そうして迎えた卒業式。
ありさも、あっちゃんもいない。
みおが無理やりアルト吹いて乗り切った。
ところが、ある日、ありさもあっちゃんも、部活に帰ってこれることになった。
そのかわり、あっちゃんは、あれだけ大事にしていたヤマハの楽器を処分してしまって、
備品を演奏することになった。
卒業して、合格発表があって、お別れ演奏会があって、
そのへんまで、何が起こっているのかよくわからないまま、高校入学直前を迎えていた。
3月の終わり頃、俺はあっちゃんと二人きりになって、
もちろん俺から変なことは聞けないと思ったんだけど
あっちゃんが話しだした。
「俺と、ありさ先輩の間には、そういう関係は確かにあったんです
でも、俺ぜったいつけるもんつけてたし・・・何か失敗したんかもしれんけど
でも、やっちん先輩が楽器売って工面すれば?って言い出したんです。
男ならそうやって責任とれよ、と。
俺、もしかしてやっちん先輩もありさ先輩と何かあったんじゃないかなって思って・・・。
先輩にしか、こんな話相談できなくって・・・。
・・・。
なんとなく、このまま終わらせちゃいけない、ってそう思って、
俺は絶対に誰にも言わないでって約束で、
えりにこの話を相談した。
そしたら、えりの顔色が変わって・・・。
「ありさ”も”何かされたのかな・・・。」
・・・も、って何・・・?
うまくかけない・・・もう一度整理してきます。おやすみなさい。