2get
3 :
本当にあった怖い名無し:2009/08/17(月) 00:30:13 ID:NtCGiLAd0
祟りじゃ! ツンデ霊の仕業じゃ!
祟りならしょうがない
ほ
8 :
本当にあった怖い名無し:2009/08/24(月) 21:53:14 ID:zeIgRyYF0
う
酸
ダ
ン
ス
,. '  ̄ `ヽ
/ ',
! 〜〜 〜〜 l
‖∧ ∧¶
( ゚Д゚)/
/ /
〈 (
∫ヽ__)
U U
! 〜〜 〜〜 l
、 ,'
ヽ . _ .. '
14 :
本当にあった怖い名無し:2009/08/29(土) 03:01:13 ID:qd1jZsqYO
アゲちゃう。
住宅地の真ん中に空き地がある。
そこは呪われていると噂され、誰一人として踏み入らぬ為常に背の高い草で覆われていた。
幼い頃おてんばだった私は、男友達にけしかけられ、空き地に石を投げ込んだ事がある。
結果その晩から悪夢を見るようになった。
ぼろを纏い、髪と髭を伸ばし放題の背の高い恐ろしい顔の男に、引き摺る様にして連れ去られ、空き地の中にある暗い神社風の建物に監禁されるというもの。
ある日夢の中で、泣きながら何故か持っていた花の首飾りを男に渡し、許しを請うた。
結局いつもどおり拉致監禁されたのだが、そのときの男の明らかに困惑した顔に、やや恐怖が薄れた。
だからか翌朝、謝罪を兼ねて花の種を空き地の片隅に蒔いてみた。
それ以降も夢の男は現れ、相変わらず空き地に強引に連れ去られていたのだが。
数日後、何故か社ではなく私が花の種を蒔いた辺りに連れて来られた。
翌朝急いで向かってみると、小さな芽が顔を覗かせていた。
その日以来、男の中では私の役割は花の世話係りになったらしい。そうしろと無言で指示された。
空き地の片隅だけだった花畑は、数年経った今では空き地全体に広がった。
空き地開墾の中見つけた小さなぼろぼろの祠も、手直ししてそれなりに見栄えするものになっている。
尤も今も毎日現れる夢の男は渋面に表情を作って悪人風に装ったままだ。
すっかり男に恐怖を感じなくなっている私は、最近は時々笑顔を見せて欲しいとお願いしてみるのだが、毎回男は表情を更に強張らせ且つ何故か真っ赤になって逃げるように去っていく。
中々心を開いてもらえないようだ。今度夢の男が好きそうな食べ物でも作ってみよう。
首吊りの木と呼ばれる大木があった。
実際首吊り自殺者が良く出ていた。
まるで引き寄せられるようだと誰もが噂していた。
とある自殺者の遺族の娘が、根元に花を植え始めた。
最初の頃は、花はすぐに枯れ、又は踏み荒らされたりしたのだが、懲りずに世話を続けた。
やがて大木の周りには美しい花々が常に咲き誇るようになった。
自殺者も目に見えて減った。
そんなある日若い男が首をくくろうとやってきた。
静かに佇む大木の周囲を美しく彩る花を目にし、一瞬気をそがれかけたが、それでも決意は変わらなかった。
縄をかけようと花畑に足を踏み入れた瞬間。
突然後ろに吹っ飛ばされた。
驚き慌てて起き上がる若者の目に映ったのは、花々を守るように取り囲む人々の姿。
全員半透明且つ首に縄付き。
ほうけたまま座り込んでいた若者だが、娘の声に我に返る。
娘に話しかけられ適当に答えつつ、ちらりと大木を見やるが既に人影は何処にもなかった。
若者は結局思い直し――より正確に言うならば、事ある毎に縄を首に下げた人影が現れては説得というか脅迫され――人生をやり直そうと決意した。
今では花の世話をする娘を手伝えるまで余裕を取り戻した。
いまだ縄付きの人々に背中を取られたままの若者に最近新たな悩みが増えた。
霊団のリーダーは娘に似た面差しの中年男なのだが、娘と微妙な雰囲気になると、彼に睨まれ、偶に首を絞められる。
実家暮らし。
最近妙な気配を感じていた。
その日は仕事でとても嫌な事があり、帰りにしこたま飲んだんだ。
それでも気分が晴れず、帰宅し自室に入ってからも纏わり付く誰かの視線にイラついていた。
だからかもしれない。魔が差したというか。
恐らく勉強を見てもらおうと思ったんだろう、妹が部屋に入ってきた。
「お兄ちゃんお帰――」
「びっくりするほどユートピア!びっく――」
硬直する俺達。気まずい沈黙。
「……お、お兄…」
「……その…」
その時だった。
ばたばたばたばた。
わざとらしいほど足音を立てて見えない誰かが部屋を飛び出していった。
「??お、お、お兄ちゃん今の…!?」
「お、おう、これは由緒正しい除霊法なんだ」
何とか体裁を取り繕う事ができた俺。
とは言っても全裸を見られたわけで暫く妹に微妙な距離をとられたが。
そして気配の主はというと、何故か戻ってきていたりする。
18 :
1/2:2009/09/01(火) 17:58:04 ID:YL+jpuXn0
家には霊道が通っているらしい。
いつも誰かが部屋を通っていく。
『なっ!?ぐちゃって、むにゅって、嫌ぁぁっっ!!』
突然響いた悲鳴。慌てて部屋に戻った俺の目に映ったのは。
天井近くに浮いて憤慨している俺と同じ年ぐらいの女子。
その真下の床には、無残に踏み潰された、かわいらしい柄の包み。
憧れの先輩に、義理とは解っているが、誕生日プレゼントとして貰ったシュークリーム。
一応それでもと中身を確かめてみたが、結果は言わずもがな。
「あああぁぁぁぁ……!!」
『あ、あんたが悪いのよ、そんなとこに放り出しとくからっ…!』
がっくりと崩れ落ちた俺に、犯人が逆切れ風味に文句を垂れている。
ちゃんと机の上においていたはずでしたが。
と思ったら、机の下からのんきににゃあと顔を出す猫、かっこ幽霊かっことじ。
目を離した俺の馬鹿。馬鹿ばかバカ。
女子にみみっちいだの何だの言われているようだが、俺はそのまま力尽き不貞寝した。
19 :
2/2:2009/09/01(火) 17:59:54 ID:YL+jpuXn0
翌日昼休み。先輩に呼び出された。
折角貰ったプレゼントを台無しにしたのが申し訳なくってまともに顔を見れなかったんだけど。
「はい、どうぞ」
「え、これって」
渡されたのはシュークリーム。
「な、何で…?」
「夢に女の子が出てきて、君にあげるからシュークリームの作り方教えてって。けどすごく、なんていうか、…料理音痴?っていうくらいすごかったから、私が替わりにあげるって約束したの」
夢なんだけどね、と笑いながら、それでも約束を守る先輩は、可愛くって素敵です。
また潰されては叶わないので、速攻で腹の中に納めました。美味しかったです。
幸せ気分で帰宅し、扉を開けた瞬間。
飛び出してきた猫幽霊その他通りすがりの浮幽霊。追うように漂ってきた異臭。
異臭がするときは良くないものが通っているからと経験で知っている。幽霊が逃げ出すほどの『良くないもの』、今回は――。
『これはあくまで練習作!アンタはただの毒見役!わかったらさっさと試食しなさい!!』
台風後のように荒らされた台所。食べ物とは思えない謎の物体。それを皿一杯に盛って待ち構える女子。
「いや、その、先輩にもう貰ったん」
『し・しょ・く・だって言ったでしょ別にあんたにお詫びの気持ちとかそんなつもりじゃぜんぜんないんだから第一あたしちゃんと自分の手であげるっていやそのいいからとっとと食べろっ!!』
一週間ほど入院になりました。
gj!
多少霊感があるせいで、時々霊能者の真似事をさせられる。
今回の依頼主は幽霊の少女だ。
『最後に一目会いたくて』
寂しそうに俯きながら現れた彼女。
真夜中に、人の首絞め時々力をこめながら、幼馴染の少年への思いを延々惚気られたよこん畜生。
彼女にとっとと成仏してもらう為、俺は協力する事にした。
可能な限り自分の力で思いを伝えたいというので出来る事を探した結果、テープに一度録音する方式で、彼女の声が記録できた。
数日後。
俺は幼馴染の少年の前に立った。彼女は俺の後ろで恥らっている。
非常に香ばしい人扱いされたものの、少女と少年しか知らない情報を伝える事で何とか信じてもらうことが出来た。
で、いよいよメインイベントの告白タイム。
まっさらなテープをセットし、録音ボタンを押す。少年は期待と不安の入り混じった表情で俺とレコーダーを交互に見ている。
『あ、あ、あの』
暫くの沈黙の後、彼女が喋りだした。
…って何ですかその『話すことなんて無いけどへっぽこ霊能者に言われて仕方なく』だの『死んだ後でまたアンタと顔合わせなきゃいけないなんて』だの『ただの同級生なだけで変な期待なんてするな』だの以下略は。
人の首絞めながら惚気てたのは嘘ですかそうですか。
俺はまだしゃべくっている彼女に気付かれないようにテープを停止。きょとんとしている少年に声を出さないように手で制し、万一のために持ってきていた練習テープをセット。
割と大音量で再生させた。
そのテープには、練習だからと気負わず自然な感じで気恥ずかしい告白をする少女の声がしっかり録音されていた。
『いやあああぁぁぁーーーっ!!』
悲鳴を上げる少女。耳まで真っ赤になったその姿が急激に薄れていく。どうやら告白成功で成仏できたようだ。
少年にも彼女の思いは伝わったようで真っ赤になって照れている。
一応録音したばかりの罵倒テイストテープも渡して俺はさっさと家路についた。
彼女が素直じゃないのは少年は良くわかっていたようで、後日彼から『どちらのテープも大事にします』と苦笑と感謝の入り混じった手紙が届いた。
無事成仏できた彼女だが、盆で帰ってくるたびに、俺の首を絞めに現れる。
『お節介有難う』という割には割と本気モードに見えるが何故だ。
面白かった!
てs
過疎ってるな
なに、今に始まったことじゃない
むしろチャンスだと思ってきみもひとつ、書いてみたらどうだい
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
テスト
寂れた公園のトイレを使ったんだが、そのときふと鏡を見たんだ。
そこには俺の姿を後ろから見下ろし睨みつける男の幽霊が…。
その日から、鏡を見るたびにその幽霊が見えるようになったんだ。
それだけじゃない。
俺の写真は全て首から上が消えている。
急に気分が悪くなったり変な事故が起きたりして俺の後ろに人が立てなくなった。
枕や風呂には明らかに俺のものじゃない髪の毛がもっさりと大量に落ちている。
伝手を頼って霊能者を紹介してもらったがどこでも『手に負えない』と言われた。
そうして半年、憔悴した俺がたどり着いたのは小さな寺だった。
そこの住職は、俺と俺の後ろに視線を交互に向けた後、黙って俺を招き入れてくれた。
「後ろの彼を納得させるには、ここで暫く修行をしてもらうしかない」
住職の言葉に迷ったものの身の安全には変えられない。俺はその寺で修行する事を承諾した。
先ずは心構えからという事で、髪を落とし、服を着替えた。
それから住職と共に本堂に移動し、お経に耳を傾け、共に一心に唱えた。
3日目の夜、すぅっと背中が軽くなったのがわかった。
感動した俺は本物の僧侶になろうと決心した。
後日談。
めでたく僧侶になった俺だが、恩人の住職に再会したとき真実を知った。
曰く「あの幽霊は、歳若い君の頭頂部の砂漠化進行に心を痛めていたんだよ。
うちの宗派は皆髪を落とすから心配する必要がなくなって離れたんだね」
今の人生を後悔はしていない。むしろあの頃より満たされている。
でもだったら違う方法でも…発毛とか育毛とか人工毛とか…あんなの優しさじゃない…。
ある一日。
「あ、茶柱」
『ただのごみじゃん』
「あ、虹」
『霧吹きでも造れるのに何感動してるの?』
「あ、あの野良猫可愛いおいでーって何で威嚇して逃げるのかな」
『…わ、私猫嫌いだもん』
「いや猫じゃらし持って言われても」
「あっ、流れ星」
『昔の表現で星が落ちると誰かが死ぬとかあったよね』
「…何でそこは迷信で来るのさ?」
「さて勉強勉きょぅうっ!?」
『とっとと寝なさい』
「って金縛りやめて!」
『五月蝿いわね私明るいと眠れないの最近毎日遅くまでゴソゴソやられて迷惑してるの』
「ってパワーアッpぐがが」
『大体目の下に隈作られたらまるで私が祟ってるみたいじゃないこんなにしっかり護ってあげっていいから寝なさい首絞めて落とすわよ』
2
なんという爆速スレ
落ちそうなんだが、ageたほうがいいのかな
とりあえず、ほしゅ
てすと
「今日はあたしの命日」
「え。初耳なんスけど」
「イェーイ」
「なんでノリノリなんだ」
「そしてあなたの命日」
「いや初耳なんスけど」
「イェーイ」
「なんでノリノリなんだ」
「思い残すことは?」
「もう?今すぐなの?」
「死にたくない?」
「死にたくないよぅ」
「しょうがないなぁ」
「ばんじゃーい」
「今日は赦してやるかぁ」
「あんがとー」
今日も僕の背後霊は、僕の寿命を守ってくれます。
毎朝命乞いをする僕の生活って…
保守カキコ
37 :
本当にあった怖い名無し:2009/09/28(月) 02:01:04 ID:MG2KzYocO
age
h
ho<ニャー
ほ
に
ほ
に
44 :
本当にあった怖い名無し:2009/10/10(土) 08:51:00 ID:tM2Mdqlx0
ト、 〃 ̄ ̄ ̄ \
|.:\ {{_ノ }} イ
|.:.:.:.:\ /ヽ || .へ /.:.|
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|.:.:.:.:./ ( ’rュ’ ) \.:.:.:.:.|
|.:.:./ / ̄ \ / ̄ヽ ヽ.:.:.:|
|.:/ / l ヽ V.:| ほにほに〜
/ / _⊥∠| ∧__|. V ∨
. / / / l/ l /´∨\ V V
/ / ィ 示 ∨ .示ヽ`トV V
. 人 〈 -| ん:::|. ん::| |-| 〉
///.\ \.弋tソ , Vtソ 'ノ /\
\ \\ヽ> r―┐ ∠イ / >
` ┴-へ >、 _ | : : ノ _ .. イ∠イ
r' >.:.:.: ̄ ̄.:.:.{ V/
/7}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄}ノ
/.:.:./ }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ l
 ̄\_ ̄ヽ-、___r‐┘ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
45 :
本当にあった怖い名無し:2009/10/10(土) 21:39:57 ID:eD1YUFDU0
末期だな・・ 保守上げ
46 :
1/3:2009/10/11(日) 22:10:33 ID:0MJxBnNZ0
1
始まったのは15歳の誕生日。
真夜中にふと目覚めた俺が見たのは、美人だが無表情の白装束の女が脇に立ってこちらを見下ろす姿。手には手斧が握られている。
呆然と見上げていると、手斧を左足に振り下ろされた。
悲鳴を上げて飛び起き、慌てて確かめるもまるで何も起きなかったかのように女の姿も足の傷も見えなかった。
翌日左足を事故で怪我した。
幸い後遺症もなく完治した。
その日以来、女は夢枕に現れ、いつも無表情のまま俺の体のどこかを切りつける。
そしてその部位は翌晩までに必ず事故や病気で病院の世話になる。
成人式の日、酒の席で何とはなしにその話を親父にしてみたところ。
親父も亡くなった祖父もその女を見たことがあるとか。どうやら家系に憑いているらしい。
『事前にどこが悪くなるか教えてくれるんだからありがたい存在だよな』と親父に言うと、げんなりした顔で『爺さんと同じ事言うなよ』と諭された。
何でも祖父は『女に頭をかち割られた』と苦笑していたその日の昼に脳梗塞で倒れたとか。
『女は悪くなる所を教えてるんじゃない、作り出してるんだ』
渋面で呟く親父。まぁ普通はそう考えるか。
でも俺は、タイプの美人だってのもあるが、彼女が悪いものだとはどうしても思えなくて。
取り憑くからには何か怨みや未練があるんだろうからそれが少しでも鎮まればと考えて、女性好みの菓子や食事など簡単なお供えのような事をしていた。
47 :
2/3:2009/10/11(日) 22:12:25 ID:0MJxBnNZ0
2
会社の同僚に人数合わせで引っ張り出された合コンで、性質の悪い女に捕まった。
殆どストーカーと化した女に毎日付きまとわれ、夜もろくに眠れなくなる程精神的に参っていた。
ある日、会社前の交差点で女に待ち伏せされた。
にんまりと笑って近づくストーカー女だが、ふと妙なものを見る顔で俺の後ろに目をやった。
釣られて振り向いた俺の目に入ったのは、例の斧女の姿。
振り上げられた手斧が俺の身体に食い込んでいく。その半呼吸後。
全身を襲う凄まじい衝撃。
ストーカー女の悲鳴。
耳障りな急ブレーキと激しい衝突音。
宙を舞う感覚。
落ちていく先に、両手を広げている斧女の姿が見えた。
『起きてる時に見るのは初めてだな』などとぼんやりと考えていた。
運転手の不注意による結構大きな交通事故だったらしいが、幸い死人は出なかったそうだ。
俺も多少の打ち身程度で済んだ。
暫くするとストーカー女は俺の前から姿を消した。
噂で聞いたのだが、酷い事故に何度も遭った末に実家に引き篭もってしまったらしい。
性質の悪い悪霊に取り憑かれたと騒いでいたとも聞いた。
まぁ俺には関係の無い話だ。
48 :
3/3:2009/10/11(日) 22:14:13 ID:0MJxBnNZ0
3
昨日、親父が電話を掛けてきた。
『一昨日の晩にな、斧女が出たんだ。でもな、持ってたのは毛ばたきだった。それで俺の腹を撫でたんだ。
意味わかんなかったが一応病院行ったら、やっぱり病気が見つかったんだが、何で毛ばたきになったんだろうな…?』
不思議そうな親父の声を聞きながら、俺は先月の事を思い出していた。
その日は同窓会があり、酒が入った上にテンションもかなり揚がっていた。
帰り道にふと思いついた勢いそのままに毛ばたきを購入し、菓子と一緒に供えておいた。
その晩、祭壇代わりにしている小さなテーブルの前に座る彼女の後姿を夢うつつに見た気がする。
因みに昨日の晩、俺の所にも彼女は出たんだが、持っていたのはいつもの斧だった。
親父から毛ばたきの事を聞いた直後だったんで、頭の中で『何で俺のときは毛ばたきじゃないの?』と聞いてみた。
無表情だった顔が微妙に動いて、何だか唇を尖らせて文句を言っている感じだった。
ちょっと調子に乗って『直接指で触って教えてくれてもいいよ』と言ったら斧を持っていない方の手で思いっきり頬を叩かれた。
で、さっきから虫歯が痛み出している。
「ハーゲンダッツー」思い出した
これぞツンデ霊の鏡
>>46-48 すまん、くわばらくわばら。でも、もしかするとふつうに指導霊のような気も・・・
悪霊ばりに槍とか突き刺す指導霊もいると聞いたことある。
外見がロリとかだと、そういうことやらないと言う事聞かないから、らしい。
その人は斧が気に入っているのか。
あ・・・やべえ・・・。
おいらもやべえ・・・。
おい、全然言うこと聞いてもらえなくて涙目になりながら槍で突いてくる幼女が頭から離れなくなったじゃないか
どうしてくれる
ほしゅしておくです
久しぶりに更新しました。
三人目は全部収納しているはずなので編集凍結。
収納していない作品などがあれば言ってください。
あれ? トリップ間違えてる?
おつ
浪人がんがれ
貴様の純潔の行方など知りとうもないわwwwww
ふざけて入力したまますっかり忘れてたし。
すげぇ、恥ずかしいので即刻修正しまsた。
58 :
本当にあった怖い名無し:2009/10/22(木) 12:16:53 ID:UUxObYh0O
ほしゅ
59 :
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 02:52:01 ID:qrP5LauGO
保守+age
ほ
61 :
本当にあった怖い名無し:2009/11/02(月) 22:57:16 ID:Y4b4ZX7p0
保守
ほしゅ
保守
べべ、別に保守しに来た訳じゃないんだからねっっ!
ケータイ…そ、そうよ!ケータイ触ってたら偶然このスレ見つけちゃっただけよっ!
だから、ついでよ。ついでっっ!
勘違いしちゃダメだからねっっ!
それに、その…あのね…今あなたの後ろにいる人に言ってるんだからっっ!
65 :
1:2009/11/12(木) 11:24:22 ID:xOQFEGW30
ワンピースの可愛い少女幽霊が近所に出るんですよ。
冬になると風強いじゃないですか、スカートがめくれrげふげふん
えー、失礼。純粋な知的好奇心から、早朝から夜遅くまで一週間ほど観察目的で張り込んだんです。
66 :
2:2009/11/12(木) 11:28:06 ID:xOQFEGW30
初日・二日目は幽霊っぽく黙って俯き加減に立っていました。
三日目になるとこっちをちらちら気にしているみたいでした。
こちらの存在を認知できるようです。
四日目は、いつもの場所に立った直後に警察官に不審人物と間違えられ、
警察署まで連れて行かれていたのでよくわかりません。
五日目は風の強い日でしたがスカートは微動だnええと笑顔で手を振ってみたんですが完全無視されました。
六日目、何故か彼女が居ません。
暫く待ってみましたが前日からの強風に加え午後は雨も降り出し、途中であえなく退散です。
七日目は、朝から酷い寒気と倦怠感を感じてましたが彼女の観察を続けようといつもの場所へ向かいました。
ところがです。
その日は彼女が私を待ち構えていまして。
照れているのか『殺すわよ』とぶっきらぼうでしたが話しかけてきたのです。
私としましては彼女の方から接触してきた事にいたく感動しまして。
また折角の好機なので改めて至近距離から彼女の観察をしてみました。
年の頃は十代半ば頃、某少年漫画誌の表紙を飾れるでしょう美少女です。胸の膨らみは若干不足気味ですが。
『というか、死になさい』
生ごみを見るような目つきで睨まれて、私の心拍数は急上昇、胸も焼けるように苦しく呼吸困難です。
くらくらと立ちくらみその場に倒れこみました。身体に力が入りません。
『ちょ、え、何?ホントに、し、死んじゃうの!?嘘、何で!?』
彼女の戸惑ったような声が聞こえた気がしましたが、私の意識はそのままフェードアウトしてしまいました。
67 :
3:2009/11/12(木) 11:39:46 ID:xOQFEGW30
『――あんたみたいな奴に死んだ後まで付きまとわれると迷惑だからってだけなんですからね!?』
病院で目覚めた私が見たのは、腕組みをしてそっぽを向く彼女と、
大鎌を持ち真っ黒なローブで身を包んだ骸骨人と、
ベッドに横たわっている、私に非常にそっくりな人です。
『じゃ、後は宜しくお願いします』
骸骨人に深々と一礼すると、こちらを振り返ることもなく彼女はあっさり私の前から姿を消してしまいました。
あの、一体どういうことでしょう?
『いやいや、本来ならアンタみたいなのは放っとくんだが。
死神にあの世まで案内されるなんてまたとない幸運だよ』
要するにこの骸骨みたいな人はししし死神に私は殺されt
『勘違いしてもらっちゃ困る。アンタは勝手に肺炎こじらせて病死。
ワタシは他の客を迎えに来たんだが、あの娘にどうしてもと頼み込まれたのでついでに案内してやるだけさ』
…もしかしてそれって、彼女の愛?
『……なんでもいいから行こうか』
次に彼女と巡り逢った時、胸に飛び込んでくる彼女の姿を目蓋の裏に想像しつつ、
何故か頭の中で無限リピートされるドナドナをBGMにこの世からしばしフェードアウトです。
次に生まれ変わった時お目にかかりましょう。
『…頼まれたとおり地獄の裁判官のところへれて行こう…』
乙
「寒いね」
『別に』
「幽霊は寒くないのか。ちょっとうらやましいかも」
『…だったら仲間になりなさい』
「え、いやちょ…っ」
ぎゅうぅっ!!
「…あの…」
『勘違いしないでよ!?貴方を殺すべく密着する事で精気を奪ってるんだから!!』
「それは困ったナ(なんだか暖かい…)」
『…で、その、まだ寒く感じるかしら?』
「ううん、寒くなくなった」
『そう。…あくまで精気を奪い取ってるだけなんだからね!』
翌日
「はっくしょ!!…うう、何年ぶりだろうこんな大風邪引くの…」
『だから言ったでしょ、精気奪い取ってるって』
精気よりも精液を奪っ…ゲフンゲフン
いや、何でもない。
あげるぞ
何をくれるの?
それはもちろん
たましい
そんなしょぼい塊、いらないわよ!!
77 :
本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 20:04:45 ID:dVM48Y9j0
あげ
るってば
よ
80 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/03(木) 21:21:12 ID:5l0ZSNOa0
出ると噂の交差点。バイト帰りに通りかかった俺、交通量の激しい交差点の真ん中で足止められ中。
足止めしているのはまだ10代半ばの少女霊。流れ出る血が足元で血溜まりを作っている。
『痛いの』
そうつぶやいて、血まみれの手を伸ばしてくる少女霊。テンパっている俺は、状況を打破しようと彼女の手を取り、
「い、痛いの痛いのトンで行けー!」
痛いと主張しているのであろう部分を適当に見当つけて撫で撫でしながら古風なおまじないをやっていた。
状況が飲み込めなかったのだろう、撫でられた手と俺の顔を交互に見ていた彼女。
次の瞬間には思いっきり手を引っ込められた。それから前より暗い雰囲気で、ただし微妙に距離を取られつつ言葉を続ける。
『…寒いの』
「そりゃ12月に袖なしワンピじゃ寒いよね」
俺はいそいそと上着を脱ぐと彼女の肩にかけてやる。
「ホッカイロもあるよ。いる?」
ぶんぶんと首を横に振る少女。更に一歩分距離が開く。
ちらちら上目遣いにこちらを見つつ、言うかどうか迷っていたようだったが。
『…その……ひ…独りは寂しいの、だから一緒にい』
「いいよどこ行く?カラオケ?ゲーセン?ショッピング?」
『っ…その、どこかに行きたいとかじゃなくて一緒に…いや、
べ、別に一緒に居たいとか言ってるわけじゃなくてそのあの、も、もういいわよばかっ!!』
最後は怒鳴って彼女は消えた。独り残された俺はクラクションを鳴らされまくっていた。
その二日後。
『今日は、その、こないだ借りたままの上着を返しに来ただけだから』
バイトが終わって店を出た俺が見たのは、両手で上着を抱きしめて待っていた彼女。因みに血まみれではない。
『それでね、その、あの、そういえば、…あ、頭がちょっと痛いかなって』
ちょっと俯き加減に、上着に顔を埋めるようにして見上げる彼女。
「えーっと、痛いの痛いの飛んでいけー」
頭を撫で撫でしてやる。さらさらの髪の感触。
はにかんだ笑顔を浮かべた彼女は見られていると気が付くと抱きしめたままの上着に更に顔を埋めるように俯いた。
『その……ひ、独りは寂しいの』
彼女がそっと伸ばしてきた小さな掌を俺は優しく握り以下略
うらやましーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
かわええのう
握った途端に車道へと引き寄せられるんですね?
84 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/08(火) 15:17:46 ID:UVAhXi1O0
ほしゅ
山中の寂れたトンネル出口に設置された公衆電話。
幽霊が出ることでそこそこ有名。
携帯の普及に伴い需要の激減した公衆電話は回収されている。
その電話ボックスも対象に、という話がある。
だが。
『携帯持ってないもん私。ここにいれば会いにきてくれる人がいるから寂しくないとかそんな理由じゃないわよあくまで現代の文明社会に警鐘というか』
いまだ回収できないらしい。
ほ
し
ひゅ
う
ねえわたしはここにいるのあなたもおいで
きたよ
92 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/19(土) 09:18:12 ID:1bEQX/8vO
じゃ、帰ります
お か え り
ただいま
95 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/23(水) 02:40:05 ID:WtEOcS2D0
いってらっしゃい
そんなところでうろうろしてないで入って来ればいいじゃん!
もう、優柔不断!!
だって、入ったら取り憑かれそうで…
だから…
寂しいから…
もういいっ!
ごめん、今からそっちに逝くよ
100 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/26(土) 22:10:08 ID:hTrNnajMO
火守
101 :
本当にあった怖い名無し:2009/12/28(月) 12:45:29 ID:Afhj8CQLO
ツンツン
「仕事は今日から休みだけど。時間あるけど。…大掃除に帰省、どうし」
『ほーほほほ!』
「な、なんだ!?二十歳くらいの着物姿の半透明なおねーさんが現れた!?」
『突然だけど貴方に取り憑くことにしたわ!』
「え、そんな?!というかどちらさ」
『そうね、お約束という事でまずは部屋を荒らしてあげるわ!』
「そ、そんな!?ああっ開かずの窓が開いた!?万年床のベッドが浮いた!?ああっ横積み置きの本がゲームが!?台所が
2時間後
『ほーほほほ!どうかしら!?』
「…み、見違えるほどにきっちりと整理整頓されている…」
『乱れた部屋に住んでいた貴方にとっては逆に精神的ダメージを受けるのではなくて!?』
「まぁ確かに。家具の配置を掻き乱されてちょっとやりにくくなったといえなくも」
『お風呂もトイレも磨いておいたわ!他人の家に居るような居心地の悪さにもだえなさい!!さて次は』
「えっまだ何か!?」
『貴方が私に取り憑かれたということを周囲に知らしめる必要があるわ』
「そうなんですか?」
『そうよ!最適なのは両親かしら。愛する息子が災厄に苛まれる所を見せ付けて苦しめるの!
と言うわけで新幹線の予約取っといたから!勿論貴方の財布から支払い済みよ!!』
「い、何時の間に!?ああっ確かにチケットが財布に!…じゃあ仕方ないから帰るか…実家で寝正月も悪くは」
『ほーほほほ!両親以外にも旧友や守護神仏に私の存在を知らせて回るの!休んでる暇など与えなくてよ!!』
川村万梨阿の声で脳内再生されちまった
明けましたおめでと〜
ご、誤送信なんだから、変な勘違いしないでよね!!
お米炊く時の水の量増やしたのも、その辺の雑草入れといたのも、単なる嫌がらせ!
別に今日が七草だからとか健康に気を使えとか言ってるわけじゃないんだからねっ!
アンタが病気して入院でもしたら、アタシが寂し…退屈になるでしょ!それだけなんだからっ!!
107 :
本当にあった怖い名無し:2010/01/08(金) 06:13:48 ID:i7PL5mzK0
何よ! あんた馬鹿ぁ?
下がりっぱなしじゃないの。
別にあんたの為に、上げておくんじゃないんだからね!
べ、別にさみしいからあなたの後ろに立ってるんじゃないんだからねっ!
ところで、ツンデレと言ったら髪型はツインドリルだよね?
まっすぐツインかもしれないし昔のJK・JCの霊ならおさげとかもありじゃね
ショートボブこそ正義。
霊なのだから黒髪ストレートロング(前髪貞子状態可)が基本だろjk
アホ毛は許す
112 :
本当にあった怖い名無し:2010/01/15(金) 08:54:27 ID:qzWdVCjz0
別にあんたの為に湾れ具にしてるんじゃないんだからね!
113 :
1/2:2010/01/16(土) 10:23:42 ID:h770QHGl0
漫画に影響されて幽体離脱の訓練してた俺。
とうとう部分的とは言え初めての幽体離脱に成功した。
だが喜びを感じる暇などなかった。
いつの間にか俺の上には赤い影がわだかまり、身体も霊体もピクリとも動かせない。
『魂が体から完全に抜け出たら、食い殺してやろう』
そういう趣旨のかなりダークな思考も感知し、俺はそのまま気絶した。
それ以来毎夜金縛りが続き、ビビリな俺はただひたすらに目を閉じていた。
霊感ゼロだった俺だが、訓練の副作用か次第に霊を見たり触ったりできるようになった。
悪霊に取り憑かれて以来幽体離脱は断念したものの、
霊感は無駄に研ぎ澄まされ続け、人間と見間違うほどはっきりと認識出来るまでに。
流石に数ヶ月も経つとなんとなく衰え始めた気がするが。
114 :
2/2:2010/01/16(土) 10:27:33 ID:h770QHGl0
で、先晩。いつもの金縛りの最中。
幽霊がはっきり見えるうちに正体を見てやろうかな。
怖いもの見たさでそんな風に考えた俺は、とうとう意を決してそろっと薄目を開けてみた。
悪霊とかそういうのだと思う、うん。そんな危うさを感じさせる空気を纏っていたし。
整った顔立ちだがきつめの印象を与えているつり目で退屈そうに俺を見下ろしているその人影は、
大きな獣耳や顔に描かれた模様などが相まってお稲荷様の狐像を連想させた。
しっとりと濡れた唇からは、長い犬歯が覗いている。
ふわゆるウェーブな薄茶色のセミロングヘア。
短め丈の赤い着物に映える白い肌。
胸のふくらみは襟元を押し開いて顔を覗かせるほどに豊満で。
ほぼむき出しのしなやかな足を投げ出すようにして、俺の腹部に馬乗りにまたがっている。
そんな風にまじまじ観察してたらいつの間にか半分近く目が開いていた俺。
当然ばっちりと目が合ってしまった。
一瞬嬉しそうに見えたのは獲物を見つけた肉食動物とかそういうのだろうか。
狐女はすぐに表情を引き締めると、俺に覆いかぶさるように上半身を屈め、耳元に唇を寄せて囁いた。
『腹が減って堪らぬ。はよう魂が抜け出ぬものか』
鼻孔をくすぐる甘い香りと、胸の上にのしかかる不思議な弾力。
これは…。
幽体離脱は危険な行為だからとあえて恐怖心を煽るような行動を取っていると考えるべきか。
本気で空腹なだけなのか。
それとも他に目的が!?
さあどうする俺?!
抱きしめてみた。
何故か金縛りは解けていたし。
多分毎回金縛りにビビって硬直してた俺が今更何か行動を起こすなんて考えてなかったんだろう。
腕に伝わるあたたかで柔らかな感触。
『――!?や、ふ、不埒者ぉっ!!』
グーで殴られ気絶した。
それから暫くは金縛りも彼女の気配も全く無かったのだが。
『その、これはただの形式的な…そう、
我が狐一族が縁のある勇者や大物を支援するのはただの慣例であって、
あ、あ、あのような大胆な行為が初めてだったとかときめいたとかいうわけではなく』
和服に割烹着を身に着けた彼女が台所に立ってもじもじしていた。
1
多分、自殺しようと思ってた。
2
幹線道路の歩道橋。
絶え間なく車が走るのを見下ろしていた。
「凄いよね」
何時彼が隣に立ったのかまるで気が付かなかった。
声を掛けられて我に返る。
「川の急流みたいでさ」
ちらりと見上げてみた。
逆光になって細部は良く解らなかったが、頭一つ分高い、同じ年頃の男の子。
私がしていたように歩道橋の下を眺めている。
なんとなく気まずくて、私は足早にその場を立ち去った。
3
いじめにあっていた。
原因は些細な事。仲良しグループ内でのちょっとした行き違い。
でも、気が付いたらクラス全員で私を無視するようになっていた。
その歩道橋は通学路の途中にあった。
普段は割と人通りがある。
けど、黄昏時のほんの一瞬だけ、人通りが途絶える時がある。
その時間にそこを通るようになっていた。
狙ったわけじゃなく、本当に偶然に。
4
夕日を背に歩道橋から車の流れを見下ろしていたら、視界の端ですっと影が動いた。
「凄いよね」
聞き覚えのある声。欄干に添えられる細い手。
「毎日毎日沢山車が走ってる」
それだけ言うと、彼は押し黙ってしまった。
私も一言も話さないまま、視線を車道から離さずにいた。
車道からの騒音さえぱたりとやんでしまったような感覚を覚える。
車道に映し出される、歩道橋とそこに並ぶ二つの影。
陽が沈んで消えるまで、消えた後も、何も考えずに眺めていた。
「えーやだもー!」
大きな声が耳に届き、はっと顔を上げた。
楽しそうに談笑している他校の女の子グループが階段を上ってきた。
彼のいた側を見やるが既に姿は無い。
私も逃げ出すようにその場を離れた。
5
歩道橋の脇に供えられた花が目に入った。
まだ新しいものだった。
ここで誰かが死んだんだ。
悲しんでる誰かがいるんだ。
それがとても羨ましく魅力的に感じた。
6
歩道橋の真下を見下ろしていた。
ひっきりなしに走る大小さまざまな車。
「凄いよね」
声を掛けられて漸く、ほんの少しだけだが欄干から身体を乗り出して見下ろしていた事に気が付いた。
気まずさを覚えつつそろっと身体を下ろす。
替わりに彼が欄干に腕を組むようにして置いた。
「ここから誰かが飛び降りて死んでも、この流れはすぐに元通りになるんだよ」
考えを見透かされたような気がした。
彼をそっと見上げてみた。最初の日と同様に、車道をまっすぐ眺めている。
「何も起こらなかったように」
ぽつりと呟いたその言葉に、何も感じていなかった車の流れに急に不安を覚えた。
その後は前回同様、二人とも黙ったまま、二つの影が消えるまで眺めていた。
7
クラスで孤立しても学校へ通っていたのは、いじめが私のクラス内限定で、別のクラスには仲良しの子がいたからだ。
でもある朝登校したときに見つけた。
『ごめん
もう話しかけないで』
靴箱の中に忍ばせてあったメモの切れ端につづられた文字と、携帯サイトのアドレス。
恐る恐る覗いたそこでは、沢山の『誰か』が私の事を嗤っていた。
8
雨が降っていた。
体の芯も心の底も、冷え切っていた。
学校を飛び出してからどうしていたのか覚えていない。
気が付くと歩道橋から下を眺めていた。
雨のせいか人通りは無い。
話がしたかったのかもしれない。彼と。
でも待てなかったのは、彼にさえ拒絶されるかもしれないと恐れたからだ。
車の流れが川面に見えた。
くらいくらい水の底にひっそりと沈みたかった。
欄干から身を乗り出した。
誰かの手が、後ろから私の肩に触れた気がした。
手が離れた瞬間。
車の流れが一瞬途切れ。
アスファルトに広がる赤い色と。
彼の顔が見えた。
浮遊感と共に風景がゆっくりと前から後ろへ流れていった。
9
目を開けると歩道橋の上にいた。
空は青い。お昼過ぎの、のんびりとした時間。
欄干の向こうで流れる光景をぼんやりと見下ろす。
嫌な夢を見たんだと思った。
友達に裏切られた事も、その後の事も。
今日は何故か誰も通らない歩道橋の上。
誰かが通れば逃げられたのにと、心の片隅が呟いている。
ここから逃げなきゃいけないと、違和感を覚えた理性が叫んでいる。
悪夢についてグルグルと考え続けている頭は、どちらの声も無視した。
事実だとしたら。
もしもあれが現実に起きたとしたら。
もう一度。
モウイチド、トビオリヨウ。
10
「凄いだろう」
聞きなれた声に思考の海から引き戻された。
いつの間にか夕方になっている。
「ここはね、とても静かなんだ」
私の後ろから横へ、長い影が伸びている。
夕日に照らされた歩道橋の上。
「誰も見えない。何の声も聞こえない」
影の足元へ、その先へ、視線を動かす。
「時間は動いてる。空はちゃんと一日を繰り返す」
地平線にかかる太陽が眩しい。
影の主はその太陽の光に隠れてしまっているのだと、最初は思った。
「でも誰もいない」
でも誰もいない。
稜線へ光が飲み込まれていっても、影の持ち主は全く見えなかった。
「太陽に照らされた人の影だけが見える。車も影だけが流れてる。そして人が発する音は何にも聞こえない」
誰もいないところから、声だけが響いてくる。
「『ここ』から出るには、誰かを身代わりにするしかないんだ」
声が嗤っているように感じた。
11
全身に震えが走った。思わず両手で自らを抱きしめる。
そこで初めて震えが恐怖だけのものではないことに気が付いた。
私の全身はぐっしょりと濡れていた。
逃げ場を求めて視線を走らせる。
だが、働き出した理性は、見たくない現実を突きつけてきた。
昼夜を問わず流れ続けていた無数の車は、一つとして見えなかった。
すくんで動けない私に足音が近づいてくる。
「僕は自由だ。今日から君が『ここ』に縛られるんだ」
耳元で囁く声。
最後の瞬間に見た、彼の顔を思い出した。
そこに浮かんでいたのは――『嘲笑』だった気がする。
12
どれくらいの間立ちすくんでいたのだろう。
空には星空が瞬いている。
けれど歩道橋に設置されている照明は、いや、それどころか街全体が暗いままだった。
人のいる気配は何処にもない。何の音も聞こえない。
やがて夜が明けた。
星が消え、空が明るくなった。
いつもなら通学通勤する人波で賑やかな歩道橋の上は、静寂に包まれたままだった。
どれだけ待っても、私しかいなかった。
本当の『孤独』が支配する世界。
私は、絶叫していた。
13
突然地面が消え、視界がぐるぐる回転した。
襲ってきた浮遊感から逃れようと無我夢中で手を伸ばした。
何かに腕を掴まれた。
ぽつぽつと何かが顔に当たっている。
よどんだ重い色の雲から小さな粒が落ちている。
その僅かな隙間から、やや赤みがかった空と、眩しい太陽が覗いて見える。
スポットライトのように光が降りている。
私を照らしている。
滞ることなく走る車の群れ。
そこに、影が映っていた。
歩道橋と、そこにぶら下がる私と。
私の手を掴む、見えない誰かの姿。
凄い力で一気に引き上げられた。
歩道橋の上で崩れ落ちそうになる私の身体を、誰も支えてはいない。
でも、地に映し出された私の影は、確かに彼に抱きしめられていた。
太陽はすぐに雲に覆われ、止みかかっていた雨が再び降り出した。
彼の影も、雲の影にまぎれて消えてしまった。
14
丸一日行方不明になっていたらしい。
学校から飛び出し、雨の中を彷徨う姿は目撃されていたので、大騒ぎになっていた。
両親に事情を話し――もっとも空白の一日については詳細を説明しても信じてもらえないだろうと思い、
数駅離れた繁華街で彷徨っていたと説明した――何だかんだあって、一年休学する事になった。
学校以外で新しい事に色々チャレンジしているうちに、本当に心許せる友が出来た。
あの歩道橋には幽霊が出るらしい。
寂しさの余り仲間を欲していて、既に何人も歩道橋から突き落とされて殺されたらしい。
そんな噂を聞いた。
以前あの歩道橋で飛び降り自殺があった事も知った。
気になって調べてみたが、十年以上も前に、少年が一人亡くなっているだけだった。
顔や名前はわからなかったが、なんとなく彼の姿を思い浮かべた。
あれ以来、彼の影は一度も見えなかった。
15
大学進学を期に故郷を離れ、数年後。
私は心理カウンセラーとして歩き始めていた。
親友と故郷で久しぶりに会ったその帰り。
貰った小さな花束を手に、ぶらぶらと懐かしい町並みを眺めながら歩いていた。
黄昏時。
ふと道路に映る影に目が行った。
影が二つ並んでいる。
見上げてみた。
あの歩道橋だ。そこの欄干から女の子が車道を見下ろしている。けれど、そこにある姿は一人だけ。
二、三度、歩道橋の上と、その影とを見比べた。
もう一つの影の主は矢張り見えない。
彼は、『生きている』人には見えない。
やがて日が落ち、全ての影は一つに溶けあって消えた。
暫くしてから少女が歩き出した。
私は歩道橋の脇へ花束をそっと添えると、少女の小さな背中を追いかけた。
良い話だな〜
ほしゅ
128 :
1/3:2010/01/28(木) 21:14:52 ID:FsAdoOkm0
盲腸で入院した。
ベッド数の関係で、個室へ通された。
部屋の具合は悪くないのだが、妙に暗い印象を受けたのを覚えている。
入院した日の夜。
夜中に、かすかな音で目を覚ました。
部屋の扉が、音もなくゆっくりと開いていく。
看護師の巡回だろう。寝ぼけていた事もあり特に危機感もなく眺めていた。
若い看護師だった。それもかなりの美人。
四角いステンレス製のトレーを掲げ持ち、
何故か明かりをつけることなく、無表情のまま静かに部屋へと入ってきた。
「採血します」
こんな時間に?と疑問に思ったものの、看護師さんの言う事だしと大人しくされるがままに、
腕の血管に針が刺さっていくのをぼんやりと眺めていた。
そのうちに強い睡魔に襲われ、意識を失うように眠りに落ちた。
翌朝、別の看護師に夜の出来事を話してみた。
「夜中に採血なんてしませんよ。そんな看護師もうちにはいませんし」
夢でも見たのだろう、そうあしらわれた。
腕を確かめてみたが、針を刺した痕はどこにも見当たらなかった。
だが、それから毎夜、看護師はやってきた。
いつも明かりをつけることなく現れて、機械的に採血をしていく。
寝起きの夢うつつの状態ではそれが当たり前だと感じて抵抗する考えさえ起きない。
盲腸で入院した筈だが、次第に体調が悪くなる。
退院も、先送りになった。
129 :
2/3:2010/01/28(木) 21:16:06 ID:FsAdoOkm0
見舞いに来てくれた親友に、ネタとして深夜の看護師の話をしてみたら、
御守りより効く邪気払いとか言ってエロ本を買ってきやがった。
その日は久しぶりに無駄に元気になったせいで消灯時間が過ぎても全く眠れなかった。
そのうちいつもの時間になり。
いつものように、看護師が現れた。
「採血します」
無感情に準備を始めた看護師を眺めているうちに、たぎるものを押さえきれなくなり。
もぞもぞと動いていたら、注射器片手に振り向いた看護師に見咎められた。
「いやそのこれは小便でトイレに行きたくなって我慢してるだけで」
慌てて誤魔化そうとしたのだが、掛け布団と寝巻きと下着まで剥ぎ取られてしまう。
「そちらの方が血管が良く見えますね」
看護師の言葉に血の気が引く音が聞こえた。
「いや針は勘弁してください」
涙目で懇願する。
無表情のまま注射器とイチモツとを見比べていた看護師。
「針のほうが痛くないと思いますが、では直接採血させていただきます」
注射器をトレーに戻し、それからイチモツに手を沿える。
白く長い犬歯が、脈打つ血管にじわじわと潜り込んでいくのを、混乱した頭で眺めていた。
130 :
3/3:2010/01/28(木) 21:18:49 ID:FsAdoOkm0
「お前の部屋、『入ったら生きて帰れない』魔の部屋だったらしいぞ」
看護師や入院患者たちが話していたと、退院の手伝いに来てくれた親友が耳打ちした。
「まあお前にゃ関係ないか」
元看護師が近づいてくるのを見てからかうように肩を叩き、タクシーを呼びに行った。
「家に憑いて来るって本当でしょうか?」
「はい。同一人物から同意を得た上で継続的に血を頂ける機会は滅多にありませんので。
その代わり、お約束どおり体調管理はしっかり行わせて頂きます」
表情同様無機質な冷たい光を放つ瞳が真正面から見つめてくる。
蛇に睨まれた蛙のように身じろぎできないでいるうちに、彼女の手がすうっと伸びてきて―
「そこの熱いお二人さーん」
「違います」
からかい口調の親友の呼びかけにいち早く反応する彼女。
何も知らない無邪気な親友に気取られるわけには行かない。
逃がさないつもりなのだろう、掌に絡みつく彼女の指を、決意をこめて握り返した。
◆◆
以上が奴とその嫁との馴れ初めだそうです。
酒の席で無理やり聞きだしました。
きっかけになった俺がやったエロ本は今でも使っているそうですつかそんなもん後生大事にするな。
確かに嫁さん見た目は無表情でちょっと怖いけどあれで中々感情的だし奴にべったりなのに。
hosyu
132 :
本当にあった怖い名無し:2010/02/01(月) 10:32:51 ID:XWhFge/LO
ほしゅー あげ
ちんこすう
カリを蚊に吸われたことならある 地獄をみた
ほしゅ
>>130 ツンデ霊というよりはクーデ霊くぁwsでfrtgひゅじこlp;@
138 :
本当にあった怖い名無し:2010/02/14(日) 13:31:38 ID:GVJkFTlJ0
H
139 :
本当にあった怖い名無し:2010/02/14(日) 20:05:20 ID:3ypHL9Lg0
O
N
D
A
N
144 :
本当にあった怖い名無し:2010/02/18(木) 17:05:21 ID:1TpA+jM30
ネタ無しタネ無し
それは春休みの出来事だった。
とても不思議で…絶対に忘れてはいけない出来事。
俺は高校生ならほとんどの奴らが挑むであろう受験戦争に敗れ、それなりの失意の下、浪人を決めた。
クラスの友人達も各々進路が決まりみんな一喜一憂しながら卒業式を迎え、俺の浪人生活スタート。
のはずだったのだが、俺は端から見たら相当疲れているように見えたらしく
春休み入ってすぐに母親の提案で俺のリフレッシュのため母の実家に泊まりに行くことになった
何故リフレッシュがいわゆるお婆ちゃんの家なのかというと俺が好きだったから
お婆ちゃんはもちろん、家、場所、気候全てが小さな頃から好きだったのだ
父の運転する車にそれなりの時間揺られ、懐かしい景色が見えてくる
「何年ぶりだっけ?」
窓の外を眺めながら俺は母に聞いた
「んー、爽太が最後に来たのは中学三年の時だから三年ぶりくらいかな」
母は昔を思い出す素振りをしながら答えた
三年か…ここは何にも変わらないな
そんなことを思っていると、いつのまにか車が大きな木がある道を走っていた
この大きな木は地元の人からとても大事にされていて何か意味のある木だった、はずその意味が思い出せない。
まあ、とにかくこの木が近づいてきたということは婆ちゃんの家までもうすぐということ
だんだんと大きくなってくる木を眺めていたら木の下の人影に気づいた。
「地元の人かな…?」
しかしその考えは違った
その人影は女性だった。自分と同じ年くらい…?
でもその子は普通の子と明らかに違う箇所があった、服装だ
袴だった、とても綺麗な紅色の女性袴を着ている
そして、人間じゃない。
気配というかオーラというかそれが明らかに普通と違っていた
車がその女に近づく、女は車に気づいたのかゆっくりとこちらを振り向く
その顔立ちはとても凛として美しかった、少し吊り目で鼻筋が通っている
正直見蕩れた。
女と目が合う。
車が女の横を通り過ぎる瞬間、その女は俺を見ながら口を動かした
車はあっという間にそこ通り過ぎ走る
今の女、すれ違う瞬間何かを言った
何かというか、女の口の動きをしっかり見ていたので何を言ったのかは大体わかっていた。
しかし信じられなかった、初対面、いやまったくの他人にいきなりあんな事を言う奴がいるのか?
女の口の動き、あれは確かにこう言っていた。
「ヘ ン タ イ」
ほ
る
す
た
|
り
ん
ぐ
ら
|
ど
ば
か
何この流れ
ほ
し
い
み
か
ん
167 :
1/4:2010/03/14(日) 23:39:52 ID:fjpDdxkt0
1
うちの学校の怪談に、『かがみこさんのおまじない』というのがある。
曰く、合わせ鏡で呼び出した『かがみこさん』に贈り物をあげ、代わりに願いをかなえてもらう。
良くある怪談の亜流だ。下手を打つと鏡の中に引きずり込まれたり殺されるといったありきたりのオチもある。
168 :
2/4:2010/03/14(日) 23:41:07 ID:fjpDdxkt0
2
で、性格にやや難有りの友人Aが、放課後に学校の踊り場の鏡でそれをやると言い出した。その結果。
「巫女さんじゃねええぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
鏡の中に現れたやや古臭い制服の女子生徒を見てのAの感想が、暗い校内に響く。
結構美人だと思うがAが今問題にしているのはそこじゃないらしい。
「お前…相変わらず…」
幽霊だか何だかも、呆気に取られた顔してるぞ。
『えっと…用があったから私を呼び出したのよね?』
「いや、間違いです」
がっくりと肩を落としたAに代わり俺が事情を説明する。
『…成る程、加賀という名前か何かの巫女さんだと思ったと』
「そうそう、だから悪いけどお引取りを」
『バカにしてんじゃないわよ!!』
怒号と共に噴出したダークオーラに身体を押されて俺は転びそうになった。
因みにAは微動だにしない。自らが発する落胆オーラで打ち消しているようだ。
『いいわよ帰っても。その代わりそれは『願い事』扱いさせてもらうから』
こちらを見下し視線で女王様立ちした彼女の言葉に、意味が解らず聞き返す俺達。
「えっと、どういう事?」
『願い事叶えて欲しいなら何か寄越しなさい。そうね、あんた達のどっちか…じゃなくてあなた』
指名されたのは俺。
『帰って欲しいならあなたの命を頂戴』
169 :
3/4:2010/03/14(日) 23:43:05 ID:fjpDdxkt0
「何その大胆告白!?」
『…え?』
俺より先にやや過剰反応するA。
「命ってつまりは人生でそれが欲しいって要するに『あなたと一生添い遂げます』って事じゃん」
ああ今日もよく飛んでるなぁ。
どうでもよくなってきた俺とは逆に、Aに慣れていない幽霊は狼狽しているようだ。
「つまりは逆プロポーズ!!」
『いや、ちょ、違っ…!?』
「畜生、確かにお前ら美男美女だよ!お似合いのカップルだようわあぁぁぁん!!!!」
泣きながら走り去るA。取り残された俺達。くそう、微妙な空気だ。
『…あの、そういう意味じゃないからね!!』
「うん解ってる。君みたいな可愛い子に俺は釣り合わないよな」
『可愛い…わた、私…っていや、そうじゃなくて』
頬を赤く染めて慌てている幽霊。ほんと可愛いのに…残念だ。
「それに俺、もう先約済みだから」
『は?』
きょとんとする彼女に、袖をまくって腕を見せる。はっと息を呑む彼女。
そこには全身に刻まれた呪いの一部がくっきりと浮き出ていた。
「奴に付き合わされて心霊スポットに突撃させられる事二桁。何故かいっつも俺がとばっちりで魂よこせって言われてさ。
まぁ君みたいな子だったら魂だろうとこっちから喜んで差し出したけど」
呪い同士が競合で打ち消しあっているのか二つ目以降はかなり元気に日々過ごしている事は伏せとこう。
「だからさ、今度可愛いアクセサリーとか持ってくるから今日はそれで勘弁してもらえないかな」
苦笑しつつ彼女にお願いしてみた。
『…わかったわ』
小さな溜息をつくと、彼女はくるりと背を向けた。
170 :
4/4:2010/03/14(日) 23:44:38 ID:fjpDdxkt0
4
「よーし新しい噂を仕入れたぞ!今夜さっそくいざ突撃!!」
今日も元気に盛り上がるA。
「みこちゃんも準備はOK?」
『気安くみこちゃんって呼ぶなって何度言わせるのよ』
彼女のリクエスト、ペンダント風にあしらった小さな鏡を身に着けた幽霊は、俺の視線に気付くと今日もむっとした顔になる。
『あなたは私が護ってるから心配要らないわよ…プレゼントのお返しって言うだけで別に特別な意味は無いけどね!!』
鏡の幽霊らしく、彼女には呪い反射能力があるそうだ。
おかげで今は、俺に取り憑いているのは彼女唯一人だけ。
面白かった!
友人Aが良い味出してるね
Aならきっと加賀さんというより、かがみさんという巫女だと思ったはずだ
ほしゅ
Aがすごかった
175 :
1/6:2010/03/25(木) 12:09:17 ID:2AzKLGbP0
1
この前、久しぶりに実家に帰ったときの話。
その頃、仕事や私生活でトラブルが続いており、精神的に不安定になっていた。
周囲からの強い勧めもあり、渋々数日間休暇を取ったものの、特にやりたい事も無い。
とりあえずは久しぶりに帰省し実家でのんびりしようと考えていた。
だが、30半ばでまだ独身だと親の話題は縁談だ何だとそっちに流れる。
流していたがだんだんそれも煩わしくなり、その日は夕食を一人で済ますとさっさと夜の散歩に出た。
故郷は地方都市から少し離れた半端な田舎町。
懐かしく古臭い町並みと、それを切り取るように所々で道路が広く整備されたり新築家屋が建っている、そんな環境。
そんな町を、思い出に浸りながらゆっくりと見て回った。
そういえば、ちょっと奥まった一角に、通っていた保育所がある。
中庭には大きな桜の木があった筈だ。丁度花見時期だったし思い出しついでに見に行った。
いい感じに咲きかけた桜が、遠目にも白く浮き出ているのが見えた。
足取り軽く近寄り、肩よりやや低い程度の塀の上から中を覗き込む。
こんなに狭かったっけ。
しんと静まり返った無人の保育所と記憶の中とのそれとは思ったよりもかけ離れていた。
人気が無いのを幸いと、塀を乗り越え中庭に入り桜の下に腰掛けて、保育所で過ごした頃の記憶を思い返す。
今とは違って毎日が楽しい事ばかりだった気がする。
唯一つを除いて。
176 :
2/6:2010/03/25(木) 12:13:45 ID:2AzKLGbP0
2
「何年経ってもやんちゃは治りませんね」
突然背後から響いてきた不機嫌な声に、思わず悲鳴を上げそうになった。
慌てて立ち上がり振り返る。見覚えのある人物が桜を挟んで反対側に立っていた。
「よう君でしょう?すぐにわかりました」
スーツ姿の老齢の女性だ。後頭部で一つにまとめて結い上げた白髪交じりの髪、薄化粧、そしてまっすぐ伸びた背筋。
丁度想像していた姿がそのままそこに立っていた。
「はな先生…」
じんわりと冷や汗が滲む。思わず直立不動の姿勢になる。多分顔も引きつっているだろう。
鋭い眼光といつも不機嫌な様子と、特に悪戯する子供に対する厳しい生活指導――怒鳴ったり手を上げたりするんじゃなく、ガッツリ目線を合わせて延々と説教する――に保育所に通う園児に恐れられていた人物だ。
因みにやんちゃを通り越して問題児だった俺は、非常にお世話になった。
「長くここで子供達を見ていましたが、貴方ほど元気のいい子はいません」
当時のように、まっすぐ目を合わせてくる先生。顔は相変わらず不機嫌そうだ。
俺のほうが背が高くなり、先生を見下ろす格好になっていたが、それでも威圧されてしまう。
「う…済みません…」
これから延々始まるであろう説教に身を竦ませていたが、予想に反して先生は目を伏せると静かに視線を建物の方へと移した。
「本当に、貴方はいつも元気でした。生傷も悪戯も絶えなくて先生達を困らせてばかりで」
時々沈黙を挟みつつ、静かな口調で当時の思い出を語る先生。
俺も、緊張感は最後まで拭えなかったが、次第に先生の思い出話に相槌を打ったりするようになった。
子供の頃は怖い印象しかなかったのだが、今こうして話を聞いていると実際は子供の事を本当に気にかけている優しい人だ。
横顔が柔らかく見えるのも気のせいではないだろう。
177 :
3/6:2010/03/25(木) 12:14:57 ID:2AzKLGbP0
どの位そうしていたのだろう。
ふと、先生がこちらを振り返った。
「貴方は、やんちゃでしたが悪い子ではありませんでした」
まっすぐこちらを見つめる目。心の奥底まで見透かすような、強い眼差し。
「芯のしっかりした、強くて優しい子です」
声は説教する時の調子になっている。
でもなぜか、今回は威圧感を覚えなかった。
「貴方は何も変わっていません。どんな困難も乗り越えられる強さを持っていると私は知っています。だから背筋を伸ばしなさい」
「は…はい!」
現在抱えている問題を思い出し気が重くなりかけたものの、力強く言い切られたせいかふっと気が楽になった。
俺も強く頷いて返す。
ほんの一瞬だが、先生の表情が緩んだ。一度も見たことの無い、穏やかな微笑み。
だが、すぐに元の生真面目な顔に戻る。
「さあ、夜更かしは身体に毒です。すぐに帰って休みなさい」
まるで子供扱いだな。
苦笑を覚えたものの、こちらも大真面目に返事を返すと、一応先生に了承を得てから塀を乗り越え、家路に着く。
角を曲がる手前で一度だけ振り返ってみた。
闇にまぎれて先生の姿は見えなかったが、ぼんやりと見える桜の下でこちらを見送ってくれていると感じていた。
178 :
4/6:2010/03/25(木) 12:16:02 ID:2AzKLGbP0
3
早く朝食を食べろと母親に叩き起こされた。
睡眠不足ではあったがなんだか気分がいい。すぐに起き出すと身だしなみを整えて食卓に着いた。
「今日は機嫌が良いのねぇ」
親にもいぶかしがられた所を見ると、今まで自覚は無かったがかなり腐っていたらしい。
確かに昨日までならヒステリックに怒鳴り返していた気がする。
「そういえば、久しぶりに保育所行ってみたんだよ」
朝食を腹に収めながら昨夜の話をしようとした。
のだが。
「ああ、何にも無くて驚いたでしょ?こないだから解体始まってたものねぇ」
「…は?」
一瞬何を言われているのかわからなかった。
「?あんたの通ってた所、何年か前に閉園になっちゃったのよ。で、こないだから建物も壊して今は殆ど更地になっちゃってる筈よ」
後は殆ど覚えていない。
気が付くと、保育所跡へ立っていた。
建物があった場所には、替わりに重機が居座っていた。残っていたのは塀と、小さな植木が数本と、大きな切り株だけ。
昨夜とはまるで違うその光景を、心配した親が迎えに来るまで呆然と眺めていた。
家に連れ帰られる間も混乱したままの俺は昨日の事を必死で説明した。
「だってさ、昨日は桜咲いててさ、はな先生とも色々話してさ。そうだ、先生に聞けば――」
母親は困った様子で俺に言い聞かせるように告げた。
「はな先生っていう方は、いなかったわよ」
「そんな…」
証明しようと家に駆け込み、物置から引っ張り出した卒園アルバムを確かめる。
だがそこには、昨日見たはずの懐かしい顔は存在しなかった。
179 :
5/6:2010/03/25(木) 12:21:43 ID:2AzKLGbP0
薬を飲んで一眠りして。起き出した頃には夕方になっていた。
ひょっとしたら、子供の頃も昨夜も夢を見ていただけなのかもしれない。
自分の中でそう決着つけようとしてみたが、どうしても納得できないでいた。
「そういえば」
枕元まで夕食を運んできた母親が、思い出したと話し始めた。
「昔、保育所に通ってた時も、あんたはよく『はな先生』の事話してたわ。
何して叱られたとかこれして叱られたとかそんな話ばかりで、あんたは悪さばかりしてたから申し訳ないと思ってたし。
一度ちゃんと謝っとこうと思って会いに行ったのよ」
食器を並べる手が止まる。
「昔の所長先生でそういう方が居られたそうだけど、今は該当する先生は居ませんって言われたの。
けど、あんたみたいに『はな先生』に叱られたっていう子が他にもいるらしくて。
誠実で本当に子供思いの先生だったらしいから、今でも見守ってくれてるのかもしれないですねって説明されて。
その時は親のことバカにしてるのかって思ったけど、本当に居られたのかもしれないわね」
それは母親なりの慰めだったのかもしれないが、俺は涙をこらえ切れなかった。
怖い先生だったけど、好きだった。
子供みたいに泣きじゃくる俺の背を母親は黙って撫でてくれた。
180 :
6/6:2010/03/25(木) 12:23:10 ID:2AzKLGbP0
4
あの日以来、不思議な程気持ちが安定してきた。
それにつられるようにして、仕事や私生活も次第に好転し始めている。
今でも先生はあの場所から、幻の桜の下から、俺を見守ってくれているのだろう。
だから俺も先生に言われたように、今日も背筋を伸ばして生きていく。
全俺が泣いた
上手いな。
別に
>>175-180読んで小2のときの担任の先生を思い出してシンミリなんてしてないんだからねっ!
184 :
本当にあった怖い名無し:2010/03/27(土) 20:39:09 ID:/xWgjFAL0
支援あげ
185 :
本当にあった怖い名無し:2010/03/28(日) 01:36:16 ID:MfRrRR8a0
あげ
>>183 お前がツンデレしてどうする。
しかし俺もウルッと来たぞ
ほ
う
け
ん
しゃ
か
い
の
つ
ん
デ
霊
↑オマエラはwwwwww
封建社会のツンデ霊
まとめって更新は放置?
202 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/13(火) 23:02:18 ID:0xA8c6Ln0
ツンで霊
ついで霊
ツタヤ霊
アスカ・ラング霊
ヤンデ霊
モンデ霊
208 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/15(木) 15:06:30 ID:AAJKKvxJ0
アムロ霊
綾波霊
210 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/21(水) 05:26:06 ID:vD0K7sXy0
菊川霊
211 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/21(水) 07:13:32 ID:7/IXDDX9O
起立霊
一堂霊
いい加減、奇面組みたいなネタ秋田
>>213 なによあんた、流れぶった切っといて文句だけ?
文句言ってる暇があるならツンデ霊の一人でも召喚したら?
あ、アタシは別に、呼ばれるの待ってるわけじゃないけどっ!
…
…その…ちょっとだけ、ホントにちょっっとだけ期待してあげてるからねっ!
ツンデ霊ではなくヤンデ霊を召喚してしまった俺。
今は二人で幸せにやってます。
地方で不動産屋やってる俺。
この時期は転居入居仲介で色々大変。
今日やってきたのは大学生になったばかりの青年。一人暮らし希望。
幾つか良物件を紹介してみたのだが、矢張りネックは家賃。
「もう少し安いの無いですか?この際問題物件でもいいです」
「そうですねぇ…」
難物件も色々ある。立地、大家や他住人との関係、建物自体の問題。同意の無い同居人の問題も。
「幽霊?」
「はい。以前に死亡事案があったわけではないのですが何故か居ついているようでして。
おかげで半年続いた方は居られません」
「そんなもの居るわけ無いじゃないですか。他に問題ないなら僕ここにします」
怖いもの知らずの世代はこれだから…。
しかし他の条件だけ見れば確かに破格。
物件の同伴確認も行ったのだが結果依頼人はすっかり乗り気、契約と相成った。
そして約一ヵ月後。
「すいません、引っ越します」
結局彼も真っ青な顔をして駆け込んできた。
「また資産価値が下がったよ」
『知らないわそんな事』
青年の代理で引越しの手続きの為に部屋を訪れた俺の前に、勝手に住みついた幽霊が現れた。
「困ったな。何でこの部屋にこだわるの?」
『五月蝿いわね、あなたには関係ないでしょ』
住民にはおどろおどろしい様子で出て行けと迫るらしいが俺に対しては普通の対応。
しかし我侭と言うかつんけんして話に応じてくれない。
『…ちょこちょこ会うにはこうするしかないんだもん…』
「何か言った?」
『っ!!べ・つ・に!』
217 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 16:05:51 ID:8hSZNaNE0
ほ
ら
あ
そ
こ
に
ツ
ン
225 :
本当にあった怖い名無し:2010/04/27(火) 21:08:25 ID:8hSZNaNE0
デ
霊
美しい…
「ほらあそこにツンデ霊」
思ったけどやっぱツンデ霊ってロングヘアかな?
霊は髪が長いと美しく思えるんだが。
人間の美意識で判断しないでよね。
これが幽霊の基本なの!わかる?
ま、あなたなんかに幽霊の基礎なんて理解出来っこないわよね。
どうせ勉強も大してできないんでしょ。
…仕方ないわね。丁度この前ターゲットを呪い殺しちゃったばっかりで暇だし
今度の中間試験の勉強、手伝ってあげるわ。
>>229 サーイエッサー!(`Д´)>(ビシッ
あれ?
あの子、ポニテなんだけど
嘘だろ……
じゃあ俺が昨日話したツインテの女のツンデ霊は一体……
>>233 ふんっ
どうせあんたなんか女と見れば動物霊でもなんでもいいんでしょ?
あたしだって髪をおろせば…
な、なんでもないわよ。なにみてるのよっ 噛むわよっ?
235 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/06(木) 21:16:35 ID:+iZ6EP8W0
ほ
し
237 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/06(木) 22:43:20 ID:FixyM4C40
い
も
239 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/07(金) 06:15:04 ID:uDBoYtQm0
ほ
し
の
ばっかじゃない?
ロングヘアーってストレートだけじゃないのよ。
ポニーテールもツインテールもロングヘアーのアレンジじゃない。
そんな風に鈍感だから数学の応用問題も解けないのよ。
それに…あたしの気持ちにだって…
!!
な、何いってんの!!
べっ別にあんたなんか呪い殺す価値もないんだからね!!
二年ぶりぐらいに来た
昔、投げっぱなしの作品がログになって泣いた
そ
こ
246 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/15(土) 23:20:36 ID:P02mklnF0
に
も
い
249 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/16(日) 10:24:27 ID:bsEUZxiU0
る
ツ
ン
ビ
エ
び
255 :
1/2:2010/05/18(火) 17:34:25 ID:wXyA1op40
中古の家に引っ越して来てから、どうもおかしいとは感じていた。
照明や家電製品の不調、足音や視線と言った何者かの気配。
だがほんの些細な事なので、大して気にもしていなかった。
その日、いつもの通りネットゲームを始めようと座り込む。
だが何故か起動ボタンが反応しない。
いらいらしながらふとニターに視線を移した時、気が付いた。
鏡状になった黒いモニターに、人影が映っていた。
モニターに映し出されたのは若い女だ。
お姉系ファッションの美女、ただし全身ずぶぬれ模様。
あたふたしている俺を見て笑っているようだ。
今までのささやかな霊障はコイツの仕業か。
頭に来ていた俺はさりげなく台所から一掴みの塩を取ってくると、
女が立っている辺り目掛けて思いっきりぶち撒けた。
その日から、霊障は仁義なき抗争に発展した。
遠慮していたのかそれとも怒りに火がつきパワーアップしたのか、
ポルターガイストや金縛り首絞めなど明らかな直接攻撃を始めた幽霊女。
こちらも負けじと、あっちこっちのお札やお守り、通販グッズや、
ファブリーズや全裸尻叩き等の民間法を片っ端から試してみたり。
トイレと風呂だけは休戦協定を結んでみたり。
幽霊女が鏡にはぼんやり映るので家中に鏡を設置してみたり。
そうこうしているうちに数ヶ月が経過した。
256 :
2/2:2010/05/18(火) 17:36:39 ID:wXyA1op40
その日もゲームをしたかったのだが、幽霊はゲーム機体を押さえ込む。
対霊グッズの効果(通販の聖水とか塩とか怪しげな札)で既に4代目を数えた機体を押さえれば、
迂闊に手を出せないのを知っているのだ。くそう。
仕方なく、ビデオを見ることにしたのだが、そうはさせじと邪魔をする幽霊。
最終的にはTVリモコン片手にチャンネル争い。
そんな中、ふと気が付いた。
見たいアニメの時間も過ぎてしまったので適当に回している俺に対し、
幽霊は特定局に固定しようとしている。
何をやっているのかと思ったら可愛い動物特集。
なんだか和んでしまった俺。
負けたよとか言いながら、気が付くと一緒に見入ってしまっていた。
翌日、TVと可愛い系のクッションや椅子、それから菓子を買い。
設置しながら「全部お前専用だ」と説明してやると、
不審そうに様子を伺っていた幽霊はぱあっと表情を明るくした。
目が合うと慌てて「こんな物で釣られないんだから」という顔をしていたが。
それ以降、抗争は日に日に収まっていった。
すっかり平穏を取り戻した中で、理解できないことが一つ。
どうやらTVを消せてもつけることは出来ないらしい幽霊。
見たい番組があると、ゲーム中の俺の邪魔をし、自分の場所に誘導してくる。
幽霊用のTVをつけてやった後俺はさっさとゲームに戻りたいのだが、
幽霊としては俺も一緒にその番組を見ていないといけないらしい。
その前にTVを消すなと何度も言っているのだが、見たい番組の前になると何故必ず消している?
かっわええなあww
258 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/18(火) 19:40:21 ID:TcQw7uWS0
ふんっ
一緒にみたいとかなんかじゃないんだってばっ
ただ、あの、その
首しめるぞ、もぉっ
正統派ツンデ霊!
ほ
うるせー馬鹿
なんども同じことやんじゃねーよ
ただの書き込みテストで
保守してるんじゃないんだからねっ
べ、別に・・・こんなスレどうなってもいいんだから
私はただ気まぐれで書き込んでいるダケナノヨー
ツンデ霊の頭なでなでー
267 :
本当にあった怖い名無し:2010/05/31(月) 00:46:51 ID:fm4EirRD0
ざんねん、それはわたしのおいなりさんだ
おいなりさんなでなでー
一応保守。
「保守しつつ悪霊退散、霊験あらたかなお札を喰らえ!!」
『きゃっ!?…って、効果ないけど?』
「そ、そんなバカな!?友達に5万円で売ってもらったのに!?」
『あんたバカね、それってぜぇぇったいに騙されたのよ。
第一桜色の封筒に入った便箋って時点でおかしいでしょ。
で、何これ?【君蛾隙】とか【黄魅我素貴】ってどういう意味?』
「さあ?俺漢字苦手でほとんど全部読めないし。
友達もニヤニヤして教えてくれなかった」
『本格的なバカね…ええっとこっちのこれは、【クン】で良いのかしら。
で、【ガ】で【スキ】…ひょっとして…【クン】じゃない?え?ええ?』
「何々?どんな意味?」
『し、知らないっ!あ、これ相当危険だから、その、読み方絶対調べちゃ駄目よ!!』
271 :
本当にあった怖い名無し:2010/06/12(土) 16:21:59 ID:QcyY9yi10
あ
れ
273 :
本当にあった怖い名無し:2010/06/13(日) 12:04:46 ID:sgT7vcxO0
は
274 :
本当にあった怖い名無し:2010/06/13(日) 17:50:51 ID:qe9KQR2p0
も
し
や
ツ
ン
ド
ソ
誰か進めろよwww
進めたいんだけど、ネタがないんだよ
もぉ
だからといって化けて出てあげるにも、今の相棒が
あ、なんでもないんだったらっ
はい?
今の相棒がアレだとおっしゃるのですか?
神戸君もよくやっている方だと思うのですけどねぇ。
もう少し長い目で見るのも悪くないと思いますよ?
ツンデ霊ってぶっちゃけ、見た目DQNが礼儀正しかったときの違和感みたいなもんだろ。
ドロドロした幽霊にちょっかい出したら可愛かったっていう。
ドロドロした幽霊……スライムみたいなのか
誰がスライムよっ。
悪かったわね、今更「ヒュードロドロ!」なんて言って現れたりして!
…私が死んじゃったの随分昔なんだもん、しょうがないじゃない…
>>285 >ドロドロした幽霊……スライムみたいなのか
祟り神様の事だろ
ツンデ霊も梅雨は嫌いですかそうですか
:::::::::,,ヅ彡ニミ;;,,::::::::::::::::::::F
/||::::ィ<" , ‐ 、 ゙ミ、:::::::::::::::l
/ ::::||Fミミ、, ゝ__゚,ノ,, イ〃ノ::::::::::|=-< ← 長い目?
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