祖母が3才くらいの母をおぶい
昔お世話になった先生に、久しぶりの挨拶に出かけた時のこと
先生のお宅は、山道をずいぶんと登ったところにあり、
道中は静かで虫の声と、鳥の鳴き声、木々のざわめきが聴こえるばかり
半分ほど進んだところでしょうか
背中の母がぐずり始めます
もうすぐつくからとなだめますが、機嫌は悪くなるばかり
とうとう泣きだし
涙ながらに同じ事を繰り返しているようです
「足、ひっぱらんと
足、ひっぱらんとよ」
振り返っても、勿論誰もいるはずがありません
「誰もひっぱりよらんけん」となだめつつ
やっと先生の家に到着
玄関で先生が出迎えてくれた時には、
母の泣き声は最高潮
申し訳なく思い、おみやげを差し出しながら
祖母は先生に事の顛末を話します
それを聞くと、先生は笑いながら
「これが欲しくてついてきたんでしょう
あげるから、大人しく帰んなさい」と言いつつ
おみやげの一つを、ぽーんと祖母の背後の藪の中へ投げ込みました
すると、母はぴたりと泣き止んだそうです
祖母が怪訝な顔をしていると
先生は
「河童ですよ
天麩羅が大好物ですから」とくすくす笑っていたそうです
その日の祖母のおみやげは、大量のサツマイモの天麩羅でした
母はこの話が出ると、不機嫌になります
河童に足を引っ張られた過去は、なぜかプライドが傷つくようです
河童の好物が天麩羅とは、初めて聞いたw
自分が見た河童は、敵意剥き出しな感じだったなぁ・・・。
環境破壊やら人間の欲まみれな念やらで、河童も荒んじゃったのかもな。
カッパの好物はキュウリじゃないのかw
149 :
本当にあった怖い名無し:2009/09/04(金) 16:40:50 ID:Ut42KuLn0
駄文ですが投下させて下さい。
私がまだ保育園に通っていた頃、
隣の老夫婦の家に遊びに行くのが日課だった。
老夫婦はお子さんがいなかったこともあってか、
それはそれは良く可愛がってくれた。
しかし遊びに行く度に、
『押し入れにはお化けが住んでいるんだよ〜』
と脅かされており、幼かった私は素直に
老夫婦の言葉を信じ込んで、極力
押し入れには近づかないようにしていた。
そんなある日、いつも通り老夫婦の家
に遊びに行くと、珍しいことに
2人は家を留守にしており、
しぶしぶながらも私は家を後にすることにした。
押し入れの中にでっかい甕があって、水あめが入ってたんだな?
帰り際、玄関横に繋がれた老夫婦
に飼われている犬があまりにもけたたましく
吠えるので、どうしたのかと玄関口を
振り替えると、玄関がガチャリと勝手に開いた。
私は突然の事態に( ゚д゚)ポカーン 状態。
するとややあって、薄暗い家の中から
ポロシャツにチノパン姿の普通のおっさん
(半透明ながらに髪の毛が少ないのが分かる)
が現れ、丁寧に玄関の戸を閉めなおして
私の方を振り替えり、眼鏡越しに
ニコッと笑いながら手を振ってきた。
と同時に、おっさんはスーッと空へと
吸い込まれるように消えて行った。
ここまできてようやく事態の異様さに気付き、
私は手にしていたアイスでべちゃべちゃ
になりながら全力でその場から逃げた。
同時私は、押し入れのお化け=おばQ
みたいなのを想像していたので、怖いのと同時に
おっさんの幽霊は幼い私のには現実味を
帯び過ぎていてしっくりとこなかったなぁ。
でも、見た目は汚くてもおっさん幽霊の
紳士的な態度はとても素敵だったと思う。
>>145 kwsk!いいな、敵意むき出しでも見てみたいんですけど・・・