友人から聞いた話。
ある日、友人が壁にもたれ掛かって雑誌を読んでいると、何やら妙な気配。
ふと、顔を上げるとそこには、青白い顔をした見ず知らずの女が、眼をぎょろと見開いて
友人と同じように雑誌を覗き込んでいたらしい。
驚いた友人、一気にパニック状態に陥って、逃げようにも後ろは壁。
でも、とりあえず何とかしなきゃならないと思ったらしく、座った状態で体勢も悪いのに
渾 身 の 右 ス ト レ ー ト
よほど雑誌に集中していたのか、避けるそぶりも見せず
彼の拳は女の顔面に吸い込まれて行き――
「いやあ、人間(?)が、もんどりうって崩れ落ちるシーンなんて始めて見たわ」
と、笑っていました。
ちなみに、その女は「ドグシャア!」といった感じで床に顔面から崩れ落ちた後、
横たわったままの姿勢ですうっと消えていったそうです。
アンタ、酷ぇよ。