やっと書き終えた。
酉はいいでしょ、何回かで全部書き込む。
公園で遊ぶんだから当然小学生時代の話なんだけどさ、あの頃ってたまに見えてたんだよね。
今はもう見えないからなんとも思ってないし、気にすることも、見えてたことすらよくわからない状態なんだけど。
そう。この世のものとは思えない「モノ」が見えてた時代の話。
いや、見えるっていうのかな?影なんだよ。もう本当に真っ暗。
物体事態が本当に黒いの。でも、立体感もあるし、それが「何か」だってことは理解できるんだ。
感覚的に言うと、逆光なんだよね。逆光で「何か」は真っ暗なの。
輪郭から中身まで真っ暗なんだけど、それがなんなのかは直観的にわかるの。
逆光で黒い何かとしかわからないはずなのに、それが「おばあさん」だとわかる。そんなかんじ。
とにかく、そんな幼少時代だったのよ、俺。
小学3年のときだね、それまでは特に周りも気にしなかったみたいなんだけど、とうとう俺が変なことを言う奴だってことがみんなにも認知されだしたんだ。
前触れもなく恐がったりする俺は、いじめに遭ったんだ。それで、不登校になった。期間は半年くらいだったかなぁ。
親は、学校に行け行け言う親じゃなくて、俺の不可解な行動くらいに思ってたんだと思うけど、家で勉強だけはしなさいって言って、不登校は許可されてた。
代わりに、児童相談所みたいなところ?よくわかんないんだけど、そこに行かされた。毎週水曜日だったと思う。
そこのおじさんとか、相手にするのが面倒になって、結局学校に戻ったんだけどさ。まぁそれはずっとあとの話。
凡脳ですね
>>506 じゃあ、真相解明への道が全く閉ざされているという訳ではないんだね。
俺は、本当に見えたんだ。厨二病とかじゃなくて、本当に見えた。
でも、すごく恐かった。四六時中見えるんじゃなくて、なんかの拍子に見えるんだ。
その「何か」は見てはいけないものだと思ってた。存在自体が恐かった。
たしか、小学生になるころからそういうものが見えるんだとわかったんだよな、たしか。
もっと昔の記憶はよく覚えてないからわからないけど、小学校低学年のときは見えたんだ。
もうね、毎日朝9時頃に起きて、12ch(NHK)を見てたよ。懐かしいな。
11時頃から見る番組がなくなって、かといって昼ドラなんか面白くなくて。
はぐれ刑事純情派とか火曜サスペンスとか見てたな。だから2時〜5時くらいが本当に暇だったんだ。
当時ファミコンとスーファミが家にあって、ドラクエ4と、スーパーマリオカートをやってた気がする。
やっぱりずる休みしてるしさ、外に行くのもいやだったし、みんなが下校してる時に外にいるのもいやだった。
夜に母に勉強を教えてもらってたから、学校の連中より勉強は進んでたな。
とにかくそんな毎日を送ってたんだ。
俺の通ってた小学校の裏に小さい山があって、そこが公園も兼ねてるんだけど、けっこうおもしろいの。
水曜日に児童相談所に行った帰り、母とその公園に行ったりしたんだけど、そこで、見たんだ。
俺はもう子供ながらに「何か」が見えるということを言ったらおかしいと思われることはわかってたので、何も言わなかった。
ただ、恐かったんだ。
声もでない、何も見たくない。そんなかんじで目をつぶってしゃがみこんだの。
あの時は、影を見て「おじさんだ!」って思ったのを覚えてる。そのおじさんがこっちを見てるんだよ。
もう、おじさんはベンチに座ってるんだけど、何故か正座してるの。
で、正座の状態から、手は膝の上にのせたまま、上半身をこっちに「ぐいぃ〜〜〜」と乗り出して、俺をのぞきこんでるのよ。
もう恐くて、しゃがみこんで。母は、やっぱり驚いてたと思うけど、もう恐くてしょうがなかった。
数秒後だと思う。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァ〜〜〜〜〜」って声が頭の中に直接響いた。
同時に、あったかい風が、顔の横をなでていったんだ。
これは、まさに通り過ぎてる瞬間だってわかった。もう、瞼が壊れるんじゃないかってくらい一生懸命目を閉じたよ。
しばらくして、母の背中におぶさってたところで気がついた。母は何も言わなかったよ。
それから数日後、母にどこかの建物に連れて行かれた。
たぶんお祓いみたいなのをしてたんだと思う。
大きい部屋に変なお坊さんみたいな人がいて、何十人かの人が列で待ってるの。
順番でお坊さんが回ってきて、なんか恐かったからあまり覚えてないんだけど、なんか言われた。
母と何か話をして、お坊さんは隣の人のところに行った。
それから、何かを見ることはなくなった。
元から、たまにしか見えなかったのと、引きこもってたのとで、そういうこともあった。という割り切ったかんじで気にしないことにした。
学校には行くようになった。すぐには馴染めなかったけど、小学生だもんね。派閥は変わったけど、すぐに友達になれたグループで生き延びていくことにしたよ。
あれから見ることはないんだけど、あるんだよね。やっぱり。もう見ないけど、見たらやっぱり恐いと思う。
本当に声も出ない。目も開けられないよ。話すなんて無理。
で、ここまでがその不思議な話。
ここからは、ともやの話をちょっとしたいんだけど、いいかな?
今の時刻、23時28分
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