346 :
キッカ ◆.LlKAkH4Jk :
友人(Y君)から聞いた話です。
高校生のとき、興味本位で近所の廃病院に知り合いのS君と2人で肝試しに行くことになった。
時間帯は昼間だったが、やっぱり廃病院はとても怖かったらしい。
そのうち1階のトイレを調べることになったらしく、Y君は怖かったのでトイレの外でS君を待つことにした。
しばらくしてもS君が出てくる気配がないので、Y君は勇気をだしてトイレに入ってみた。
しかし、そこにはS君の姿は無く、どこを探しても見当たらない。
いよいよ怖くなり、トイレの外に出てY君は
「いい加減にしないと帰るぞ!」
と言った。
するとS君が「別に何もなかったな〜」と言って出てきた。
「何で出てこなかったの?」
と聞くと、S君は「そんなにこの中に入ってた?」と逆に聞き返してきた。
その後はいろいろな場所を探索したらしいが、怖くて全部は見回ることができなかったそう。
帰り際にまた1階の別のトイレを調べることになり、またしてもY君は外で待機。
やっぱりS君はしばらくしても出てこない。さっきのも今度も悪戯かなと思って入った。
すると、やっぱり中には誰もいない。探してみたけど見つからない。
いったん外に出て「悪戯はやめろ!」と言うと、S君はトイレから出てきた。
またしても「何で出てこなかったの?」と聞くと今度はS君は怒ってこう答えた。
「お前がドア押さえて、開けてくれなかったじゃん。」
完