実話恐怖体験談 拾弐段目

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68本当にあった怖い名無し
私の経験したとても、恐ろしい実話です。私は子供の頃、幽霊をたまにみたりする子供でした。
しかし、高校、大学と成長するにつれ、何も感じなくなりました。
そんな私は大学時代、宅配便の早朝集荷のバイトをしてました。朝五時頃に営業所をでて、十数件のコンビニを回って、荷物を預かる仕事です。そんなにあわてて回らなくても、時間的に余裕があるので比較的のんびりやってました。
その日もいつものように、まだ真っ暗な中、一件目のコンビニで、目覚ましに飲み物を買い、二件目の少し急な坂道を登りきり、神社と公園が並んだ道へ右折して、その先のコンビニへ向かいました。
ただ、その日は坂道のあたりで、オナラがしたくなりました。
車の中はひとり、誰も気にする必要もなくオナラを・・・そのときっ!?

違う感触を感じ、慌てて止めようと試みましたが時すでに遅し。仕事の真っ最中、私はクソを漏らしたのです。

そこからが本当の恐怖の始まりでした。

坂を登り、神社横の公園のトイレへ!!

紙がっ?ない?

テンパる自分、そして、押し寄せる第二波、第三波。車にティッシュペーパーがっ!ない!?
急激に下がる体温。ケツにいまだかつてない違和感を感じ、気持ちケツを浮かしつつ、二件目のコンビニへ車を走らせた。
コンビニへ着いて、何もなかったかのように荷物を預かる。いつも、たいしてない荷物がなぜかその日は多く、さらに焦るっ!荷物を車に載せ、落ち着いたふりをして、箱ティッシュとカモフラージュにパンを手にレジへ!?

金はあった、充分過ぎるほど、時間はまだ、五時十数分・・・その時間に見たことのない長蛇の列。その最後尾にいる自分、暇すぎるコンビニのため、店員はひとりっ!!
うっすらと漂う異臭、誰も私を直視しないが、確実に目線が自分の足元辺りを見ていた。
恐怖?なんともいえない情けなさ?レジへの怒り!
萎縮する息子。

やっとのことで、レジを済まし。公園の汚いトイレへ、そこで私は解放された。恐怖から。