自分が高校くらいのときだから、10年くらい前のこと・・・
学園祭の準備で日もとっぷりと暮れてからの帰宅。
学園祭の事で多少気分が高揚していたのか、なんとなくいつもと違う道を通ってみたくなった。
ぼんやり自転車をこぎながら初秋の心地よい風と何時もとは違う風景を楽しむ。
田舎なもんで街灯も少ない道で辺りは真っ暗、擦れ違う人も車も少なかったが、
特に心霊とかは信じていなかったので恐怖心はなかった。
しばらく走っていると、道の真ん中をあっちにふらふら、こっちにふらふら走る一台の自転車に気づいた。
「あ〜酔っ払いか。しかもじい様か。あぶね〜な〜」などと思っていると緩いカーブに差し掛かった。
「前の人、カーブの先にいなかったりして、幽霊かも。んな訳ね〜か」と思いながら自分もカーブを通り過ぎたら・・・
「あれ、じいちゃんどこ??」あたりを見渡すがじいちゃんいない!!軽いパニック状態!!
更にどこからともなく「う〜う〜」とうなり声!!完全にパニック!!
・・・良く見ると道路わきの側溝から自転車のハンドルが除いている。
あれ?と、近づいてみるとじいちゃんと自転車が、側溝にピッタリ収まっていた。
あわてて引き上げる俺。じいちゃん顔に擦り傷を負いながらも「大丈夫、大丈夫。お〜いて〜」と酒臭い息で返しながら
またふらふら自転車をこいで道を曲がっていった・・・
「気をつけてね」とじいちゃんの背中に声をかけまた自転車を漕ぎ出した。
そこでふと気づく。「落ちる音聞こえなかったよな・・・がシャンってしなかった・・・」
気づいたときにはじいちゃん本当に消えていました・・・
曲がった先でまた落ちてたりしてw
>>640 そのじいちゃんの死因は側溝に落ちたことが原因、死後もおなじ苦しみを味わっていたが
>>640が助けたことにより成仏する事ができた
などと美談にしてみる