中学生の頃、金縛りにあったことがある。
中学の頃は部活でヘトヘトになって帰ってくることが多かった所為か、
体が動かなくなるだけの金縛りにはよくあっていたので結構慣れていた。
でも、その時の金縛りはいつもと違った。
掛け布団を足元から捲られて、そこから何者かが入り込んでくる感触がしたんだ。
普通に考えれば“呪怨”のワンシーン見たいで怖いシチュエーションなんだが……、
当時の俺は性欲むんむん。美術の教科書から辞書のエッチな一節までおかずにしてたお年頃だ。
幽霊だろうが何だろうが、今俺の上に女の人がのしかかっている。
真っ先にそんな考えが頭に浮かんできた。
そう思うと何かもうエロイ方向でたまらんかった。
しかも、しばらくすると寝巻きも捲られて腹のところにヌルヌルする感覚が。
舐められてる。絶対に舐められてる。
もう俺大興奮。金縛りとか心霊現象とかもうどうでもよくなってた。
どんなエロイ幽霊なのか見たくてたまらない。
そんな一心で俺は金縛りを振りほどいて布団の中を見た。
そこには、眼鏡を掛けた禿げちゃびんのおっさんがいた。
「ぅぅううぉおおおおあああああああああああああっ!!?」
俺は霊を見た恐怖とか、そんなんじゃない悲痛な悲鳴を上げていた。
悲鳴を上げている俺と目が合ったおっさんは驚いた顔をして消えていった。
こんど会ったら殴ってやる。
>>577 なんかイロイロとかわいそう
でも笑える話 うん