乙
あまり重複スレ増やさないで欲しいです
>>952 また乱立荒しが立てたのか。どんだけ基地外だよお前
私が小学校低学年の頃だからもう15〜6年前の話です。
私の実家はド田舎にあるのですが、家の裏手に山があります。
あまり人の手も入っておらず、私はよく犬の散歩で山の麓や少し入った山道を歩いていました。
梅雨が明けて暑くなりだした頃だから7月だったと思います。
いつものように山道に入っていくと犬が急に走りだそうとするんです。
よし、じゃあ走ってみようか!って一緒になって走って気が付いたらいつもより険しい山道に入ってしまったようでした。
15時くらいに家を出たので、まだ明るい時間帯のはずなのに山の中は薄暗く不気味に感じました。
元来た道を戻ろうと引き返し始めると、途中で道が途切れてしまいました。
かなり出鱈目に走り回ったから場所も方角もわからなくなってしまったわけです。
少し涙目になりながら、それでも下に下に降りていけば山からは出られると思い草だらけの道無き道を犬と一緒に降りていきました。
しばらく山を下りていくと段々と周囲が明るくなり夕焼けの色の空が木々の合間から覗きます。
こんなに時間が経っていたのか、早く帰らないとお母さんに怒られる、そんな事を思いながらさらに山の麓を目指しているとトンネルの脇に出ました。
トンネルの向こうからは夕焼け色の光が見えます。
人工物を見つける事が出来て安心した私はそのトンネルを抜ければどこか知っている道に出られると思いトンネルの中を犬と一緒に走りました。
トンネルを抜けるとそこには緩やかな盆地に作られた町のよう。
家が沢山あり夕焼けが屋根を照らしています。
こんな町があったんだなぁ、と少し興奮しながら山の麓に下りる道を聞こうと私は町へ向かいました。
トンネルから町に入る道の右に民家があって、少し離れた場所から道の左右にズラッと家が並んでいるのがわかります。
町に近付きながら誰かいないかな、と思っているとトンネルから一番近い民家からおじさんが一人出てきました。
犬を連れた私が近づいてくるのを見て笑顔で挨拶してくれます。
私も挨拶を返した後、麓に下りる道を尋ねました。
おじさんは不思議そうな顔で「君が今来たトンネルを抜けてそこから山道を下れば麓に出られる」と教えてくれました。
この町を抜ける道を聞きたかったのですがまぁいいかと思い、礼を言って引き返そうとするとおじさんが私の名前を尋ねてきました。
私は山の近くに住んでいます○○です、と答えるとおじさんは納得したような顔で頷きながら「ここら辺は夜になると野良犬がうろつくから早く帰った方がいいよ」とトンネルを指差します。
私は再度礼を言ってトンネルに引き返しました。
途中で振り返るとおじさんが私を見ながら手を振ってくれたので、私もお辞儀してから手を振り返しました。
トンネルに入る前にもう一度振り返るとおじさんはまだ家の前にいたので、また手を振りながらトンネルに入りました。
そこからトンネルを抜けて山道を下っていくと周囲がさらに明るく開けて山の麓の知っている道に出ました。
今日は歩き回ったね〜なんて犬に声を掛けながら家に帰る途中で、まだ夕日が照っていない事に気付きました。
あれ?とか思いつつ家に帰り着いたのは16時半くらいでした。
家に帰ってから母にその日の冒険の事を話すと「そんな町あったんだねぇ」と不思議がっていました。
夜になって父親にもその話をしましたが「山の中にそんな町あるわけない」の一点張りで、さらにあまり山の中でウロチョロするなと軽く叱られました。
私はもう一度その町に行こうと思ったのですが、トンネルもそのトンネルから麓に下りた道も見つける事が出来ませんでした。
その年のお盆、家族や祖父母と一緒に墓参りに行きました。
それまでに数回訪れたことのあるはずの墓地を見た瞬間、妙な既視感を感じました。
なだらかな丘に道がありその左右に墓が並んでおり、そして墓地の入り口から一番近い墓が私の実家の墓です。
当時の私はそれを理解してから本気で泣きました。
理由を聞いて祖母が「そのおじさんにしっかりお礼言わなきゃね」とお墓を磨かせてくれました。
あの時のおじさんの顔はぼんやりとしか覚えていません。
しかし最近歳をとった父親の顔を見ると、こんな感じの顔だったなぁなんて思います。
あまり怖くなくてすいません。
ただ、もしそのおじさんに出会わなかったらを想像すると今だに私は怖いです。
洒落怖向きじゃないと思うけど、いい話だな。
たしかに洒落怖って感じじゃないけど、良作
>>956 文章力 ★★★★☆
リアル度 ★★★★☆
オリジナリティ★★★★☆
投稿の手際 ★★★★★
洒落コワ指数:76/100
70点以上 最近の洒落コワとして優れた作品
>>956 最近よくある、妙に小説のような気取った文体でなく
久しぶりに最後まで読ませてもらった。
966 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/11(金) 20:53:08 ID:d7asPrHz0
>>956 程よく怖かったし、気持ちよく読める文章でした。
乙です!
>>956 乙でした
久しぶりにとても良い話が読めて嬉しいです
968 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/11(金) 22:54:46 ID:ccLX66BV0
969 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/11(金) 23:27:12 ID:lMdZM60eO
大学四回生の夏に中古車買った。
ある日、街中で信号待ちしてると前に停まってる車のナンバープレートに目がいった。
俺の車のナンバープレートと完全に同じだった。
俺はポンコツアコードワゴン。
相手は893ベンツ。
>>956 これは久々に投票所に行ける作品かな?
「いい話」のほうだけど
>>956-960 じいさんが助けてくれたんだ
不思議なことってあるもんだね
よかったです、乙!
またスレ立ったなぁ
見分けるのもそうだし、最近投稿があったんだってわかるから、評価レスは個人的にはかなり役立ってるよ。
あとおもしろいし
>>956 「山で迷ったらじいさんの幽霊が助けてくれた」
そんな浅い話なら一行で書けよくだらねぇw
ここってこんなクオリティ低かったっけ
御免なさい、貴方の様なハイクオリティの方が来るスレじゃ無いんです。
974 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/12(土) 04:42:56 ID:0fNC+n8O0
次スレ立てようか?
×232
○233
★で採点するのって案外良いのではないかと思う
最近長文を飛ばす癖がついてる自分には、ありがたいシステム
色々批判もあるようだけど個人的には助かってます
おいらとじつGは、もうお腹いっぱい
続きはブログでやってくれ
その採点者の採点が常に的確とは限らんけどね
ただの主観でも、何かの評価に頼らないと何も出来ないやつなんだよ
>おいらとじつGは、もうお腹いっぱい
>続きはブログでやってくれ
嫌ならNG登録すれば済む話。少しは頭使えよ。
めんどくせぇよタコ
どういうことなの・・・
タコ焼き食べたいなあ…
梅
231がたって、あーあと思ってたら、233がたってんじゃん。あーあーあ。
とりあえず、レス数伸びてるトコから埋め
じつ8さんの話は読みやすくて毎回面白い
自分は大好きだ
990 :
1/2:2009/12/12(土) 18:58:42 ID:4Ou9fwd40
最近ってか5,6年くらい前に体験して、今だにビクビクしてることがあるんだ
俺は当時、汚くて安っすいアパートに住んでたんだ。まあ、大学生という身分で
親のいない一人暮らしの生活ができて、それなりに楽しく暮らしてたんだが
何せ安いアパートなもんだから窓ガラスが薄かったんだ。それに道路にも面していたから
夜中に窓のそばで人の声がするとふと目を覚ましてしまうことがしばしばあった。
面してるって言っても一応柵的なものもあったしちょっとした庭みたいになってたという方が正確かもしれない。
そんである日、時間は定かじゃないが夜中に外から物音がする。前に外で酔ったおっさんが騒いでることがあったんで
俺はそのまま注意するのもめんどくさいから寝てた。するとザッザッという音がして、どうやらうちの敷地に入ってきてるみたいなんだ。
いやだな〜とは思ったもののそのまま何もしないでいると、まだ足音がする。
心なしかこっちに近づいてきてるような気が・・・
小心者の俺は怖くなって、布団かぶって寝ようと頑張ってた。ちょっとするといつの間にか足音が止んでた。
居なくなったかなと思って少しホッとした俺だが、やはり小心者はちゃんと確認しないと安心できないんだ。
よくホラー映画とかで確認しに行くシーンがあるが、あれは臆病だからこそだと思う。
足音をたてないようにそろ〜っと窓に近づいてって、それで意を決してカーテンを引いた。
そこには白いタンクトップのおっさんがベッタリくっついてた。
顔をガラスに押しつけるようにして、こっちを見てる。
思わずビビってちびりそうになったがすぐにケータイで警察に電話しようとした。
が、電源が切れてる。
991 :
2/2:2009/12/12(土) 18:59:23 ID:4Ou9fwd40
やべえ、まだニヤニヤしながらこっち見てる
少しガン飛ばしてたんだが(腰抜けてる)、少ししていきなりおっさんの表情が変わり、今度は窓を殴り始めた。
ドンドンドンドン、パリ―ンって音がした。窓が割れてた。涎を垂らしながらおっさんがこっちに寄ってくる。
眼があらぬ方向を見ていて、ホントに危険を感じた俺は何とか立ち上がってドアから逃げた。本能ってすげえな
逃げながら一瞬だけ振り返ったら、おっさんはニヤニヤしながらこっちをジッと見つめてるだけで動かない。
追いかけて来なかった。嫌な感じはしたがその時は何も思わずただ逃げることに専念した。
よかった〜と思いながらそのまま交番まで走っていった。
そんで、いろいろ事情を話して変なおっさんの特徴を話してたら警官が変な顔しだしたんだ。
増援呼んでくれてあたりを捜索したらおっさんが捕まった。その連絡を受けた時に
ちょうど俺の隣にいた警官のトランシーバーの中からおっさんの声が聞こえてきて
「次はお前だぞ」って叫んでたんだ
警察署までいって色々話して、おっさんも捕まって事なきをえた。
ただ、安心して帰ろうとした時、つい最近そんな感じのタンクトップの人が夜中にうちの交番に来て
「知らない奴が窓に張り付いてたんだ助けてくれ」
って逃げ込んできたことがあったんですよ、と一言警官が呟いていた
もしかしたら、俺も
>>990ー991
最後のほう、理解するのに少し時間を要したんだが
ume
アンガールズの話って投票所でも評価高いし
他の怖い話サイトにも転載されてるからそこそこ有名なのかもしれんが
全く怖さがわからないんだが
むしろ爆笑した
星新一のショートショートにそんな内容の話あったな
うめうめ
>>990 文章力 ★★★☆☆
リアル度 ★★☆☆☆
オリジナリティ★★★☆☆
投稿の手際 ★★★☆☆
洒落コワ指数:46/100
40点以上 なんとか洒落コワになっている作品
ウメッシュ
999 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/12(土) 21:45:44 ID:fT6lVZRD0
う
1000
1001 :
1001:
γ
(
_ノ
/
__
,、'" . `' 、
i`ー _ ',
. l| !| i""!|
}: }i |{ !j
〈| 'J |! }j :}
_ノ;し i} {J |
,、-,、' ハ- 、
( .( '、_ _ ,ノ ノ:i )
,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
( _ ,、'"  ̄
`ー--─'"
千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・