原爆にまつわる怖い話29

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240本当にあった怖い名無し
ついでに、ちょっと長くなるが、>>238の本に載っていた核爆発から体を守るための
秘訣をコピペしておこう。核爆発なのに地下鉄なんか動いてるか?と思うだろうが、
空中爆発なら、地下鉄の被害は軽微らしい。送電も、地下にあるので大丈夫(なのか?)


生存率を大幅に高める7つの自衛策

1.国民保護警報・ニュースで、日本向けの弾道ミサイルの発射を知り、防護の初動態勢に入る。
・近隣国から発射された場合、その警報発令から着弾まで、最大2-3分しかない。
・発射されたかもしれないという情報をもとに、即座に退避行動を開始する。
・近くにテレビ・ラジオがあれば、音量を高め、聞けるようにしておく。
・火気の使用を停止する。
・車・電車から降りる。車のエンジンは切る。

2.初期被害回避のための防護態勢
・1分以内で、ガラス窓が視野に入らない場所に移動する。そこは、ビル内ならば、廊下かもしれない。
屋内勤務者は、平時に、その場所を確保しておいた方がよい。実際には、1分の余裕もないかもしれないからである。
・すぐ近くに地下街があれば、そこへ退避する。
・高層ビルで、エレベータを利用した移動は危険である。待ち時間に被弾するかもしれない。また、エレベータ移動中に、
被弾するかもしれない。

・ガラス窓が視野に入らない場所は、核爆発時の閃光を受けないばかりか、衝撃波で飛び出すガラス片を受けにくい。
・比較的安全と思われる場所で、伏せて、頭部・眼を覆う。体の方向は、廊下の線に平行とし、衝撃波の圧力を
受ける面積を少なくする。
・最大10分で、日本向けの攻撃事態ならば、どこかに着弾している。10分間、何も無ければ、攻撃を免れたと考えられる。
・東京が攻撃対象で無かったならば、テレビニュースで、間もなく着弾地が知らされる。
・東京が核攻撃されたら、全国向けのテレビニュースは停止する。
241本当にあった怖い名無し:2009/05/10(日) 19:51:39 ID:KqlQllUr0
3.ゼロ地点と自分との距離の推定
・周囲の建築物のほぼ全てが大破、もしくは自動車が横転していれば、あなたがいる場所は、20キロトン核爆発換算で、
半径2キロメートル以内である。その後、火災が発生し、全焼するおそれがある。残留核放射線も危険なので、すぐに、
地下鉄で脱出をはかる。
・周囲の建築物の多くが半壊しても、自動車が横転していなければ、あなたのいる場所は、20キロトン核爆発換算では
2キロメートル以遠である。火災の危険は少ない。屋内退避を1時間続け、ラジオで情報を得ながら、地下鉄で脱出する。
・周囲の建築物の窓ガラスが破損していなければ、あなたのいる場所は、20キロトン核爆発換算で5キロメートル以遠である。
火災の危険はない。屋内退避をし、ラジオなどで情報を得る。

4.屋内退避と地下鉄による脱出
・地下鉄路線や公道の下の地下街は、空中核爆発で被害を受けない。ただし、ゼロ地点とそのごく近傍では、地下入り口から
入り込む衝撃波の被害を多少受ける。それでも、攻撃された直下の地下街は、地上に比べたら大いに安全である。さらに、
残留放射線の危険も大幅に回避される。
・周囲の衝撃波被害が少なくても、灰が空から降っているならば、屋外は危険である。コンクリート建造物内、大きなビルの
中心、地下街に、1時間以上の退避をする。その灰は、核分裂物質を含む核の灰の可能性がある。
・ラジオニュースで核爆発事態を確認したら、地下鉄で脱出する。自宅が風下でなければ、帰宅する。
・爆発時に郊外の遠方にいる人は、自宅へ戻り退避をする。
・爆発時に郊外の遠方にいる人は、ゼロ地点方向に近づかない。
242本当にあった怖い名無し:2009/05/10(日) 19:52:51 ID:KqlQllUr0
5.帰宅時の核の灰の除染
・核災害時に危険区域から脱出した被災者は、核の灰で全身が汚染している可能性があるので、除染が必要である。
・全ての衣服を脱いで、家に入る。脱衣・靴はビニール袋に入れて口を縛って玄関の外に出す。汚染物を自宅に持ち込まない。
ただし、多少核の灰が屋内に入り込んでも、危険はない。
・シャワーで全身を洗浄し、歯磨きとうがいをし、耳穴、鼻腔もよく拭き取る。特に、頭髪・頭皮・襟元・耳の裏をきれいにする。
皮膚露出部分は、ベータ熱傷を受けていると皮膚障害となる。頭髪は脱毛するおそれもある。汚染水は、そのまま、排水すればよい。
浴室は、その後きれいに水洗する。

6.自宅内退避の方法
・自宅の気密性を高める。ただし、酸欠には注意する。
・窓・換気扇を塞ぐ。カーテンを閉め、核の灰の屋内への侵入を防ぐ。
・飲料水を確保する。風呂桶に水を溜める。水道水が汚染するかもしれないからである。
・ご飯を炊く。自宅の食糧を確認する。
・テレビ・ラジオ・インターネットから災害情報を得る。
・ゼロ地点、風向きを確認する。空中核爆発か、地表核爆発かを知る。後者ならば、風下に危険な核の灰が降る。
前者の場合にも、やや危険な中性子誘導放射性物質が降る。
・地表核爆発の場合、ゼロ地点からの距離が20キロメートル以内の風下では、屋内でもマスクをする。この圏内での核の灰は、
1時間以内に降下を開始する。
・甲状腺防護のために、昆布があれば、適量食べる。1日分は乾燥重量で、成人30グラム、小児15グラムを、煮だし、汁とともに
食べる。核爆発災害後、できるだけ早く食べることが望ましい。
・短期核ハザードは、最初の1週間で、大幅に減衰する。1ヶ月もすれば、放射性ヨウ素などの危険性も少なくなる。
243本当にあった怖い名無し:2009/05/10(日) 19:54:10 ID:KqlQllUr0
7.核の灰が降下した危険居住区域からの退避と方法
・核の灰が降下中の屋外での退避行動は、放射線の防護が困難である。原則は、地下室・地下街などの線量回避が十分可能な場所で
屋内退避して、屋外の短期核ハザードが減衰してから、避難する。
・ゼロ地点を通過する気流の軌跡上の、最初の1時間屋外予測線量がレベルA-Cとなる地域は、風向きと直交する方向へ、最初の
1時間以上の屋内退避後に避難する。中心軌跡軸から直交方向に5キロメートル以上離れれば、危険は少ない。
・屋外では、マスク・帽子を着用する。なければ、タオルで代用する。
・街中からの避難では、電車を利用する。道路渋滞で、避難不可能になることがある。
・自動車の鉄板では、ガンマ線を遮断できないので、車内は必ずしも安全ではない。核の灰の吸い込み防止のために、窓は閉める。
・核の灰は風下に帯状に降下するので、避難が必要な区域は、その内部だけである。20キロトン地表核爆発では、風下に
幅10キロメートル、長さ50キロメートルの区域が、概して避難の必要な区域である。

「核爆発災害 そのとき何が起こるのか」高田純 中公新書 P255-260