当時私は異世界の住人で、異世界の魔王により飛ばせれてきた賢者という設定だっ た。
友達がいないのは自分が異世界の人間だから上手くコミニケーションがとれないからであり、
運動ができないのは異世界と地球の重力が違うからだと思い込んでいた。
「低俗な奴らめ」と、くだらない学校行事で盛り上がる奴らを見下していた。彼にも賢者なので勉強はできた。
合唱コンクールのとき、歌っていない自分は女子のボス的存在のゴリラ女に注意されたので、
「私は低俗な行為を行うほどマヌケではない。アウストラロピテクスよ」と言い返し、帰っていった。
そして合唱コンクール当日、もちろん私は欠席。学校近くの山でいつものように異世界への扉を開くことに専念し
「あのヤロウ(魔王)どこまでも私を…」とおきまりのセリフを吐いていた。
しかし私の合唱コンクールを楽しみにしていたらしい母親は、会場に私の姿がないことに驚いて先生に問いかけた。
だがそんな母親をクラスメイトたちが「あのキチガイの母親か」と嘲笑したらしい。
夜に家に帰ると、顔を真っ赤にした母親が玄関に立っていた。
書いてて死にそうになりました。
今年の同窓会にはもちろん出席しませんでしたよ。