【霊感持ちの】シリーズ物総合スレ15【友人・知人】
この惑星の住人は、都市伝説と言う俄かには信じがたい噂を実しやかに囁いている。
メリーさん「私メリーさん。今あなたのうしろにいるの」
「!?」
「………………」
ただ―――――
メリーさん「私メリーさん。最近は全然驚かれないから自信がないの……」
この惑星の都市伝説にも……色々ある
「もしもしぃですぅ、私メリーさんですよぉ、
あぁ、あのう、まきますか? まきませんか?
今ならとぉってもかわいい妹が後ろについてくるかもしれませんですよぉ?
あっ・・・切られたでーすぅ・・・。」
はぁぁぁ、やっぱり、なかなかマスターなんて見つけられっこねぇですぅ。
「オーッホッホッホ! お久しぶりかしらぁ、翠メリー!!」
「あっ、何しにきやがったですか!! ・・・って神奈川!?」
「か! な! め! り! かしらっ!!」
「その金メリがなにしてやがるです!?」
「ン〜フッフー! マスターも見つけられないあなたのメリーミステカ(mrmstk)をいただきにきたのかしらっ!」
「はぁん? お前みたいなおバカにやられる翠メリーじゃないですぅ! おとといきやがれですぅ!!」
「いったわねぇ〜、これを食らうのかしらぁ!! 第一楽章・・・攻撃のワルツっ!!」
ぎょろろろろろぉん!!
「攻撃の♪ わるつっ! わるつ! わるつ! わるつ!! 攻撃の わるつ! わるつ! Orz!!」
「きゃあああああああっ! やめるですぅ!!」
「まだまだよぉ♪ つづいてぇ〜、追撃のカノンっ!!」
「お・の・れ・金メリィッ!!もう怒ったですっ!!下でにでてりゃあつけあがりやがってぇ!! 焼き鳥にしてやるです!!」
・・・ンッフッフッフッフ・・・ イァーアッハッハハッハッハッハッハッハッハーっ!!
「もう許さんです・・・
スィ・・・! スィ・・・! スィ・・・・ド! ッリィィィィィィムゥゥッ!!!!!!!」
「かーじゅーきーぃぃぃぃっ!!」
・・・核融合に匹敵するエネルギーを持つ、
翠メリーのスィスィスィドリームの直撃を受けておじじは死亡した・・・。
最近、巷ではメリーさんの怪談が流行ってるらしい。
もちろん、オレもメリーさんくらいは知っている。都市伝説級の口裂け女にゃちと及ばないものの、かなり有名な怪談だ。
説明するまでもないと思うが、大ざっぱに言うとメリーさんは以下の特徴を持つ。
知らない番号、あるいは非通知で携帯に電話がかかってくる。出ると幼い少女の声で、
『私メリーさん。今○○にいるの』
という言葉が聞こえるそうだ。その○○は最初、近所のどこかから始まるらしい。例えば学校であったり公園であったり。
そう、そこからが恐怖の幕開けである。電話は毎日鳴るようになり、出ると少女のいる場所はどんどん家に近くなっていく。
家の前、玄関、二階、部屋の前……。
とうとう逃げ場のなくなったターゲットは恐怖に怯えながら部屋の中にこもる。そして着信が鳴り…最後の電話に出るのだ。
『私メリーさん。今──あなたの後ろにいるの』
ぎゃー!
……というのがオレの知ってる感じのメリーさんである。
まあそもそも嫌なら着信拒否するか出なきゃいいんだし、わざわざ律儀に出て襲われるってとこが作り話くさいんだけどな。
しかし……メリーさんが流行ったのは携帯もなかったような一昔前のことだ。
それが何故今になって再び流行っているのかは分からない。が、オレの学校やネット掲示板等では今ホットなブームらしい。
もしかすると、最初のうちは引っかかっていた犠牲者たちも段々賢くなり、一時期は獲物がいなくなってしまったが、
昨今のオレオレ詐欺とかのグループみたいに、メリーさん業界も知恵を振り絞って新たな手口を開発したのかもしれない。
なーんて、あるわけないか!
オレは携帯に打ち込んだバカバカしい長文を消して、連れとのメリーさん話から話題を変えるべく、Y談的な文章を打っていく。
とそのとき、丁度今メールを返そうと思ってた連れの番号が画面に表示され、お気に入りの着うたが流れ始めた。
「おう、びっくりした……。ったくなんだよ、電話すんならハナからメール送るなっつうの」
メリーさんのことを考えていたのもあって、急な着信に驚いたオレは文句を言いながらも通話ボタンを押して電話に出た。
「もっす。んだよ、電話してくんなら『私メリーさん』んなよ」
…………。
ひやりと背筋が寒くなった気がした。オレの言葉にかぶせて少女の声が聞こえたからだ。もちろん連れは間違えようのない男声。
沈黙。向こうは何も言わない。それが余計に不安を煽り、動悸を激しくさせる。
必死に頭を回転させ、そしてオレは一つの答えにたどり着いた。そうだ。連れが女友達か妹を使ってイタズラをしたに違いない。
丁度メリーさんの話をしてたとこだったし、野郎、オレを一杯食わせようとしてるらしい。そうと分かりゃ怖くなんてない。
オレは逆にうまいことからかってやろうとニヤリと笑い、お得意のドエロトークのスペシャルエヂションをかましてやるため口を開く。
「そっ『今あなたの後ろにいるのぉおおぉおおおぉぉぉ』」
息がかかった。耳に。
よくテレビでやってるような機会音声のようなスロー再生した男声のようなモノが、電話の向こうと耳元のステレオで聞こえてきた。
そうか。やっぱメリーさん業界も不況で新たな手口を考えついたらしい。でも振り向かなきゃいいんだよな?
なんて思っていると(恐怖で体が硬直しているだけだが)突如として頭がグワシとつかまれ、そのままオレの首は凄い力で振り向かさ