白山―伊勢48号ライン

このエントリーをはてなブックマークに追加
623本当にあった怖い名無し
俺はガキの頃、色んなものが見えた
他の次元に住む“存在”とも話をした

あるとき不思議な体験をした、小学校に上がる前だったと思う
親が一戸建てを買って引っ越した、5〜6歳のガキにっとって近所へ行くのも冒険だった
団地はまだ家がまばらだった
4〜5ブロック先の、いつも遊んでいる空地に行くつもりで歩いてたら
空き地の入口から海が開けていた、
見たこともない変わった生物がいた、カラフルなイソギンチャクや蟹のような生き物
潮の香りがしたが、空が日本のものとは明らかに違う青色だった
(もちろん現実には近くに海なんてない)
海辺の岩の上に光輝く天使がいた、その天使と随分長い間話していたような気がする
その後、どうやって帰ったかわからないが家に帰り
母親にそのことを話したが全然とり合ってもらえなかった
俺は周囲からは空想好きの変わった子供の見えた、大人の顔色を見るようになり
不思議な体験をしても話すのをやめた