化け退治か。
真冬だというのに、身体の芯に火が入ったような感じがした。僕は半ば無意識に小さく拳を握る。それを見た師匠が、「やる気だな。よろしく頼むよ」と気の抜けたような声で言った。
終わりです。
投下は年内最後になります。よいお年を。
うにさん、よいお年を(^.^)
ううっ、コロッケが食べたい!!さくさくホッカホッカ揚げたてがいいな
続き待ってます!
ウニきたあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
乙です!
ウニさんも良いお年を。
来年も楽しみにしています。
続きよみてぇえええ!!!11
ウニたん優し〜い!
クリプレがあるかも…と思ってたんだけど本当にきたー。ありがとう♪
わーお!
ウニさん乙です!
リアルタイムで読み損ねたのが悔しい…
ともあれよいお年を!
107 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 15:38:06 ID:PhXOGCeV0
メリーが来た次の日、俺は学校を休んだ。
サボったわけじゃない。体力的に無理だったからだ。
昨日の夜はメリーが家に来て、近くのコンビニで夕飯買ってあげたりしたら十二時を回っていたり、
そのあと寝ようとしてメリー用に布団を出してあげたら俺に抱きついて「一緒の布団がいい…」って言ってきて、
そのあと一緒に寝るのはいいとして執拗に俺に抱きついてきて結局ものすごい勢いで俺の心臓が脈を打って、
結局一睡もできなかった。しかもかなり寿命が縮まった気がする。
108 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 15:42:34 ID:PhXOGCeV0
「陸久、大丈夫?」
昨日すやすや眠っていたメリーが俺の顔を見て言った。
「ごめん…今日は休む…」
「うん…昨日はごめんね?」
「大丈夫…気にしてないから」
109 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:07:55 ID:PhXOGCeV0
そういうなり俺はベッドに突っ伏した。
ああ、布団が気持ちいい…。
五分も経たずに俺は眠った。
110 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:29:34 ID:PhXOGCeV0
「ふぁぁぁあ…ゲッ!?」
起きたらもう五時を回っていた。
(早く夕飯の支度とかしなきゃ…)
ガバっと起き上がってベッドに両手を置く。
……やわらかい感触があった。
111 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:32:49 ID:PhXOGCeV0
(…まさか…)
恐る恐る手を置いたところを見る。
そこにはやはりメリーが寝ていた。ネグリジェで。
しかも俺の手はメリーの胸の上に、ちょうどわしづかみしているような形で置いてあった。
「ん〜…あ、陸久起きたんだ。おはよ〜」
などとのんきに言うメリー。俺の額からは汗がダラダラ流れてくる。
112 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:35:54 ID:PhXOGCeV0
「うわあ!?」
バッとメリーの胸から手を取る。
俺の顔がまた熱い。
「ん?どうしたの?陸久、顔赤いよ?」
「どうしたって…胸、触られたんだよ?」
「うん。それがどうしたの〜?」
「その…恥ずかしいとか、ないの?」
「ないよ〜?」
113 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:45:33 ID:PhXOGCeV0
どうやら気にしてないらしい。元人形だったからか?
「いや、気にしてないならいいんだ。それよりお腹すいてない?」
「うん。朝から食べてないからすごいお腹すいた」
やっぱり。
114 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:47:02 ID:PhXOGCeV0
「なんか食べたいもの、ある?」
メリーは「んー」と言いながら少し考えた後、
「陸久の手料理が食べたい」
と言った。
「……は?」
115 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 16:50:13 ID:PhXOGCeV0
「だから陸久が作ったものなら何でもいいよ?」
(俺何も作れないんだけど…)
などとは言わない。言ってはいけない。言ったら男が廃る。
「簡単なものでいいの?」
「うん、いいよ」
116 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 17:14:44 ID:PhXOGCeV0
早速俺はカセットコンロを取り出して料理を始めた。
材料はさっきコンビニで買ってきたベーコンと卵とバター(総額およそ千円)。
「メリー、たくさん食べたい?」
「ん〜、少なめでいいよ」
(じゃメリーは卵三つで俺四つかな…)
117 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 17:18:45 ID:PhXOGCeV0
取り出したボウルに卵を三つ割って溶く。
卵を溶き終わった後はベーコンを四列ほど切ってフライパンに放り込む。
ジュゥゥといい音を立てながらベーコンが焼けていく。
その中にバターを放り込んで一気に揚げる。
118 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 17:21:13 ID:PhXOGCeV0
ベーコンがカリカリに焼けたところでさっき解いた卵を一気にフライパンに流し込む。
卵の焼けるいい香りが部屋を満たす。
俺のそばからメリーがひょこっと顔を出してフライパンを覗く。
またそれかよ!!
ウニ乙
クリスマスプレゼントとは味なマネをするじゃないか。
お年玉も待ってるぜ!
121 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/26(日) 19:09:50 ID:YvCcqUuq0
ウニ乙ううううううううううう!!
師匠かわいいw
続き楽しみです
水嶋ヒロの小説を映画化する前に、こっちを映画化してほしいものだ。
で、師匠役は誰だ?
>>122 んじゃ頑張って製作費を稼ぐんだ。
金を出せば話に乗ってくれるところもあるんじゃね?
師匠役はキムタク。
主題歌はエアロスミス。
キムタクとかいかにも腐女子っぽいなwww
氏ねwwwwwwキメェwwwwwwww
Gacktでお願いします
常にシャツからチラリと胸板が出てる漢字で
ズボンは腰パンな風味でちょっと股間の付け根が見えてるぞ〜みたいな
話はとにかく師匠が痛めつけられるシーンを入れてください
俺の脳内では師匠シリーズのアニメ化2期目が始まってDVD1巻が出たところだがな
メリー兄貴オッスオッス!!
>>85 ガチで間違えました。しかしこのスレは怖いな。
最初は洒落で書いてたのに気がつけば本気にさせられてた。
一年前はただウニさんの続きが読みたかっただけなのに…。気をつけよ
なんかウニだけ持ち上げられてキモチワルイ・・・
他にも書き手さんが面白い作品で頑張ってるだろうに・・・
ウニの時だけ変な煽りの子が消えて賞賛一辺倒になる
いつものラノベ連呼してる奴はどこ行ったの?
自演でもしてんのか
>>128 ただ単に読者数の違いのせいと思われ。
師匠スレが成立するくらいにはウニ単独の読者がいるわけだし。
それに今日はまだ見かけてないけど、アンチウニの書き込みも少なくないよ。
>>128 師匠シリーズ全部読んだかい?
そして、今のもそうだけど作品が明らかに雲泥の差でしょ。
>>124 Gacktも変わらないと思うがw
個人的なイメージはデスノートのL
[巡り会い]
1/13
なぜここに三島が?という疑問は浮かんだが、私は落ち着いて彼に言う。
私「三島。今は――」
三島「会長が、神尾様とお会いしたいそうです」
私「…何?」
三島が私の言葉を遮り、予想外のことを言う。
会長…?アレが何故?神尾に会うだと?
三島「隣のお部屋でお待ちです」
私「…」
既にここに来ている?
しかも、神尾に会うつもりで?
それはつまり…神尾がここに来ることを知っていた、という事か。
…フン。
私は箱から手を離し、神尾に言う。
私「申し訳ありません。先に…会長に会って頂けますか?」
私としては、こう言うしかない。
仮にも、会長様だ。
ここで拒否して、神尾美加に不審がられることは思わしくない。
2/13
三島「…では、こちらにお願いします」
神尾「あ、はい…」
そう言って、神尾は三島に連れられて部屋を出て行き…すぐ隣の部屋に入っていった。
…中の様子を覗き見るわけにはいかないが、私は部下に命じて、部屋の外で見張らせる。
念のためだ。逃げ出さないように、念のため。
そしてそれから、考える。
会長が…今まで沈黙を続けていたアレが、神尾に何を言うのかを。
会長はもちろん壷の秘密を知っており、そして…訳あって壷の破壊を望んでいる。
恐らく、会長の口からは壷の秘密が語られるだろう。
そして、その破壊を依頼するだろう。
それだけ考えれば、これは非常に危険な事態だが…
神尾が言う事を聞いて、壷を破壊することは無い。
会長と神尾に面識は無い。これは絶対だ。
突然現れた、初対面の相手。
その相手の言う事を全て信じて、ここまで来ておきながら、長年の自分の念願を果たせる物を破壊する…?
有り得ない話だ。
例え神尾がそれを信じたとしても、それくらい、私が払拭してやる――。
3/13
――
不安はあった。
「霊感を身に付けるために、特別な壷を使います」
ここに来て副会長さんの口からそう聞いたとき、私は雨月君から聞いた話を思い出していた。
舞さんからの伝言で、「壷に気を付けて」という話を。
でも…私には止められなかった。
私にとって霊感を求める気持ちは、何よりも大きなものになっていたから。
そんな私に、往来会の会長さんが会いたい、と言っているそうで…
私は、その隣室に案内されたわけだった。
三島「神尾様をお連れしました」
三島と呼ばれていた男の人が、先に部屋に入り、奥に向かって声を掛ける。
彼に続けて部屋に入った私は、そこで往来会の会長さんと対面する。
――そこに居たのは、1人の初老の女性だった。
4/13
この部屋も先ほどの部屋と同じく和室で、部屋の中央に大きなテーブルが置いてあり、その向こう側に会長さんが座って、私を待っていた。
テーブルのこちら側には、座布団が1つ。
私は三島さんに勧められ、そこに座る。
三島さんは…というと、部屋の入口まで下がり、そこに静かに座った。
なんて言うか、この人――三島さんて、感じの良い人だな。なんてことを、ちょっと思う。
まぁ、それはさておき…。
座布団に座り、私は会長さんをジッと見つめる。
着物を着ていて、物静かな感じ。
年は…60くらいかな?お婆さん、って呼ぶには微妙な年頃ね。
穏やかな顔でこちらを見ている。
んー…なんだろう。
少し、不思議な感じ。
初めて会うはずだけど…どこかで会ったような?
他人のそら似かな…?
5/13
私「あの…はじめまして、神尾美加です」
会長さんは何故か何も言ってこないので、私から挨拶をする。
すると、会長さんが口を開く。
会長「はじめまして、神尾さん…。源川恵子と申します」
…え?
優しい声。
でも私は、その名前に動揺してしまう。
源川?それって――
偶然?関係ない?
源川「お会いするのは、初めて…。でも、すぐに分かりましたよ」
私「あの――」
源川「私があの子にあげた、翡翠…それのお陰ね」
やっぱり…!
源川は、優理ちゃんのお母さんの旧姓だ。
だとしたら、この人は…
源川「優理の伯母になります。あの子の事、本当にありがとう…」
6/13
私「優理ちゃんの…」
びっくりだ。
こんなところで…世の中、狭すぎよ。
源川「えぇ。…ふふ、驚きました?」
そう言って、微笑む源川さん。
上品な仕草。綺麗な人。
優理ちゃんも大きくなれば、この人の様になったのかもしれない。
大きくなれば。大きくなれていれば…。
源川「貴女には、一目会いたかったの。会えて嬉しいわ」
私「あ、いえ…そんな」
女の人が相手でも、会えて嬉しいなんて言われると、少し照れてしまう。
源川「あの方の仰ったとおり…」
私「…え?」
源川「ふふ…」
穏やかに微笑む、源川さん。
あ、良いなぁ…この感じ。
優しくて、暖かい感じ…。
7/13
源川「あの子は…ラットは、お元気かしら?」
私「え?…あ、はい。元気一杯です。もう、可愛くて…たまに、添い寝してもらっちゃったり」
源川「あら、良かった…。あれは、妹の容子もずっと大事にしていたものだから…」
私「へぇ…」
源川「私も羨ましくて、取り合いになった事もあったわねぇ…」
懐かしそうに話す源川さん。
うーん…ラット君は、モテモテだったのね。
それを、今は独占しちゃっている私。
何だかちょっと…いい気分?
源川「可愛がってあげてね。容子も優理も、きっと喜ぶから…」
私「それはもう…」
もちろんだ。
蔑ろになんてしたら優理ちゃんは悲しむだろうし、可愛がってあげたら、きっと心から喜ぶだろう。
よかったね、って言って。
…そう。きっと、そう言って喜ぶ…。
赤緑ちゃんおつ
8/13
源川「…神尾さん」
私「はい…?」
急に源川さんが真剣な顔になる。
源川「これから貴女は、あの壷を見ることになるでしょうけど…」
私「…はい」
霊感を得るための話だ。
そう、私はこれからそうするつもり…。
源川「そこでね…、もし思い止まったら、あの壷を、割って欲しいの」
私「…え?」
…突然、何?
私「割るって…割っちゃうのですか?」
源川「そう」
私「何でそんな…?」
私は当然疑問に思い、聞いてみる。
…が。
源川「理由は、言えないの」
答えは返ってこなかった。
9/13
私「…」
何だか無茶なことを言われて、私は困ってしまう。
そもそも、思い止まるようなつもりは無いのだけど…何か事情があるなら、聞いておきたいのになぁ…。
源川「理由は言えないけど…1つ、教えておくわね」
私「あ、はい」
慎重に、言葉を選ぶように、源川さんが言う。
何だか知らないけど、複雑な事情があるのかな…?
源川「優理の兄…暁彦の事はご存知ね?」
私「はい」
よく知っている。
…だって、殺されそうになったもの。
源川「暁彦もね、小さい頃にあの壷を見たの。…容子と一緒に」
私「…え?」
源川「それだけよ。今、私から言えるのはそれだけ…」
そう言って、源川さんは口を閉ざしてしまう。
私の中には、更にハテナが浮かんでくる。
それって…どういうこと――?
10/13
――
ガンガンと扉を叩き、私は声を上げ続ける。
もちろん何の返答も無ければ、扉が開く様子も無いが、私は続ける。
桐谷「…汐崎さん、落ち着きましょうよ」
部屋の真ん中で、座ったままの桐谷が私に言う。
私「それは…すまない。無理だ」
私はそう返し、再び扉を叩き続ける。
…そう、無理だ。
桐谷から話を聞いて、真奈美と本部長にも、危害が及ぶ可能性を知った。
私の命が――というだけなら、後は本部長が真奈美の面倒を見てくれるかも…なんて考えが少しだけあったが、どうやらそうもいかないようだった。
それが分かった以上、落ち着いて座ってなんていられない。
諦める訳にはいかない。
11/13
桐谷「あれですよ。ひょっとしたら、静かにしている方が、外の人間にとっては不気味かも知れませんよ?」
私「…」
桐谷にそう言われて、私は扉を叩く手をピタリと止める。
別に、その意見に賛同した訳ではない。
先ほどからの…ここに来てからの桐谷の態度に、一言、言いたくなったからだ。
私「…桐谷さん。どうして、そんなに落ち着いていられるのです?このままだと、2人共…」
桐谷「扉を叩いたところで、何も変わりませんよ」
私「それは私も分かっているが、何もせずに――」
桐谷「私達は所詮、掌の上だった、という訳ですよ」
私「…」
…諦めているのか。
桐谷は、既に諦めているのか。
私「…それでいいのか?」
私は扉から離れて桐谷の元まで行き、彼を問い詰める。
私「全ての行動が読まれていて、思い通りに動かされて…この有り様だ。それが悔しいのは分かる。でも、それで腐って、諦めて、何もせずにこのまま――」
桐谷「あー…いや、その…ちょっと違うのです」
私「思い――…ん?」
12/13
桐谷「諦めてなんていませんよ。壷のことを、諦めるわけがない」
私「…そうか」
何となく、肩透かしをされた気分になる。
桐谷「自分が言ったのは、何ていうか…もう、役目が終わったというか…。うーん…やっぱり、掌の上だった、って事なんですよねぇ…」
私「いや、だから副会長の思い通りになってしまったからと言って…」
桐谷「副会長じゃありませんよ」
私「…ん?」
桐谷「まぁ、まずは座ってください」
私「ん…あぁ」
そう言われて、私は桐谷の前に座る。
桐谷「全て副会長の思い通りだったのなら、それはやっぱり悔しくて、地団駄踏んでいるでしょうねぇ」
私「…違うのか」
桐谷「えぇ。…まぁ、実際、私は副会長にも負けてしまった訳なんですけどね」
頭をポリポリ掻きながら、桐谷が言う。
私「では、一体…」
桐谷「誰かは言えないのですが、副会長でも私でもなく、この状況を予想していた人が居るのですよ」
そろそろmixiかモバゲーに引っ込んでくれませんかね
13/13
私「…予想していた?」
桐谷「最悪のパターンとして、だとは思いますけど」
桐谷は真剣な表情だ。
ヤケを起こして、適当なことを言っているようには見えない。
私は、それが誰であるかを考え――ピンとくる。
私「会長か?」
会長…あの源川会長なら、有り得なくも無い。
私は2,3回しか会ったことは無いが、不思議な雰囲気を持った人だった。
桐谷「いえ。違います」
…違った。
桐谷「でも、彼女は会長にも動いて貰うつもりのようでしたね」
私「…彼女?」
桐谷「…あ」
女性か。まさか本部長?…違うな。真奈美の訳はないし、神尾美加も違うだろう。他には、えっと…
桐谷「汐崎さんの知らない方ですよ」
私「…」
…なんだ。考えるだけ無駄だった。
私「で、それは…その人は、これからどうなると?どうするつもりなんだ?」
桐谷「さぁ…。何を考えているのか、私にもよく分からない人でしたからねぇ…」
桐谷はその人を思い浮かべてか、遠くを見るような目で、そう言った。
赤緑、乙。
ウニが来ると一気に流れるな
メリーさんとか他書き手が来て
たまたま?
メリーさんは誰にでも被せる
赤緑さんはたまたまでしょう
メリー以外乙です
赤緑乙
遅くなったがウニも乙
よいお年を
ウニが来ればそれだけ観覧数も増えるからな
多くの目に止まる投稿時期
ウニに限らず投下があれば荒らす奴がいるだけの話
赤緑乙
ファミマで牛肉コロッケ¥60買って食べちったぜ
内容に触れられず、乙しか言われない…
>>88 ウニさん来てたんだ♪これから拝読拝読…
来年も楽しみにしています。
良いお年を!
156 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 21:13:59 ID:WnA25L120
「うわあ、すごくおいしそう!」
「うちの母さんがよく作ってくれたんだよ。中学の間習ったんだ」
焼けてきた卵を箸で端に寄せ、一気にひっくり返す。
またジュゥゥと卵の焼ける音が少しした後、俺は卵焼きを皿に置いた。
157 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 21:16:17 ID:WnA25L120
「よし、あとはご飯をっと」
先週買い溜めたパパッとライス(こしひかり100%)をレンジに突っ込みチンしてスペアの茶碗に突っ込んでメリーに渡した。
「さ、召し上がれ」
出来上がった卵焼きからホクホクと湯気が立ち上る。
158 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 21:17:24 ID:WnA25L120
メリーは少し驚いたような顔で俺を見る。
「料理できると思わなかった…」
「余計な御世話だ」
メリーがクスクス笑い出す。
俺もつられて微笑む。
なんだかんだで今晩も楽しくなりそうだ。
159 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 21:19:48 ID:WnA25L120
時間が七時を過ぎた。
俺とメリーは夕飯を食べ終えてこのあと何をするか考えていた。
とりあえず風呂に入ったので何もすることがない。
(しゃぁない。明日の予定でも考えるか…)
幸い明日は土曜日。藤沢あたりにでも買い物に行ける。
160 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 21:49:46 ID:WnA25L120
「メリー、明日さ…」
話を始めようとした時、俺の電話がいきなり鳴り始めた。
「あ、ちょっとごめん」
俺はメリーにそう言って電話に出た。
161 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 22:18:39 ID:WnA25L120
『よぅサボりクン』
清水だった。
「高校生活の五割以上が遅刻のやつに言われたかねーよ」
『別にさぼってねーからいーじゃん』
清水がヘラヘラ笑い出す。
162 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 22:22:17 ID:WnA25L120
「で、用件は?」
『あー、いや簡単な話。昨日女の子そっちに行った?』
メリーのことだろう。
「ああ、来たけど…」
『で?どうだった?』
「どうだったって何のことだよ」
163 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/28(火) 22:46:31 ID:WnA25L120
『いや、だからヤッたのかヤッてないのか聞いてんだよ』
「初めて会う人とヤるわけねぇーだろうがこのアホッ!!」
衝動的に電話を床に叩きつけそうになったがなんとか堪える。
「…で?本当の要件は何だ」
『さすが植村。よく俺の言おうとしたことを察してくれた』
実話なら洒落怖の方に書いた方がいいのかな
シリーズ物になるならこっち
あっちは一部の例外を除いて単発が基本
あくまで基本だから、荒らしたいとかルールなんか知るか書き手の自由だとか
その手の波風を立てる意図があるなら向こうに投下したらいい
メリー続きは?
普通に気になるwww
>>168 他板のスレに貼紙う pってレスがあるから本人のような気がするんだけどチキンなので質問できない
二人ともオカ板住人みたいなレスの応酬だけど確かめてくれる勇者いない?
>>170 ありがとう。忍の人ならスレじゃ聞けない質問あったから本人なら嬉しい
ありがとうございます
172 :
170:2010/12/29(水) 22:33:42 ID:4FtVbU4L0
自分でこのスレに書き込んで自分で話題作りとは随分セコい手を使うんだな
自己紹介板なんてマイナーな場所に偶然住民がいて
その上本人のレスの8分後にここに他人を装って書き込み
たった8分で断定して他人がここの書き込むとか実に都合のいい展開だな
しかももう一つのHNも文体の癖が一緒
少し自演を隠す努力くらいはしようよ、1日空けるとかさ、もう一つのHNは文体変えるとかさ
10 :多紀 ◆endure/O7M :2010/12/29(水) 19:02:34 ID:???O
バイトはクビになりそうだな。
↓8分後
167 :本当にあった怖い名無し:2010/12/29(水) 19:10:07 ID:oWcFgl+JO
ここの多紀ってコテの生い立ちが忍の人と似てるけど別人かな
>>173 元々のスレも知らずに自演とかwwwwww
自分がいつも自演しているからですね。わwかwりwまwす
多紀さんが忍の人だと指摘している人は携帯IDが二人なわけだけどwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちなみに夜の使いは他スレで延々と多紀さんに粘着してて多紀さんが自己紹介板にスレ立てして誘導したんだよm9(^Д^)プギャー
まぁ頑張って自演で話題作りしてくれ
自演もここまでくると酷いな
174の文章の品性の無さがそのまま関わってる物のレベルの低さを物語ってるな
中学生?
というかそのリンク先の板スゲーな
電波と池沼の集まり
そこにいるって時点で頭のおかしい人だと思う
そしてそのスレとここをリンクさせようとする神経も想像を絶する
179 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/30(木) 15:56:14 ID:CZPTglfx0
>>163続き
「だからなんだって聞いてんだよ」
『昨日の子、もしかしてお前匿ってる?』
少し考えてから答える。
「ああ…それが?」
『気をつけろよ…昨日、俺確かに彼女の背中に光るものが見えたんだ』
「で、お前はそれが包丁だと思ったのか?」
『うん』
「早とちりしすぎだバカ。他にも光るものがあるだろうが」
まあ、あれだ
忍の人が元気そうで安心したわ
181 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/30(木) 17:01:12 ID:CZPTglfx0
写真立てとか鉄とか。
『だから少し考えてから電話したんだけどな。思い違いならいいんだ』
「ああそうかい。じゃ切るぞ」
『あ、そうだ。今度そっち行くから紹介してお』
「却下」
そして電話を切った。
182 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/30(木) 17:01:50 ID:CZPTglfx0
「メリー、明日何かやりたいことある?」
俺達が寝る直前に聞いてみた。
「私?ん〜…」
少し長めに考えてからメリーが口を開いた。
「ちょっと外の世界が見てみたいな…お昼ぐらいのが」
ビンゴ。
183 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/30(木) 17:02:15 ID:CZPTglfx0
「んじゃ明日買い物にでも行こうか。土曜日だし」
「本当に!?」
子供のようにはしゃぎながら抱きついてくるメリー。
「ホントホント。俺はあまり嘘つかないよ」
メリーの頭をなでながら言う。
「お金は大丈夫なの?」
「大丈夫、四十万ぐらいはある」
高校の時からバイトで貯めた金だった。
184 :
本当にあった怖い名無し:2010/12/30(木) 17:03:50 ID:CZPTglfx0
とりあえず使う予定もなかったし、彼女のために使うなら本望だ。
「とりあえず今日はもう寝よう、な?たぶん明日走り回ることになるし…」
「うん!じゃお休み!」
メリーが俺をベッドの上に押し倒しながら寝転がった。
どかそうと一瞬思ったが、メリーの幸せそうな顔が目に入った。
(やれやれ…かわいいやつだな、もう…)
とりあえず俺はメリーに抱きつかないように仰向けになって寝た。
ウニくるかな
その板に住んでる時点でなんかガッカリだな忍の人
ミステリアスとかじゃなくただのキチガイじゃん
しかも状況的に167は自演だよね
色々都合が良すぎる
ナナシ、ケイさん(藤原君)もサイトなりブログやって馴れ合ってるわけだし、それが2ch内でもかまわないと思うけど
ミステリアスなんて読み手が勝手につけたイメージだし、忍の人は他の書き手よりも個人情報ダダ漏れなのに何をって感じ
ミステリアスなのは忍であって書き手の多紀じゃないよ
ファン暦3年目にして初の生ウニあるか 今日こそ
189 :
では、:2010/12/31(金) 20:16:35 ID:vp/IgyDP0
また来年
あけましておめでとう
ウニ後編楽しみだ
稲男や俺さんも続き期待です
あけおめことよろ
>>191 えっちなのはいけないと思います
俺さん期待
あけおめこ
おまんこ新年
しかしアレだなこのスレ
作家を擁護してる側の方が荒らしてる側より品性が下劣ってのが笑える状況だな
笑ってはいけないシリーズ物総合スレSP
デデーン
赤緑 アウトー
文体バレバレの自演で笑われてるのを気付かない荒らしがオカルト
うーん
その無駄な攻撃性はどうにかならんかね
一つ言わせて貰うとそれ既に荒らしに調教されてる
あれらはスレが自分らの攻撃だけでは瓦解しない事を知ってる
だから馬鹿な発言をして「わざと」相手に下種な勝利感を与えてやる
人間てのは以外に単純だから明確な勝利を目の前に突きつけられると驚くほど勝ち誇り、理性を失う
偽りの成功体験を与え、相手を自分たちと同じ次元まで落としてやるわけだ
これでもうスレは100%煽りと叩きのみとなり終焉を迎える
そしてそれは今このスレで完成しつつあるね
これの厄介な所は賞賛以外の意見は全て罵声の対象とし、住民を以ってスレを衰退せしめる事だ
等と意味不明のことを供述しており
このスレのまともな人は作品の感想と乙ぐらいしかレスしないから
相手にすんなよ
「このスレとお前らを許さないネンチャック」については定期的に告知した方がいいかもね。
作品の感想、ネガティブな内容のは別だけど、それ以外は皆このスレの存在を許さない荒らしと見ていいだろう
あと新規の投稿とか言ってるけどどうせまた荒らしの寝言だろ
違ったとしてもいらねーんだよ新参は
別にネガティブ感想もいいとおもうけどね〜
例えに挙げて恐縮、師匠シリーズの中にも駄作はあるだろうし、むしろ師匠シリーズだからなんでも面白いっつー方が不健全だと思うわぁ
と、ここまで書いて
>>201がネンチャックだと気付いた
なんだ新規の投稿はいらないってwバカスwww
>>202 気に入らない書き手に粘着して叩きまくって追い出してしまうようなことがあったから
批判を荒らしと認定するようになったんだから不健全に見えるけど仕方ない
204 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/06(木) 20:39:40 ID:h1NVBnRH0
>>196 貶める発言があれば必ずこういう奴がこういうレスしてるけど、同じ奴か?
どうしてもこのスレが気に食わない奴は一人しかいないって思い込みたいのかね
まーその方が幸せだろうがね
205 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/06(木) 20:40:59 ID:h1NVBnRH0
>と、ここまで書いて
>>201がネンチャックだと気付いた
ほらほら言われてますよ〜
>>201さんww
絶賛以外の書き込みが全部荒らしに見えてムキムキくる時点でスレの末期なんだよ
最終的に「絶賛以外のレスは禁止」とか言い出す
スレを潰すのは荒らしじゃなくいつだって当の住民という皮肉
勝手に自分で先細りして敵作って崩壊してく
論点のすり替えですね
>>206 絶賛以外禁止って誰が言ったんだ?
もちろん201は無しな
お前と同じ荒らしだから
それかお前本人かな?
つまり誰も言ってないことが見えてムキムキきてる
>>206の頭が末期なんだな
書き手側の意識の違いがありすぎるんだよ。
読んで貰いたいから書く人。
書いてやってる人。
文面にありありと出てるからね。面白くない物は素直に反応したほうがスレとして正常な流れだと思うよ。
書き手のレベルが上がるどころか下がっているのは間違いない。
メリーさんですら読んで貰いたいに決まってる。
金も貰えないのに「書いてやってる」なんて変な意識のやついねぇよ。
ただし、このスレに自分の話が合ってるかどうかは全員自覚した上で書いてると思う。
変なのは放置で。
213 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/07(金) 20:30:43 ID:UiFdu/g40
>>208 >絶賛以外禁止って誰が言ったんだ?
お前は
>>206のあの文面を読んで誰かが「絶賛以外禁止」って言ってると読み取ったのか?
>最終的に「絶賛以外のレスは禁止」とか言い出す
こんな調子だと最後には「絶賛以外レス禁止」とか言い出すんじゃね?って事だろ
こんな国語力でよくこのスレの長文読めるなあ
バカは書き込むなよ。ややこしくなるw
もういい加減言い争いはやめようぜ。
お互いどうせ冷静に話し合うなんて出来ないんだろうから。
いっそのこと、書き手以外は女言葉で書き込むこと、って言う規則でも作ったらどうだ?
どんなムカつく内容でもカマっぽく見えて思わず笑ってしまわずにはいられなくなるかも知れんw
シリーズ完全新作予告!
―――かつては親友だった
「信也ァ!!」
――――成り果てたる狂気の妄念鬼
「こいつを生かすも殺すも貴様たち次第だな」
――――廃墟となった巨大な屋敷に乗り込んだ一行
「気をつけろ!天井が崩れるぞ!」
―――青っぽい恋愛
「守るって約束したかんな」
―――暗闇の中に巣食う何か
「気のせいだ、何もいない」
――――因果は驚くほど近くに存在した
「親父ィ!!」
――――明かされる真実
「もしや、貴方が廃寺の元住職なのですか!!」
――――憎悪の果てに・・・・
「何故助ける!!離せ!!」
「やかましい!お前がどう思おうとお前は俺の親友だ!!」
―――――紡がれる物語は螺旋の如く絡み合う
「皮肉だな、忌まわしい”コレ”だけが唯一、おぞましい”アレ”を壊せるだなんて」
――――ポロリもあるでよ
そのうち公開予定!!
密かに期待
>>204が面白いこと言ってるな。
「どうしてもこのスレが気に食わない奴は一人しかいないって思い込みたいのかね」
馬鹿過ぎて笑えるし、そこが特徴的なんだな。
こいつID変わりまくりで自演しまくりなんで、「変な奴は一人」と思い込むのは意外といい考え方かもよ。
まあ仮に複数いたとして、コレのせいでスルーされるのは可哀想だけどしかたないね。
ウニ氏まだかなー待ってますよー
>>219 去年は話数少なかったしな
荒らしは放っておけ。構うから図に乗る
>>217 まだ言ってるww
だから、一生批判レスは一人の粘着による自演だと思ってろよw
まあ、俺は確かにお前らの相手が面白いから良くするけど、普通に俺以外にもこのスレを馬鹿にしてる奴のレスはあるよ。残念ながら
>まあ仮に複数いたとして、コレのせいでスルーされるのは可哀想だけどしかたないね。
仮に、とかwアンチが複数いるのが「仮」って?馬鹿じゃねーの?
一人の粘着しかいないって本気で思ってるんだなあ
というかさ、「コレノせいでスルーされる」ってどういうこと?お前を筆頭に絡みまくりだろw
やることなすこといちいち滑稽すぎて哀れすぎるわw
あんまりいじめんなよ
このスレは臭い物に蓋をしてくれてる大事な隔離場所なんだから
考えてもみろ、ここの書き手が洒落怖スレや他の文章系スレに移住して
そのスレを無茶苦茶にする光景を
寒気がする
>>221-222 さあ、この両者が自演だと思う人は自演だという根拠を聞かせてくださいwww
>>221と223は同一人物だろうな。頭わるそな文体も同じやし。
>>222はいっつも同じこと言ってる人だな。たぶんツンデレです。
何がそんなに面白くてwばっか付けてんだよw
頭わるそな文体も同じやし。
頭わるそな文体も同じやし。
頭わるそな文体も同じやし。
頭わるそな文体も同じやし。
頭わるそな文体も同じやし。
, /〃ハヾ / ∧∨〃、ヾ} l| :}ミ;l\
/〃// / 〃l lヽ∨,〈ヾ、メ〈 }} ;l リ ハ l`!ヽ.
//' /,' ,' 〃 l l川/,ヘ丶\;;ヽ/:'/〃∧ l ト、:l !
〃,'/ ; ,l ,'' ,l| レ'/A、.`、\;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |、
i' ,'' l| ,l ' l. !| l∠ニ_‐\ヽ;\,//,イ| l | l ト/ λ! 、
. l ; :|| ,'i:/ l| |:|: |``'^‐`ヾ∨`゙//|斗,l ! | ,タ /l.| l 三__|__
l ' l |」,' l' lハ |'Ν  ̄´ /` ,|l_=ミ|! ly' ,〈 :|| | 口 |
|l .l H|i: l | ゙、| l _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :l| ‐┬‐
|! :l |)!| ! | ヽ '´ ’/'_,. ノイ.〃/|! │田│
l|l |l 「゙|l |`{ .. _ |}/,ハ l  ̄ ̄
|!l |l、| !l :|. ‘ー-‐==ニ=:、__j:) l'|/|l リ 、 マ
ヽ ̄ニ‐、__.」乢!L!lヱL」__ ー、 `'''´ 从「 / 了 用
\ `ヽ\ /l | / ̄´ // '"`ー‐
. ,、 l ゙、 / ' |、 { /l/ ,
'} l ゙, / |:::\ } ,.イ/ レ |
l l l ,.イ l:::::::::\__ `'-‐::"// |′ ノ
l ! K ヽ,、 \「`''''''''"´:::::::;;:" //
. l l ト、\( _.... ヽ .:.::::::::;;″ /' _
\ | l| 八、ヽi´ | .:.:::::::::::::i' .:/'"´ ̄ ̄ ̄ ,.へ\
頭わるそなw
人に頭悪い、と指摘するはずがてめえの頭の悪さを露呈とか一番恥ずかしい
キモ。そういう自分が思いっきり釣られてるじゃないか。
このスレにいる粘着をどうやって打倒するか徹底討論!
奴らをケチョンケチョンのギッタンギッタンにするのが目的という噂!
殴り合いや激論のすえにどうにかこうにか辿り着きましょう!
以降500レス以内での作品投下は邪魔なのでご遠慮ください
[激流]
1/15
炎の中、私は今日何度目かの眠り――失神から、目を覚ました。
あ、いけない…
慌てて真奈美ちゃんの様子を窺う。
…良かった。どこにも火は移っていない。
私はホッとして、彼女を抱き寄せる。
辺りには煙が満ちてきて、伏せていないとどうしようもない。
もはや立ち上がることができない以上…ここから出る術は無くなってしまった。
もし…
私の体が燃え出したら、私は真奈美ちゃんから離れないといけない。
燃え移ったら、大変。
そうやって、燃えて…灰になっても、私はこの子を守れるかな?
死んでしまったら終わり?それとも、霊になって守り続けることはできる…?
2/15
炎に囲まれ、その熱さにジッと耐えながら、私は以前、祐一さんを家に招いたときの事を思い出していた。
「どこかで、少しお話できませんか?」
夜遅い時間、電話で突然そんな事を言われたときは、心臓が止まるかと思った。
すぐに頭を切り替えて、”本部長”として対応したつもりだったけれど、あんな時間に男の人を家に招くなんて、軽率だと思われたかも知れない。
彼が家に来るまで、急いで掃除をして、着替えて、お酒の準備をして…でもきっと飲まないだろうから、お茶の準備もして。
あんなにドキドキしたのは、生まれて初めてのことだった。
でもそうやって期待し過ぎたせいで、実際の用件を聞いたとき…私は彼に、酷い態度をとってしまった。
事件から手を引かせるためとは言え、彼が何よりも大切に想っている真奈美ちゃんのことで、あんな風に脅して…。
上手くないやり方。
冷静さを失っていたのかも知れないな…と、そんな事を思う。
3/15
真奈美ちゃんは相変わらず眠ったまま、目を覚ましそうにない。
少し心配だけど…今は、それが幸いな気もする。
炎に包まれて、怖い思いも、苦しい思いもしないで済むから。
でもひょっとしたら…彼女は今、怖い夢を見ているかもしれない。
夢の中で、炎に焼かれているかもしれない。
苦しんでいるかもしれない。
それが気掛かりだ。
こうして抱きしめてあげれば、怖い夢から解放される?
優しく包み込むことで、見る夢は変わるもの…?
分からないけど、私にはもう、それくらいしかできない。
後は…そうだ。
子守唄でも歌ってあげようかな――…
…と、そんな事を考えていたときだった。
私の目の前に、”それ”が現れた。
4/15
白い影。
そんなものは見たことがないけど、正にそれだった。
横になっている私の目の前に、白い影が立っている。
そして、それが徐々に人の形を成していき…やがて、女性と分かる形になる。
炎の中に浮かぶ、白いシルエットのような存在。
…幻覚かな?
それとも、これがあの…”お迎え”というもの?
それを見上げたまま、ただ漠然とそんな事を思っていると…頭の中に、声が聞こえてくる。
声の主は…目の前の影だ。
そして、その声を聞いて、何故か分かる。
これは、生きている人間の声だ。
でも、ここには居ない。居るのは…影?魂?
これは――生霊?
その声は、私に何かを伝えてくる。
しかし意識が混濁していて、聞こえてはいるけど、理解ができない。
でも、その中から1つの言葉を聞き取ったとき…私の頭の中で、何かが弾ける。
そして私は、すぐに行動に移った。
5/15
――
往来会本部前。
そこには消火活動を続ける数名の消防隊員と、大勢の野次馬が居た。
「火災が発生してから、建物の外に逃げ出してきた」という往来会の人の話では、中には誰も居ない、ということだった。
火は建物全体に広がっており、その様子から、出火元は1箇所ではなく、複数の箇所であることは明らかだった。
そしてそのことからも、消火を行っている隊員の多くは、これは放火によるものだと確信していた。
そんな中…。
燃え盛る炎に紛れ、微かな音が聞こえてくる。
隊員達は手を止め、その音に耳を澄ます。
野次馬達も声を潜め、その音を聞く。
それは、異常を告げる音。
助けを呼ぶ音。
――汐崎真奈美が父に言われて持っていた、防犯ブザーの音だった。
6/15
その音の意味を悟った消防隊員が、隊長に指示を仰ぐ。
隊長は逡巡する。
往来会の人は、「中に人は居ない」と言っていた。
ならばこれは、何かの拍子で、ひとりでに鳴り出した音では…?
人が居ないと言われているのに、炎の中まで確かめに行く必要があるか…?
しかしそのとき、周りを囲む野次馬の中から、声があがる。
「中に誰か居るんじゃないのか?」
それと共に辺りがざわめき始める。
誰も居なければ、それで良い。しかし、もし居たら…?
隊員の誰もがそう考え、覚悟を決める。
そして、隊長の指示の元、数名の隊員が建物内に突入していった。
聞こえてくる音の、発信源を求めて。
…後日のニュースでは、こう報道される。
社団法人往来会のK県本部が全焼。
放火の疑いあり。
…死者1名、と。
C
7/15
――
源川会長との短い話を終え、私は隣の部屋に戻ってきた。
すると、待っていた副会長が私をジッと見つめ、こんな質問をしてくる。
副会長「秘密の話でもしていましたか?」
別に、秘密がどうのという話でもなかったので、よく意味が分からなかった私は答える。
私「いえ、特には…」
それを聞き、しばらく私を見つめた後、副会長は満足気に微笑む。
…なんか、嫌な笑顔。
でも私は、それどころじゃなかった。
頭の中で、色々なことがグルグル回っていた。
優理ちゃんのこと。
出会って、すぐに仲良くなって、キーホルダーを交換して…
最期には、あの子にとって一番大切だったもの――ラット君を預かった。
一緒に居た時間なんて、ほんの僅かの間だ。
でも私は、あの子が何を望んでいるか、何を喜んで、何を悲しむかを知っている。
源川さんと話をして、それが良く分かった。
8/15
佳澄のことだって、そうだ。
きっと、この世界で「生きていた彼女」の事を一番良く知っているのは、私。
次に、古乃羽かな?そういう記憶力じゃ、負けないんだから。
では…彼は?彼のことは?
副会長「では、こちらに」
副会長さんがそう言って、私を部屋の中央――壷が置いてあるところまで連れていく。
背中に手を添えて…まるで、もう逃がさないとでも言いたげに。
でも、そんなことはどうでもいい。私は、もっと考えないといけない。
私…私は――
…彼のことを知らない。
何でなの…?
付き合っていたのに。
彼のこと、あんなに好きだったのに。
何で、もっと…彼のことを知ろうとしなかったのだろう。
彼が生きているうちに、何でそれができなかったのだろう…。
…あぁ、だから、なんだ。
やっと分かった。
だから私は、こんなにも彼に会いたのね。
彼のことを、知りたいからなのね?
…でもそれって、なんて――ひどい話なの?
そんなの、生きている人間のエゴじゃない――
9/15
副会長さんが箱から壷を取り出し、座っている私の目の前に置く。
あ、あの壷…蓋が付いているんだ、なんてことを、頭の片隅で思う。
副会長「さぁ、どうぞ。蓋をお取りください」
私を促す副会長。
そんな私の頭の中は、相変わらずモヤモヤしているけど…
今ここに至って、急速にそれが晴れていく感じがする。
相手が生きているうちに出来なかったことを…してあげられなかったことを、死んでしまってからやろう、なんて。
後悔したことを、自分だけ戻って、やり直そうなんて。
それで、前に進むなんて言えるの?
…んーまぁ、言えなくはないのかな。
ただそれって、後ろ向きな考えよね。
そんな風に、後ろを向いたまま前に進む?
私は、それでいいの?
そんなことでいいの?
…イヤに決まっている。私は、そんなことは望まない――
自問自答を繰り返していくうちに霧が晴れ、視界が開く。
目の前が明るくなる。
…そしてそこで、気付く。
私を見つめる視線。
部屋の周りに立つ人々の、その暗く淀んだ目の正体に。
10/15
あの目…。
そうだ。どこかで見たと思っていたけど、やっと思い出した。
――暁彦だ。
ずっと前に古乃羽が言っていた、あの「嫌な目」だ。
これはどういうこと?
…なんて、考えるまでもない。
「暁彦もね、小さい頃にあの壷を見たの」
源川さんはそう言っていた。更に容子さんもそれを見た、と。
明らかに常軌を逸していた暁彦。
壊れていた、と言っても差し支えは無い。
暁彦がそうなったのは、いつから?
父親の実験台になってから?母親が亡くなってから?
それとも…壷を見てから?
…分からない。
本当のところは、分からない。
でも、もし壷を見たときからだったら、どうなるの?
一緒に壷を見た母親――容子さんは亡くなって、生き延びた暁彦はどうなったの?
そう考えながら、私は目の前に置かれた壷を見つめる。
そして…全てを理解する。
11/15
暁彦が壊れてしまった本当の理由と、母親である容子さんの死因。
源川さんが望んだことの理由。
それと、私の進む道――
全て分かった。
そして、今するべき事が決まった。
目の前には、副会長が居る。
私に壷を見せたがっている、暗い目をした副会長が。
…間を置いたらいけない。
やるなら、すぐに。迅速に――
意を決した私は壷に手を伸ばし、両手でそれを掴み、立ち上がる。
副会長「何を――!?」
私の突然の行動に、副会長が驚きの声を発する。
そして私を止めようと、手を伸ばしてくる。
部屋の周りの人々も、私に向かってこようとしている。
…でも、遅い。
私は手にしたものを頭上高く掲げ、副会長を避けるように横を向く。
先に進むって、こういうことよ――
そして息を深く吸い込み、目をきつく閉じると、壷を思いっきり床に叩きつけた。
12/15
壷が割れる音。
少し耳障りな、砕け散る音。
下が畳だったので不安ではあったけど、私の耳には、私の望む音が聞こえた。
…でも、破片が足に当たるような気配がない。
破壊音は聞こえたけれど、何かが飛び散ったような気配がない。
その後に、当然聞こえてくるであろうと思っていた、副会長の声もない。
静寂。
時間が止まったかのような、静寂。
…そして聞こえてきたのは、叫び声。
無数の叫び声が、どこか遠くから広がってくる。
それと同時に、突然辺りの空気がうねり出し、大きな流れが生じる。
私はその力に押し流されそうになり、目を閉じたまま、両手で耳を塞ぎ、その場に膝をついてうずくまる。
立ってなんて居られない。
流れの行き先は、私のすぐ前の床…壷を叩きつけたところだ。
様々なものが、そこに吸い込まれていくのが分かる。
私の横を、たくさんの…何かがすり抜けていく。
何だろう。物じゃない。魂…?分からない。
そんなの、私に分かるわけがない。
ただ分かるのは…それに身を任せてはいけない、ということ。
これに流されていったら…その先に何があるのかなんて、想像もできない。
でも、その先に行ってしまったら、絶対に戻って来られないことだけは分かる。
13/15
私は、ここに居たいの。
まだここに居させて。お願い――
そう願いながら、何とかその場に留まる。
どこにもしがみつく物が無いから、私は…私自身に掴まる。
この存在に。この命に。
“流れに負けない重たいもの”を考えたとき、真っ先にそれが浮かんだから。
でも…
流れは更に激しさを増し、私を巻き込もうとする。
私の身体から何かが抜け出て、流されていく…そんなイメージが浮かぶ。
それをどうやって繋ぎとめれば良いのか、私には分からない。
ただ歯を食いしばって、引き剥がされそうになるイメージを頭から振り払いながら、耐え続ける。
ここに居たいと、強く願う。
命にしがみつく。
必死に、しがみつく…
けど、もう…何だか、息が詰まってきて…
流れが一段と、激しくうねり出す。
非情に、容赦なく私を責め立ててくる。
ダメ…このままじゃ、私――
14/15
――と。
1つの小さな手が、私が押し止めてくれる。
…すぐに、優理ちゃんの手だと分かり、頭の中にあの子の姿が浮かぶ。
それと、他の人の姿も。
面倒そうな…でも、仕方ないわね、といった顔の佳澄。
それと、照れくさそうな顔をした男の子。
…私の方が、大分年上になっちゃったな。
それから、古乃羽の姿。
昔、私の手を握っていてくれた古乃羽。
私を繋ぎとめてくれた古乃羽。
あー…。これ、絶対に後で怒られる。
こんな体験しました、ってこと、黙っていようかな?
…なんて、ダメよね。お説教は覚悟しなきゃ。
そして更に、頭の中には私の大切な人達が次々と浮かんでくる。
両親の姿や…北上まで。
雨月君も浮かんできたから、まぁ、これはきっと友情ね。
って…、これってもしかして、走馬灯?
なんて一瞬思ったけど、きっと違う。
最後に舞さんの姿が浮かんだとき、そう、確信できた。
何故か舞さんは、私のすぐ傍に居るような…そんな感じがした。
15/15
私は、流れの中、ジッと身を固める。
もう、平気よ。
決して揺るがない。流されたりしない――
そう強く思い、私はそこに居続ける。
激しい流れにもビクともせず、不思議と、穏やかな心で。
そして…しばらくすると、流れが緩やかになってくる。
聞こえていた叫び声も小さくなり、消えていく。
やがて流れが完全に止み、辺りが静寂に包まれ…
私は、そっと目を開ける。
私の周りには、誰も居ない。
広い部屋に1人、ポツンと座り込んでいる。
私は程よい脱力感の中、ゆっくりと身体を起こす。
あまりに静かで、まるで何事も無かったように思えるけど…
私の目の前には、あの壷が入っていた箱だけが置いてある。
その空っぽの箱が、私に全てが終わったことを、教えてくれた。
乙!
他にも投稿増えればいいんだけどな
毎度乙です。
赤緑Z!
今ドラゴンクライシス見てるんだけどコテコテのハーレム物だな
1話時点で3人主人公に惚れてる確定
声釘宮だし
媚び過ぎ、視聴者を舐めてる、今のアニメ界はこのままじゃ未来は無い
もっと骨太な作品をつくろうとは思わないのか
本当に腹立たしい
とりあえず視聴決定
読んでないけど赤なんとかさん乙
赤緑乙
全世界、全人民に告ぐ。私はメリーさんだ」
社員食堂のテレビが突如として変な映像を映す。
おかしい、さっきまではお昼の定番長寿番組を見ていたはずなのだが。
「あれ、なんですかね」
テレビを指さして先輩に訪ねる。
「春だからね」
回答になってない。が感覚の領域では納得している自分を感じる。
日本人に共通して「春」のイメージがあることの証明になるかもしれない。
季節を理由にするのは季節のある国にしかできないな、と思った。
「繰り返す、私はメリーさんだ」
テレビは相も変わらず意味不明な映像を映し続けている。
青一色の背景。少女が自分の名前を連呼している。
他の社員達は全員奇妙なものを映すテレビにくぎ付けになっている。
「あっ、ちょっと待ってくださいよ」
先輩が席を立ったので呼び止める。
後輩の食事が終わるのくらい待ってくれてもいいじゃないか。
いや、そこで待たないのが先輩らしい、とも思える。
我ながら矛盾してる。でも矛盾は嫌いじゃない。
「メリーさん、知らないの」
知らないから聞くんだろうが、とは口が裂けても言えない。
コクッ、と頷いて次の発言を促す。
先輩から話し始めること自体、珍しいケースだ。
変なことを口走って機嫌を損ねてはいけない。
先輩が説明してくれたメリーさんとはよくある怪談だった。
デモンズウォールみたい、と思ったけど口にはしない。口は災いのもとだ。
「で、そのメリーさんがなんでテレビに」
「春だからね」
興味がない、という意味だと判断。
先輩は私が食べ終わったのを見て返却口まで早足で歩いていく。
その後ろを慌てて追いかけてい行く。
先輩の後ろには私がいる。
ふと、先輩がテレビに映るメリーさんに大して何にも思わなかったのは、
後ろに常に私がいるからじゃないか、という考えが浮かぶ。
「俺の背後には君がいるから」
そんな台詞が先輩の口から出るのを想像する。
気持ちが悪い。先輩の柄ではない。
それに私がいたいのは先輩の後ろではなく隣なのだ。
さっきのメリーさんの怪談にはオチがない。
語り手が後ろにいるメリーさんにどうされたのか分からない。
そこに想像の余地があるから広まった話なのかもしれない。
後ろの次はどうなったのか、その疑問への回答は人の数だけあるに違いない。
今はまだ先輩の後ろでも、いつか先輩の隣にいれるように。
メリー「もしもし、私メリー。今あなたの後ろをいただいてるの」
男「アッー!!」
メリー「初めてか?力抜けよ」
264 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/14(金) 01:09:51 ID:4QszvUCu0
ウニ待ち伏せ中
(`・ω-)▄︻┻┳═一
伏兵掃討中
---ェ=[]]ニi
r‐ェュ,>'三`ェ-、,、,、
iliニ)ニ)二)}〈'〈r、ririri-ー'ー'〉_,,_
_,, -‐`゚゚ii司i〉'二-`゚゚'ニiニニiニニiニニiニiヽ,
{三{{rj ̄ ̄~rj{三{{fj~''=''=''=''=''=''=''fj}}~
ゝ=ゝ`ー――ゝ=ゝ{[,j}{[,j}{[,j}{[,j}{[j}/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スレ違いの話をおとなしく聞くんだ
たまにある事なんだが往来が殆どない細い道を走ってる
するといつの間にか後ろから車が煽ってくる
無視して走ってるといなくなってる。曲がりは無いはずなんだけど
暫らく走ると事故を目撃してしまう
そんな時思う、これは何かの能力ではないのか
しかしこのスレやばくねーか
スレの4分の1回って投稿数がメリー除いて4つ
後は全部大荒れのレス応酬
まともに機能してる状態じゃない
更に読み物として成立してる作品で限定すればウニと稲男の2つだけという
やばかったらなんなん?
ウニ以外にまともな書き手がいるつーなら、相当に優秀じゃねーかw
ウニだけは洒落怖本スレに投稿しても許される現実
結局これが全てよね
ゴタゴタあって隔離されたけどそれはウニ以外の面白くない投稿者が嫌われてただけで
質の低い模倣者が現れなければここも存在せず本スレで皆仲良くやっていたんだろう
結局お前らが無駄に敷居を高くしてるだけじゃねーかw
「ネットの中だけが、世界の全て」な人間は、ここでクオリティとか真剣に求めちゃうんだろうね。
暇つぶしの読み物に対して、本気で
>>272 反応してる時点でお前も同類
暇つぶしと認識してる奴は話以外のレスにはいちいち反論しない
反論すんのも暇つぶしだろ。何言ってんだよ。
こうやってジワジワと無為なレスを稼ぐのがやり口なのに
本気で反論してる時点で思惑通りなんだよね
一度に4行も書き込んでるくせによく言うぜ
ウニウニィ(´Д`;)
まだー(´Д`;)
>>275 だから同類だって言ってるだけだろ
顔真っ赤にして反論しないでも良いよw
ウニ (うに)
i | i
ヽ | |! i l i ,
ヽ ヽ、 \ | |l. |! l i il. ,. /
\ \ \ | || || l| | !| / / ,. ,
\. \ \ヾ∨ii ii|^l|ハV||Y v!i / /
_ __ `ヾ\ゞヾv` |iiil || || イ ,^ケ/ _ , -
-‾-‾三三-ヽゝ``ミ゛ |i| lij イ < ∠三‾- -
‐ ‐‐‐======≡≡≡ニ: : : : : : : ,、: :::::¨'ゞ<≡==-- -
- --------===ニ¨ァ::::ソ::/ル i!i ii!!ヽ;:;:__ニ≡≡≡===---- -
.....、、---'''''''"ヲス::::タ:::ハ::::|i.::i!i::::ii!!`ミヾヌミべ.- 、 ,,,__
/, ツイァ/レ::ソiiハトiイリiヘ!i::トィY\ ` 、
/ ///シ/イ!iyト::イiリVi|ヘ|i ヾ \ `
' / ' / /: |i !|l 川|l |i |l \ \
/ / / | ! |! │|!. l |! 丶 `
/ / i | i | i l
ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ てめえがこのスレを
/( ) 思い通りに荒らせるってなら
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
/ く まずはそのふざけた
幻想をぶち殺す
投稿待ちの間、霊感持ち友人知人がいる人同士で雑談でも出来たらこんなに荒れることもないんじゃないか
…と思ったけどシリーズスレだからスレ違になるのか
昔のラノベ巻末でよくあった作者とキャラの対談みたいな惨状になりそうだ
乙しか言えない、貧相なボキャしか持ち合わせてない住人に会話が続くかよ
乙だけでなくて感想言えよって話だよな
バーカ、まだわかんねぇの?
感想なんかどーでもイイんだよ
要はオレさまが投下しなけりゃ始まんねーの!
288 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/24(月) 17:21:03 ID:G/6cyx3pP
本当に一人で会話してるwwwwww
ウニさんのを最近読み出しました。
凄い・・・プロの方みたいだ。
加奈子さんの事が師匠は好きだったんですね。
なあ、もまいらアイデアを下さい。なんか続きが書けんのよ。
ぶっちゃけどういうのが読みたいのよ?
291 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/24(月) 23:17:51 ID:G/6cyx3pP
毒
館
レインメイカー
田舎後編
この間の続き
好きなの書きなさいよ
というかこのスレのみんなとシリーズ物作れたら面白そうだな。と思って。
いつも煽ってる人もアイデア出して欲しいなあ。
「何が駄目」じゃなくて「こういうのが読みたい」って感じで。
馬鹿だなぁ
乙しか言わないって言うが
乙の一言で十分なんだよ
乙という言葉の中には愛も悲しみも憎しみも全て凝縮されている
乙の言葉は最大級の惨事なんです、あくまで誤字なんです
一流の料理に対しての言葉は「うまい」の一言で十分
他の知ったかぶった言葉で「シャッキリぽんと舌で踊るわ!」
とか栗田ゆう子のビッチは死ね、氏ねじゃなくて死ね
・・・ああうん・・・実際は不味そうなんで食わないで乙言ってるような状況なんだけどね
パク屋いるからな
[後日の人々]
1/16
副会長の別荘での一件があった翌日。
私――汐崎祐一は、ある決意を持って家を出た。
あの日、地下室に囚われていた私たちは、思いも掛けない人物――事務の三島さんに助けられた。
そして彼に連れられて1階の部屋に行くと、そこには神尾美加が1人で座り込んでおり、更にその隣の部屋には、何と源川会長が私たちを待っていた。
副会長や、その部下の姿はどこにも見当たらず、私の頭は混乱するばかりだったが、会長自らが事の顛末を説明してくれた。
しかし、その話の途中で往来会本部が全焼したことを知り…その中に真奈美が居た、という事を聞いた時点で、私はショックの余り、気を失ってしまったのだった。
…そして気が付いたのが、今から数時間前。場所は自宅。
既に夜も明け、時刻は昼過ぎになっていた。
目を覚ました私のすぐ傍には、三島さんからの手紙があり、その中で、彼が私をここまで届けてくれたことと…真奈美が無事であることを知った。
2/16
そして、丁度手紙を読み終わる頃に、真奈美が帰宅。
私達は思わず抱き合って喜び…不覚にも、娘の前で涙を流してしまった。
真奈美がわんわんと泣くので、貰い泣きだ。うん。
それから、真奈美は私が居なくなってからの事を教えてくれた。
それは私にとって、衝撃的な話だった。
古い友人である牧村陸が既に亡くなっていた、ということもそうだが…それ以上に、本部長のことにショックを受ける。
彼女が、真奈美のためにしてくれたこと。
その全てを知った私は、言葉を失う。
心の底から謝りたい。
それ以上に、感謝したい。
そう思って、私は真奈美と共に家を出た。
行き先は――本部長が入院している病院だ。
3/16
病院までの道のりで、私は三島さんの手紙のことを考える。
あの手紙には、本部の火事跡からは1体の焼死体――藤木徹の死体が見つかった、と書いてあった。
しかし、遺体の詳細についての報道はまだされていない。家を出るときのニュースでは、身元は不明と言っていた。
三島さんは何故、死体の身元を知っているのだろう…?と思ったが、私は、その点については深く考えないことにした。
私は元々そんな性格だし、相手はあの三島さんだ。
会長と繋がりがあることが分かったので、きっとそこから得た情報だろう、と思うことにした。
そして、目的の病院に着く。
真奈美「お父さん、ちょっと…」
すると真奈美が、持ってきたお見舞いの花を抱えながら、私をジロジロと見てくる。
私「どうした?まだ何か…変か?」
今日は仕事でも何でもないので、スーツではなく、普段着だ。
それも、家を出る前に真奈美にあれこれと厳しいチェックを受け、納得するまで何度も着替えさせられ、やっと決まった服だ。
真奈美「うーん…まぁ、大事なのは中身よね」
うんうん、と1人で頷きながら言うと、真奈美はさっさと病院に入っていってしまう。
何のことやらだか…やけに楽しそうだな。
4/16
本部長の病室は、3階だった。
真奈美は本部から救出され、怪我や異常が無いか検査を受けた後も、ずっとこの病院に…本部長と一緒に居たらしい。
でも一度家に帰るように言われ、そこで私と会い、また戻ってきた、という訳だ。
真奈美「ここ、ここ。沙織さんの部屋、個室なんだよー」
私より先行して廊下を走って行き、1つの病室の前で立ち止まる真奈美。
そういえば…真奈美は、本部長の事を下の名前で呼んでいる。
ほんの数日でそこまで親しくなったのかと、驚いてしまう。
真奈美「沙織さーん、ただいま〜」
そう言いながら、部屋に入る真奈美。
高城「…おかえりなさい、真奈美ちゃん」
部屋の中から、本部長の声が聞こえてくる。
病院でただいま、おかえり、とはねぇ…と思いながら、私も真奈美に続いて部屋に入る。
火事から救出されたので、それはそれは痛々しい姿を予想していたが、ベッドで半身を起こしている本部長は、左手に包帯を巻いているだけだった。
その姿を見て、私は心の底から安堵する。
私「本部長、この度は――」
そしてすぐに、準備してきた挨拶をしようとする。
が――
高城「あ、祐一さん…」
5/16
私「…はい?」
高城「…あ」
突然、真っ赤になって顔を伏せる本部長。
…何だ?
いきなり下の名前で呼ばれたぞ…?
私「あ、あの…」
何を言おうとしていたか、頭から綺麗サッパリ抜けてしまい、言葉を失う。
謝るのだっけ?お礼を言うのだっけ…?
真奈美「お花、ここに飾っておくねー」
固まってしまった大人2人を尻目に、真奈美がちゃっちゃと花を飾る。
そして、「それじゃ、後はよろしくー」と言い残し、止める間もなく部屋を出て行ってしまう。
最後にこっそり、「私はOKだからね」と、謎の耳打ちをしてから。
6/16
真奈美が出て行き、急に部屋の空気が変わってしまった。
まずは落ち着いて深呼吸をし、まだ真っ赤になって下を向いている本部長に、声を掛ける。
私「あ…あの、本部長…」
高城「…」
私がそう呼ぶと、本部長は何か意味ありげな目でこちらをジッと見てから、プイとソッポを向いてしまう。
その仕草で、私はとてつもなく重大な”可能性”に気付く。
この私が、自他共に認める鈍感さを持つ私が、気付いたのだ。
何しろここ数日間、私はずっと本部長のことを考えていた。…いろいろな意味で。
そして今、ほんの一瞬だが目で会話をしてしまい、そこからとんでもない言葉が伝わってきた…ような気がした。
だがしかし、待て。
これが勘違いだったら…かなり恥ずかしい事になるぞ?
いい歳したオジサンが、何言っているの?歳の差ってものを考えなさいよって事になる。
ここは慎重に…と思い、改めて彼女を見る。
そこには、命を掛けて真奈美を守ってくれた本部長が居る。
真っ赤になって、拗ねるように俯いて――…あれ、こんな人だったっけ?
…何だか、慎重になんて、言ってられなくなってきた。
私は男として…今、勝負を掛ける時が来たのじゃないか?真奈美はOKなのだ。
私はありったけの勇気を振り絞り、真奈美と同じように、彼女の名前を呼ぶ。
すると彼女は顔を上げ、今までに見たことの無い笑顔を見せてくれた――。
7/16
――
「それで、往来会は解散ってことか」
神尾さんの家。
毎度女の子の部屋に集まるってのは、どうかとも思うが…ここがすっかり俺達4人のたまり場になっている。
そこで神尾さんの口から、彼女が昨日体験したことが語られた。
神尾さん自身、何故霊感を求めていたか、という理由についても含めて。
昔の彼氏の話もあったので、北上は複雑な顔をしていたが…
何年も前のことだし、こいつはそういうことを気にする男ではない。…確かそうだ。
神尾「うん。源川さんはそうするって。それで、また新しい会を開くみたい」
会を開くって言うと、なんだかお楽しみ会みたいに聞こえる。
神尾「今度は前の本部長…高城さんを中心に、往来会に居た人を集めるって言っていたわ」
北上「ほぉ…」
まぁそうしないと、突然の解散で仕事を失った人が可哀想か。
それに、元々そのつもりだったような感じもする。
8/16
古乃羽「あのさ」
神尾「んー?」
古乃羽「その…源川さんが言っていた”あの方”って、やっぱり…舞さんのことかな?」
神尾「うーん…確認はしてないけど、多分、そうだと思う」
往来会の会長、源川さん。
その名前は俺も知っていた。あの小女――優理ちゃんの母親の旧姓だ。
その人と姉貴は、何か関係があるみたいだが…詳しい事は神尾さんも知らなかった。
古乃羽「舞さん、どうしているのかなぁ…」
心配そうに呟く古乃羽。
…ここは、早く話しておくかな。
俺「あー…後でと思ったけど、姉貴のことでちょっと」
神尾「何?」
古乃羽「連絡あった?」
いい喰いつきだ。
俺「連絡というか…昨日の夜に電話が掛かってきて、1つお願い事をされてさ」
古乃羽「どんなこと?」
俺「簡単なことだったよ。今からすぐに、往来会の本部前に行って…ブザーが聞こえたら、「中に人が居るんじゃないか?」って叫んで欲しい、ってさ」
9/16
――
立派に務めを果たした雨月君と、今回、ほとんど何もしなかった北上が帰った後…
私は、古乃羽からお説教をされていた。
古乃羽「――いい?今度勝手なことしたら、ほんとに許さないからね?」
私「はい…反省しております…」
ラット君を抱きながら正座をし、小さくなる私。
こんなとき、ラット君はちっとも私を守ってくれない。
流石の彼も、古乃羽の雷は怖いとみえる。
古乃羽「ハァ…もう、いくら言っても言い足りないわ」
お茶を飲みながら、母親のような事を言う古乃羽。
私「あの、少しご休憩を…肩でもお揉みしましょうか?」
古乃羽「ム…」
私「あ、冗談です…」
古乃羽「ん、もう…」
ため息混じりに、呆れた声を出す古乃羽。
10/16
古乃羽「ところでさ」
私「ん?…あ、はい?」
古乃羽「もう普通で良いってば。あのさ、桐谷さんってどうするのかな」
私「どうって…」
あの別荘で会長さんを交えて会ったとき、彼は自分の境遇…壷を求めた理由を、私に教えてくれた。
その内容は、古乃羽たちにも伝えてある。
私「私に「ありがとう」って言ってくれて…これからお兄さんのお墓に報告に行って、後はそれから、って言っていたけど?」
古乃羽「そうじゃなくて、舞さんと何か…とか」
私「舞さん?…あぁ」
古乃羽は、2人の仲を疑っているわけだ。
桐谷さんの話では、壷のことで兄を訪ねて来た舞さんとは面識があり、兄が亡くなった後でも、何度か相談をしていたらしいけど…
私「古乃羽が考えているようなことは、無いと思うよ?」
残念ながらそれだけの仲です。と、桐谷さんは言っていた。
そこには、特に深い意味もなさそうだった。
古乃羽「そっかぁ…」
何故か安堵の表情の古乃羽。
舞さんも大変ねぇ、と、私は毎度のごとく思うのだった。
11/16
――
都会から少し離れた、郊外にある家。
今は私が1人で暮らしている、源川の家。
三島さんに送ってもらってから、私は居間で1人…間もなく来るであろう訪問者を待ちながら、物思いに耽る。
約20年前…
妹の容子と、その息子の暁彦が、壷の呪いを受けた。
容子は倒れ、暁彦は…壊れてしまった。
私は容子のお見舞いに行ったとき、それが呪いによるものだと悟った。
しかし、当時壷の事を知らなかった私は、必死でその原因を調べたけど何も分からず、そのまま容子は亡くなってしまった。
それが悔しかった私は、その後も諦めずに、寺坂さんから数多くの骨董品を引き取り、それらを1つ1つ調べていった。
…それを手伝ってくれたのが、夏目川だった。
その頃私は、夏目川と一緒に暮らしていた。
…結婚はしていなかったけど、私達は”そういった関係”だったから。
彼は難しい人ではあったけれど、私には優しくしてくれた。
私が喜ぶであろうことを、何でもしてくれた。
しかし――
私より先に壷の秘密を知った彼は、変わってしまった。
12/16
彼は、壷の秘密を私に隠したまま、往来会を設立。
私が容子の調査に没頭している間に、会は瞬く間に大きくなっていき…
私が壷の秘密に辿り着く頃には、取り返しの付かないところまできていた。
私は当然の事ながら、すぐに壷の破壊を試みた。
容子の仇…寺坂家の幸せを奪った元凶である、その壷を。
…でも、出来なかった。
それを目にしたとき…私には壊せないと、すぐに分かった。
私の中の霊感が、それを完全に拒絶した。
憎しみを持ってそれと対峙してしまった私は、一瞬のうちに魅入られてしまった。
壷を壊せないと悟った私は、これ以上それを使わせないための行動に出た。
それはつまり…夏目川を止めることだった。
しかし、まともな方法ではどうにもならないことは、明らかだった。
何しろ、彼の周囲には不気味な部下が沢山いる。一方こちらは、年老いた女が1人。
散々悩んだ末、まずは往来会をどうにかしようと決め、私は高城沙織を見い出した。
彼女は私の期待以上に成長し、本部長の地位にまで登り詰めてくれた。
…でも、それでも夏目川は――往来会は、止められそうになかった。
そしてそんな時、私の前に、舞が現れた。
13/16
…家のチャイムが鳴る。
来たみたいだ。
私はその場で何もせず、その場でしばらく待つ。
彼女には、家に鍵は掛けていないから、いつでも入ってきて良いと言ってある。
それでも律儀にチャイムを鳴らし、時間を置いてから彼女は入ってくる。
舞「こんにちは、恵子さん」
私「こんにちは、舞さん。無事でよかった…」
そう言うと、彼女はニコリと笑う。
強い人…。私の想像も付かない程に。
私「高城のこと、ありがとう」
舞「いえ…お約束したことですから」
桐谷達夫の遺体が見つかる数日前、舞が壷について私の元を訪ねてきたとき…私は私の知る限り、全てのことを彼女に話した。
そして、高城沙織を守って欲しいとお願いをした。
決して夏目川に悟られぬよう、影から…。
14/16
舞「でも、危険な状態でした。死相が見えるくらい…。もしあそこで高城さんが諦めていたら、私は間に合わなかったかも知れません」
私「そのときは、私の責任ですよ」
彼女がもし、大切な感情を失ってしまっていたら…それは、私のせいだ。
彼女を夏目川に対抗させるため、本部長にするため、私は帝王学に近い教育を、彼女に受けさせた。
そのせいで彼女は孤立し、この私との間に、変な…女同士なのに、本当に変な噂まで流れてしまった。
それが常に気掛かりではあったけれど、汐崎祐一との出会い、そしてその娘の真奈美との出会いで、彼女は変わってくれた。
…いや、元の気質を取り戻してくれた。
彼女はきっと、幸せになる。
決して諦めず、自分の手で掴み取ったものだから。
舞「それで…恵子さんは、この後…?」
舞が聞いてくる。
それが気になったから、ここに来てくれたのかも知れない。
私「そうねぇ…。これでも一応会長でしたから…色々と忙しいことになるでしょうね」
これから、面倒な後処理が待っているだろう。
今までそういった事は、全て夏目川がやってくれていた。
良くも悪くも、彼が。
ずっと昔から、私のことは全て…
15/16
舞「…夏目川さんのことは、残念でした」
舞が、私の心を読んだかのように言う。
私「仕方無いわ。彼は、完全に虜になっていたから…」
彼はきっと、気付いていなかっただろう。
自分が、壷を使っているのではなく、壷に使われていた、ということに。
己自身もまた、それに呪われ…支配されていたことに。
私は、彼にそれを気付かせてあげることができず、私自身もまた、あれを一目見ただけで支配されてしまった。
そんな力を持っていた、あの壷。
それを破壊するなんてことは、きっと舞にしかできない…
私はそう思っていたけれど、彼女は他にもそれができるであろう人を教えてくれた。
それが神尾美加であり、あの子は見事にそれを成してくれた。
彼女には、優理の事も含め、本当に感謝しないといけない。
機会があったら、もっとお話をしたいな、と思う。
16/16
私「舞さんの方は、これからどうするのかしら?」
私は彼女に聞き返す。
私「今は、静まったのでしょう?」
舞「はい。とりあえず、今は…」
彼女の持っているもの。
彼女が、抱えているもの。
それは、あの壷とは比較にならない程のもの。
彼女はそれを押さえ込みながら…生きている。
私には、その苦しみは想像もできない。
舞「これから、家に帰ろうと思います」
舞が、何故か照れくさそうに言う。
私「そう。それが良いわね」
舞「はい。…きっと、怒られますけど」
私「お母様に?でも、それは――」
舞「いえ…。怒るのは、弟です」
私「あら…」
舞「私、世話の焼ける姉なので」
舞は少し笑いながらそう言うと、また来ます、と言って帰っていく。
私は、彼女のどことなく嬉しそうな様子に安心し、微笑ましい気持ちでそれを見送った――
赤緑、乙。
なかなかよかった。
Z
良い最終回でした
>>296 半端に長いだけで中身がスカスカなのをどうにかしてくれ
もっと短く分かり易く纏めるか、ラノベ調にしたいなら句読点を
もっと多用して今の倍の長さにするべき
赤緑乙。
毎度、デウスエクスマキナよろしく舞が暗躍してハッピーエンドなのはどうよ?
誰かがピンチになっても全くハラハラしない。
>>315 倍とか勘弁してください。
半分でも長い。
余計な会話を省いて1/4くらいが適当かと。
それよりウニまだ〜?
blogでやれ
ところで今までの流れからこのスレって女や腐女子多そうなのよね
でも俺ガチロリなのよ
妄想の中では小学4年生の女児のタテスジをペロペロしてるの
毎日
こんな俺でも通報せずに愛してくれる?
最近どうも間隔が空いて駄目ですね。
まあウニ氏はじめ他の方々の作品の繋ぎにでもなれば。
「物思う壺って何かわかるか?」
ハナヤマはそう言った。
物思う壺。
壺というと、物を入れておくあれだろう。
「なんだ、それ。急にどうかしたのか」
ハナヤマはなにやら悩んでいるようだった。
「いやな、ムゲンさんが言ったんだよ。世の中を構成するのは物思う壺だって」
ムゲンさん。
俺にとって教え導いてくれる役が先輩なら、ハナヤマにとってはそのムゲンさんがそういう役割だ。
年齢不詳のホームレス。
だけど金に困っているわけではない。
そもそも、そのムゲンさんという名前すらどうやら本名ではなく、何かの漫画のキャラから取った物らしい。
素敵なお兄様と呼んでくれないか、というのが決め台詞な、胡散臭い男。
「そういう哲学的なのは俺じゃわからんな」
「いや、なんかわからんが具体的な物らしいんだよ。どう思うよ?」
結局、ハナヤマと二人でただ唸る事になってしまった。
物思う壺。壺・・・・・・。
「なんだ、見に行くか?思う壺」
「その言い方だと何か罠でもありそうですね・・・・・・」
というかあるのか。そんな物。
「具体的って言ったんだろ?ならアレだろうってのは、ある。そうだな、今日の夜、お前の家の裏山の神社に行こう」
例によって先輩にその話をしたら、あっさりと答えられた。
どうやら思い当たる物があるらしい。
「裏山って、あの頂上にあるお社ですか?あれ神社って言うんですかね」
裏山には小さな社がある。が、それだけだ。
参堂らしい参堂も無く、鳥居も残っていない。
「馬鹿、あそこには立派な・・・・・・多分、神様がいるだろ。そんで社がある。そしたらもう神社だ、どんなでも」
そういうものらしかった。
帰り道、もう一度考えてみたけれど、やっぱり俺にはわからなかった。
物を思う壺。
物を思うのは人間。人間は考える葦である、というけれど、そういう類なのだろうか。
具体的、というからには、きっとはっきりとモノがあるのだろうから、俺は少しワクワクしながら夜を待った。
夕飯を食べようとした時、先輩がやってきた。
遠慮のポーズをしつつも食卓につき、結果俺より良く食った先輩は、食後に一服タバコを吸いながら言った。
「うし、そろそろ行くか。腹ごなしに」
待ってました。
俺は懐中電灯を引っ張り出して先輩に手渡した。
「行きましょう。ずっと気になってたんですよ。昼から」
先輩は懐中電灯を受け取らずにやっと笑った。
「自前のがある。じゃあ、行くか」
玄関を出ると、星も月も隠れていた。
裏山とは言っても低いもので、それなりに木が茂ってはいるが道が無いわけでもなく登るのは難しくない。
ただそれはあくまで昼間明るい内の話で、夜の山は思った以上の視界の悪さだった。
自前があると言った先輩は何も持たず、ポケットに手を突っ込んで前を歩いている。
懐中電灯を持って後ろを追う俺の方がおっかなびっくりだった。
「神社までですよね」
なにやらよく知らない虫の声が辺りから聞こえる。
少し不安になった。怯えていたのかもしれない。
「もう着いたぞ」
周囲が見えないせいでわからなかったが、確かに足元にボロボロの石畳が見えている。
「あ、本当だ。わからないものですね。見えないと」
足元を照らしていた懐中電灯を前に向けると、朽ちてはいないが寂れた社が照らされた。
「さて、到着もわかってなかったお前にもわかるように見せてやる」
先輩は社の床下に手を突っ込んだ。
何かを置いてあるらしい。
「何があるんですか?」
ごりごりと、何かが床に擦れる音がした。
「これが、思う壺だ」
先輩が手に持っていたのは、半ば予想できた物だった。
「この中に詰まってる脳味噌が物を考える所だ。壺に入ってるだろ」
吐き気がする。
なぜそんなものがここに。
「おいおい、どうした。ちょっと動揺しすぎじゃないか?」
先輩が持っていたそれを地面に転がす。
硬い音がして、それが転がった。
地面から俺を恨めしそうに眺めている。
なぜか笑いがこぼれた。
最初はそれが笑い声とわからなかったが、自分の喉が震えてその音を出していた。
地面のそれも俺を笑う。
笑う。
笑う。
笑う。
「はい、そこまで」
先輩がそれを踏みつけた。
「懐中電灯、照らしてみろよ。お前は何を見たんだ?」
動揺して自分の真下を照らしていた懐中電灯をそれに向ける。
おぞましい表情も、グロテスクな断面も無く、それはただの石の瓶だった。
「え、あ、だって」
さっきは、確かに。
「思う壺、だよ」
・・・・・・。
やられた。
ようするにこれは罠だったのだ。
思う壺。先輩は俺があの瓶を見間違える事を知っていた。
「何でわかったんです」
先輩の顔は良く見えないが、どうやら笑っているらしい。
「ここがそういう場所だからだよ。言っただろ。多分、神様がいるんだ」
「そういう場所では境目がゆるくなる。そこには確かにただの瓶があるが、同時にそれがただの瓶じゃないパターンもあったんだ」
そういう話を知っている。
なんとかの猫、ではなかったか。
「それが混濁してってことですか?あんな物がある世界が、ここに混ざってるって?」
その通り、と先輩は首を振る。
「お前が見たアレも、今見てるそれも、一つ間違えればそれぞれが逆だった物だ。どっちが普通かなんて誰にもわからんのさ。普通と異常は常に隣り合っている。常に」
俺は先輩の足元を見る。
さっきはアレに目鼻が見えていた。
今はどう見間違えても唯の瓶だ。
「世の中の不思議な事ってのは、大体そうなんだ。混線した結果、歪んだ事象が起こる。勿論、お前がそれを何かに見間違えた事も」
相変わらず俺を驚かすのが好きな人だ。
最高に楽しそうに言いやがる、畜生。
はぁーあ、してやられた、と少し脱力した拍子に思い出した事がある。
「結局、物思う壺ってなんなんですか?」
先輩は変わらずにやついている。
「お前が見た物で間違いないよ。世界を構成するのは認識だ。認識を生むのはそれぞれの脳だ。物思う壺ってのはな」
俺達人間の・・・・・・。
「確かに具体的だったよ」
俺は翌日、ハナヤマにそう告げた。
ハナヤマは釈然としないらしく、今度は一人で唸っていた。
俺はちょっとした優越感に浸りながら、自分の物思う壺をこつんと突付いてみた。
・・・・・・なにやら、軽そうな音がしたのだった。
おもうつぼ 終
稲男さん、お久しぶり〜&お疲れさまでした
これから拝読拝読…
稲男、乙。
けっこう、面白かったよ。
強いて言えば、少し臨場感が足りないかな。
327 :
本当にあった怖い名無し:2011/01/28(金) 12:55:00 ID:g234nxDfO
抽象的過ぎていまいちよくわからんかったのはこちらのアビリティが低いのか?
(;´д`)
>>327 それが稲男の特長
自分の中だけで完結してるから読み手に伝わらない
インテリ()風に言うと行間を読む作品
『行間を読ませる』のと『本人はちゃんと書いてるつもりだけど読み手に伝わらない』のとでは天と地ほどの差がありますね。
どっか更新してる保管庫ある?
前にWiki作るって張り切ってた人はどうなったんだろう
まとめ作ろうと思って過去ログ全部とってあるんだけどね。
散々既出な話題だけど有志のボランティアなら黙ってやればいいと思うし。
ここ(オカ板関係)には投下しないと決定したけどオカルト系の作品を描いてる
今今後の展開を簡単に模索してるがこれ結構厄介だな
オカルトの性質上、恐怖演出と恐怖のオチは必須に近いわけだが
連続物として考えた場合、毎回決定的に後気味の悪い話ばかり作れない
どうしてもヒーローってやつに行き着いてしまいまふ
オカルトハンター、オカルト探偵になるなこれ放っておくと
単発ならいくら後気味悪くてもキャラが大馬鹿でもいいんだがこれを連続でやっちゃうとなー
起承転結の繰り返しがどうしても単調になってしまう事に気付いた
難しいな〜
と考えた末に解決策を見出した
毎回思うが、旅行と同じで準備してる時が楽しいな
完成出来ない人ほど準備自慢するけど頑張ってね
もう数作は投下してるんでサーセンw
あっちはパラダイスですw
まとめつくってもウニ以外カスばかりだろ
カスだけならまだしも、劣化ウニのオンパレードだしな
いいじゃん別に、お前が作るんじゃないし
自分も書けないし読む事しか出来ないけど
ここでウダウダ投下する人に文句言ってる奴って何?
お前こそカスだろっていつも思うよ。
見なきゃいいのにまるで金払っている客のように偉そうに。
正直この状態でここに投下するとかありえんしw
スレタイだけならオカ板創作系のフラッグシップなのに
え…創作限定なの?
>>341 創作だろうと実話()笑だろうと構わないけど捜索だけは勘弁して欲しいねw
また俺スゲエ厨が沸いてるよw
あったま悪そうw
>>334 後気味…?
日本語不自由ぽいね。
頑張って!
>>339 忌憚の無い意見を交わせるのが電脳掲示板の良いところ。
向かない人は参加しなければ良いだけ。
>>320 乙。
文章は読ませる。
それだけに惜しい。
神社の件が取って付けたように感じるんだな。
無駄を削ぎ落としてるんだと思うんだが、もう少し膨らませても良いのでは?
いつから作家育成スレになったんだよ・・・
いっそ創作禁止にしたらどうよ?
創作は別にスレ立ててやるとか。
創作スレならもうあったはず。クソスレ乱立すんな。
>>336 投下してるんならそのコテハンで同じセリフ吐けよ
こんなレスだけ名無しでって最低すぎ
こんな住民もアンチも、そして投下してる奴も全員荒らし気質のスレで他所でのHN晒すとかありえんわ
正直そのレスも「その場所荒らしてやるから名を名乗れ」って事だろ?
そんな事は無いって言っても荒らしは皆同じ事言うからw
他所スレの住人ならわざわざここを荒らすようなレスすんなって事でヨロシク
>>349 ならここを荒らしてるお前は何なのって話
「夜中に不意に目が覚めた」
これを原稿用紙3枚程に描写してくれませんか
>>351 誰がどう見ても構ってちゃんさ…。
俺はお前らとは違うんだぜ、注目してくれよ。
って書いてあるだろ?
また自作自演で荒れてるように見せてるのか
自分で煽って自分で反論してんだから世話無い
周りから気付かれて無いと思ってるのかね
唐突な煽りレスに全力で食い付く不自然な同じ知能レベルの反論
バレバレだわ
>>349 そういう問題じゃないだろ
コテハンの時には馬鹿丁寧に「読んでいただいてありがとうございます」的な優等生レスばかりしてるくせに、特定されない名無しになったらふざけたレスで煽るな、という事だよ
「コテハンで同じセリフはけよ」をそのまま受け止めるな馬鹿
>>354 お前みたいに過剰に反応する馬鹿がいるぐらいだから、煽りレスに食いつく奴がいても全然不自然じゃないぜ?
何がバレバレなんだかw
いちいち「自演だー」ってレスして回ってるのお前だろ?お前が一番怪しいつーの
ID変わりまくりの荒らしが粘着してるからみんな疑心暗鬼なんやな
それはそうと赤緑&稲雄乙っした
赤緑と稲男のって、まとめにないみたいなんだけど・・・
なんかウニってオカ板の水嶋ヒロみたいだな
なにより投下されると周りがみんな萎えるしな
全く萎えませんが。
>>360 だな、ヒロで萎えないもんな!
ウニ先生!2月になってしまいましたよ!
もう、ウニちゃんったら反応早すぎ。
ここでウニ叩くのって他の書kゲフンゲフン
ただの自演だろつまんね
教授シリーズが読みたい
また自演きめつけ厨が我慢できずにレスしてるよ〜
言い難いけど師匠シリーズでさえオカ板出たらただの及第SSに過ぎない
それが他所に影響とか夢見すぎ
ここが世界の全てだと思い込みたいのか本人なのか知らんが
萌え豚アニメの創作SSにすら師匠以上の作品はゴロゴロしてるぜ
その萌え豚アニメのSS読んでる俺超キモい
ここが叩く箇所だから皆注意して書き込んでね
一番上のブログは稲男レベルでもろに影響受けてるだろこれ
他のやつは知らんが・・・てかさすがにそれ以外はこじつけがましい
影響受けてるとは思えん
目くそ鼻くそだからどうでもいい
371 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/04(金) 03:48:25 ID:CJkQ/ztn0
ウニさん まだかな
>>368 SSってフォーマットは赤緑みたいなやつだろ。
ウニの比較対象とするならラノベじゃね?
萌え豚アニメの創作ってのは、要するに二次創作ってこと?
なら登場人物も舞台も最初から用意されてる物と
一から築いた物を同列に扱うのはどうなのよ?
言いたいことは分かる。
信者は痛い。
だけどお前も同レベルでズレとるよ。
師匠以外の長文読ませるのって過去も現在もここだけなの?
>>373 読ませるって…読めるじゃなくてか…流石にそれはないわ
お前に食わせるタンメンはねえ!
不覚にもワロタ
376 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/04(金) 19:21:16 ID:vuHw+/WUO
あげちゆー
ここのヘボ書き手どもも少しは文学とか読んで研鑽したら?
俺のお勧めはガンダムとガンダム、あとガンダム
ガンダムは文学
378 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/06(日) 05:20:58 ID:SkSXF1lW0
ウニまだー?
爆発しそう
379 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/06(日) 06:39:01 ID:nBZvOSbWO
377は来なくていいよ 厨房はROMってな
>>374 >>373の「長文読ませる」は慣用句的な使い方で、ニュアンスとしては「読み応えがあって飽きさせない長文」「長いけど読み手を引きつけて離さない文章」ってやつだと思うんだけど…
だとしても使い方おかしいだろ死ねカス
これ以上敵をつくってどーする
>>381 まるで族やな
>>382 これ以上敵をつくるもなにも…
久々に新作がないか覗いたら、いきなり酔っ払いに殴られた気分だ
最近の女子小学生って男を誘ってるよね
あんなエロい格好しといて親や学校が
「子供を守りましょう」
とか意味解んないよwwwwww
とは言っても女児への性犯罪の大半が父親と教師なんだけどな!
この世は地獄だな!
今回は、ちょっと嫌な話かもしれません。
まあ、どこにでも勘違いした人というのはいる。
「私ってー霊感とかあるからー」
なんて言う人の果たして何人が本当に死人の意思を受け取る事が出来るだろうか。
自分の面白いキャラクターとして霊感を使うのは別に悪いことじゃない。
運良くいけばそれで定着するやも知れない。
ちょっと変わったキャラをやりたいならそれで上等だろう。
で、そんな奴が、学校にもいた。
その女はある日馴れ馴れしく話しかけてきた。
「ねー、オカルトとか詳しいんでしょ?」
顔は見たことがあったが、話した事もない相手だった。
どこから聞きつけたのか、俺のオカルト好きを知って、わざわざ他所のクラスからやってきてくださったらしい。
「まあ、それなりに、好きだけど」
はっきり言って、面倒だった。
この手の連中ってのは大抵面倒事を持ち込む物だし、そもそも興味本位でオカルトなんて言う奴にロクな人間はいない。
勿論、自分も含めての話だが。
「じゃあ幽霊とか見えるの?憑依された事とかある?」
なんなのだろうか、この女は。
大体誰なんだお前は。名前も知らん。
何故そんなに楽しそうなんだ。
「俺はまあ、知ってるだけだから。そういうのは無いなあ」
そう答えると、まるで勝ち誇ったような、見下したような顔をして言った。
「私さー霊媒体質っていうの?よく憑依とかされちゃうんだよねー、金縛りとかもよくなるしさー、ちょっと悩んでるんだけど」
どこから沸いたのか女の友人らしき連中が騒ぐ。
「そうだよーこないだウチらで怪談してたらさー、急に変な感じになっちゃって、マジやばかった!今も体調悪いんだって!」
「ねー、お願いなんだけど、助けてくんないかな?詳しいんでしょ?」
なるほどそういうつもりか。
武勇伝を一つ増やそうという腹だ。
『詳しいって言ってた人に頼っても駄目だった、むしろ悪化して、自力でなんとかした』
こんな所か?健康そうな顔しやがって、何が霊媒体質だ。俺の事を教えたのは誰だ、あいつか。ハナヤマか。畜生め。
・・・・・・と、思ったのだが。
俺は、何の因果か女子に頼まれごとをするとどうにも逆らうことが出来ない。
それは、幼い頃から摺りこまれてきた教育方針が原因かも知れないし、もしかしたら前世で何かあったのかも知れない。
そして何よりこれが大きいのだが、こと学校とかクラスという集団の中で『女子のうわさ』ほど面倒な物も無いと思っている。
あいつらはまるで一個の生物みたいに意思を持っている。
酷いよねーと一言言われれば最後、駆け巡るのだ、その噂が。
そして軽蔑の眼差しを向けられるだろう。きっと大多数から。
厄介な事にこの名も知らぬ女は友人だけは多そうだった。
俺は目立ちたくない。コミュニティ能力があまり高くない人間は、目立ったら終わりなのだ。
「あー、うん、でも、俺だとちょっと無理かもしれない。もっと詳しい先輩がいるから、紹介するよ」
女はほんとにー!ありがとー!と言って俺の手を握った。
妙に生暖かい手で、ちょっと気持ち悪かったが、俺は我慢して微笑んでおいた。
「この人がそうなの?」
放課後、いつものように図書室で本をめくっていた先輩の所に、その女と友人と思われる女子二人が来た。
俺が指示したのだ。
先輩は放課後図書室にいるからおいで、と。
先輩は本から目を上げ、三人を眺めてまた目を落とした。
「あの、先輩。この人が霊障にあって悩んでるらしくて」
無視が癇に障ったのか、女はわざとらしく言った。
「そうなんですー、夜とか、カーテンの隙間から誰か覗いてたり、誰もいない部屋から声聞こえてきたり・・・・・・体調も悪いんですよー」
先輩は本を閉じた。
俺は心の中で先輩に謝った。
「すいません、なんとか出来ませんかね」
先輩はその女を眺めた。
じっと、上から下まで、心の中まで見透かすように。
女は少したじろいだが、虚勢かどうなのかどうぞとばかりに胸を張った。
先輩は再び本を開く。
「もし本当にそんな事が起きてるなら、あんたの行く先はまず病院だ。脳外科か精神科。俺の所じゃない」
やってしまった。
いや、そうだろうと思った。
彼女には最初から何もとり憑いちゃいないんだろう。
先輩は、そんな程度の事に動くことはない。
「いや、でも」
図星を突かれた彼女は、羞恥からか怒りからか少しばかり頬を染めながら反論しようとした。
その時。
彼女の目線がつ、つ、つ、とズレて行き、先輩のすぐ背後に移る。
先輩の目が爛と輝き、いつものあのにやけ面が現れる。
「なんだ、丸っきりってわけでもないのか」
俺には何も見えない。
波長があったのか、それとも資質だけはかなりのものだったのか。
どうやら、先輩が連れている何かを見てしまったらしい。
「あんたなんなの?冗談じゃない。化け物じゃない、そんなの。私に関わらないで!」
自分からコンタクトを取ろうとした事も忘れ、彼女は取り乱した。
友人がさすがにまずいと宥めるが、全く聞こうとしない。
「もう死ね!死んでしまえ!あんたなんか!」
挙句には死ね、死ねと罵りながら平手打ちをしようとした。
それに慌てた友人二人に羽交い絞めにされながら図書室を出て行く。
いつもの図書委員も、今回ばかりはぽかんとしていた。
「あの、なんか・・・・・・申し訳ないです」
数秒呆気にとられていたが、一応先輩に謝っておく。
先輩はさっきよりまた一段と楽しそうだった。
「いいさ、面白かったから」
「でも、すごい取り乱し方でしたね。何連れてるんですか、今」
先輩は不意に真顔になった。
「別に。それより、さっきのあの女、面白い事を言ってたな」
俺は少し戸惑いながら会話を続ける。
「えっと、どういうことですか?」
「俺を化け物って言ったろ。・・・・・・いい洞察力だ、その通りだろうな。だけど」
また先輩は笑った。
「その化け物に、あんな態度をとったんだ。まあ、気持ちはわからんでもないがな」
「そういう性格なんでしょうね。ストレートに感情を出すっていう。それがどうかしたんですか?」
「わからないか。手に負えない相手だから化け物って言ったんだろ。それに無礼を働いたらどうなるか」
先輩は本の続きを読み始めた。
俺は彼女の様子を見に行こうかと思ったが・・・・・・やめておいた。
なんだか謂れの無い、わけでもないのだが、とにかく暴言を吐かれる気がしたし。
何よりも、自業自得だと思ったから。
一ヶ月ほど経った頃、彼女が入院したのを知った。
精神科のある病院だったので、実情を知らない生徒の間でいろいろな噂が飛び交った。
興味本位でオカルトなんて言う奴にロクな人間はいないし、また、ロクな目に遭わないのだ。
俺もいつかそうなるのだろうか、と考えたが、先輩と一緒ならそれも悪くない気がした。
オカルト好きに捧ぐ 終
>>385 そうだな。先ずやるべき事は分かり易く簡潔に、何を伝えたいのか纏める事だな
赤緑より幾分はましだが、長さに内容が伴ってない
最近の女子小学生って男を誘ってるよね
あんなエロい格好しといて親や学校が
「子供を守りましょう」
とか意味解んないよwwwwww
とは言っても女児への性犯罪の大半が父親と教師なんだけどな!
この世は地獄だな!
392 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/07(月) 14:00:58 ID:PNCLiqrj0
嘘ばかりつくなよ
ただ今帰りました
本屋に行ってきたんだけどなんかデブの腐女子みたいのに遭遇
エロ本コーナーの脇にホモ本コーナーがあるんで嫌でも目に入るのね
いや〜キモいねあいつら
生きてる価値ない、キモい、寒気がした。ニヤニヤ笑いながら読んでる
しかも男と男が掘り合ってる漫画でだろ?どんな面白ナマモノだよ
早々にコミックLOを買って退散してきた
帰りにスーパーにも寄ったが豊漁と言う割りにブリの安さが実感できない
どこで中間搾取ってんだ?
これからコミックLOを読みながらオナニーをするので応援よろしくお願いします
稲男 乙
できはまあまあだな。
稲男のまとめはどこで見れんの?
もう更新しない保管庫はほっといて本人が自分で保管しちゃえよ
いい加減リンク切れを何時までも貼ってる1のテンプレも改正しないと
敷居高すぎw
実話とか気軽に投稿出来ねーだろこれ
>>396 そんなもん必要ないから大丈夫
>>397 そんなもん誰も待ってないから大丈夫
高尚な読み手様を満足させるスレです
小学生女児のオマタペロペロしたい
しかし俺はロリコンなのだろうか
いや違うね
俺は可愛い美しい存在を愛しているだけだ
フサさん、こんなとこで何してるっスか。
銃を向けられる度に5セントもらっていたら、今頃大金持ちだぜ!
402 :
なまり:2011/02/12(土) 20:39:44 ID:1zVZuIuDO
俺の親友の体験した話を投下。
いろいろあるけど、
とりあえずこいつやべえと思った話を書く。
俺の親友(仮にももことする)は俺が小学校3年生の頃に引っ越してきた。
俺の学校は二宮さんの銅像がある、まあいたって田舎な学校だ。
そいつは髪が長く泣き虫な女だった。
一緒に遊ぼうと声をかけてもひとりで本読んでるからいい、そんなことを言ってまわりの奴らとは極力関わろうとはしなかった。
403 :
なまり:2011/02/12(土) 20:40:49 ID:1zVZuIuDO
そいつがある日、俺に「今度の日曜日遊ぼう」と声をかけてきた。
俺は特になにもなかったし「いいよ」と言ったのだが土曜日になると母親に「日曜日は用事があるからだめ」と言われた。
で、俺は日曜日の朝に電話で「遊べなくなった」と伝えた。
するとももこは「わかった、電話ありがとう」そう言ってまたねと電話を切ったのだが、
後日話を聞くとどうやらももこは暇すぎてひとりで近所の空き地と言っても砂利がひいてある駐車場で遊んでいたらしい。
404 :
なまり:2011/02/12(土) 20:42:26 ID:1zVZuIuDO
3時過ぎから遊んでいたももこだがひとりで本を読んでいたらあっという間に5時。
彼女の門限は5時だったらしく、しかし家はすぐ近く。5時の鐘がなったからそろそろ帰ろうと砂利を蹴っていたんだと。
そしてふと目についたスクラップ置き場。
事故でぐしゃぐしゃになった車が並べてある所がその砂利道の目と鼻の先にあるのだが、
ももこはそこを何の気なしに見た。
するとそこにはおじいさんがいたそうだ。
支援
406 :
なまり:2011/02/12(土) 20:43:23 ID:1zVZuIuDO
まあ、そこにおじいさんがいるのはおかしくない。
道を散歩しているじじいなんてどこにもいるからな。
しかし何かおかしい。
ニコニコとこちらを見て笑うおじいさんを見ていると気付いた。
頭しかない。
そこで普通はきゃあああ!みたいな展開になるのだろうが、やはりももこ。
ぺこりとあたまを下げて手を振ったらそのおじいさんはきえたそうだ。
その話を聞いた俺は背筋がやばかった。なによりそんな話をニコニコしながら話すももこの方が怖かった。
407 :
なまり:2011/02/12(土) 20:45:42 ID:1zVZuIuDO
文字にするとあんまり怖くないな。
とりあえず他のはなしはまた今度。
小学3年か
女の旬じゃないか
女の旬は小学3〜5年だから
異論は聞くが認識できない
小学3年生の泣き虫な女の子だと?
ふぅ…
>>402 ここにしたのか、大変乙です。
>>410 ごくまれに実話っぽい人もいるよね。
漫画家とか親類の話書いてた人とかもう来ないんだろうか……
ほーらお兄ちゃんのを触ってごらん?
>>402-406 乙
怖い様でなんかほのぼのしてるなw
またよろしく
>>411 お疲れの人なら何かの話の顛末を待ってるとか言ってたっけ・・・?
百物語にいたのが最後?あれは去年?一昨年?
いとこのお姉さんの話が好きだ
眼鏡のレンズの内側に映ってる
向かいのアパートをウロウロする影
どうしたらいい
眼鏡外すと雑多な声と 「あ」 という声が混じる
女の人の声
完全に糖質です、医者に行って下さい。
事件の翌日。
「先輩、今朝の新聞見ました?」
仕事中の先輩は無口だ。
いや、仕事以外の場面でも無口ではあるのだが。
仕事の時は仕事に関係のない話題には一切答えてくれない。
真面目なのではなくて不器用なのだ、と分析している。
先輩は残業をするので帰りながら話すという手も使えない。
そもそも家の方向が一緒なのかすら知らない。
消去法的にこの昼の時間が先輩と話をできる唯一のチャンスとなる。
カツ丼の大盛りを食べながら先輩にそう尋ねる。
「見てないよ」
先輩に新聞を読む習慣がないのは知っていた。
ただあれだけの事があったのだから、という淡い期待があったのは否めない。
何はともあれあの事件について、先輩に説明する必要があるだろう。
説明しなければ意見を聞くことすらできない。
メリーさん。
それは間違いなく今の日本で最も注目度の高い名前だろう。
メリーさん。
それは日本の人口の約1%、130万人近くの人を殺害した、
歴史上最大クラスの虐殺者の名前となっている。
具体的になにが起きたかは専門家によって調査されているところだが、
今朝の新聞を読む限りではこんな感じらしい。
昨日の昼。テレビに割り込んで映し出される映像。
青い背景。小柄な少女。
その少女が繰り返し自分の名前をメリーであると宣言する。
そして自分が怪談のメリーさんである事を説明する。
彼女はそこで言う。
「私メリーさん。あなたの後ろにいるの」
たったそれだけ。
それだけでその番組を見ていた130万人近くの人が死んだ。
信じがたい話ではある。
しかし実際に起きてしまった事に対して、
信じる信じないという話をするのはナンセンスだ、と思う。
それに伴い再びこの様な事が起きないように、
政府からテレビ禁止令が出ている。
よって現在この社員食堂のテレビも電源が切られている。
といった状況説明を先輩に行う。
新聞、インターネット等のメディアでは既に色々な説が出ている。
北の細菌兵器だの、米の音波兵器だの、中国の毒入り食物だの。
しかしどれもしっくりこない。
明らかに現実的な理由ではない。
死因についてもはっきりとした情報がない。
唯一はっきりしているのは130万人近くの人が死んだ、という事実だけ。
救いは子供への被害が少なかったことだ。
平日の昼どきテレビを見ている層に子供は多くない。
「考えておくよ」
先輩はそう言うと食べ終えた皿を持って返却口へ向かっていく。
こっちは説明するのに必死で半分も食べ終えてない。
流石にこれだけの差があると引き留めておくのも悪い気がする。
考えておく、と言ったからには興味はあるのだろう。
興味がなければ無視されるか、どうでもいい言葉を返される。
先輩は変な人ではあるが嘘はつかない。
考えておく、と言ったからには考えてくるだろう。
明日の昼のことを考え、高鳴る胸の鼓動を感じつつ、
目の前にある冷めたカツ丼を片づける作業に戻るのだった。
なんか山田悠介の小説みたい、悪い意味ではなく。
カツ丼に惑わされるとこだった
何も起きてないんだど、これから?
つか、終わってんの???
[意味のある話]
はじめに…
「メモ」という話をご存知ですか?
ちょっと不可思議な話で、あちらこちらで様々な考察がされている話です。
今回のこれは、それについての話になります。
なので、元ネタを知っていたほうが分かりやすいかも知れません…。
あしからず。
1/18
舞「…今度は何?」
姉貴の部屋を訪ね、「これについてちょっと…」と言った俺に、姉貴がそう答えてくる。
俺「少し、お知恵を…ですね」
そう言いながら、俺は例のごとくプリントアウトしてきた1枚の紙を差し出す。
俺「この、「メモ」って話のことなのですが…」
舞「…」
恭しく差し出したつもりだが、受け取ってくれない姉貴。
特に機嫌が悪い様子でもないが、何故だろう?と思っていると――
舞「何だか、甘いものが食べたいわね」
俺「…へ?」
舞「無料、って怖いわよね」
何食わぬ顔で、独り言のように言う姉貴。
…そういうことか。
2/18
俺「それは勿論、準備させて頂きます」
駅前で、姉貴の好きそうなお菓子でも買ってくればよかろう。
舞「お母さんの分もね」
サラッと追加される。が、まぁ良いか。取引成立だ。
姉貴に紙を渡し、簡単な説明をする。
説明と言っても内容のことではなく、この話がネットなどで色々と考察がされていること、しかしこれといった答えが出ていない、という説明だ。
いつものように小首を傾げながら、その内容を2度3度と読み返す姉貴。
お菓子はロールケーキにしよう、などと考えながら、反応を待つ俺。
すると――
舞「…意味が分からないわね」
俺「あら…」
お手上げか?
残念だが、まぁ、そういうこともあるか…
舞「そもそも、何なのかが分からないわ」
俺「何なのかって?」
舞「意味のある話なの?これ」
俺「意味は――」
オカルト系のこういった話では、「意味が無い」という結論になるものも多々ある。
この話にも、当然そういった説はある訳だが…
俺「あるものとして、考えられないかな」
意味が無い、だと…つまらない。
3/18
舞「…この話には意味がある、って考えていいのね?」
俺「うん」
舞「あと…嘘は無い?」
俺「嘘?」
舞「これって謎掛けでは無いでしょ?この話の謎を解きなさい、って言っている訳ではないわよね」
俺「まぁ…そうだな」
舞「そうすると、あり得ないことや、実際には無かったことが含まれている可能性もあるわよね」
俺「ふーむ…」
誰かが何の意味もなく書いた話――謎掛けではない文章なら、嘘が入っていようがいまいが、誰が困る訳でもないし、文句を言うのも筋違いだろう。
…しかし、それだと解きようがない。
俺「嘘も無し、で」
舞「…分かったわ」
そう言って、再び紙に目を落とす姉貴。
俺はワクワクしながら、その様子を見守る。
4/18
そして、数分後。
舞「全て事実で、意味はある。それが前提ね?」
そう言いながら姉貴が顔を上げる。
俺「あぁ」
舞「じゃあ、光一に聞くけど…この話について、どれくらい考えた?」
俺「ん?えーっと…」
この話を知ったのは、確か1年くらい前だ。
当然そのときはあれこれ考えたし、それからも時々思い出しては思考を巡らせていた。
俺「どれくらいかなぁ…延べ何日か、何週間か…結構考えたよ」
舞「答えは出た?」
俺「いや。どうにも分からず…」
舞「そう」
俺「…面目ない」
デキの悪い弟です。はい。
昔から、優秀な姉とは色々と比較されていたっけな…なんてことを思い出して、少し凹む。
舞「そんなこと気にしないで良いのよ。分かったから」
俺「あぁ…って、分かったの?」
5/18
俺「凄いなぁ、これの謎が解けたのかぁ…」
流石と感嘆の声が出る。
しかし――
舞「謎、ねぇ…」
首を傾げる姉貴。ニュアンスが違うのかな?
俺「意味が分かった、って言ったほうが良い?」
舞「…意味は分からないわね」
俺「へ?」
???
何だ?
分かったけど意味が分からない?
意味が分からないけど分かった?
俺「えーっと、どういう…ことでしょう」
舞「1つの説として、聞いてね」
俺「…あぁ、うん」
何だか煙に巻かれた気分だったが、俺は姉貴の話を聞くことにした。
6/18
舞「この話の主人公――1人称は、弟さん。それは良いわね?」
俺「あぁ」
妹とも考えられなくはないが…まぁ、弟だろう。
舞「お姉さんは、実家ではない所で暮らしている。結婚しているか未婚なのかは不明」
まぁ、不明だ。
しかし、1人で帰ってきたとか、旦那さんがどうのとは書いてないから、未婚である可能性が高いだろうとは思う。
そういえば、最初の一文を読んで、実はこの家族の名前は「久々実」なんじゃないか――なんて考えたこともあった。
読み方は分からないが、「久々実家」を、「久々実」と「家」に分けて…。
まぁ、もしそうだとしても、そこには何の意味もなさそうだが。
舞「で、そのお姉さんが脱いだ服から、メモが落ちる訳だけど…これって、どういった状況かしらね」
俺「状況って…そのままじゃ?」
舞「脱いだ服からメモが落ちるって、普通にあること?」
俺「まぁ、たまーには…」
稀な状況だろうけど、無くはないだろう。
舞「たまにだけどある、ね」
俺「うん」
何でそんなところに引っ掛かるのか知らないが、まったくあり得ないことではないだろう。
7/18
舞「あと、”脱いだ服”ってあるけど、これは何かしら」
俺「脱いだ服は…脱いだ服、じゃない?」
舞「…」
…あ。
俺「普通に考えると、コートとか上着とかじゃない?」
何だか間抜けなことを言ってしまった気分になり、俺は慌てて付け加える。
舞「そうね。あと、脱いだ服は、”脱いであった服”とも考えられるわよね」
俺「んー?…あぁ、そうだな」
既に脱いで、置いてあった服を動かしたときにメモが落ちた場合でも、「脱いだ服から落ちた」と言えるだろう。
それが何か、意味があるのか?と思ったが…
舞「まぁ、どちらとも分からないから、考えるだけ無駄だけど」
俺「あ…そう」
なんという肩透かし。
…ま、いっか。
舞「で、メモね。…そもそも、メモを書くときって、どんなとき?」
俺「メモか…」
どういった時にメモを書くかは…色々と考えられるな。
俺「人から話を聞いたときとか、何かを見たとき…何かを思い付いたとき…かな」
舞「そうね」
…ん?姉貴の説と言いながら、何故か俺があれこれ答えているな。
8/18
舞「でも、これも分からないわね」
俺「分からない?」
舞「このメモがどういった状況で書かれたかなんて、分からない」
俺「…あぁ」
それはまぁ、確かに分からない。
…うーん、何だか分からないことだらけだ。
これで答えに近づいているのだろうか?
俺「あのさ、途中で悪いんだけど――」
少し不安になった俺は、ここで姉貴に1つの説を教える。
それは、これは妊娠した女性の話で、堕胎をしたときのことについて書かれたものである、という説だ。
俺が調べた中で、これが一番納得できそうな説だった。
しかし――
舞「…それは無いと思うけど?」
と、バッサリと切って捨てられる。
俺「そうかなぁ…」
お腹の赤ん坊が右に左に動いたとか、右目と左目が確認できたとか…でも、堕胎してしまって「ごめんね」と…結構良い説だと思うのだが。
9/18
舞「これ、メモ書きよ?日記じゃなく」
俺「うん」
舞「お腹の子供の成長の過程を、日記じゃなくてメモに残すの?」
俺「…あり得ないかな」
舞「母親がお腹の子供の成長の記録を、一言のメモ書きで済ますなんて…考えたくないわね」
少し嫌悪感を含ませながら姉貴が言う。
同じ女性として、許せない説だったのかも知れない。
俺「ほら、日記の切れ端かも知れないじゃない」
舞「一言だけの日記だってこと?」
俺「…そうか」
確かに、ちょっと考えにくいか。
主語も述語もない、一言だけの日記。
それが、お腹の赤ちゃんの成長日記?
もちろん、絶対にあり得ないとは言えないが…無理があるように思える。
少なくともこの文章を読んだ限りでは、このメモが日記であるとは考えられないかな。
10/18
舞「ところで、このメモだけど…」
俺「ん?」
舞「どんな紙に書かれていたと思う?」
俺「…メモ用紙とか?」
何でも良いような気がするが…?
舞「先に言っておくと、紙のことなんて関係ないのだけど…少し考えると、何となく分かるわよ」
俺「ほぉ…」
関係ないなら別に…と言いたいところだが、まぁいいか。
舞「このメモには、1日、2日、って書かれているわよね」
俺「そうだな」
舞「でも、さっきの成長の記録の話じゃないけど、もしそういったものなら、1日目、2日目、って書くわよね」
俺「カウントしていく感じなら、そうだろうな」
舞「でもそうは書いていなくて、この後にカレンダーの話も出ていることから、これは”日付”って考えられる」
俺「…うん」
特に異議は無い。俺も日付だと思っていた。
舞「でも日にちだけで、何月なのかは書いていない」
俺「無いね…」
舞「何でかしら?そもそも、普通日付を書くなら…例えば12月なら、こうして”12/1”って書かない?」
渡した紙にボールペンで”12/1”と書きながら、姉貴が言う。
俺「そう…かも」
確かに、普段メモ書きでとかで日付を書くときは、”1日”ではなく”12/1”と書くかな…。
それに、メモとしての実用性を考えるなら、何月であるかを分かるように書くのが普通だろう。
11/18
舞「それで考えてみたのだけど…この日付って、メモの紙に元から書いてあったものじゃないかしら」
俺「元から?」
何だか、少し飛躍した気がするが…?
舞「そう。だからこれ、システム手帳のリフィルじゃないかと思うの」
俺「リフィル…」
システム手帳に付け足す、あの紙のことか。
舞「曜日が書いてない、日付だけのリフィルってあるでしょ」
俺「あるね…」
確かにそう考えると、メモが7日までになっている説明が付く。
丁度1週間だ。1枚で1週間になっているリフィルは、もちろん存在する。
手帳としてオーソドックスなタイプとも言えるだろう。
――しかし、まてまて。
どこかおかしい所はないか…?と考えてみると、疑問が1つ浮かんだ。
俺「でも、この文章には「1日:右へ」って書かれているのだから…やっぱり、実際にそう書かれていたんじゃない?」
当たり前すぎるが、俺はそんな反論をしてみる。
12/18
舞「確かにそうね」
俺「あら…」
サラッと認める姉貴。
舞「でも、手帳の日付にあわせてメモ書きがされていた場合…それをネット上に文章として書くときには、「1日:○○」って書いてもおかしくないかな、って思ったの」
俺「…なるほど」
違和感は…無いな。
メモ書きが日付にあわせて書かれていたのなら、当然、日付も文書に入れるだろう。
その場合どうやって書くか、となると…「:(コロン)」を使って書くのもおかしくはない。
俺「そうかぁ…」
1つの可能性に過ぎないだろうけど、何か分かった気がする。
これはひょっとして、答えに近づいているのか?
…と思ったが、そんな俺の気持ちは一瞬で打ち砕かれる。
舞「もっとも、絶対にそうって訳ではないし、話の内容とは何の関係もないけどね」
俺「えー…」
…何だってんだ。
さっきから、何だかおかしいぞ?
1つの解に向かっている感じが、まったくしない。
何故だろう?分かったと言っていたのに…
13/18
俺「あのー…」
俺は思い切って聞いてみる。
俺「分かったんだよね?何だか今一つ…」
舞「もうすぐよ」
俺「そう…」
そう言うのなら、仕方ない。
何も分からないのは、俺の頭が固いだけかも知れない。
…うぅ、自虐。
舞「じゃあ、メモの内容」
俺「お…」
そうだ。メモの内容だ。
これが分かれば、一気に解ける気がする。
この謎めいた文章。これは暗号なのか、それとも…?
舞「これ、どう思う?」
…と、また質問される。
俺「…分からないよ」
最初に言ったと思うが、同じように答える。
舞「ずいぶん長いこと考えてみたけど分からなかった、よね?」
俺「…あぁ」
むう…バカにしているのか?泣くぞ?拗ねるぞ?
と、子供のようなことを思った俺に、姉貴はこう言った。
舞「つまり、そういうことよ。分かった?」
14/18
俺「…ほぇ?」
ナニイッテルノ?
毎度のことだが、頭にハテナが浮かぶ。
しかし、今日はいつも以上だ。まったく意味が分からない。
舞「ここまで、この話から読み取れる、色々なことを考えてみたけど…どれも、分からなかった。ハッキリと答えは出なかった」
俺「…うん」
舞「何年も前からある話で、今まで、誰も明確な答えを出せていない。誰にも理解できていない」
俺「そうなんだよね」
舞「でも、ここに1人、全てを理解した人がいるのよ」
俺「…え?」
俺?じゃない。姉貴…でもなさそうだ。
じゃあ他に…
あっ――
俺「この、弟さん?」
舞「そう。しかも時間まで書いてあるわ。3時間って」
俺「…」
随分長いこと考えた俺と違って、わずか3時間だ。
この弟は天才か?ものすごい発想力を持っているのか?
…いや、違う。
これは――
俺「弟だから分かった?」
舞「そうなるわね」
15/18
舞「何人もの人が長いこと考えても分からない、謎のメモ書き。でもこの弟さんは、少しの時間でその意味を理解したのよ」
俺「あぁ」
舞「これはどう考えても、”弟になら分かる内容たった”ってことじゃない?」
俺「そうか…」
何人もの人間が長い時間掛けても分からない。
でも、弟は3時間でそれを理解した。
それは、弟になら分かる内容だったから。他の人には分からない内容だったから。
確かに、実際に起きたこと…今、現に起きているこの状況を考えると、そういった結論も納得できる。
舞「そう考えると、最初に言った「脱いだ服からメモが落ちる」って状況も、説明が付くの」
俺「む?」
舞「メモに書いてあるのは、弟になら意味の分かる内容。しかも、彼にとって血の気が引くような内容」
俺「うん」
舞「久々に実家に帰ってきた姉の脱いだ服から、普通の人にはわからないけど、弟には意味の分かるメモが落ちてきた――これは、偶然?」
16/18
脱いだ服からメモが落ちることは稀だ。
しかしそれが実際に起きて、そこには、それを見た弟にしか分からないような内容が書いてあった。
他の人がメモを拾っても、意味なんて分からない。
しかし弟には分かる。その弟がメモを拾った。これは――
俺「姉がわざと落とした?弟に、メモを見せるために」
それがシックリくる。
偶然が重なったと考えるより、自然だ。
それに…
俺「そうすると、姉が久々に実家に帰ってきた理由は…」
舞「そこまでは書いてないから何とも言えないけど、目的はそれかもね」
確かに、ハッキリとそうだとは言えないが、そこはこう考えても良いんじゃないか?
この姉は、弟にどうしても伝えたいことがあった。
何か深い理由があるのか、言葉ではなく、わざわざこんな形で。
それは、弟にだけ分かる内容。
そう、弟にだけ…
…ん?
俺「弟だけ…とは限らないのかな?意味が分かるのって…」
他にも分かる人がいる可能性は、十分に考えられるだろう。そんな断定はできない。
例えば…家族の人とか。
17/18
舞「そうね。意味を理解できる人は、他にも居るはずよ」
おや…言い切ったぞ。
俺「何で、居るはずって?」
舞「最初に確認したでしょ?”この話には意味がある”って」
俺「したけど…」
舞「弟さんが、自分にだけ理解できる話を書いても、意味が無いのよ。
自分の他に、メモの内容と”12月20日”という日付を見て、同じように理解ができる人がいるからこそ、この話には意味があるの」
俺「あぁ…」
あの確認は、そういうことだったのか。
つまり…
俺「この話は、誰か、意味の分かる特定の人に向けられたもの?」
舞「…というのが、私の説ね」
俺「なるほどねぇ…」
自分には分からないが、どこかにこの話を読んで、弟さんと同じように血の気が引いた人が居るのかも知れない。
…いや、きっと居るだろう。
そうでなければ、意味がない。
どういった理由、事情があるかは分からないが、誰にも絶対に理解できない話なら、弟さんがこれを書く意味がないからだ。
18/18
舞「そういうことで、良いかしら?」
俺「ん…あぁ、ありがと」
1つの解が得られたぞ。明日にでも、古乃羽達に教えてあげよう。
上手く伝えるには難しい気もするが…まぁ、なんとかなるだろう。
舞「あの件、忘れないでね」
俺「ん?…あぁ、甘いものね」
そんな要求をされたことも、古乃羽達に教えてしまおう。
フッフッフ。それで姉貴の株が下がることはないだろうが――
舞「楽しみに待っているからね。ロールケーキ」
俺「はいはい…。って!?」
な、なぜロールケーキと分かった?口に出して言ったっけ?
心を読まれた?そんな…まさか、読心術…?
俺「な、なんで…?」
舞「それくらい分かるわよ。――ほら、姉弟だもの」
そう言って、ニコリと笑う姉貴。
…俺は、少しだけ血の気が引いた。
小学生の作文はおなかいっぱいです
乙です〜
メリーさん「私、メリーさん。ボジョレー飲み過ぎちゃったの……うひゃひゃひゃひゃひゃ。ちょっと貴方、私の服全部脱がして抱きなさいよ。私が好きならギュッと抱きなさいよ!!」
メリー「嘘よ。」
ウニ氏早く来て
>小学生の作文はおなかいっぱいです
しかし小学生の女の子が書いているとすると途端におにんにんがおっきなる
小学生女子児童の子宮をぼくのSS(スーパースペルマ)でおなかいっぱいにしてあげた まる
などと供述しており
SSサイズの、まで読んだ。
ウニ来いやー
ウニです。
前回の続きですが、半ば予想したとおり難航しています。
投げているわけではないので、すみませんがもう少しお待ちください。
今日は別の話を持ってきました。
では、
大学一回生の春だった。
そのころ僕は、以前から興味があった幽霊などのオカルト話に関して、独特の、そして強烈な個性をまき散らしていたサークルの先輩に心酔しつつあった。
いや、心酔というと少し違うかも知れない。怖いもの見たさ、のようなものだったのか。
師匠と呼んでつきまとっていたその彼に、ある日こんなことを言われた。
「星を見る少女を見てこい」
星を見る少女?
一瞬きょとんとしたが、すぐにそんな名前の怪談を思い出す。怪談というよりも都市伝説の類かも知れない。
「どこに行けばいいんですか」と訊いてみたが、答えてくれない。何かのテストのような気がした。ヒントはもらえないということか。
「わかりました」
そう言って街に出たものの、地方から大学に入学したばかりで土地勘もない。大きな街だ。まったくの徒手空拳で歩き回り、偶然見つかるほど甘いものではないだろう。ということは、このあたりでは有名な話なのかも知れない。
僕は所属していたサークルへ足へ向けた。
部室でだべっていた数人の先輩に「星を見る少女」について訊いてみる。
「ああ。あの、橋のところのマンションだろう」
あっさりと分かった。
ある一室の窓に、ベランダ越しに星を見る少女の姿が見られるのだという。
「何号室なんですか」
「さあ、そこまでは」
サークルでの情報収集を終え、次に大学の研究室へ向かった。
ゼミの時間ではなかったが、やはり先輩を含む数人が書籍に囲まれた狭い室内でだべっている。
「聞いたことがある」
地元出身の女性の先輩がそう言った。
「リバーサイドマンションって名前じゃなかったかな」
「何号室とか」
「さあ。空き部屋って話だったとは思うけど。今でもそうなのかな」
あまり芳しくはなかったが、この程度の情報でも十分だろう。
研究室を出ると僕はすぐさまくだんのマンションへ向かった。
小一時間自転車を走らせると、市内を流れる大きな川沿いに四階建てのマンションの姿が見えてきた。
ベランダ側が川に面していて、ちょうど橋の上から全体が見渡せる。向かって左手側の堤防の向こうだ。
その日は春らしい暖かさはどこかに消えて、冬に戻ったような肌寒さを感じる日だった。風が強く、橋の上から見下ろすと川面がさざなみ立っている。
橋の中ほどで自転車を止めてマンションを眺めると、各部屋のベランダに布団や洗濯物が干してあるのが見えた。思わず空を見上げたが、薄い雲に覆われていて日差しは弱々しい。乾くには時間がかかりそうだ、と余計な心配をしてしまう。
「どの部屋がそうなのかね」
吹きさらしの橋の上で肩を縮こませながら口に出してみる。
広く知られている『星を見る少女』という怪談の中身はおおむねこうだ。
バイト帰りの男子大学生が夜遅く自分の家へ向かう途中、あるアパートの二階の窓に若い女の子の姿を見た。
彼女は身じろぎもせずに、じっと窓の外の空を見ている。満点の星空だ。
そのアパートを通り過ぎて家に帰り着いてからも、大学生はその女の子のことがやけに気になった。星空を見つめているという姿にロマンティックなときめきを感じたのだ。
次のバイトの日、また夜遅く家へと帰っていると、あのアパートの前を通りがかった。すると先日と同じように、あの女の子が窓辺から夜空を見ている。
暗くてよくは分からなかったけれど、その横顔はとても素敵に見えた。
名前も知らないその女の子に恋心を抱いた大学生は、次のバイトの日の帰り、また同じように窓辺から星を見つめている彼女の姿を見たとき、たまらくなくなって自分の思いを伝えようとそのアパートの部屋を訪ねた。
玄関のドアをノックしても返事はない。中は明かりもついていないようだ。それでも彼女は部屋にいるはずなのだから、ノックが聞こえていないのだろうかとそっとノブを捻る。
開いた。
部屋の中を覗き込んだ彼が見たものは、窓際で首を吊っている女の子の姿だった。まるで窓の外の星を見ているような。
グロテスクなオチだ。
それが改変されたと思われる『てるてるぼうず』の話も聞いたことがある。
窓辺の首吊り死体がやがて腐り始め、首から下がズルリと崩れ落ち、頭部とそこからぶらさがる脊椎だけが縄に吊るされている。その凄まじい状況が遠目にはてるてるぼうずのように見える、という話だ。
こちらはあまりメジャーではないが、星を見る少女の方はテレビや雑誌でもそれに類した話をよく見るので、全国的に広がった話だと言えるだろう。
しかしこのリバーサイドマンションにまつわる星を見る少女の方は、その名前は街なかでそこそこ知られているものの、噂自体は具体性にかけるようだ。
今日聞いた話では、「誰も住んでいないはずの部屋の窓から女の子が外を見ている」というものと、「その部屋で死んだ女の子が夜中に窓から星を見ている」というものがあった。
前者は全国版と同じようにその女の子の姿が気になった男が部屋を訪ねてみると、首吊り死体があったというオチだった。
後者は首吊りというオチがないかわりに、最初から死者であることが示されていることで怪談になっている。
まったく違う話のようだが、時系列になっているようにも思える。首を吊って死んだ女の子が今でも亡霊として現れるという筋だ。
真相はともかく、窓から少女が空を見ているという部分は共通しているはずだ。
僕は各部屋のベランダに干された布団が風にたなびいている様子を眺める。
ほとんどの部屋がカーテンを閉めていてその向こうは見えない。留守が多いのだろう。カーテンが開いている窓もいくつかあったが、ガラス戸は閉まっていて、そのいずれにも人の姿はなかった。
まあ昼間からそうそう出るものではないだろう。
「出る」という言葉を思い浮かべてから、今さらながら気づいた。
師匠は星を見る少女を見てこい、と言ったのだから、現在も継続する怪談のはずだ。ということは今日聞いた二つの噂のうち、全国版に近い「首を吊っていた」というオチの方はおかしい。
それは誰かの体験談として語られるタイプの怪談であり、同じ体験をしてしまうかも知れない、という怖がらせ方をするものではないのだ。
それを聞いたあなたのところにも……という巻き込み型の話にもならないはずだ。前提条件が特殊すぎる。
やはり死んだはずの少女が窓に映っている、という方が本命か。それを見てこいというのだ。
そうとなれば昼間に来ても駄目だろう。夜を待つしかない。なにせ「星を見る少女」なのだから。
僕は現地を確認したことでそれなりに満足して立ち去った。
その夜である。
僕は同じ橋の上に立っていた。
まだ風が強く、街の明かりが波立つ暗い水面に乱反射していて、風情がない感じだ。
その川の堤防の向こうに四階建てのマンションの姿がある。各部屋の窓にはカーテン越しに明かりが灯っている。
腕時計を確認すると、夜の十一時。この時点で明かりが消えている部屋は四つ。目を凝らすと、そのうちの一部屋は洗濯物が出しっぱなしになっているのが見える。残りの三部屋は昼間に洗濯物を干していたかどうか思い出そうとしてみたが、記憶があいまいだった。
ただ空き部屋があるとしたらその三つのどれかだ。
じっと見つめていても、それぞれの窓にはなんの気配も見当たらない。というよりも、明かりのない窓は暗すぎて中に人がいても見えそうもなかった。
僕は明るい方から暗い方はあまりよく見えないという法則を思い出した。
昼間は暗い家の中から明るい外の様子がよく見えて、外からは家の中がよく見えない。夜は逆に明るい家の中を外から見られてしまい、家の中からは外が見えない。
橋の上も街路灯がぽつりぽつりとあるだけでさほど明るい訳でもなかったが、数十メートル離れたマンションの暗い窓の向こうを見て取るのは無理な話だった。
今いる場所は橋の中ほどだったが、これ以上マンションの方に近づくと、角度がつき過ぎて横からの眺めになるために、部屋の中は見えなくなってしまう。
なにか変だった。
これでは「星を見る少女」を見ることができない。誰にも。
念のために橋を渡り、マンションの前に行ってみたが、川の堤防に近すぎて、その堤防ぶちギリギリに立って見上げても角度がきついため窓がよく見えない。各階のベランダの足場を下から見上げる形になるからだ。
もちろん対岸からでは遠すぎる。やはり窓の向こうに人影が見えるとすると、あの橋の上からだ。
それが周囲を観察して出した僕の結論だった。
あるいは川に船を出せばもっと近くで窓を見ることができるかも知れないが、それでは一般的な噂にならないだろう。
ううう。と唸って僕はもう一度堤防沿いからマンションを見上げる。
風が吹きつける橋のあたりから気味の悪い音が響いてくる。ロープや欄干を抜ける多層的な風切り音が。
良い雰囲気だ。ゾクゾクする。
なにか手がかりはないかと思ったが、ウロウロしていても思いつきそうな気配はなかった。コンビニの袋を提げた住民がマンションの入口のあたりからこっちを不審そうに窺い始めたので、気の弱い僕はもうそれだけで退散したくなってきた。
しかたなしに一旦堤防沿いを歩き去ってから、せめてどこが空き部屋なのかだけでも確認できないかと、ぐるりと遠回りしてマンションに戻り、入り口近くの郵便受けの様子を確認した。
銀色のボックスにつけられた部屋番号の下に名前のプレートがあるものもあったが、部屋番号のみのものも多かった。防犯対策か、あるいは訪問販売対策なのだろうか。
チラシの類が大量に詰め込まれているようなボックスもない。空き部屋があっても、管理人か誰かがこまめに回収しているのだろう。
考え込んでいると、背中に視線を感じた。
「あの、すみません」
主婦らしき女性が、自分の部屋のボックスを開けようとしていた。
僕は自分でも情けないくらい狼狽して、しどろもどろに弁解じみたことを言いながらその場を逃げ去った。
帰り道、師匠ならずぶとく情報収集をしていただろうなあ、と思い、なんだか情けなくなった。
次の日、僕は大学の講義の空いた時間を利用してまたリバーサイドマンションへ来ていた。
どう考えてもおかしいのだ。夜の暗がりの中では、やはり橋の上から明かりの消えた室内は見えない。
ということは、明かりのついた部屋、つまり空き部屋ではなく、誰かが住んでいる部屋での出来事なのだろうか。
それにしても、窓際に立って外を見ている人ならば、室内の光は背後から来ているはずだ。直接顔が照らされていない人を、夜中に橋の上のこの距離から見て、はたしてそれが少女であると視認できるものだろうか。
おそらく誰か分からないけど人影が見える、という程度ではないか。
考えれば考えるほど分からない。
昨日から引き続いて風の強い日だった。川面に映るマンションの姿もぐちゃぐちゃに揺れている。
今みたいに橋の上から川を見下ろして溜息をついていると、誤解されそうだった。
「おい」
そんなことを自嘲気味に考えている時、急に背中から声をかけられ、飛び上がりそうになった。
振り向くと茶髪にピアスの怖そうな人が立っている。
「なにしてんだこんなとこで」
一瞬緊張して身体が固まったが、相手の物腰が因縁をつけている感じではないことに気づく。
「あ、先輩スか」
ふいに思い出した。確か同じ研究室の三回生だ。ほとんど研究室には顔を出さない人なので、うろ覚えだった。
「サボりか」と訊かれたので、「いや、まあ」と笑ってごまかす。
「あの時は悪かったな」
そう言って肩を叩かれた。笑っている。つられて笑っているうちにだんだん思い出してきた。
学内の芝生で行われる、伝統の新入生歓迎コンパで僕にむりやりビールを飲ませ続け、人生初のリバースを体験させてくれたのがこの先輩だった。
「オレの家、アレなんだよ」
先輩はそう言ってリバーサイドマンションを指さした。
「いや、一人で借りてるわけじゃねえよ。親、親。実家があそこなんだよ。オレはもっと大学の近くに部屋を借りてんだけど、洗濯がめんどくさくてな。ためこんだブツをおすそ分けしにしょっちゅう帰ってんだ」
あ、いいな。と思ってしまった。
僕も初めての一人暮らしで、一番困っているのが洗濯だったからだ。親に任せていた高校時代には想像もしていなかったが、これが実にめんどくさい。
先輩は思ったより気さくな感じだったが、やはり見た目の怖さにはすぐになじめない。会話が途切れたところで「じゃあこれで」と立ち去ろうとしたが、今さらこの人が重要な証人であることに気づいた。
「え、じゃあ、あの噂知ってますか。あのマンションの部屋の窓から女の子が……」
「ああ。知ってるよ。空を見る少女とかなんとかいうヤツな」
当たりだ。本当は星を見る少女だが。
僕は興奮してたたみかけた。
生ウニさん!支援
「先輩は見たことありますか? どこから見れるんですか? どの部屋ですか? 空き部屋なんですか?」
「おいおい。ちょっと、待て。落ち着け」
先輩は周囲の目が気になったようで、あたりを見まわしたあと、「こっちこっち」とマンション側へ橋を渡りきった所にあったベンチに僕を誘った。
「あれってただの噂だろ。ほんとなわけないじゃん」
座って早々に先輩は言った。
あ、やっぱり。
妙に納得してしまった。それが普通の感覚なのだろう。
「誰もいないはずの空き部屋にそんな女が見えるって話だろ。オレの知ってる限り空き部屋なんてねえよ。あんまガキのころは分かんねえけど、高校、ていうかたぶん中学以降はずっと住人メンバー変わってないはずだ。それに……」
先輩はマンションの方を振り向きながら顎をしゃくった。
「空き部屋ならよ、雨戸閉めるだろ、普通」
「あ」と声が出た。言われてみるとその通りだった。
フローリングだか畳だか知らないが、空き部屋の日光の入るベランダの大きな窓に雨戸で目張りをしないはずはなかった。
「その部屋で死んだはずの子が、夜中に窓から外を見てるとかって話はどうなんですか」
「そんな噂もあったなあ。どっちにしろデマだ、デマ。そもそもマンションで誰か死んだなんて話、聞かねえよ」
あほくさ、と呟いて先輩は「迷惑なんだよなあ、住民としちゃあ」と真面目な顔で語った。彼自身はもう住民ではないはずだったが。
「203号室だとか、302号室だとか、いやいや402号室だとか、全部噂の中身が違うんだぜ。適当すぎだろ。オレんちの部屋のバージョンもあってさ、中学のころにからかわれたこともあんだぜ」
ほんとに迷惑だ、となぜか僕を睨みつけてきた。
「すみません」ととっさに謝りながら、ふと湧いた疑問を口に出していた。
「かなり昔からある噂なんですか」
「ああ。ガキのころからあった気がするな。あんま覚えてねえけど」
昔からある噂……
まったく根も葉もないものが、それだけ長く続くなんてことがあるのだろうか。
考え込んでいると、いきなり先輩が立ち上がり、僕の肩をドシンと叩いた。肩を叩くのが好きな人だ。
「とにかく、そんなくだらねえ噂信じてんじゃねえよ。迷信なんて信じるとろくなことにならない、って言うだろ」
後半は冗談のつもりだったらしく、笑いながら肩をバンバンと叩かれるので、僕はぎこちなく愛想笑いを浮かべるしかなかった。
先輩と別れ、追い立てられるようにその場を後にした僕は、自転車に跨りながら今日得た情報を頭の中で整理していた。
昔から空き部屋はない。死んだ女の子もいない。噂の中身もバラバラ。住民自身も信じていない。
溜め息が出た。噂なんてこんなものか。現実に、星を見る少女なんているわけはないのだ。
それでも……
(星を見る少女を見てこい)
脳裏に蘇った師匠の言葉に、僕は頷くのだった。
その三日後、めげない僕はまたリバーサイドマンションを望む橋の上に来ていた。
なんの目算もない。とりあえず来てみたのだ。我ながら涙ぐましい無駄な努力だ。
実は一昨日も来ていた。もちろんなんの収穫もなく帰っている。
橋の真ん中に欄干が少し外側へ膨らんだ場所があり、そこがマンションを見るベストポジションだった。僕はそばに自転車を止めるとその位置に両肘を乗せた。
そして、ふと気づいて先輩がいないか辺りを見回す。この噂話にかなり迷惑を被っているであろうその先輩は、冗談めかして笑ってはいたが、興味本位で噂を追いかける野次馬に内心むかついているのは容易に想像できた。
また僕がこりもせずにこんなところにいるのを見られたら、どんな目に遭わされるか分かったものではない。
実は昨日も来ていたのだ。そしてなにも見えずに帰っている。ようするに毎日来ているのである。
よし、と先輩がいないのを確認してマンションの方へ向き直り、観察を開始する。
整然と並んだベランダにはいつものように洗濯物がずらりと並んでいる。よくもまあそんなに毎日洗濯ができるものだ。
僕などもうめんどくさくてめんどくさくて、一週間は平気で溜め込んでいる。実家へ持ち込める先輩が心底羨ましかった。
472 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 22:42:21 ID:9mpK6QRrO
紫煙
それにしても今日は良い日差しだ。ここ数日の寒さが嘘のように春らしい暖かさが戻ってきたし、絶好の洗濯日和と言えるだろう。
午後の陽光に目を細めながら、僕は良い気持ちでマンションの全景を眺めていた。カーテンが閉められている部屋が全体の六分の五。半端に開いているのが二部屋。全部開いているのも二部屋。
どの部屋のベランダにも、布団を叩いたり洗濯物を干したりするような主婦の姿はない。
平日だし、共働きも多いのかもしれない。主婦のスケジュールはよく分からないが、専業でも洗濯物を干したりなんかは午前中にするものと相場が決まっているのかも知れない。
……
あくびがでた。
欄干に顎を乗せる。眠くなってきた。
今日は風がないな。
だから暖かいのかも知れない。
首を伸ばして川を見下ろすと、凪いだ水面が静かにたゆたっている。昨日までの風でさざなみ立っている時とは全く違う相貌だ。
川面はまるで鏡のように周囲の景色が鮮明に映りこんでいる。時が止まったように。
鏡の中のマンションを見ると、ベランダに出された布団の色も見て取れる。目を凝らせば柄まで見えそうだ。洗濯物も、カーテンも、人間の顔まで見えた。
妙に感心してしまった。
いくら風がなくても、海ではこうはいかないだろう。湖や流れの緩やかな川で、しかもよほど条件が整わなければこれほど綺麗に景色を映すことはないだろう。
実に良い物を見たような気になり、満足してしまったので今日はもう帰ろうかと顔を上げかけた。その時だ。じくり、と首筋に何かが這うような気持ちの悪い感覚が走った。
顔。
顔だ。
さっき確かに人間の顔が見えた。
思わず顔を上げて橋の向こうのマンションを見る。一階、二階、三階、四階。どの部屋もベランダは無人だ。そしてほとんどの部屋はカーテンが閉まっている。人の姿は見えない。
胸に動悸を感じながら橋の下に目を向け、鏡の中のマンションを見つめる。
いる。
部屋の一つ。三階の、右から三番目の窓。カーテンが半分開いている。
474 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 22:50:17 ID:bqMEoHBk0
さすがにそろそろ支援が要る?
475 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 22:53:49 ID:bqMEoHBk0
猿?
オッホー
その窓際から外を見ている顔。女の子だ。髪が長い。
僕は狼狽して目を擦った。鏡のようだとは言っても、しょせんは流れている水だ。見間違いということはあるかも知れない。
しかし何度目を擦っても、水面に映るその部屋の窓には女の子の姿があるのだ。
顔を上げて現実のその部屋に目を凝らしても、カーテンは半分開いているが窓の向こうには人影すら見えない。
そのまま顔を下げると鏡像の女の子は、じっと外を見続けている。それも、気のせいかこちらを見ているような気がする。
ぞくりとして生唾を飲み込む。
橋の下の川面に映った鏡像の中からの視線が、橋の上にいる僕の方へ伸びてくる。思わずその視線を避けて、のけぞるように顔を背ける。
自然と、その視線を可視的で立体的なものとしてとらえ、その行方を追いかける。
視線は僕のいた場所を通り過ぎ、そのまま突き抜けるように空へと向かっていった。わずかな雲の浮かぶ青空へ。
その瞬間、僕の中に凄まじい、感情とも快感ともつかない、なにか未分化の奔流のようなものが走り抜けた。
空を見る少女!
先輩は確かにそう言った。噂の原型はそれなのだ。言い間違いでも、聞き間違いでもなかった。どおりで夜には見られないはずだ。そうなのだ。この、空を見る少女こそが!
放心した僕の頬を風が撫でた。暖かい春の風が。
ハッと気づいて川を見下ろす。
もう水面は、たなびく風に波立ち始めていた。マンションも、部屋の窓も、その向こうに儚げに立つ少女の姿も、なにもかもが溶け合うように虚ろに揺らめいている。
もう見えない。
川の上流に目をやると、波立った水がどこまでも伸びている。少なくとも上流のあの波立った水面がこの橋の下を通り過ぎるまで、もう鏡のような姿には戻らないだろう。それまでにまた風が吹いてもだめだ。
僕は力が抜けたように欄干へ身をもたせ掛けた。
そして橋の下に目を向け、もう見えなくなったあの繊細な鏡像を、あの顔を、そこに見ようとする。
星を見る少女に恋した大学生の気持ちが少し分かったような気がした。手の届かないものだからこそ、美しいのだ。
僕はもう一度、今度は心の中で思い描いた。
気まぐれに現れた奇蹟のような時間、確かにそこにあった幻を。
その夜。
師匠の部屋に乗り込んだ僕は、ことの次第を告げた。
ニヤニヤしながらも師匠は口を挟まないまま聞き終わる。そしてやおら押入れに上半身を突っ込むと、ごそごそと中を探り、一冊のバインダーを出してきた。
パラパラと捲っているのを見ると、色々な新聞記事などのスクラップのようだった。
「お前が見たのが、まさに噂の正体だ。空を見る少女。川の中から空を見上げているその姿を、たまたま見てしまった人がいたんだろうな。霊感と、鏡のような水面。その二つが偶然に重ならないと見られない実にレアなお化けだ」
ページを捲りながら師匠は言う。
お化け、と表現されると、ロマンティックな気持ちに浸ったままの僕はなにか釈然としないものがあった。
「元々はその正しい噂があったのかも知れない。しかし『星を見る少女』という、もっと有名でかつ似た名前の都市伝説があったために、混同されてしまったんだ。空を見る少女の方はめったに見るもいないんだから、噂の混同部分の比率では自然にマイノリティになってしまう。
結局、様々にバージョンの広がった『星を見る少女』の中に取り込まれちまったんだ」
あった、これだ。と師匠は古びた新聞紙の切り抜きを取り出した。
地元紙の地域欄だ。日付は十七年前。
何か裏を取ったのか、この人は。感嘆が喉元まで出掛かる。
記事には『女子高生水死』という文字が大きく印字されている。場所はあの川で、まさにリバーサイドマンションの堤防のすぐ前のあたりだ。
それほど水深もなさそうだったのに。記事を読む限り水死の原因は分かっていないようだ。死亡した女子高生の住所も出ていたが、リバーサイドマンションではなかった。
「そりゃそうさ。この子はリバーサイドマンションになにか執着があってそこに迷い出てきてるわけじゃない」
師匠は記事をひらひらさせながら説教じみた口調で続けた。
「鏡の中からの視線が空に向いてるってことは、本来のマンションの部屋からの視線は水面に向かっているってことだ。反射角度とか難しいこと考えなくてもそれは分かるよな。ようするに、この子は自分の死んだ場所を見つめているだけだ」
それを聞いた瞬間、ぞくっとした。
星を見る少女にも負けず劣らず、グロテスクなものを感じたからだ。
「噂では203号室だとか、302号室だとか、肝心のその部屋がどこかって部分はバラバラだ。実際にどこでもいいからだよ。要するにこの子は、その川の場所さえ見られたらどこからだっていいいんだ。カーテンが開いている部屋なら」
と、いうわけだ。
そう言って師匠は満足したように口を閉じた。そして新聞記事をスクラップの中に淡々と戻している。
僕は数日間のささやかな冒険のことを思い返し、複雑な気持ちだった。
『星を見る少女』という怪談、あるいは都市伝説に、塗り替えられてしまったあの少女のことを思うとなんだかやり切れない思いがあった。
直接マンションの部屋に出るわけではなく、いや、実際はそこにいるのかも知れないけれど、水面に映った幻の中でだけ見ることが出来る、というのが、なんだか若くして儚く散った彼女の生涯に重なるようで、思わず目頭が熱くなってしまった。
そんなことをぽつぽつと呟いていると、師匠は僕の肩をどやしつけた。最近やたらと肩を叩かれる。
「一応、ミッションは合格にしといてやるけど、優良可で言うと良だ」
なんだ偉そうにこの人は。ムカっときて思わず睨むと、その数倍鋭い眼光に射竦められた。
「だったら優はなんなんです」
僕がなんとかそれだけを返すと、師匠は暗く輝く瞳を細め、その眼球を自分の手で指さしながら、ぼそりと囁く。
「俺は、直で、見られる」
いつでもな、と、口を歪めて笑った。
終わり
乙です。
星を見る少女の話って結構好きなんだよね。おもしろかった。
482 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/18(金) 23:25:40 ID:sLIb7djwO
ウニ乙です
今回の師匠の凄さを田舎と同様に感じました。
え、え、生ウニ!?記念パルサミコパルサミコ!
ウニ乙でございまし(;´д`)
ついにリアルで出会えた
ウニ乙!!
いつも読んでます
おぉ! 今回も面白かったです。とくに後半はテンポよくてすごく良かった。
ウニ乙!
面白かったわー。
ウニ乙!
このころの師匠はまだ「俺」なんだね。
ウニ乙!
いやー、面白かった!
ウニさん乙です!
師匠パねぇwww
この二人が出てくる話の雰囲気やっぱ良いわー。
わ〜ウニさんだ!起きてて良かった〜
拝読拝読♪
ウニの最後のセリフの優はなんなんです
って何?
>>492 「一応、ミッションは合格にしといてやるけど、優良可で言うと良だ」
ちゃんと読んでる?
>>492 それが理解できないとこの話の
オチが無くなってつまんないだろ?
よく読め。
>>494 ごめん、小学生かな?
ざっくりいうと、つうしんぼのたいへんよくできました、よくできました、がんばりましょうのうち
「よくできました」くらいのできだね、と師匠がいうから「じゃあどうなったらたいへんよくできましたがもらえるんですか?」ときいた
そしたら師匠が「じぶんならすいめんのじょうたいやそとのあかるさにさゆうされずに、
すいめんにうつしたりもしないで、いつでもちょくせつおんなのこをみられるよ、
つまりそれができていたらたいへんよくできましただったよ」といったんじゃないのかな
これでよろしいでしょうか?
494に言うの?
おやま土曜以外にウニ乙、やっぱ師匠の話がいいね
>>497 モルダー、あなた疲れてるのよ…
変な安価になってるし、元気出せよ
>>497 例えば
>>492が
>>493の後で「え?どういう事?」とかまだ理解できない素振りを見せたなら判るけど、
そう言うわけでもないのに
>>495で二度目の説明を、しかも煽りまがいにする必要はないと思うよ
ウニの時だけ流れが普通の文章系スレに戻るのに吹く
>>499 並んだ時には既にマッカーサーだもんな。
イチゴ抜きでも夏休みだしな。
師匠は確か女だったはず 偽者乙でおkですね ふふん
>>502 にわか乙。
今回のは性転換後の話だよ。
いやだから乖離性人格障害だってば。
みんなありがとう
チアガールの笑顔はオカルト
次はこの話頼む
便意を我慢して必死に歩く競歩のトレーニング法はオカルト
次はこの話頼む
誰もが同じ場所で観光写真と撮るのはオカルト
次はこの話頼む
まっくら森を探せ
次はこのミッション頼む
悪いようにはせぬと娘にちょっかい出している時点で既に悪い状況なのはオカルト
次はこの話頼む
逆光の指導者って弁当を段取りするには相当擦り潰して梨園の浄化槽を薬局させたくある。
インターネットで収集した情報を持って昼食に挑む。
本日のメニューはカロリーメイト。同じ過ちは繰り返さない主義だ。
先輩はいつも通りの日替わりメニュー。
同じものを注文しても飽きにくい、という合理的な理由だと推測する。
まずは自分で集めた情報を披露する。
死因は全員心停止であるらしいこと。
なぜ心臓が止まってしまったかについては調査中。
2次災害も含めて死者は200万人を超えるであろうという事。
下手な県の人口よりも多い。被害の甚大さを思い知らされる。
録画された映像を見て死んだ人もいるということ。
ネット上にそれを公開した人がいるらしく問題になっている。
ただ、番組の流れているテレビのあった部屋にいても、
死んでいない人もいるらしい。
どうやらちゃんとメリーさんの映像を見ていた事が死の条件にあるようだ。
その辺の調査に関しては実験してみる訳にもいかず困っているらしい。
これだけの事をざっくばらんに説明する。
先輩の表情を見る限り、興味がない訳ではなさそうだ。
「それでなにか分かりましたか?」
先輩に意見を促してみる。
「人間は牛を殺して肉を食べて、森を壊して紙を作るよね?」
何の関係があるんだろう、と思っても口にしない。
災いのもとは厳重に封印しておくべきだ。
「それはメリーさんも同じなんじゃないかな?」
満足げに白身魚のフライを食べる先輩。
どうやらこれ以上説明するつもりはないらしい。
人間を食べたという事だろうか。
これまでの、どの説よりも非科学的で非現実的であるように思われる。
先輩がそんな事をいうタイプに見えなかったので多少驚く。
言ってる内容はギリギリ理解可能、といったところだろうか。
それでもどこか腑に落ちない顔をしていたのだろう。
目は口ほどに何とやらだ。
先輩がそんな表情を見て補足説明をしてくれる。
「多分ね、電話に飽きたんだよ」
そう言うと先輩は返却口の方へ歩いていく。
補足説明なんて柄にもない事をする先輩への驚きと、
その内容の意味不明さにその場を動けなくなる。
電話に飽きた?
だからテレビに?
先輩の隣への道のりの長さを感じながらも、
さっきの言葉の意味は明日までの宿題にしようと決めるのだった。
>>511 ぷっちモニはサミング開いても白樺派って退校滑川市だよな。
ウニさん、相変わらず落ちがさすがですね。そーゆーことだとは
コロッケの続きも気長に待ってますので、よろしくです!
ウニさんの今回の話も面白かった
なんか糖質のフリしてる人いるけど何がしたいん?
とりあえず本物には遠く及ばないから、勉強してきなさい。
>>537 何を言ってるのか理解出来ない。
お前ら馬鹿どものレスがあまりにつまらないから助けてやってるだけだが?
539 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/21(月) 16:58:05.02 ID:wDFs9f4s0
遅ればせながらウニ氏乙ー!
今回は久々に初期のような雰囲気でよかったです!
地味な怪談っぽいのが好きなので
読んでてぞくぞくしました
おいウニきてたのかよ
亀乙させてもらおう
実質一人でシリーズスレを支えてるウニ乙
消えないでくれよ
いなくなったらマジでスレが終わる
随分酷い事言うね
543 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/22(火) 08:49:06.76 ID:jQA24iw8O
ウニ専用スレつくってほしいな
あるけどそっちには来ない。ので感想・考察スレになってる。
ウニのいないシリーズスレはコーヒーに入れないクリープだよ
クリープはそのまま食べても美味しい
今晩は、
はじめまして
今まで奇怪な体験をしてきた甘栗です。
不思議な体験や危険な体験をしてきたので、勝手に話したいと思います。
では、
何年か前の話。
仕事仕事で心身クタクタになり定職を捨てて、ふらり北○○へ行った時のこと。
旅行で行ったのではなく、お手伝い感覚で現地の農家に住み込みをして自然を満喫しながら
仕事をするというもの。
所謂ボラバイトである。
実在する場所と話のため特定を避けるため地名や農家の名前は仮名ということは分かってほすぃ。
住み込み先に車で送ってもらうと一足先に来ていた
20代後半の男性が寮を案内してくれた。
「どうも、よろしくお願いいします」
「あっ、あ、山崎(仮)よろしくぅ」
視線や動作が少し不審だったが気にすることもなく
挨拶を終えて寝泊まりすることになる部屋を案内された。
「あー、あー、少し前まで人沢山いたけど、んー、
いま自分とあなただけですから好きな部屋を、どうぞ」
この寮は見た目プレハブで構造二階建て、下に二部屋上に四部屋って感じだった。
二人とはいえ共同生活するんだから一応同じ二階の奥の部屋を選んだ。
部屋に荷物などを置いてから仕事内容や1日の流れを聞いてみたが、複雑なことはなさそう。
山崎さんも話し方や動作が特徴的だが穏やかな人で
口数も少なくなく親しみをもてた。
それから雑談を交わしていると日が暮れてきた
住み込み先から頂いてるという食材を使って一緒に料理を作る。
具材とルーがあるということでカレーを作った
「じ、自分だけですけど、せっかくな、なんで、」 と言いながら山崎さんは缶ビール2つを用意してくれた。
細やかながらの歓迎会を喜んで受けた。
食事も終えて九時くらいになり風呂を済ませて二階へ戻ってくると、リビングの灯りは消されていてブラウン管から地方限定のローカル番組が音もなく流れていた。
寝たんかな?
無理もない
山崎さんは今日だって私が来るまで働いていたに違いない。
朝も早いし私も寝ようと部屋に入った
設置されている窓の外は真っ暗だった。
都会と違い街灯やらビルの灯りもない
こういうのを漆黒の闇っていうんだろうな〜なんておもいながら、
部屋の豆電球を消して壁側にあるベッドに潜り込んだ。
真っ暗闇の中で眼をつむり耳だけが音をひろい、周りの状況を感知する。
私は、眠りに落ちる前のこの静かで不思議な時間が好きである。
昨日の夜までは聞こえなかった様々な虫の音が
窓の外から心地よく右の耳へ入ってくる。
左は壁だけど薄い作りのようで、電化製品の静かな音が聞こえる。
ああ、そういや真横が冷蔵庫なのかあ。
とウトウトしながら思っていると、
ッダンッ
ッダンダンッ
何かを叩く音が山崎さんの部屋から響いた
なんだ、起きてたのか。
ッダンッダンッ
結構な音が響いていたが、意外に疲れていたらしく いつしか眠りに落ちていた。
次の日
朝早く起きて適当にパンを食い作業着を着て長靴を履いて外に出た。
山崎さんの案内で自転車を使って堤防を走り母屋まで向かう。
北○○の朝靄は幻想的だった
視界を霧が包み、登りきらない朝日が雲の隙間から紫に光っていて
夢の中にいるようだった。
冷たい外気を身に纏いながらマウンテンバイクのペダルを
先導して走る山崎さんのペースに合わせて漕ぐ。
その山崎さんの丸まった背中を見て昨日の夜の
"音"
を思い出して、何をしてたんですかと聞こうと思ったが初日の挨拶内容を頭で反復していたため
それどころではなかった。
母屋に着き、初日の挨拶と初日の労働を終えた。
ボラバイトには残業という概念がなく、どんなに遅くとも五時には上がるのが鉄則のようであった。
あくまでも
ボランティア+アルバイトなのだから、そうしなくてはいけないらしい
しかし中には独立目指して修行中の研修生なんかもいて、そういう人は別扱いらしい。
「お先に失礼します」
まだ働く先輩方に挨拶をして朝マウンテンバイクを停めた場所に向かう
あ、やべぇ、どうやって帰るんだ?
しまったと思いながらも歩いていると
別の畑で作業して先に母屋に戻った山崎さんが、待ってくれていた。
「お、お、おお疲れ様です」
と首を縦に揺らしながら少し笑みを浮かべて言う。
あまりに大袈裟な挙動に、狙ってんのか?と思ってしまうほど。
「待っててくれたんすね」
挙動は不審でも新入りの私に対する気遣いに頭を下げて、二人で真っ暗闇の帰路についた。
続きはまたです。
メリー「も、もしもし、私メ、メリー…。今…、あなたに、んあっ!…う、後ろをはぅぅっ!お、犯していただいてるの!んくぅっ!」
男「へへ、ガキのくせにいい顔するようになったじゃねーか。ケツマンコ犯されんのたまんねーか?この淫乱メスぶたが!!」
メリー「ひ、ひどい!あなたがこんな身体に…うあぁぁぁっ!!」
男「あ?なんか言ったか?」
メリー「ひぎぃぃっ!ゆ、許して!許して下さいご主人さまぁっ!痛いのいやぁぁっ!!」
男「へへ、そのうちこれも自分から求めるように調教してやるからな!」
メリー「…うぇっ…。…ヒック。…ヒック。…助けて…、ママ…。」
大型家畜用の特大浣腸器でお腹パンパンになるまでグリセリン原液を流し込んでから、おもちゃでそのアナルをさんざんなぶり、
さらに失神寸前の苦痛に耐えるメリーさんの可憐なオシッコ穴に、太いカテーテルを膀胱まで差し込んで膀胱浣腸を施す。
強烈な排泄感でブルブルと痙攣するメリーさんのガキ肛門に大人ペニスを根元まで挿入して直腸の最奥、
S状結腸を無理矢理直線にされて身もだえるメリーさん。
しかし口答えしたお仕置きに、オモラシを必死に堪えて強張った尿道に太い綿棒をぐりぐり突き立てられ
、さらに包皮をめくりあげられ、剥き出しになった可愛らしいクリトリスを男の太い指が情け容赦なくゴリゴリとしごきたて、
激痛に失禁&失神しそうなのを必死に堪えるメリーさん。
失禁したらさらに苛酷なお仕置きが待っている上、
失神したら記憶が無い間にどんな肉体改造をされるかと思うと、
気絶してその地獄のような拷問から逃れることも出来ず、
精神崩壊まっしぐらのメリーさん(長い…。)を描いてみました♪
あああ!可愛いいよメリーたん!
メリー「もしもし、私メリーさん。今あなたの後ろを、あれ?か、硬い!?」
T「ふっ、残念だったな。後ろのバージンは墓場まで持っていくつもりだ」
メリー「くっ!さすが寺生まれ!他の男とひと味違うようね!」
T「今度はこっちの番だ、破ーっ!!」
バキィッ
メリー「きゃあっ!私のペニパンが!?入れたままオシッコ注ぎ込める特注品が
!な、なんてケツ圧!」
T「さてと、悪い子にはお仕置きしないと」
その手にはピンクのアレ
メリー「ひっ!?な、なにそれ?なにする気なの?」
T「なに?って、イチジクっていったら浣腸するに決まってるだろ。もしかして
直腸洗浄もせずにアナルレイプを繰り返してたのか?」
メリー「え?私便秘なんて、やあっ!?やめて、許して!」
T「大丈夫、ちゃんと目覚めるまでたっぷり注ぎ込んでやるよ」
そういうと怯えるメリーさんのスカートに手をかけ、
児ポ法に抵触する記述があったため削除されました。続きを読む場合はその場
で三回転したのち、1を英語で発音して下さい。
甘栗さん、おつです!続き待ってます
最近ではデビュー後、それっきりのパターンが二人程いたから
投下してくれると嬉しいすね
それにしてもレス番がとんでるのは何故
>それにしてもレス番がとんでるのは何故
白々しい。わざわざ煽るなよ。
スルーできないならお前も荒らしだよカスが
概ね同意だけど「カスが」で煽るなよ
カスとか以前に丸一日近く誰も触れずに放置していたレスに過剰反応すること自体どうかしてる
白々しいってなにが
レス番とんでて何が湧いたのかわかんないだけ
安易に煽りにつなげて考えすぎじゃないの?
もしや某氏の投下だったら、すまん
NGワードにはしてないはず…
さすがにこれは痛い
痛いと思っても荒れる元になるからちょっかいを出すなよ
メリーと赤緑は飛ぶ
578 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/24(木) 08:26:30.44 ID:IU3cXwqnO
上げるよゴミども
579 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/24(木) 16:08:17.06 ID:IU3cXwqnO
質問
パンティーとショーツはどう違うのですか
>>574 >NGワードにはしてないはず…
NGにしてるからレスが飛ぶんだよ。それ以外に何があるって言うんだ?
可愛がってやれ♥
よかった。赤緑や稲男はNGワードにしてなかった
一度設定すると忘れんだよね
メリーがNGになってたけど何故設定したのか
自分のレスが非表示w
なんとなく保管庫の管理人が嫌になって更新を放棄する気分が解った
これじゃあダメだ
さすがにウニだけじゃあどうしようもない
他の書き手の作品なんて保存するのもダリーだろうし
585 :
本当にあった怖い名無し:2011/02/25(金) 16:10:57.73 ID:n5PdqZi/O
そーだね
まとめサイトの作り方を教えてください!><
こんばんは
遅くなりました
投げます
じゃ
寮に帰り、頂いた食材を使って何を作るか考えているときのことだった
料理本を参考にしようと思ったが見当たらないので、山崎さんを呼んでみたが返事がない。
部屋の戸は開け放たれていて中を伺ってみたがいないようだった。
さっきまでリビングのソファに座りながらテレビを見ていたはずだった。
先に風呂に入ったのかな?と思い、下の階も調べてみたが風呂場の電気は消えていてそれどころか一階は真っ暗であった。
仕方ないので私一人でパスタでも作るか、と思って階段を登って二階に戻る。
何パスタを作ろうか?
トマトがあるから挽き肉でもあればミートソース作れるなぁ
なんて考えながらソファでくつろぎながらテレビを見ている山崎さんの前を通り、冷蔵庫の中を物色し始めたとき今見た光景がフラッシュバックした。
いたじゃん、山崎さん
私は自分に呆れて振り返りながら
「山崎さんどこいたんですか?さっき声かけたらいないんで探しちゃいましたよ」
「す、すいませんトイレに行ってました」
トイレも見たんだけどな〜と腑に落ちないながらもミートソースを作った。
初日どうでした?
山崎さんはどこの畑で?
などと1日の互いの仕事の話を交えながら夕飯を済ませた。
食ったあとの食器洗いや風呂を済ませて晩酌のビールをチビチビ飲んでいた。
たしさそんな飲んでいなかった気がする、飲んでいても2缶?その辺は曖昧だが、とにかく気付いたら夢の中だった。
不思議な夢や怖い夢は誰でも見ると思う。
一般的には精神状態が具現化してビジョンとなるのが夢らしいが私があの日みた夢は、なんとも形容しがたい異質なものであった。
ハッキリ覚えているのは真っ白な空間を一人称視点で見ているのに傍観的(?)でしばらくすると、馬や豚・北○○に来て見た鳥や草花が順々に出てくる。
そして個々に出てくる度にこんなふうに意志が伝わってくる気がするのだ
「助けてくれ」、と。
夢から覚醒して静かに瞼を開いてみると、夜が開け始めた青白い空を映す窓が目に入った。
「…あぁ、寝ちったあ。」と呟いて布団の中で伸びをした。
北の朝は冷えていてタルいのと、寝起きの頭をも少し覚醒させようと思い布団にくるまったまま窓の外を見つめていた。
綺麗な空気で育った健康的な木が見えた。枝分かれから生えた無数の葉は何れもが大きく立派で思わず見入っていた。
最初は無数の葉の集まりに見えた物は葉ではなく果物だと分かった
ブドウである。
実の大きなブドウが一房、細い枝から今にも切れそうにぶら下がっている。
おかしい、何かおかしい。合点がいかなく目が離せない。
何がおかしいって、なぜか一房しかブドウがぶら下がっていないしその一房は大小に、近づいたり離れたりしてる。
私は低血圧なもので朝の寝起きは体がフラついたりすることはあったが、もっと根本から決定的に"ソレ"を否定するものが私の頭を叩いた。
"ブドウはこんな高い木には生えない"
その瞬間、びくんっと体にシビレが走った。
体を起こそうとしたが脳の防衛本能がその選択肢を拒否した。
動いちゃ駄目だ、絶対に。
私はそれより過去に当時のDQNっぷりから寝込みを襲われる事もしばしあり、一緒に寝ていた女に刺されたこともあった。
その経験から自己を防衛するための勘の鋭さには自信があった。
その本能の勘が今は起きることを決してさせない。
ブドウを凝視した。
大小に近づいたり離れたりする、ブドウ。
それぞれの実が顔のブドウ。
そのどれもが違う表情をしている、悲しんでる顔に怒っている顔に、笑みの顔。正確には表情なんかなかったような気もするが、個々の意思を持っていた。
そして、山崎さんの顔だった。
その顔を確認した瞬間に私は啖呵を切っていた。
畏怖した心を誤魔化すようだったが、大小していたソレはどんどん小さくなり無くなっていった。
瞬間、布団を弾き飛ばし部屋の扉を突き抜けて階段を転がるように駆け抜けた。
ヤバイヤバイヤバイヤバイ
怖いのか何なのかとにかく「ヤバイ」という単語に捲し立てられ、私は靴も履かずに寮から逃げた。
寮から全力で走った
寝間着のまま靴も履かずに財布も何も持たずに。
とにかく離れたかった、不気味すぎたんですよあのブドウ。
敷地を抜けて堤防まで来てから立ち止まり振り返った視線の先には寮が見えた。自分の状態も見てさすがにこのままは無理だと思った。
頭の中にまだあのブドウがフワフワ浮かんでいた。
不気味で鳥肌が立つ、耳の裏に冷たさをおぼえた。
そして大事なことにやっと気付く。
怖さでなく、不気味さだった意味。
胃の中から自分に対する憤りが突き上げてきた。
来た道を急いで戻る。
戻る時は、もう先程よりは冷静だ。
しかし、逃げたときより少しでも速く走った、何かがそうさせたのだ。
走って纏った風が急げ急げと身体を押す。
目をしっかり見開く、流れる景色はどれも無機質だった。
お願いします、
お願いします、
お願いします、
希望なんてない
助けてほしかった。
寮に入り階段を駆け上がった
お願いします、
お願いします、
お願いします…
乱暴に誰かの部屋を開け放つ。
遅かった。
いや、遅かったのかどうかも分からない。
あの頃の私はあまりに無力だった。
鈍感で自分本位で、無責任だった。
荒れた呼吸で肩で息を切らし、
拳を握り締めて
突っ立ったままブドウを見つめていた。
この話はおしまいです
ではまた。
せっかくのオカスレなんだから、霊感を獲得して
自らの体験をアップしてくんないかなー
自分はココロが暗黒だから、霊感得るのはヤバい
>>594 おつでした!
甘栗さんが投下中とは知らずにレスしてしまった
ブドウが山崎さんになってって、その後の怖がりぶりが不気味だった
これで終わっちゃうの?
>>596 山崎さんが首吊ってたってことかな。
と、私は解釈した。
甘栗乙と言わせて頂く!
甘栗さん、次作もよろと言わせて頂く
山崎さん死んじゃったのか?!
つまりザキヤマさんは葡萄の精だったのか…
こんばんは。
投げます。
私が26の頃の話。
ある人物の法事に行くことになった。
その人は私にいつも
「力の向けかたが間違っている、直しなさい。」
と諭しながらも、色々な出来事を共にした人である。彼と出会ったきっかけは後日お話するとして、彼と私は例えが難しい関係だった。
同じ趣味を持ちながら違う考えと違う道を歩んでいたが兄弟のような感じ。
法事が終わり、故人に名残惜しさを感じながら駅に向かって住宅街を歩いていた。
季節は冬の終わりだった。その日のぽかぽかした天気の日差しと気温が、さっきまでの哀しみとは対照的に気持ちよく、
「春が来くるぞ。」
とそこにいそうな彼に呟いた。
平日なのに人通りがちらほら見えて、主婦が集まって談笑していたり母子が仲良く歩いていて割合賑やかな住宅街だった。
その賑やかさが喪服の私を余所者と追いやってるような感じがして、私は胸がチクリとしながらも駅に向かい歩いていた。
住宅街から商店街に出て歩いていると駅の南口が見えてきた。
学生や会社員に溢れていて何も変わらない日常をどこか遠目で眺めると
「それでも地球は廻っている」
という誰かの言葉が頭に浮かんできた。
二十代前半までどうしようもない人間だった私は、更正したとは言っても他人に興味も無ければ、感情も乏しい人間だった。
しかし今、胸にあるその人だけは私には特別でありまるで恩師の死を哀しむような気持ちだった。
その人との色々な出来事や思い出を、目の前の駅に繋がる横断歩道の信号待ちに考えていた。
生前、あの人の言う通りの生き方をしていたら何れだけ今の私は違ったろうか。あのときも、あの日も
あぁ、あの日もだ…。
悔やんでも取り戻せない過去がそこにある。
信号待ちしている隣では、私の肩にも満たない女子高生が汚いメイクと茶髪の渦巻きウ○コみたいな髪型で、ストラップだらけの携帯電話で脳タリン丸出しのバカな会話をしながらゲラゲラ笑っていた。
その笑い声は私自身と私の感傷や後悔の気持ちを嘲笑うようで非常に気分が悪くなった。
チッ
と舌打ちをしたのと同時に信号が青になるのを確認して横断歩道を渡った。
渡っていると、横断歩道の真ん中にうずくまっている奴がいた。
不安と怒りを抱き、そこに留まる残留思念。
以前事故がここにあったのであろうと思いながらも素知らぬふりで反対岸に渡りきった。
渡ったとこに信号の柱があり、そこには花束と菓子を見た。
合点する。柱に添えられた花束は少し古そうだが菓子は新しかった。
今の私と同じにいつまでも故人を胸に留める人が来ているのか、と思いズボンのポケットに無造作に突っ込んだ両手を出し、
その場で両手の親指と人差し指で円を作り、三回切っておいてあげた。
喪服で不審なことをしていた私を怪訝そうに見つめている交番の駐在さんに気付き、
「質が悪いんだよ、あんたたちの方が。」
と呟き、中指を立ててやってから駅に入った。
切符を買ってベンチに座り、ホームで電車を待つ。
電子時刻表で次の電車を確認しながら、頭と心で彼を追ってる自分がいる。
ああ、これではいけない。
生前、関東の心霊スポットに二人で行った帰りの帰路、闇を走る車の中でこんな話しをしたことがあったのである。
お互いが所謂"死"を迎えてからどうして欲しいかについて。
その頃は私は命の終わり方なんて考えた事もなかった。今現在呼吸をしていて頭で物を考え、身体で動いているのに何故、いつ死ぬか分からない事について怯えて悩む必要があるのか?
その時は、その時だろ。
「如何に今を生き抜くかだろ、下らない。」
私のその答えに対して彼はこう言ったのである。
「僕もしばらく前までは、納得のいく生き方をすることだと思ったものです。しかし、人間の欲と業には際限がない。」
「貧乏な子が将来お金持ちになりたいと思い、仮にお金持ちになったとして次は何を求めるのか?
そのお金を私欲のために徹底的に注ぎ込むことです。自分のため、友達のため、もしくは赤の他人のため。目的は何であれお金持ちを夢みた人はお金を使います。
しかし、次の夢には辿り着けますか?仮に辿り着いたとしても、また次を求めるでしょう。
その陰には幾人の犠牲があるのでしょうか?」
宗教を説きやがって。
こいつも結局は体裁を気にしやがって核を見ないのか。と、うんざりしたが、あのときのハンドルを握りながら彼の表情と声色が私にでもなく彼自身にでもない、何処かのだれかに説くようで黙って聞いてみることにした。
「どこまでも高く突き進もうという志は立派であり、個人の生きる糧にもなりますが、究めることは同時に破綻に近づくということでもあります。
周囲を犠牲にして業に支配され続けても究められないものは、追いすがらないことです。」
欠伸が出そうになった。
彼が非常に小さくか弱い華奢な虫けらに思えてならず、逆転の機会を与えてやるつもりでその時は訊いてみたのだった。
「じゃあさ、あんたの持論が出す命の極めつけはなんだい?」
外灯もない夜の山道を慎重に運転する彼に対して、
半ば挑発的な口調で顔を覗き込みながら言葉を返した。
さて、どうなんだ虫けら。善人染みた説法の極めつけを教えてくれ。
暫くの間があってから表情を変えずに、ふぅっと息を吐いて彼は静かにこう言ったのだった。
「どのように死ぬかです」
顔を覗き込んだまま、すぐには何も応えられなかった。
人間の欲には際限がなく究められない、究め続けたとしても死に様と経緯が究めた果てに無関係の死なら、それは個の命の結果としてはあまりに儚く、意味を為さない。
ならば、産まれてから駆け抜けた個の命の価値を、抜け殻となっても世に植え付ける為に、いかに立派な死を遂げるか。
死ぬ為に生きるのではなく、生き抜いた命の為に死ねということか。
この当時はこの程度の解釈で終わった。
しかしあの時私は結局何も反論せずにただ、同じように静かに
「そうかもな。」
と返しただけだった。
それからは二人とも何も喋らずに黙っていた。
しかし彼のその言葉は、私に少なからず影響を与えていくのである。
ホームのベンチで一人その事を思い出していた。
電車は何本も目の前から流れた。
求めるな!…彼を追いかけるな!
頭を抱え強く厳しく自分を叱咤しながら嗚咽がこぼれた。
俺はあの日、十何年かぶりに誰にも知られずに涙を流した。
この話は
おしまいです。
ではまた。
電波すなぁ
電波同意
しかし後の伏線のようにも見える
連日のアップおつー
なかなか頭にするっと入ってこないんだけど、そこが狙いなのかな
電波なのか、頭が良すぎるのか。
紙一重だね。
でもまた読みたい。
乙でした。
「私、メリーさん。今、公園の前にいるの」
「……は? えっと誰だか知らないけどゴメン、これから新潟に出張だからそれどころじゃないんだ」
「私、メリーさん。今、大通りにいるの」
「メリーさんって、あの怪談の? ……こっちはもう東京駅だぞ? いいから今回は諦めろって」
「……そんなこと言って、逃げる気でしょう……?」
「そんなことしないよ。久々にオレも逢いたいしさ。お土産何がいい?」
「嘘……暗い箱の中に閉じこめてそのまま捨てたくせに……」
「母親が勝手にしたこととはいえ、ゴメンな。辛かったよな……」
「貴方の母親のせいなの……」
「でも恨むなら俺にしてくれよ。母親なりに俺のことを考えてのことだし」
「私メリーさん。いま東京駅にいるの」
「まだ追ってたのか? バカ、もうこっちは時速200km以上出てるんだぞ?」
「どうして私を捨てた母親を庇うの……?」
「……さあね、俺も大人になったってことかなぁ? それにさ、母親のためだけじゃないよ」
「どういうこと……?」
「メリーに逢いたいから。……俺、お前が捨てられて、必死になって探したんだぜ?」
「本当……?」
「母親に掴みかかって親父にぶん殴られてさ。『男のくせに――』って言葉は卑怯だよなぁ……」
「痛かった……?」
「覚えてないな。それより、もうお前と一緒にいられないってことの方が、ずっと辛かったよ……」
「私、メリーさん。……あの……どの電車に乗っていいのか……わかんなくて……」
「……なあ、絶対帰ってくるしさ、仕事頑張って、少しでも早く帰ってくるからさ……」
「ダメなの……追いかけられるのは一度だけなの。諦めたら、もう……消えちゃうの……」
「そんな……嘘だろ、せっかく逢えるのに、初めて声聞けて、可愛くて嬉しかったのに……」
「私も逢いたいっ……ずっと、ずっと願ってた……それがいつしか呪いになってしまったけど……」
「……追いかけて、くれるか? 新潟まで……それで……たくさん話をして、たくさん遊ぼう……」
「……お膝に乗せてくれる?」
「うん」
「頭をなでてくれる?」
「うん」
「ぎゅって、抱きしめてくれる?」
「うん」
「好きだよって、言ってくれる?」
「うん」
「……キス……してくれる……?」
「……うん。何度だって、ずっとだってするよ」
「うう……ぐすっ……逢いたい……逢いたいよ……」
「待ってる。……新幹線のホームを探して。他の電車とは少し違う場所だよ」
「……私、メリーさん。いま、新幹線に乗ってるの……」
「……そっか。……なあ、せっかくだから昔の話しようか……」
その日、新潟のとある会社に、古びた人形を大切に抱えて出張してきた会社員がいたらしい。
また、後日同じ地域で、夜な夜な美しい少女に変身する人形と青年との愛の逢瀬の寓話が生まれるのだが、
それが人形を抱えた会社員の噂と関係しているのかは、今なお明らかになっていない。おしまい。
今期も禁書目録が安定の面白さ
スパロボOGも盛り上がってきた
ドラゴンクライシス、ゴシックは及第だが展開が唐突で盛り上がりに欠ける
ゾンビも毎週見てる
他は1話で全部切った
メリーさんも切っちゃたかぁ...
スパロボとか絵がキモイじゃん
わかりにくいわ・・・w
オカ板なんかじゃwww
甘栗乙
どのように死ぬかは古来日本人の根本的な死生観だったような気がするな
なんか今は命が大事長生きが大事ばっかでしょ
死を教えてないっつーか
死に様を決めた時、自ずと生き様が決まってくる
時世の句が自らを律することになる
こんばんは。
遅くなりました。
投げます。
私が霊的な存在を視るようになりだしたのは成人式を迎える少し前である。
中学の頃から地元の心霊スポットに友人や先輩と遊びに行ったりしていたが、その頃までは気配は感じても視ることはなかった。
私が彼等を視るきっかけをお話したいと思う。
当時私は著しく自己の人間性を腐らせる生活を送り、またその時間を謳歌していた。
そんなある夜のことである。
毎晩のように毎晩いくクラブへ、繁華街をフラフラしていた。
黄色・黒色・白色のありとあらゆる人種が活きている夜の街を我が物顔で闊歩し、そいつらで私腹を肥やすのが当時は気持ちよかった。
ビルや飲み屋に溢れる車のネオンが煌めき、今夜も涎のこぼれるような出来事が来るのだと思うと瞳孔は開き、歩く速度が早くなる。
クラブに潜る前に酒を少し入れようと、交差点に面してるコンビニエンスストアに向かった。
コンビニの中もあらゆる人種、あらゆる人がいる。
仕事帰りのOL、黒人、イラン人、そのイラン人と握手して嬉しそうなジャンキー、バカな女。
私はそいつらを尻目に昨晩と同じように、一昨日の晩と同じように、先週と同じようにスミノフを無言で貰った。
そしてコンビニを出たとき、このコンビニから出たときが私が彼等を視ることになったきっかけである。 なんの面白みも特別なものでもなく申し訳ないが、本当にこれがきっかけだったのである。
コンビニの自動ドアが開き、酔っぱらいとぶつかりながら外へ出て、スミノフの蓋を開けて渇いた喉を潤した。
さてどこのクラブへ行くかな、と考えながら何の気なしに夜空を仰いだ。
最初は珍しく星が見えるなと思ったのである。
頭上の辺り一面にビルのネオンが光り、そのまた上は都会の汚い夜空が浮かぶ。私が見上げている上空だけ集まってるように星があるのである
まるで、そこにだけ星を撒いたかのように。
コンビニの向かいにあるガードレールに腰を掛け、スミノフを口に運びながらそのおかしな星の集まりを観察した。
私は今も昔も天体には興味がないのだが、あの時は吸い込まれるようにそれを見上げていた。
周りではpcのサイレンや酔っぱらいの奇声や、黒人の呼び込みや色んな雑踏がざわめいていたはずであるが、その時の私の耳には何も届かなかった。
いつしかスミノフを飲むことも忘れてそれを観察し続けたのである。
暫く見ていて、だんだん周りの雑音が耳にじんわり戻ってきた頃、それが星ではないことに気づいた。
遥か上空で何重にも円を描く、アシのウラを見上げていたのである。
それに気づいた私は、アシのウラを視界から逃さないように、アシのウラの真下から右側にある短い横断歩道を渡って、アシのウラから斜め下に移動した。
ビルの壁に寄りかかり、思い出したようにスミノフを一気に喉へ流し込んでから煙草に火を着けて、落ち着かせるように深く吸い込み煙を吐いて観察を続けた。
斜め下、つまりアシのウラは今斜め上の上空にある。私は数分前まで楽しみにしていた毎晩の時間を放り投げて、アシのウラに釘付けになっていた。
何の前触れもなく私の日常に現れたそいつは、完全に私を虜にした。
意味は解らなかった、正体も不明だった。
だからこそ、あの瞬間私の心を完全に掴んだのだった。
何本目かの煙草に火を着けた時、周囲にじんわりと嫌な湿気のようなものが漂い始めた。
目が"肥えてしまった"のである。
アシのウラから先が視え始めて、それにともない見上げる目線の位置が下がっていった。
降りて来るというよりは駒送りしたみたいに下に来る感じ。
沢山のアシのウラは、今では10階建てのビルの高さに在り、しっかりとヒトガタになり空中を漂い始めた。
視て視ぬふりで逃げようと思うが動けなかった。
頭は危険信号を身体に伝達しているが、心が反応しなかった。
私の周りでは、毎晩と変わらぬ繁華街がそこにある、何も知らずに賑やかで楽しそうで。
誰も異変に気付かない。
まるで、私のことさえもが見えていないようであった。
ヒトガタの空気はますますリアルになり、私の周りで歩く人々と同じ姿形になった。私の目の前にいるモデルのような白人の二人組の女性と、その近くにいる体格のいい日本人とその友人に姿形がまるで同じモノが空中にいる。
私は恐ろしくてしかたなかった。
もう、人を餌に生きるのはやめます、しっかりと生きていきます。
無意識に頭でそう思った。
じんっじんっと頭痛がし始めて、冷たい汗が幾つも額から流れた。
空になったスミノフの瓶を強く握った手にも汗がすごかった。
非常に長い時間に感じた。私の目の前に映る人は何人も変わり、ななめ上の上空でも変わった。
私に何の危害も与えない現象は何時までも続いた。
心身を強張らせる緊張状態が長く続き、身体を支える脚が震え出した頃、ななめ上に見覚えのあるヒトガタが通った。
「今、僕を視ましたか?」
微笑んで問いかけた彼に、言いたいことや聞きたいことが沢山あったが言葉にできず何度も頷いた。
助かった、やっと助かったと思い何度も頷く私の腕を肩に回し、黙って歩き出す彼が地獄で仏におもえた。
「人の欲が集まる場所ではよくあることです。
しかし、僕が思ってたよりあなたの芽生えが早かった。」
言わんとしてることは朦朧としながらも解ったが、なぜこの街に彼がいるのか不可解でしかたなかった。
私の腹を読んだかのように彼はぼそっと、
「用事があって、通りかかりました。」
と言った。
何が用事だよ、あんたみたいな真面目くさった人がこの街に用事なんかあるわけないだろ。
言ったつもりだが、やはり言葉にならず、彼の車で自宅に送ってもらったのだった。
おしまい。
ではまた。
なんか抽象的すぎて、読解力ないから辛いわ
ともかくおつ
647 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/03(木) 08:48:17.91 ID:uiaWTRb9O
もう終わりにすれば、けのスレ?
648 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/03(木) 09:53:41.77 ID:ibsiWN1DO
毛のスレ
じゃあもうハゲ板に移動だな
>>645 このレスがイラつく
人気作家気取りなのか?もう来んなよ
ああ、
>>638の前置きもイラン。わざわざレス分けて言うことか?つーか誰も待ってないのに「遅くなりました」とかなんなの?
誰がお前の話を首を長くして待ってるんだよ?
こういうところもウニの真似なんだよな。同一人物が次々とコテ変えてるのか、ただのパクリなのか知らんが消えろ
>>651 読みたくないならNGワードにでも突っ込んでおけ。
消えるべきは書き手じゃなくてお前だよ。
書き手を叩いて追い出してスレを潰したいんだろうな
お空にお星様と思ったら無数の足の裏で、それが段々降りてきて人型になった
そんな感じ?
完全にシャブ中
最後の数行だけ適当に見ただけなんでよくわらないけどまたスーパーヒーローに救われる話ですか
いつになったら仮面ライダーに変身すんの?ドラゴンボールは何個めっかったの?
6こ
「私メリーさん。今家にいるの。プリン買ってきてくれない?」
「……イタズラ電話か?」
「イタズラじゃないの。メリーさんなの」
「……アレか? 怪談の」
「そうそれ」
「なんで俺にかかってくるんだよ。しかも微妙に聞いてたのと違うし」
「うっかりして、電話する前にさっさとついちゃったの」
「なんでやねん」
「そしたら誰もいないし、歩いてきたから疲れたし、丁度いいかな、って」
「なんでやねん」
「そしたら誰もいないし、歩いてきたから疲れたし、丁度いいかな、って」
「なんでやねん。っつうか、家ってどこだよ」
「あなたのうち」
「なんでやねん!?」
「だって、メリーさんだから」
「……もういい。買ってきてやるから、大人しく待っとけ」
「駅前の有名パティシエがやってる店のでよろしくなの」
「贅沢言うなっ! っていうか、仕事終わってからだから店しまっとるわっ!」
「仕事と私……どっちが大事なの?」
「仕事だよ! ってかここでお前のが大事だよって言う奴いたら怖いわ!
怪談とか以前の怖さだよっ!」
「ぶー、なの」
「……気づけば、何か普通にプリン買って帰るつもりになってるんだが、俺」
「ラブなの?」
「なんでやねん!? 電話一本会話数分で愛が芽生えるかっ!
っていうか冷静に考えたら色々怖くなってきたぞおいっ!?」
「怖がらなくていいの。初めては誰にだってあるの……うふ」
「……ツッコミ疲れたし、仕事もあるし、切っていいか?」
「うん」
「とりあえず、プリンは買って帰ってやるから、大人しく待っとけよ、ホントに」
「うん。家捜ししながら待ってるの」
「ちょ、おまえそれはま」
「バイビー」
「……切れた。ってか、バイビーって……古いぞ、おい」
仕事を終え、家に帰った俺は、何故かベッドの上で身体を丸めたような
形で転がっている、綺麗な人形を見つけた。ついでに、部屋中が何か
家捜ししたように荒れていて……ってか、これ実際に家捜ししたんだよな。
何故か念の為隠しておいたエロ本が、机の上に並べておいてあるし。
「……どうしろってんだよ、この二人分のプリン」
俺は、ベッドの上の人形に毛布をかけてやると、自分は床に毛布に
くるまって横になった。疲れからか、すぐに眠気が押し寄せてくる――
「プリン、ありがとうなの。また、そのうち会えるといいな」
夢の中で、そんな声を聞いたような気がした。
ちなみに、仕方が無くおいておいたプリンは、翌朝綺麗になくなっていたとさ。
もちろん、二人分。
「……俺の分は置いとけよ」
そういえばガンジスって最近きてねえな
なかなか好きだったんだが
甘栗さんおつ!スミノフって酒なんかな。クスリかと思った
シリーズスレ暫定ランキング
1位:ウニ
2位:メリー
3位以下は似たようなモンなので省略させていただきます
結構前に、飛び降り自殺した女の子の謎を追ってく女子高生の話があったと思うんだけど、どこか保管してる所あるかな。
>>679 ここのところのやつか?
154 :喪中 ◆TksQdIG5Po [屋上の幽霊]
682 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/07(月) 07:01:29.02 ID:Cw9vf46D0
甘栗さんの話は、面白いのかそうでないのか、まだまだこれからといった感じだな。
亀で大変すまんけど、
>>437の元ネタの「メモ」って話、教えてくれません?
どうしても分からない……;;
喪中さん久々に読んだけど、盛り上げ方とか凄い上手いな。
惜しい人を亡くした気分だw
>>684 赤緑のblogで聞けばいいと思うよ。
>>685 別にここで訊いても良くない?
ここに投下されたんだし。
私も知りたいよ。
てか、前にもあったけど赤緑はあういう話の時は
元ネタも貼ってくれればいいのに。
赤緑にしたら知ってて当たり前、なんだろうけど・・
オカルト<マニア>ばかりが読んでる訳でもないと思う。
あはははは、すまん。
×あういう
○ああいう
メモなんて話に住人の誰もが興味ない訳ですし、赤緑先生に直接聞いてみたらいかがでしょうか?
先生も自分のファン()がblogにレスつけてくれるのならば喜んで答えてくれる事でしょう。
赤緑はてめえのブログだけでやってりゃいいのに
お前らほんと赤緑さん好きなんだなw
そうそう大好き過ぎて読み飛ばしちゃうもん
夕べも再三申し上げましたが、赤緑さんの作品はわたくしは読んでおりますし、
少なからず他者様にもいらっしゃるのではないでしょうか?
つきましては、メモについてもご提案申し上げた次第でございます。
693 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/09(水) 08:14:39.28 ID:yF8bOoDqO
ググれば出てくるよ
>>692 ご丁寧な言葉使いで馬鹿丸出しだなあ
見たいならまず自分でググる。
一発で出てくるし大した内容じゃないよ。
そんでググったうえで、あんたの言うようにここの赤緑ファンに見せたいっつうなら手前で張れば?
自分で「再三申し上げた」とか言ってるけどしつこすぎるよ。
他の人が大して興味ないのは他のレスで分かるよね?
分かったら自分のことは自分でしてください。
自分の提案も自分で解決して下さい。
あほくさ。
>>694 検索すれば出てくるなんて、当たり前なことですよね?
この討論に纏わるお話の要領を得ていますか??
本質をすり替えないで頂きたい。
馬鹿丸出し、そっくりそのままお返し致します。(笑)
ちょ、えぇ?
メモ・オカルト・姉弟と分かる範囲でググっても全然出てこないんだけど;;
大体「メモ」じゃ範囲広すぎるですよ…
ヒントプリーズ!
メモ 謎解き
これでメモについて謎解きしてるスレ出てくるよ
不気味なコピペみたいな題のスレ。
そう、あれはただのコピペである。
もうメモの話はこれで終わりにしましょ
>>695 あのね、その当たり前の検索と自分の提案も実行することが出来ないのに理屈並べてグダグダ言ってんなよ。
だいたいこんな下らない小学生みたいなやり取りは討論とは言わないよ。
お前はやりたいことや気になることあるなら一々書き込まないで手前でやってくれ。
以上。
もうお付き合いしないから無駄なレスしないでね。
>>698 少し前のレスで申し上げてますとおり、検索云々は討論の趣旨とかけ離れております
なぜそんなに話をすり替えるのですか?
都合が悪くなるとご自分の不手際はさておき、相手の人格攻撃に転じるのは秘境ではありませんか?
あほくさ。
いいぞ、もっとやれやれーーーー
よそでやれ
糞して寝ろ
さあさあ、もういい加減やめよー
締めセリフを幾つか書いてみました
好きなの選んでちょ
>>699 おーおー口が達者だな
お前の言う討論の趣旨なんて俺には知ったこっちゃねえよ
お前が口ばっかで自分で解決しない理屈ボウヤだから吹っ掛けただけだよ
わかった?
わかったなら糞して寝ろ。
>>705 どれでもよかったけどこれを選んだよ
Googleの使い方もよくわからない。
荒れるからblog行けと言っても空気読めない。
荒らしている要因が自分なのになぜか被害者。
彼が過去何十回投下しても、誰も内容についてきちんとした感想や考察なんかしていない。
感想を書くほど面白くない、読むに値しない、とりあえずお疲れさまとしか言いようがないから。
このスレで誰か赤緑シリーズの粗筋書ける奴いる?→誰一人居なかったのが真理であり事実。
頼むからもう彼のブログで絡んでくれよ。
708 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/10(木) 11:18:37.86 ID:8StVfjV4O
よくってよ
みなさんとってもよくってよっ!
>>706 お前ホント馬鹿?w
途中でレスの相手が代わってんのに、気付かないし。
もう相手しない、とか捨て台詞吐いておいて
十分過ぎる程、ネチネチ返してるしw
何か、飲み屋とかで『もう二度と来ねぇよ!』って帰って
またノコノコ来ちゃう人みたいだウケるw
>>709 その馬鹿に釣られたお前も馬鹿だなw
そして馬鹿を相手にしている馬鹿を相手した俺も馬鹿!!
みんな馬鹿なんだな
ここは今の日本の縮図ですな!
オホホホホホホホ
ところでガンジスて消えたの?
>>706 大人の片鱗を見た
でも、糞して寝ろだと、起きてまた再開も有りうるからねぇ
ガンジスって誰?
しかし、全部自演だったりして
自分は違うけどね
>>712 710だけど俺も違うよw
むかしここでガンジスって書き手の話を見てた物好きだよ
もろ創作っぽかったけど楽しめた
もういないのかな〜
作者カモン!
自称霊感ありの知人が一週間くらい前に「地震くっぞー」つってたわ
みんな無事?
昨日の地震前、職場でここの最近の雰囲気みたいになってたら
地震がきて、雰囲気悪くしてるどころじゃなくなって、一気に関係修復
いつどうなるか分からないから、建設的になるように頑張る
ちなみに自分は言い合いしてた当事者じゃないっす
717 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/13(日) 09:27:14.00 ID:r9lUK3x50
>>717-718 は?ここはシリーズ物スレだろ。自称霊能力持ちが地震予言?すげーな。
ここではスレ違いですので他スレでお願いしますわ
突然質問なんですが
巣くうものシリーズでの
井戸の底にミニハウスって話で
実際にそういった心霊スポットは存在しますか?
それともフェイク?
あるわけねーだろ
つか、ここで聞くなよ馬鹿
この中に1人、キモいのがいる!
一応言っておくけど被災ネタを作るなよ
自分が下衆野郎って自覚してるなら書くがいい
オカルトなんて大概が人の死をネタにしてるもんだろ
>>724 解らないなら君がとびきりの下種野郎ってことだ
ここでこれまで書いてた人達は大丈夫だったのかな?
結構色んな人がいたよね?
>>723 そういうのを偽善というんだよ。自覚ないだろ?
怪談なんて
>>724の言うように、誰かが心で始めて成立してるだろ
有名な心霊スポット、そこは昔墓地だった、処刑場だった・・・
事故の多い道路、そこは昔死亡事故があった・・・
瑕疵物件の怪談もそうだろ。
そういう怪談を聞いてお前は不謹慎と思うのか?
怖い気分を味わいたくて読むんだろ?人が死んでるのに。
ゲス野郎はお前だよ
ああやっぱり異常者が回してるのねこのスレ
忍の人のお姉さん見つかったんだね
あっちに簡単に報告してた
一人でよくこんなに書けるね
書き手は無事なのかね?
ウニは語るスレに来てたな
ウニは都内だから無事でしょ
友人から聞いた話です。
それは海の近くにある場所に、三人で行った帰りの事でした。
相川、井沢、瓜生は道の両端が開発中で雑草が生い茂る中を歩いていましたが、
瓜生が足が痛いと言い始めて足を止めて右足を擦っていました。
瓜生は事故で爆弾を足に抱えてはいましたが、それは右足ではなく左足であった為おかしいと言って不思議がってました。
「ここらはなぁ…」と相川が呟き、何の事だか分らない二人が相川の言葉の先を促した所、動物が捨てられたりしていたのか動物霊が多く見受けられるとの事でした。
「ひょっとして…何かいる?」瓜生が右足を気にしながら歩き出すと、何とも言えない顔をした相川が瓜生の右足を擦りました。
「あー何か軽くなった気がする。痛くな……いや、また痛い、今度は左ー」
痛そうに言いながら何が居たのかと相川に問い質す瓜生。
瓜生の鞄を持ちながら二人の会話を黙って聞いている井沢。
「…瓜生の足にさ、犬が居るんよ。咬んでるってよりはじゃれて甘噛みしてる…みたいな」
驚くものの、相川の言葉を否定しなかった瓜生はぽつりと呟いた。
「だから足が重いのか…」
そして何となく思い浮かべた犬種を相沢に告げてみる。
「小型じゃない中型クラスの茶色い感じの?」と、瓜生はシェパードかレトリバーの混ざった雑種を思い浮かべていた。
相川はそんな感じと言い、犬がじゃれてるなら仕方ないとばかりに歩き出す瓜生。
瓜生は足が軽くなったり重くなったりしながらも、駅の高架下に到着した。
高架下で何となく右膝あたりの空気を掴んだ瓜生はそのまま胸の前に手を持ち上げた。
「ぽいっ、なーんてね」そう笑いながら言うと横の道路に投げる振りをして、同時にタイミングよく車が通り過ぎて行った。
と、同時に相川と井沢が車の去って行くのを眺め、見詰め合った後笑い出した。
ただ笑い出しただけではなく、まさに爆笑といった感じに。
「え、何、何笑ってんの?」何を見て笑ってたのか分らずに二人に聞く瓜生だったが、二人の笑いが納まるまで数分かかった。
漸く笑うのを辞めた相川が井沢と頷きあうとこう言ったのだった。
「今さ、犬がぽーんって投げられて車に乗っちゃって、後部席から悲しそうにこっちを見てたんだよ」
「いやぁ、でっかい犬がぽーんって投げられてきゅぅんって感じで遠ざかって、ぷぷっ…」井沢がまた笑い出しそうになりながら言う。
犬の重量も感じず、姿も視えない瓜生は自分だけそんな面白いものを見れなくて釈然としないが、二人揃って同じものを視たらしいのにただため息をついた。
ちなみに道すがら草を掴むように撫でていた瓜生の手には小動物の霊が刺さったりしていたらしい、というのは相川の談。
…そりゃあもう目を背けてしまいそうな刺さり方だった、と相川は視たものを言うのであった。
上記の話の中に出た小動物ですが、こんなだったとか。
グロ注意↓
ネズミかイタチのような小動物の眼窩から指が突き出した感じで刺さりぶら下がってたそうです。
おちゅ
投下あったんだー
こんな時によくもまあ、のんきにラノベ考えて投下できるよなあ・・どういう神経してるの?
こんな時によくもまぁ、のんきに2ch開いて眺めていられるよなぁ・・どういう神経してるの?
こんな時も糞もねえよなぁ
乙〜
普通だとホッとする
原発、まだ来るかもしれない地震、被災の巨大さ、死傷者の数、物資不足、
3月中旬なのに冷え込みのきつさ、
何もかもが暗く最悪を考えさせる状況ばかりの中だからこそ、
鈴乙。
情緒的になった所でなにも解決しないのでね。
被災してない我々は普通の日常を普通に過ごすしかないのだよ。
「私メリーさん。今家にいるの。プリン買ってきてくれない?」
「……イタズラ電話か?」
「イタズラじゃないの。メリーさんなの」
「……アレか? 怪談の」
「そうそれ」
「なんで俺にかかってくるんだよ。しかも微妙に聞いてたのと違うし」
「うっかりして、電話する前にさっさとついちゃったの」
「なんでやねん」
「そしたら誰もいないし、歩いてきたから疲れたし、丁度いいかな、って」
「なんでやねん。っつうか、家ってどこだよ」
「あなたのうち」
「なんでやねん!?」
「だって、メリーさんだから」
「そうか、メリーさんじゃあ仕方……なくねえよっ! なんで俺の家に
上がりこんで、しかも家主パシらせようとしてんだ!?」
「だって、メリーさんだから」
「……もういい。買ってきてやるから、大人しく待っとけ」
「駅前の有名パティシエがやってる店のでよろしくなの」
「贅沢言うなっ! っていうか、仕事終わってからだから店しまっとるわっ!」
「仕事と私……どっちが大事なの?」
「仕事だよ! ってかここでお前のが大事だよって言う奴いたら怖いわ!
怪談とか以前の怖さだよっ!」
「ぶー、なの」
「……気づけば、何か普通にプリン買って帰るつもりになってるんだが、俺」
「ラブなの?」
「なんでやねん!? 電話一本会話数分で愛が芽生えるかっ!
っていうか冷静に考えたら色々怖くなってきたぞおいっ!?」
「怖がらなくていいの。初めては誰にだってあるの……うふ」
「……ツッコミ疲れたし、仕事もあるし、切っていいか?」
「うん」
「とりあえず、プリンは買って帰ってやるから、大人しく待っとけよ、ホントに」
「うん。家捜ししながら待ってるの」
「ちょ、おまえそれはま」
「バイビー」
「……切れた。ってか、バイビーって……古いぞ、おい」
仕事を終え、家に帰った俺は、何故かベッドの上で身体を丸めたような
形で転がっている、綺麗な人形を見つけた。ついでに、部屋中が何か
家捜ししたように荒れていて……ってか、これ実際に家捜ししたんだよな。
何故か念の為隠しておいたエロ本が、机の上に並べておいてあるし。
「……どうしろってんだよ、この二人分のプリン」
俺は、ベッドの上の人形に毛布をかけてやると、自分は床に毛布に
くるまって横になった。疲れからか、すぐに眠気が押し寄せてくる――
「プリン、ありがとうなの。また、そのうち会えるといいな」
夢の中で、そんな声を聞いたような気がした。
ちなみに、仕方が無くおいておいたプリンは、翌朝綺麗になくなっていたとさ。
もちろん、二人分。
「……俺の分は置いとけよ」
何してんのwww??
メリーさんちゃんと放送してくれよ!!!
他の作者に対する嫉妬だろ
もしかしたら、過去に投下して評価が低かったシリーズ物の作者なのかもね
あぼーんしてるからどうでもいいけど
友人から聞いた話です。
「花見」
瓜生は友人の井沢とその同僚と三人で花見と称して城につまみやら酒やらを買って仕事帰りに飲み会をしていた。
井沢はぼんやり輪郭が見えるくらいに視える人らしい。
大して瓜生は自分では霊感0じゃねーのって思ってるくらい視えない人、ただ周りに割りと視える人が居たりする。
ある程度酒も回った頃に瓜生があれ、と首を傾げて二人に聞く。
「あそこに人がいなかった?」
飲み始めた頃から周りに人気がない場所だったけど、人が来てるけど一人でしかも居なくなったと不思議がっていた。
「ああ、生きてない人ならさっきまで居たよ」
紙コップを持ったまま何ごともないような顔で井沢が応える。
「あーそれで半分しか見えなかったのかなぁ」
笑いながら瓜生が言った途端に井沢同僚がぶるぶる震えて二人の顔を交互に見ていた。
「嘘っ、怖いーっ!」
井沢同僚の言葉は瓜生にも井沢にも意味が分らない、とそんな表情をしていた。
「…何か怖いことあったっけ?」と瓜生。
「いや、何も?」と井沢。
紙コップの酒を開けて、漸く気付いたように瓜生が声を漏らす。
「あ、ひょっとしてさっきのって霊?すごいなー初めて見たよ!」
井沢同僚とは違う意味で興奮する瓜生。
「普段と違うとそういうこともあるからねぇ」
普段通りの会話に酒を楽しむ二人と、周りを気にしながら帰りたそうにしている一人がやけに対照的だった。
後日談として、瓜生はその話をした友人から「あんたたち鬼ね」と言われたとか。
思い出した順に書いてます。
聞いた話を読みやすいようにしてるだけなので、ネタ的にはすごいとか怖いとかないかも。
それでも読んでいいぞっていうなら書いて行きますのでよろしくお願いします。
昼間に偶然の遭遇
読んでもいいぞっていうか書き手不足だからどんどんどうぞ
「私メリーさん。今家にいるの」
「またお前かっ!?」
「そうなの。メリーさんなの」
「仕事中は電話してこないでくれよ頼むから」
「お化けにゃ仕事も何にもないの」
「俺にはあるんだよっ! ……で、今日は何の用だよ。
忍法帳機能でメリー排除できないの?
マジで。
プリンならもう買ってやらんぞ。俺の分まで食べやがって」
「別にいいの。もう貰ってるの」
「どこの誰にだよ! 俺の家に俺以外の住人はいないだろうが!」
「ここはあなたの住んでる家じゃないの。けどある意味あなたの家なの」
「え? なんだその謎かけ……。一体どこからかけてんだ?」
「ここはあなたの実家なの」
「なんでやねん!?」
「今お母さんと代わるの」
「もしもしー。隆之かー。お母さんえらいびっくりしたわー。
隆之にこんなべっぴんさんな彼女がおったなんてなー」
「ホントにお袋かよ……って、彼女?」
「ちゃんとお母さんに紹介してくれんと。ほんま水臭いわー」
「ちょっと待て。どういう話になってるんだ、そっちでは!?」
「え? この娘あんたの彼女や言ってるけど、違うん? 金髪の人形
みたいな外人さんやけど、あの内気やった隆之がよーもまーなー……」
「……とりあえず、そいつと代わってくれ」
「ん、わかったわー」
「代わったの」
「何言ってんだお前はっ!? っていうか何故そこにいるっ!?
そして何故そんな話になっているっ!?」
「なりゆきなの」
「なりゆきでン百キロ離れた俺の実家に行くんかい!?」
「だって、メリーさんだから」
「それ何の説明にもなってないから!」
「徒然なるがままなの」
「言い換えても意味変わってねえ!?」
「……言わなきゃわからないの?」
「わかるかっ!」
「一夜を共にしたのにわからないの?」
「誤解を招くような言い方をするなっ! お袋も後ろでキャッとか言ってるな!」
「愛、なの。英語で言うとラブ。ラブフィフティー」
「なんでやねんっっっ!?」
「プリンから始まる愛もあるの」
「始まってない! 一切始まってないからっ! お袋も後ろで以下略!」
「……私もそう思ったの」
「そうか。わかってくれればそれで」
「だから外堀から埋めようかと」
「埋めるなっ!? というかお前の方は芽生えまくりなのかよっ!?」
「そうなの♪」
「……なんでだ?」
「え?」
「なんで、そんな……だって、お前お化けだろ、いわゆる一つの」
「そうなの。でも愛に種族の差は無いって偉い先生も言ってたの」
「その先生を俺の前に連れて来いっ! 現実と空想の違いを俺が
説いてやるからっ!」
「けど、私はここにいるの」
「ぐっ……」
「……駄目、なの?」
「だって、俺……まだ、お前と面と向かって話もした事無いんだぜ?」
「それは……また、今度、なの。じゃあ、バイビー」
「バイビーって、おま……ちょ……切りやがった」
数時間後、あいつが実家からいなくなった後、お袋が俺に電話をかけてきて、
色々と質問責めにしてくれたのは、また別の話である――どう答えろとっ!?
786 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/19(土) 02:20:21.95 ID:TI6Fupq10
実は今回のメリーちょっと楽しみに読んでるって人いる?
実はちょっと楽しみだったりする
私メリーさん、と来た瞬間に反射的に吹き飛ばしてるから読めてない
789 :
板橋一のコーラ飲み:2011/03/19(土) 09:57:42.12 ID:TI6Fupq10
やっぱいたwww おれもwww
790 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/19(土) 12:26:20.03 ID:OXQUqF6aO
はじめてメリーさんで和んだw
【義援金】
AKB48+秋元…5億円
安室奈美恵…5000万
浜崎あゆみ…3500万(うち500万は親友のピーチジョン野口と共にホリエモンの団体への寄付)
Tシャツ販売。寄付を「利益」から「収益」という曖昧な言葉に訂正
GLAY…2000万
TAKURO(個人)…1000万
ドリカム…1000万
MISIA…1000万
【救援物資】
ジャニーズ…電源車・軽油2000リットルを積んだタンクローリー1台岩手県滝沢村到着
アミューズ…所属アーティストによる義援金寄付とともに、マスク240万枚
EXILE…飲料水約5万本+義援金←金額未定
宇多田ヒカル…献血「健康体ということで、がっつり全血400ccいったどー!」
【基金】
ホリプロ…和田アキ子『あの鐘を鳴らすのはあなた基金』←中間手数料が発生する募金か?
GACKT…基金作って地震商法
RADWIMP…義援金口座開設 日本赤十字社を通して被災地・被災者の方々へお届け
スキマスイッチ…株式会社オフィスオーガスタにて義援金呼びかけ。日本音楽制作者連盟/MUSIC POWER AIDを通じて 被災者のもとへ
つんく♂…サルサンバ会を通じて義援金の呼びかけ。手数料有り、寄付先未定、返金無理、領収書は出さない。
【ポエム・宣伝】
泉谷しげる…24時間番組「お前ら募金しろ!」の生配信を行うことを発表
T.M.Revolution…被災地へ向けてオナニーツイッター&ミュージッククリップを無料配信
椎名林檎…「どうか確かに生きてらしてくださいませ。案じて居りますし、お気持ちしっかり、よろしくお頼み申し上げます。」
倖田來未…「歌う事しか出来ない・・・」
ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文…自己陶酔型オナニー。以前から書き溜てめていたという即興詩の中から「闇」を公開
TERU…自身のツイッターで被災地へ向けた新曲の音源を公開
倉木麻衣…チャリティーブレスレット販売予定 。収益金を、被災者救済のために日本赤十字社などを通じて寄付。
上地雄輔…ポエム&義援金詐欺
【論外】
アグネス…折り鶴 「坊っちゃん団子」の包装紙
http://ameblo.jp/agneschan/image-10829327557-11106271330.html
>>776 ありがとうございます。では次の話に入ります。
友達に聞いた話です。
「階段」
瓜生が井沢と他数人とで移動中の事でした。
乗り換えの駅で地下へと降りる階段を皆で降りていた時にそれは起こりました。
「うわっ!」
一番後に居た瓜生が声を上げて、階段の途中で立ち止まる。
何があったと振り返る井沢達の目の前で、降りたばかりの段を不思議そうに見ている瓜生。
「そんな所で何止まって…瓜生?」
「…何か踏んだ。でもって…なんか顔が痒い」
ところが、踏んだと思われる段には何もなく、そうゴミすらも無かった。
「確かに足にぐにゃって…感触があったんだけど…このくらいの」
瓜生が手で大きさを作るがそんなものはどこにも無い。
井沢以外の者は瓜生と何もない階段に不思議そうにしていた。
「ともかく行こう、人が来たら邪魔になるし」
井沢が言うと、階段の途中でもあった為全員それに従って移動を始めた。
「痒いなぁ…何か当たったのかなぁ。でもアレルギーないし」
かりかりと頬をかく瓜生。
階段を降りてしまうと、井沢が階段を振り返りつつ瓜生の肩をぽんと叩いて呼び止める」
「さっきのなぁ…確かにあんた踏んでたよ。得体の知れないもの」
「ちょっ…得体の知れないものって何さ」
「いやぁ、皆無意識に踏まないように避けてたのにあんたある意味スゴイな。見事に踏んでた」
感心したように井沢は言いながら階段を見上げる。
ソレはまだそこにじっとしていた。
「で、結局何踏んでた?」
「さぁ…よく分らないモノになってた。雑霊の塊みたいなもんじゃないかなぁ」
「じゃあこの顔が痒いのは?」
「踏んだからじゃないかな?というか…霊障ってやつ?」
「前はその手のって左手が痛む程度だったのに」
ため息をつきながらぽつりと呟くと瓜生は頬をかいた。
ところで顔が痒くなる霊障ってよくあることですか?
珍しかったら身バレしちゃうかな…と。
忘れてました。
踏んだ感触はぶにゅとかぷにゅとか柔らかい弾力のあるもの、だったそうです。
猫か何か踏んだかと焦ったとか…。
今でもその階段にあるかも?
東京のS橋駅付近の地下に向かう階段です。
昨日の先輩からの宿題が解けた。
いや、少なくとも自分なりの回答は用意できたつもりだ。
自分は先輩ほどの思考力も想像力もない。
ただ情報収集とそれを活用する力には自信がある。
足りない能力があるならば、別の能力で補えばいい。
そう言った意味でインターネットは最高の相棒であるといえる。
会社から家に帰る道中ずっと宿題について考えていたが見当もつかない。
とにかく情報を集めよう。家にいる間はメリーさんに関する情報を集めることに専念した。
そうやって情報を集めていくと、幾つか引っかかる点が出てくる。
メリーさんの怪談には幾つかのパターンがあるのだ。
基本は電話で連絡を取りながら場所が近づいていくお馴染みのものなのだが、
連絡を取る手段がメールになっていたりチャットになっていたりしている。
これと先輩の発言をつなぎ合わせて考えてみると、
「メリーさんはこれまでも手口を変更していたんですね?」
メリーさんはこれまでも色々な手口で出没していた。
それはチャットであったりメールであったり。
それが今回たまたまテレビであっただけなのだと。
メリーさんとしては新規の場所でさぞ緊張したに違いない。
803 :
G:2011/03/20(日) 13:52:14.22 ID:/8XR90Dn0
今はもうほとんど霊感がなくなった私ですが、
昔の体験談を書き込みたいと思います。
信じる信じないは自由です。
私が中学生の時の話です。
昔から、なにかと不思議な経験は多々ありました。
でもその中でもこの話は私の中でもっとも印象が残るお話しです。
その日は確か秋ぐらいの4時間目あたりか、あるいは5時間目あたりで妙に晴れてた日
だったかと思います。
当時の私は授業中は退屈でよく居眠りをしていました。
私の席は窓際で窓からは別棟の2階の廊下が見えました。
別棟の廊下はベランダ見たいになっており近くには理科室もありました。
窓際からだと廊下のほかに音楽室に行くための3階に行く階段、1階に行く
階段も見えました。
みなさんも学生の頃ならきっと多くの人が授業中居眠り
したこともあるかと思います。
804 :
G:2011/03/20(日) 13:54:49.22 ID:/8XR90Dn0
でもその日は変でした。
国語の授業中いつものように居眠りをしていると夢の中で誰かの視界に入り
自分の教室の廊下を歩いてる夢を見たんです。
その視界は右に向かい別棟へ続く廊下を歩いて行き
別棟の続くドアを開けました。
その夢の中ではまるで自分が歩いてるのかなと感じさえしました。
そして夢の中の視界は別棟のドアを開けると別棟の
廊下を歩き3階の階段を上ろうとしました。
その時
深い眠りをしていた私が急に心臓を掻き毟られるような痛みと
急激な寒気で目を覚ましました。
805 :
G:2011/03/20(日) 13:56:26.35 ID:/8XR90Dn0
しかし目が覚めると当たりは明るく今日は温かい日に間違いなかったのです
が
急激な寒さと誰かに見られるような感覚がありました。
不気味に思いながらもその視線の先に目をやると
窓から
自分の中学校の体操着を着た女の子が別棟の3階の階段から2階へ行く階段を
歩いてる様子が見えたのです。
こいつ今授業中なんに何やってんだよ。
と思い自分の目を酷使してみていると・・・
その女の子がおかしな動きと姿であることに気がつきました。
女の子は階段を下りているのに滑るように下りて行きその女の子の
下には本来有るべき足がなかったのです。
それなのに普通の人間のよう立っていて体は一切動いていないようでした。
それなのに階段を下りるようにゆっくり歩いて、いや滑るようにゆっくり
下りていました。
806 :
G:2011/03/20(日) 13:57:31.61 ID:/8XR90Dn0
それを見てしまった私はあまりの恐怖で冷や汗をかいていると
国語の担任の教師が
「おい!お前寝てたかと思ったら、窓見てよそ見してんじゃねーよ」
と怒鳴られ
視線を教師に向け
「すみません」
と言い
またすぐに視線を別棟に向けると別棟の1階の階段、廊下、
2階の廊下、3階の階段にもどこにもその女の子の姿がなくなっていました。
807 :
G:2011/03/20(日) 13:57:51.70 ID:/8XR90Dn0
後日その別棟の階段がある廊下の近くを友人と歩いていると
友人は指を指し
階段を上る前に鏡があったと思われる場所を指して
「ココ昔の噂で幽霊が見える鏡があったらしいよ」
と聞きました。
私が見たものは鏡に見えると言われる女の子の幽霊だったのでしょうか?
この日程、霊を鮮明に見えたのは最初で最後でした。
以上
後のジャネットジャクソンである
友達から聞いた話です。
「旅する霊?」
こんな話を聞いたんだよ、と瓜生にイベント会場にいる霊の話をしてもらったことがある。
イベント会場に来た人から離れてしまったのか、ここはどこ?という顔をした霊の姿を見ることが多々あるらしい、と。
人が多いから元々憑いていた人の元に戻ることが出来なかった霊が心細そうにうろうろしていたらしい。
A「私東京から憑いてきちゃったらしい女性の霊を○○まで連れて帰っちゃったんだけどね、私が読んでた同人誌(BLだったらしい)を後から覗き込んで楽しげに笑ってんの。霊にもオタクっているんだねぇ」としみじみと言われたんだとか。
オタクに憑くのはオタクな霊かよ、と瓜生は苦笑していたが、この話を話の流れとか見ずにしてきたAとはそう親しくないので本当に視える類の人かどうかは分からないそうな。
片手くらいしか会ったことがないのにどこそこで落ち込んでて死のうと思っただの言われたからなぁ、と。
ただ、このAに瓜生の守護霊に眼鏡ハンサムな軍人がいてお祖父さんらしいと言われた事があるが、未だに祖父さんの写真は出てこないので確認は出来ないままだそうな。
BL系の同人ネタで見えるとか言うと、某サークルの商業誌にも載った話思い出すわ・・・
つーか、適当に改行しろよ・・・
その説を聞いた先輩は満足げな表情をしている。
しかしそれは知りたかった事とはベクトルの方向が違っている。
知りたかったのは、メリーさんの正体だ。
メリーさんが何者なのか。
新聞、ネット上でずっと議論されているこの問題。
これを先輩に答えて欲しかったのだ。
少女の風貌。
電話やテレビやメール越しに殺人をする能力。
これらに対する回答を先輩は持っているように見えた。
昨日は自分の聞き方が悪かったのだと思う。
どう思うか、なんて抽象的な質問をするべきではなかった
ズバリ聞く。
「先輩はメリーさんを何だと思っていますか?」
ネット上ではテロだという見方が一般的になっている。
しかし何も要求をしてこないテロなんてあるのだろうか。
しっくりこない。その感覚。
それを埋めてくれる事を先輩に期待する。
「妖怪だね」
妖怪。
そんな非現実的な単語が先輩の口から発せられたとは。
先輩のイメージを改めなくてはならない時期なのかもしれない。
「非科学的です」
そうキッパリと答えておく。
先輩の言ったことなら何でも無条件に信じるほど盲目ではない。
「今の科学の範囲を超えている、と考える方が科学的だと思うな」
メリーさんは妖怪?
それは常識で当然のことで。
でも妖怪なんていないというのも常識。
妖怪と考えるのが常識で、妖怪がいないのが常識?
でもメリーさんはいた。
実際に二百万人もの人を殺したのだ。
妖怪がいる、と考えるのが自然、と考えるのは不自然?
妖怪は、いる?
思考がグルグル回る。
自然と不自然。常識と非常識。
どれも相対的で流動的で。
グルグル回ってそれに合わせて形を変える。
いや、形が変わっているのは自分なのかもしれない。
そのときどんな顔をしていたんだろう。
どれくらいの時間が経過していたのだろう。
先輩の声に現実に引き戻される。
「あ、それと昨日の訂正」
何を?
「飽きたじゃなくて、焦っていたのかも」
先輩の皿は空になっていた。
自分の脳みそも空になってしまえばいい。
考えるのは後に回そう。
自分の皿が空になれば、脳みそも空になるかもしれない。
そう考え黙々と食事をするのだった。
>>793 お前が話し投下すると荒らしば便乗してきて酷いことになるからもう書きこむなよ〜
>>809 乙
メリーさんは全部コピペなの?
面白くなってきたのが憎いw
俺はどっちも楽しみにしてるんだが
>>834 荒らしは誰が話しを投下しても便乗してくるから関係ないだろ
荒らしてるのお前じゃないのか?
内容自体だけ見ればメリーは相当面白い・・・・内容だけ見れば・・・・
そりゃ誰かが書いたもんをコピペしてるだけだからね。
泥棒と一緒。
え、コピペなん?ソースは?
コピペが泥棒ww
やっぱ此処の住人はどっかズレてる。つーかやっぱり一人しかいないんだろうな
843 :
本当にあった怖い名無し:2011/03/26(土) 02:46:40.49 ID:U1rHjgAa0
上のスレ見て貰えば分かると思うけど、
コピー元の話は1レスに1〜2行とかにはなっていない。
でもコイツはわざわざ1〜2行に分けてコピペしている。
スレを流すための嫌がらせ以外のなにものでもない。
まさに荒らし。
困った奴だ
自動保守係だと思えばなんてことない。
レス番が飛ぶのと、IDで消すのがちと面倒
>>844 以前は原文ママ投下してたが、スレが容量オーバー(?)になって強制落ちしてから住人に「お前が長文投下するからだよ」って叩かられたから今の形になったんだけど。
今度はちまちま投下するのは嫌がらせ、とか言ってることに一貫性なさすぎ
ウニ来ないかな
被災しちゃってる作家いるのかな?
津波に流されちゃった人もいるかもよ・・・
>>848 それは「他スレからの無意味なコピペをするな」という意味だと思うのだが…。
理解力が無いのか、わざと言っているのか…?
>>852 理解力がないのはお前だろ
>>844になんて書いてある?
>コピー元の話は1レスに1〜2行とかにはなっていない。
でもコイツはわざわざ1〜2行に分けてコピペしている。
こうある。なぜこれが
「他スレからの無意味なコピペをするな」
に脳内変換されてるんだ?
理解力がないのか、わざと言ってるのか・・・?
基地外ネンチャックに関して説明が必要な頃合だろう
>>853 本物だったか…。
自分が言っているのは、
>スレが容量オーバー(?)になって強制落ちしてから
>住人に「お前が長文投下するからだよ」って叩かれた
に対してだと分からないかね…。
「容量オーバーになるから、他スレからの無意味なコピペをするな」
と言われていることに、本当に気付いてなかったんだな…。
何かもう、話すだけ無駄な気がしてきた。
/:::::::::::::::::;′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶.:.:.:.:.:\:\
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|:::::::::::::::::::::| :::.:.:.:.:.:.:|:.:.|.:.:/ |.:| i ィiハノ|::.:.:|
|:::::::::::::::::::::| :.::.::.:.:.:.:|:.:」斗=ミ| ヒソ ト :::|
|:::::::::::::::::::::| :::.:.:.:.:.:.:レィ'_)i::ハ ´ { Y お前たちは何をそんなに頑張ってるんだ?私には良く分からない…
|:::::::::::::::::::∧ :::::.:.:.:.:| 代辷ソ 、 '' }
|::::∧:::::::::{.(丁 ::\} ,, ´ /
|::::{ ';::::::::::`ー|:::::::.:.:| ' ’ /
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|::::|ヽ |:::::::::::::::人::::::.:.:.∨ \∧、 ::!:::.|
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ヽ i | :::::::::;′ '、:.:.:::.:.:.:\_」\_∨::.:'、
}:| |::::::::::: \ :.:.:.:.:.:ヽ{ ヽ\:.:ヽ
j { |::::::::::i  ̄`\:.:.\ ト、_}\〉
|::i |::::::::::| \:.:.Y |\\
|::l |::::::::::| /⌒ヽ |:.:.| |__厂o 〉
アホに塗る薬はないよ
ほっとけーき
>>855 お前は・・・・
お前が言ってる
>に対してだと分からないかね…。
のくだりが
>>コピー元の話は1レスに1〜2行とかにはなっていない。
でもコイツはわざわざ1〜2行に分けてコピペしている。
に対してだとわかってないのかよ?
元は1〜2行になってない。嫌がらせのために分けている
↓
前は原文だった、強制落ちになったのはお前の責任だ、と咎められたから分けた
と説明してるだけだろ
それをお前がわざわざ感情論にしただけだ
>「容量オーバーになるから、他スレからの無意味なコピペをするな」
と言われていることに、本当に気付いてなかったんだな…。
だから、あの流れはそんな議論じゃねーだろ
強制落ちになった時さんざんされた話しを今更持ってきて蒸し返してどうすんだ
test
投稿来ないかな〜
く〜る〜
きっと来る〜
きっと来る〜き〜せつはしろ〜く〜
向かいのアパートの人死んだ
女の人の 「あ」 の声が近くに聞こえる
どうしたらいいの
「い」って言ってみ。
「う」って返ってくるかもしれんけど
亡くなったと思います。アパートの人
警察が来てテープで進入禁止にして住人みんなの靴がもって行かれてました
黒い影が写りません
声だけきこえます
呼びかけに応じる様子は全くないです
>>865 すれ違いじゃボケ!スレタイも読めないカスは書きこむなよ
>>863が壮大なシリーズ物の始まりとは、この時誰も気づかなかったのです
[お勝手さん]
1/15
「真奈美、ちょっと相談があるんだけど…」
ある土曜の朝、そう言って友人のハナに呼び出された私。
またダイエットの話かな、と思ったけど、何やらハナの様子がいつもと違う。
近くの公園で会った彼女は、かつて無い程に深刻な顔をしており、ただ事じゃない雰囲気だ。
私「どうしたの…?」
2人でベンチに座り、恐る恐る聞いてみる。
するとハナは、こう答えた。
ハナ「出たのよ…。お勝手さんが、出たの…」
私「えっ…!?」
お勝手さんが出た?
そんな…それって――…
私「――なにそれ」
初耳だ。
私の肩透かし的な返事に、ガクッとするハナ。
さすが、良いリアクションをしてくれる。
2/15
ハナ「ん、もう…。知らないのぉ?」
不満気に口を尖らせるハナ。
私「知らないわよぉ…誰のこと?」
ハナ「誰って訳じゃなくて…しょうがないなぁ」
やれやれといった様子で説明をしてくれる。
ハナ「あのね…夜中寝ていて、ふと目が覚めると、真っ暗な部屋の中に誰か居るような…って、そんなことってない?」
私「んー…」
ハナ「近くに誰かが居るような気配とかさぁ」
私「むぅー…」
ハナ「…無さそうね」
私「うん」
ハナ「…」
ハァ、とため息をつかれる。
なによ。無いんだから仕方ないじゃない。
ハナ「んまぁ、とにかく、そういうのがあるのよ」
私「へぇ…」
ハナ「そーゆーのをね、お勝手さんが居る、って言うの」
私「へへぇ…」
うん、初耳だ。
きっと、ハナが…又はその知り合いの誰かが、勝手につけたものだろう。
“お勝手さん”だけに…
ムフフ。
3/15
ハナ「もう、聞いてるの?」
私「はい、聞いております」
ハナ「嘘。さっきからニヤニヤしちゃって…」
私「アハハ…。それで、その勝手な人がハナのとこに来たのね?」
ハナ「ううん」
私「あら?」
何食わぬ顔で、首を横に振るハナ。
今度は私がガクッとしてしまう。
ハナ「出たのは、従姉妹のおねーさんのとこよ。都内で1人暮らししているOLさんなんだけど」
私「へぇ…」
話の流れ的に、自分のとこに出たのだろうなと思っていたけど、どうやら違うようだ。
まったく、紛らわしいなぁ。
ハナ「それでね、真奈美にお願いがあるの」
私「私に?」
ハナ「うん。あのね――…」
4/15
――
バスに揺られること約1時間。
とあるバス停で降り、私は1人歩いていく。
行き先は、牧村さんの家だ。
ハナからのお願いとは、「除霊をして欲しい」とのことだった。
その…“お勝手さん”とやらの。
ハナの従姉妹は、よくある1Kの間取りの部屋に住んでおり、一昨日の夜にお勝手さんが出たというのだ。
深夜、寝苦しくて目覚めた従姉妹さんは、水を飲もうと思い台所に向かった。
台所は玄関を入ってすぐの場所にあり、そこで水を飲んでいた彼女は、ある異変に気付く。
――玄関に、見知らぬ靴が置いてあったのだ。
錯覚かと思い何度も見直したけど、やはりそこにある。
まったく知らない靴。ボロボロの男物の靴。
彼氏のものでもない。
それが、そこにある。
彼女はパニックに陥りそうになるが、なんとか踏み止まる。
ハナ曰く、踏み止まれたのは彼氏さんとの愛の力だとか何とか言っていたけど、何のことやら。
5/15
彼女は落ち着いて、玄関の鍵を確認する。
…鍵は掛かっている。しかもチェーンまで掛かっている。
これはおかしい。明らかに異常だ。
この靴の主は、どうやって部屋の中に?まさか…人じゃない?
そんな”モノ”が部屋の中に居るのに、これからベッドに戻って、再び眠ることなんて、どう考えても無理。
ならば、やるべきことは1つ――
彼女は電光石火の早業(きっと多少の誇張あり)で鍵とチェーンを開け、表に飛び出す。
そしてそのまま、交番まで猛ダッシュしたらしい。
若い女性が深夜、寝巻き姿で猛ダッシュしていたら…それはそれで、なんだか怖い気もするけど。
そして交番に着き、彼女は警官を連れて部屋に戻ってくる…と。
先ほどまで玄関にあったはずの靴は既に無く、ひょっとして強盗かと思って部屋の中を調べてみても、お財布やら金目のものは全て無事で、盗まれた物は何一つ無かったらしい。
そんなことから、従姉妹さんは…ハナも、これは霊の仕業だと結論付けた。
まぁ、それもそうかも知れない。
だって、鍵を開けずに部屋の中に入るなんて、普通の人間にできる芸当じゃないもの。
どこかのネコ型ロボットでも居ないと無理だ。
…でも、ハナは1つ大きな間違いをしている。
それは――私のお父さんに、除霊をお願いしてきたことだった。
6/15
確かに往来会では、そういった除霊活動をしていた。
でも、既にあの会は解散しているし、そもそもお父さんには、そういった事は無理だろうと思う。
そして、何より重要な問題。
それは…今のお父さんの頭の中は、沙織さんの事で一杯だということだ。
往来会の件から約1ヶ月。
…つまり、お父さんと沙織さんがお付き合いを始めてから、約1ヶ月ということになる。
そんな2人は、新しい職場でも一緒――沙織さんが社長さんだから、当たり前だけど――なので、平日は毎日顔を合わせているだろうに、休みの日にもデートを重ねている。
まったく、普段もちゃんと仕事をしているのかと心配になる。
沙織さんもいつもはキビキビしているけど、2人きりになると何やら甘えているみたいだし…。
大人の事情はよく分からないけど、はやく結婚しちゃえば良いのに、なんて思う。
そうしたら、お父さんから沙織さんを奪い返さなきゃ。
私も、もっと沙織さんと遊びたいし…一緒にしたいことが、たくさんあるもの。
それとそれと、弟か妹も欲しいなぁ。
沙織さんの子供なら、それはそれは可愛らしいだろう。
そんな子を、私の忠実な僕として…ムフフ。
875 :
本当にあった怖い名無し:2011/04/04(月) 14:56:50.09 ID:IydBHb59O
ぶったぎるスマン
守護霊様が教えてくれる虫の知らせがすごい。
何度助けられたか。
一番怖かったのが、高校の頃車で連れ去られそうになった事。
道を歩いていたら突然車が止まり中から話しかけられ、ナンパみたいな話をされた。
その直後、"右側の進入を防ぐロープをまたいで中へ入りなさい"と頭に入ってきた。
またいだら、なんと運転手が車のドアを開けかけていた。
"走りなさい"と、道順を迷いなく進ませてくれた。
明らかに人の気配のない古い建物ばかりの場所で、倉庫ばかりだった。
でも、こっちだと迷いなく振り返ることなく進んだ。
すると、おじさんとおばさんがトタン張りの屋根だけの物置に座り作業をしていた場所にたどり着いた。
「知らない男に追いかけられている」と伝えると、おばさんがすぐそばの自宅へ入れてくれた。
"身を低くして隠れなさい"と頭に届いたのでそうしながらただ震えていた。
すると、だいぶたってからおじさんとおばさんが家に入って来て言った。
「男の人に知り合いの女の子を捜していると訪ねられたけど、知らないと伝えたわ、しばらく周りの家の窓を覗いて捜してた。十分ぐらいずっと」
それを聞いてぞっとした。単なるナンパじゃなかった事がわかったから。
ていうか窓覗いて捜したってキチガ(ry
その後、まだいると危ないからと、おじさんが車で家の近くの駅まで送ってくれた。
他にも沢山あるけど、需要があるなら書きます。
7/15
なんてことを考えているうちに、牧村さんの家に着く。
私は、お父さんや沙織さんに相談するのは止めて、牧村のお婆ちゃんに相談することにしたのだ。
何しろ…今日は土曜日で、2人は目下デート中。
お父さんに気を使っている私。なんて良く出来た娘なのだろう。
後でよーく言い聞かせないと。
私「こんにちはー」
お店の引き戸をガラガラと開けて、私は中に入っていく。
店内には色々なものが置いてあるけど、見た感じ、お守りが多いようだ。
何か、素敵な異性との出会いが訪れます、みたいなのは…ないだろうなぁ。
牧村「あがっておいで」
と、奥から牧村さんの声が聞こえてくる。
相談したいことがある旨は、先に伝えておいた。
私「はーい」
返事をしながら、私は奥のお座敷へと行き…そこで、ハッとする。
異性ではないけれど、素敵な出会い。
そこには牧村さんの他に、もう一人、女の人が座っていた。
8/15
初めて見る人だ。
何だか、静かな佇まいで…
牧村「ちょっと先客が居てね。初対面…だね?」
私「あ、はい」
私はお座敷にあがり、ちょこんと正座をして挨拶をする。
私「はじめまして、汐崎真奈美です」
そう言ってペコリと頭を下げると、女の人は、ニコリと笑って挨拶を返してくれる。
女の人「はじめまして、雨月舞です。よろしくね」
私「はい、こちらこそー」
うわぁ…。綺麗な人だよぉ。
沙織さんと”系統”は違うけど、負けず劣らずの美人さんで…笑顔を見ると、何だかドキっとしてしまう。
これは、ハナに自慢しちゃおう。
凄く綺麗な人と知り合いになった、って。
名前は、雨月――
…あれ?
9/15
私「あのぉ…」
舞「?」
私「もしかして、雨月さんって、弟さんとか…」
舞「えぇ。光一とは、一度会っているそうね」
やっぱり。
ちょっと珍しい苗字だし、牧村さん繋がりだし。
あの人、こんな綺麗なお姉さんが居たんだなぁ…
羨ましいなぁ…
沙織さんと2人で並んだら、凄いだろうなぁ…
会わせてみたいなぁ…
そこに私も混ざって…
牧村「真奈美さんは、何か相談事だって?」
私「…あ、はい」
少し妄想の世界に入ってしまった私に、牧村さんが聞いてくる。
いけないいけない。相談に乗ってもらう側なのに。
牧村「舞も居るけど、構わないね?」
私「あ、それはもう、ぜーんぜん。舞さんもぜひぜひ」
どさくさに紛れて名前で呼びながら、お願いをする。
よく分からないけど、ここに居るってことは、きっと霊感を持っている人に違いない。
それなら、是非とも相談に乗って欲しいところだ。
10/15
私「あのぉ、私の友達にですね――」
私は、ハナから聞いた話を2人にする。
親友の従姉妹さんのところに、お勝手さんが出たんです、と。
…もちろん、お勝手さんの説明も含めて。
すると――
牧村「まぁ、なんとも怖い話だねぇ…」
…と、普通の反応が返ってくる。
私「そうなんですぅ。で、だから除霊をしてほしい、なんて頼まれちゃって…」
ここで、すかさず困った顔。
助けて欲しいなー、なんて空気を出してみる。
牧村「除霊ねぇ…」
牧村さんが舞さんを見ながら、呟く。
私「玄関だけじゃなく、窓もしっかり閉まっていたそうなんです。…って、そもそも部屋はマンションの5階だそうですけど」
牧村「ふむ…」
私「あのぉ、何とかなりませんか?すっごく困っているみたいで…」
初対面で図々しいかもしれないけど、舞さんにもお願いしてみる。
すると舞さんは一言、こう言った。
舞「警察に任せるのが一番ね」
・・・
11/15
私「警察ですかぁ…」
ガックリ。
なんとなくいけそうな気がしたんだけど、初対面でいきなりそんなお願いは聞いてくれないか。
んじゃあ仕方ないから、ここはひとつ沙織さんにお願いしようかなー、なんて思っていると…
舞「真奈美ちゃん、ピッキングって知っているかしら?」
私「…はい?」
ぴっきんぐ。ピッキング。
私「あの、針金とかでグイグイって鍵を開けちゃうやつですか?」
舞「そう。多分それだと思うの。お勝手さんの正体」
私「うーん…」
どうなんだろう。その辺は警察も調べていると思うけど…
私「でも、チェーンは無理じゃないですか?」
そう。鍵は開いても、チェーンがある。
舞「チェーンも開けられるのよ。タイプによるけど」
私「へぇー…」
初耳だ。そういうものなの?
…でも、何でそんなこと知っているのだろう、なんて思ってしまう。
12/15
私「じゃあ、ピッキング強盗?でも、盗まれたものは無いって…」
舞「物を盗むことが目的とは、限らないわね」
私「え…」
物を盗む以外に、部屋に侵入する目的?
…うわわ。
何だか、変なこと考えちゃった。
従姉妹さんは若いOLさんって言ってたし…
舞「昔、そうやって女性の部屋に忍び込んで、捕まった男の人がいるわ」
私「…」
何だかイヤな事を想像してしまった私に、舞さんが言う。
舞「その男も、部屋に忍び込んでから鍵とチェーンを閉めて…でも何も盗らずに、寝ている女性に触れもせず、いつもそこでしばらく過ごしてから、帰っていくの」
私「うわ…」
気持ち悪い…
舞「一体何が目的だったのかは、その男が捕まってから分かったわ」
私「…何ですか?」
舞「その男の住んでいた部屋から、寝ている女性の写真が大量に見つかったの」
13/15
私「…写真」
舞「そう。それが趣味だったみたいね」
私「趣味って…悪趣味ぃ…」
口が裂けたって、人に言えないような趣味だ。
舞「被写体に近付きたくて、より近くから写真を撮りたくて…ただそれだけの為に、部屋に侵入していたらしいわ」
私「…」
やって良い事と悪い事の区別がつかないの…?
それとも、それをやって良い事と思っていたとか、そういうことなのかなぁ…。
相手に何の危害も加えないから、とか考えて。
バレなければ良いって問題じゃないのに…
…と、そんな嘆かわしい気持ちになったとき、ちょっとした疑問が浮かぶ。
私「あのぉ…、じゃあ何で、中に入ってから鍵を?」
何か、こう…その…乱暴な事をするなら、その理由も分かる気がする。
すごくイヤで、考えたくもないけど、まだ分かる。
それは、相手を逃がさないために、だ。
あぁもう、最低…
14/15
舞「鍵をかけていた理由は、単純なものよ」
私「単純?」
舞「部屋に入ったら、鍵をかけるのは当たり前。ましてや、若い女性が1人で暮らしている…しかも寝ているのに、鍵を開けたままにするなんて有り得ない――男はそう考えていたそうよ」
私「は…?」
ポカーンとしてしまう…と同時に理解する。
あぁ、オカシイ人なんだ。普通に考えちゃいけないんだ。
舞「真奈美ちゃんは…」
舞さんが続ける。
舞「深夜、部屋の中に幽霊が居るのと、そんな考えの人が居るのと、どちらが怖い?」
私「う…」
考えるまでもなく、後者。断然、後者。
やだやだ。そんなの気持ち悪いよぉ…
舞「その従姉妹さんの件では、警察もきっとその方向で調べていると思うから…すぐに解決すると思うわよ」
アワアワしてしまった私に、舞さんがそう言ってくれる。
これは、ハナにもしっかりと言っておかないとな。
幽霊じゃなくて、もっと怖いことかも知れないぞ、と。
ちょっと脅すように言ってやろうっと。
そうと決めた私は、早速ハナの元に向かうため、2人にお礼を言ってから牧村さん宅を後にした――。
15/15
――
私「随分と脅かしたものだねぇ…」
汐崎真奈美が帰ってから、私は舞に言う。
舞「…そう考えて、防犯の意識を高めるのが普通だと思います」
私「んまぁ、そうだろうねぇ」
舞「幽霊の仕業だと言って、その辺を疎かにしては…」
私「あの子の体験したことを考えると、そういう方向に向かいそうかね」
舞「…はい。私が言うことではなかったかも知れませんが…」
少し申し訳なさそうにする舞。
そんなに気にするなら言わなければ良いのに、なんて思うけど…言わずにいられない性格なのだろう。
私「まぁ、良かったと思うよ。気にしなさんな」
最近、舞は変わってきた。
以前に比べて…とても”人間らしく”なってきたと思う。
それが強さになるか弱さになるか、それはきっと本人と…周りの人達次第だろう。
私「それじゃ、後はこっちでやっておくよ。ご苦労さん」
舞「…では、お願いします」
そう言って、舞も帰っていく。
1人残った私は、舞が持ってきたボロボロの靴の除霊を開始した。
赤緑乙
赤緑乙
今回はそこそこだった。
ウニさん元気かなぁ…
>>888 師匠スレにいたから、とりあえず生きてるよ
赤緑生存確認ってとこだな
何はともあれ乙でした
え?
師匠スレには現れないと思って、巡回してなかった。orz
突然だが俺は寒いのが苦手だ。
冷えたアパートに帰った時などうんざりしてしまう。
そんな俺に電話がかかってきた。
「もしもし、私メリーさん。今、あなたの後ろに居るの」
嘆息。すぐ後ろに人の気配がする。
「はーい伊三。今日は寒いからおでん持ってきたのよー」
金髪の美女が鍋を持ってニコニコしながら立っていた。
彼女の名は目理 メリー。俺のお袋である初代メリーさんだ。
「おふくろ……。だから来るなら前もって連絡しろって言ってあるだろ」
「連絡ならしたわよ。咲ちゃんに」
お袋がそういうと同時に、玄関からブザーの音が鳴る。
「せんぱーい! お邪魔しますねー」
ドアを開いて入ってきた咲は、口元に大きなマスクをはめている。
「外寒いし風邪も流行ってるからマスクつけてきちゃいました」
えへへ、と笑いながら真赤なコートを脱いでいく。
「いいじゃないですかー。それよりよかったー。私メリーさんのおでん好物なんですよ。
あ、コタツつけますねー」
勝手知ったる何とやらだ。ったく、ここは俺の部屋だっつーのに。
何だ。プライバシーもないのかちくしょう。
そう心の中で毒づいた俺は、再度なったブザーに腹を立てる。
「今度は誰だ!」
ずかずかと玄関に向かうと、赤と白の服に身を包んだ北欧人のジイサンが立っていた。
「えー、ここにメリーさんって女の子がいると聞いたんだが……」
「宛先間違いだ! 大体、あと18日程早い! 帰れ! でないとテメエのトナカイ道路交通法違反でしょっぴくぞ!」
俺の叫びに、いかんこりゃうっかりだった、いやはや失敬、と告げると、
男はアパートの階段をかんかんと降りていった。
「んもー、先輩ったら、サンタさんには優しくしなきゃだめですよ?」
「そうよー、プレゼントもらえないわよー」
「都市伝説がプレゼントを期待するな!」
俺は部屋の中の二人へ向かって叫んだ。
俺の名は目理伊三。今日は非番の妖怪刑事である。
なんにせよ、おふくろのおでんは美味かった。
>>889 それは良かった♪
ありがとうございます。
鈴さんもう来ないのかな
来なくていいよ
同意
メリーに占領されてもしらねーぞ
赤緑よりましだろ
荒らしに変わりはない
消えればいい
新しい人来ないかね〜
むしろ坂さんの人とかおつかれ枯野とか微妙に昔の人らに帰って来てほしいが…
あと忍の人はどうしているのか
忍の書き手は無事姉さんを発見したらしい
初期師匠のような(いい意味で)バカっぽい短編がよみたいのぜ
それは同感
赤緑氏の短編が来ていたのだな
こういう話もいいものだ
そして
>>875のぶった切りにワラタw
話が沢山あるなら書いてくれ
ここはそういうスレだ
お勝手さんはあれで終わりかな?
続きそうでもあるけど・・・
久しぶりに来たが
>>875くらいの方が読みやすい
赤緑みたいな千倍カルピスは読む気がしない
赤緑ってガチで嫌われてるよなw
特定の誰かにな
書いてくれるだけ有り難いと思うけどな
赤緑が
>>875みたいなのを書いたとしても、それは多分赤緑の話ではなくなるな
自分の作風を貫いたらええねん
>>925 脊髄反射だなおいwいつもの自演決めつけ厨か?
お前も飽きないなw
特定の誰かに嫌われてるとしておけば心の安堵わ得られるよな
もう放っておけよ…一々突っかかるから雰囲気悪くなるんだし
わ
し
ず
っ
と
お
ま
え
の
き
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> わりとどうでもいい <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄
ヘ(^o^)ヘ
|∧
/
こ
赤緑が嫌われてるとしておけば心の安堵が得られるのかい?
読んでないしどうでもいいけど好きではない。
ブログで展開してるのに、わざわざこのスレにまで投下するのも嫌われる要因なのに絶対耳貸さないからな
本人も信者も
お前はそればっかりだw
NG登録できるようにトリップをつけてる赤緑よりトリップなしでコピペを投下しまくる荒らしと
作者に粘着してる奴らの方がうざい
どうでもいいって奴がほとんどだと思うけど、彼を褒め称える・貶めるとポイントが貯まったり何か貰えたりすんの?
今なら先着50名に霊感持ちの知人をプレゼント
初期師匠のウザさは異常
霊感餅は遠くからニヤニヤ眺めるのが面白いのであって、知人レベルならうざいだけだろうな
※ただしイケメン・美人は除く
>>948 何べん言っても聞かないからだろ
なんでブログで発表した創作ものをわざわざ2chにまで投下する必要があるんだよ
お前が説明してみろ糞が
横レスだが
多くの人に読んでほしいからだろ
なににムキムキしてるやら
心底どうでもいい
多くの人に読んでほしい?このスレ過疎ってるだろ
ウニ以外のシリーズ物がお前ら信者意外に話題になったことあるのか?
多くの人どころか数人で回してるだけだろ子のスレ
赤緑的にはここでいいってことだろうさ
どのみちお前がとやかく言うことじゃないw
過疎ってると思うならそれでいいんじゃね?w
多くの人にってよりも、特定の人たちに、って方が正しいな
多くの人に読んでほしい→ここ数人しかいねえだろ→過疎ってるとおもってるならそれで良いんじゃね
なんでそんな感想なんだよ馬鹿かお前
しっ!
お話しちゃいけません!
赤緑>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>>>>>>お前の作家批判
うんうん間違いないwww
赤緑嫌いクンはスレ住民を代表してるつもりなの?
バカなの?
いつも思うけどこの煽り耐性無さは何なわけ?
何度同じ話題繰り返せば気が済むんだよ
967 :
INDEX 1:2011/04/20(水) 23:56:58.64 ID:uqCXEvWJ0
968 :
INDEX 2:2011/04/20(水) 23:58:24.75 ID:uqCXEvWJ0
969 :
INDEX 3:2011/04/20(水) 23:59:42.85 ID:uqCXEvWJ0
970 :
INDEX 4:2011/04/21(木) 00:00:03.88 ID:uqCXEvWJ0
メリーがいなきゃ良スレなのにな
インデックスありがとう。
ありがとうインポッシブルちゃん
メリークリスマスがNGワードにひっかかってインデックスが消えたw
メリーは本当に迷惑だな
>>962 またか
アンチが一人だと思いたいんだろうが残念だな
>>975 アンチが何人いようと関係ない
作家はコテトリをつけてるから読みたくなければNG登録しとけ
ここはそういうスレだ
>>976 書き手が自己アッピルしたいならブログでいいんじゃないか?
>>977 書き手が2ちゃんでもやりたいなら2ちゃんでいいんじゃないか?
・このスレでは作品への批判は荒らしと認定していますので、批判はご遠慮ください
・「荒らしに反応する奴も荒らし」というネットのルールを忘れずに。
反応するとその人を荒らしと 認 定 いたします
・このスレには『このスレと住人を許さない』という荒らしがしつこく荒らしています
どうかこいつには徹底無視をお願いします。
・このスレには『コテハンが投下した話は内容の是非に関係なく必ず褒めること』というルールが有ります
このルールを守らない人は全員荒らしになるので注意して下さい
次スレ誰か立てた?
立ってまんがな
うめ
うめる
うめ
う
め
うめ
蒼樹うめ
20以上の話があるのか
改めてしみじみ良スレだと思う
埋め
おめ
次勃てろやー
誘導乙
1000ならシリーズ物スレ繁栄
1001 :
1001:
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・