163 :
本当にあった怖い名無し:
自分の人生の中の奇妙で怖かった体験をひとつ。
普段なぜかその方角には滅多に行ったことがなかった隣町があって
たまたま用事でその隣町をはじめて通っていくことがあり、隣町を歩いていたんだが
そのとき、前から歩いてきた見知らぬオジサンにいきなり
「よお、どこ行くんだ?」と声をかけられた。
見知らぬ人からいきなり声をかけられた私は驚き
戸惑いつつも「ちょっと用事でそこまで」とか言い、軽くお辞儀し、すれ違いました。
誰だったんだろう?私を知ってる人なのかな?・・・と首をひねりつつ横を通りすぎようとする私に
その見知らぬ人が小さい声でボソッと、こう言いました「落とすんじゃないぞ」
私はそのとき、別に何も持ってはいなかったんですけども・・・
意味が分からないまま、私は足早に歩き、しばらく行った角を曲がるところで、うしろを振り向いて見ると
あの見知らぬ人が立ち止まっていて、じっと私の方を見ていました。
いったいなにを「落とすんじゃないぞ!」なのかとか、数日はしばらく頭から離れなくて気になってました。
後日、またその隣町に行く用事があり、あの時の近くを通りかかりました。
前に来たときにはなかったと思うんだけど、道の脇に花束が置かれていました。
あれはたぶんそこで事故で亡くなった人がいたということなんだと思いましたが
と、いうことは・・・?
私はその隣町に行く機会もそれ以降なくなり、そこでこの体験は終わるんですが
あの人は誰だったのか、いまだに気になっています。
文字にするとそうでもないが、体験したときはやたら怖かったですね。