旅先で体験した怖い話

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442本当にあった怖い名無し
旅じゃないけど、3年前なかなか就職先が見つからず、思い切って富山県にある山奥の旅館で住み込みで働いてみた。
人手不足だったらしく、俺は即採用された。館長さん女将さん仲居さんその他スタッフみないい人そうだったが、スタッフの一人に元893がいて皆に嫌われていた。
本物の刺青入れてるし、たまに癇癪起こすので俺も怖かった。
仕事もまだ慣れないある休日、俺の住み込み部屋にその元893が来て面白いところに連れてってやると言われた。俺は嫌だったが断ると怖そうなので仕方なく付いて行った。
付いて行った先は本当に誰もいない山奥の幽玄な渓谷。小さな滝が流れてて、そばに小さな祠があり有刺鉄線で囲まれていた。その祠の裏にマンホールがあって一緒に降りよう、と言われた。
俺は道連れ自殺に誘われるのかととてつもなく恐ろしくなってスキを見せてその場を全速力で逃げた。険しい山を越え、幸運にも途中で車捕まえて宿舎に戻れた。
あの893が戻って来る前に女将さんたちに挨拶もせず俺は荷物を急いでまとめ、タクシーで8千円払って新潟県辺りのJRの駅まで逃げた。

もうあそこには絶対行きたくない!