411 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 22:25:36 ID:Rd9AHwuN0
アトランティス に一票
412 :
投稿A:2009/07/25(土) 17:22:32 ID:uCy9Tdpp0
ある出版社の特集記事を組む際、
奇妙な体験をされた方のお話です。
特集記事を来月号に控え、
担当となった彼は読者からの投稿を整理していたそうです。
特集記事というのは読者からの奇妙な体験を集めて掲載するものだそうで
その時出版社に届いた投稿数は全部で『42通』だったそうです。
彼はふと、縁起でもないなと苦笑しながらも
その時はそれ以上考えるのをやめて抜粋を始めました。
連日の疲れのためか作業は思っていた以上に難航。
気が付いた時には、午前1時に時計の針が差し掛かるところでした。
続きはまた明日、改めてやろうと決めて投書をまとめ
机の上に乱雑に置かれている資料を手で払い除け、まとめた投書を置き
席を立ち上がろうと椅子の肘に手をかけたとき、
聞きなれない音がかすかに耳に飛び込んできたそうです。
それはドアの向こうから、
なにか重たいものを無理やり引き摺るような奇妙な音で、
それはとても小さな音だったそうですが、
とても耳障りの悪い感覚を覚えたそうです。
注意して聞いていると音は次第に消えてしまったようですが
その日彼は、なぜかドアの外に出ることに非常に躊躇してしまい
自宅に帰るのをやめて朝まで職場に残ることにしたそうです。
413 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:23:57 ID:F7hVYSIQ0
「北海道のガソリンスタンド」1/2
去年の夏、わたしはオートバイにまたがり、北海道を独り旅していました
大湿原を横切る広大な道路。対向車も後続車もありません。ここは本当に日本なのか?
まるでハリウッド映画に出でくるような風景に、わたしは心を躍らせました
やがて前方に霧が発生しているのに気づき
わたしは一旦停車し、ライトを点けてユックリとその霧の中を前進しました
すると急に霧が晴れ、前方にガソリンスタンドが見えました
わたしは給油しようと思い、そのスタンドに立ち寄ることにしたのです
しかしスタンドの中にオートバイを停めても、中から店員が出てこないのです
セルフ式のスタンドかと思いましたが、そうではありませんでした
入り口のドアには「**スタンド 電話***」と大きく書かれています
でも全体的に錆びれた感じの妙な店でした
わたしはドアを開けて中に入りました
「すいません、誰かいませんか?」わたしが大きな声で呼び掛けても
やはり誰も出てきません
そこは無人のガソリンスタンドだったのです
414 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:26:16 ID:F7hVYSIQ0
「北海道のガソリンスタンド」2/2
テーブルにはコーヒーが半分入った埃だらけのコップが1つ置かれています
嫌な感じがしたので、取りあえずわたしは外へ出ました
店の横の空き地に、引っ繰り返ったボロボロの耕運機が放置されているのが
わたしの目に飛び込んできたのです
「ここに居てはいけない」胸騒ぎを覚えたわたしは
オートバイを全速力で走らせてその場を去りました
1時間後、気になったわたしはそのスタンドに電話をしてみました
驚いたことにすぐ電話に男性が出たのです
「エッ?さっき立ち寄ったけど誰も応対しなかったって?それは悪いことをしたね
実はここは自衛隊の古い基地なんだ
もうみんなからは忘れ去られているけどね、これ以上は言えない・・・」
唐突に電話が切れました
いったいあのガソリンスタンドは何だったのでしょうか?
北海道には人間が入ってはいけない場所が存在するのでしょうか?
青森県 *市** 山田 ヨネ 8歳 小学生
415 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:34:00 ID:F7hVYSIQ0
「赤い自販機」1/3
脳を活性化させると謳い文句の書籍に
「いつもとは違う順路で帰宅すると、それが新しい刺激となり脳を活性化させる」と書いてあったので
電車で帰宅途中、一駅前で降り、自宅まで歩いて帰ることにしました
時間は午後7時ころだったように記憶しております
線路を最寄り駅に向かって歩いていると、喉が渇いてまいりました
その時ちょうど自販機が目にとまったので、ドリンクを買おうと思い近づきましたのでございます
その自販機は真っ赤でした
自販機上部の透明な部分には見本の缶が並べられておりました
どれもテレビのCMでよく知っている飲料水でしたが
左端の見本の缶だけ奇妙でした
それは真っ黒な缶に「アナタの歌」と印刷されており
驚いたことに値段が1000円と書かれているではありませんか!
私は喉の渇きも忘れて、好奇心からその缶を購入することに決めたのであります
私の1000円札がスルッと自販機に飲み込まれました
だがしかし、何も出てこないのであります
「チキショウ!べらんめぇッ〜!」私は自販機をつい蹴り上げてしまったのでございます
その瞬間、自販機から大音量で歌が鳴り響き出したのであります
416 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:35:04 ID:F7hVYSIQ0
「赤い自販機」2/3
Let's defy neck hanging 惨めな生き様を♪
Let's defy neck hanging 無意味な日常を♪
ママのお腹に置いてきた 生きるためのライセンス
お金も無いし恋もない 死にたい時に死ぬだけさ
掛けてみるかい 今夜 首に Good choice
ワイヤー入りさ 頑丈さ
死後の世界で素敵な恋が待ってる
苦しみだけの人生 思い切り椅子をッ蹴っ飛ばせ
Let's defy neck hanging 惨めな生き様を♪
Let's defy neck hanging 無意味な日常を♪
417 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:37:21 ID:F7hVYSIQ0
「赤い自販機」3/3
私はビックリしてその場より、全速力で走り去ったのでございます
赤い自販機がドンドン遠ざかり、点になり、振り返っても視界にはもう入りません
しかし、その歌は何故か鳴りやみません、それもそのはず、歌は私の脳内で鳴っていたのですから
『 命知らずの死に方は 天井からブラ下がる
君の肛門 弛緩して 熱い糞尿 タレ流す
いつ死ぬ気かい? 今夜はとても マトモな気分じゃいられない
首を吊って見せておくれよ BABY♪〜 neck hanging Time ♪
苦しみだけの人生 思い切り椅子をッ蹴っ飛ばせ
Let's defy neck hanging 惨めな生き様を♪
Let's defy neck hanging 無意味な日常を♪ 』
「もう勘弁してくれ〜ッツツツ!!!!」
私の絶叫と同時にピタッと歌が止まり、脳にようやく静寂が訪れました
あの自販機はいったい何だったのでございましょう?
そしてあの歌が私の歌とはいったいどういう意味なのでございましょう?
東京都 **区** 杉本 権蔵 15歳 家事手伝い
418 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:42:56 ID:F7hVYSIQ0
書かれている話の内容と、氏名と年齢と職業がまるで噛み合っていない3通の投稿
その3通は、封筒に書かれた文字も、中身の便箋に書かれた文字も
定規をあてて書いたのが丸出しで、角々していた
間違いなく同一人物によって書かれたのだと吉田は思った
3通の消印を見てみると、沖縄、青森、東京になっている
各地から奇妙な同一人物によって書かれた手紙が届くとは、「まるでウンモ星人みたいだ」
吉田は小さく呟いた
何より吉田を恐怖させたのは、3通とも宛名が
東京都 新宿区 ** 雑誌「???」・読者が体験したストレンジネス係り担当 吉田悟 様
になっていたことだった
担当 吉田悟 様・・・・
担当 吉田悟 様・・・・
担当 吉田悟 様・・・・
担当 吉田悟 様・・・・
俺の本名までお見通しなのか・・・
419 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 21:49:04 ID:F7hVYSIQ0
しかも「赤い自販機」に書かれているこの歌は
吉田が子供のころ、好きでよく見ていたアニメ・超音戦士ボーグマンの
『替え歌』ツ!!!
俺の過去も、趣味も、お見通し・・・
ちょっとキャラだけ作ってみました。
ストーリー誰か考えてみて。
インコさん
中肉中背の女。
帽子・上着・パンタロン・靴とすべてが真っ黒。
猫背で恨めしそうな上目遣いで睨みつける。
インコさんは首吊り自殺したので、喉が潰れて喋れない。
人間の前に現れると、指先に停まらせたペットの小鳥に喋らせる。
腹話術の怖さを極限まで引き出してみました。
どんな事するか未定です。
421 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 02:29:36 ID:2vCQ/G/P0
幽霊が切手を舐めて封筒に貼っているところを想像してみた
しかしちっとも楽しくはない
幽霊にこんな物理的なチカラがあってたまるか!
勿論、人間業でもない
いったい俺を弄んでいる奴の正体は何だ?
吉田が頭を抱え込んでいると、本当に頭痛が襲ってきた
422 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 17:59:16 ID:2vCQ/G/P0
「無理せんでエエから」
編集長の許可がアッサリ出たので、吉田は会社を出て駅へ向かった
ところが道を歩いていると嘘のように頭痛は去ってしまった
今さら会社に戻る訳にもいかない
時計を見れば午後3時、中途半端な時間だ、飲み屋はまだ開店してない
しょうがないので繁華街の裏路地で缶コーヒーを買って一服することにした
あと2時間もすれば表通りには食欲をそそる焼き鳥の匂いが充満するだろう
しかし吉田が今いる裏通りは、飲食店のゴミ置き場であり、生ゴミの匂いしかしない
まさに陰と陽だなと、吉田は自分の吐き出したタバコの煙をぼんやりと目で追いながら思った
何気なく左側の路地を見た
そこは工事をしたらしく、アスファルトが継ぎはぎになってデコボコしてる
しかも誰が置いたのか分からないが、コブシ大の石が危険な角度で放置されていた
その時である、路地の奥からキ〜コキコッと何か車輪の回転するような音が聞こえてきた
吉田が注意して見ていると、車椅子に乗った老人が現れた
車椅子がその石に乗り上げ、あっという間に横転してしまった
「だ、大丈夫ですか」駆け寄った吉田は老人を助け起こした
423 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 18:02:09 ID:2vCQ/G/P0
「大丈夫です。なんと親切なお方じゃ、アナタもクトゥルフ様を信心されておるのでしょう?」
「えっ!クトゥルフ?」吉田は老人をマジマジと観察した
その老人は非常に華奢で、もしも立ち上がったとしたら身長が150センチもないチビだろうと思われた
その頭はまるで団子のようにツルリとしていて、毛根が皆無、それどころか光沢さえ反射していた
鼻筋は整っていてマネキン人形のような顔立ちをしている
そして、まるで彫刻刀で彫ったようなワザとらしい無数の皺が顔に刻まれていた
「クトゥルフ様の復活は近いですぞ、同志よ、その日まで共に信心に励みましょう」
老人はそう言うとゴキブリのようなスバシッコさで路地を右折して消えてしまった
「なんだ、あの爺ぃいは?」吉田はただ呆然とするより他はなかった
424 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 18:11:21 ID:2vCQ/G/P0
( ゚д゚ ) もうすぐ、完結だよ
(_ ゚T゚
゚ ゚̄
425 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/27(月) 21:29:05 ID:2vCQ/G/P0
>>422を改稿
「無理せんでエエから」
編集長の許可がアッサリ出たので、吉田は早退することにした
自社のある雑居ビルを後にして、駅へと向かう
ところが・・・・・・
426 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 19:09:48 ID:fzDRYy1L0
>>423 の手直し
「大丈夫です。なんと親切なお方じゃ、アナタもクトゥルフ様を信心されておるのでしょう?」
「えっ!クトゥルフ?」吉田は老人をマジマジと観察した
その老人は非常に華奢で、もしも立ち上がったとしたら身長が150センチもないチビだろうと思われた
その頭はまるで団子のようにツルリとしていて、毛根が皆無、それどころか光沢さえ反射していた
鼻筋は整っていてマネキン人形のような顔立ちをしている
そして、まるで彫刻刀で彫ったようなワザとらしい無数の皺が顔に刻まれていた
「クトゥルフ様の復活は近いですぞ、同志よ、その日まで共に信心に励みましょう
今日のお礼はいつか必ずしますから、いつか・必ず」
老人はそう言うと、車椅子を押して去っていった
その後ろ姿をただ見送っていた吉田は、あることに気がついた
老人は両手を前方から後方へ動かしていたのだ
だとしたら車椅子は後進するはずである、だが車椅子はスイスイと前進して行く
幽霊船が風向きに逆行しながら進む話を、吉田はフト思い出した
老人を乗せた車椅子は、細い十字路にさしかかると
ゴキブリのような素早さで右折して見えなくなった
「何だ、あの爺ィいは?」吉田はただ呆然とするより他はなかった
427 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 19:17:24 ID:fzDRYy1L0
吉田が携わってる雑誌名を考えてね
謎と怪奇を追うオカルト総合雑誌『????』
428 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 19:47:42 ID:fzDRYy1L0
>>393の手直し
狙い済ましたかのように電話のベルが鳴った
こんな深夜に電話をかけてくるような知人など、自分にはいない
電話は鳴り続ける「早く出ないと隣から苦情が来るぞ」と脅迫をするかのように
負け犬のような気分で吉田は受話器を持ち上げた
「だ〜れも知らない知られちゃいけ〜ない〜♪」
幼い子供の声がアニメ・デビルマンのEDテーマを歌った
吉田が恐怖したのは、その声でも歌でもない
吉田が恐怖を感じたのは場所だった
その子供の声は受話器からではなく、吉田の背後から聞こえたのだ
振り返った吉田の目に飛び込んできた物、それはテーブルに置かれた灰皿
吉田が100円ショップで買った黒い変哲のない灰皿
マイルドセブンを愛用している吉田の、その灰皿の中に、存在するはずがない
マルボロの吸殻が1つ入っていた
429 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/28(火) 23:57:56 ID:qOJPm+fT0
>>413 もしかして普段から小説書いてるっていうか、サイトもってたりします?
430 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 22:47:45 ID:3Ip4usNVO
クライマックス期待上げ
431 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 23:40:12 ID:aTQXD+G50
吉田が住むマンションはオートロックではない
小さな5階建てという設定にしますね
432 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 23:48:32 ID:aTQXD+G50
吉田の部屋は801号から301号に変更します
>>384の手直し
普通、オートロックマンションの管理人は平日の朝8時から午後5時まで、1階の管理人室に在中し
廊下や非常階段の清掃やら、宅急便の受け取り代行などをして
土日・祝日は休みという勤務形態が多い
だが吉田の住むマンションはオートロックではない小さなマンションだ
大家の鈴木さんが管理人も兼任している
鈴木さんは朝6時にマンションに来ると、手早く清掃を済ませて自宅へ帰る
そのかわり何かトラブルがあれば、夜中でも駆けつけてくれるので
なにかと便利ではあった
自室に向かって一歩踏み出した時、吉田は金縛りにあったかのように動きを止めた
301号室のドアが開いたのだ
中から見知らぬ男が現れた、顔はやく分からない、長髪なことだけが見てとれた
その男がユックリと自分のほうに歩いてくる
「ここで止まっていたら自分が301号室の住人だとバレてしまうッ!」
ナイフで腹を刺された自分の姿が、反射的に脳裏をヨギル
吉田は平静を装いながらユックリと男に向かって歩き始めた
すれ違う時、男のクチビルが横に動いて何かを呟いた「ウッ・・・・・」
パチパチッパチパチッ 天井からのノイズが一段と大きくなった
男は静かにエレベーターホールに消えていった
ドロボウに違いない! 吉田は自分の部屋へ入ろうと急いでドアノブを回した
開かない?鍵が閉まっている? 今の男は鍵を閉めて行った?
いや、鍵を閉める素振りもなかったし音も聞こえなかった
433 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/29(水) 23:58:24 ID:aTQXD+G50
>>421手直し
幽霊が切手を舐めて封筒に貼っているところを想像してみた
ちっとも笑えない
幽霊にこんな物理的なチカラがあってたまるか!
勿論、人間業でもない 、いったい俺を弄んでいる奴の正体は何だ?
それにあの長髪の幽霊男、すれ違うときに何を呟いたんだろう?「ウッ?・・」
そうだ!「ウゾダラマジガル」と言いやがった、間違いない、でも何の呪文なんだ?
吉田が頭を抱え込んでいると、本当に頭痛が襲ってきた
434 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 00:08:04 ID:smTGRvmA0
435 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 00:56:10 ID:smTGRvmA0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何だ、あの爺ィいは?」吉田はただ呆然とするより他はなかった
「クトゥルフ」はアメリカの小説家ラビクラフトが作った作品
ラビクラフトの死後も、さまざまな作家によって書き継がれていて
今では壮大な神話体系と呼ばれているのだ
吉田も高校生の時、夢中になって読んだ経験がある
「クトゥルフを呼び出す呪文で、ウゾダラマジガルなんてあったか?」いや、なかったはずだ
そもそも クトゥルフを呼び出す呪文は人間には発音できないという設定だったはずだ
午後5時前に帰宅した吉田は、部屋に入ると玄関、台所、トイレ、風呂、自室、テレビ
点けられる明かりはすべて点けた、眠るときも点けたままだ
なぜなら怖かったから
ソファに座りマイルドセブンをユックリと吸う
「あっ精霊界・・・」
吉田は霊能者スエーデンボルグのことを思い出した
この世とあの世が重なりあっている場所、それが精霊界だとスエーデンボルグは書いていた
死んだ人間はまず精霊界へ行き、生きていた時と同じ環境を自らの想念によって創り出す
やがて死を自覚した霊は天国へ昇天するが、想念で創り出したモノはそのまま残るのだという
編集部に届いた奇妙な3通の投稿
「変な公園」「北海道のガソリンスタンド」「赤い自販機」
そして車椅子のハゲ爺ィさん
この4つには共通点があることに吉田は気がついた
436 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 01:17:29 ID:smTGRvmA0
「変な公園」は不慮の死を遂げた公園清掃員が想念で創り出した公園
生きた人間が彷徨い込んで来ないように、時空警備員が監視していた
「北海道のガソリンスタンド」は不慮の事故死を遂げた自衛隊員が
想念で創りだした店
「赤い自販機」は自販機のセールスマンが死後
やはり想念で創り出した機械
死んだクトゥルフおたくが想念で作り出した擬似眷属
それがあの団子ヘッド爺ィさん
437 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 01:34:49 ID:smTGRvmA0
クトゥルフおたくが想念で創り出した擬似クトゥルフ
その本人が自分の死を自覚して天国に昇天した後も
彼が創造した擬似クトゥルフとその眷属たちは精霊界に残されたままだった
退屈を持て余した奴らは、時々、人間界にやってきては
ターゲットにした人間を弄んで悦に浸っている・・・
これで一応、すべてが説明できる
「あーよかった、本物のクトゥルフじゃなくて
誰かが想念で創った擬似クトゥルフだからな・・
・・・でもどうやって退治しろと?」
438 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 04:22:39 ID:smTGRvmA0
(´・ω・`) ラストだよ
439 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 04:25:38 ID:smTGRvmA0
吉田が2本目のタバコに手をのばそうとした時
テーブルの向こう側、自分の正面にあの長髪の幽霊男が立っていた
その隣には全身真っ黒の影のような男も立っている
影男には薄っすらと陰影があり、立体的であることがどうにか分かった
「この影のような男、なんだか見覚えがあるぞ」
影男の輪郭が吉田を不安にさせた
長髪幽霊男と影男が顔を見合わせてボソボソと何かを話し始めた
「俺を切り刻む相談でもしてるのか・・」吉田の不安に恐怖が混入してきた
想念体とはいえ、奴らには物理的パワーがあるのだ
ジリッ・・ジリッ・・ジリ・・不快な電磁音が鳴り出した
「ポルターガイストか」吉田は天井を見た
天井灯は煌々と点いている
『でも霊って哀れだよな、自分が死んだことを自覚できないんだもん』
「なんでこんな時にこんなこと思い出すんだ?」吉田は不思議に思った
「僕の部屋の前の天井灯はすぐ切れるから、気味悪いなと思ってたんですよ」
美術大学に通う山本が、自慢の長髪を掻きあげた
ジリッ・・バシッバシッ電磁音が大きくなった
吉田はテレビを見た、買ったばかりの液晶テレビの画面には、人気女優を起用したCMが
色鮮やかに流れている「どこの電気が切れかけてるんだ?」
440 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 04:27:28 ID:smTGRvmA0
『う、嘘だろマジかよ、君ィ〜!この公園から出たらダメだぞ』
「あッ!」吉田は膝を叩いた
「ウゾダラマジガルじゃない、この幽霊男はすれ違う時に、【嘘だろマジかよっ】て言ったんだ!」
でもどういう意味なんだ?
「この間の夜、エレベーターの前で幽霊を見たんですよ
ハッキリと見ました、スーツを着た若い男でした」
その時のことを思い出したのか山本の目に怯えが走る
バシバシッ!バシバシッ!バシバシッ!バシバシッ!電磁音が早くなった
どこだ?何の電気が切れかけてるんだ?吉田は周囲を見渡した
441 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 04:29:41 ID:smTGRvmA0
「で、家に帰って来ると灰皿にマイルドセブンの吸殻が1つ
必ず入ってるんですよ、僕はマルボロしか吸わないのに」
山本が指差した灰皿には、確かにマイルドセブンの吸殻が1つ残されていた
『掛けてみるかい 今夜 首に Good choice ♪
ワイヤー入りさ 頑丈さ♪』
まただ、なんでこんな替え歌を思い出すんだ?それにどこだ?切れかけてる電気は?
吉田は急に疲れを感じた
442 :
本当にあった怖い名無し:2009/07/30(木) 04:30:56 ID:smTGRvmA0
「正直に教えてください、僕がこの部屋に住む前に、何か事件があったんでしょう?」
バシバシッ!バシバシッ!バシバシッ!バシバシッ!電磁音がさらに加速した
問い詰められた大家の鈴木は渋々した顔で答えた
「実は以前、この部屋には編集者に勤めてたいた若い男性が住んでまして・・・」
ババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!!!!!!!!
「俺の体の中から聞こえてくる、もう限界だ」吉田は絶え絶えに呻いた
「ノイローゼになってこの部屋で首を吊ったんです
ワイヤーロープで吊ったもんだから、首と胴が切断された酷い状態で発見されて
有名な霊能力者の先生にちゃんと御払いをして貰ったんですけど」鈴木が言い終わった時
『バチンッ!』突然鳴り響いたラップ音に山本と鈴木は、2人同時に腰を抜かしそうなった
音のした場所を見ると、灰皿に残されていたマイルドセブンの吸殻から
脆く儚い煙が一筋の線となって立ち昇っていた。
443 :
ウゾダラマジガル:2009/07/30(木) 04:32:43 ID:smTGRvmA0
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444 :
ウゾダラマジガル:2009/07/30(木) 04:34:20 ID:smTGRvmA0
(´・ω・`) 終わりますた、バイバイ
(´・ω・`:
(´・ω・:;
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(´・;:',.
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:';.,
;.',
',
445 :
おまけ:2009/07/30(木) 05:09:58 ID:smTGRvmA0
アリの巣コロリってあるじゃん。
蟻の行列にポンと置くと、一瞬ビックリして列が乱れる。
邪魔だなと言わんばかりに迂回する列が出来る。
そのうち好奇心旺盛な一匹がアリの巣コロリに入る。
そいつをマネして何匹も入る。
毒とも知らずにツブツブを運び出す。
一匹が一粒づつ。
いつのまにか行列はアリの巣コロリが折り返し地点になる。
黄色い粒と黒い蟻が作り出す模様は綺麗で見てて楽しい。
一匹が一粒づつ、丁寧にせっせと毒の粒を運ぶ。
せっせと、せっせと、せっせと、せっせと。
蟻さんって働き者だなと思う。俺も頑張らなきゃなと思う。
次の日、あれほど沢山いて俺を困らせた蟻が一匹もいない。
ほんとにいない。
探してもいない。
泣きたくなった。
このレスを見た人は4日後にあなたの大切な人がいなくなるでしょう・・・
それが嫌ならこのレスを5つの板にコピペしてください。
信じるか信じないかはあなた次第です。
>>444 お疲れ様でした。
ここの住人もすっかり減ってしまったけど、気が向いたらまた投下願います。
448 :
本当にあった怖い名無し:2009/08/05(水) 01:58:16 ID:ObmeVdK/O
保守
449 :
(´-ω-`) ◆cT1EaaVwpeAS :2009/08/05(水) 19:32:31 ID:+ScCfpgV0
(~)
γ´⌒`ヽ
{i:i:i:i:i:i:i:i:}
川*´ c`)
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ここまで読んだ
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450 :
黒い記憶@:2009/08/05(水) 23:40:11 ID:Ez47cKKM0
わたしが小学生のとき、父が人を殺しました
わたしはそれを目撃してしまったのです
父を憎み父を恐れたわたしの、汚れた独白をどうかお許しください
451 :
黒い記憶A:2009/08/05(水) 23:42:22 ID:Ez47cKKM0
あれは忘れもしない、わたしが8才、小学3年生のときの冬の出来事です
母の学生時代の友人が亡くなり、母は葬儀に参列するため
実家である岡山へもどりました
家にはわたしと父だけが残されたのです
夕飯は父がカツ丼の出前をとってくれたので、美味しい思いをすることができました
夜の9時になると、父が「早く寝なさい」としきりに促すので
変だなと思いながらも布団に入りウトウトしていました
452 :
黒い記憶B:2009/08/05(水) 23:43:57 ID:Ez47cKKM0
やがて尿意をおぼえたので、トイレに行こうと思い、父が眠る寝室を横切ったときのことです
寝室から父の話し声がするのです、わたしは恐る恐る障子を少しだけ開けて中を覗きました
暖炉の火が怪しく燃えており、その弱い光の中で
父の背中が見え、その斜め向かいに黒いドレスを着た女の人が座っていました
「あけみ、今夜はタップリと可愛がってやるからな」
「いやだわ、可愛がるだなんて、スケベねぇ」
わたしは驚いて自分の部屋に戻りました
「父さんは汚い、汚いよ、母さんがいないのをいいことに
部屋に浮気相手を引き入れるなんて」
わたしは涙で枕を濡らしました
なぜ大人の男はこうもスケベなのか?やがて自分もスケベな男へと成長していくのか?
恐怖にも似た感情がわいてきました
泣き疲れたわたしはいつの間にか眠っていたようです
453 :
黒い記憶C:2009/08/05(水) 23:49:22 ID:Ez47cKKM0
「パンッ」という銃声で目が覚めました
わたしは急いで父の寝室に行くと、また恐る恐る中を覗いたのです
仁王立ちをした全裸の父がいました
父の足元には黒いドレスと下着が落ちていました
でもそれを着ていた女の人はどこにもいませんでした
同時にもの凄い悪臭がわたしの鼻を衝いたのです
父は女の人を射殺して、暖炉で遺体を燃やしていたのです
次の日の朝、父は平気な顔でコーヒーとトーストを食べていました
人を殺しておいて平気?なんという鬼畜ッ!
わたしは内心、恐怖に慄きました
帰宅した母に、そのことを言うおうと何度も思いましたが
結局のところ言えませんでした
それもすべては、わたしの臆病と弱さと狡さのためだったのです
一見、普通に見える父が、内面に悪魔を飼っていようとは
人は見かけによらないとは、わたしと同じような体験をした昔の人間が
作った諺だったのでしょうか?
454 :
黒い記憶D:2009/08/05(水) 23:51:24 ID:Ez47cKKM0
それ以来、わたしは父が怖くて怖くて仕方なかったのです
父がいつ普通の仮面を脱ぎ捨て、母やわたしに襲い掛かるのか
そんなことばかり考えるようになってしまったのです
やがて、わたしは父から逃げるように上京し、大学に通いました
その時でも、父が母を殺すのではないかという思いに囚われて
全く楽しくない学生生活を送るハメになりました
月日は流れ、刑事でも民事でも時効が成立し、誰も父を罰することができなくなりました
その父も今は癌に倒れ、骨と皮となってベットに横たわっているのです
父は小額ながら遺産を残しています
わたしはせめてもの罪滅ぼしに、その遺産を黒いドレスの女の人の遺族に渡そうと決意しました
そのためには、父からあの女の人の素性を聞き出さなければなりません
わたしは病院の個室で、父を問い詰めることにしました
455 :
黒い記憶E:2009/08/05(水) 23:52:46 ID:Ez47cKKM0
父さん、よく聞いてくれ、父さんは僕が小学校3年生の時に、黒いドレスを着た女の人を殺しただろ
僕はその時、障子を開けて見ていたんだ
あの女の人はいったい誰だったんだ?詳しい素性を教えてくれ
はぁ? お前はいったい何を言っておるんじゃ?
ワシが人を殺しただと?
父さん、シラを切るのは止めてくれ
父さんはもうすぐ死ぬんだよ、その前に自分に正直になって
少しでも罪を償うんだ、あの女の人は誰だったんだ、言うんだ!
訳の分からんことを言うな
ワシが人なんか殺すわけがなかろうがぁ!
まだそんなことを!僕が小学3年生の時、母さんの友達が死んだじゃないか
で、母さんは葬式に参加するために岡山に帰っただろう
その日の夜、父さんは黒いドレスの女を寝室に連れ込んでいたじゃないか
そしてその女を銃で撃ち殺して、暖炉で死体を燃やしてたじゃないか!
僕はちゃんと見てたんだ、おの女は誰なんだ!
父はしばらく宙に目を泳がせた後、「あッ」と声を漏らしました
危ない危ない、もうちょっとで息子に殺人犯と思われたまま、昇天するところじゃったわい
お前は勉強ができたから賢い人間だとばかり思っておったが
とんだスットコドッコイ野郎だった訳だな
我が息子ながら情けないのぅ〜
456 :
黒い記憶F:2009/08/05(水) 23:54:53 ID:Ez47cKKM0
あの夜、ワシは母さんが留守なのをこれ幸いにと
黒いドレスのダッチワイフと戯れておったのじゃ
テープレコーダー内臓の喋るダッチワイフで、当時としては最高級のやつだった
ところがワシが激しく腰を振りすぎたせいで、ダッチワイフのやつが破裂しおったのじゃ
お前が聞いた銃声とやらは、その破裂音だろう
本物の銃声ならもっとドデカクて近隣に響き渡るじゃろうが?
そんでもってじゃな、破裂したダッチワイフをゴミとして外に出して
誰かに見られでもしたら恥ずかしいだろう?
だから暖炉に放り込んで燃やしたんじゃよ
人間の死体を暖炉で焼いたりなんかしたら、生焼けになって大悪臭を放って
持ち運びが不便になるだけじゃろうがぁ!このウツケ者がぁ!
わたしの中で、何かが音をたてて崩れていきました
父はその一週間後、他界したのです
457 :
黒い記憶G:2009/08/05(水) 23:56:43 ID:Ez47cKKM0
わたしは父の遺産でダッチワイフを購入しました
勿論、最高級のやつです
毎晩、父の分まで激しく腰を振るっています
それがせめてもの親孝行かな、なんてネw
・・・・・【完】・・・・・
459 :
本当にあった怖い名無し:2009/08/06(木) 01:48:13 ID:kEFhstpZ0
俺はその日営業先に急いでいたが、便意を催してコンビニのトイレに駆け込んだ。
便座に腰掛けると、身体がとても重くだるくなり強い眠気が襲って来た。
・・・少しの間、眠っていたのかそれとも意識を失っていたのか
まだ便座の上に座っている、すると誰かがドアをノックする。
「お客様、大丈夫ですか?」女性の声だ
「どうしたんだ」女性の背後から男性の声がする
「いえ、かなり前に女性方が入られたのですが出て来られず、返事も無いんです。」
えっ、女性?見間違えたのか?、俺は返事をするために声を出そうとした
「・・・た、助けて・・・」しわがれた女の声が俺の口から吐き出された
また、意識が遠くなっていく、ドアを壊す音が聞こえる・・・。
再び目の前が明るくなった、病院だろうか?、しかしまた便座の上に座っている。
まただれかがドアを今度は激しく叩いている。
「たけし、たけしちゃん、返事をしてちょうだい・・・」中年の女性の声だ
回りに人が集まっているらしく、色々な話声が聞こえる。
「どうしたの」
「今度は小学生の男の子らしいわ」
「ここのトイレは以前男の人が脳梗塞で亡くなって・・・、数年前に改装もしたんだけど
時々、入った人が意識を失ったり変になったりするらしいの・・・」
460 :
本当にあった怖い名無し:
>>450-457 乙!
なんというオチwww
主人公の子供を登場させて(内容を)ループさせたら更に面白くなったんじゃね?