>>546 411 :某ピカ:2008/05/12(月) 20:45:31 ID:G411bBAU0
カール・ベッカー著「死の体験 臨死現象の探求」(法蔵館)p215より
> それは、レイモンド・ムーディらがまとめた自殺未遂者の臨死体験談である。一般の臨死体験
>者が明るく魅力的な他界を体験するのに対し、自殺未遂者の大部分はまったく異なる体験をする。
>これは「闇の体験」と呼ばれ、真っ暗な大宇宙の真ん中に置かれているような感覚で、一筋の光
>も見えないという。動こうと思えば動けるが、どれだけ動いても何ものにも遭遇しない。そして、
>「この世」で経験したことがないほどの淋しさを味わう。時間がたつにつれて、この状態が永遠
>に続くのではないかという絶望感に襲われる。
> このような未遂者が実際に意識を失っていた時間は長くとも数時間であるが、本人たちはその
>数時間を計り知れないほど長い期間に感じている。自殺を図る現代人のほとんどは、挫折感、恥
>辱感、孤独感、無力感に陥って自殺を考える。しかし、これらのどの感情よりも「闇の体験」の
>方が圧倒的に淋しく絶望的なのである。このような臨死体験を記憶する自殺未遂者のほとんどは、
>「闇の体験」を恐れて、二度と自殺を試みようとはしない。
> もちろん、筆者は学生に向かって、「自殺すればこうなるのだ」と断言することはできない。し
>かし、未遂者の臨死体験談を伝えるだけでも、学生に大きな影響を与えるようである。