【今夜】百物語2009本スレ【恐怖】

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80シン ◆ooGG0MD9XE
むっちゃん◆m2iVaWA3ygさん不在のため
代理投稿にて穴埋めいたします
不在だった方は再度受付スレにてエントリーお願いします

吉国◆zYt2MwZqZさんの代理投稿

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「覗き見」

介護士の友人より
鏑木(かぶらぎ)さん(73)の叔父の話

大正の中ごろ甲種合格(こうしゅごうかく)で兵隊に取られていた叔父が
戦友の二年兵から話を聞きました。
二年兵「鏑木、そろそろ外出が出来るようになる訳だが
    予定表は早めに出せよ」
叔父 「はい!・・あの〜二年兵殿、女郎屋に行きたいのですが
それも予定表に書き込むのでしょうか?」
二年兵「当然だろ、でも予定表には「屋号」を書けよ
    それと扇屋(おおぎや)には行ってはいかん、別な場所にしろ」
叔父 「はい、鏑木は扇屋以外の女郎屋に行きます」
 と、この様な会話があったにもかかわらず数ヵ月後に叔父は、
二年兵の忠告も忘れ扇屋の暖簾を潜りました。

扇屋に入り「やり手婆」との交渉で2人の内の“多少器量の好い”1人を選び部屋に入りました
そこは、女郎部屋(女郎が客を待つ部屋)の隣で相方には都合が良い筈なのに、なかなか相方の女郎が来ない
呼びつけようと思い、タバコを吸いながら襖を少し開けて覗くと
かなりの上玉の女郎が4人、本を読んだり化粧をしたりしていました。