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本当にあった怖い名無し:
おもしろかったのでコピペ
> 船が江波沖にさしかかった頃、波間に漂流する死体が見付かった。女性で、髪が長く海面に尾を引き直立の姿勢で
> 流れている。協議の上、収容することにして船を死体に近づけた。それまで余り気づかなかったけれども、周囲を
> 見渡すとあちらにもこちらにもといった状態で死体が浮いているのが目にとまった。
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> それらの死体は、すべて直立しており、頭の先がぎりぎり海面に接している状態なので可成り接近しないと確認できない
> 状態である。
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> 最初の死体を発見して周囲を見渡した時、目に入った死体は四体あった。ところが50メートル離れると死体が確認できない
> 状況だったので、当時の江波沖には可成り大きな密度で死体が漂流したものと思われる。
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> 余りに多いので、死体収容は中止し、船は陸に向かって進んだが、その間数多くの死体が散見された。上陸するまで、
> おそらく50体以上の死体を見たが、すべて直立していた。
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> 普通の漂流死体は横向きになっているのが常識であるが、原爆死体は直立して漂流したのが事実である。この現象は
> 上陸してからわかったのであるが、上半身を熱線により火傷し、火ぶくれになリ、上半身の比重が小さくなって重心が
> 下に下がったためと思われる。また、広島沖に多数の死体が漂流したのは、火傷し喉が乾くので、川原に下りて川の水を
> 飲み、そのまま絶命して潮の満干により川を伝わって流されたものと思われる。
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> 直立のまま流される死体 中村幹(55歳)
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> (「木の葉のように焼かれて」新日本婦人の会広島県本部編 新日本出版社 P240-241)