360 :
糖質ですが:
ボクシングは大学で始めたが、当時公刊されているテキストは全部目を通した。
大学一年生だったこともあり、力をつけていかなければならず、激しいトレーニングを
やった。実力はみるみるついていった。実力がつくということは「誰よりも疲れていた」
ということを意味する。体調の波が激しいのに、一年生であることから上級生の意向に
従わなければならない。スパーリングも上級生の気が向いたときに呼ばれるので、
いい迷惑だった。ロープをくぐるときにはいつも気が重かった。体力もたねえだろうなあ・・。
と思いながら3分間を2ラウンドやったりしていた。
一年生の終わりの春合宿で、OBが「一発一発のパンチは喜多・澤田を超えている」と
いっていたが、この発言が何を意味するのかをOBも知らなかっただろう。
俺だけが自分の実力を知っていた。しかし、もはやボクシングでなにかを証明することは
出来ない。その役割は俺の法律学が果たすだろう。