ちょっとスレチかもしれないんだけど本気で怖かったので。
自分の部屋はドアのコートなんかかける棒(?)みたいなのに風鈴がかけてあるんだ。
理由は外につるしておいたら夜中リンリンしてうるさいって隣の親父に文句言われたから。
かなり騒音とかに口うるさい親父で、酔って自分の奥さんに包丁突き立てたこともある人だったから
大人しくしたがって外には風鈴吊るさないようにしたんだ。
問題はここから、とある夏の夜のことだった。
夜中にふと目が覚めると、なにか足音がする、部屋の角からドアに向かって
床の対角線上を濡れた足で「ぺたっぺたっ」って歩く音。
自分の部屋はカーペットが敷いてあるからそんな音あり得ない、でも確実に部屋の中を通ってる。
幸いというかなんというか目が覚めたとき丁度布団を被ってて、部屋の様子は分からなかったけど
その分聴覚が敏感になっちゃったんだろうな、もう足音しか聞こえない。
しかも良く聞くと一人じゃない、複数いる、不規則に濡れた足音が聞こえる…部屋の真ん中を通ってる…
みんな並んで、ぞろぞろ行列みたいに…
ごめん続きます。
その時確か小学生〜中学に上がったばかりくらいだったかな。
ガキだったけど「自分の部屋は霊道(幽霊の通り道)なんだ…!」って思った。
多分TVか本かで幽霊の通り道があるみたいな知識は入ってた。
寝よう、寝ようと思っても眠れない、万一何かされたらどうしよう!?とパニック状態。
たちの悪いことに時折足音がピタッと止むんだ。
その時はこちらをじっと見られてるような感じがして死ぬほど怖かった。
だからもうとりあえず布団の中でお経を唱えることにした。
除霊の仕方なんてそれしか知らない。
が、肝心のお経は冒頭のなんちゃら法蓮華経までしか知らなくて、でも手を合わせて必死に唱えた。
(もちろん心の中で)
だけど足音は無くならないばかりかさらに増えてる。
もう大混乱に大混乱を重ねた自分は何を思ったか「ポクポクポク、チーン」を狂ったように唱え始める。
もちろん効果は無い。
暫くして冷静になって布団をめくろうと思った。
いや、違うな「もういいや、死のう」そのくらいの覚悟だった。
不思議と穏やかな心になれて、明日はブリだったんだっけ、食べたかったなぁ等無駄に悟ってた。
続きます。
勢いよく布団をめくった。
…何もいない、拍子抜けした。
てっきり青白くて白装束の人間が横切る様を見るもんだと思ってたから。
だけど足音は止んでなかった。
布団をはいで、音の出る方向を特定したとき、ようやく真相がわかった。
部屋のドアにかけてある風鈴、紐の先についてる紙をやぶっちゃって、代わりにプチプチシートをはっつけたんだ。
それが揺れて、ドアに「ぺたっぺたっ」って触ってたんだ。
全てを理解したとき、今まで生きてきた中で一番腹が立って、風鈴ひっつかんでベランダでて
TEMEEEEEEEEEEEEEE!!って
思いっきりたたきつけて粉々にした、郵便局でもらった赤いポストの風鈴が赤と白の粉に変わった。
ガシャァァァァァ!!!って派手な音が明るくなり始めた夜に響き渡った。
当然起きてきた親に叱られ、次の日改めてこっぴどく怒られた。
バカバカしいから理由は言わずに「寝ぼけてた」ことにしておいた。
あんなリアルな音出るなんて思いもしなかったよ。
不思議なのが自分の部屋、窓も閉めてクーラーもタイマー切れてた時間帯で
風と言えば自分の顔に当ててたうちわ扇ぎ機くらい。
どう考えても風鈴には無風状態だったのに、なんであんなに激しく揺れてたんだろう。
うっすらとドアにしみがついてるのも気になる…前からあったのかもしれないけど。
後日、当時ちょくちょく寝る前に遭遇してた眠りの精が
(指輪物語に出てきたようなロン毛の白い爺さん、読んでた童話から眠りの精だと思ってた)
苦笑いして「お前なあ…w」みたいな雰囲気醸し出してたから
やっぱ何かしらあったんだろうか。
眠りの精に聞こうにも眠りの精だから遭遇するとすぐ寝ちゃうし
そもそも大人になってから会えてないから、真相は分からない。
それでも風鈴は、夜は室内にしまってほしい住宅密集地
もう風鈴DQNな部分しか頭に入らないwww
いやあれまじで煩いんだよ…好きなヤツには良いんだろうけど
昼間でもかんべんしてほしい住宅密集地
それより眠りの精の方をもっとくやしく聞きたいなw
あれ?住宅密集地に住んでることになってるw
端折らず書けばよかった。
隣、と言っても離れてるんだ、俺の家 倉庫 ばあちゃんの家 庭|庭 隣の家といった感じ。
まあでも本当に静かな所だし、響いて気になっちゃう人は気になっちゃうんだろうな。
お隣さん近所では騒音クレーマーとして悪名高いからみんな余計静かにしてるし。
子供が怖がって昼間でも外で遊ばないんだぜw
眠りの精はアンデルセン童話でそういう話があって、子供心にすごーく憧れてたら出現したので
幼い思い込みで見えてたのか(会うのは寝る直前だったしな)
もしくは古くからある家だから何か居たのかもしれん。
ただ怖くはなかったよ「妖精さんと知り合い」みたいな自分だけの秘密ってことで凄く楽しかった。
目にサラサラと砂を流し込むんですね、わかります。
ヨメに包丁突き立てる隣人て怖すぎるだろ
空気ヨメに包丁突き立ててんでしょ。
そのたび買い換えてるとか