神秘の宝石騎士団4

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977道化の騎士
Q6 では、何故道化の質問から目をそらせられないのか?

A6  ラピスラズリの中にある、「差別をしてはいけません」というルールは、強固に存在している。
    ラピスラズリはそこから目を背けているが、決して消滅していない。
    そして、そのルールは、ラピスラズリが意識しようと終いと、彼に求め続ける。
    「差別をしてはいけません」と。
    だけど、彼は差別を行い続ける。
    そして彼は、差別をしている自分を嫌悪している。

    何故か。A4で述べたように、ラピスラズリは基本的に善人だからである。
    善人であるが故に、道化の質問が「善そのものを問う物」であると認識が出来き、
    善人であるが故に、その質問を無視することが出来ないでいる。

    ラピスラズリは道化の質問をはぐらかすことでしか、自分を保つことが出来ない。
    道化の質問に目をそらすことは、それはすなわち善への問いかけに目をそらすことになる。
    善への問いかけから目をそらすことは、ラピスラズリにとって悪に等しい。
    だが、ラピスラズリは善人であり、彼の全ての行為は善意で成されているのだ。
    よって、ラピスラズリは悪を選択することが出来ず、目を背けることが出来ないでいる。

    ラピスラズリは善人であるがゆえに、道化の質問に目を背けることが出来ず、
    ラピスラズリは善人であるが故に、道化の質問に答えることが出来ず、
    ラピスラズリは全員であるが故に、道化の質問意義をすり替えることで、その質問を回避しようとしている。

    道化の蛇のような粘着から逃げ切れない場合、ラピスラズリはこう答える

    朝鮮に関心がない
    
    そして、ラピスラズリの良心は痛むのだ。自分は間違っている、と。