私がはじめて金縛りになった時の話を投下します。すみません長いです。
怖い話とか映画とか本とか好きなんだけど、霊感皆無なので霊体験も皆無でした。
不謹慎ながら、お盆が来る度に何か起これ何か起これと思ってたんですよね。
そんなある日、夜中にふと目が覚めてしまって途端ものすごい尿意に襲われました。
一刻も早くトイレに行きたくて、起き上がろうとするも身体が全く動きません。
本当だったら初の金縛りにガッツポースの一つもしたい所でしたが、もうそんな余裕などありません。
とにかくトイレのことしか頭になくて、完全に寝起きだから眠いわトイレ行きたいわで半狂乱でした。
なんとなくベッドの横に影?シルエット?が見えたので、こいつか!とばかりに思いつく限りの罵倒を心の中で浴びせました。
「このネブカ野郎(ネギ野郎)が!!」
「こ、このネブカ!」
「ネブッ、じゃなくて、…えーとほら…」
「…もうネブカしか浮かばん!」
「もうええ!おまえなんかネブカじゃ!鍋にして食うぞ!」※寝起きのため考えがまとまらない
その時、真横の壁に貼ってあったポスターの上のほうから、何やら紙がカサカサいうような音が聞こえてきて
突然ウソみたいに金縛りが解け、慌てて転がりながらすぐ電気をつけたんです。よかった〜と思ったのもつかの間
嫌な予感がしたので、さっきの音のしたほうを見ると案の定、壁にゴキブリが!
一瞬、コイツってここまで大きくなるんだぁと生命の神秘に思いを馳せてしまうほどの大きさ(カブト虫くらい)
悲鳴をあげ別室で寝ていた妹を叩き起こし、トイレもそっちのけでゴキブリと格闘するはめに。
そしてその後、無事ゴキブリをお陀仏させ、無事トイレを済ませて就寝につきました。
あれだけの騒ぎだったにも関わらず、ゴキブリのこと以外忘れており、次の日の夕方になって
そーいえば夜中、金縛りにあったなぁと金縛りのことなど、ぼんやり程度にしか思い出せませんでした。
今思えば、ゴキブリがいたから金縛りから解放されたのかもしれませんね。