【今夜】百物語2009本スレ【恐怖】

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60もなか ◆EV355Yrgos
小さい頃の話です。
その日、私は妹と近所の子との三人で
近所の小さな神社でかくれんぼをしていました。

鬼は妹。
私と近所の子は神社の端にある、小さな倉庫?のような建物と
神社に密接するように建っていた建物のあいだに隠れてました。
そしてバレないよう顔を出して、目を瞑って数を数える妹を見てたんです。
しばらくして妹が顔を上げたので私たちは慌てて顔を引っ込めたんですが、
妹がこっちに来る気配は無かったので違う場所でも探してるのかと
再度顔を出したました。
妹は神社に立っている太い木の横にある、石碑?みたいな
石のとこをジッとみてました。
何かあるのかと思ったら、妹は笑って真っ直ぐ石の方に向かうんです。
妹の奴、私たちがあそこに隠れてると思ってるなと
こっちもニヤニヤして見てたんですが、突然大声上げて
泣き出したんで驚きました。
私たちはかくれんぼ中だと言うことも忘れて慌てて妹に駆け寄ったら、
「私もう帰る、帰る」と妹は泣き止む気配なし。
61もなか ◆EV355Yrgos :2009/08/07(金) 21:58:28 ID:+mceYR6AO
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結局その後かくれんぼを止めて、私は泣き止まない妹を連れて帰ったんですが、
後日、あの時何があったのか聞いたら、白い手が石のとこから
おいでおいでしてて、お姉ちゃんだと思って行ったら誰も居なくて怖かった、
と話してました。

あとから考えると、その石は大きいといっても、子どもでも
隠れるのは無理なくらいの大きさ。
私も身体がはみ出てすぐバレると、選択肢に入れなかった場所だっただけに、
仮に本当に人がいておいでおいでしてたとして、
どうやって身体を隠していたのか今でも不思議でなりません。