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「百物語」
2chのオカルト板をよく見ているので、俺には色々と物語を覚えた
時期も夏なので、友達と花火をしに土手にいた時の話だ
そのとき俺を合わせ9人いたので、一人11話ずつ話して百物語をしようと提案した
流石に蝋燭はなかったので買いにいった。一人が
「なぁ?百話目どうするんだ?」
と言ってきた。そこは考えており、百話目は全員後ろ向き、下を向き、くじを引き当たりを引いた奴が
ボイスチェンジャーを使い話そうと決めた。
準備も整ったので、近くの以前自殺した家が公園になった場所と言われている公園にいった
と、いうのは嘘で俺が以前から廃墟があったから行こうとしたら公園になっていたので
そういう設定をつけて友達に言っただけ。
しかし面白いもので、一人は、やべぇよ。一人はうおーぞくぞくするなど期待通りの反応をしてくれた
一人11話というのは流石にキツイものもあったが、ようやく99話目が終わった
「さぁ全員後ろ向こうぜ。当たり引いた奴最高に怖い話をしろよー」
と、盛り上がっていた。ボイスチェンジャーで女の声が百話目を語りだした
俺はあれ?ボイスチェンジャー俺持ってるけど・・バレないよう自分で買いやがったなと思った
しかし、百話目の内容はまさかの紫鏡
その頃は高校生だったので卒業までに忘れないといけないのに全員思い出してしまった
「誰だよふざけんなよ!思い出しちゃったじゃねーか」
「最悪だろwまぁオチとしては面白いけどな」
そして百本目の蝋燭が消えた
「で、誰だよ最後のやつ。自分でボイチャ用意しやがって紫鏡とかおいしすぎるだろ」
と、俺が言うと、皆キョトンとして言った
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「いやいや、自腹で買いたくねぇぞ」「え?お前じゃねーの?」
「20点だな。そんな設定言ったって怖くねぇぞ」「もう帰って」
「しらけるなー帰ろうぜ」「ゲームしようぜゲーム」「RPGしかねぇんだけど」
そんなやっちまったな的な言葉ばかりで俺はため息をつき皆で帰ろうとした
「そういえばさ、さっきもう帰ってって言った奴だれ?」
「あ?お前だろボイチェで女声だったし、俺たち男しかいないだろ」
「いや、俺の女声になるやつじゃないんだけど・・」
そこで全員固まった。変な汗があふれ出て、すぐにでもその場を去りたがったが動けなかった
心の中でずっと誰か助けてくれ!と叫ぶと、お巡りさんがやってきた
「お前等!そんなとこで何してるんだ!」
その声で全員我に帰り、動けるようになった
俺は「すいません、蝋燭も消したし公園で騒いですいませんでした」
と謝ると、お巡りさんは不思議そうな顔をしながら、しかし怒ったように言った
「先日一家全員亡くなった火事のあった廃墟が公園な訳あるか!言葉を選びなさい!」
確かに公園だった。9人全員間違える訳がない。そもそも廃墟と公園を間違えるか
全員唖然として言葉にならない顔のまま立ちすくんだ
もう夢であって欲しいのに、トドメを指すように声が聞こえた
「紫鏡思い出したよね?じゃあ皆の家にいけるね」
完