【全米が】なんか笑える霊体験11【テラワロス】

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625本当にあった怖い名無し
二年前に実際に体験した出来事です。あまり笑えないかもしれませんが…
あれは暑い熱帯夜でした。
深夜までかかったレポートも一段落し、喉が渇いていた私は近くの自販機にコーヒーを買いに行きました。
コーヒーを買い、さあ帰るかと振り返ってみると何処からか「カチ!カチ!」と音が聴こえて来ました。
何気なく辺りを見渡すと自販機の斜め向かいのマンションの方から聴こえます。
何の音だろう?とマンションを見上げた私はソレと目があってしまいました。
女でした。
口を上下に閉開し歯を打ち鳴らしている様子は異様でした、あのカチカチ音は歯の音だったのでしょう。
プラスチックのような硬質でガサガサの髪で上半分隠れてましたが、私にはソレが私を視ているというのが肌で感じられました。

一気に暑さが引き背中に氷をブチ込まれたような寒気を全身に感じた私は一も二も無く回れ右、で引き返しました。
あの女がいたのはマンションの三階通路。追い付かれることなど無いのですが私の脚は自然に早歩きとなります。
そうして三分も歩いたでしょうか、流石に落ち着いた私はさっきの女は何なのだろうかと思いつつ歩幅を落としました。
その時、背後から「カチン!カチン!」と音が。
626本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 00:58:11 ID:TFix3F/NO
その時感じた寒気はさっきの比ではありません、『絶対に振り向くな!振り向いたら死ぬぞ!死ぬぞ死ぬぞ死ぬぞ死ぬぞ…』
恐怖で頭が真っ白になった私はそのまま駆けだしました。
振り返る余裕はありません。心臓は破裂しそうで耳鳴りはガンガンでした。
なのにその音だけはなぜかハッキリと聴こえてくるのです。
『ガチンッ!ガチンッ!ガチンッ!』と。
明らかに近づいています、もうすぐ後ろからハッキリと歯を噛み合わす音が聴こえるのです。
もう涙目どころじゃありません、ヒューヒュー過呼吸状態で自分のマンションのエントランスに駆け込みました。
627本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 00:59:44 ID:TFix3F/NO
ここの出入口はオートセキュリティです、駆け込むと同時にドアを思いきり閉めました。
これでヤツは入って来れません、私はその時初めて振り返りました。
しかし外には何も居らず黒々とした夜の闇があるだけでした。

私は疲労困狽の体でエレベーターに乗り、自室のある三階に上がりました。
そしてエレベーターを降りて自室に向かおうとした私の後ろから『ガギンッ!』とあの音が…。

あの女が通路端の非常階段にいたのです!
拳二つは入りそうな程に口を開けては激しい歯がみするたびに、『ガッギンッッ!ガッギンッ!』とすさまじい音がします。
恥ずかしながら腰を抜かした私はヒィヒィと這うようにエレベーターに逃げ込もうとしましたが、
あの女が妙にカクカクした動きで此方に向かってくるのです。
私は失禁しながらもエレベーターに這い、閉ボタンを押そうとした直後、
628本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 01:01:32 ID:TFix3F/NO
あの女が(;゚O゚)<ホゥワアァ!見たいな顔で宙を舞いました。

うちのマンションは築浅はいいのですが、妙にデザイン偏重でエレベーター前に低い段差があったのです。
実際によく踏み外したりつまづいたりとマンション住人には大不評でしたが、この世ならぬ存在もそんなとこに段差があるとは思わなかったに違いありません。
思いきり踏み外し、体勢を崩しました。
それだけなら良かったのですが、段差はエレベーター口を囲むようにあったのです。
気の毒に女は正座の姿勢で段差に足からダイブ。
  ○<ホゥワアァ!
 ⌒╂  
┐ ≫ ┌

↑図にするとこんな感じ。
当然両足の脛、俗にいう弁慶の泣き所を強かにぶつけ痛みのあまりか無言で転がり回る女。

暫くそうした後、(´;ω;`)な顔で立ち上がるとヨタヨタと非常階段に向かいました。
唖然と見送ったあと(幽霊も脛を打つと痛いんだな…)と思いながら部屋に帰りました。
それ以来彼女の姿を見ることはありませんでした。
629本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 01:25:53 ID:ixMjFvyd0
確か、歯を打ち鳴らすって叩歯っていう魔除け法だと思ったけど
魔のものが魔除けしてるのって、なんか不思議だな

と思ったけど、念仏唱えてる亡霊もいるから普通か?
630本当にあった怖い名無し:2009/07/18(土) 05:36:10 ID:CEzVOofN0
靴底に画ビョウが刺さってるオチだよね?だよね?(涙目)
って読んでたら、AA見て爆笑した