1 :
ざんげちゃん :
2009/11/25(水) 22:20:24 ID:g4a13ubcO 音楽は、その始まりから人間の魂のために存在しています。 世界ー身体ー魂を円環的に繋ぐ媒体のひとつが、音楽であり舞踏でした。 と同時に音楽は、複雑化していく宗教・社会制度のなかで、 他者、他なる魂の発見を促すものともなりました。 たしかにいまでは、多くの音楽が音楽資本の投資対象であり、それ以上でもそれ以下でもなくなっています。 単に商品としての音楽。 パッケージ化され、ショップやDLで大量に買われていく消費財でしかない音楽。 しかし人間はそれでも、いまだに音楽への信頼を失っていません。 執拗に反復するビート、ある種の音色やメロディ、圧倒する音圧のなかで 人間はコスミックなものに触れ、魂と身体の不可分を知り、わけもなく泣き、 世界を肯定する勇気と全能感すら得ることができます。 音楽は人の杖なのです。 というわけでこのスレでは、音楽と魂や身体性、宗教的心性との関わりを探究します。 取り上げる音楽は、主旨に沿ってさえいれば基本的にジャンルレスです。 ダンスミュージックから、ジャズ、クラシック、民族音楽まで、なんでも結構です。 ちなみにこのスレは、願望実現だの引き寄せだの、そんなものとは全く無関係です。 書き込みはご遠慮ください。 ではみなさん、よろしく。
2 :
ざんげちゃん :2009/11/25(水) 22:23:04 ID:sodtEE770
3 :
ざんげちゃん :2009/11/25(水) 22:24:55 ID:g4a13ubcO
>>5 素晴らしいっす。彼はみやざけんじも引用してラップしてますよね。聴いててぶっとべる数少ないアーティストの1人です
7 :
ざんげちゃん :2009/11/25(水) 23:15:13 ID:sodtEE770
>>4-5 実はプレスレでも、Antipop ConsortiumとIll-Bosstinoは取り上げさせてもらいました。
Antipop Consortiumは、〈Ninja Tune〉からリリースされた新譜。
Ill-Bosstinoは、CalmやDJ Klockと。
Ill-Bosstinoのラップは、たしかに日本のヒップホップの極北な感じがします。
北国の厳しさというか。
だいぶ前のフジロックですね。
DJ Krushの『漸』に収録されてる「Candle Chant」の直前かな。
素晴らしいパフォーマンスだ。
8 :
ざんげちゃん :2009/11/25(水) 23:17:57 ID:sodtEE770
10 :
ざんげちゃん :2009/11/26(木) 00:12:12 ID:uezvFyYA0
>>9 いま聴いていますが、これKlockさんのヴォーカルの方?
11 :
ざんげちゃん :2009/11/26(木) 00:39:33 ID:uezvFyYA0
>>9 2度聴いてみました。
う〜ん、なんか
彼女、カフェ系(?)な印象の声だけど、
ボッサやジャズとはぜんぜん違うパーソナリティ持ってますね。
なんだろう、もうちょっと土俗的っていうか、歌垣的っていうか。
このインプロちっくな曲はすごく新鮮な感じがします。
良いです。
12 :
ざんげちゃん :2009/11/26(木) 00:41:55 ID:uezvFyYA0
あー、もし音源があれば教えて欲しいですね。
おはようございます!感想ありがとうございます。クロックさんのヴォーカルの子とはまた違います。 宮崎県のネイティブシンガーのhouっていう子です。tuff gongっていうレーベルからCD出してます。
間違えました。tough beatってレーベルでしたw
あー俺バカ。tuff beatsです。
18 :
ざんげちゃん :2009/11/26(木) 22:14:09 ID:uezvFyYA0
eye先生のDJは賛否両論らしいっすけど、自分も素晴らしいと思います!ライブも世界屈指のかっこよさですよね。 houちゃんの曲気に行って頂けたみたいで嬉しいです。CDはパードン木村さんに音いじってもらったとか。
20 :
ざんげちゃん :2009/11/26(木) 22:32:41 ID:uezvFyYA0
>>19 DJ光光光のプレイは、ダブとは別のベクトルでの夢幻の探求ですな。
houちゃんのってマスタリングがパードン木村さんらしいですね。
マスタリングでぜんぜん音のリアリティが変わりますからね。
楽しみにしています。
っていうか福岡でイベントないだろうか?
生で聴いてみたいですね。
>>20 たまに福岡でもライブしてます!ライブ情報入ったら必ずこのスレでお伝えします。
タイミング会えば是非みにいってくださいね。
スレ分けて正解! 1乙。
24 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 00:14:20 ID:exrodmrF0
>>21-22 トンクスです。
Tenniscoats、知らなかった・・・
たしかにライナーノーツには記載されてますねえ。
ちゃんと見ないといけませんねえ。
いやいや、ちゃんと日本のインディも頑張ってますよね。
>>23 こちらもトンクス。
あそこはもともと100残して去ろうとは思っていたんだけどねえww
さて、
最近、Ry Cooderの過去作(主に80年代の作品)がリマスタリングされて再発されていまして、
ちょっと買い集めているところです
これまで持っていたCDと比較すると、音は確かに良くなっていますねえ。
とくにボトムが太くなっています。
Ry Cooderは一貫してビートの探求を行なっていたわけですから、
こういうリマスタリングは正解だと思われます。
というわけで、かなりポップ化されていますが、Ry Cooderの楽しいライブ映像を。
カントリーとオキナワの融合です。
本来、細野さんの十八番なんでしょうけどねえww
Ry Cooder:
Going Back To Okinawa (Live at Todai-Ji, 1994)
ttp://www.youtube.com/watch?v=trO1RY3KC44
25 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 01:14:51 ID:exrodmrF0
アンゴラからポルトガルと南アフリカ経由で現在拡大中のゲットー・ファンクがあります。
クドゥル(kuduro)というサウンドです。
相当ヤバイんですが、まだ日本ではそれほど知られていないと思います。
南米のデジタル・クンビア並みのインパクトなんですけど、
Atom Heartのような優れたオーガナイザーがいないので、まだまだ局地的な感じ。
デジタル・クンビアと同様、どこかバカっぽさも残しているサウンドですが、
日本で入手できるディスクが限られているんで、ぼくにもまだシーンの全貌はわかりません。
アンゴラを中心としたアフリカ南部一帯で相当吹き荒れているみたい。
実におもしろいですねえ。
Buraka Som Sistema:
Sound of Kuduro
ttp://www.youtube.com/watch?v=4CkXhtw7UNk Puto Lilas:
Me da so Sangue
ttp://www.youtube.com/watch?v=yHybm-gYXyU
ざんげちゃんとID:w0PObFpc0さんはマニアックだねぇ、おじさんは付いていけないよ
でも
>>25 とか聴くとワクワクしてしまうよ
28 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 21:03:08 ID:exrodmrF0
>>26 マニアックといえばマニアックかもしれませんねえww
ディグ(掘る)って行為は、
自分の生まれる前や地球の裏側にある驚異を知ることですからねえ。
クドゥルなんて、アンゴラ発ですよ、アンゴラ。
どこだよ、そこ、って国ですけど、
この驚異的な身体性に満ちた音楽には脱帽してしまいますよね。
2005年あたりから現地ではカセットでリリースされはじめて
アンゴラ−ポルトガル−UKと徐々に波及してきています。
〈Fabric〉というUKのハウス/テクノ系のレーベルからリリースされ始めています。
とくにUKのカラード・コミュニティにどれだけ受け入れられるかが楽しみです。
では、今夜はドイツ発ニューレイヴへのアンチテーゼを。
これは音楽資本に操られている軟弱なEU圏ニューレイヴ・ムーヴメントへ
電子音楽大国ドイツから提出された絶縁状みたいなもんです。
Boys Noize:
Trooper
ttp://www.youtube.com/watch?v=NdvYSub0bY8 ドイツだけは、ほとんどニューレイヴの波をかぶっていませんが、
やはり矜持ってもんがあるのかな、とか思います。
>>28 こりゃまた・・ものすごい硬派ですね。
素面ではいかんです。誰かケミカル持ってこいやw!
いや参りました。
31 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 21:17:11 ID:exrodmrF0
>>27 Soul Flower Unionかあ。
チンドンとかジンタってのは日本人にはじーんと来るリディムですよ。
うんうん。
日本人がスカ好きなのも、チンドンとかジンタとリズムが似ているかもしれません。
こういうのもあります。
意外とこういうのも好き。
なんとなくライブに行ってしまうデスw
もう、チンドンってよりももはやロカビリーの要素が多いんですけどね。
ライブではラッパのフレージングやパーカッションが
めちゃくちゃチンドンしたりします。
Asakusa Jinta:
UNMEI / 運命
ttp://www.youtube.com/watch?v=auvrV29TaSQ
32 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 21:21:35 ID:exrodmrF0
>>29 ゲットーミュージックにしては妙にのほほんとしてるんですよねえ。
なんでだろう??
メスカリンドライブ、いいなあ。
このソウルフラワー絡み、っていうか中川敬関係の音ってのは、良いですねえ。
なんでこういう音が日本のインディーのロックシーンから出てこないんでしょうねえ。
やはりフジロックなんですよ、他のフェスには無い空気、音楽の深さ、メシの旨さww僕は様々な音楽と出会えたのです、中でも97年のボアダムスは衝撃でした、あんな音楽をしかも日本人がやっているとは!演奏中は踊るのを止められなかった!自分語りすいません
>>34 フジロックの飯の美味さは異常ですよねw
97のボアは自分も居ました。もしかしたら近くで踊ってたかもですねw
>>29 まず名前がヤバイ、音もかっこいいですな
>>31 これはライブ盛り上がるでしょ!絶対楽しい!
>>35 奇遇ですなあ、きっと他の会場でもお会いしてますねww
39 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 23:31:38 ID:exrodmrF0
フジロックかあ、ぼくは未体験なんですよねえ。
ボアすらライブはまだです。
DJ光光光はあるんですけど。
音源とライブってのは、まったく違いますよね。
いや、ライブ映像と実際のライブもまったく別物です。
フィッシュマンズの「男たちの別れツアー」とか、
DVDを何度見返してもそう思います。
その音が生れ落ちる現場に立ち会えるかどうかは、ほんとうに大切なことなんですよね。
今夜は最後にSpecial Othersを。
このスレにいる皆さんならご存知かもしれませんが。
素晴らしいジャムバンドです。
ドラムスの宮原さんはとてもシャイな方です。
Special Others:
Laurentech
ttp://www.youtube.com/watch?v=sakZxjSiLfQ で、これはコピーバンド(?)
なんか泣けてきます。
special others copy band:
laurentech 1
ttp://www.youtube.com/watch?v=ga0ozs2OiLE
40 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 23:33:09 ID:exrodmrF0
>>38 おお、APC。
それを聴いたら、ぼくはクラブに行ってきます。
皆さん、良い夜を。
42 :
ざんげちゃん :2009/11/27(金) 23:53:30 ID:exrodmrF0
>>41 どうぞどうぞ。
明日もお待ちしております。
Kinocosmoってたしかブラボー小松さんがいるバンドでしたっけ?
電グル系統ってのもハズレなしなんですよねえ。
ダブロッキン!
>>42 そう!ブラボー小松のバンドです!
夜の街楽しんで!
>>39 スペシャルアザーズ!これを貼らずして日本のインディーは語れませんね。
45 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 06:16:21 ID:jUYCdoek0
46 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 06:22:46 ID:jUYCdoek0
>>44 彼らは素晴らしいです。
ライブに行くたびにそう思います。
福岡の野外のイベントでも、ヴィンテージ機材が雨で濡れるのに、
最後までテントを張らずにやってました。
すごかった。
そのときはJazztronikも来てて、一晩中バカみたいに踊りまくっておりました。
ひと夏の思い出でござるよ。
>>46 すげえwまさにレイブの化身ですねw
ジャズトロニックって、まさかイギリスのBSIレコードからもリリースしてた人?!
50 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 20:47:24 ID:jUYCdoek0
>>47 >まさかイギリスのBSIレコードからもリリースしてた人
ん〜、誰かな?
Jazztronikは野崎良太というハウス・プロデューサーのプロジェクトです。
これも貼っておきましょう。
Jazztronik:
Samurai (live)
ttp://www.youtube.com/watch?v=e3saQuQxG_M >>46 の福岡でのイベントは、「サンセット・ライヴ」と言って、
綺麗な玄界灘を望むビーチで3日間、毎年行なわれてます。
今年はGilles Petersonが来ました。
ディスコ〜ハウス〜ジャズ〜サルサ〜サンバで、激盛り上がりました
日が暮れるのを見ながら踊ってましたなあ。
最近のGilles Petersonは、サルサとブレイクビーツを組み合わせたような
新しいキューバン・ミュージックを探求していますね。
これもとてもおもしろいです。
Gente D Zona y Orishas:
Mi Habana
ttp://www.youtube.com/watch?v=zPV6T2g0UVI
51 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 20:56:59 ID:jUYCdoek0
>>48-49 レピッシュってパンク+ニューウェーブがベースなんだろうけど、
スカとかサイケの要素も相当ありますよね。
上手いです。
ぼくは不勉強でよく知らないけど、当然彼らにはいろんなルーツがあるんでしょうね。
当時のリスナーって、そのルーツには興味を持たなかったのかなあ。
ぼくは始終そういうことを考えているんですけど。
Ryukyudisko、かっこいいですよね。
彼らはライブとDJが圧倒的に上手いです。
一昨年かな、やっぱり野外で聴きました
PV見てたら、微妙にKraftwerkに似てる気がするww
ただ飛んでるとこだけ同じなんだけどwww
kraftwerk:
Tour de France
ttp://www.youtube.com/watch?v=sQz-CZvkY8k
>>50 申し訳無いっす。確認したらdubtronicでしたわ。しかもレーベルはomでした。
死ね俺。
>>48 懐かし過ぎてニヤニヤしちゃいましたwオシャレっすねー
>>51 当時はまだ子供だったので、なんかわからんが他のバンドと違うなあ、そんな漠然とした感情だったのを思いました
>>52 関連にパート2があるよ
電グル好きだな〜。 662BPMとかフラッシュ・パパは、今聞いても良いよ。 初期のヒップ・ホップっぽいのがいいな。 スチャダラとコラボしたアルバムも、レベル高い。 最近のJ-POP以降は、なんかイマイチなんだよね。 イエローも20もあんまり聞かない。 新しいシングルも買ったけど、昔に比べて印象が薄くなった。
55 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 22:31:38 ID:jUYCdoek0
>>54 もう電グルというプロジェクトではやり尽くした感があるかもしれませんね。
「Niji」なんてアンセムなんだけど。
砂原先生が抜けたのが大きいのかもしれませんね。
卓球氏のソロは、ずっと変らずな強度だけど。
石野卓球:
Stereo Nights
ttp://www.youtube.com/watch?v=85vcdBqEdfk どうでもいいんですが、
日本のロックバンドって、ルーツ不明のものが多いですよね。
Mr.Childrenの桜井なんて、影響を受けたアーティストに
浜田省吾、甲斐バンド、桑田佳祐なんかの名前をあげてて、かなり驚きました。
ハマショーってのはどうなんだろう?
とか思ったり。
ちょっとwikiあさってたら、たま(「さよなら人類」歌ってたバンド)は
「日本のビートルズと称されることがある」ってなってました。
本当なんだろうかwww
彼らも〈ナゴム〉あがりですけど。
56 :
ざんげちゃん :2009/11/28(土) 22:34:05 ID:jUYCdoek0
>ルーツ不明のものが多いですよね。 ヤツらは、音楽が好きなんじゃなくて、金儲け出来る歌謡曲が好きなんでしょ。 だから心に響かないよ。 まりんが抜けた後も、VOXXXは電気のパワーが詰まったアルバムで好きだけど 最近は薄味過ぎて、繰り返し聞かないな。 虹は、エルマロがリミックスしたやつが好み。
しかし皆詳しいね、博識ですな、僕も卓球は凄いと思います、 昔テレビで瀧と二人でマリンをビンタしてたのはワロタ
61 :
ざんげちゃん :2009/11/29(日) 20:56:48 ID:QG2+O7Fk0
62 :
本当にあった怖い名無し :2009/11/29(日) 22:34:30 ID:XJQMqXPS0
上げ、ていいんかねw Alberto (Feet For Funk) VS Asya (Bad Monkeys) - Cypher Toprock Battle - Not Complete
64 :
ざんげちゃん :2009/11/30(月) 00:12:31 ID:CLajJPqy0
65 :
ざんげちゃん :2009/11/30(月) 00:47:44 ID:CLajJPqy0
>>63 これまで誰も言っていないし、
ぼくの思い違いかもしれませんけど思いきって書いておこう。
なんとなく「たま」ってTom Waitsに似ている気がする。
とくに『Franks Wild Years』(87年だっけ)の頃のTom Waits。
たしかに歌詞の内容とか歌唱法とか、そりゃあもうぜんぜん違うけど、
このアレンジメントやら楽曲に漂う雰囲気とか、
どこか似ていませんかねえ。
本人たちはそんなこと絶対に言わないだろうけど。
Tom Waits:
Innocent when you dream
ttp://www.youtube.com/watch?v=Md7iv0Rg1LU 知久さんってよく見ると良い男ですよねwww
まいうーさん、おやすみなさい。
66 :
ざんげちゃん :2009/11/30(月) 00:56:54 ID:CLajJPqy0
今夜最後に、クールな音を貼っておきます。
まりん砂原良徳先生は、最近厳密な意味でのソロ作はご無沙汰(サントラは出しておられる)ですが、
2002年の『Lovebeat』は、ある意味エレクトリック・ミュージックの極点のひとつかもしれません。
アンビエントとはまた違う方法論で、彼は環境音楽を考えているような気がします。
ん? どうだろ。
そんな難しいことは考えていないのかなあww
Yoshinori Sunahara:
Balance
ttp://www.youtube.com/watch?v=xEd7Z40iZBE
68 :
ざんげちゃん :2009/11/30(月) 06:20:14 ID:CLajJPqy0
>>65 これは!この雰囲気は確かに影響を受けてる!石川以外はww
72 :
ざんげちゃん :2009/12/01(火) 00:39:03 ID:mrGUuRPx0
ベースメント・ジャックスは、初期のディープハウスをやってた頃がいいな。
76 :
ざんげちゃん :2009/12/01(火) 21:49:49 ID:knm5XC850
>>73-75 セカンド・サマー・オブ・ラブというムーヴメントがあります。
UKマンチェスターを震源地に起こったダンスムーヴメントなんですが、
基本的にこれはクラブ(たとえば「ハシエンダ」など)を中心としたムーヴメントでした。
時期的には、およそ87-89年まで。ごく短い期間です。
この時期によく回されていたのは、デトロイトテクノとアシッドハウス、トランスでした。
それが徐々に都市部の治安の悪化で公安に取り締まられるようになって、郊外に逃れていきます。
野外に巨大なサウンドシステムとテントを持ち込んで、
バカみたいに踊るわけです。
これがレイヴです。
The ProdigyやMobyはこの時期にレイヴと一緒に登場したアーティストです。
The Prodigy:
Charly (1991)
ttp://www.youtube.com/watch?v=_Qdp4hBYaa4 政治的で、攻撃的で、原色的で、快楽至上主義的。
レイヴというムーヴメントは、UKだからこそ生まれたムーヴメントだとも思います。
とくに鬱屈した労働者階級の若者たちのはけ口だったわけです。
野田努やLaurent Garnierの自伝を読んでいるとその頃の切実さがよく伝わってきます。
レイヴはレベルミュージック(Revel Music)であると同時に
クラスミュージック(Class Music)でもあったわけですね。
77 :
ざんげちゃん :2009/12/01(火) 21:50:34 ID:knm5XC850
しかし、すぐに音楽資本がレイヴを蚕食していきます。
音楽資本によるレイヴ・パーティが都市部で行なわれるようになると、
そこはヤッピーたちの社交場に変質していきます。
ダメ押しは94年にレイヴを取り締まるためだけに施行された「クリミナル・ジャスティス・ビル」でした。
これで完全にレイヴの息の根はとまりました。
ではいまのニューレイヴはどうかというと、
これはエレクトロニック・ミュージックにニューウェーブやロックを接木したもので、
便宜上「ニューレイヴ」と呼ぶわけです。
音楽資本がカテゴライズしにくかったこういう音を、
ショップで売るために作った業界用語です。
The Prodigyなんかは、「レイヴとニューレイヴはまったく別ものだ、やつらは音楽資本の犬だ」と
NMEで吐き捨てるように言ってますね。
たしかに精神的にはレイヴの切実さとはまったく違うものですものね。
個人的にはPendulumあたりは好きです。
いや、まあレイヴという名前を冠していなければいいんですが、
ニューレイヴのアーティストたちは、
自分たちをレイヴの落とし子だと思い込んでるんですよね。
そこがどうもいただけません。
個人的にこの時代の音楽に思い入れがあるからかもしれませんが。
KLF:
America: What Time is Love (1991)
ttp://www.youtube.com/watch?v=frd5YmSjjII
>>76-77 なる程、よく解りました。
因みにざんげちゃんはダフトパンクの一枚目をどう評価しますか?
自分は音楽の革命的な一枚やー!と宣伝しまくった口ですw
80 :
ざんげちゃん :2009/12/01(火) 22:30:36 ID:knm5XC850
>>79 いやあ、Daft Punkの1stはすごいですよ。
『Home Work』(だったっけ?)は何度も聴いてます。
フランスのフィルター・ハウスはこの1枚がないと生まれていません。
っていうか、フランスのハウスが本格的に浮上するのはこの1枚からだと、
ぼくも思います。
Daft Punk:
Around The World
ttp://www.youtube.com/watch?v=UMU-pirt2vI フランスのディスコって独特じゃないですか。
ドイツともUKとも違ってて、聴いたらすぐにわかりますよね。
あの独特なディスコテックもDaft Punkが用意したものだと思いますよ。
(もうひとりあげるならLaurent Garnier。)
しかし契約したレーベルが悪かった。
たしか〈Virgin〉だったと思いますが、やはり契約の縛りで、
どんどんへなちょこになっていってしまいました。
楽曲単位では悪くないのもあるんだけど・・・
ちょっと可哀相な気がしますw
82 :
ざんげちゃん :2009/12/02(水) 03:27:26 ID:RlNotZwb0
インド古典音楽は、おそろしく多様性のある音楽です。
>>81 はたぶん北インドのイスラーム系の音楽で、
ビートかカッワーリーそのものですね。
節回しも似ています。
すさまじくアシッドですよね。
北インドにはヒンドゥースターニーといわれる古典音楽があって、
いわゆる「インド音楽」はこれです。
四半分音を使う点はイスラームと近いです。
13世紀頃に成立した音楽なので、イスラームの影響が多少あるかもしれません。
(専門家じゃないのでちょっと確信持てないけど。)
で、個人的におもしろいのはカルナタカという南インド音楽です。
ドラヴィダ系の心性がよく表れています
これは単旋律の即興(!)歌唱中心の音楽ですが、
実は、非常に厳密な規則、というか音楽理論にのっとったものです。
動画で歌っているT.V.Sankaranarayananというじいさんは、
カルナタカの第一人者で、インドの人間国宝みたいなひとです。
T.V.Sankaranarayanan:
veLLai tAmarai - bhimplas - mArgazhi mahA utsavam 2008
http://www.youtube.com/watch?v=QUnWzaaF_CM
ダフトパンクの2枚目も好きだよ。 ワン・モア・タイムは、松本零士PVも含め気に入ってる。 ざんげちゃんは、80年リバイバルは駄目な系なの? 当時は、ジゴロやビッチコントロールも盛り上がってきて、時代の空気に合ってた記憶がある。 卓球のソロでも一番好きなのは、カラオケジャックです。 ベースメントジャックスの、サンバマジックいいね〜。 そのサンバマジックB面のパラダイスって曲は、ディープハウスの名曲なんです。 機会があれば聞いてみて。 >ベースメントジャックスって売れてもあんまり悪くなってなくないっすか? 曲自体のクォリティは高いんだけど、ちょっと騒々しい感じがするね。 初期のシングルはハズレなしだよ。
>>83 ワンモアタイムは自分も好きなんすけど、なんつーか、アルバム全体として、メロディアスなボーカルの声をケロらせて、ハウスっぽい音乗せときゃいいだろって感じに統一されてる気がして・・
その時はダフトパンクの真似をした音楽が巷に溢れていたし、オリジナリティーを持ってもっと勝負してほしかったって想いがありました。
ざんげちゃんと名無しさんの詳しい解説は嬉しいね インディアンバイブスが見つからない、シタールが気持ちよいから聴いてみてほしいんだけど残念です
88 :
ざんげちゃん :2009/12/02(水) 23:06:06 ID:RlNotZwb0
>>83 いやいや、決してそういうわけではないんですけどねえ。
あの頃はフィルターハウスを、UKとUSの音楽資本が完全に奪いにかかっていました。
なので、メジャーと契約していたDaft Punkも
キャッチーにキャッチーに持っていってしまって・・・
なんでそんな状態になったかというと、『Discovery』がリリースされた2001年にヒントがあります。
2001年、21世紀最初の年にリリースされるということで、
フューチャーリスティックなロボ声、つまりヴォコーダーやらトークボックスやらのレトロで未来的な音が
まあ、マーケティング的にもマッチしたということです。
できるだけ売れるためにも楽曲は歌もの多めにキャッチーに。
日本ではPVに松本零士さんを起用してってな感じでね。
これが2001年春の状況ですね。
ところが911でこのアゲアゲ路線は完全に終ってしまいました。
陰鬱な空気が覆って、〈Gigoro〉的なダークでヘヴィなエレクトロへと
アンダーグラウンドも転換していきます。
思ったよりも21世紀はハッピーではなかったわけです。
そのなかでDaft Punkは取り残された感じがあります。
もし「One More Time」がインディからリリースされていたら、
ぼくはもう少し評価したかもしれません。
実際に『Discovery』の音は、1stに比べると音の良さが際立っています。
音抜けもいいし、ボトムと高音部のバランスも良いです。
でもやっぱり、いま現在のぼくの個人的な趣味には合わない感じがします。
(2001年って、まだぼくは学生で、かなりよく聴いたアルバムですけどねww)
89 :
ざんげちゃん :2009/12/03(木) 00:17:27 ID:BlOpQccn0
ちょっと流れをぶったぎるようです申し訳ないですけど、
Ivan Wyschnegradsky(イワン・ヴィシュネグラーツキー)というロシアの作曲家の音を貼っておきます。
Ivan Wyschnegradskyは、微分音音楽というマニアックな現代音楽の大家です。
四半分音を駆使したピアノ作品をたくさん書いています。
自身では「超半音階」とか言っていたみたいです。
音楽理論家として有名で、1オクターヴを71等分した音階などを理論化しています。
(この音階で書かれた作品を聴いたことないですけど、
通常の人間にはおそらく聴取不能だと思いますww)
彼の作品にはQuarter-tone Pianoで弾く作品もあります。
オルガンみたいに2段にキーが並んでいる異形のピアノです。
しかし通常はそんなもん用意できないので、
2台のピアノを調律して2人4手で弾く作品が多いようです。
聴いているとくらくらしてきます。
人によっては「吐き気がする」という声も聞きますがww
Ivan Wyschnegradsky:
Quarter-Tone Etude on Density and Volume No. 1
ttp://www.youtube.com/watch?v=HxWRu2PY_c8
90 :
ざんげちゃん :2009/12/03(木) 01:01:33 ID:BlOpQccn0
インド音楽の話が出ているので、最近ディスクを集めはじめたBaulという音楽を。
「Baul」はバウルと読むベンガル地方の民族音楽です。
これも歌唱が中心ですが、まだ日本ではあまり知られてないかも。
Baulは本来「遊行者のグループ」を意味する言葉みたいです。
本来はヒンドゥー系の音楽なんですが、
バングラディシュのムスリム修行者の音楽も含むようになっています。
動画はヒンドゥー系のほうです。
珍しく女性の歌唱が中心だったりします。
(男性の歌唱もあります。)
足につけた鈴とタブラ、それにコモクという棹なし弦楽器などを用いたアンサンブルです。
ひとりこれら3つの楽器を駆使して歌うツワモノもいます。
鈴の音が徐々に催眠的な雰囲気を醸していきます。
どうも現地では延々1時間とか2時間とか歌い続けたりするようです。
インド本国ではまだ地位が低い音楽で、逆に土っぽさがよく保存されています。
BAUL SONG 1
ttp://www.youtube.com/watch?v=5PRFdKredT0 Satyananda Das Baul
(ひとりBaulの例)
ttp://www.youtube.com/watch?v=1CVMslTb_tY
>>89 マニアックなジャンルがあるんすねえw
夜なんでイヤホンで聴きましたが、ちょっと頭おかしくなりそうでしたわw
低音部分とか奈落の底から響いてる感じしますね。
凄いんですけど、もし爽やかな朝にこの曲を流されたら、自分はその人をちょっと嫌いになってしまいそうっすw
93 :
ざんげちゃん :2009/12/03(木) 03:26:14 ID:BlOpQccn0
>>91 四半音階、というよりも微分音階ってのは、
とくにアラブ系の民族音楽では一般的です。
いちばん有名な微分音をつかった旋法に「マカーム」ってのがありますが、
実際には同じような微分音階がいくつもあるようです。
ヨーロッパ現代音楽でも、20世紀後半以降は微分音階は比較的よく使われています。
Ivan Wyschnegradskyはもはや古典ですね。
スペクトル楽派なんてのは、微分音階なしにはありえないです。
が、一般人にはもう何がなんだかわからなくなりますwww
(まあ、読譜しながら聴くとおもしろいです。)
Horatiu Radulescu:
Inner Time II
ttp://www.youtube.com/watch?v=PS9JKEnmhKo Horatiu Radulescuはルーマニアからフランスに渡った作曲家です。
IRCAMという現代音楽の研究所に、たしか今はいたと思います。
ゆらゆらゆらぐようなヴァイオリンの鳴りには、
すべて独特な記譜法で指示があります。
たしかに好んで聴くようなものではないですなあ。
こんなもんばっかり聴いていると、ちょっと平衡感覚に支障が出そうです。
94 :
ざんげちゃん :2009/12/03(木) 03:29:42 ID:BlOpQccn0
>>92 これは、ディジュリドゥ以外のパーカッションもひとりで?
すごいなあw
こういう「楽団ひとり」状態の身体感覚ってどんなもんなんでしょうねえ。
脳がどう動いているのか想像がつかない。
う〜ん・・・
やっぱインド圏の音楽というのはすごいですね。
深夜ですが、あらためて家にあるディスクをあれこれ聴きなおしていますが、強烈です。
ヨーロッパ的アシッドの感覚とはまた違いますね。
いまパキスタンでカッワーリーの第一人者になっている
Fareed Ayaz(表記はこちらが正しいはず)を貼っておきます。
もちろんNusrat Fateh Ali Khanほどの迫力はないんですけど、
これはこれで素晴らしいです。
Fareed Ayaz:
Mori Rung do Chunaria Khwaja Piya
ttp://www.youtube.com/watch?v=cMB5ACOZlos 同じイスラムでもモロッコ産やアルジェリア産になると、
ヨーロッパ的アシッドに近い感触がしてくるのが不思議ですけど。
地理的なもんなんだろうか。
何が違うのかなあ。
95 :
ざんげちゃん :2009/12/03(木) 03:55:41 ID:BlOpQccn0
ちょっと思いついたのでメモしておきます。
『ピアノ・レッスン』の音楽で有名なMichael Nymanという作曲家がいます。
ミニマル系の作曲家なんですが、
映画音楽に携わっていた当時は、あまりにキャッチーなメロディで作曲していたので、
まともに評価されていませんでした。
最近になって「真面目な」委嘱作品が、現代音楽界で評価されるようになっていますが。
しかし当時、彼がやりたかったことは、
モロッコ音楽のような、北アフリカのイスラム音楽とミニマリズムの交配だったと思います。
彼は頻繁にバンド・スタイルでこういう映画音楽を演奏していました。
たとえば映画『プロスペローの本』の音楽にも、
その頃の彼の野心的な試みが潜んでいると思います。
Michael Nyman:
Prospero's Magic from "Prospero's Books"
ttp://www.youtube.com/watch?v=xnxtxPkAEMA
96 :
ざんげちゃん :2009/12/04(金) 00:17:00 ID:uQZePCP30
静かな夜ですねえ。
いまChicagoなんぞ聴いています。
「Saturday in the Park」はヤバイですね。
これ反戦歌なんですよね・・・
なんか泣きそうになる。
土曜日の公園の様子を歌った何気ない歌なのに。
一瞬写るドラムスのDanny Seraphineの顔、
なにか求道者のように見えるなあ。
Chicago:
Saturday in the Park "Live" (1972)
ttp://www.youtube.com/watch?v=UTFD1C4tVIg
98 :
ざんげちゃん :2009/12/04(金) 00:42:06 ID:uQZePCP30
>>97 あれ?
これアルバムに入ってましたっけ?
聴いた覚えがないけど、すごくいいですねえ。
シングルのみの曲ですか?
>>98 緑色のジャケの三枚一組の限定販売のCDに入ってた曲です。秘かに名曲かなあと思います。アナログのシングルもあったよーな。
ここのスレタイの曲を、矢野顕子さんが歌ったの聴いた事があります。
101 :
ざんげちゃん :2009/12/05(土) 06:07:42 ID:/ZUetyuHP
>>99 ありがとう、探してみます。
ぼくが愛してやまない動画を貼っておきます。
ぼくが見ている現在、48477回再生されていますが、
少なくともそのうちの100回は、ボクのはずです。
ちょっとへこんだり、疲れていたり、悲しいとき、
ぼくはこの歌を聴きます。
とくにこの演奏の美しさは比類ない。
ぼくが死ぬときは、この歌を流してほしい。
実はさっきまで、先月亡くなった友人を偲んで、
生き残っているやつらと飲んでいたところです。
いま、細野さんとあっこちゃんの声を聴きながら夜明けを待っています。
ピアノ、ベース、ふたりの歌声。
こんなにシンプルな歌なのに、なにもかもがあるんだ。
ちょっと泣けてしまうよ。
細野晴臣、矢野顕子:
終りの季節
ttp://www.youtube.com/watch?v=nmb44zmmXVU
102 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/06(日) 21:12:36 ID:8zDWdImW0
>>101 この番組を覚えてる。高校生の頃買った「HOSONO HOUSE」にあった歌だ。
人は、音楽がなくとも生きていける。
でも、それでも、好きな音楽があり、勇気付けられ
心を乗せ、時に、魂に触れられたような気がするのはなぜだろう?
そんなとき、本当に、人は音楽がなくても生きていけるのだろうか
と思う。
ひとは、なぜ、音楽を必要とするのだろう
104 :
ざんげちゃん :2009/12/07(月) 00:07:29 ID:mAQokzLb0
105 :
ざんげちゃん :2009/12/07(月) 00:18:41 ID:mAQokzLb0
>>103 >ひとは、なぜ、音楽を必要とするのだろう
たぶん、ですが。
音楽が「時間芸術」だからではないでしょうか。
5分の曲を知るには5分の時間が必要で、
90分の曲を知るには90分の時間が必要で。
要約することもできず、部分に分解したら全体像を知ることもできない。
どこかで切断することができない、切断したら音楽そのものがなくなってしまう。
それでね、人間は音楽を聴いているその間に、生を見るのかもしれません。
どんなに美しい音楽も永遠には続かない。
終って欲しくなくても終ってしまう。
終って欲しいと願いながら、一方で終って欲しくなくて、そして終ってしまう。
音楽はひとの生のメタファーで、だからひと音楽を必要とするのかもしれない。
それはいまだ見えない自身の生の予行演習なのかもしれません。
エイトル・ヴィラ=ロボスというブラジルの作曲家がこういう言葉を残しています。
「私の作品は未来に向けての、返信を期待しない手紙だ」
それは、未来の音楽界への言葉であると同時に、
聴取する個人の未来それぞれに向けたものであると思います。
106 :
ざんげちゃん :2009/12/07(月) 01:31:48 ID:mAQokzLb0
108 :
ざんげちゃん :2009/12/07(月) 21:41:12 ID:mAQokzLb0
110 :
ざんげちゃん :2009/12/08(火) 00:12:27 ID:G2Q7eSSL0
111 :
ざんげちゃん :2009/12/08(火) 05:41:57 ID:G2Q7eSSL0
113 :
ざんげちゃん :2009/12/09(水) 02:52:10 ID:MxTVJgue0
>>112 Kaskade、悪くないですよ。
美メロとか言われてひとくくりにされがちだけど、
このひとはやっぱりアンダグラウンドに足をつけている音じゃないですか?
FreeTEMPOとかも最初のうちは良かったけど、もう金太郎飴状態ですもんね。
彼はポップへ寄りすぎたかな。
最近発掘したデトロイトとシカゴを交配させた音を。
〈Soma〉の#112。
これ、グラスゴーの2001年産、
Funk D'Voidが20歳ちょいくらいの頃の作品です。
かなり効きます。
Funk D'Void:
Diabla (Heavenly Mix)
ttp://www.youtube.com/watch?v=-F_PtamO9WQ
114 :
ざんげちゃん :2009/12/09(水) 04:00:47 ID:MxTVJgue0
117 :
ざんげちゃん :2009/12/09(水) 21:38:46 ID:MxTVJgue0
>>115 UKダブってのは奥が深いんですよねえ。
これとか80年代のダブと90年代以降のブレイクビーツを足してるでしょ。
こういう足し算は基本的にダブステップと同じなんですよね。
最新のブレイクビーツに、少し前のテイストの音響処理を足す。
あるいは、その逆。
新しいもの同士をかけ合わせてもダメみたいなww
見えないけど現場での試行錯誤が相当あるんでしょうねえ。
>>116 があるからMarden Hillあたりを聴きたくなったけど、
ここは攻めてみようかな。
フランクフルトのプロデューサーのリキッド・ファンクです。
(ホワイトのプロモ盤で買ったけど、これは契約の関係で発売されなかったそうです。
なにかのコンピ盤には収録されているらしいけど)
Kabuki:
Steroid Funk
ttp://www.youtube.com/watch?v=KOWJ03D1dX0
119 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/09(水) 23:50:07 ID:glaNBdsW0
120 :
ざんげちゃん :2009/12/09(水) 23:57:53 ID:MxTVJgue0
>>118 良いですねえ。
from SOHOってなってるけど、これはUS産でしょうか?
Sonic Tripってアーティスト名にはまったく心覚えがないけどなあ。
年代的にはいつかな?
2000年前後の音な感じがしますね。
SEとか、このホワイトノイズで作ったべしゃべしゃしたスネア音とか、
当時のUKドラムンの匂いがする。
もう少しさかのぼりましょうか。
UKドラムンベースの奇才だったLeon Mar(もしくはNoel Ram)を貼っておきます。
忽然と現れて、Arcon 2名義で1枚だけアルバムを作って消えてしまったひとです。
活動期間は1996-97年、それからしばらく沈黙して2001年前後にちょこっとだけ活動しています。
寡作なプロデューサーで正体不明。
おそらくスタジオ・エンジニアあがりじゃないかなと推測しています。
Arcon 2はダークでサイバーな音、Leon Mar名義ではいくぶんジャズより、
最後期に使っていたTorus名義では4 Hero的コスミック・ファンクになります。
ひとりのプロデューサーを追うってのもなかなか楽しいです。
Arcon 2:
Liquid Earth part 2
ttp://www.youtube.com/watch?v=CD6x5B2OHtA Leon Mar:
Tha Men Who Fell To Earth
ttp://www.youtube.com/watch?v=yHja_rRLOhw Torus:
Space
ttp://www.youtube.com/watch?v=NRxd_xh5b8g
121 :
ざんげちゃん :2009/12/10(木) 00:02:06 ID:MxTVJgue0
125 :
ざんげちゃん :2009/12/10(木) 00:51:27 ID:79HxjgOm0
>>123 素晴らしいねえ、ほんとに美しいなあ。
この切ないストリングスの美しさはどうだろう。
こういう音楽があることに感謝しないとねえ。
126 :
ざんげちゃん :2009/12/10(木) 01:31:03 ID:79HxjgOm0
>>122 1996年頃のドラムンベースは、タブラのサンプルを多用した高速ブレイクビーツが主体でした。
初期の4 Heroの作風ですね。
それをエフェクトとダブでひしゃげさせたものがA Guy Called Gerald、
Leon Marは、高速タブラ+独特なSE+音響処理でサイバー・ドープな心象風景をドラムンで表現していました。
一方、そういう高速タブラなブレイクビーツから脱出しようとする一派があって、
96、97年あたりのPhotekはそういう傾向で作品を作りはじめていますね。
Kirk Degiorgioなどと接触しつつ、ドラムとベースだけの骨太なドラムンを作っていくわけです。
以前貼った「Ni Ten Ichi Ryu」などもこの時期です。
この「KJZ」は「Kirk's jazz'」の略で、
Kirk Degiorgioに借りた膨大なジャズ・レコードからサンプルをとって作ったトラックです。
Photek:
KJZ
ttp://www.youtube.com/watch?v=f3UE_Kx7jWw ちなみに同時期のKirk Degiorgioはこういう作風です。
As one:
The Path Of Most Resistance
ttp://www.youtube.com/watch?v=unBqE0pgLHc
129 :
ざんげちゃん :2009/12/12(土) 01:30:17 ID:LHHF2dBz0
なんていうか、仕事が忙しすぎて、脳みそが膿んできそうです。
とにかく逃避したい。
イビサかゴアかカリブかバリあたりでバカになりたいです。
もうマジでやってられねっす。
・・・とか思って、年明けたら無理やり旅行に行くことにしました。
飛行機はとれたけど、ホテルがとれてねす。
サイアク野宿の可能性もありますが、ま、なんとかなるだろw
Booka Shade、いいですねえ、こういうチルっぽいのがいまの気分です。
ちょっと古いんだけどぼくはJohn Beltranのブラジリアン・テイスト溢れる人力ドラムンを。
っていうか、もろにAzymuthっぽい。
ただよく聴くとこのビートはやっぱりドラムンベースです。
あああ、浜辺に行きたいです。
John Beltran feat. Sol Set:
Aztec Girl
ttp://www.youtube.com/watch?v=F0lSSkuyU6M
130 :
ざんげちゃん :2009/12/12(土) 03:34:13 ID:LHHF2dBz0
夜も更けましたが、自宅で書類作ってて鬱々です。
元気を出そうとアシッドなもんを聴いてます。
少し以前にカッワーリーに触れましたが、
どんなふうにカッワーリーに代表される北部インド―パキスタン圏の音楽と
モロッコ―アルジェリア圏のイスラム音楽が異なるか、作例を貼っておきます。
これはアルジェリアのCheikha Rimittiという女性歌手の音源です。
ライ(Rai)という大衆歌ですが、おそらく録音されたのは60年代から70年代初頭でしょうか。
アルジェリア戦争が終った直後くらいかもしれません。
ライは現在ではフランスでさらにポップ化されていますが、
個人的におもしろいと思うのは、
この60〜70年代と、80年代後半の一部のアーティストの作品です。
Cheikha Rimittiの音源は、ベルベル系の催眠的なビートと迫力のあるヴォーカルが素晴らしいです。
なかなかCDもなく、カセット音源もほとんど見かけません。
おそらく相当な数リリースされているはずなんですけどね。
かろうじてこのカセットは持ってるんだけど、もっと探したいんだけどなあ。
アルジェあたりに行かないと、コレクトは無理かもしれんですね。
あー、もうめちゃくちゃ現実逃避です。
北アフリカの乾いた空気を吸ってみたいです。
Cheikha Rimitti:
Hak Sorra Hak !
ttp://www.youtube.com/watch?v=yiQg1epRisg
あー貼っておいてなんですがあんま面白くないかもっす。聴き飛ばして下さい。
しかし
>>130 凄いです。なんていうか、強引に持って行く感じ。剥き出しの純正音楽な感じ。もう一度聴かせてもらいますっす。
134 :
ざんげちゃん :2009/12/12(土) 21:42:04 ID:LHHF2dBz0
>>132 ライもルーツにさかのぼると、相当おもしろそうなんですけど、
音源のほとんどがおそらくカセットで、現地に行かないとない状態です。
現在のライは、アルジェリア本土でも、Khaledみたいなポップ化されたもので、
聴きやすいけど、本来の土俗的な雰囲気が失われています。
なので、カセット探しにアルジェやタンジールあたりには行ってみたいですね。
135 :
ざんげちゃん :2009/12/12(土) 21:46:54 ID:LHHF2dBz0
>>131 、
>>132 〈Cafe del Mar〉はほんとにわかりやすいリゾートミュージックに特化してますからねえ。
耳触りはいいけど面白くない。
金持ちくさいですよねww
ただ、イビサのDJたちの首領Jose Padillaはときどきいいもの作ります。
今回は似たようなレーベルだけど、〈Schema〉からクリスマスっぽいものを。
歌ってるのはMario Biondiです。
Was A Bee:
This Is What U R
ttp://www.youtube.com/watch?v=qa5cvCJVv2w
137 :
ざんげちゃん :2009/12/13(日) 01:33:20 ID:v1+/SVab0
139 :
ざんげちゃん :2009/12/15(火) 00:03:04 ID:s9bHvmVu0
>>138 モンスターエンジンっておもしろいですよねwww
神々ネタと鉄工所しか知らないけど。
ちょっと面白いVを。
UKの天才的なチームです。
日本ではまったく知られていませんが、このユーモアのセンスは異常です。
もっと長いVも面白いんですけどねえ。
日本でイベントをやってくれないかなあとか思ってるんだけど。
Antonio Banderas vs Addictive TV:
Take the Lead remix
ttp://www.youtube.com/watch?v=o7wese9BuEU
141 :
ざんげちゃん :2009/12/15(火) 23:56:35 ID:s9bHvmVu0
>>140 これはおもしろいですね。
こういうディジュリドゥーってたしかにないですね。
ディジュでやる必要があるのかなって気もしなくもないけどww
ちょっと仕事で京都行きました。
行きは音楽を聴いていましたが、新幹線のなかでこれを5回リピートしてました。
これね、1978年の作品、30年前の音楽です。
イントロのヴォコーダーは坂本龍一による毛沢東の詩の朗読なんですが、
ぞくぞくしてきます。
素晴らしい。
坂本龍一:
Thousand Knives
ttp://www.youtube.com/watch?v=27B2Hp4FjKE
142 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 00:00:05 ID:s9bHvmVu0
143 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 00:07:49 ID:9dnszWYK0
145 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 01:12:44 ID:9dnszWYK0
>>144 Peter Tosh!
ガンジャの匂いがむんむんしますねえww
なんていうか、こういうシンプルなダブってのは、ほんとに気持ちいいです。
ぼくはAugustus Pabloなんかが好きで、結構音源を集めているんだけど、
のほほんとします。
寒い時期にコーヒー飲みながら聴いても、意外と良いですよねえ。
まあ、なかにはかなりプログレッシヴなものもあるんですけどね。
この人も奥が深いです。
Augustus Pablo:
Shanking Easy
ttp://www.youtube.com/watch?v=MRimdvNbp1U
146 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 01:17:33 ID:9dnszWYK0
いやあ、ほんとに教授はすごいのです。
もう一本貼っておきます。
これを聴いてください、ROCK IN JAPAN FESの2005年です。
素晴らしい。
もう空いた口がふさがらない。
ピアノだろうがなんだろうが、
教授と細野さんのイベントには出来うる限り行くようにしてるんですが、
こんなもんを聴かされたらあかんでしょww
これもセカンドアルバムからですが、
この曲を選曲するセンスといい、アレンジメントといい、いくぶん小山田色ですが、
彼のノイズギターはほとんどArto Lindsay状態です。
教授はラップトップをいじり倒していますw
坂本龍一:
The End of Europe (Live RJF05)
ttp://www.youtube.com/watch?v=vKMPSKkOS1k
147 :
みならい :2009/12/16(水) 01:23:53 ID:pkSgyyMU0
ざんげちゃんさんは多趣味なんですね ご紹介の音楽,ゆっくり聞かせていただきます
148 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 03:31:06 ID:9dnszWYK0
>>147 こんばんは、みならいさん。
とんがりさんのところの方ですね。
どうぞどうぞ、ごゆっくり。
眠れないのでもういっちょ。
これはもうぼくの個人的な趣味の世界です。
一昨日手に入れたシングルから、BOAの「duvet」という曲です。
BOA:
Duvet
ttp://www.youtube.com/watch?v=T0N5YblvT1c BOAと言っても、あのJ-PopのBOAではありません。
Bad CompanyでヴォーカルをやってるPaul Rodgersの娘Jasmine Rodgersを中心としたバンドです。
もう10年くらい前のシングルで、高校生の頃はまっていた深夜アニメの主題歌でした。
バンドそのものは解散しましたが、いまでもJasmine Rodgersは歌っていますが、
でもなんか普通のシンガーソングライターになっちゃいましたねえ。
歌詞が素晴らしいのです。
なんか死にたくなるような暗い詞です。
高校生の頃、詞を訳しながら酷い気分になりました。
進学してさらに英語の勉強をしていたとき、もう一度訳詞にトライしてみたら、
よりその残酷さにたまげた記憶があります。
149 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 03:34:49 ID:9dnszWYK0
詞をつけておきます。 まあ、もし機会があれば辞書を片手にどうぞ。 mean や seemの多義的な意味を考えながら読むと、かなり深く読み込めます。 And you don't seem to understand A shame, you seemed an honest man And all the fears you hold so dear Will turn to whisper in your ear And you know what they say, it might hurt you And you know that it means so much and you don't even feel a thing. I am falling, I am fading, I have lost it all. And you don't seem the lying kind A shame that I can read your mind And all the things that I read there Candle-lit smile that we both share And you know that I don't mean to hurt you But you know that it means so much And you don't even feel a thing. I am falling, I am fading, I am drowining Help me breathe I am hurting, I have lost it all, I am losing Help me Breath.
>>146 これは・・!鳥肌立ったwいや、ライブでこれ聴いたらおかしくなっちゃいますよ!
なんで観客あんな大人しくしてられるんだw
凄いっす、選曲といいアレンジといいかっこよすぎです。
151 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 09:38:17 ID:oy4jJjwSO
>>150 そうでしょうw
素晴らしいですよね。
でもオーディエンスはのってないですよねえw
古くてマイナーな曲だから、みんな知らないからかも。
これ、rockin'onの主催したフェスだから、みんな小山田目当てぽいし。
sonarとかなら総立ちで踊るとこでしょうがww
2005年の教授のツアーは特別でした。
>>146 のFESの演奏はそのツアーのメンツによるものですね。
なんていうのかなあ、
ぼく個人は、これまで教授のライブには、テクニックや楽曲の完成度は求めても
「精神性」とかいうものには、あまり期待してなかったんです、正直。
しかし、2005年のツアーは素晴らしかった。
小山田圭吾の力もあったと思いますが、
このパフォーマンスには深い精神性を感じさせる。
ロマンチックでありつつ、しかし惰弱に流されないような。
教授はやっぱりすごいんですw
坂本龍一:
Happy End
ttp://www.youtube.com/watch?v=XLSbY5ORR5E
153 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 21:49:01 ID:9dnszWYK0
実は教授は、細野さんや高橋幸宏のような優秀なリズムマンに囲まれていたということもあって
以前は自身がリズム隊上がりではなかったことが相当なコンプレックスだったようです。
なので、あえてYMOなどではクールに演奏をしていたようなんですが、
細野さん曰く「そんなにリズム感は悪くない」と思われていたみたいですね。
70年代後半から80年代初頭にかけての『千のナイフ』『B-2 Unit』『左うでの夢』の三部作は
そういうリズムへのコンプレックスを感じさせます。
3rdアルバム『左うでの夢』から。
ものすごいアシッドチューンです。
坂本龍一:
The Garden of Poppies
ttp://www.youtube.com/watch?v=0skrvWCd67M このアルバムに名前だけ参加していたRobin Scott(aka M)とは、
マキシシングルでこういう仕事をしています。
これはなんとなくDonald Fagen的なAORの匂いがします。
この振れ幅が素晴らしい。
坂本龍一:
The Left Bank
ttp://www.youtube.com/watch?v=jL8xD0giVEE
154 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 21:52:44 ID:9dnszWYK0
で、その頃細野さんが何をやっていたかというと、
エレクトロへの接近でした。
ほとんどこの頃日本には移入されていなかった、エレクトリック・ボディ・ミュージックを
日本のポップの文脈で焼きなおすというまったく独創的なことを
歌謡曲のアレンジをやりつつ、ひとり黙々とやっていたわけです。
天才です。
細野晴臣:
Platonic
ttp://www.youtube.com/watch?v=1HBKqgvmhSA 80年代初頭のシーンはテクノポップという言葉でくくられてますが、
実際には70年代後半の東京のスタジオミュージシャンの混沌から生まれたものです。
だから、探れば探るほど面白い。
155 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 21:53:28 ID:9dnszWYK0
>>152 Frenteかあ、懐かしい。
たしかThe Cardigansなんかと同期になりますかね。
ちょっと60年代風なポップですけど、The Cardigansよりぼくは好きかも。
ちょっとチープな感じがあるけど、そこが味ですね、彼らの。
ちょっと前までこのあたりは素通りしていたんですが、
最近、このガーリーポップ(ロック?)の流れは焼き直さないといかんだろうとか思ってます。
156 :
ざんげちゃん :2009/12/16(水) 23:52:39 ID:9dnszWYK0
157 :
ざんげちゃん :2009/12/17(木) 01:08:17 ID:GkuK/S950
158 :
ざんげちゃん :2009/12/17(木) 09:25:02 ID:3VLR8mGdO
159 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/18(金) 03:42:06 ID:kUSoH4il0
162 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/18(金) 08:57:27 ID:rwthFzY90
163 :
ざんげちゃん :2009/12/18(金) 10:51:16 ID:a9PLiSI4O
164 :
ざんげちゃん :2009/12/18(金) 11:16:51 ID:a9PLiSI4O
167 :
ざんげちゃん :2009/12/19(土) 22:52:15 ID:WfHnE+NSO
>>166 これ2000年前後ですよね、たしか。
いまだにこれ、クラブで聴きますww
この悪さってのは、こう悪ガキな感じの悪さw
ラテンの匂いもビートに感じるし。
>>165 おおお、Supernatural、スモーキー。
燻製になりそうだ。
Supernaturalが文盲ってのはじめて知りましたが、どうかなあ。
Aphex Twinもデビュー時には当時のメディアに、
13歳になるまでまったく音楽を聴いたことがなかったとか書いてあります。
で、13歳のときに作ったのがこの曲ですが、
そんなことはありえないですよね、聴けばわかるけどww
天才にはそういう伝説がつきものなのかもしれません。
Aphex Twin:
Xtal
ttp://www.youtube.com/watch?v=Nevnq7MvVTI
169 :
ざんげちゃん :2009/12/19(土) 23:24:00 ID:WfHnE+NSO
悪い音楽の話ですが、
たぶん50年前の悪い音楽ってのはこういうやつなんですよね。
Thelonious Monk - Blue Monk
ttp://www.youtube.com/watch?v=SmhP1RgbrrY いまではクラシックだし、
とくにThelonious Monkなんてのはその作曲理論とか和声に関心を向けられがちですが
なによりもこれは悪いです。
このぎゅうぎゅう押さえつけるようなMonkの指先。
パーカッションみたいにピアノを扱うでしょ?
ペダルなんていっさい踏まない。
微妙なリヴァーブも指の強引なタッチだけで出すし、
なにより骨折だらけなのに絶妙に醸されるスウィング感。
これはものすごく悪いですwww
170 :
ざんげちゃん :2009/12/19(土) 23:29:19 ID:WfHnE+NSO
あげてしまたorz
>>168 ぼくはまた飲んでます。
いまバーにいて、Thelonious MonkとかArt Blakyとか聴いてました。
The Cinematic Orchestraかあ、いいですねえ。
こういう新しいジャズをMonkとか聴いたら、きっと大喜びすると思うんだよね。
「これがジャズの本来の姿だ」とか、真顔で言いそうな気がするんですよ。
>>169 不良ですわwもう普通に鍵盤叩きまくってますもんねwかっこいいです、こんな動画もっと観たいw
>>171 こんばんわー。これかっこいいっすねえ!
ジャンルでいうとJAZZというかアブストラクトヒップホップかなあと思いますが、まあジャンルなんてどうでもいいですよね。どんどんいかした音楽を一緒に貼っていきまっしょい。
174 :
ざんげちゃん :2009/12/20(日) 00:06:14 ID:WfHnE+NSO
>>171 いらっしゃい、どうぞごゆっくり。
4 Heroですね。
そう、これも新しいジャズ。
ジャズってのはジャンルというよりも精神のあり方だと思うんだ、ぼくは。
きっとMilesが生きていたら、ものすごく傾倒したと思いますよ。
>>172 そうなんだよねえ。
ぼくはMonkが大好きで仕方ないんですけど、
こういう動画を見た後にアルバムを聴くと、また違う印象になるんですよね。
どうしてもぼくは、どちらかというと分析しがちなんですけど、
ああいう動画を見てると、Monkが目の前にいるような気がするんです。
あんなごっつい指輪をつけてピアノやっちゃいけないでしょww
打楽器みたいなタッチであったり、ぎゅうぎゅう指を押さえつけたり。
録音の過程で消されてしまうMonkの本質が見えてくる。
Monkの和声の神秘とか、すうっと頭からとんじゃうんだよ。
ものすごくおもしろいです。
176 :
ざんげちゃん :2009/12/20(日) 05:11:51 ID:UAG1g++dO
酔いどれで帰宅しました。
帰って聴いているのは、Hector Zazouというフランス人のトラックです。
Hector Zazou:
Harar et Les Gallas
ttp://www.youtube.com/watch?v=CysnbxZgzA8 歌っているのはKetema Mekonnというエチオピアの歌い手。
高地エチオピアのティグレ語の民謡です。
ピアノは坂本龍一。
シリアスなことを書くと。。。
音楽というものは、どうしても記憶と結びつくものです。
ウォークマンやMP3プレイヤーで街中でも、あるいはカーステを使って車の中で、
とにかくどんなときでも音楽は自分につき添ってくれます。
ぼくは音楽を聴きながら本を読んだり、お酒を飲んだりしていることが多いので、
以前よく聴いていた音楽をいま聴きなおすと、
本の特定のシーン、その一節を思い出したり、
もういまは亡くなってしまった友人との会話を思い出したりする。
それは、音楽そのものの良し悪しとは、少し違うものです。
自分がこれまで何をしてきて、そのときどんな風に音楽がそこにあったか、
いつ、どんな音楽を聴いたか、それは大事なことです。
と同時に、それを記憶し続けることが大切なわけです。
ぼくもこの曲には思い出があって、それはとても個人的なもので、
いまとなってはこの広い世界にぼくの心の中にしかない、
ぼくにとってだけ大切な記憶だったりします。
できれば、そういう音楽をみんな得て欲しいなとか思う。
音楽だけが、人間の杖になりうるのだから。
>>160 竹村良いね〜。
エイフェクスやリフレックス系の曲も好きだな。
リチャード・ジェームスが、音楽聞いた事ないってありえそうだけどw
実際は、まったく聞いた事ないっていうか、ラジオなんかで掛かってても耳入らない感じじゃないかな。
オレもJ-POPがかかってても、まったく頭に入ってこないよ。
雑音って感じ。
>>167 Xtalはリスニング系だと、NO.1と思います。
その曲を越える曲はないな〜。
180 :
ざんげちゃん :2009/12/21(月) 03:05:39 ID:CGd0wc+z0
>>177 特に初期のリチャード・ジェームスってメロディが美しいですよね。
ぼくも「Xtal」が大好きで、こんなにドリーミーな音楽があるのかと思うんですが、
テクノ好きの友人のなかには、これがダメなやつもいます。
『Ambient Selected Works 1』がダメなのだそうです。
理由は、録音状態が悪い(自作のシンセをアナログピンポンで録音している)ので、
どうしてもかぶさってしまうホワイトノイズやヒスが耳障りだ、ということです。
どうリマスタリングしても、これはもうどうしようもないはずで、たしかに一理あるんだけど、
それでもこのメロディは素敵ですよね。
『Ambient Selected Works 2』のダークさも美しいんですが。
>>178-179 ダウンテンポなブレイクビーツってのは、やはり相当に力が要ります。
音色やSEとそれにあう音響やエフェクト、微妙なジャスト感とその外しかた。
そういうのを聴きわけてきちんと構築できないと、駄作になってしまいます。
単純にかっこいいプレイクビーツを延々繰り返せば良いというものでもないです。
>>179 、これはいいですね。
まったく覚えが無いけど調べてみよう。
で、おいらはそのビートの探求をまったく別の視点から。
このおっさんたち、とくにドラムスは異常者ですww
あぶらだこ:
猫の角
ttp://www.youtube.com/watch?v=buBEGHbiX7I
>>180 ここであぶらだこですかw流石っすw
ドラムス凄いっすねえ、普通に倍速でリードしてますね。
182 :
ざんげちゃん :2009/12/21(月) 03:27:34 ID:CGd0wc+z0
>>181 このドラムスのめちゃくちゃさ、すごいよね。
というか彼らのアルバム自体ハズレが全く無いのは、
この変態ドラムがいるのせいでしょうね。
マジで変態だwww
183 :
ざんげちゃん :2009/12/21(月) 03:31:17 ID:CGd0wc+z0
>>182 マジかっこいいです、このリズムが外れても全く気にしないで押して行く感じとかw
このスレ凄いなあ、ほんと良スレ。
>>183 いいっすねえ。ヴォーカルの抜けの部分でのやる気のなさがモダンですねえwいち、にー、さん、しー、とか超かわいいですw
186 :
ざんげちゃん :2009/12/21(月) 06:51:21 ID:XzX1n0qTO
>>185 かわいいでしょ。
音はかなりシリアスですが。
ヴォーカルはセーラー服着て歌うんですが、ライブのときはかなりパンチラします。
野外で聴くとかなり馬鹿になりますなw
ミドリはセーラー服やめたんじゃなかったかな
188 :
ざんげちゃん :2009/12/21(月) 21:10:12 ID:XzX1n0qTO
え?
そうなんですか?
昨年のライブはセーラー服だったけど…
なんか残念w
さっきまでバーで飲んでたんですが、
聴いていたのは結局、Art BlakeyとThelonious Monkのふたりの音源だけでした。
交互に聴いてみましたが、このふたりって近い気がするんですよね。
ピアノと太鼓と、楽器はちがうんですけど。
いまようつべで見ているこの動画、
雷鳴のように響く土俗的なタム、
馬鹿みたいに力で連打されるシンバルレガート、素晴らしい。
Wayne ShorterとLee Morganのソロでも、
ほとんど音量も手数も落とさず、情け容赦なくシンバルを叩き続ける
Art Blakeyの俺さまジャイアンぶりがなかなかイカしてますw
このバンドの掌握力がArt Blakeyの魅力ですよねえ。
Art Blakey & The Jazz Messengers:
A Night in Tunisia
ttp://www.youtube.com/watch?v=H_v7mUGoKDc あー、寒いなあ。
189 :
ざんげちゃん :2009/12/22(火) 07:46:57 ID:60KTFFauO
190 :
ざんげちゃん :2009/12/23(水) 10:10:33 ID:93PeJeMZO
191 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/25(金) 00:20:37 ID:A8tiPAWV0
192 :
ざんげちゃん :2009/12/25(金) 11:28:37 ID:Uum/WDF4O
>>191 ギャボー、なんじゃこりゃ。
すごいっすねえ、これ。
なんじゃこりゃwww
ヴォイスサンプルにはなんか聴き覚えがあります。
矢追純一が関係して80年代に作られた、わけのわからんLPがネタのような。
確証持てないけど。
ぼくは、なぜか周囲でいまさらのように流行っているこのひとたちを。
聴いたことあるかもしれないけど、ダッチ・プロデューサーのデュオ、1993年作。
これ一発で見事に沈没しましたww
映像はかなりポップでアシッド、おもしろいし、
チャールストンとハウスをかけあわせるという発想は、いまだに斬新かもしれない。
doop:
doop
http://www.youtube.com/watch?v=tvLDm8821jQ
194 :
本当にあった怖い名無し :2009/12/26(土) 02:04:22 ID:3NCyY3Cs0
195 :
ざんげちゃん :2009/12/26(土) 21:51:35 ID:oo3j2UdO0
Jurassic 5もクラシックですけど、Bumblebee Unlimitedかあ。
これはたしか70年代後半ですよね。
クラシック中のクラシックですが、よくこんなもん知ってますねww
なにかコンピに入っていたんですか?
素晴らしいことです。
70年代後半から80年代最初頭のNYハウスシーンってのは、
どっか退廃の匂いがむんむんしますよね。
大好きです。
では、ぼくもBumblebee Unlimitedのラストシングルを。
Bumblebee Unlimited:
Bumble Bee Rap
ttp://www.youtube.com/watch?v=N6N-ihEAnuY
196 :
ざんげちゃん :2009/12/26(土) 22:01:31 ID:oo3j2UdO0
doop→チャールストンと話が流れたので、少し。
1920年代に「チャールストン」というダンスの新しいムーヴメントが生まれました。
これは30年代には徐々に下火になっていくわけですが、
個人的にはすごく興味があったりします。
Charleston -- Original Al & Leon Style!!
ttp://www.youtube.com/watch?v=s58iTzznkp0 足をぶんまわすスタイルですね。
すごいです。
よく音楽→ダンスへの影響は語られますが、
その逆、ダンス→音楽の影響ってのはあまり語られません。
ジャズとかハウス、テクノについて、そういう視点でも来年は考えたいなあとか思います。
198 :
ざんげちゃん :2009/12/27(日) 00:33:08 ID:KKmzQtlJ0
>>197 現在のチャールストンというのは、だいぶおとなしいものです。
しかし、資料を見る限り20年代のダンスシーンでのチャールストンってのは、
もっと激しいものだったと思います。
20年代のダンスシーンってのは、ほとんど映像の記録が無いのですが、
たとえば上のAl MinnsとLeon Jamesのダンスは、
チャールストンの本質的な過激さを象徴しています。
すでにこの頃には、現在のブレイクダンスの基本的な技法は揃っているような気がします。
で、20年代から30年代にかけてのジャズってのは、
そろそろディキシーやスウィングから離れて、小編成のジャズへの移行が模索され始める時期です。
各楽器のソロ・パートを独立してきます。
さらにそこから、ドラムスやベースの掛け合い(いわゆるブレイクビーツ)なんかも生まれてくる。
こういう「ブレイク」と当時のダンスフォームには、いくらか関係があるのではないか、とか思っています。
まあ、確証もないし、資料は少ないし、
かなりソフィスティケートされた例が映画のなかに存在するくらいなんですけどね。
というわけで、劇伴音楽にまでダンスミュージックの探求ってのは突っ込んでいくわけですね。
当のアメリカでも、そういう視点で研究をしているひとがほとんどいませんがww
(かろうじて、ブロードウェイ関係の風俗研究者のなかにいくらか導入研究があるくらいです)
たかがダンスミュージックなんですが、実に奥が深いのです。
199 :
ざんげちゃん :2009/12/27(日) 13:30:16 ID:d/HZwpgSO
日曜ですが、彼女の家で音楽を聴いております。
外は寒いことこのうえないけど、ぬくぬくしてジャズを聴いております。
で、聴いているのはBuddy Richの『The Roar Of '74』。
2回目です。
Buddy Rich:
Nuttville
ttp://www.youtube.com/watch?v=JPatIkODQKs Buddy Richはぼくの尊敬するドラマーのひとり。
まったくぶれない正確なビート、しかも速い!
このアルバムの時点で、この親父、60歳くらいのはずです。
しかもこの親父は心臓病をかかえていたわけで、
なのにこのドラミングってのはいったいどうしたもんだろうw
「Nuttville」を聴きながら書いてますが、
この太鼓はいったいなんなんだよww
しかもジャケの本人の顔の濃さがまた笑えるwww
太鼓だけでなくて、この派手なラッパ隊の音とかアレンジメント、楽曲の構成は、
大野雄二や菅野よう子の元ネタと言って良いでしょうね。
世の中には、もうこういう音楽だけがあればいいのにとか、
うっかり思ったりします。
200 :
デ携帯 :2009/12/27(日) 15:45:00 ID:Hc/avskhO
どうも、改めまして。 こういうスレとか作るの好きなんすね。 レアグルだとどこらへん好きですか? 僕はベタなのしか知らないですが。 てかエロ画像収集ってDIGの精神の体現ですね。
201 :
デ携帯 :2009/12/27(日) 15:46:17 ID:Hc/avskhO
ストリングス・ストリングス・オブ・ライフてバージョンもありましたね。
202 :
ざんげちゃん :2009/12/27(日) 16:40:46 ID:d/HZwpgSO
>>201 どうもどうも。
スレ立てしたのはここが初めてなんですけどねw
そう、Derrick Mayの『Innovater』に収録されてますね>「Strings of the Strings of Life」
個人的にはアンセムですね。
レアグルーヴとは何か、という定義にもよりますが、
インディペンデント・レーベルからリリースされたソウルやファンクの作品群のなかでは、
やっぱり、圧倒的にノーザンソウルが好きです。
特にデトロイト周辺のもの。
ブルーアイドソウル(白人が歌ったソウル)も含みます。
下は今年最後に買えたレア盤です。
ちょっと高かったけど思いきって買いましたw
いかにもな60'sレアグルーヴっすww
気持ちいい。
Gloria Jones:
Heartbeat (Pts1&2)
ttp://www.youtube.com/watch?v=tYmXvN1snVE
203 :
ざんげちゃん :2009/12/27(日) 16:43:35 ID:d/HZwpgSO
>>202 は、Gloria Jonesの1stアルバムです。
1966年に〈Uptown〉というまったく正体不明のレーベルからリリースされています。
なかなか状態の良い盤にめぐり合わないうえに、(おそらく版権の問題から)CD化されていません。
Gloria Jonesは、T-RexのリーダーだったMark Bolanの嫁さんです。
晩年こそ少しはブラックに接近したMark Bolanですが、あまり嫁さんとは音楽的接点を感じません。
Mark Bolanの事故死前から、つまり70年代から主にコンポーザーとしてソウルに関わってますが、
この60年代後半のアルバムはほとんど知られていないはずです。
しかし出来はいいですねえ。
素晴らしいです。
Lincoln Mayorgaというアレンジャーが、良い仕事をしています。
ほかに、追っているのは70年代後半のフロリダ・ソウルなんですが、
この辺はむやみやたらにレア盤だらけで、お金がいくらあっても足りないです。
そもそも日本ではほとんど手に入らない。
フロリダに実際に行かないと、欲しいものはもう手に入らないでしょうねえ。
あと、レアグルーヴとは微妙に違うけど、80年代初頭NY産の
ディスコ・ハウスのプライヴェート盤。
まだほとんど発掘されていない分野で、おもしろいです。
204 :
ざんげちゃん :2009/12/27(日) 16:45:45 ID:d/HZwpgSO
エロ動画のディグと近いのは、ほとんどそのコレクトに際限がない、ということでしょうねw 違うのはその集め方です。 レアグルーヴのコレクトは固有名詞や数詞が重要です。 アーティスト名だけでなく、レーベル、レーベルオーナー、原盤管理者、 参加ミュージシャン、スタジオ、エンジニア、プロデューサー、 土地名と年代、使用された楽器、過去から現在まで使われてきたセットとクラブ名、DJまで、 とにかく調べまくって追いかけるわけですな。 イイ!と思った音楽を、さらにディグしていくってのはそういうことです。 偏執的な感覚が必要かもしれないです。 まあ、そこまでしなくてもクラブ行くだけでも十分楽しいんですけどww デさん、いつでもおいでください。 ではでは。
なるほど。めちゃめちゃ知識人w
かっこいいですね
>>202 僕ノーザンソウルとかは全然聴いてないんですよ。
ざんげちゃんはリアルにレアグルーヴァーなんですな。
僕は、カタログ化されたものを事後的に聴いてくって感じですので
「レアグルーヴ」というジャンルを聴いてるだけかも。
今はもう、カーティスやマーヴィンと同じくらいの知名度っていう“元”レアグルは多いですね。
そんな中だと僕はやっぱスカイハイ系とか、
ロイエアーズとかプレジャーとかマイティーライダースとか、
こう、どアーバン&元ネタ感たっぷりなモンだとか、
あとはシェリル・リンのgot to be real的なああいうコード進行を感じさせるのにばっか
食指が働いてる気がします。
これもベタですがmanzelとか死ぬほど好き。
CDで出た奴はケニードープが全部いじっちゃってるから元の音は知らないけど。
昔のブラックは、音的なカッコよさプラス、 当時の人間にしか出来ない「スベってる感じ」とか、「得体の知れない一音」とか、 すべて天然でやってる。 ヒップホップのトラックにしたときとかに、印象に残る部分って感じの。 レアグルにはたぶんそういうのを求めてる気がするな。 たとえばskull snapsのits a new dayのパラッパーパーパーパーのあと、 ちょっと一歩突っ込んだタイミングでブレイクビーツのループに戻るんですが ああいう感じって、じゃあ今バンド編成でやって価値があるかっていったら また違う気がする。
僕の脳内では ジャズの枯葉とか、got to be realとか、スライのファミリーアフェアーとか、 全部ひとくくりの曲調(雰囲気?)のフォルダに入れてるんですけど ちょっと分かってもらえないことが多いんですが 分かりますかね、、笑 自分でもギター弾くのですが未だに(意地で)どこがEとかそういうの まったくわからないという。
208 :
ざんげちゃん :2009/12/28(月) 00:26:09 ID:pJcIrJgpO
>>206 すごくよくわかるんですよねw
口酸っぱくボクがこのスレで言ってる「身体性」というやつです。
ブラックネスやファンクネスってのは神秘です。
ぼくは大して楽器ができないんですが、それでもこの身体性の再現の難しさはよくわかります。
「得体の知れない一音」っていうのは確実に存在します。
なんでここでそんなフィルインなの?
なんでここでそのベースのフレーズなの?ってかんじww
ぼくにとって
>>199 のBuddy Richのドラムなんてのは、その驚きの連続です。
一瞬も気を抜けない。
これに、例えばSky Highの天に駆け上がるようなストリングスが掛け合わされるともうヤバい。
コスミックなものに触れたガキンチョみたいに、
スピーカーの前で泣きそうになるわけですw
一方、ファンクネスの神秘を機械のなかに、しかも独自なかたちで発見したやつらもいて、興味が尽きません。
ハウスやテクノですね。
Derrick Mayなどは「マシーンソウル」ということば使っていますが、これはよくわかります。
シンセやサンプラーのなかにある身体性を引き出す作業を
こういう電子音楽家たちは日々探究してるわけです。
ファンクネスは優秀なミュージシャンの身体から溢れ出たものです。
ディグってのはその記録を漁ることでもあります。
ぼくは音楽史に興味があって、ぼくの頭の中では
1900年代のディキシーランドジャズから最先端のディープハウスまで、一貫した流れがあります。
ただ、デさんのフォルダみたいに、なかなか他人にはわかってもらえませんww
だから
>>207 はなんとなくわかりますよww
それはデさんの身体性と音楽の持つ身体性が相互浸透して生まれる感覚なんです。
例えばDJには、それが飯の種です。
209 :
ざんげちゃん :2009/12/28(月) 00:28:21 ID:pJcIrJgpO
というわけで、レアグルーヴではありませんがw
デトロイト産ベルギー発の新譜を貼っておきます。
Reggie Dokes:
Dream Catcher
ttp://www.youtube.com/watch?v=d1d-iXzPt3k Reggie Dokesというデトロイトのディープハウスを得意とするひとです。
これまた黒光りする太いビートと妙なブレイクがいかにも変態な感じ。
あんまり見たくないどっかの縮れ毛を想像させますなww
ハネとかサンプルとか、そういうテクニカルなものに頼らずに、
ここまでマシンをいぢくりたおして作る創作衝動は、
シカゴでTB-303の本質を発見したDJたちの姿勢に共通するものがあります。
すごい集中度です。
しかし、この正統派なアプローチはA「Dream Catcher」のみで、ほかの曲はド変態です。
もういろんな意味でww
アプローチはハウスなんだろうけど、最終的には5回くらいねじれた末にジャズに着地するという
驚異的な展開を見せます。
もし見かけたら、このEPは是非買ってみてください。
カッティングがすごいので、ようつべでの音とはまた違って聴こえるはずです。
音楽の神さま、このシングルに辿り着かせてくれて、ありがとう。
Reggie Dokes:
Walk In Deepness
ttp://www.youtube.com/watch?v=d1d-iXzPt3k
>>209 あーこの曲かっこいいですね。
ディープハウスって全然よくわかってないですが
karizmaとかはディープですかね?
あれは何となく黒かったなぁ。
デトロイトテクノとかシカゴハウスの体育っぽさってのは
トランスの人とかには中々わかってもらえないところですね。
かくいう僕も、「まぁ、分かるような、分からないような」て感じだったりしますが。
ブログ何度か拝見しました。ヴィラロボスが新しい曲出したんですね。
いままでのパーティーで一番楽しかったのがヴィラロボスなわけですが
あの人は旧式の「黒さ」とは違う身体性をモチーフにしながら
トランスっぽいヒステリーも持ち合わせつつ
やっぱりラリーレヴァンを感じますね。
ラリーレヴァンを感じるかどうか、ってのはハウスのミックスでは僕的に凄く大事。
211 :
ざんげちゃん :2009/12/28(月) 16:56:11 ID:pJcIrJgpO
>>209 なんかリンクがおかしかったので貼りなおしておきます。
Reggie Dokes:
Dream Catcher
ttp://www.youtube.com/watch?v=CbJB_O-n3VM Karizma?
ぼくの考えてるのと同じかな?
ディープハウスってのも定義が難しいですよねw
しかしLarry LevanやFrancois Kを基準に考えるのは正しいことだと思います。
ブログにも書いてますが、80年代NYのゲイコミュニティーのクラブサウンドがなければ、
いまのハウスはありえない。
NY―シカゴ―デトロイトという線を理解してないと、
ハウスミュージックに潜在的に内在している切実さの謎も解けないと思います。
212 :
ざんげちゃん :2009/12/28(月) 16:57:46 ID:pJcIrJgpO
さて、じゃあいま聴いてるのを。
Mary & The Boy / Felizol:
My Dance Is Getting Better
ttp://www.youtube.com/watch?v=1Kf07RkXVa8 ギリシア産のポストロックです。
エレクトロニカやテクノの要素を絡めたロックなんですが、
どういうわけだか呪術的な雰囲気を感じたりもします。
ギリシアってのは、ときどきこういうわけのわからん、カテゴライズしにくいアーティストが出てきますよね。
Vangelisもそうだし、彼が在籍していたAphrodite's Childもそう。
なんていうか、聴いていると、モダン以前の、正体のわからない不気味ななにかを想起させます。
アルバム全体で、ぼくの大好きなヴィンテージシンセKorgMS-10をめちゃくちゃ使っています。
しかも音が異様に野太くて良い。
で、スリーヴをチェックするとマスタリングにCristian Vogelというテクノ神の名前がありましたww
やっぱりというかなんというか。
変り種ですが、どんなもんでしょうか?
214 :
ざんげちゃん :2009/12/29(火) 10:52:22 ID:nHM8emo30
妹らと旅行で金沢に来ましたデス。
天気はまずまずですが、やっぱり寒いです。
しかもアクセス規制で、これシベリア経由ですw
>>213 気に入ってもらってよかった。
Reggie Dokesは、デトロイトではMoodymannと近いところにいますが、サウンドの印象はCarl Craigに近いものを感じますね。
いまのところ、ぼくは2005年以降の作品については全部集めていると思います。
彼は〈Psychostasia Recordings〉(ああ、綴りが違うかもしれません)を主宰していて、
個人的にはここの楽曲はハズレなしです。たとえばこれ↓
Vince Halliburton:
Pioneer
ttp://www.youtube.com/watch?v=ZZpQzaRooPs ものすごく太いベースで、ようつべではつぶれて聴こえますが、
カッティングが良いので、アンプとスピーカー(ヘッドフォン)のパワーさえあれば実際にはかなりよく聴こえます。
まさにデトロイトな感じですね。
数日は書き込みが鈍るかもしれませんが、良さげなものをぼちぼちあげておきますね。
シベリアのスレのほうにもおりますデス。よろしく。
215 :
ざんげちゃん :2009/12/30(水) 21:37:19 ID:hbTaOfqY0
またまた流れをぶったぎってしまいますが、ぼくには妹が二人おります。
いちばん下の妹はまだ高校生なのでJ-Popばっかり聴いております。
で、三人兄妹の真ん中はかなり変わった趣味をしてまして、プログレが大好きみたいです。
ギター弾きでもあって、いい年こいてバンドやったりしています。
で、なかなかぼくと趣味が合わないのですが(というか互いに干渉しない)、
平沢進については、珍しく趣味が一致します。
平沢進:
白虎野の娘
ttp://www.youtube.com/watch?v=-wxr3ih0AT4 これなんかはポテンシャルを強化させたいときの兄妹共通アンセムです。
プログレって言うか、シンセポップですけどね。
さっきまで妹が、平沢進とP-Modelの偉大さをこんこんと説いていたので、
妹に敬意を表してもういっちょ貼っておきます。
良いんだけど、意味はまったくわからんです。
P-Model:
論理空軍
ttp://www.youtube.com/watch?v=2MaYy2Spctg
216 :
ざんげちゃん :2009/12/31(木) 09:26:56 ID:cKSfHe2r0
今年最後です。
せっかくなのでReggie Dokes周辺の才人を紹介しておきます。
Scott Ferguson:
Last Time Disco
ttp://www.youtube.com/watch?v=2wU2qVEfqoE Scott Fergusonというディープハウス系のプロデューサーです。
デトロイトでこそないものの、同じミシガン州のハイランドパークという街を拠点に活動しています。
〈Ferrispark〉というレーベルも主宰していて、コンスタントにシングルをリリースしていますが、
日本では例によってほとんど知られていない作家です。
デトロイトに影響を受けた、かなりスモーキーなハウスもドロップしているんですが、
一方できわめてリリカルな作品も制作しています。
厳密にはデトロイトとは言えない個性かもしれない。
個人的にはこの抜け具合が大好きなんですがw
Scott Ferguson:
Uncle - S.O.S.A.D. (Hope)
ttp://www.youtube.com/watch?v=9I_0t06wj_8 というわけで、本年はお付き合いいただきありがとうございました。
来年もどうぞよろすく。
217 :
本当にあった怖い名無し :2010/01/04(月) 23:41:51 ID:VclfpHgU0
保守アゲ
220 :
ざんげちゃん :2010/01/05(火) 00:18:18 ID:VNoLm9Mt0
あけましておめでとうございます。
年末年始は金沢で蟹など食べてました。
あちらではすいませんでしたね、失礼しました。
Deep Swingもはね具合が気持ちいいけど、Bombay Dub Orchestra!
UKのダブシーンってのは〈Bomb The Bass〉周辺で語られることが多いですが、
実際にはさまざまな出自のひとたちが、それぞれの音を持ち寄ってダブ鍋にするというかたちで
ある種「混淆」の様相を呈しています。
インドの音もTalvin SinghあたりからUKでは市民権を得ていますし、
おもしろいですよねえ。
こうあらためて聴くとBombay Dub Orchestraは、どことなくイビザの匂いもしますね。
っていうか、再来週からスペインに行ってきます。
イビザにも行こうと思ってます。
まったくイベントを調べてないけどww
では、ぼくはずいぶんさかのぼってみたいと思います。
ようやく3 Phase初期のアナログを2枚ほどゲットできました。
どちらもDr. Motteというジャーマン・テクノ神のプロデュースなんですが、
この硬質なファンクネスはまったく古びませんねえ。
素晴らしいです。
リリース元の〈Space Teddy〉は初期ミニマルの中心になったレーベルのひとつです。
ハズレがありません。
興味があれば掘り出してみてください。
3 Phase:
Open Your Mind
ttp://www.youtube.com/watch?v=S2ot_aYssnI
失礼こきついでに。思考スレの732がコテ無しダミーさんだと気がつかなくて流れでざんげちゃんに暴言はいてしまったっす。申し訳ない。恥ずかしいw
222 :
ざんげちゃん :2010/01/05(火) 00:23:10 ID:VNoLm9Mt0
>>221 ああ、気にしないでww
バカが涌くんだよ、あそこはww
個人的な今年の目標は、罵倒のテクニックを磨くことなので、
あそこではアグレッシヴに行きますwww
223 :
ざんげちゃん :2010/01/05(火) 04:18:31 ID:VNoLm9Mt0
もうほんとうにどうでもいいことなんだけれども、
「ささめきこと」という百合もののアニメをずっと見ていたわけですが、
クレジット見てのけぞりました。
BGMを担当していたのが、蓮実重臣という作曲家だったからです。
ちなみに父親は、あの偉大なフランス文学者にして映画批評の大家にして東大総長だった蓮実重彦です。
1995年くらいからモンド系のバンドPacific 231というユニットで活動していました。
なかなか興味深い音だったんですが、ようつべには音源がありませんね。
ちなみに「Pacific 231」はオネゲルという現代音楽家の書いた曲名でもあります。
これもまたとても楽しいんですがw
で、このサントラを買ったんですが、
ポップなんだけどフランスの室内楽的な雰囲気が漂っていて、まずまずよろしい。
このあたりはいくぶんひいき目を自覚しますが。
このひとはもうちょっとちゃんとした仕事をして欲しいなとか思います。
蓮実重臣:
Sasameki Koto OST - J.O.S.H.I.B.U
ttp://www.youtube.com/watch?v=FIvtdqadnk0
224 :
ざんげちゃん :2010/01/05(火) 21:57:09 ID:VNoLm9Mt0
これから飲み会です。
キツイです。
というわけで、Arthur Honeggerの「Pacific 231」を貼っておきます。
Arthur Honegger:
Pacific 231
ttp://www.youtube.com/watch?v=P5rX0EjPqig 副題に「Mouvement Symphonique(交響的運動)」とあります。
Pacific 231というのは蒸気機関車のこと、231という数字は車軸の構成を表しています。
Arthur Honeggerはめちゃくちゃな機関車好きだったんですが、
この音楽も非常に写実的で、まさに機関車の運動という感じがします。
書かれたのは1920年代の初めです。
この曲を聴きながら思うのは、いつもAlfred Jarryという作家の書いた『超男性』という小説です。
荒唐無稽そのものの小説なんですが、たとえば主人公マルクイユは、
自転車に乗って機関車と1万マイル競争をする。
人間と機械がスポーツを媒介として重なっていくようなイメージ。
Alfred Jarryの小説は1900年代の初頭に書かれています。
人間−機械−スポーツ−セックス−音楽
こういう線が20世紀にあったのは面白いですね。
発想は未来派って感じがします。
225 :
ざんげちゃん :2010/01/06(水) 22:43:58 ID:afXvu1030
2年前の作品ですが、年が明けて偶然手に入ったものです。
Trademarq:
Dirty Girlz (Lil Mark's 'Dirty Bum Sex' Rmx)
ttp://www.youtube.com/watch?v=FXd_fYxf2vw TrademarqはNYを拠点に活動しているDJユニットなんですが、
シカゴチックな変態トラックを制作しています。
これはロンドンの〈Classic〉という名門レーベルから出された『Dirty Girlz』というプロモ盤から。
ただどういうわけだか正規なリリースはありませんでした。
おそらくEU圏では評判が良くなくて、契約にいたらなかったのだろうと推測していますw
驚くほど(つまり売り物とは思えぬほど)ぼろいジャケで笑わせます。
ユーズドで購入したので、輪をかけてひどい状態でしたwww
シカゴ独特のジャッキンなグルーヴです。
TrademarqをどうにかEU圏で売ろうとしたのか
レーベル主宰者のDerrick Carterによるダブヴァージョンが2曲ついていますが、
やはり本人たちの楽曲のほうがおもしろいです。
NYでのプレイを想定してかボトムは太く清潔感がありますが、
しかしまあ変態な感じは十分します。
いまもシカゴハウスについて言えば、こういう傾向が続いています。
226 :
ざんげちゃん :2010/01/07(木) 08:47:34 ID:+C6/E+JZ0
やばいっす、これはやばい。
Dam-Funk:
Brookside Park
ttp://www.youtube.com/watch?v=cAHe6fmoMQs Dam-Funkの『Toeachizown』というアルバムから。
LAの真っ黒レーベル〈Stones Throw〉からリリースされたものですが、どうですか?
魂を揺さぶるシンセベースの太さとファンクネス、キックの重さとねちっこさ、
ロボ声が喚起するノスタルジア、コスミックさ、美しさ・・・
もう言葉が出ません。
早朝聴いていたんですが、呆然としました。
なんなんだよ、これはorz
あかん、これはマジであかん・・・
>>226 これやべえええ!!やばすぎる!!
全ての音のフュージョン具合が超絶妙!!
脳髄液出まくりっす、後百回繰り返し再生します
>>227 すごいでしょww→
>>226 では、もういっちょぼく的には衝撃的な音を。
お昼にじっくり聴こうと思っているAmbitious Loversnoの『Envy』から。
Ambitious Lovers:
Locus Coruleus
ttp://www.youtube.com/watch?v=u0nf-WKT1io 音好きくん的にはこういう音はどうなんだろうねえ。
Ambitious Loversは、80年代にArto LindsayがPeter Schererと組んで行ったプロジェクトです。
Arto LindsayはNYを拠点に活動しているギタリストですな。
このギターのノイズは12弦ギターの弦を1本外し、
さらにチューニングを意図的にまったく行わないでプレイしています。
どっかの大学の先生のような風貌をしていますが、素晴らしいアナーキーさですよねえ。
いくつかのバンドの中心として活動していて、どれも音楽史的にものすごく重要です。
DNAではノーウェーブの前衛として活動し、The Lounge Lizardsでジャズを解体し、
そしてAmbitious Loversではニューウェーブとブラジル音楽を接合させるという離れ業を行っています。
Ambitious Lovers自体は3枚のフルアルバムを残していますが、
とくに1stアルバムの『Envy』の完成度はすさまじい。
84年の仕事とは思えませんw
>>228 こんな変態・・嫌いな訳ないじゃないっすか!w
ギターを弾く、というよりギター的なものを叩いたり引っかいたりして音を出している、て感じします。文句なしに前衛的。そこにヤマハ(?)の超チープなシンセの音。しかし全体の纏まりはすごくポップでしかも安っぽくない。天才ですね。素晴らしいです。
アート・リンゼイちゃんと聴いたこと無かったんですが凄いっすね!
音楽とはなんなんですかね。自分を開くツール。自己の選ぶ純な快楽。ただ有るべきもの。まことはおそろしくたのしいもの。 あー飲み過ぎですね、すいません。 人間に単純な音以外に音楽を感じるレセプターが備わっているのは間違いないっす。そんな部分で植物と意識的にシンクロ出来る気が・・あーすいません。
231 :
ざんげちゃん :2010/01/08(金) 00:28:35 ID:kA9AjUMm0
>>230 「音楽とはなにか」「音楽の起源はどこにあるのか」という問題はとても難しい問題です。
たくさんの説がありますが、ほとんどが学的な裏づけを欠きます。
だからこそ詩的なイメージで語っても良いのではないかと思います。
友人の子どもは2歳ですが、
もっと小さい頃は夜泣きをするとスクラッチノイズを聞かせていたそうです。
レコードのプチッ・・・プチッ・・・プチッ・・・って音ですね。
そうすると泣きやんですぐ眠っていたそうです。
まあ、お腹の中にいたときに聞いていた音に近かったんでしょう。
成長するにつれて、胎内にいた頃この記憶ってのは失われていきますが、
音楽の根底にはこういうことは間違いなく関係しているでしょうね。
232 :
ざんげちゃん :2010/01/08(金) 00:31:09 ID:kA9AjUMm0
233 :
ざんげちゃん :2010/01/08(金) 03:03:35 ID:kA9AjUMm0
いまふっと思い出したこと。
何年か前、ネットをふらふら潜っていたら、某掲示板でどことも知れない男性のログをみかけました。
ものすごく暗く長い独白でした。
この男性のパートナーだった人は肉親からの性暴力が原因で心を病んで自殺してしまった。
中学生の頃からずっとそばにいたパートナーを死なせてしまった自分を責め続けている。
そして、自分の好きなひとのいないこの世界を、呪って全部否定してしまいたいと思っている。
でもある音楽がそれをとめるのだ、と。
それは心をふさぎがちな彼女を無理やり連れて行ったクラブで聴いた曲だったそうです。
彼はその曲名をあげていました。
この曲、オリジナルのヴァージョンは、以前貼ったような気がしますが。
Derrick May:
Icon (Montage Mix)
ttp://www.youtube.com/watch?v=4_lrckYBTMo ぼくはねえ、その長い独白を読んでも、最初は正直彼の心のうちがよくわからなかった。
でもね、この曲のタイトルを読んだとき、一気に、ほんとうに一気にわかった気がしました。
彼がその独白を綴りながら何を考えていたか、どんなところにいたか、
理解できた気がしました。
ぼくが読んだときですら、すでに何年も前に閉じられた掲示板の残骸のようなところにひっかかっていたものでした。
思い立って探したけど、もうその残骸も無くなっています。
でも何人か、彼のログについて感想を残してくれていました。
いま、あのログを書いたNolphinさんってどうしているんだろう。
音楽というのはなんなんだろうか。
夜中にちょっとそんなことを思ったりします。
235 :
ざんげちゃん :2010/01/09(土) 05:45:36 ID:imIRrfKKP
ああ、飲んだ。新年会だったけど、もうヤバイです。どんだけ飲んだか記憶にねえす・・・
>>234 Pan Sonic良いですねえ。
テクノとノイズを架橋する存在だし、いまのクリックシーンにも相当影響を及ぼしていますし。
ぼくにとってはこの禍々しさがPan Sonicなんですけどねえ。
Pan Sonic:
Urania (Disturbed Schizzo version)
ttp://www.youtube.com/watch?v=2HUL4tvV6Wo もういっちょおフランスでいま人気のDJさんを貼っておきますです。
Noob & Brodinski:
Cajou Club (Original Mix)
ttp://www.youtube.com/watch?v=bhBWS0cfbKs フランスではポストLaurent Garnierと言われていています。
若手ではありますが、セットはとてもパワフルで素敵です。
最近はミニマルとフィジェットを混ぜ合わせたような、緩急のあるセットを得意としているみたいです。
彼自身の楽曲は、シカゴアシッドに影響を受けたような、かなり音色の鮮やかな変態ハウスです。
チープなブリープ音を恥ずかしげもなくがんがん鳴らしやがります。いけずな男です。
>>235 いけず過ぎワロタwなんだか凄くねちっこいセックスしそうな野郎ですねwクソカッコいいっす!
237 :
ざんげちゃん :2010/01/10(日) 00:05:42 ID:aeRUZ40F0
ではちょっと珍しく、厳冬(のはず)のワルシャワ産のテクノを。
ストイックですけど珍味系。
The Same:
Capucine (Original Mix)
ttp://www.youtube.com/watch?v=VBDwu5AoPAM 詳細はまったく不明です。
リリース元は〈Polar Noise〉というイタリアのレーベルです。
どことなくフレーズがトライバルっていうか東欧っぽいっていうか。
しかし、ポエトリーはフランス語なんですよねえ・・・
東ヨーロッパ産のエレクトロニック・ミュージックってのは、
日本ではまったくと言ってよいほど知られていません。
これらの音のEU中枢圏への窓口は、東ベルリンとイタリアなようですが、
東ベルリンのクラブってのは意外と閉鎖的で、おもしろい音はほとんど現地で消費されています。
珍味な音がたくさんあるみたいなんですけど、日本に紹介されたためしがほとんどない。
残念なことなんですが。
全部じゃないけど、ここにあげている奴は
だいたいポンコツブログに詳しいデータをつけていってます。
興味があれば是非チェックしてみてください。
今まで聴いた事の無い音っすねえ。ハウスが母体だと思いますが、ヒップホップぽかったりテックぽかったり。独特ですね。 とりまベース付近のずっと鳴っているブーンブーンって音好きです。
239 :
ざんげちゃん :2010/01/11(月) 01:38:09 ID:tU9O+zfjP
予定をくりあげて、今週末からバカンスでしばらくおりません。
今回は食い物と美術がメインなんですが、テクノやノイズ系のイベントも少し行ってみようかなと思ってます。
EU圏の少し外れたところの音は日本に入ってきにくいですからねえ。
とりあえず空気を読んできますw
では昨年行ったベルリンで回されていたものを。
Radio Slaveの「No Sleep」シリーズです。
上半期のベルリンでよく回されていたようですが、ぼくが行ったときもかかってました。
Radio Slave:Koma Koma
ttp://www.youtube.com/watch?v=HBFDmuxpzxo Radio SlaveはUK出身のプロデューサーMatt Edwardsのプロジェクトです。
最近、ベルリンに移住したようですが、ある意味生粋のUKらしい音を出します。
「No Sleep」はフロアライクかつ実験的なサウンドを探求するシリーズで、2006年からリリースし続けています。
1枚1枚、あるいはA面とB面の振れ幅が激しいので飽きません。
これもかなりドライなパーカッションにアフリカン・ヴォイスのサンプルが乗っかるもので、
発想そのものは安易なんですが、これだけ長大だと催眠的な雰囲気が漂ってきます。
(ようつべではフェイドアウトさせてますが、原曲は10分を超えます。)
マッシュアップ・シーンにも関係していた大物です。
セットはアゲ方がものすごく上手いし、日本にもけっこう来るんで、もし見かけたら一度イベントを経験するのも良いかもしれません。
240 :
ざんげちゃん :2010/01/11(月) 21:34:03 ID:IIcItqeH0
241 :
ざんげちゃん :2010/01/12(火) 00:29:32 ID:AIfXvmCu0
もういっちょロンドン産。
ロンドンのジャズ・シーンで頭角を現している若手を貼っておきます。
Portico Quartet:
Paper Scissor Stone
ttp://www.youtube.com/watch?v=J44kvmK1w6I 珍しく4 heroっぽくないカルテットです。
むしろモダンジャズの文脈でも語れそうなんですが、どうでしょうね。
このポヨポヨした音は、スチールパンではなくてHang Drumsです。
叙情的な音を出しますよねえ。
The Cinematic Orchestraをモダン寄りにさせたような感じでしょうか。
メロディーも叙情的で美しいし、
構成も(いくぶんわかりやすすぎる気もするけど)ドラマティックで素晴らしいです。
涙がちょちょぎれます。
若手でまたもやGilles Peterson関係で有名になったということもあってか、
日本のジャズ雑誌なんかでは事実上完全に無視です。
なんなんですかね、この国のジャズ関係者は。
どいつもこいつもアホじゃなかろうか。
自分らのことをどう思っているのか知らんが、傍から見たら衰弱しきっとる。
ゴミですな。
もうイラネーヨ
243 :
本当にあった怖い名無し :2010/01/13(水) 15:53:40 ID:COot5O9+0
244 :
ざんげちゃん :2010/01/13(水) 21:36:08 ID:MgDkozNI0
245 :
ざんげちゃん :2010/01/13(水) 21:37:06 ID:MgDkozNI0
ちょっとぼく的には珍しいものを。
こういうものも聴くんだよって感じで(短いけどw)
DOOM:
That's That
ttp://www.youtube.com/watch?v=nwJGXIyuUjI 鉄仮面のラッパーMF DOOMの新譜ですね。
昨年の上半期にリリースされたものです。
いまいち評価が高くなかったけど、それはスキット的な短いトラックが17曲という構成に問題があったわけで、
彼のトラックメイカーとしての腕はむしろよくわかるんじゃないかと思います。
基本的にイルです。悪い。
J DillaやMadlibのプロダクションが混じっているということでちょっと楽しみだったんですが、
完璧にMF DOOMのイルネスに飲み込まれていますww
MF DOOMは90年代前半、KMDというラップグループに、
ラップ兼ビートメイカーとして所属していましたが、
90年代半ばにKMDの解散、その後は相当な貧困のなかにいたらしいです。
99年にインディから復活を果たすまでかなり苦労したらしい。
なのでKMD時代とトラックの悪さがまったく違います。
しかし、このひとにはイルネスのなかにある子どもらしさみたいなものがあって、
よく下手くそながらラップの途中で歌いだしたりします。
ビートメイキングにもそういうところがあります。
あまり東海岸のヒップホップ・アンダーグラウンドに興味がもてないのになんとなく買ってしまうのは、
そういう彼のキャラクターに負うところが大きいです。
246 :
ざんげちゃん :2010/01/14(木) 01:22:35 ID:vwP3cd9D0
坂本龍一とArto Lindsay
はじめてみた映像です。
これは驚きました。
Ryuichi Sakamoto & Arto Lindsay:
1900
ttp://www.youtube.com/watch?v=_5RTfXFwmhI これはおそらく1990年前後の映像だと思います。
教授が『Beauty』というアルバムを出した直後、おそらく90年か91年。
NYのテレビ局あたりで収録されたものじゃないでしょうか。
「1900」は、Ennio Morriconeの書いた映画のサントラから取材したものです。
たぶん長いインプロがあったんでしょう、その途中からようつべの動画がはじまります。
はじめのほうの教授のインプロには、ところどころドビュッシーみたいなフレーズが混じっていますねえ。
Arto Lindsayも例のギターをギリギリ鳴らしています。
で、突然「1900」の甘い甘いメインテーマが鳴りはじめ、そしてまたインプロ。
ロマンティックにした山下洋輔のようなタッチで教授がばりばりピアノを弾いて、
Arto Lindsayが囁き声でポルトガル語でなにか歌う。
そして、最後はまたメインテーマに戻って、劇的に終了。
う〜ん、素晴らしいですねえ。
まったく素晴らしい。
美しいです。
247 :
ざんげちゃん :2010/01/14(木) 01:33:48 ID:vwP3cd9D0
ざんげちゃんのブログってどこですか?
251 :
ざんげちゃん :2010/01/15(金) 09:31:31 ID:uKN//NLcP
>>256 いいっすねえこれ!
ざんげちゃんがここのスレ主っす。自分はつなぎですw
ざんげちゃんっていくつなんですか? 若い人?
まだ全部読みきってないし聴いてないけど、若い感じもするしなあ おもしろいひとですね オカ板には珍しい
フェラ・クティはまだないのか
265 :
本当にあった怖い名無し :2010/01/18(月) 22:25:45 ID:/mdoqm9A0
>>267 おおお、かっこいい。
俺、和物ヒップホップとかハウスをいつも聞いてたんだけど
nGj+hVlK0さんとスレ主はすごいっすね。
最初からずっと読んでて、まだ全部は聞いてないけど、すげーかも。
なんでもあるw
クラブ板とかほかの音楽板にもここまで濃いとこはないかもしれん。
nGj+hVlK0さんとスレ主にレスペクト。
"Mellow Madness". Muro - 真ッ黒ニナル迄
http://www.youtube.com/watch?v=G14q97TCX1s >>266 これテクノになるの?
ヤベー、くらくらするw
みなさん、はじめまして。
相当なおっさんなんですが、失礼します。
ずっとロムってたんですが、
>>271 で我慢できなくなりました(笑)
これは「Future 2 Future」アルバムのツアーです。
このメンツのライヴ、実は大阪のブルーノートで聞きました。
DJ+ハービーのキーボードってどうなんだろうと思っていましたがすごかった。
驚きでした。
もともとモダンジャズが好みです。
(モンクやアート・ブレイキーの動画があったのには実にうずうずしました。)
ですが、アルバムに参加していたカール・クレイグやア・ガイ・コールド・ジェラルドなどもCDを購入して聞いてみました。
ここ数年、それでクラブ系の音楽の多様さとおもしろさに目覚めたところです。
(ただ、良さのわからないものもあるんですが・・・、もっと歳が若ければ感じ方も違うのかもしれませんね)
このスレッドはオカルト板にあるのに、なんでこんなに濃い音楽話ができるひとがいるのか不思議です。
スレ主さんとスレ主代理さんの音楽のお話をこれからも楽しみにしています。
わたしの持っているカール・クレイグのCDから。
innerzone orchestra - bug in the bass bin
http://www.youtube.com/watch?v=mInY6_o6PCE
>>272 どうも初めまして。いきなり濃い音楽貼って来ましたねwありがたいっすw
このスレはほとんど奇跡的じゃないかと自分は思ってます。これからも粛々と貼っていく所存なんで宜しくお願いしますっす。
276 :
272 :2010/01/23(土) 09:13:21 ID:HwFTzE4I0
>>274 普段ヒップホップは聞かないのですが、こういう音楽ならわかります。
電化されたマイルスやハービーの音楽と流れが同じです。
カール・クレイグに感じたのはたとえばこういう音楽との共通点ですが、もしかするとヒップホップとも関係しているでしょうか。
Herbie Hancock "Hidden Shadows"
http://www.youtube.com/watch?v=SL0lQCIWI8Y このスレッドでは最先端の音楽とそのルーツを探ること、新しい音楽を見つけることを平行して行っていますよね。
しかも解説付き(笑)
ディジュリドゥの演奏をまともに聞いたのもこのスレッドがはじめてでしたが、興味がわいてきます。
インドやイスラムの音楽も全部同じ平面にあって論じられてる。
ジャズファンはこうはいかない(苦笑)
排他的です。
このスレッドで「ディグ」という言葉をはじめて知りましたが、私ももう少し冒険して音楽を聞こうと思います。
>>276 なんと朝から濃厚なw素晴らしいですね。これはもう宇宙ですね。このスペーシーてやつに一連の黒人音楽を紐解く鍵があったりするんでしょうかね。
自分は聴く音楽が偏りがちで、このように有名なミュージシャンの曲で聴いて無いのが一杯あります、なので貼っていただくとすごく勉強になるし楽しいですw
オススメありましたらまた是非是非。
280 :
272 :2010/01/25(月) 01:05:38 ID:4oUFXRQ00
>>279 いい音楽ですね。
ジャズも、むかしはこういう一体感のある音楽だったんだろうと思います。
オーディエンスの逆光に浮かび上がってくるたくさんのピースサインは感動的です。
いつの頃からかジャズはオーディオルームに閉じ込められてしまった。
それはジャズファンのせいでもあるんですよね。反省しないといけない。
こんな音楽を見つけてくるスレ主代理さんとスレ主さんに感謝します。
私はこれを。
Stan Getz - La Fiesta
http://www.youtube.com/watch?v=cFuPGlCVhL0 チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァーのバージョンがもっとも有名ですが、このトニー・ウィリアムスのドラムはなにものにも代え難い。
だんだんと高揚していく感じもクラブミュージックに近いのかな。
286 :
本当にあった怖い名無し :2010/01/30(土) 03:07:38 ID:g9NV4F480
287 :
本当にあった怖い名無し :2010/01/31(日) 23:02:36 ID:Jqt4xmVM0
296 :
ざんげちゃん :2010/02/05(金) 06:03:43 ID:k6T144ca0
ただいま、みなさん。
先日帰ってまいりました。
留守中、スレを盛り上げてくれてありがとう>音好きさん
なかなかいろいろ貼ってありますねえ。
大好物もありますなw
ぼちぼち旅の感想やら書きたいんだけど、PCも携帯も両面規制です。
しばらくスローペースで頑張ります。
みなさまもじゃんじゃん、針まくりでお願いしますw
あー、だいぶ酔ってます。
いま部屋にかかってる音を。
ふかあいダブです。
Silent Poets:
Moment Scale (Dub Master X Remix)
ttp://www.youtube.com/watch?v=pqN3cEqoM6o
お帰りなさい!土産話待ってましたよ、てダブル規制っすか・・Ortz まあ旅の疲れもお有りでしょうし、ノンビリいきましょう。 silentpoets、いいっすねえ。上品で深いっす。 日本のギタリストのでちょっと素敵なの見つけたんで、夜にでもアップロードしてみます、ではでは。
299 :
本当にあった怖い名無し :2010/02/06(土) 21:52:39 ID:tIN9Oe6A0
上げ。 ディジュリデゥー物です。ポルトガルの人達だそうです。 友人がバレンケで一緒だったらしいっすが、みんなのうたを彷彿とさせるクォリティには驚きました。
302 :
ざんげちゃん :2010/02/08(月) 03:19:01 ID:Sfmh2aq10
303 :
ざんげちゃん :2010/02/08(月) 08:16:54 ID:5K8UDA+K0
おはようごぜえますだ。
朝っぱらから濃い音楽でテンションをあげましょう。
The Stovall Sisters:
Sweepin' Through the City
ttp://www.youtube.com/watch?v=jS3f6qCyrgk The Stovall Sistersはオークランド出身のゴスペルグループです。
Erik Jacobsenという60年代モダン・フォーク系のプロデューサーが関わっています。
残したアルバムは1枚きり。
一時期、中古市場ではものすごく高かったんですが、日本でCD化されて少し落ち着きました。
ゴスペルなんだけど、バックはモダンなソウルファンクです。
全曲通じて、Doug Killmerというベーシストの仕事がすごいです。
どうもロック畑のスタジオ・ミュージシャンみたいなんですが、詳細不明。
こういうミュージシャンがいたっていうだけでニヤニヤするわけだけれども。
いなたさもありながらしっかりモダンという、ありそうでない音かな。
305 :
ざんげちゃん :2010/02/09(火) 18:04:39 ID:fTGJ0BE00
Matmosかあ。
アイリッシュとアメリカン・カントリーとエレクトロニカ混ぜたような変わったことしてますよね。
Bjork周辺には変態が多いよなあ。
では、ちょっと趣向を変えてマンハイム産のディープ・ハウスを。
Ray Okpara: The you of cool
ttp://www.youtube.com/watch?v=acyZvpPe4y4 マンハイムには〈Cecille Records〉という非常に重要なレーベルが存在します。
その看板アーティストのひとりです。
ほかにマンハイム・シーンにはNick Curly、Johnny D.などがいて、
ユニットを組んだ活動を行ったり、ローカル色の強い一派を形成しています。
同じくローカル色の強いミュンヘンのシーンは、どちらかといえば海外に積極的に遠征するアーティストが多いのですが、
マンハイム・シーンはわりとクローズドなサークルだという印象があります。
とはいえ、昨年ようやくNick Curlyが来日してDJやっていますな。
わかるひとにはわかると思いますが、ベルリンやミュンヘンとは違う印象を持たせるサウンドです。
なんだろうなあ、ベースラインに特徴的な起伏がある気がするんだけど。
306 :
ざんげちゃん :2010/02/10(水) 05:38:00 ID:i6wMvIGo0
似てますね、ほぼ同質な感じします。
gomaさんに関してはトランス系のアシッドネスをあえて人力で再現しようと昔からやってきた人だし、そこが面白いなあと思います。
310 :
ざんげちゃん :2010/02/11(木) 01:00:47 ID:lXSbx8mi0
アシッドネスってのを言葉で表現するのはなかなか難しいですよねぇ。
>アシッドネスって所謂曲がり具合って事ですよね?
うん、これで間違いはないんだけど、もう少し詳しく言えば(もちろん了解しているとは思うけど)TB-303も代表される音ですね。
>>283 でPhuture(aka DJ Pierre)の「Acid trax」を貼っていますよね。
あれは1987年頃にリリースされたと思うんですが、あのビキビキグネグネしている音がTB-303です。
How To Program A TB-303
http://www.youtube.com/watch?v=aSKs9dbmMRE このマシンは、たしか82年頃にローランド社から出された製品ですが、
もともとはチープながらベース音を出すマシンでした。
TRシリーズで培ったビートをプログラムする技術を生かしたわけですね。
ところがまったくこれが売れなかった。
ベース音にしてはあまりチープだったからです。
というわけで、1980年代の中頃には中古市場で安く出回ることになるわけですが、
これをシカゴのハウスDJたちが拾っていぢくり倒す。
で、あの奇天烈なサウンドを見出したんですね。
(ローランド社の開発担当者のインタビューを読んだことがありますが、
開発当初はまったく予想してしない使い方だったそうです。)
アシッド(acid)というのは「酸」のこと。
つまり腐食されたようなもの、本来の音を腐食させ別物にしたようなもの、そういう意味で最初は使われていた用語です。
ところが、シカゴのアシッドハウスがUKに移入されてからさらに状況が変化します。
311 :
ざんげちゃん :2010/02/11(木) 01:13:15 ID:lXSbx8mi0
まずアシッドハウスはイビザ周辺に上陸します。 80年代半ばのイビサは享楽的な観光地で、その当時からかなり先鋭的なダンスミュージックの探求が行なわれていました。 そこでDJ Alfredという伝説的なDJがシカゴアシッドを取りあげていました。 当時のセットリストには、アシッドハウスにイタロハウスやディスコなんかも取り入れた かなりバレアリックなものだったようですね。 これをUKの若手DJたちは本国へ持ち帰っていく。 この流れを主導したのが、Paul OakenfoldやDanny Ramplingらです。 当時のUKでは、レイヴというパーティが勃興しつつありました。 まだ合法だったエクスタシーを使って踊りまくるような、いま考えるとすごいパーティだったわけですが、 TB-303のビキビキした音と反復するビートが、そういうケミカルな酩酊状態とよくあったわけですね。 アシッド=酸=エクスタシー=ケミカルというような連想が彼らのなかに定着していきます。 さらに重要なのはUKで、シェフィールドやブリストル、コーンウォールの、独自のテイストが加わっていったことです。
312 :
ざんげちゃん :2010/02/11(木) 01:23:57 ID:lXSbx8mi0
シェフィールドのエレクトロ志向、ブリストルのダブ・コミュニティ、コーンウォールのマザーアース的志向、
そういうものがどんどんアシッドネスにプラスされていきます。
ここにサッチャリズムの結果生まれた大量の失業者や
失業はしなくとも過酷な肉体労働を強いられる若者層の鬱屈した心情が加わって、
激烈なレイヴムーヴメントが発生するわけですね。
で、ついにこの曲が生まれてしまう。
これがレイヴのターニングポイントになりました。
Aphex Twin:
Didgeridoo
ttp://www.youtube.com/watch?v=AAkFBQ6sIcc Richard D. Jamesがコーンウォール出身だというのはあまり重要視されていないようです、
ほんとうに大事なことです。
コーンウォールという恵まれた自然環境のなかで独自のアンビエントやテクノを追求していたRichard D. Jamesにとって
いまでは当たり前のことなんだけど、アシッドネスが歴史的な普遍性を持ったものであるということは大きな発見でした。
いや、60年代のサマー・オブ・ラヴの時代にも発見されていたのですが、
ロックの産業化やなんかで、完全に忘れ去られてしまったんですね。
それを再発見した。
ところが、ここに危機感を抱いた体制側(国家も音楽資本も)が、レイヴの囲い込みをはじめていきます。
それまでほとんど関心を寄せなかった音楽資本がどんどん参入し、
レイヴを主宰さえし、エックスをパーティから締め出し、
クリミナル・ジャスティス・ビルというレイヴを禁止する法律すら94年に作る。
(この法律にはフォークランド紛争なども関係していますが。)
ここで完全にレイヴの息の根は止まってしまいました。
313 :
ざんげちゃん :2010/02/11(木) 01:30:35 ID:lXSbx8mi0
現在のアシッドネスというのは、この文脈に沿ってあります。 音的には、TB-303的なビキビキ系の音、 あと、触れていませんでしたが、シカゴアシッドのオリジネーターが使っていたTR-808やTR-909の反復するビートが生むファンクネス、 ケミカルな酩酊感、マザーアース的志向、ダブによる音響空間の魔術的な操作って漢字かな。 思想的には、マシン・ソウルという考え方、反体制的反巨大資本的なアナーキーさ、マグニチュード志向、DIY精神、 チープなものにも喜びを見出す精神、ダンスによる解放、こんな感じでしょうか。 そういうものによって現在のアシッドネスというのは成り立っています。
314 :
ざんげちゃん :2010/02/11(木) 02:53:06 ID:lXSbx8mi0
もう少し補足するなら、現在的な意味でのトランシーな感覚とアシッドな感覚というのはちょっと違うと言えるかもしれません。 たとえば、トランスに重要な「明快な音色(トーン)」というのはアシッドネスとは直接関係ありません。 アシッドネスというのは、過剰さ(音の歪みや音響、反復の過剰さ)によってもたらされます。 民族音楽の中に、きわめてアシッドなものが存在するのはその過剰さによるものです。 ひたすら続く反復音や動作(たとえばスーフィーやカッワーリーなど)、 あるいは過剰な持続音(ディジュリドゥなど)は、 現代的な意味でのアシッドネスにもつながっていますね。 どうかな、こんな感じでいかがでしょうか?
ステキです
死ぬ程分かりやすいっす。感覚的な物をここまで明確に言葉で表現して頂けるとは思いませんでした。 例えばスオミトランスに関しても、自分がいいんだけどなんかちょっと物足り無いよなあ、と感じていた部分を、「ブレイクビーツが足りない」とさらっと言ってのけるとことか本当に感服しました。 ざんげちゃん、ヤバい男だぜ・・ ありがとうございます。
すごい マジでわかりやすい ヤバい なんでざんげちゃんがオカ板にいるのかわからん ざんげちゃんにはクラブ板かテクノ板にスレ立てて欲しいわw どっちも腐ってるからww
320 :
ざんげちゃん :2010/02/13(土) 03:05:06 ID:Qo8YDaS60
いやThe Skatalitesは当然良くて野外で裸になりたくなるわけだけど、
>>319 、なんだこれw またまた変態的なことをしてるなあ。
ぼくもまったく知らんひとたちだけど、「再生回数19,418回」って、なんだおww
おもしろいなあ。とりあえずディスクを買おう。
では、ブログにも書いているけど、もちっとメジャーな変態を。
Mr Scruff: Kalimba
ttp://www.youtube.com/watch?v=jZHAb92E31E 〈Ninja Tune〉の看板DJ。イベントに行ったことあるひといますかねえ。
ぼくが行ったイベントでは、このひとひとりで5時間回していましたw
前座とかいらないじゃんww まったくタフだし、その強度が衰えない。
ジャズからソウル、ヒップホップ、ドラムンベース、ハウス、テクノまで縦横無尽なDJっぷりが驚異的です。
あまりにふざけきったようパッケージングをしているので誤解されがちなんだけど
(たとえばリリース元は〈Ninja Tune〉ではなく〈Ninja Tuna〉)
このひとにはソウルへの深い敬愛と求道者のような飽くなき実験精神があります。
シリアスですよ、このひとは。質は違うけど、そのシリアスさはDJ Shadowにすら匹敵していると思います。
UKでは若いクラバーにすごい人気があるひとですが、ちゃんと大人が聴いてあげないといけない。もったいなさすぐるひとです。
>>321 これ読むとなんか俺が見せ合いっこしたように読める。どうでもいいんですけど訂正。ninjatuneの人達が買ったアナログ見せ合いっこしてるの見て、日本の歌謡曲のアナログあって「やはり好き者よのう」と思った、です。どうでもいいレスすんまそん。
326 :
ざんげちゃん :2010/02/15(月) 09:28:18 ID:lSebPIc6P
>>325 ぼくはムーンラーダーズが好きでしてねえ。余興でよく歌います。
詞がすごくねじくれているんですよね。
最後にちゃんとオチをつけたりするから、歌っていて恥ずかしくないんです。
ベタベタのラヴソングがないってのが、すごくいいです。
しかも演奏になかなか味がある。
やっぱりこんだけ長く音楽に携わっていると、枯れた味ってのが出てくるんでしょうね。
ピンのシンガーだと、バックバンドと違和感を感じたりすることもあるんだけど、
バンド(しかもメンバーチェンジがほとんどない!)だと、全体的にこなれていくわけで、
そういうバンドの音源を追い続けていくのは、なかなかおもしろいものがあります。
朝なので、気持ちがいいけど最後にチクリとくるラヴソングを。
ムーンライダーズ:
涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない
ttp://www.youtube.com/watch?v=VIx2kfHYRp4
327 :
ざんげちゃん :2010/02/16(火) 01:22:10 ID:BuOVti3NP
Marcin Czubala & Hugo:
Zoo Comunale
ttp://www.youtube.com/watch?v=VyoVY2a-oHg どうすか、これw
今年リリースされたものののなかで最初の大当たりです。
ポーランドのMarcin CzubalaとイタリアのHugoというアーティストによるコラボです。
Marcin Czubalaってひとは、ポーランドで現代音楽中心の演奏家として活動をしながら
こういうミニマルなトラックをコンスタントにリリースしている人です。
日本では例によってまったく知られていないと思います。
HugoもローマのハウスDJですが、このひとも日本ではまったく知られていません。
実はいまEU圏で急に名前が知られ始めているのが、ローマの「GOA」というクラブです。
クラブ名に反してゴアトランスとはなんの関係もなくて、
ベルリンやパリとは違う、US系なノリにEU的なテイストを混ぜくったような
ものすごく質のいいハウスやセットを量産しはじめているクラブです。
その影響はミラノやボローニャ周辺にまで波及を始めていて、注目し始めているところです。
これまでイタリアのサークルはかなりクローズドだったんですが、
ここにきて突然、海外遠征なども行い始めていて、気が抜けない状況になりつつあります。
マドリードで一緒に酒を飲んだバックパッカーのゲイカップルが「GOA」をベタほめしていましたw
行ってみたいクラブのひとつです。
330 :
ざんげちゃん :2010/02/16(火) 22:01:00 ID:3uVTWk960
>>329 ハナレグミ、いいなあ。
GOAはねえ、何年か前リニューアルして店名も変えたのに、
サイトが以前のまんまなんですよね。
ここがいちばん詳しいかな。
http://www.residentadvisor.net/club-detail.aspx?id=889 情報網の広げ方にはコツがありますねぇ。
海外サイトのチェックも当然しますが、それはそれでなかなか面倒なので、
RSSやツイッター、メルマガなどで情報が勝手に流れ込むようにしています。
そうすると楽です。
こんなのも大事かな。
年に何回か、海外のレコ屋から多めに買い物をしてます。
自分の買い物が少なくても、友人たちの買い物を代行するから結構な量になる。
海外のレコ屋の場合、中古ヴァイナルのスリーヴに昔のイベントのフライヤーが混じっていたりして、
それはすごく貴重な資料になるし、
レコ屋に、店にあるフライヤーやフリーペーパーを一緒に送れというと、
たいてい送ってくれます。
これは日本のどんなメディアよりも先読みできる情報源になります。
それと、初物好きなDJがいるので、彼らのセットを頻繁にチェックするのも大事。
つまりオフィシャルリリース前に、レーベルやプロデューサーがCDRで送ってきた音源で
セットを組み立てるDJがいるんですな。
よさげな音はチェックしておくと、購入時の目安になるし、
セットで使われたヴァージョンとは違うミックスでリリースされていたりすると、
それが現地のトレンドを表わしているということになります。
331 :
ざんげちゃん :2010/02/16(火) 22:07:58 ID:3uVTWk960
と、人脈かなあ。 旅行したらできるだけ時間を作って、世話になっているレコ屋に顔を出して スタッフさんに会うようにしています。 個人的にメールアドレスを交換したりする。 クラブに行ったら音楽好きなバックパッカーと友だちになる。 とくにゲイやビアンのひとたちはフレンドリーなんで、 意外と簡単に仲良くなれます。 ツイッターなんかも比較的仲良くなりやすいから活用してます。 いい音源と出会ったら、速攻でプロデューサー本人にメールしたり。 若手のDJだとわりとメールを返してくれるし、 自分の最近のセットリストや音源を送ってくれたり、 現地の状況やオススメのクラブを教えてくれたりします。 これが経験上最速の情報源です。 そんな感じで、日本ではほとんど知られていない東ベルリンの状況がわかったりするんです。 日本でも、レコ屋の店員さんと教えたり教えられたりの関係を作るのはすごく大切かなあ。 限定盤とかレア盤の入荷は優先的に教えてくれるようになるし。 バイヤーさんから大量のフライヤーをもらったり (お店にとってはただのゴミなんでしょうから)。 情報網ってのはいったん作ると、勝手に膨らんで行きますね。
332 :
ざんげちゃん :2010/02/17(水) 05:46:16 ID:sXOPtfYOP
やっと手書きの手紙を3通書き終えました。
お礼状だったんですが、ものすごく疲れてしまったです。
あげくのはてには便箋が縦書き。
こんなの数年ぶりです。
今回は寒い明け方なので、こういうのはどうでしょうか。
UKのRameses IIIというユニットの作品です。
Rameses III:
I Could Not Love You More
ttp://www.youtube.com/watch?v=0Ysa8d5eUAg アルバムには、ほんとうはフォークトロニカっぽい作品が多いんですが、
いかにもBrian Eno的な、繊細なレイヤーが気持ちいいこの曲を貼っておきます。
遠くから響いてくるギターの音や、地を這うようなシンセの通奏低音とか
いい感じですねえ。
こういうのを聴きながらぼんやり時間を過ごすのも大事なことですね。
334 :
ざんげちゃん :2010/02/18(木) 09:47:42 ID:xzTvoCw30
>>333 これはまたオツな音でげすなぁ。
全然知らないひとだけど、どこのひとかな? USっぽいけど。
アブストラクトが一段落したあたりの匂いがする。2003〜05年くらいかな?
こういうドラムが歌うやつ、好きです。
英語は無理してできなくてもよかとです。
自動翻訳もあるし、意味がなんとなくわかればいいし、音源に絶えず触れていれば良いと思うです。
聴けば聴くほど耳は鍛えられていきますけんね。
では、ぼくは結構古いけど疾走する音楽を。
Kerri Chandler: Where's The Love In The World
ttp://www.youtube.com/watch?v=JsvZmRo9AV0 Kerri ChandlerというNYのハウスDJの作品で、1998年もの。
このひともあんまり日本では知られていないような気がするんですよねえ。どうなんだろ?
NYでの評価はとても高いんですが、日本にまでそれが届いていない。
すごくアーバン(都会的で洗練されてる)なんだけど、よく聴くとキックが重くてけっこうマッチョ、なのにピアノが派手w
いそうでいないアーティストだと思います。
こういうのを、いまあえて小箱で流すようなDJがいたら、それだけでそのひと好きになると思うw
これも旅先で買ったものです。日本ではなかなか手に入りません。リリース元の〈Madhouse Records, Inc.〉の作品自体手に入らない。
なぜかマドリードのレコ屋には何枚かあって、つい買ってしまいました。一期一会ですからなあ。
ざんげちゃんって、いままでどんな音楽聴いてきたの? ガキの頃とか なんか気になる
>>334 shadow recordsってとこから出ている2002年物です。UKですね。安売りしてたのをまとめ買いした物なんでよう分からんっすw
しかし音だけで年代、場所まで言い当てるとは・・ざんげちゃん、ヤクザにしとくには惜しい漢だぜえっ
勇気を出して気になるアーティストに謎の怪文書メール出してみますwありがとうございます。
337 :
ざんげちゃん :2010/02/19(金) 00:43:24 ID:PbtMu72e0
>>335 どんな音楽って・・・ 気になる音楽ならなんでも、だけどなぁ。
気になるってのは、マイナスなものも含めて。
例えば、ミュージックマガジンのレビュー書いている人に保母大三郎というひとがいますが、
彼が1点をつけてクソミソに書いてるやつは聴きたくなる。
だって「足の太い女子中学生向け」とか書いてあるんだよw
聴かないといかんでしょww
ガキの頃は、母親の影響でクラシックばかり聴いてました。ピアノを母親から習いました。
ぜんぜん下手くそだけど、譜が読めるようになったのはいいことですね。
小学生後半に阿部薫のサックス聴いたのがきっかけでジャズを聴きだして、NHKーFMをよく聴いてましたなぁ。
「坂道のアポロン」ていうジャズに目覚める高校生の話を描いた少女漫画があるけど、
ちょうどあんな感じ。
で、中学生の頃からクラブ系を聴きはじめた。
それこそアブストラクト系の音が好きでした。 〈Mo Wax〉のスモーキーな音が好きでしたね。
いま考えるとジャズとして聴いてたかな。
いまでも全体の3分の1くらいは、クラシックとオーセンティックなジャズを聴いてます。
>>336 ああ、〈shadow records〉ね!
UK産のアブストラクトものをアメリカに持ち込んだディストリビューターですね。
シングルですか? アルバム?
自分でも調べてみましょうかね。 なんかのコンピに入ってたかもしんないし。
初めて聴いた音を耳だけで分析するのは面白いです。
ミュージックマガジンでも、そんなコーナーがあります。
結構、これも訓練になりますw 今回はあんまり当たらんかったけど。
というか、ヤクザて・・・www
まあ、とりあえずageておこう。
338 :
ざんげちゃん :2010/02/19(金) 07:57:07 ID:fm1vOeok0
ぼくのネタ元をひとつだけ晒しておきます。ほんとは内緒にしたいけど・・・ww
ここは古いラジオ音源のMix音源が多く、当時のアンダーグラウンドなシーンを知るのにものすごく勉強になります。
たとえばLTJ Bukemのセットのアグレッシヴさは、発売されている既存のMixCDとはまったく別物です。
こういうものを聴きながら、レコ屋の棚を掘り、汚いチラシを解読し、ウェブを潜り、
自分にとっての音楽とはなにかを探求するわけです。
ぼくにとってこういうものが音楽探求の重要な基礎づけになっています。
向学心あふれる皆さま、ぜひ楽しんでください。
ttp://soundcloud.com/djmixes ではLTJ Bukemのごく初期の隠れ名作を。
ヴァイナルに曲名の記載がなくて、俗に「Good Time」と呼ばれている曲です。
どんなときでもこの曲を聴けばインナートリップできます。
LTJ Bukem: Logical Progression (side a) ”Good Time”
ttp://www.youtube.com/watch?v=1TdOCnUtmJg
>>334 Kerri chandler、知らなかったけどヤバいっす。woodymann以来の衝撃かも。
341 :
ざんげちゃん :2010/02/19(金) 14:23:15 ID:nvYMZya60
>>340 いやいや、こういうのにも良いものはあります。
・・・いや、あると思うんですw ・・・たぶんww
ぼくは基本的に、「ダメな音楽」というのはないと思うんですよね。
音楽は、ロジックではない共感みたいなもの、感覚的なもので人と人を結びつけるもんで、
そういう力はどんな音楽にもあるとは思う。
ぼくの住んでいるマンションの近くに保育園があって、運動会シーズンになると器楽隊の練習する音が聞こえてきます。
保育園児だから打楽器中心で、音も揃ってないけど、はっとするほど良い音が聞こえることもある。
ただ、それは純粋な捧げものだから美しいのであってね、そこに必要以上に金の臭いがしだすとどうもいけないww
Kerri Chandler、良いですよね。どこかでデトロイト的な粘着質も感じるでしょ。
では1991年のNY産レアものをどうぞ。これも相当きとるねw
Basil Hardhaus: Make Me Dance (Hard For The DJ)
ttp://www.youtube.com/watch?v=ZtsbyUk0riY Basil Hardhausというプロデューサーについてはほとんど情報がありません。
数枚のシングルの存在は確認できているけど、正確なディスコグラフィーはまだ不明。
リリース元の〈Nu Groove Records〉は、NYアーリーハウス・レーベルですがここの中古盤はかなりレアです。
一生懸命追っかけていますが、なかなか手に入りません。
どう考えてもMoodymannのご先祖さまとしか思えないww 素晴らしいですな。
EXPERIMENTAL AUDIO RESEARCHみたいなドラムが入ってないアンビエント知りませんか? ジ・オーブやボーズ・オブ・カナダはドラムが入ってるんだよね。 エイフェックスツインのアンビエントワークス2みたいなヤツです。 ノンビート物でまったりしたい。
サンクスです。 ちょっとクラシックっぽいですね。 電子音の方が好みです^^;
347 :
ざんげちゃん :2010/02/23(火) 13:19:12 ID:T6by2PW9P
354 :
本当にあった怖い名無し :2010/03/03(水) 22:49:22 ID:U8Ykszv70
age
355 :
ざんげちゃん :2010/03/03(水) 23:14:50 ID:lT9hXYZHO
なんかいろいろ重なって鬱してました。
すいません。
鬱なときでも、やっぱり音楽は聴きますね。
新しく仕入れたものを聴く余裕はなくても、
好きなものを繰り返し聴いたりはします。
だからどうしたという感じですが。
ぼくの大好きなJay Deeを偲んで。
Common: Time Travelin'(A Tribute To Fela)
ttp://www.youtube.com/watch?v=jl_9ZkzrUkQ Jay Deeは2006年の2月10日に亡くなっています。
もう4年になるんだなあ。
この曲の入っているのはCommonの『Like Water For Chocolate』という2000年にリリースされたアルバムです。
もう超絶な名盤。けちのつけようがないし、Commonもこのアルバム以上のものを作れないでいます。
2000年のJay Deeは、?uestloveやD'AngeloらとThe Soulquariansというチームを組んで活動していました。
このアルバム以外にもD'Angeloの『Voodoo』、Erykah Baduの『Mama's Gun』をリリースしていて、
どれもすごい名盤です。
Jay Deeのメジャーでのキャリアはこの年にはじまっています。
ヒップホップが「実は知的な音楽である」ということを身をもって体現したのがJay Deeでした。
ま、そんなものはこのトラックを聴けばわかると思うんですが。
Fela Kutiへのオマージュでありながら、しっかりデトロイトくさく、しかもジャズへの大きなレスペクトがある。
アンダーグラウンドに住む者たちの哲学を、このトラックから聴き取ろうとするのは、それほど間違いではないと思う。
Jay Deeの不在がほんとうに身に染みますな。
356 :
ざんげちゃん :2010/03/04(木) 17:02:46 ID:o2Y51VfIQ
RolandのSH-5を見つけて買っちゃいましたw いま箱から出したところ。 頭でっかちでおもーいヴィンテージシンセです。 ヤバい。これでさらに眠れなくなるww ヤッベ、まじやべーよ。
358 :
ざんげちゃん :2010/03/05(金) 00:16:40 ID:YduYGScfQ
360 :
ざんげちゃん :2010/03/06(土) 20:08:46 ID:sYMsmNyrQ
SH-5、ヤバいよねw 80年代初頭のテクノには、このシンセが良く使われてます。
エクイップメンツ・リストとかスタジオ設計から音楽を語るのも楽しいのですが日を改めて。
DJ Vadimもいいねぇ。
アブストラクトも、また再評価されて欲しいけど、今回はさらに遡ってアシッドジャズ的音を。
Badboe: Ease the funk
ttp://www.youtube.com/watch?v=oS5hGNFMPlw 90年代初頭のアシッド・ジャズ・・・ではないです。
ブログでは取り上げましたが、昨年デンマークからリリースされたアルバムから、
DJ Badboeというアーティストの曲です。
「(レア・グルーヴ+クラシック・ファンク)×ビッグ・ビート」って感じのサウンドかな。
正直新しいサウンドではないんですが、ものすごく丁寧にトラックが作られています。
このアーティストは、日本ではまだほとんど知られていないはずですが、
もしかすると沖野修也さんや矢部直さんのセットで使われていそうな音ですね。
個人的には90年代のアシッドジャズが、そろそろ評価されなおしてもいいかなと思っていて、
こういう音がデンマークとはいえ、EU圏で生まれているってのはおもしろいことですね。
361 :
ざんげちゃん :2010/03/06(土) 20:16:53 ID:sYMsmNyrO
デンマークとドイツのシーンは連動していることが多いので、
もしかするとベルリンあたりのニュージャズ・シーンでは
アシッド・ジャズへの回帰が始まっているかもとか思っていたら、これ。
Gizelle Smith & The Mighty Mocambos: Working Woman
ttp://www.youtube.com/watch?v=WCVl-iNz8N4 これですねえ、ドイツ・ハンブルクの〈Mocambo〉というレーベルから昨年リリースされたものです。
ここはSpeedometerとかThe James Taylor Quartetのような、見逃せない名前のアーティストを
45回転7インチというマニアックな形でリリースしています。
目が離せないレーベルです。
このアルバムも素晴らしい出来で、Kenny Dopeが相当プッシュしています。
タイトなビートと切れ味の鋭いホーン、新人とは思えないヴォーカルのタフネス。
NY好みな音だと思います。
北EU圏のニュージャズ界は徐々にアシッドジャズに回帰しているようです。
アシッドジャズ発ビッグビート経由のアーバンファンクって感じかな。
楽しみなひとたち&レーベルです。これからもどんどん驚かせてほしいですな。
363 :
ざんげちゃん :2010/03/07(日) 23:54:37 ID:lAgAHeEUO
津板でも盛り上がりながら、プリキュアの振り付けを覚えている最中でふが、
それはそれ、ここでは真面目にやります。
このスレでは何度も出ている〈Stones Throw Records〉の一品です。
これはヤヴァイです。
Captain Funkaho: My 2600
ttp://www.youtube.com/watch?v=ZAAN2lqb6oM どうもJeff Jankというオークランド出身の人物による作品らしいのですが
正体がまったくわかりません。
〈Stones Throw Records〉のオフィシャルページを見てみても
あまり要領を得ませんがどうやら音楽業界から足を洗ったというのはたしかなようです。
残したシングルはたったの2枚。
どちらも変態的なフューチャーファンクです。
〈Stones Throw Records〉には、STH-7000から始まるカタログナンバーのシリーズがあります。
7インチ盤のシリーズなんですが、その1枚目がこのシングルです。
このシリーズは濃い。
実験的で変態的な、ある意味〈Stones Throw Records〉のエッセンスみたいなシリーズです。
まだ数枚しかコレクトできていなくて、いま狩りの真っ最中です。
おもしろいのが見つかったらここで報告しましょう。
365 :
本当にあった怖い名無し :2010/03/13(土) 21:49:23 ID:qltOYqxY0
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