【今夜】百物語2009本スレ【恐怖】

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404ハードル下げ ◆79cfdX7bxM
『足音』

以下の話は実体験な?
これは俺が消防だったときの話だ

当時(ってか今現在もだが)俺には霊感が無くあると思えることもなく過ごしていた
このころから俺のコミュニケィション能力はなく数少ない友達も帰宅ルートが被っている者は一人しかいなく
そのときもいつも通り一人で帰路についていた
ただ、一つの異常を除いていだ

…ガコン…    …ガコン…  …ガコン…    …ガコン…

誰かがドブの蓋の上を歩く音がする
しかも俺の真後ろで
なんだと思って立ち止まって後ろを振り向くも距離約50mの間に誰もいない
音は止まっている
なんだ、と思い再び歩きだすも音が追いかけてくる
走ってもそれに合わせるようについてくる
気味悪がって走り続けるとある川をわたった時点で急にピタリと止んだ
やはり後ろには誰もいなかった

学校を出てすぐの交差点から始まり真後ろをついていき
走れば合わせてくるし止まればやむし
振り向いても誰もいない
川をわたればついてこない

そんな状態一ヶ月ほど続いた
だがある日を境に音は出現しなくなった
まぁ要するに害は何もなく結果オーライなんだが、あの時の体験が奇妙で今でも思い出せる数少ない記憶の内の一つとなっている


【完】